JP3120903B2 - カメラおよびスレーブ機能を備えたストロボ装置 - Google Patents

カメラおよびスレーブ機能を備えたストロボ装置

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JP3120903B2
JP3120903B2 JP04202590A JP20259092A JP3120903B2 JP 3120903 B2 JP3120903 B2 JP 3120903B2 JP 04202590 A JP04202590 A JP 04202590A JP 20259092 A JP20259092 A JP 20259092A JP 3120903 B2 JP3120903 B2 JP 3120903B2
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light emission
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雅博 川崎
裕 大澤
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旭光学工業株式会社
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スレーブ機能を備えた
カメラおよびストロボ装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】カメラの内蔵ストロボ
と、スレーブ機能を備えた外部ストロボ装置とを併用し
たスレーブストロボ撮影では、内蔵ストロボが発光する
と、外部ストロボ装置は、その内蔵ストロボ光を受光す
ると同時に発光している。この従来の内蔵ストロボは、
シャッタが完全に開放されている間に発光されるので、
内蔵ストロボ光も外部ストロボ光に重ねて被写体を照射
して撮影に直接寄与している。
【0003】ところが、撮影によっては、ライティング
の関係で、意図的に内蔵ストロボ光は使用しないで、外
部ストロボ光のみによって撮影したい場合がある。しか
しながら、従来の内蔵ストロボを備えたカメラおよびス
レーブ機能を備えた外部ストロボの組み合わせでは、内
蔵ストロボ光を発光させなければ外部ストロボが発光し
ないので、外部ストロボのみで撮影することができなか
った。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来のストロボ内蔵カメ
ラの問題に鑑みてなされたもので、スレーブ機能を有す
る外部ストロボを使用しての撮影に際して、トリガー用
のストロボ光を露光しないでストロボ撮影ができるカメ
ラおよびスレーブ機能を有するストロボ装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【発明の概要】この目的を達成するために、ストロボ装
置を内蔵した一眼レフカメラにおいて、レリーズ開始
後、ミラーアップ前に、上記内蔵のストロボ装置から、
他のストロボを発光させるトリガ光を発光させる発光制
御手段を備えたこと、に特徴を有する。そして本発明の
ストロボ撮影システムは、ストロボ装置を内蔵し、レリ
ーズ開始後ミラーアップ前であって、シャッタ開放所定
時間前に、他のストロボを発光させるトリガ光を上記内
蔵のストロボ装置から発光させる発光制御手段を備えた
一眼レフカメラと、上記内蔵のストロボ装置から発光さ
れたトリガ光を検出する発光検出手段、および該発光検
出手段がトリガ光を検出した時から所定時間経過後にス
トロボを発光させる遅延発光手段を備えたストロボ装置
と、を備えたことに特徴を有する。
【0006】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説明す
る。図1は、本発明を適用したストロボ内蔵AF一眼レ
フカメラの制御回路の実施例を示すブロック図、図2
は、本発明を適用したストロボ装置の制御回路の実施例
を示すブロック図である。
【0007】カメラボディ10は、ストロボ制御、AF
制御、露出制御などのカメラの撮影動作に関する全般的
な処理を実行するCPU11と、ストロボ発光モード、
撮影条件等の設定、表示制御、および撮影レンズ70と
の間で所定の通信を行なうIPU13と、AF用CCD
16、測光用IC17のインターフェース等として機能
するDPU15を備えている。メインCPU11、IP
U13およびDPU15は、相互にバスラインで接続さ
れていて、バスラインを介して相互に所定のデータの授
受を行なう。
【0008】メインCPU11は、DPU13およびI
PU15ならびに本カメラのシステム全体を統括的に制
御するマイコンである。メインCPU11に接続された
E2PROM12には、撮影に関する各種データがメモリされ
ていて、これらのデータは、適時にメインCPU11に
より読出されて利用される。
【0009】DPU13は、主に、CCD測距センサ1
6および測光IC(センサ)17から出力される測距信
号および測光信号をメインCPU11に出力するインタ
ーフェースとしての機能と、内蔵ストロボ19の発光を
制御するストロボ制御機能とを担っている。
【0010】IPU15は、ストロボ発光モード、露出
モード、撮影枚数、シャッタ速度および絞り値などの撮
影情報をLCDパネル21に表示させる表示制御機能を
担っている。ストロボ発光モードとしては、スレーブ遅
延発光モードと、通常の先幕/後幕シンクロ発光モード
等を備えている。これらの発光モードは、図示しない
が、IPU15に接続されたモードスイッチ等の操作に
より択一して選択される。CPU11、DPU13およ
びIPU15に接続された内蔵ストロボ19は、詳細は
図示しないが、発光管、充電回路、発光制御回路等を備
えていて、充電制御はIPU15、発光タイミング制御
はCPU11、自動調光制御はDPU13によりそれぞ
れ行なわれる。
【0011】メインCPU11には、スイッチ類とし
て、測光スイッチSWSおよびレリーズスイッチSW
R、および各種検出スイッチ等のスイッチ群としてのス
イッチ回路23が接続されている。測光スイッチSWS
およびレリーズスイッチSWRは、周知の通りレリーズ
ボタン(図示せず)に連動していて、レリーズボタンの
半押しで測光スイッチSWSがオンし、同全押しでレリ
ーズスイッチSWRがオンする。スイッチ回路23にお
いては、図示しないが、メカチャージ完了検出スイッ
チ、フィルム巻上げ完了検出スイッチ、シャッタ後幕走
行完了検出スイッチ等が設けられており、これらのスイ
ッチはカメラの各種機構の動作完了時にオンする構成と
なっている。これらのスイッチの状態はCPU11に入
力され、CPU11がこれらのスイッチ状態に基づいて
各種動作制御を行なう。
【0012】また、このカメラボディ10は、自動焦点
調節用のAFモータ25、フィルムの巻上げ、巻戻しを
実行するワインドモータ29、メカチャージモータ31
の3個のモータを有する。AFモータ25はモータドラ
イバ27を介して、メカチャージモータ31およびワイ
ンドモータ29はモータドライバ33を介してそれぞれ
メインCPU11により駆動制御される。メカチャージ
モータ31は、シャッタの先幕および後幕をそれぞれ走
行させるばね力に抗して待機位置まで移動(チャージ)
し、絞りを絞り込ませる絞りレバーをばね力に抗して開
放位置まで移動(チャージ)し、さらにミラーをばね力
に抗して観察位置までダウン(チャージ)させる。上記
各部材は、それぞれチャージ完了位置で機械的係止手段
(図示せず)によって係止されている。
【0013】さらにメインCPU11には、マグネット
類として、レリーズマグネット35、先幕シャッタ(第
1)マグネット37、後幕シャッタ(第2)マグネット
39およびEEマグネット41が、それぞれマグネット
ドライバを介して接続されている。レリーズマグネット
35は、通電時に、上記チャージされた部材の機械的係
止を解除する。一方先幕マグネット37および後幕マグ
ネット39は、通電されているときに、上記レリーズマ
グネット35への通電により解除された先幕および後幕
を機械的係止に代わって電磁的に係止し、通電が停止さ
れたときにそれらの走行を許容してシャッタの制御を行
なう。
【0014】またメインCPU11には、絞り込み機構
(図示せず)に連動してEEパルスを発生するEEパル
サーを備えたEE回路43が接続されている。CPU1
1は、ミラーアップに連動して作動する絞り込み機構に
連動するEE回路43からEEパルスが出力される毎に
EEパルスをカウントして、その値があらかじめ算出し
た所定値と一致した時にEEマグネット41に通電して
絞り込み機構をロックし、絞り込みを停止させる。
【0015】DPU13には、前述の通り位相差検出方
式の測距センサ16および被写体輝度を検出するための
測光IC17が接続されている。測距センサ16には、
多数の画素が列上に配設されたCCDイメージセンサが
使用されている。測距センサ16(のCCDイメージセ
ンサ)から順に出力される各画素信号は、DPU13に
おいて、メインCPU11で処理できる画素データに変
換処理されてから、メインCPU11に出力される。メ
インCPU11は、DPU13からの画素データに基づ
いて所定の演算を実行してデフォーカス量を算出し、算
出したデフォーカス量に基づいてAFモータ25を駆動
する。
【0016】測光IC17は、図示しないが測光用受光
素子および対数圧縮回路を備えていて、被写体光束を受
光した測光用受光素子の出力信号を対数圧縮回路により
対数圧縮してDPU13に出力する。DPU13は、こ
の測光データを所定の被写体輝度データに変換してメイ
ンCPU11に出力する。メインCPU11は、この被
写体輝度データをA/D変換し、その被写体輝度Bv デ
ータ、及びフィルム感度情報などを基に、シャッタ速度
および絞り値(EEパルス数)を算出する。
【0017】ストロボの発光制御に関する構成は、次の
とおりである。メインCPU11は、内蔵ストロボを発
光させるトリガ信号を内蔵ストロボ回路19に出力し、
カメラに設けられた発光管(図示せず)の発光が行なわ
れる。DPU13は、内蔵ストロボ回路19から、発光
前には、発光準備完了信号を受ける。なお、発光準備完
了信号は、DPU13からCPU11を経由してIPU
15に送られ、LCDパネル21に所定の表示がなされ
る。
【0018】DPU13は、撮影レンズを透過してフィ
ルム面に到達する被写体からの反射光量を積分する積分
回路(図示せず)を備えており、ストロボ発光後、この
積分回路の積分値が所定値と一致した場合に、内蔵スト
ロボの発光管の発光を停止させるクエンチ信号を内蔵ス
トロボ回路19に出力する。本実施例においては、シャ
ッタ先幕の走行完了から光量積分を行なう構成としてい
る。また、メインCPU1は、DPU13のクエンチ信
号出力をモニタしており、DPU13からのクエンチ信
号を外部ストロボ装置の自動調光制御にも利用するよう
になっている。
【0019】IPU15は、ストロボ発光モード、調光
発光などの撮影情報をLCD21に表示させる。IPU
15はメインCPU11との間で、ストロボ発光モー
ド、撮影モード、撮影枚数、合焦状態、シャッタ速度お
よび絞り値などの撮影情報を授受する。IPU15は、
メインCPU11から発光準備信号を受け取ると、内蔵
ストロボ回路19にチャージを開始させる。
【0020】また、メインCPU11は、外部ストロボ
50に搭載されたストロボCPU51との間で、アクセ
サリーシュー(図示せず)の所定の接点を介して、充電
完了データ、後幕・先幕同調データまたはスレーブ同調
データ、オート/マニュアル調光データ、TTL測光モ
ードなどの所定のデータの通信を実行する。IPC15
は、撮影レンズ70のレンズCPU71との間で、焦点
距離f、使用可能な絞り値の範囲等の情報を相互に授受
するとともに、各種演算、制御に必要な情報をメインC
PU11との間でも授受する。
【0021】次に、外部ストロボ50の回路構成の実施
例について、図2を参照して説明する。この外部ストロ
ボ50は、高度な発光制御を可能にするストロボCPU
51と、カメラボディ10のリモコン通信回路45との
間で通信を実行するリモコン通信回路53を備えてい
る。ストロボCPU51は、このストロボ50がカメラ
ボディ10のアクセサリーシューに装着されたときに
は、アクセサリーシューの接点群を介してメインCPU
11と直接通信を実行し、同装着されていないときに
は、リモコン通信回路45、53を介して通信を実行す
る。リモコン通信回路45、53間の信号伝達媒体とし
ては、導線、光ファイバー、または電磁波、赤外線があ
る。
【0022】ストロボCPU51に接続されたスレーブ
受信回路55は、他のストロボ光を受光する受光素子を
備え、受光素子がストロボ光を受光したら、受光信号を
ストロボCPU51に出力する。ストロボCPU51
は、この受光信号を入力すると、発光モードに応じて、
直ちに、または所定時間(本実施例では60ms)待ってか
ら発光処理を行なう。
【0023】このストロボ50は、従来のストロボと同
様に、バッテリを備えた電源回路57、昇圧回路59、
メインコンデンサC、発光(クセノン)管61および発
光制御回路63を備えている。さらに、ストロボ50
は、その照射角を撮影レンズの焦点距離(画角)に応じ
て変化すべく、詳細は図示しないが、照射角可変装置を
備えている。照射角可変装置は、モータ駆動回路65を
介して駆動制御されるズームモータ67を備え、ストロ
ボCPU51は、カメラ10から入力した焦点距離情報
に基づいて上記ズームモータ67を駆動してズーミング
させる。照射角可変装置としては、発光管59を前後移
動するものや、発光管59の前方に配置された集光レン
ズを前後移動するものなどがある。符号69は、ストロ
ボ筐体の外面に設けられたLCDパネルであって、発光
モード、調光モード、照射角または対応する焦点距離等
を表示する。
【0024】以上のカメラボディ10、撮影レンズ70
および外部ストロボ50を使用してのストロボ撮影処理
について、さらに図3〜図6を参照して説明する。先
ず、撮影時のカメラボディ10における処理について、
図3に示したフローチャートを参照してより詳細に説明
する。この処理は、メインCPU11によって実行され
る。図示していないメインスイッチがオンされてメイン
CPU11等に電力供給が開始されると、メインCPU
11はこのフローチャートを実行する。
【0025】このフローチャート入ると、最初にステッ
プ(以下「S」)101において、ハード面のイニシャ
ライズおよびソフト面のイニシャライズを実行する。次
に、AF処理と測光演算処理等を交互に実行するための
100ms タイマーをスタートさせ、レリーズスイッチSW
Rの状態を定期的にチェックするための4msタイマーを
スタートさせる(S103、S105)。なお、これら
のタイマーは、ハードタイマーである。
【0026】これらのタイマーをスタートさせたら、自
動焦点調節モード(AF)かどうかをチェックし、AF
でなければS117にジャンプする(S107、S11
7)。AFのときには、測光スイッチSWSがオンして
いることを条件に、測距センサ16のCCD積分が終了
したかどうかをチェックし、積分が終了していれば、積
分データをDPU13から入力し、所定のAF演算を実
行し、その演算結果に基づいてAFモータ25を駆動し
てS117に進み、CCD積分が終了していなければそ
のままS117に進む(S107、S109、S11
1、S113、S115、S117、またはS107、
S109、S111、S117)。
【0027】S117では4msタイマーがカウントアッ
プしているかどうかをチェックし、カウントアップして
いれば4msタイマーをリセットしてレリーズスイッチS
WRのチェックを行なう(S117、S119)。ここ
で、レリーズスイッチSWRがオンしていれば、レリー
ズ処理サブルーチン(図4)をコールしてレリーズ処理
を実行し、ワインド処理を実行してS103に戻る(S
121〜S125)。4msタイマーがカウントアップし
ていないとき、またはカウントアップしていてもレリー
ズスイッチSWRがオンされていないときには、S12
7に進む(S117、S127またはS117〜S12
1、S127)。
【0028】S127では、100ms タイマーがカウント
アップしたかどうかをチェックし、カウントアップして
いなければS107に戻る。100ms タイマーがカウント
アップしていれば、100ms タイマーをリセットする(S
117、S127、S129)。そして、IPU15か
らストロボ発光モード、露出モード情報、シャッタ速
度、絞り値がマニュアル設定されていればそれらの情報
を入力し、外部ストロボ50からは充電完了データ、後
幕・先幕同調データまたはスレーブデータ、オート/マ
ニュアル調光データ、TTL調光データなどのデータを
入力し、撮影レンズ70(レンズCPU71)からは現
焦点距離fデータ、制御可能な開放絞り値、最大絞り値
データなどを入力する(S131)。
【0029】次に、DPU13からは、測光IC17が
検知した測光データ(被写体輝度Bv )を入力してA/D
変換し、この被写体輝度Bv 、フィルム感度Sv データ
等に基づいてシャッタ速度、絞り値などを算出する(S
133、S135)。そして、これらのデータをIPU
15に出力し、カメラ側で設定されているストロボ情報
として、焦点距離f、スレーブ発光モード、後幕・先幕
同調モード、絞り、カメラの露出モード等のデータをス
トロボ50に出力し、さらに撮影レンズ70に所定のデ
ータを出力してS107に戻る(S135、S13
7)。上記S103〜S137の処理は、メインスイッ
チがオンされている間、繰り返される。
【0030】次に、S123のレリーズ処理について、
図4に示したサブルーチンを参照して説明する。このレ
リーズ処理は、ストロボのスレーブ発光モードおよびス
レーブ遅延発光モードにおける処理である。なお、スト
ロボ発光モードは、このほかに先幕/後幕同調発光モー
ド等があり、これらのストロボ発光モードは、詳細は示
さないが、IPU15に接続されている不図示のスイッ
チの操作によって選択され、IPU15に把握されてい
る。
【0031】レリーズスイッチSWRがオンされてこの
処理に入ると、発光遅延時間を決定する60msタイマーを
スタートさせる(S201)。そして、遅延発光モード
での発光であるときには、スレーブストロボを発光させ
るトリガ信号用の光を内蔵ストロボ回路19を駆動して
内蔵ストロボを発光させてS207に進むが、遅延発光
モードでないときには発光させずにS207に進む(S
203、S205)。この60msタイマーは、シャッタ先
幕走行タイミング検知およびシャッタ先幕同調発光タイ
ミング検知用のタイマーである。ここで、60msのうち、
55msは、レリーズスイッチSWRがオンしてからミラー
アップ、絞り込み動作が完了するのに要する時間であ
り、残りの5msは、シャッタ先幕の走行開始から走行完
了までに要する時間である。この時間は、カメラの特性
によって変わることはいうまでもない。
【0032】内蔵ストロボを発光させたら、先幕、後幕
マグネット37、39に通電して先幕、後幕のチャージ
機構を係止し、レリーズマグネット35に通電して先
幕、後幕のチャージ機構の機械的係止およびミラーのチ
ャージ係止機構を解除する(S207)。この通電によ
り、ミラーアップが開始され、絞込機構により絞りの絞
込が始まる。次に、EE回路43を起動して、EEパル
ス数のカウントを開始する(S209)。ここで、EE
パルス数は、S135の測光演算処理において算出さ
れ、CPU11内の所定のレジスタにセットされてい
る。
【0033】EEパルス数が所定値になるのを待ち、所
定値になったら絞りマグネット41に通電して絞り機構
を係止し、絞りを所定値に保持する(S211)。そし
て、55ms経過するのを待つ(S213)。55ms経過した
時点で、先幕シャッタマグネット37への通電を停止し
てシャッタ先幕を走行させる(S213、S215)。
そして、遅延発光モードの場合は、S219をスキップ
してS221に進む(S217、S221)。遅延発光
モードでなく、先幕同調発光モードのときには、先幕走
行完了後(60ms経過後)、内蔵ストロボを発光させる
(S217、S218、S219)。
【0034】次に、S135で算出したシャッタ速度が
低速かどうか(シャッタ秒が長時間かどうか、本実施例
では1/15秒より長いかどうか)をチェックし、低速でな
ければ設定シャッタ秒時間が経過するのを待って、経過
したら後幕シャッタマグネット39への給電を停止して
後幕を走行させる(S221、S223、S229)。
【0035】低速シャッタのときには、ロック解除され
ているかどうかをチェックし、ロック解除されていれ
ば、シャッタ秒時時間が経過してからS229に進み、
ロック解除でなければ直ちにS229に進むんで、後幕
シャッタマグネット39への電流を遮断して後幕を走行
させる(S225、S227、S229またはS22
5、S229)。ここで、ロック解除とは、カメラのメ
インスイッチ(図示せず)がオンされたことを検出した
ことを意味する。後幕シャッタマグネット39への給電
を停止したら、後幕の走行完了を待ち、走行完了を検知
したらワインド処理に進む(S231)。ワインド処理
では、詳細は図示しないが、ワインドモータ29を駆動
してフィルムを1コマ分巻上げ、メカモータを駆動して
ミラーのダウン、ミラーチャージおよびシャッタチャー
ジを実行する。
【0036】次に、ストロボ50のスレーブ発光動作に
ついて、図5および図6に示したフローチャートを参照
して説明する。この動作は、ストロボ50に搭載された
ストロボCPU51によって実行される。ストロボ50
の電源がオンされたときに、ストロボCPU51はこの
メインルーチンを実行する。先ず、各ポートのレベルな
どのハード面のイニシャライズおよびソフト面のイニシ
ャライズを実行し、5分タイマーを起動する(S30
1、S303)。この5分タイマーは、電源が投入され
てから5分間何らの動作がなかったときに、節電のため
に電源を落すためのタイマーである。
【0037】次に、電源回路57、昇圧回路59をオン
してメインコンデンサCへの充電を開始し、各スイッチ
状態を入力する(S305、S307、S307)。こ
れらのスイッチは、スレーブ発光/スレーブ遅延発光モ
ード、TTL/マニュアル調光等の調光モード、オート
/マニュアルズーミング等を切替える切替えスイッチ等
である。ストロボCPU51は、これらのスイッチ状態
に応じたモード等を選択する。
【0038】そして、カメラから通信があったかどうか
をチェックし、通信がなくかつ5分タイマーがタイムア
ップしていないときにはS305に戻り、通信がなくか
つ5分タイマーがタイムアップしていれば、電源を落と
して処理を終了する(S309、S311、S305ま
たはS309、S311、S313)。カメラとの通信
は、S131、S137における通信であり、メインC
PU11により100ms毎に実行される。
【0039】5分以内にカメラから通信があれば、5分
タイマーをリセットして、カメラとの通信モードをチェ
ックする(S317、S325)。通信モード1は、カ
メラからストロボへの通信で、通信モード2はストロボ
からカメラへの通信である。
【0040】通信モード1による通信では、カメラから
所定のデータ(焦点距離f、ズームモード、発光モー
ド、調光モードなど)を入力する(S319)。次に、
入力したカメラデータに基づいて、ズームモードのとき
には撮影レンズの焦点距離f(画角)に対応する照射角
を演算し、その演算結果に基づいて発光部をズーミング
する(S321、S323)。ズーミングモードでなか
ったときには、何もしない。そして、対応焦点距離f等
を外部LCDパネル69に表示してS305にリターン
する。
【0041】次に、S305〜S309、S315、S
317、S325を経て、S327の通信モード2の処
理を実行する。S327では、充電完了データ、後幕・
先幕同調データまたはスレーブ同調データ、オート/マ
ニュアル調光データ、TTL測光かどうかなどのデータ
をカメラに対して出力する。そして、外部LCDパネル
69に所定の表示を行なってS305に戻る。
【0042】通信モードがモード1、モード2のいずれ
でもない場合は、S305〜S309、S315、S3
17、S325を経てS331に進む。S331では、
スレーブ発光かどうかをチェックする。スレーブ発光の
ときには、トリガ発光(本実施例では内蔵ストロボの発
光)があったかどうかをチェックする(S333)。ト
リガ発光がないときには、カメラから通信があったかど
うかをチェックし、通信がないときにはS315に戻っ
てS315からの処理を繰り返し(S349、S31
5)、通信がなくかつ5分タイマーがタイムアップして
いないときにはS331に戻り(S349、S351、
S331)、通信がなくかつ5分タイマーがタイムアッ
プしているときには、電源を落として処理を終了する
(S349、S351、S353)。
【0043】他のストロボ(内蔵ストロボ19)が発光
したことを検知したときには、遅延発光モードかどうか
をチェックする(S333、S335)。遅延発光モー
ドのときには、60ms待ってから発光処理を行なう(S3
31、S333、S335、S337、S341)。す
なわち、遅延発光モードの場合には、外部ストロボの発
光管61はカメラのシャッタ先幕が走行完了した時点か
ら発光が開始されることになる。ここで、カメラ側のメ
インCPU11は、前述のようにDPU13からクエン
チ信号が出力されたことを検出した場合、リモートコン
トロール通信回路を介して外部ストロボ装置50へ発光
停止信号を送信する。したがって、ストロボCPU51
は、この発光停止信号を受信した場合には発光制御回路
63に発光停止、すなわち調光を行なわせると共にその
旨をLCDパネル69に表示させる調光bit を“1”に
設定し、調光しなかった場合には調光bit を“0”に設
定し、LCDパネル69に所定の表示をしてからS30
5に戻る(S343、S345、S329またはS34
3、S347、S329)。
【0044】遅延発光モードでないとき、つまり、通常
のスレーブ発光モードのときには、直ちに発光処理を実
行する(S335、S341)。また、通常の同調発光
モードの場合は、発光トリガが入らなければS349に
進んで待機処理を実行し、発光トリガが入ればS341
に進んで発光処理を実行する(S331、S339、S
349またはS331、S339、S341)。
【0045】以上の通り、本実施例のスレーブ機能を備
えたストロボ内蔵カメラ10および外付けのストロボ5
0を使用してスレーブ遅延発光モードで撮影すると、レ
リーズボタンのオンにより、ミラーアップする前に内蔵
ストロボが発光するので使用者は遅延発光であることを
ファインダを覗いた状態で確認できると共に、外部スト
ロボ50は、内蔵ストロボ光を受けると、所定時間待っ
てカメラの先幕が完全に開放された後に発光するが、内
蔵ストロボは発光しないので、内蔵ストロボ光の影響を
受けずに、外部ストロボ光によるストロボ撮影ができ
る。
【0046】以上本発明について、一眼レフカメラおよ
び該カメラと通信が可能な外部ストロボに適用した実施
例に基づいて説明したが、本発明は、レンズシャッタ式
のカメラにも適用可能であり、この実施例に限定されな
い。さらに本発明は、ストロボを内蔵していないカメラ
にも適用できる。この場合は、本実施例において内蔵ス
トロボの発光に代えて、例えば、ストロボを発光させる
ストロボスイッチ手段、例えばX接点と、このストロボ
スイッチ手段を閉成する連動手段を備えた構成にすれば
よい。この構成にすれば、アクセサリーシューにトリガ
用のストロボを装着し、外部ストロボ50を適時配置す
ることにより、アクセサリーシューに装着したストロボ
光は露光しないで、外部ストロボ50の光のみを露光す
ることが可能になる。また、ストロボも、カメラと通信
できないものでもよい。ストロボに、スレーブ発光装置
と、トリガ光を受光して所定時間後に発光する遅延装置
を設ければよい。
【0047】
【発明の効果】以上の通り本発明のカメラは、ミラーア
ップが始まる前に内蔵ストロボを発光させるので内蔵ス
トロボが発光したか否かの確認をファインダを通して可
能である。さらに本発明のストロボ装置は、発光トリガ
として他のストロボ光を受光してから所定時間経過後に
発光する遅延発光機能を備えているので、これらのカメ
ラおよびストロボからなるストロボ撮影システムによ
り、内蔵ストロボ光の影響を受けない外部ストロボ光に
よるストロボ撮影が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一眼レフカメラの制御回路の
実施例を示したブロック図である。
【図2】本発明を適用した外部ストロボの制御回路の実
施例を示したブロック図である。
【図3】一眼レフカメラの主動作に関するメインルーチ
ンを示したフローチャートである。
【図4】同一眼レフカメラのレリーズ動作に関するサブ
ルーチンを示したフローチャートである。
【図5】
【図6】外部ストロボの主動作に関するメインルーチン
を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 カメラボディ 11 メインCPU 13 DPU 15 IPU 19 内蔵ストロボ 50 外部ストロボ 51 ストロボCPU 55 スレーブ受信回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−56830(JP,A) 特開 昭49−106326(JP,A) 特開 昭57−88437(JP,A) 特開 平4−343343(JP,A) 特開 平5−93944(JP,A) 実開 昭61−201033(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/05 G03B 7/00 - 7/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ装置を内蔵した一眼レフカメラ
    において、 レリーズ開始後、ミラーアップ前に、上記内蔵のストロ
    ボ装置から、他のストロボを発光させるトリガ光を発光
    させる発光制御手段を備えたこと、 を特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記発光制御手段は、上記トリガ光を上
    記ストロボ装置から発光させたときは、上記ストロボ装
    置にはシャッタ開放後の発光はさせない請求項1記載の
    カメラ。
  3. 【請求項3】 ストロボ装置を内蔵し、レリーズ開始後
    ミラーアップ前であって、シャッタ開放所定時間前に、
    他のストロボを発光させるトリガ光を上記内蔵のストロ
    ボ装置から発光させる発光制御手段を備えた一眼レフカ
    メラと、 上記内蔵のストロボ装置から発光されたトリガ光を検出
    する発光検出手段、および該発光検出手段がトリガ光を
    検出した時から所定時間経過後にストロボを発光させる
    遅延発光手段を備えたストロボ装置と、 を備えたことを特徴とするストロボ撮影システム。
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