JP3120887U - 静電気除去ブラシ - Google Patents

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裕康 中田
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株式会社 スタック・アンド・オプティーク
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Abstract

【課題】ブラッシングするときに発生する静電気を除去して衣服に付着している花粉を払拭することができる静電気除去ブラシを提供する。更に、除去した静電気が帯電しているブラシをアースするとき、アース部が衣類に引っ掛かることがなく、また衣類によりアース部が破損されることなく、しかも人を介してアースさせることができる静電気除去ブラシを提供する。
【解決手段】本体部2に導電性繊維4を植設し、導電性繊維4に密接し本体部2から把持部3に亙って内設されている通電性金属6と、把持部3に打設されているピン7とを連結させた。
【選択図】図1

Description

本考案は、静電気除去ブラシに関し、更に詳しくはブラッシングするときに発生する静電気を除去して衣服に付着している花粉を払拭することができる静電気除去ブラシに関する。
従来、衣服用のブラシには、ブラッシング機能に優れる動物性繊維が植設されているブラシが用いられているが、動物性繊維はブラッシングするときに静電気が発生し易い。そのため、衣服に付着している花粉を払拭するためにブラッシングすると、ブラッシングにより発生した静電気で払拭した花粉が再度衣服に付着してしまうので、花粉を払拭することができないという不都合が生じていた。
このため、下記特許文献1においては、動物性繊維の間に金属材若しくは静電気防止加工を施した樹脂材を混在して植設し、ブラッシングするときに発生する静電気を除去することが開示されている。また、下記特許文献2においては、自己放電するように加工されたプラスチック繊維を適宜束ねた状態で本体部に突設すると共に、プラスチック繊維の基部に連結しているアース紐を本体部から引き出して把持部の表面に配置し、ブラッシングするときに発生する静電気をプラスチック繊維で除去すると共に、プラスッチク繊維に連結しているアース紐に人が接触することで、除去したことによりプラスチック繊維に帯電している静電気を人を介してアースすることが開示されている。
しかし、洋服に付着している花粉の払拭を目的に、上記ブラシを使用することについては、何ら示唆も記載もなかった。また、上記構成であると把持部に配置されているアース紐は把持部の表面に露出しているので、アース紐がブラッシング対象物に引っ掛かって傷付けたり、また逆にアース紐がブラッシング対象物により破損されたりする虞があった。更に、静電気を除去する導電性繊維が金属材若しくはプラスチック繊維であると剛性が高く衣類を傷付ける虞があり、特定の衣類に使用した場合に衣類を傷付ける虞があり、付着した花粉を払拭するために使用するには不向きであった。
特開2003−38253号公報 実開昭63−169929号公報
本考案は、かかる上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ブラッシングするときに発生する静電気を除去し衣服に付着している花粉を払拭することができる静電気除去ブラシを提供することである。
また、他の目的は、除去した静電気が導電性繊維に帯電しているブラシをアースするとき、アース部が衣類に引っ掛かることがなく、また衣類によりアース部が破損されることなく、しかも人を介して容易にアースさせることができる静電気除去ブラシを提供することである。
上記目的を達成するため、本考案の請求項1に係る静電気除去ブラシは、本体部に導電性繊維を植設し、前記導電性繊維に密接した通電性金属を把持部まで引き出した静電気除去ブラシであって、衣服に付着している花粉の払拭を目的に使用することを特徴とするものである。
更に、本考案の請求項2に係る静電気除去ブラシは、請求項1に記載の静電気除去ブラシであって、前記通電性金属を前記本体部から前記把持部に亙って内設し、前記把持部に打設されている通電性を有するピンと連結させたことを特徴とするものである。
更に、本考案の請求項3に係る静電気除去ブラシは、請求項1若しくは2に記載の静電気除去ブラシであって、前記本体部に動物性繊維若しくは植物性繊維から成るブラッシング繊維を混在して植設させたことを特徴とするものである。
更に、本考案の請求項4に係る静電気除去ブラシは、請求項1乃至3のいずれかに記載の静電気除去ブラシであって、前記導電性繊維が導電処理されている化学繊維であることを特徴とするものである。
本考案は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた請求項1に係る考案は、本体部に植設されている導電性繊維でブラッシングするので静電気が発生しないし、また衣服に静電気が帯電している場合には、その静電気を導電性繊維で除去することができ、衣服に付着している花粉を静電気で阻害されることなく払拭することができる。更に、静電気が帯電している導電性繊維と密接している通電性金属を把持部まで引き出しているのでブラッシングするときに人を介してアースすることができ、ブラシに帯電している静電気を持続的に放電することができる。
これに加えるに請求項2に係る考案は、通電性金属は本体部から把持部に亙って内設されていて表面に出ていないので、ブラッシングするときに通電性金属が衣服と接触することがなく衣服を傷付けるのを防止することができる。しかも通電性金属と連結しているピンは把持部に打設されていて、ブラシの把持部を握るときにピンは手の内に収まるのでピンによって衣服を傷付けることも防止することができる。また逆に、衣服が通電性金属を引っ掛け破損させることもなく、アースが切断されるのを防止することもできる。
これに加えるに請求項3に係る考案は、本体部に導電性繊維とブラッシング繊維が混在して植設されているので、ブラッシング繊維で衣服に付着している花粉を払拭するときに発生する静電気を導電性繊維で除去することができ、払拭した花粉を静電気により衣服に再度付着させることなく、ブラッシング機能の優れるブラッシング繊維で効率よく衣服に付着している花粉及び埃等の異物を払拭することができる。
これに加えるに更に、請求項4に係る考案は、導電性繊維が化学繊維であるので繊維が細く剛性を低く設定することができ、繊細な織物で縫製されている衣服に対しても傷付けることなくブラッシングすることができる。
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
本考案に係るブラシは衣服に付着している花粉を払拭するために用いる静電気除去ブラシであって、図1に示す通り、この静電気除去ブラシ1は、本体部2と、その本体部2と一体で成形されている把持部3と、本体部2に植設されている導電性繊維4及びブラッシング繊維5と、本体部2から把持部3に亙って内設されている通電性金属6と、把持部3に打設されている通電性を有するピン7とを備えている。
本体部2と把持部3とは、栓、樫、ブナ等の木材を材料とし一体で成形されているが、長手方向に沿って分割されおり、後述する導電性繊維4とブラッシング繊維5とが植設されている本体内側部21及び後述するピン7が打設されている把持内側部31とからなる内側部2A、背面側の本体背面部22及び把持背面部32とからなる背面部2Bとから構成されている。
図2に示す通り、本体内側部21の本体内側端面21Aには所定の間隔で穴部23が形成されている。その穴部23は、本体分割面21Bまで達する貫通している穴部23であり、その本体分割面21Bには、後述する導電性金属6が配置されるので、貫通している穴部23の底は導電性金属6により塞がれることになる。なお、穴部23には、後述する導電性繊維4、及びブラッシング繊維5が長手方向に延びる列毎に区分されて植設される。
導電性繊維4は、静電気を除去することができるように導電処理されているナイロン(登録商標)・アクリル等の化学繊維若しくは炭素繊維からなり、ブラッシング繊維5は、猪、馬等の動物性繊維若しくは木、竹等の植物よりなる植物繊維からなり、図3に示す通り、夫々所定本数毎に束ねられて留め金8の位置で折り返され、折り返し部41が穴部23に植設されている。図2に示すように本実施例の穴部23は長手方向に5列形成されていて、最外側の両列(1Rと5R)と中央列3Rの計3列の穴部23に導電性繊維4として化学繊維が植設されていて、最外側の両列(1Rと5R)と中央列3Rとの間の2列(2Rと4R)の穴部23にブラッシング繊維5として動物性繊維が植設されている。なお、導電性繊維4として導電処理されている化学繊維を用いると繊維を細くすることができ、その結果剛性を低下させることができるので、繊細な織物で縫製されている衣服をブラッシングするブラシに用いるときに適している。
通電性金属6は、図4に示す通り、銅・金銀等の通電性のある金属で、箔程度の薄さの板状に成形され、本体部2の穴部23が形成されている位置全面であって把持部3の後述するピン7が打設されるまでの位置に、一体成形されたものが配置され、内側部2Aと背面部2Bとの分割面に挟持されるようにして内設される。なお、図5に示すように、本体部2においては、導電性繊維4が植設される穴部23の位置にだけ線状通電性金属61が配置され、その線状通電性金属61が把持部3に配置されている板状の通電性金属6と本体部2の把持部側端部に位置する収束部62で結合している場合であってもよい。したがって、図3に示す通り、導電性繊維4の折り返し部41が穴部23に植設され、折り返し部41に挟まれている留め金8が通電性金属6を貫通して本体背面部22に打ち込まれることで導電性繊維4が固定され、導電性繊維4の折り返し部41と通電性金属6とが密接することになる。
把持内側部31の把持内側端面31Aには、銅・金銀等の通電性のある金属で成形されたピン7が幅方向略中央の位置に2箇所打設されている。ピン7は把持内側部31を貫通し把持分割面31Bまで達していて、これにより通電性金属6とピン7とが連結されている。
上記構成においては、導電性繊維4の間に混在して植設されているブラッシング機能の優れる動物性繊維からなるブラッシング繊維5でブラッシングするので衣服に付着している花粉・埃等の異物を払拭することが可能となり、そのときに発する静電気は、化学繊維から成る導電性繊維4が除去するので、花粉が静電気により衣服に再度付着することなく、衣服より花粉を全て払拭することができる。
また、除去した静電気が帯電している導電性繊維4は、折り返し部41が通電性金属6に密接しており、その通電性金属6が把持部3の把持内側端面31Aに打設されているピン7と連結しているので、把持部3を握ってブラッシングするとき手がピン7に必然的に接触することになり、人を介して確実にアースすることができ、帯電している静電気を持続的に放電することが可能となる。しかも、ピン7の表面に出ているピン頭部7Aは手の内に隠れるのでピン7で衣服を傷付けるのを防止することも可能となる。更に、通電性金属6は内設されているので外観上の見栄えもよく、また通電性金属6で衣服を傷付けるのを防止することも可能となると共に、衣服が通電性金属6を破損しアースが切断されるのを防止することも可能となる。
更に、導電性繊維4に化学繊維を使用すると1本ごとの繊維が細く剛性を低く抑えることが可能となるので、繊細な生地で縫製されている衣服を傷めることなくブラッシングすることが可能となる。
なお、本発明では、導電性繊維4とブラッシング繊維5を混在させた場合について説明したが、ブラッシング繊維5を植設しないで導電性繊維4のみを植設したものであってもよく、また導電性繊維4として、化学繊維ではなく他の導電性を有する繊維、例えばカーボン繊維を使用した場合であっても良い。
なお、本考案は、衣服に付着している花粉の払拭を目的としたブラシとして使用するのに適しているが、犬猫等の愛玩動物に付着したごみ等の異物(花粉を含む)を払拭するために使用してもよい。
本考案の一実施例である静電気除去ブラシの長手方向断面図である。 同静電気除去ブラシの幅方向断面図である。 図1におけるX部の拡大図である。 内側部の分割面側から見た説明図である。 内側部の分割面側から見た別の説明図である。
符号の説明
1 静電気除去洋服ブラシ
2 本体部
2A、21,31 内側部
2B、22,32 背面部
21A,31A 内側端面
21B,31B 分割面
23 穴部
3 把持部
4 導電性繊維
41 折り返し部
5 ブラッシング繊維
6,61 通電性金属
62 収束部
7 ピン
7A ピン頭部
8 留め金

Claims (4)

  1. 本体部に導電性繊維を植設し、前記導電性繊維に密接した通電性金属を把持部まで引き出した静電気除去ブラシであって、衣服に付着している花粉の払拭を目的に使用することを特徴とする静電気除去ブラシ。
  2. 請求項1に記載の静電気除去ブラシであって、前記通電性金属を前記本体部から前記把持部に亙って内設し、前記把持部に打設されている通電性を有するピンと連結させたことを特徴とする静電気除去ブラシ。
  3. 請求項1若しくは2に記載の静電気除去ブラシであって、前記本体部に動物性繊維若しくは植物性繊維から成るブラッシング繊維を混在して植設させたことを特徴とする静電気除去ブラシ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の静電気除去ブラシであって、前記導電性繊維が導電処理されている化学繊維であることを特徴とする静電気除去ブラシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114511959A (zh) * 2021-12-24 2022-05-17 宁波圣达智能科技有限公司 一种银行业务库去静电方法、系统、存储介质及智能终端

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