JP3120630U - 保形性を有するスライドファスナー - Google Patents

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Abstract

【課題】
真っ直ぐな形状、或いは折り曲げた形状、その他任意の形状、を保持することができる保形性を有するスライドファスナーを提供する。また、製造が容易で、安定した性能を期待できる扱いやすい保形性を有するスライドファスナーを提供する
【解決手段】
相互に噛み合う多数の歯を、ファスナーテープ13、14の側縁部に沿って列設し、それらの歯11、12の噛み合いとその解除をスライダー15の移動によって行う構成を有するスライドファスナーについて、ファスナーテープ13、14として、スライダー15の移動方向と平行又は直角の縦糸と横糸よりなる、平織り構造より成る基材16を具備し、上記基材16に、塑性変形性の折り曲げ特性を有する芯材17を少なくとも1条、スライダー15の移動方向に縦通し、基材16と一体化する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、相互に噛み合う多数の歯を、ファスナーテープの側縁部に沿って列設し、それらの噛み合いとその解除をスライダーの移動によって行う、保形性を有するスライドファスナーに関するものである。
スライドファスナーは、例えば衣服類を初めとして、鞄、バッグ類その他非常に多くの物品に使用されている。スライドファスナーは、ファスナーエレメントなどとも呼ばれる歯を取り付けたファスナーテープを、上記した衣服類などの開閉部分に縫製、溶着等の手段によって取り付けられる。そのため、手提げ鞄やハンドバッグ類のように、開閉部分の形状が定まっている箇所に取り付けたスライドファスナーについては殆ど問題ないが、そうでない場合には次のような問題を生じる。
まず、ジャンパーのような衣類に使用した場合には、スライドファスナーの柔軟性により、襟元がしっかりしない、という問題がある。つまり、襟を立てたい場合には立たず、襟を折り曲げたい場合には曲げたままにならない、中途半端な状態になる傾向がある。介護用品では、できるだけ細かい手作業を省略できることが望まれるが、スライドファスナーは柔軟性により曲がりやすいため、スライダーの差し込み時に扱いにくいということがある。また、柔軟な布袋の口や、リュックサックのポケットに使用した場合にも、頼りなく物を出し入れしにくい。また、ドーム型のテントの出入り口に使用した場合、風に弱いものとなる。
これに対し、スライドファスナーに直線性を与えようという考案が提案されている。特開2002−209613号は、テープ主体部に芯紐を折り込んだスライドファスナー用テープを開示しており、それにより、ファスナーエレメントを取り付けた後でテープにハッカーと称する変形の生じるのを防止しているが、芯紐は弾性により直線性を確保しているため、曲げた形状を維持することはできない。また、特開平10−306262号に見られる補強テープをテープに張り合わせる構造の場合、工程が増え、厚さが増し、後で剥離する可能性も排除できない。
特開2002−209613号 特開平10−306262号
本考案は上記の点に着目して成されたもので、その課題は、例えば真っ直ぐな形状、或いは折り曲げた形状、その他任意の形状、を保持することができる保形性を有するスライドファスナーを提供することである。また、本考案の他の課題は、製造が容易で、安定した性能を期待できる扱いやすい保形性を有するスライドファスナーを提供することであ
る。
前記の課題を解決するため本考案は、相互に噛み合う多数の歯を、ファスナーテープの側縁部に沿って列設し、それらの歯の噛み合いとその解除をスライダーの移動によって行う構成を有するスライドファスナーであって、ファスナーテープとして、スライダーの移動方向と平行又は直角の縦糸と横糸よりなる、平織り構造の基材を有し、上記基材に、塑性変形性の折り曲げ特性を有する芯材を、少なくとも1条、スライダーの移動方向に縦通し、一体化するという手段を講じたものである。
本考案の保形性を有するスライドファスナーも、相互に噛み合う多数の歯を、ファスナーテープの側縁部に沿って列設し、それらの噛み合いとその解除をスライダーの移動によって行う構成を有する点において、従来のスライドファスナーと共通する。しかし、そのファスナーテープとして基材と芯材を一体化した構成を有する点において、本考案のものは従来のものと相違している。
本考案の保形性を有するスライドファスナーにおいて、基材は、縦糸と横糸よりなる、平織り構造を有している。また、この平織り構造は、スライダーの移動方向と平行又は直角の位置関係を取るものとする。そして、この基材には、塑性変形性の折り曲げ特性を有する芯材を、少なくとも1条、スライダーの移動方向に縦通し、一体化する。この結果、芯材は、ファスナーテープの編織時に同時に折り込むことが可能になり、ファスナーテープの平織り構造に取り込まれることになる。また、芯材は、2条又は3条以上設けることができる。複数個の芯材を設ける場合、各芯材は、相互にほぼ並行していることが望ましい。
ここで塑性変形性の折り曲げ特性とは、アルミ製や軟鉄製、銅合金製等の針金を折り曲げたときにも発揮されるような、折り曲げたままの状態をほぼ保つ性質を意味する。また、一旦折り曲げた後でも元の方向に曲げ戻したときには、元の形状のとおりに戻る。従って、ファスナーテープの塑性変形性の折り曲げ特性により、ファスナーテープを取り付けた衣類の襟その他の箇所等についても、その箇所の弾性又は剛性に打ち克ち、任意の形状を保って置くことができるものである。
本考案に係るスライドファスナーの塑性変形性の芯材には、上記した金属製のものよりも、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイドから選ばれた熱可塑性樹脂より成り、90度折り曲げ時の戻り角が30度以下となるように形成された、100〜13000デニールの範囲にある糸状材を使用する方が望ましい。この熱可塑性樹脂より成る糸状材は、特開2004−143636号として開示されている発明のテープと同じ構成を有すると考えて良い。本考案において、戻り角とは、糸状材を直角に曲げて5分間放置したときに曲げの戻る角度を意味するものとする。芯材にこの糸状材を用いることにより、基材の曲げ戻し力に対向して、塑性変形状態を保持することが可能になる。
この場合、ポリエチレンをベースとする糸状材としては、軽量で、塑性変形性及び形状保持性に優れているという面から、特に高密度ポリエチレンを使用することが好ましい。無機充填材を配合することは、性能を損なわない範囲でなし得るものとする。高密度ポリエチレンとしては、エチレン単独重合体又はエチレン・α−オレフィン共重合体であって、密度が940kg/m、特に好ましくは955〜970kg/m、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)に基づく分子量分布が5〜20、好ましくは6〜15、炭素数3〜6のαオレフィン含有量が0〜2重量パーセント、好ましくは0.05〜1.5重量パーセントのものが好適である。糸状材としての成形加工性の点から、エチレン単独重合体よりもエチレン・α−オレフィン共重合体の使用が好ましい。エチレン単独重合体又はエチレン・α−オレフィン共重合体としては、190℃、2160g荷重に基づくメルトフローレートが0.1〜1.0g/10分、特に0.2〜0.5g/10分のものが好ましい。さらに、上記共重合体としては、十号構成成分であるα−オレフィンの炭素数が3〜6、特にプロピレンのものが好ましい。このようなエチレン単独重合体又はエチレン・α−オレフィン共重合体は、中低圧法において、触媒、重合温度、分子量調節材の使用などの重合条件を選択することによって、1段階で、或いは、条件の異なる複数段階で分子量の異なる重合体を製造することによって得られる。
本考案は上記のように構成されかつ作用するものであるから、例えば真っ直ぐな形状或いは折り曲げた形状その他任意の形状を、塑性変形性の折り曲げ特性を有する芯材によって保持することができ、従って、この保形性により、本考案のスライドファスナーを取り付けた衣類の一部等の箇所についても、一定の形状を保つことができるという効果を奏する。また、本考案によれば、製造が容易で、安定した性能を期待できる扱いやすい保形性を有するスライドファスナーを提供することができる。
以下図示の実施形態を参照して、本考案をより詳細に説明する。図1は、本考案の保形性を有するスライドファスナー10の一例を示しており、Aは正面、Bは背面である。図中11、12は相互に噛み合う多数の歯、13、14はファスナーテープを示しており、ファスナーテープ13、14の側縁部に沿って多数の歯11、12が列設されていて、それらの噛み合いとその解除をスライダー15の移動によって行う構成を、スライドファスナー10は有している。
ファスナーテープ13、14は、縦糸と横糸よりなる平織り構造を有している基材16と、塑性変形性の折り曲げ特性を有する少なくとも1条の芯材17を、スライダー15の移動方向に縦通し、一体化した構成を有している。図1において、縦糸はスライダー15の移動方向、横糸はそれと直交する方向に一致しており、芯材17は縦糸と平行に織り込まれている。
図1の例において、芯材17は、8000d(デニール)の太さを有しており、それが2本、上記のようにして使用されている。これに対して、基材16は、縦糸、横糸ともに、ポリエステル糸を使用しており、その太さは150dである。このようにして、任意の形状を保持することができるファスナーテープ13、14が構成されている。
図2ないし図5は、本考案のスライドファスナー10における変形例を示している。図2は、芯材17として、8000dのものを1本使用した例、図3は、芯材17として、3000dのものを2本使用した例、図4は、芯材17として、3000dのものを3本使用した例、図5は、芯材17として、1000dのものを4本使用した例を夫々示している。このように、目的とする塑性変形の折り曲げ強度に応じて、芯材17の太さと、本数を選択し、本考案のスライドファスナー10を形成することができる。
さらに、本考案のスライドファスナー10を、衣類Wに使用した場合の適用例を、図6に示す。図6の衣類Wは、スライドファスナー10によって開閉することができる襟18を有しており、スライダー15を下げて、襟口を開いたときに、襟18を折り曲げることができるが、その折り曲げ方は、丸くも、角を出すようにも、或いは襟18を立てたままにも、その他どのようにでも、本考案のスライドファスナー10により自由に決めることができる。
本考案に係る保形性を有するスライドファスナーの一例を示すもので、Aはその正面図、Bは背面図。 本考案のものの変形例1を示す説明図。 本考案のものの変形例2を示す説明図。 本考案のものの変形例3を示す説明図。 本考案のものの変形例4を示す説明図。 本考案のスライドファスナーを、衣類に使用した場合の例を示す説明図。
符号の説明
10 スライドファスナー
11、12 歯
13、14 ファスナーテープ
15 スライダー
16 基材
17 芯材
18 襟
W 衣類

Claims (3)

  1. 相互に噛み合う多数の歯を、ファスナーテープの側縁部に沿って列設し、それらの歯の噛み合いとその解除をスライダーの移動によって行う構成を有するスライドファスナーであって、ファスナーテープとして、スライダーの移動方向と平行又は直角の縦糸と横糸よりなる、平織り構造の基材を有し、上記基材に、塑性変形性の折り曲げ特性を有する芯材を少なくとも1条、スライダーの移動方向に縦通し、一体化したことを特徴とする保形性を有するスライドファスナー。
  2. 塑性変形性の芯材は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイドから選ばれた熱可塑性樹脂より成り、90度折り曲げ時の戻り角が30度以下となるように形成された、100〜13000デニールの範囲にある糸状材である請求項1記載の保形性を有するスライドファスナー。
  3. 芯材は、2条又は3条以上設けられ、各芯材は、相互にほぼ並行している請求項1記載の保形性を有するスライドファスナー。
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