JP3120095B2 - 液体入りクッション - Google Patents

液体入りクッション

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JP3120095B2
JP3120095B2 JP03146702A JP14670291A JP3120095B2 JP 3120095 B2 JP3120095 B2 JP 3120095B2 JP 03146702 A JP03146702 A JP 03146702A JP 14670291 A JP14670291 A JP 14670291A JP 3120095 B2 JP3120095 B2 JP 3120095B2
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啓之介 磯野
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株式会社新素材総合研究所
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C27/00Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
    • A47C27/08Fluid mattresses or cushions
    • A47C27/086Fluid mattresses or cushions with fluid-like particles, e.g. filled with beads

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体入りクッションに関
するものであり、ベッド、ソファー等の家具の分野で用
いられる。
【0002】
【従来の技術】就寝用および休息用の構造物、いわゆる
ベッド、椅子等は現在一般的には全体を保持する木製ま
たは金属製等の変形不可能な構造物と、人体の接する変
形可能な構造物からできている。人体と接する変形可能
な構造物はばね、ウレタンフォーム、綿、麦藁等を布状
のシートで包み、クッション性を持たせた構造からでき
ている。近年、就寝用および休息用構造物の代表である
ベッドのクッション材として、液密にできた袋に液体を
封入したものを用いる様になってきた。液体の上で人間
が就寝する事は、母体の体内で羊水に包まれていた生物
の本能として、人現に安心感を与えると言う説もあり、
また病人に前記液体入りクッションを使用した場合床す
れ等も少ないと言う報告もある。現在欧米ではベッドの
2〜3割が液体入りクッションを使用した、いわゆるウ
オータベッドであると言われている。近年、日本におい
ても、ベッドメーカーが競ってウオータベッドを上市
し、販売したが、日本の住居が殆ど木造であり、床の耐
荷重が欧米の建築物に比較して低い為にウオータベッド
の重量が問題になって、前記ベッドの効果が謳われてい
るにもかかわらず、殆ど普及せず、現在市場占有率は1
%にも遙かに満たない状態である。従来のウオータベッ
ドはシングルでも縦2000mm×横1200mm×高
さ300mm程度の寸法でクッション部分ができてお
り、クッション部分にすべて水を充填した場合約700
kgもの重量になってしまう。日本の木造家屋では二階
の耐荷重は300kg/m程度が一般的であり、とて
も上記重量のベッドを設置することはできない。また一
階の場合でも長期にはウオータベッドの荷重に耐えられ
ない場合が出てくる可能性があり、設置場所の床に補強
を入れる必要が出てくる場合がある。
【0003】近年、ウオータベッドに水分吸収性高分子
ポリマーを水と共に充填した製品が上市されているが、
前記高分子ポリマーはウオータベッドの軽量化には殆ど
寄与せず、水単独での使用に於けるベッドの揺らぎを防
止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記ウオータ
ベッドを中心とした液体をクッション材として使用して
いる構造物において、極力クッション材としての液体の
特性および効用を失う事無く日本の住居の条件に適合し
た軽量の液体入りクッションを提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】本発明は液体入りクッ
ションの中に前記液体より比重の小さい部材を混入さ
せ、水のクッション性を前記比重の小さい部材の介在の
もとで極力保持させる事により、液体を封入したクッシ
ョンの重量を低下させ、木造住宅等の耐荷重の小さい住
居における、ウオータベッドを中心とした液体入りクッ
ションの問題点を解決しようとする物である。
【0006】
【作用】作用を説明する為に、図1にその原理図を示し
た。クッションの形状を保持する為の木製の外枠構造物
1、液体入りクッションの液密袋状構造物2、前記液密
袋状構造物の中に封入された液体3、および前記液体よ
りも比重の小さい構造部材4、及びその構造部材4の注
入口5より主として構成される。
【0007】該構造部材4は種々の素材および構造の物
が挙げられる。素材としては、ナイロン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、スチレン等の熱可塑性樹脂、ウレ
タン、エポキシ等の熱硬化性樹脂、木材、金属天然ゴ
ム、合成ゴム等があげられる。該構造部材4の形態とし
ては、独立気泡体や内部に気体が封入された構造物、表
面に防水剤が塗布された粒状体等が挙げられる。該構造
部材4が素材自体としては該液体3より比重の大きい物
でも内部に気体を封入し、見掛け上の比重(見掛比重)
を小さくする事で使用できる。該構造部材4の見掛比重
は0.5以下であれば良いが該液体クッションの重量を
低下させる為には前記見掛け比重は小さい方がより好ま
しい。該構造部材4の一個の大きさは用途および使用者
の感覚によって種々考えられ、限定されるものではな
い。しかし、該構造部材4の注入口5より小さい物であ
る必要が一般的にはある。尚、該液密袋状構造物2の製
造時に構造部材4を予め混入する場合には該注入口5の
大きさで該構造部材4の大きさは限定されるものでは無
い。該液体3と該構造部材4の混入比率は該液体入りク
ッションの用途により決定されるが、双方の体積比率が
1対1程度が経験上好ましい。該構造部材4の形状は特
に限定はなく、球形、立方体、その他の多面体等が挙げ
られる。しかし該液密袋状構造物2を破損する可能性の
ある形状は好ましくなく、一般的には球形が好ましい。
また該構造部材4は一つ一つが独立して移動可能である
ことがクッションとしての効果を発揮する上で重要な点
であるが、実質的に移動可能であれば必ずしも独立して
いる必要はなく、例えばビーズを紐に通したような形状
のものでも良い。該液密袋状構造物2の材質は液密に保
てる物であり、通常の使用で破損する可能性が少ない素
材であれば特に限定される物ではない。ゴム製、塩化ビ
ニール製その他のシート状素材が挙げられる。
【0008】
【実施例】図2に実施例1の断面図を示した。クッショ
ンの形状を保持する為の木製の外枠構造物1内に、内面
6が塩化ビニール製で、外面7を破裂強度を向上させる
ためにナイロン繊維で覆った液密袋状構造物2を設置
し、その中に液体3を注入した。さらに、注入された液
体3よりも見掛比重の小さい構造部材4を混入した。構
造部材4としては直径が約10mm、見掛比重約0.1
の球形ポリエチレン樹脂発泡体を使用した。液体3には
水を使用し、液密袋状構造物2の容積の2分の1を注入
し、また該構造部材4を2分の1混入しクッションとし
た。前記クッションの重量は水のみを注入した場合に比
べ約40%減少したが、基本的には水が液密袋状構造物
2の下層部にあるので、クッション材として水のみを使
用した場合と殆ど類似した寝ごごちが実現できた。ま
た、注入された液体部分に就寝時に身体が直接接触する
機会が少ない為に前記注入された液体による身体の冷却
が少なかった。さらに構造部材4の球体製造時に原料樹
脂に塩化銀を0.005%混ぜた物及び混ぜない物を製
作し比較した。水には水道水を用いたが、塩化銀を混ぜ
たものは塩化銀を使用しなかった物に比べて、4週間放
置後の液体中の菌数がはるかに少なかった。
【0009】図3に実施例2を示した。クッションの形
状を保持する為の木製の外枠構造物1、液体入りクッシ
ョンの液密袋状構造物2,前記液密袋状構造物2に注入
された液体3および前記液体3よりも比重の小さい構造
部材4及び該構造部材4の注入口5、より主として構成
される。液密袋状構造物2は内面6をゴムとし、外面7
を布引とし、破れおよびゴムの伸びを極力防止する構造
とした。該構造部材4には直径が約2mm見掛比重が約
0.1の半球形の合成ゴムの独立気泡体を使用した。液
体3には水を使用し液密袋状構造物の容積の2分の1を
注入し、構造部材4を2分の1混入しクッションとし
た。
【0010】前記袋状構造物中の液体の細菌等微生物の
繁殖を防止する殺菌剤、あるいは抗菌剤としては前述し
た塩化銀に限らず、前記構造部材4に混入出来るもので
あればどのような物でも構わない。また、抗生物質、そ
の他有機系、無機系の各種殺菌剤、抗菌剤が考えられ
る。前記抗菌剤、殺菌剤も選択の基準は人体に接触して
も、比較的安全である事と前記袋状構造物2および前記
構造部材4の物性に影響を与えない物質であれば良い。
【0011】前記構造部材4は樹脂発泡体が好ましい
が、さらに独立発泡体が連続発泡体に比較し好都合であ
る。連続発泡体は発泡でできた穴に水が侵入し、見掛比
重を小さくする効果に乏しく、ウオータベッドの軽量化
が充分に達成出来ない。その意味で吸水性樹脂も好まし
くない。その他、合成ゴム、天然ゴムの独立発泡体も良
好な結果が得られている。また、植物素材としてはバル
サ材の表面に疎水性樹脂を塗布したものが良い結果を得
た。しかし、見掛比率が注入される液体の2分の1以下
であれば、前記材質に拘るものではない。前記クッショ
ンとしての軽量化の目標、用途に合わせて前記構造部材
4の素材を決定すれば良い。
【0012】前記構造部材4の1個の大きさは使用目
的、寝ごごち、安眠性、皮膚に接触した状態等の使い勝
手の面から決定されるべき物であり、特に限定される物
ではない。一般的には前記構造物は球形の場合を考える
と直径5mm以上が扱やすい。しかし用途によっては大
小のものを混入する場合も考えられる。また、前記構造
部材4の形状は球形、多面体、半球形等用途により決定
される物である。
【0013】前記液密袋状構造物2中に前記構造部材4
と混入する液体3としては水が代表的であるがこれに限
定されるものではなく、例えば使用時のゆれ等の問題が
あると言った場合にはオイル等の水以外の液体を単独、
もしくは水と混合して用いてもよく、目的の用途、効果
を考慮して、選定されるべきものである。
【0014】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば液体
をクッション材とする家具および寝具等の構造物におい
て、前記液体のクッションとしての特徴を保持しながら
前記構造物および前記クッションを軽量化でき、日本の
家屋においても容易に前記構造物が設置できる様にな
る。マンション等の高層建物においても前記クッション
の破損事故における液体の濡れによる被害およびトラブ
ルが軽減できる。更には、前記構造物の持ち運びを比較
的容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクッションの原理をベッドを使用例と
して示した要部断面図である。
【図2】本発明の実施例1の要部断面図である。
【図3】本発明の実施例2の要部断面図である。
【符号の説明】
1 外枠構造物 2 液密袋状構造物 3 液体 4 構造部材 5 注入口 6 内面 7 外面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クッション部分の少なくとも一部にクッ
    ション剤として液体が封入されている就寝または休憩用
    器具において、該封入されている液体の中に他の構造部
    材が少なくとも1個クッション材として混入され、該構
    造部材は見掛け上の比重が該封入されている液体の比重
    よりも小さく、該構造部材の見掛比重が0.1以下であ
    る樹脂発泡体からなり、且つ該構造部材に抗菌剤或いは
    防腐剤を含有させてなることを特徴とする液体入りクッ
    ション。
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JP4118151B2 (ja) * 2003-01-23 2008-07-16 積水化成品工業株式会社 クッション体
JP2016533298A (ja) * 2013-10-18 2016-10-27 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニーJohnson Controls Technology Company 車両シート構造体及び構成要素用の補強

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