JP3119842B2 - 天然水中の電圧・電流測定装置 - Google Patents

天然水中の電圧・電流測定装置

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JP3119842B2
JP3119842B2 JP10110315A JP11031598A JP3119842B2 JP 3119842 B2 JP3119842 B2 JP 3119842B2 JP 10110315 A JP10110315 A JP 10110315A JP 11031598 A JP11031598 A JP 11031598A JP 3119842 B2 JP3119842 B2 JP 3119842B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、淡水や海水等の、
天然水中に発生する電圧、或いは天然水中を流れる電流
を測定するために使用される電圧、電流測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、海水や河川水等の天然水を使用す
るプラント設備が多く建造されており、また、天然水中
に生息する魚類、貝類が当該プラント設備の取水口や排
水口から侵入することを未然に防止するために、これら
取水口、排水口の近傍に電気スクリーンを設置する必要
性が多くなっている。電気スクリーンは、天然水中に複
数本の電極を立設し、この電極を直流または交流の電源
に接続し、電極間にパルス状の電圧を周期的に印加して
水中に電流を流すことにより電気的な衝撃を発生させ、
この衝撃力により魚類の侵入を防止し、また、貝類にあ
っては殻を閉じさせることにより水路壁などへの付着を
防止することができるものである。
【0003】このような電気スクリーンを使用するにあ
たっては、各電極に印加する電圧値を決定することが重
要な問題となる。即ち、電極間に印加する電圧値は、魚
類が一時的に気絶するくらいの衝撃力を発生させる程度
とすることが最も好ましく、また、貝類にあっては一定
時間殻が閉じるくらいの衝撃力を発生させる程度とする
ことが好ましい。電気ショックが大きすぎると、この衝
撃力により魚類や貝類が死滅することがあるので環境上
大きな問題となり、一方、電気ショックが小さすぎる
と、電気スクリーンを魚類が通り抜けて水路内に侵入す
ることがあり、電気スクリーンとしての役目を果たさな
くなってしまう。
【0004】従来において、電気スクリーンの電極間に
印加する電圧は、電極の設置条件や天然水の水質等、各
種条件から統計的に得られる電圧値に設定していた。と
ころが、周知のように、天然水中の抵抗値は、温度や水
流、海水にあっては塩分の濃度などの各種条件により逐
次変化するので、上記の方法で電極間への印加電圧を決
定しても、実際に天然水中に発生する電圧、及び天然水
中を流れる電流値は常に一定では無く、従って、魚類や
貝類に与える衝撃力もこれに伴って変動するので、常に
好ましい衝撃力を与えられるとは限らない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
より使用されている水中設置用の電気スクリーンでは、
水質や水流の変動に伴った印加電圧の制御が好適に実施
することができなかった。この問題を解決するために
は、実際に天然水中に発生する電圧値または電流値を測
定し、この測定結果をフィードバックさせて電極へ印加
させる電圧値を制御すれば良いことになるが、従来よ
り、水中の任意の点における電圧値、或いは電流値を測
定するための計測機器は考案されておらず、上記の如く
のフィードバック制御を実行できないのが現状であっ
た。この発明はこのような従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、天然水
中の任意の点における電圧値、及び任意の点を流れる電
流値を簡易な方法で測定することのできる電圧測定装置
及び電流測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1記載の電圧測定装置は、少なくとも1
本のプラス電極、及び少なくとも1本のマイナス電極を
天然水中に立設し、前記各電極間に直流または交流の電
圧を印加することにより天然水中に電流を流す装置を使
用する際の、前記天然水中の任意の部位における電圧を
測定する電圧測定装置であって、プラス及びマイナスの
各検出端子を有し、このうちマイナス側検出端子を前記
マイナス電極に接続し、プラス側検出端子を天然水中の
適所に設置して、両検出端子間の電圧信号を検出する電
圧検出手段と、スイッチ手段を介して電源に接続され、
該電源より供給される電圧を所定の時定数で積分する積
分回路と、前記電圧検出手段出力と前記積分回路出力と
を入力信号とし、電圧検出手段出力の方が大きい時には
この電圧検出信号出力を出力信号とし、積分回路出力の
方が大きい時には出力を停止し、且つ、この出力信号を
前記スイッチ手段のオン・オフ切り換え入力部に供給す
る比較手段と、前記積分回路に蓄積された電圧値を、電
圧測定値として表示する表示手段と、を有することが特
徴である。
【0007】また、請求項2に記載の電圧測定装置は、
少なくとも1本のプラス電極、及び少なくとも1本のマ
イナス電極を天然水中に立設し、前記各電極間に直流ま
たは交流の電圧を印加することにより天然水中に電流を
流す装置を使用する際の、前記天然水中の任意の部位に
おける電圧を測定する電圧測定装置であって、プラス及
びマイナスの各検出端子を有し、このうちマイナス側検
出端子を前記マイナス電極に接続し、プラス側検出端子
天然水中の適所に設置して、両検出端子間の電圧信号
を検出する電圧検出手段と、スイッチ手段を介して電源
に接続され、該電源より供給される電圧を所定の時定数
で積分する積分回路と、前記電圧検出手段出力と前記積
分回路出力とを入力信号とし、電圧検出手段出力の方が
大きい時にはこの電圧検出信号出力を出力信号とし、積
分回路出力の方が大きい時には出力を停止し、且つ、こ
の出力信号を前記スイッチ手段のオン・オフ切り換え入
力部に供給する比較手段と、前記積分回路に発生する電
圧値を保持するホールド回路と、前記積分回路に発生す
る電圧値を前記ホールド回路へ出力するためのホールド
信号及び積分回路に発生する電圧値をリセットするため
のリセット信号を、所定の周期で発生するタイミング発
生回路と、前記ホールド回路にて保持された電圧値を表
示する表示手段と、を有することを特徴とする
【0008】請求項3に記載の電流測定装置は、少なく
とも1本のプラス電極、及び少なくとも1本のマイナス
電極を天然水中に立設し、前記各電極間に直流または交
流の電圧を印加することにより天然水中に電流を流す装
置を使用する際の、前記天然水中の任意の部位を流れる
電流を測定する電流測定装置であって、リング形状のコ
ア及びホール素子から成るセンサ部を天然水中の所望部
位に設置し、前記コア内を通過する電流値を検出してこ
れを電圧信号に変換する電流検出手段と、該電流検出手
段にて検出された電流値を表示する表示手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の電流測定装置は、少なく
とも1本のプラス電極、及び少なくとも1本のマイナス
電極を天然水中に立設し、前記各電極間に直流または交
流の電圧を印加することにより天然水中に電流を流す装
置を使用する際の、前記天然水中の任意の部位を流れる
電流を測定する電流測定装置であって、リング形状のコ
ア及びホール素子から成るセンサ部を天然水中の所望部
位に設置し、前記コア内を通過する電流値を検出してこ
れを電圧信号に変換する電流検出手段と、スイッチ手段
を介して電源に接続され、該電源より供給される電圧を
所定の時定数で積分する積分回路と、前記電流検出手段
出力と前記積分回路出力とを入力信号とし、電流検出手
段出力の方が大きい時にはこの電流検出信号出力を出力
信号とし、積分回路出力の方が大きい時には、出力を停
止し、且つ、この出力信号を前記スイッチ手段のオン・
オフ切り換え入力部に供給する比較手段と、前記積分回
路に蓄積された電圧値を、電流測定値として表示する表
示手段と、を有することを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の電流測定装置は、少なく
とも1本のプラス電極、及び少なくとも1本のマイナス
電極を天然水中に立設し、前記各電極間に直流または交
流の電圧を印加することにより天然水中に電流を流す装
置を使用する際の、前記天然水中の任意の部位を流れる
電流を測定する電流測定装置であって、リング形状のコ
ア及びホール素子から成るセンサ部を天然水中の所望部
位に設置し、前記コア内を通過する電流値を検出してこ
れを電圧信号に変換する電流検出手段と、スイッチ手段
を介して電源に接続され、供給された電圧を所定の時定
数で積分する積分回路と、前記電流検出手段出力と前記
積分回路出力とを入力信号とし、電流検出手段出力の方
が大きい時にはこの電流検出信号出力を出力信号とし、
積分回路出力の方が大きい時には出力を停止し、且つ、
この出力信号を前記スイッチ手段のオン・オフ切り換え
入力部に供給する比較手段と、前記積分回路に発生する
電圧値を保持するホールド回路と、前記積分回路に発生
する電圧値を前記ホールド回路へ出力するためのホール
ド信号及び積分回路に発生する電圧値をリセットするた
めのリセット信号を、所定の周期で発生するタイミング
発生回路と、前記ホールド回路にて保持された電圧値
を、電流測定値として表示する表示手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の電流測定装置は、前記電
流検出手段は、微少区間隔てて配置される2つの電極か
ら成り、当該電極間に発生する電圧値に基づき、電流を
測定することを特徴とする。
【0012】上述の如く構成された本願請求項1に記載
の電圧測定装置では、積分回路を使用して電源電圧を積
分し、この積分結果が電圧検出手段にて検出された電圧
値と一致したことろで、積分を停止させ、この積分結果
を表示手段にて表示することができるので、リアルタイ
ムで電圧の測定が可能となる。
【0013】また、請求項2に記載の電圧測定装置で
は、積分回路にて蓄積された電圧を、ホールド回路に保
持してこれを表示手段にて表示するので、所定時間のピ
ークホールドが可能となる。
【0014】請求項3に記載の電流測定装置では、コア
内を電流が通過することにより、当該コアに磁束が発生
し、ホール素子にてこの磁束が電圧信号に変換されるの
で、センサ部の出力は電流値に比例した電圧信号とな
り、これを表示手段にて表示することにより、操作者は
リアルタイムで水中の所望部位に流れる電流値を測定す
ることができるようになる。
【0015】請求項4に記載の電流測定装置では、積分
回路を使用して電源電圧を積分し、この積分結果が電流
検出手段にて検出された電圧信号と一致したことろで、
積分を停止させ、この積分結果を表示手段にて表示する
ことができるので、リアルタイムで電流の測定が可能と
なる。
【0016】請求項に記載の電流測定装置では、積分
回路にて蓄積された電圧信号を、ホールド回路に保持し
てこれを表示手段にて表示するので、所定時間のピーク
ホールドが可能となる。請求項に記載の発明では、上
記コア及びホール素子を使用することなく、微少区間隔
てた2個の電極のみで電流検出手段を構成することがで
きるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、水中に設置して電気ショッ
クを与える電気スクリーンの概略的な構成図であり、同
図に示すように、例えば、天然水を使用するプラントの
取水口に複数本(図では5本)の電極1(1a〜1e)
が略等間隔で、且つ、一部水面に露出して立設されてい
る。このうち、両端及び中央の電極1a,1c,1eは
マイナス側(或いはグランド)の電極とされ、他の2本
の電極1b,1dはプラス側とされ、それぞれ電源回路
2のプラス端子、マイナス端子に接続されている。そし
て、このプラス電極(1a,1c,1e)及びマイナス
電極(1b,1d)間に直流または交流パルス電圧を周
期的に印加することにより、水中に電流が流れ、電気ス
クリーンとして機能する。
【0018】図2は、本発明に係る電圧測定装置の構成
を示す電気回路図であり、同図に示すように、この電圧
測定装置は、入力部3と、積分回路4と、比較回路5
と、タイミング発生器6と、ピークホールド回路7と、
出力表示部8と、電源部9と、センサ部10と、に大別
して構成されている。
【0019】入力部3は、プラス側の入力端子11aと
マイナス側の入力端子11bとを有し、更に、分圧用の
抵抗R1、R2及びバッファとして用いられるアンプA
MP1から構成されている。なお、入力部3の出力端を
点TP2としている。積分回路4は、基準電圧として与
えられる電圧VCCを積分し、この積分結果を後述する比
較回路5に出力するものであり、抵抗R3、ツェナーダ
イオードZD1、スイッチSW1、SW2、抵抗R4、
コンデンサC1及びアンプAMP2から構成されてい
る。なお、この積分回路4の出力端を点TP3としてい
る。
【0020】比較回路5は、コンパレータCMPから成
り、該コンパレータCMPのマイナス側入力端には入力
部3の出力端(TP2)が接続され、プラス側入力端に
は積分回路4の出力端(TP3)が接続されている。な
お、比較回路5の出力端は点TP4とされている。タイ
ミング発生器6は、電圧測定のタイミングを決めるため
の回路であり、CR発振器及びワンショット回路等を組
み合わせることにより構成することができ、図3に示す
如くのタイミング波形TP7(ホールド信号),TP6
(リセット信号)を生成して出力するものである。な
お、TP7,TP6は、図1の符号TP7,TP6に示
す点における波形を示す。
【0021】ピークホールド回路7は、スイッチSW3
と、コンデンサC2から構成されており、積分回路4の
コンデンサC1に蓄積されている電荷をコンデンサC2
に移動した後、これを保持するように動作するものであ
る。なお、スイッチ3の出力側の端子は点TP5とされ
ている。出力表示部8は、ピークホールド回路7にて求
められた電圧値を表示するものであり、アンプAMP3
と、可変抵抗器VR1及びディジタルパネルメータDP
Mより構成されている。
【0022】電源部9は、DC/DCコンバータを使用
した交流、直流両用とし、利用形態に応じてAC100
ボルトまたはバッテリからの電圧から、所定の直流電圧
を得るものである。センサ部10は、水中における電圧
測定点に沈める導電性の球体10aを有し、この球体1
0aは入力部のプラス側入力端子11aに接続されてい
る。また、マイナス側入力端11bは、図1に示したマ
イナス側の電極1a,1c,1eのいずれかに接続され
る。
【0023】図3は、本実施形態の電圧測定装置におけ
る各点TP2〜TP7における波形を示すタイミングチ
ャート図であり、同図を参照しながら、本実施形態の動
作について説明する。図2に示したセンサ部10の球体
10aがプラス側入力端子11aに接続され、またマイ
ナス側入力端11bはマイナス電極(1a,1c,1
e)に接続されているので、両入力端11a,11bに
は、球体10aを沈めた部位における電圧が発生するこ
とになる。通常、電気スクリーンでは、電極間に数千ボ
ルトの電圧を印加するので、ここで発生する電圧値は極
めて大きな値となり、従って、抵抗R1、R2により分
圧し、電圧値を減少させる。また、電気スクリーンで
は、一定の周期で発生するパルス電圧を印加するので、
アンプAMP1の出力端(TP2)にて得られる電圧信
号は図3のTP2に示すように一定の周期で発生する矩
形波(電圧値をV1とする)が得られることになる。実
際には、図示する如くのきれいな矩形波は得られない
が、説明を分かり易くするためにきれいな矩形波として
記載している。
【0024】コンパレータCMPは、TP2側から得ら
れる信号の方がTP3側から得られる信号よりも大きい
時には、その出力はTP2と同一の信号となり、反対
に、TP2側から得られる信号の方がTP3側から得ら
れる信号よりも小さくなると出力を停止するように動作
する。そして、初期状態ではTP3の電圧は零であるか
ら、図3の時刻t1にて発生するTP2のパルス信号は
そのままTP4に現れることになる。
【0025】そして、このTP4に発生する電圧信号を
受けて、スイッチSW1(図2参照)がオンとなるの
で、積分回路4に電源部9よりの電圧が印加されること
なり、この出力電圧、即ちTP3の電圧値は図3の区間
t1〜t2に示すように、一定の時定数で増加すること
になる。時刻t2にて、TP4の電圧は零となるので、
ここでTP3の電圧値の増加が停止され、再度TP4の
電圧が発生する時刻t3にて再びTP3の電圧値は増加
する。その後、時刻t4においてTP3の電圧がTP2
の電圧V1と等しくなるので、コンパレータCMPの動
作によりTP4の電圧が零となり、スイッチSW1はオ
フとなる。従って、この時のTP3に発生した電圧値V
1は、積分回路4のコンデンサC1に蓄積されることに
なる。
【0026】また、時刻t5においてタイミング発生器
6よりホールド信号TP7が与えられるので、この信号
を受けて常時オフであったスイッチSW3がオンとな
り、これにより、コンデンサC1に発生している電圧が
コンデンサC2に移動される。即ち、図3のTP5に示
すように、ピークホールド回路7の点TP5では時刻t
5において一定値V1が発生するようになる。そして、
この電圧V1は出力表示部8のディジタルパネルメータ
DPMに表示されることになり、この電圧値はV1はT
P2にて発生する電圧値と等しいことになるから、ディ
ジタルパネルメータDPMにはセンサ10の球体10a
を沈めた部位の電圧値が表示されることになり、測定者
は電圧値を知ることができる。
【0027】また、図3における時刻t6にて、ホール
ド信号TP7がオン状態からオフ状態に切換えられると
同時にリセット信号TP6が発生するので、このリセッ
ト信号により図2に示すスイッチ2がオンとなり、コン
デンサC1に発生する電圧値は徐々に減少して零となる
(t6〜t7)。これにより、回路全体がリセットされ
た状態とされる。
【0028】次いで、入力部3より、前回の電圧V1と
は相違する電圧V2が得られると(この場合は、V1<
V2となっている)、上記の動作と同様に、TP3の電
圧値がV2に達するまでの間、積分回路4のコンデンサ
C1に発生する電圧値は上昇し、TP3に発生する電圧
値がV2と等しくなった時に、スイッチSW1がオフと
されてコンデンサC1に発生する電圧の上昇が停止され
る。そして、この電圧値(即ち、V2)は時刻t8にて
ピークホールド回路7のコンデンサC2に移動され、デ
ィジタルパネルメータDPMに表示されることになる。
即ち、ディジタルパネルメータDPMには、タイミング
発生器6より出力されるホールド信号TP7の発生周期
毎に測定された電圧値が更新されて表示されることにな
るので、操作者はセンサ部10の球体10aを設置した
部位の電圧値をリアルタイムで知ることができるように
なる。
【0029】図4は、本実施形態の電圧測定装置21を
使用して実際に天然水内の電圧を測定する例を示す説明
図であり、例えば、竿12の先端に紐13を取り付け、
この紐13の先端に球体10aを取り付け、更に、重り
(不図示)を取り付ければ、容易に球体10aを任意の
部位に沈めることができ、当該部位の電圧値を測定する
ことができるようになる。
【0030】これにより、電気スクリーンを使用して天
然水内に電気ショックを与える際に、天然水中の電圧を
容易に知ることができるので、この電圧値を基にして電
気スクリーンに印加する電圧値を最適に設定することが
でき、また、測定された電圧値をフィードバック信号と
して使用し(この場合は、図4に示す如くの方法ではな
く、水中に球体10aを固定する必要がある)、これに
基づいて電気スクリーンに印加する電圧値を制御すれ
ば、水温や水流、海水にあっては塩分濃度等の各種条件
により逐次変動する天然水中の抵抗値に応じた柔軟な電
圧値制御が可能となる。その結果、電気スクリーンの印
加電圧が大きすぎて魚類、貝類を死滅させたり、反対に
印加電圧が小さすぎて電気スクリーンの役目を果たさな
くなる、等の問題を解消することができるようになる。
【0031】次に、本発明の第2の実施形態に係る電流
測定装置について説明する。上記した第1の実施形態で
は、水中の電圧値を測定する例について説明したが、本
実施形態では、天然水中を流れる電流値を求めることが
できる。基本的な構成は、図2に示した回路と略同一で
あり、センサ部10及び入力部3のみが若干変化するの
で、この部分のみを説明する。
【0032】図5は、本実施形態に係る電流測定装置の
センサ部22及び入力部23の構成を示す回路図であ
り、図示のように、センサ部22は、円形状のコア部2
2a及び該コア部22a内部を通過する電流により発生
する磁束の強度を測定し、これを電圧信号として出力す
るホール素子22bから構成されている。そして、この
ホール素子22bの出力信号は、入力部23のプラス側
入力端23a及びマイナス側入力端23bに供給され
る。
【0033】従って、入力端23a,23bには、コア
部22a内部を流れる電流値に比例した電圧信号が得ら
れるので、前記した第1の実施形態と同様に、図2に示
すディジタルパネルメータDPMにはこの電流値に比例
した電圧値が表示され、操作者は電流値を認識すること
ができるようになる。図6は、電流を検出するためのセ
ンサ部25として、微少区間隔てた2個の電極24a,
24bにて構成されたものを使用した例であり、このよ
うな構成においても、電極24a,24bには、この電
極を設置した部位を流れる電流に比例した電圧が発生す
ることになるので、実質的に電流値に比例した電圧信号
を得ることができ、この信号を前記と同様の手順により
ディジタルパネルメータDPMに表示することにより、
リアルタイムで水中の任意の部位における電流値を測定
することができる。そして、このような構成によれば、
図5に示した例と比較してホール素子22b等の高価な
部品を必要としないので、コスト的に安価に構成するこ
とができる。
【0034】なお、上記した各実施形態では、魚類、貝
類の侵入防止用の電気スクリーンにて発生する電圧、電
流を測定する電圧、電流装置について説明したが、本発
明の電圧、電流測定装置は、これに限定されるものでは
なく、種々の用途に使用することができる。例えば、魚
類の養殖場等では、電気スクリーンを用いて魚類を区分
する方法が採られることがあり、このような用途として
使用される電気スクリーンについても、本発明の電圧、
電流測定装置を使用することにより、最適な電圧値を設
定することができるようになる。
【0035】また、上記実施形態では、アナログ回路を
主体とした電圧・電流測定装置について説明したが、マ
イクロコンピュータを使用した回路を使用しても同様の
効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電圧、電
流測定装置によれば、水中の任意の部位にセンサを設置
するだけで容易に当該部位の電圧、及びここに流れる電
流値を測定することができる。このような電流、電圧測
定装置を使用すれば、電気スクリーンを使用する際に、
水温や水流、海水にあっては塩分濃度等の各種条件によ
り変化する天然水中の電圧値、電流値をリアルタイムで
測定することができるので、電気スクリーンに印加する
電圧を最適に設定することができる。これにより、魚
類、貝類の死滅を防止することができるのみならず、電
気スクリーンの消費電力を節約することができる。
【0037】また、電気スクリーンにより電圧が印加さ
れていない部分、即ち、死角を検出することができるの
で電極の配置等を最適に設定することができるようにな
る。更に、本発明の電圧・電流測定装置を使用すれば、
どの水域にどれだけの電圧、電流が発生しているかを認
識することができるので、危険水域を特定することがで
き、ダイバー等の感電事故を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】水中にて使用される電気スクリーンの構成を概
略的に示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電圧測定装置の回路
構成図である。
【図3】図2に示した電圧測定装置の、各部位における
電圧波形のタイミングチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る電圧測定装置を用いて、
水中の電圧を測定する様子を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電流測定装置
の、センサ部、入力部の構成を示す回路図である。
【図6】図5に示した電流測定装置の変形例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1(1a〜1e) 電極 2 電源回路 3 入力部 4 積分回路 5 比較回路 6 タイミング発生器 7 ピークホールド回路 8 出力表示部 9 電源部 10,22,25 センサ部 10a 球体 11a,23a プラス側入力端子 11b,23b マイナス側入力端子 12 竿 13 紐 21 電圧測定装置 22a コア部 22b ホール素子 23 入力部 24a,24b 電極 CMP コンパレータ DPM ディジタルパネルメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−9800(JP,A) 特開 平9−157898(JP,A) 実開 昭62−128372(JP,U) 特公 平5−77367(JP,B2) 特公 平5−44785(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 19/00 - 19/32 H05C 1/00 A01K 63/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本のプラス電極、及び少な
    くとも1本のマイナス電極を天然水中に立設し、前記各
    電極間に直流または交流の電圧を印加することにより
    水中に電流を流す装置を使用する際の、前記天然水中
    の任意の部位における電圧を測定する電圧測定装置であ
    って、 プラス及びマイナスの各検出端子を有し、このうちマイ
    ナス側検出端子を前記マイナス電極に接続し、プラス側
    検出端子を天然水中の適所に設置して、両検出端子間の
    電圧信号を検出する電圧検出手段と、 スイッチ手段を介して電源に接続され、該電源より供給
    される電圧を所定の時定数で積分する積分回路と、 前記電圧検出手段出力と前記積分回路出力とを入力信号
    とし、電圧検出手段出力の方が大きい時にはこの電圧検
    出信号出力を出力信号とし、積分回路出力の方が大きい
    時には出力を停止し、且つ、この出力信号を前記スイッ
    チ手段のオン・オフ切り換え入力部に供給する比較手段
    と、 前記積分回路に蓄積された電圧値を、電圧測定値として
    表示する表示手段と、 を有することを特徴とする天然水中の電圧測定装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1本のプラス電極、及び少な
    くとも1本のマイナス電極を天然水中に立設し、前記各
    電極間に直流または交流の電圧を印加することにより
    水中に電流を流す装置を使用する際の、前記天然水中
    の任意の部位における電圧を測定する電圧測定装置であ
    って、 プラス及びマイナスの各検出端子を有し、このうちマイ
    ナス側検出端子を前記マイナス電極に接続し、プラス側
    検出端子を天然水中の適所に設置して、両検出端子間の
    電圧信号を検出する電圧検出手段と、 スイッチ手段を介して電源に接続され、該電源より供給
    される電圧を所定の時定数で積分する積分回路と、 前記電圧検出手段出力と前記積分回路出力とを入力信号
    とし、電圧検出手段出力の方が大きい時にはこの電圧検
    出信号出力を出力信号とし、積分回路出力の方が大きい
    時には出力を停止し、且つ、この出力信号を前記スイッ
    チ手段のオン・オフ切り換え入力部に供給する比較手段
    と、 前記積分回路に発生する電圧値を保持するホールド回路
    と、 前記積分回路に発生する電圧値を前記ホールド回路へ出
    力するためのホールド信号及び積分回路に発生する電圧
    値をリセットするためのリセット信号を、所定の周期で
    発生するタイミング発生回路と、 前記ホールド回路にて保持された電圧値を表示する表示
    手段と、 を有することを特徴とする天然水中の電圧測定装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1本のプラス電極、及び少な
    くとも1本のマイナス電極を天然水中に立設し、前記各
    電極間に直流または交流の電圧を印加することにより
    水中に電流を流す装置を使用する際の、前記天然水中
    の任意の部位を流れる電流を測定する電流測定装置であ
    って、 リング形状のコア及びホール素子から成るセンサ部を
    水中の所望部位に設置し、前記コア内を通過する電流
    値を検出してこれを電圧信号に変換する電流検出手段
    と、 該電流検出手段にて検出された電流値を表示する表示手
    段と、 を有することを特徴とする天然水中の電流測定装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1本のプラス電極、及び少な
    くとも1本のマイナス電極を天然水中に立設し、前記各
    電極間に直流または交流の電圧を印加することにより
    水中に電流を流す装置を使用する際の、前記天然水中
    の任意の部位を流れる電流を測定する電流測定装置であ
    って、 リング形状のコア及びホール素子から成るセンサ部を
    水中の所望部位に設置し、前記コア内を通過する電流
    値を検出してこれを電圧信号に変換する電流検出手段
    と、 スイッチ手段を介して電源に接続され、該電源より供給
    される電圧を所定の時定数で積分する積分回路と、 前記電流検出手段出力と前記積分回路出力とを入力信号
    とし、電流検出手段出力の方が大きい時にはこの電流検
    出信号出力を出力信号とし、積分回路出力の方が大きい
    時には、出力を停止し、且つ、この出力信号を前記スイ
    ッチ手段のオン・オフ切り換え入力部に供給する比較手
    段と、 前記積分回路に蓄積された電圧値を、電流測定値として
    表示する表示手段と、 を有することを特徴とする天然水中の電流測定装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1本のプラス電極、及び少な
    くとも1本のマイナス電極を天然水中に立設し、前記各
    電極間に直流または交流の電圧を印加することにより
    水中に電流を流す装置を使用する際の、前記天然水中
    の任意の部位を流れる電流を測定する電流測定装置であ
    って、 リング形状のコア及びホール素子から成るセンサ部を
    水中の所望部位に設置し、前記コア内を通過する電流
    値を検出してこれを電圧信号に変換する電流検出手段
    と、 スイッチ手段を介して電源に接続され、供給された電圧
    を所定の時定数で積分する積分回路と、 前記電流検出手段出力と前記積分回路出力とを入力信号
    とし、電流検出手段出力の方が大きい時にはこの電流検
    出信号出力を出力信号とし、積分回路出力の方が大きい
    時には出力を停止し、且つ、この出力信号を前記スイッ
    チ手段のオン・オフ切り換え入力部に供給する比較手段
    と、 前記積分回路に発生する電圧値を保持するホールド回路
    と、 前記積分回路に発生する電圧値を前記ホールド回路へ出
    力するためのホールド信号及び積分回路に発生する電圧
    値をリセットするためのリセット信号を、所定の周期で
    発生するタイミング発生回路と、 前記ホールド回路にて保持された電圧値を、電流測定値
    として表示する表示手段と、 を有することを特徴とする天然水中の電流測定装置。
  6. 【請求項6】 前記電流検出手段は、微少区間隔てて配
    置される2つの電極から成り、当該電極間に発生する電
    圧値に基づき、電流を測定することを特徴とする請求項
    3乃至請求項5のいずれかに記載の天然水中の電流測定
    装置。
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