JP3119635B2 - 駐車場の床構造 - Google Patents

駐車場の床構造

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JP3119635B2 JP10326056A JP32605698A JP3119635B2 JP 3119635 B2 JP3119635 B2 JP 3119635B2 JP 10326056 A JP10326056 A JP 10326056A JP 32605698 A JP32605698 A JP 32605698A JP 3119635 B2 JP3119635 B2 JP 3119635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式立体駐車
場、エレベータ式立体駐車場等において車両の収容効率
を高めると共に場内の視界を向上させ、同時に車路の充
分な強度と耐久性を確保できる駐車場の床構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車場の床構造は、一般的に鉄筋
コンクリート造いわゆるRC造である。このような駐車
場の基準階の床構造の略体平面図を示した図11におい
て、この床構造には、車路106の左右に多数の駐車室
107が形成されている。床構造の骨格は、その周囲に
立設された支柱101と、その隣り合う支柱101の間
に架設された外梁102と、前記支柱101および外梁
102で取り囲まれる部分に立設された多くの中柱10
5と、前記支柱101と中柱105との間あるいは各中
柱105の間に架設された多くの小梁108とによりほ
ぼ格子箱状に枠組みされている。そして、これらの支柱
101、中柱105および小梁108の骨格を基に鉄筋
(図示しない。)が配置すなわち配筋が施された後、コ
ンクリート(図示しない。)を打設し硬化させることに
よって、床構造が施工されている。
【0003】上記床構造において、例えば、1グリッド
の長さ(図11において左右方向の長さが相当する。)
L1は、車路106の幅L2と左右の駐車室107の各
長さL3との合計である。このため、仮に、車路106
の幅L2が約7m、駐車室107の長さL3が約5mと
すると、1グリッドの長さL1は約17mとなる。ま
た、1グリッドに2台収容する場合の1グリッドの幅W
1は、車両2台当たりの駐車室107の幅(車両1台当
たりの駐車室107の幅W2の2倍)と中柱105の太
さT(本例の場合、支柱101の太さと同じ。)との合
計である。このため、仮に、操車クリアランスを考慮し
た車両1台当たりの駐車室107の幅W2に標準で2.
5m要するとして2台分で約5m、中柱105の太さT
が約0.9mとすると、1グリッドの幅W1は約5.9
mとなる。なお、1グリッドに3台収容であれば、1グ
リッドの幅W1は、W2×3+Tで約8.4mとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の駐車場による
と、支柱101および外梁102の他に多くの中柱10
5および小梁108が必要となることから、それらの材
料コストが高く、また、工事現場での中柱105および
小梁108のサポート数も多く、工期が長くかかるため
に施工コストも高くつくことから、駐車場建設に係るコ
ストの大幅アップを余儀無くされるといった問題があっ
た。また、車両の収容の面からは、中柱105の存在に
より、1グリッドの幅W1が損なわれる結果、収容効率
の低下を招くといった問題が残るとともに、場内視界も
妨げられるためドライバーが操車しにくかった。
【0005】また、図12に連続傾床式立体駐車場の基
準階の略体平面図、図13にその駐車場の基準階の床構
造を示す略体平面図が示されている。連続傾床式立体駐
車場の床構造は、上記と同様に形成されている。この床
構造には、図12に示すように、一対のUターン状のカ
ーブ部120を有する車路106が形成され、その車路
106の左右に多数の駐車室107が形成されている。
しかして、前記カーブ部120の内曲がり角部には、計
4本の中柱(図12および図13中に符号、105aを
付す。)が存在することになる。このため、前記車路1
06のカーブ部120の内曲がり角部における視界が中
柱105aで妨げられるという問題があった。なお、図
14に図13のXIV−XIV線断面図を示すように、
ダウン側の床スラブ104aとアップ側の床スラブ10
4bとの接続部には、段差部ができるため、コンクリー
トを打ち増しする(図14の打ち増し部分に符号、11
9aを付した。)ことにより、両床スラブ104a,1
04bの床面を連続させている。なお、上記した連続傾
床式立体駐車場の床構造は、例えば、同一出願人が先に
提案した実用新案登録第3007314号公報、実用新
案登録第3006159号公報、特公平8−23232
号公報等に開示されている。
【0006】本発明は、上記した問題点を解決するため
になされたものであって、駐車場構築に係るコストを低
減し、車両の収容効率を高めながら場内の視界を向上さ
せ、同時に車路の充分な強度と耐久性を確保できる駐車
場の床構造を提供している。
【0007】本発明は、駐車場の外周に配置された支柱
で支持されて成る床スラブ上に車室グリッド及び車路を
形成して成る駐車場の床構造において、該支柱間に床ス
ラブを支持するポストテンション方式のプレストレスト
コンクリート梁を中柱を省いて一方向のみに構成し、該
梁と一体に該梁と直交する方向のポストテンション方式
のプレストレストコンクリートからなる床スラブを構成
して、該梁間の床スラブ上に少なくとも駐車場の外周に
沿って車室グリッドを形成すると共に床スラブ上に該梁
と直交させた車路を形成することを特徴とする駐車場の
床構造であり、このように構成することで、以下の作用
を発揮している。 ポストテンション方式のプレスト
レストコンクリートからなる強固な梁を備えることによ
って、従来の梁や床スラブに必要としていた中柱及び小
梁を大幅に削減することができるので、中柱や小梁に係
る材料コストと施工コストを低減して、駐車場の建設に
係るコストを低減することが可能になる。 中柱の削
減によって、車両の収容効率を高めると共に場内の視界
を向上させることもできて安全性の確立にも貢献でき
る。 車路を形成する床スラブを梁と直交する方向の
ポストテンション方式のプレストレストコンクリートで
構成することで、車両の走行に伴う衝撃が床スラブに加
えられても充分な強度と耐久性を確保している。
【0008】また、ポストテンション方式のプレストレ
ストコンクリートからなりかつ梁と一体化された強固な
床スラブを備えることによって、従来の床スラブに必要
とした中柱および小梁を大幅に削減することができる。
このため、前記中柱および小梁に係る材料コストおよび
施工コストを低減し、もって駐車場建設に係るコストを
低減することができる。また、前記中柱の削減によっ
て、車両の収容効率が高まるとともに場内の視界が向上
する。さらに、ポストテンション方式のプレストレスト
コンクリートからなる梁に用いられる梁用PC鋼材と、
ポストテンション方式のプレストレストコンクリートか
らなる床スラブに用いられる桁用PC鋼材とが床スラブ
を縦横に締め付けるため、コンクリートの硬化にともな
う収縮クラックを防止することができるとともに、構造
クラックの発生を防止することができ、耐久性に優れた
床スラブが得られる。また、桁用PC鋼材を車路に配置
すると良い。このように、桁用PC鋼材を車路に配置す
ることによって、車両がある程度のスピードで走行した
り、急停止したりすることにより、衝撃(インパクト)
が大きく加わる車路を強化することができる。また、駐
車室は車路に比べて前記衝撃(インパクト)が少ないこ
とから、桁用PC鋼材を省略することが可能である。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕実施の形態1に
ついて図面を参照して説明する。駐車場の基準階の床構
造を略体平面図で示した図1において、この床構造に
は、車路6の左右に多数の駐車室7が形成されている。
床構造の骨格は、その周囲に立設された支柱1と、その
隣り合う支柱1の間に架設された外梁2とにより平面ほ
ぼ四角枠状に枠組みされている。なお、前記支柱1およ
び外梁2で取り囲まれる部分に、従来で存在していた中
柱および小梁(図11中の符号、105,108参
照。)は排除されている。
【0012】前記駐車場の梁方向(図1において左右方
向)に対をなす支柱1の間には、それぞれポストテンシ
ョン方式のプレストレストコンクリートからなる梁3を
備えている。また、駐車場の桁方向に(図1において上
下方向)には、前記梁3上に一体化されてほぼ床面全体
を形成するポストテンション方式のプレストレストコン
クリートからなる床スラブ4を備えている。また、前記
駐車場の周囲に立設された支柱1の間に架設される外梁
2は、鉄筋コンクリートからなりかつ床スラブ上に突出
する逆梁とされている(図4および図7参照)。なお、
支柱1は鉄筋コンクリートからなる。
【0013】上記床構造において、例えば、1グリッド
の長さL1は、前にも述べたように、車路6の幅L2と
左右の駐車室7の各長さL3との合計である。このた
め、従来と同様に、仮に、車路6の幅L2が約7m、駐
車室7の長さL3が約5mとすると、1グリッドの長さ
L1は約17mとなる。また、1グリッドに2台収容す
る場合の1グリッドの幅W1は、従来と異なり、中柱
(図11の符号、105参照。)が存在しないため、車
両2台当たりの駐車室7の幅(W2×2)だけでよい。
このため、仮に、操車クリアランスを考慮した車両1台
当たりの駐車室7の幅W2に標準で2.5m要するとし
て、2台分で約5mが1グリッドの幅W1となり、従来
と比較して、前記中柱の太さ(図11の符号、T参
照。)分の約0.9m分が短縮されるため収容効率が高
まることになる。なお、1グリッドに3台収容であれ
ば、1グリッドの幅W1は、W2×3で約7.5mとな
る。
【0014】上記した駐車場の床構造によると、駐車場
の梁方向に延びるポストテンション方式のプレストレス
トコンクリートからなる強固な梁3を備えることによっ
て、従来の梁に必要とした中柱および小梁を大幅に削減
することができる。このため、前記中柱および小梁に係
る材料コストおよび施工コストを低減し、もって駐車場
建設に係るコストを低減することができる。また、前記
中柱の削減によって、車両の収容効率が高まるとともに
場内の視界が向上する。
【0015】また、駐車場の桁方向に延びるポストテン
ション方式のプレストレストコンクリートからなりかつ
梁3と一体化された強固な床スラブを備えることによっ
て、従来の床スラブに必要とした中柱および小梁を大幅
に削減することができる。このため、前記中柱および小
梁に係る材料コストおよび施工コストを低減し、もって
駐車場建設に係るコストを低減することができる。ま
た、前記中柱の削減によって、車両の収容効率が高まる
とともに場内の視界が向上する。さらに、ポストテンシ
ョン方式のプレストレストコンクリートからなる梁3に
用いられる梁用PC鋼材(図1中、符号11参照)と、
ポストテンション方式のプレストレストコンクリートか
らなる床スラブ4に用いられる桁用PC鋼材(図1中、
符号15参照)とが床スラブ4を縦横に締め付けるた
め、コンクリートの硬化にともなう収縮クラックを防止
することができるとともに、構造クラックの発生を防止
することができ、耐久性に優れた床スラブ4が得られ
る。
【0016】また、駐車場の周囲に立設された支柱1の
間に架設されかつ床スラブ4上に突出する逆梁の外梁2
を車両の場外への落下防止のための防護壁として兼用す
ることができるため、専用の防護壁を設けなくて済む。
また、床スラブ4下に突出する正梁と異なり、外梁2の
下方に相当する階下の天井部分が開放されることによ
り、階下における採光効果、排気効果および排煙効果を
高めることができる。
【0017】次に、上記した駐車場の床構造に用いる梁
3の施工方法および床スラブ4の施工方法について説明
する。これらの施工方法は、周知のポストテンション方
式のPC工法を基本とするものであるから周知の説明は
簡略化し、改良部分について詳述する。なお支柱1は、
周知の鉄筋コンクリート施工方法によって施工されてい
るものとする。
【0018】図2にコンクリートの打設前の梁部分が略
体断面図で示され、図5に図2のV−V線断面図が示さ
れている。図2に示すように、枠組みされた型枠10の
梁部分内には梁用PC鋼材11を張設する。梁用PC鋼
材11の一端部は、一方(例えば、図2において右方)
の支柱1に周知の固定定着具12により定着する。ま
た、梁用PC鋼材11の他端部は、他方(図2において
左方)の支柱1に周知の可動定着具13により定着す
る。そして、梁用PC鋼材11は、図2に示されるよう
に、前記両支柱1の間でほぼ凹形状に湾曲する弛緩状態
で張設される。
【0019】次に、図5に示すように、前記型枠10の
床スラブ部分内には、桁用PC鋼材15を前記梁用PC
鋼材11とその上方で交差するように張設する。桁用P
C鋼材15の一端部は、一方(例えば、図5において右
方)の支柱1または外梁2(図1参照。)に周知の固定
定着具16により定着する。また、桁用PC鋼材15の
他端部は、他方(図2において左方)の支柱1または外
梁2に周知の可動定着具17により定着する。そして、
桁用PC鋼材15は、図5に示されるように、前記各梁
間(外梁2と梁3となる部分の間および各梁3となる部
分の間が相当する。)でほぼ凹形状に湾曲する弛緩状態
で張設される。なお、外梁2を床スラブ4と同時に施工
する場合には、桁用PC鋼材15は外梁2の鉄筋を利用
して張設される。また、外梁2は支柱1と同時に予め施
しても良い。
【0020】前記梁用PC鋼材11および桁用PC鋼材
15には、高強度より鋼線(PC鋼線)が使用される。
また、梁用PC鋼材11および桁用PC鋼材15の各使
用本数および太さは、適宜選定されるものであるが、梁
用PC鋼材11には、例えば、3〜6本、桁用PC鋼材
15には、例えば、車路6の周辺部分に7〜9本を使用
する(図1参照)。また、桁用PC鋼材15は、本実施
の形態では車路6に配置したが、駐車室7に配置しても
良く、その配置位置は適宜選定されるもので限定されな
い。また、前記型枠10内には、適宜、鉄筋(図示しな
い。)が配置すなわち配筋が施されるものとする。
【0021】次に、図3および図6に示すように、前記
型枠10内にコンクリート19を打設しかつ硬化させ
る。図3はコンクリートの打設後の梁部分を示す略体断
面図、図6は図3のVI−VI線断面図である。
【0022】次に、図4および図7に示すように、前記
コンクリート19の硬化後には、前記梁用PC鋼材11
および桁用PC鋼材15を緊張させて定着する。図4は
完成した梁の略体断面図、図7は図4のVII−VII
線断面図である。図4において、前記梁用PC鋼材11
は、可動定着具13側においてそのPC鋼材11の当該
端部が周知のジャッキを使用してジャッキアップされる
ことによるテンションの付与により所定の張力に緊張さ
せられ、この状態で前記コンクリート19に定着され
る。このようにして梁3が施工される。
【0023】また、図7において、前記桁用PC鋼材1
5は、可動定着具13側においてその可動定着具13側
においてそのPC鋼材15の当該端部が前記梁用PC鋼
材11の場合と同様にジャッキアップされることによる
テンションの付与により所定の張力に緊張させられ、こ
の状態で前記コンクリート19に定着される。このよう
にして、床スラブ4が施工される。なお、梁3および床
スラブ4の施工後、前記型枠10が徹去される。
【0024】上記した駐車場の床構造に用いる梁3の施
工方法によると、梁用PC鋼材11をテンションの付与
により緊張させた際、前記梁用PC鋼材11の弛緩量に
応じてコンクリート19が持ち上げられることにより、
図4に示すように、ほぼ凸形状に湾曲した梁3となる。
しかし、梁3で支持する床スラブ4および積載車両の荷
重によって、前記梁3はほぼ水平を保つことになる。な
お、図4では梁3の湾曲状態が誇張して表されている。
【0025】また、上記した駐車場の床構造に用いる床
スラブ4の施工方法によると、桁用PC鋼材15をテン
ションの付与により緊張させた際、前記桁用PC鋼材1
5の弛緩量に応じてコンクリート19が持ち上げられる
ことにより、図7に示すように、ほぼ凸形状に湾曲した
床スラブ4となる。しかし、床スラブ4で支持する積載
車両の荷重によって、前記床スラブ4はほぼ水平を保つ
ことになる。なお、図7では床スラブ4の湾曲状態が誇
張して表されている。また、前にも述べたように、梁用
PC鋼材11および桁用PC鋼材15が床スラブ4を縦
横に締め付けるため、コンクリート19の硬化にともな
う収縮クラックを防止することができるとともに、構造
クラックの発生を防止することができ、耐久性に優れた
床スラブ4が得られる。
【0026】〔実施の形態2〕実施の形態2について図
8〜図10を参照して説明する。本実施の形態は、従来
の技術で述べた連続傾床式立体駐車場の床構造に実施の
形態1を応用したものであるから、実施の形態1と同一
もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一部
位に同一符号を付すことにより重複する説明は省略し、
異なる構成についてのみ詳述する。
【0027】図8に連続傾床式立体駐車場の基準階の略
体平面図、図9にその駐車場の基準階の床構造を示す略
体平面図が示されている。連続傾床式立体駐車場の床構
造は、実施の形態1と同様に形成されている。この床構
造には、図8に示すように、一対のUターン状のカーブ
部20を有する車路6が形成され、その車路6の左右に
多数の駐車室7が形成されている。しかして、前記カー
ブ部20の内曲がり角部からは、従来の技術で述べた計
4本の中柱(図12中の符号、105a参照。)が排除
されている。また、駐車場の中央部には、桁方向に並ぶ
4本の支柱1を基に耐震壁22が設けられている。な
お、図9に示すように、前記耐震壁22の支柱1と、梁
方向に平行する支柱1との間に、それぞれ梁3が架設さ
れている。また、耐震壁22を設けた桁方向の各支柱1
の間には小梁8が架設されている。
【0028】上記した駐車場の床構造によると、車路6
のカーブ部20の内曲がり角部における視界を向上する
ことができる。このことは、例えば、車路6が対面通行
である場合におけるドライバーの危険を軽減することに
有効である。
【0029】なお、図10に図9のX−X線断面図を示
すように、ダウン側の床スラブ4aとアップ側の床スラ
ブ4bとの接続部において、ダウン側の床スラブ4aと
アップ側の床スラブ4bは、前記ポストテンション方式
のプレストレストコンクリートからなる。ダウン側の床
スラブ4aとアップ側の床スラブ4bの接続端部には、
両床スラブ4a,4bの床面を連続させる折れ曲がり部
41がそれぞれ形成されている。これにより、従来の技
術で必要としたコンクリートの打ち増し(図14中、符
号、119a参照。)が不要となる。
【0030】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である
【0031】
【発明の効果】本発明による駐車場の床構造は、駐車場
の外周に配置された支柱で支持されて成る床スラブ上に
車室グリッド及び車路を形成して成る駐車場の床構造に
おいて、該支柱間に床スラブを支持するポストテンショ
ン方式のプレストレストコンクリート梁を中柱を省いて
一方向のみに構成し、該梁と一体に該梁と直交する方向
のポストテンション方式のプレストレストコンクリート
からなる床スラブを構成して、該梁間の床スラブ上に少
なくとも駐車場の外周に沿って車室グリッドを形成する
と共に床スラブ上に該梁と直交させた車路を形成するこ
とを特徴としているので、以下のような効果を発揮して
いる。 従来必要としていた中柱や小梁を大幅に削減
できることから、中柱や小梁に係る材料コストと施工コ
ストを低減して、駐車場の建設に要するコストの低減を
可能にする。 中柱の削減によって、車両の収容効率
を高めると共に場内の視界を向上させることで安全性の
確立に貢献できる。 車両の走行に伴う衝撃が車路を
形成した床スラブに加えられても充分な強度と耐久性を
確保している。
【図面の簡単な説明】
【図1】駐車場の基準階の床構造を示す略体平面図であ
る。
【図2】コンクリートの打設前の梁部分を示す略体断面
図である。
【図3】コンクリートの打設後の梁部分を示す略体断面
図である。
【図4】完成した梁の略体断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】図4のVII−VII線断面図である。
【図8】傾床式立体駐車場の基準階の略体平面図であ
る。
【図9】傾床式立体駐車場の基準階の床構造を示す略体
平面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】従来の床構造を示す略体平面図である。
【図12】従来の傾床式立体駐車場の基準階の略体平面
図である。
【図13】傾床式立体駐車場の基準階の床構造を示す略
体平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 外梁 3 梁 4 床スラブ 6 車路 11 梁用PC鋼材 15 桁用PC鋼材 19 コンクリート 20 カーブ部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−113208(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駐車場の外周に配置された支柱で支持され
    て成る床スラブ上に車室グリッド及び車路を形成して成
    る駐車場の床構造において、該支柱間に床スラブを支持
    するポストテンション方式のプレストレストコンクリー
    ト梁を中柱を省いて一方向のみに構成し、該梁と一体に
    該梁と直交する方向のポストテンション方式のプレスト
    レストコンクリートからなる床スラブを構成して、該梁
    間の床スラブ上に少なくとも駐車場の外周に沿って車室
    グリッドを形成すると共に床スラブ上に該梁と直交させ
    た車路を形成することを特徴とする駐車場の床構造。
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