JP3119497B2 - 岩盤補強工法 - Google Patents

岩盤補強工法

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JP3119497B2
JP3119497B2 JP03142745A JP14274591A JP3119497B2 JP 3119497 B2 JP3119497 B2 JP 3119497B2 JP 03142745 A JP03142745 A JP 03142745A JP 14274591 A JP14274591 A JP 14274591A JP 3119497 B2 JP3119497 B2 JP 3119497B2
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一行 水島
健吉 平野
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル切羽の天端部
の岩盤土砂等をウレタン樹脂系固結剤の注入によって強
固な岩盤、土砂に改善する岩盤補強工法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から軟弱な地山等では、トンネル掘
削後の天端部の崩落防止のために、掘削前にトンネル切
羽のアーチに沿って孔を穿設し、ポリエステル系、尿素
系、フェノール系等の樹脂液を注入し、地山に浸透させ
て硬化させる工法が行われている(特開昭63−636
87、特開昭62−288213)。これら公知の工法
は、穿設孔内に挿入埋設する挿入パイプの基部外周と穿
設孔内周間の空間部を閉塞するためのパッカーとして予
め固結剤薬液を含浸させたシール材(パッキン)を挿入
パイプの外周に固定する必要がある。而してパッキン含
浸薬液は、固結用注入剤と同一組成のものが使用される
ためパッキンの装着及び含浸後、挿入パイプを孔内に挿
入して注入を開始するまでの作業時間が薬液硬化時間に
よって限定又は制約されるという共通の欠点がある。硬
化時間の長い固結剤を使用すると、当然のことながら岩
盤内に注入した樹脂の硬化に長時間を要し、この間注入
も継続するので樹脂の使用量が多くなる他、予め天盤面
に洩出防止処理が必要となるなど余分の作業が必要とな
り不経済である。反対に固結剤の硬化時間を極端に速め
ると薬液の管理が面倒であると共に中空パイプ内のスタ
ティックミキサその他で無用の閉塞を生じ易い上、岩盤
固結領域のバラツキが大きくなり安定した岩盤強度が得
られなくなる。
【0003】
【本発明が解決しようとする問題点】本発明は、固結剤
薬液を含浸していないウエス又はスポンジ体等をパッキ
ン材として使用すると共に該パッキン材の固化及び固着
を挿入パイプから孔内に供給された固結剤を利用して自
動的に行わしめ次いで地山内への固結剤注入を完全に行
うものであって、固結剤薬液開始前の作業が何らの制約
もなく行なえると共に岩盤補強に必要充分な量の薬剤を
注入できる工法を提供するものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、補強すべき
岩盤等に穿設した孔内に薬液注入用挿入パイプを挿通し
て2液型ウレタン樹脂を固結剤として圧入する岩盤補強
工法において、挿入中空パイプの基部と前記穿設孔との
間に吸液性物質をパッキン材として介装した状態で硬化
時間30〜60秒の2液型ウレタン樹脂を所要の圧力で
圧入し、前記中空パイプからの圧入液が前記パッキン材
を含浸して洩出した時点で一旦圧入を停止してパッカー
を形成し、その後ウレタン樹脂の硬化時間に応じて10
〜30秒経過後再び前記薬液圧入を再開することを特徴
とするものである。
【0005】固結剤薬液の硬化時間を20秒以下に設定
すると通常の圧入条件では薬液がパッキン材に到達する
以前に中空パイプ内でウレタンが固化して目的を達しな
い。なお、通常の施工条件では孔内供給液がパッキン材
に含浸して外部に洩出する時間を10秒以上考慮すれば
充分であるから本発明における固結剤硬化時間の下限値
は約30秒とする。即ち、ポンプ圧入速度、中空パイプ
挿入孔の大きさ及びウレタン硬化速度等の誤差の合計時
間を10秒とし上記20秒に加算すると本発明における
固結剤硬化時間の下限値は約30秒となる。また、固化
剤薬液を30秒以上中空パイプ中に滞留させておくと機
械的トラブル等が発生し易くなる他、硬化時間が長くな
る程薬液使用量が増し、圧入時間も長くなる。従って本
発明における固結剤薬液の硬化時間は30〜60秒がよ
い。
【0006】本発明工法に使用する固結剤薬液としては
公知の薬液例えば特公昭63−63687に用いられて
いる薬液の他、本発明に好適な薬液は分子中に水酸基2
ケ 以上有する第一級ポリオールを主成分とし、発泡に必
要な少量の水を含有する事を必須条件とし、その水酸基
価が450〜550KOHmg/gで且つその溶液粘度
が200〜300cps/25℃であるポリオール液
(A液)とイソシアネート基を2つ以上有するジフェニ
ルメタンジイソシアネート又はその多核体を主成分と
し、イソシアネート基含有量25〜35%で、粘度10
0〜200cps/25℃のイソシアネート液(B液)
とから構成される2液型発泡ウレタン樹脂が好適であ
り、A液とB液の配合比は1:3範囲、好ましくは1:
2〜2.5としたものである。また、反応促進のために
添加される触媒としては、アミン系触媒の他、塩化第2
錫のような金属系触媒又はこれらを併用したものが用い
られる。
【0007】本発明においては穿設孔内の供給固結剤薬
液が加圧下でパッキン材を含浸固化させるので本発明に
おけるパッキン材は前記硬化時間の間ウレタン樹脂液を
一時的に阻止する機能を有していればよく、従ってパッ
キン材の素材及び構成を広範に選択できる。
【0008】
【実施例】図1は、中空パイプの全体を示す一部断面概
略図であって、1は挿入用中空パイプ、2は先端部、3
は本体、4はネジ連結部、5は逆止弁付継手部、6は先
端開口、7はスタティックミキサである。図2は施工状
態の説明図であって、10は切羽穿設された挿入孔であ
って60〜100cmの間隔で長さ約3mである。11
は挿入孔と挿入パイプの本体外周間に介装したスポンジ
又は布などの吸液性パッキン材、12は接続ユニット、
13、14はホース、15は圧送ポンプである。固結剤
薬液は20〜30kg/cm2 の圧力で注入され、先端
開口6から孔内を充満して岩盤中に浸透すると同時パッ
キン材を含浸して外部に洩出し始める。(圧入開始後1
5〜20秒後)この時圧入を停止し、一定時間例えば1
0秒後に再び圧入を開始する。圧入再開時には中空パイ
プの根部外周にパッカーが形成されて完全に閉塞されて
いるので注入樹脂は効率よく岩盤内に圧入される。圧入
終了時点は、図示しない液量計によって所定の設定量に
達した時又は、送入圧が上昇(例えば40kg/cm2
以上に)したときとする。その後接続ユニット12を取
り外す。図3は施工後の断面図であって16は固結剤注
入域である。固結剤注入開始後、薬液の洩出時点は、挿
入孔内の空間容積、固結剤送入量及び速度(注入速度)
を知ることによって計算によって推定することができ、
この数値を目安として硬化時間を選定することが可能で
ある。
【0009】
【効果】以上述べた通り本発明によればありふれた吸液
材料をパッキン材として使用することが可能になる他固
結剤薬液の予備含浸作業が不要となるので作業性が向上
する。また圧入液がパッキン材から洩出したことを確認
して圧入を停止して硬化させることによってパッカーを
形成させるので中空パイプ根部の閉塞が完全であり、そ
の後の地山内への薬液浸透が効率的に行われ薬液を必要
以上に消費しない利点及び特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】挿入パイプの概略断面図
【図2】施工前の状態を示す説明図
【図3】施工後の断面図
【符号の説明】
1は挿入用中空パイプ 3は本体 6は先端開口 10は挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 栄資 高崎市小八木町306番地 シー・アー ル・ケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−35913(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/04 E02D 3/12 - 3/12 103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強すべき岩盤等に穿設した孔内に薬液注
    入用挿入パイプを挿通して2液型ウレタン樹脂を固結剤
    として圧入する岩盤補強工法において、挿入中空パイプ
    の基部と前記穿設孔との間に吸液性パッキン材を介装し
    た状態で硬化時間30〜60秒の2液型ウレタン樹脂を
    所要の圧力で圧入し、前記中空パイプからの圧入液が前
    記パッキン材を含浸して洩出した時点で一旦圧入を停止
    し、その後ウレタン樹脂の硬化時間に応じて10〜30
    秒経過後再び前記薬液の圧入を再開することを特徴とす
    る岩盤補強工法。
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