JP3118925U - 洗濯ばさみ - Google Patents
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Abstract
【課題】片手で操作と洗濯物の把持とが同時にでき構造が簡易な洗濯ばさみを得ること。【解決手段】上端部より一方側に僅か下方の境界線から下に伸びるばね部と、前記境界線に連設され上端部を経て他方側に前記ばね部と内面が向合って下に帯状に伸びる固定部とを有し、前記固定部は剛性をもち頂部内面下側に指が出入り可能な空間が確保され、前記ばね部は基板から下方へ中間に略長方形状の空隙をおき左右対称の略短冊状一対の可撓片よりなり、前記各可撓片の自由端部を互いに寄せ重ね合わせ部分を連結し、前記ばね部及び固定部の自由端部は前記可撓片の内側への加圧によって互いに離隔し該可撓片外側への加圧によって互いに加圧保持可能とされている洗濯ばさみ。
【選択図】図1
Description
本考案は、洗濯物を干すとき等に用いる洗濯ばさみの改良に関する。
従来の洗濯ばさみは、支点で交差する一対の腕片をねじりコイルばねで加圧し、使用時には指で腕片をばねの加圧に抗して開き、洗濯物を挟込む構造で、その構造は簡単で広く普及し汎用されている。
しかし、汎用されている従来の洗濯ばさみでは、腕片を加圧に抗して開くのに力を要し片手はとられてしまうため、他方の手で洗濯物を把持し、両手をフルに使わないと円滑に早く洗濯物を干すことができない。
これに対し本考案は、片手で操作と洗濯物の把持とが同時にでき、他方の手は自由に使うことができ、構造が簡易な洗濯ばさみを得ることを目的とする。
これに対し本考案は、片手で操作と洗濯物の把持とが同時にでき、他方の手は自由に使うことができ、構造が簡易な洗濯ばさみを得ることを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1の考案にあっては、
上端部より一方側に僅か下方の境界線から下に伸びるばね部と、前記境界線に連設され上端部を経て他方側に前記ばね部と内面が向合って下に帯状に伸びる固定部とを有し、前記固定部は剛性をもち頂部内面下側に指が出入り可能な空間が確保され、前記ばね部は基板から下方へ中間に略長方形状の空隙をおき左右対称の略短冊状一対の可撓片よりなり、前記各可撓片の自由端部を互いに寄せ重ね合わせ部分を連結し、前記ばね部及び固定部の自由端部は前記可撓片の内側への加圧によって互いに離隔し該可撓片外側への加圧によって互いに加圧保持可能とされている洗濯ばさみにより解決した。
請求項2の考案にあっては、プラスチック製の固定部と金属板ばね製のばね部を境界線付近で接合した請求項1に記載の洗濯ばさみとすることができる。
請求項3の考案にあっては、一方縁側に開口を有するキャップへ可撓片自由端部の重ね合わせ部分を挿入して固着し、固定部の自由端部を前記キャップと対面可能に形成した請求項1又は2に記載の洗濯ばさみとすることができる。
請求項4の考案にあっては、固定部及びばね部がプラスチック製で一体に成形され、一方の可撓片の自由端部外側表面に対称縦割り形状の頭付き小突起が突設され、他方の可撓片の自由端部の前記頭付き小突起の対応位置に小孔が穿設され、前記各可撓片の自由端部を互いに寄せ重ね合わせ部分において前記小孔に前記頭付き小突起を貫通して該各可撓片を連結した請求項1に記載の洗濯ばさみとすることができる。
請求項5の考案にあっては、ばね部及び固定部の自由端部の対面する面の一方又は両方に小凹凸面が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯ばさみとすることができる。
上端部より一方側に僅か下方の境界線から下に伸びるばね部と、前記境界線に連設され上端部を経て他方側に前記ばね部と内面が向合って下に帯状に伸びる固定部とを有し、前記固定部は剛性をもち頂部内面下側に指が出入り可能な空間が確保され、前記ばね部は基板から下方へ中間に略長方形状の空隙をおき左右対称の略短冊状一対の可撓片よりなり、前記各可撓片の自由端部を互いに寄せ重ね合わせ部分を連結し、前記ばね部及び固定部の自由端部は前記可撓片の内側への加圧によって互いに離隔し該可撓片外側への加圧によって互いに加圧保持可能とされている洗濯ばさみにより解決した。
請求項2の考案にあっては、プラスチック製の固定部と金属板ばね製のばね部を境界線付近で接合した請求項1に記載の洗濯ばさみとすることができる。
請求項3の考案にあっては、一方縁側に開口を有するキャップへ可撓片自由端部の重ね合わせ部分を挿入して固着し、固定部の自由端部を前記キャップと対面可能に形成した請求項1又は2に記載の洗濯ばさみとすることができる。
請求項4の考案にあっては、固定部及びばね部がプラスチック製で一体に成形され、一方の可撓片の自由端部外側表面に対称縦割り形状の頭付き小突起が突設され、他方の可撓片の自由端部の前記頭付き小突起の対応位置に小孔が穿設され、前記各可撓片の自由端部を互いに寄せ重ね合わせ部分において前記小孔に前記頭付き小突起を貫通して該各可撓片を連結した請求項1に記載の洗濯ばさみとすることができる。
請求項5の考案にあっては、ばね部及び固定部の自由端部の対面する面の一方又は両方に小凹凸面が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯ばさみとすることができる。
本考案の洗濯ばさみによれば、構造が簡易で、片手で操作と洗濯物の把持が同時にでき、他方の手は自由に使うことができるので使い勝手に優れている。
本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1の(a)、(b)は、本考案の一例の洗濯ばさみの洗濯物の非挟着時、挟着時の概略斜視図で、(c・1)乃至(c・4)は本洗濯ばさみに用いられるばね部の各変形例の組付け前の平面図である。(d)は(c・1)のばね部の組付け状態の平面図で、(e)はキャップの平面図である。
図2は、本考案の一例の洗濯ばさみによる洗濯物を干すときの第一の挟着手順を示す概略斜視図の開始時及び終了時である。
図3は、本考案の一例の洗濯ばさみによる洗濯物を干すときの第二の挟着手順を示す概略斜視図の開始時及び終了時である。
図4は、図2、3に示す例の洗濯物の取外し手順を示す概略斜視図である。
図5は、本考案の他例の洗濯ばさみで、(a)ばね部変形例の組付け前の一部斜視図及び(b)自由端側より視た拡大側面図である。(c)は(a)ばね部変形例の組付け状態の一部斜視図で、(d)は(c)を自由端側より視た拡大側面図である。
以下においては、本考案の洗濯ばさみを洗濯物を挟着して干すとき、例えば物干し、ハンガー等に吊して使用する場合において、物干し、ハンガー等側を上、その反対側を下とし、洗濯物を挟着する側を内側としその反対側を外側として説明する。
図1の(a)、(b)は、本考案の一例の洗濯ばさみの洗濯物の非挟着時、挟着時の概略斜視図で、(c・1)乃至(c・4)は本洗濯ばさみに用いられるばね部の各変形例の組付け前の平面図である。(d)は(c・1)のばね部の組付け状態の平面図で、(e)はキャップの平面図である。
図2は、本考案の一例の洗濯ばさみによる洗濯物を干すときの第一の挟着手順を示す概略斜視図の開始時及び終了時である。
図3は、本考案の一例の洗濯ばさみによる洗濯物を干すときの第二の挟着手順を示す概略斜視図の開始時及び終了時である。
図4は、図2、3に示す例の洗濯物の取外し手順を示す概略斜視図である。
図5は、本考案の他例の洗濯ばさみで、(a)ばね部変形例の組付け前の一部斜視図及び(b)自由端側より視た拡大側面図である。(c)は(a)ばね部変形例の組付け状態の一部斜視図で、(d)は(c)を自由端側より視た拡大側面図である。
以下においては、本考案の洗濯ばさみを洗濯物を挟着して干すとき、例えば物干し、ハンガー等に吊して使用する場合において、物干し、ハンガー等側を上、その反対側を下とし、洗濯物を挟着する側を内側としその反対側を外側として説明する。
図1(a)(b)において、本考案の一例の洗濯ばさみ1は、上端部より一方側に僅か下方の二点鎖線で示す境界線XXを始点として下方に伸びるばね部2と、前記境界線XXで連設され上端部の頂部3aを経て他方側にばね部2と内面同士が向合って下方に帯状に伸びる固定部3とを有し、ばね部2と固定部3とによって図1(a)と(b)に示すように変化する二態様をもっている。
ばね部2は、組付け前において、例えば図1(c・1)乃至(c・4)に示すとおり各種のものがあるが、これらに限定されず変形可能である。
図1(c・1)の例は、最もシンプルな構成で、ばね部2と固定部3の全体が金属又はプラスチック製であるが、このうちばね部2は板ばね製であって、略方形状の基板2aから下方へ中間に略長方形状の空隙をおいて左右対称の略短冊状一対の可撓片2b、2bよりなり、基板2aと可撓片2b、2bとで略逆U字形に形成されている。可撓片2b、2bの自由端末は湾曲状にとるのが好ましい。この例では固定部3もばね部2と同じ金属又はプラスチック製であるが、ばね部2は可撓性が要求されるため板ばね製であるものの固定部3は剛性が要求されるので、選択する材料によって固定部3とばね部2とが一体に形成される場合と、別体に形成して前記境界線XX付近で接合する場合とがある。
図1(c・2)の例は、固定部3をプラスチック製とし、ばね部2を金属の板ばね製とし、前記の境界線XX付近で接合したもので、ばね部2は略方形状の基板2cから下方に可撓片2d、2dが一体に略逆U字形に形成され、可撓片2d、2dは図1(c・1)の例と同様左右対称の略短冊状一対である。可撓片2dの自由端末は湾曲状にとるのが好ましい。
図1(c・3)の例は、固定部3をプラスチック製とし、ばね部2を、固定部3から一体成形した略方形状の基板2eから下方に中間に略長方形状の空隙をおいて左右対称の略短冊状一対の支持片2f、2fと、その支持片2f、2f表面の長手方向対称位置に固着した略長方形状の金属の板ばね製の可撓片2g、2gとにより構成している。支持片2fの自由端部は湾曲状にとるのが好ましい。
図1(c・4)の例は、固定部3をプラスチック製とし、ばね部2を、図1(c・3)の例と同様のばね部2の基板2e及び支持片2f、2fと、その支持片2f、2f表面の長手方向対称位置に固着した前記可撓片2g、2gと同様の可撓片2h、2hと、その可撓片2h、2hの上端を繋いで基板2e表面に固着した略長方形状の連結片2iとにより構成している。
上記図1(c・2)乃至(c・4)の例では金属の板ばね製の可撓片部分を斜線で表示してある。
ばね部2は、組付け前において、例えば図1(c・1)乃至(c・4)に示すとおり各種のものがあるが、これらに限定されず変形可能である。
図1(c・1)の例は、最もシンプルな構成で、ばね部2と固定部3の全体が金属又はプラスチック製であるが、このうちばね部2は板ばね製であって、略方形状の基板2aから下方へ中間に略長方形状の空隙をおいて左右対称の略短冊状一対の可撓片2b、2bよりなり、基板2aと可撓片2b、2bとで略逆U字形に形成されている。可撓片2b、2bの自由端末は湾曲状にとるのが好ましい。この例では固定部3もばね部2と同じ金属又はプラスチック製であるが、ばね部2は可撓性が要求されるため板ばね製であるものの固定部3は剛性が要求されるので、選択する材料によって固定部3とばね部2とが一体に形成される場合と、別体に形成して前記境界線XX付近で接合する場合とがある。
図1(c・2)の例は、固定部3をプラスチック製とし、ばね部2を金属の板ばね製とし、前記の境界線XX付近で接合したもので、ばね部2は略方形状の基板2cから下方に可撓片2d、2dが一体に略逆U字形に形成され、可撓片2d、2dは図1(c・1)の例と同様左右対称の略短冊状一対である。可撓片2dの自由端末は湾曲状にとるのが好ましい。
図1(c・3)の例は、固定部3をプラスチック製とし、ばね部2を、固定部3から一体成形した略方形状の基板2eから下方に中間に略長方形状の空隙をおいて左右対称の略短冊状一対の支持片2f、2fと、その支持片2f、2f表面の長手方向対称位置に固着した略長方形状の金属の板ばね製の可撓片2g、2gとにより構成している。支持片2fの自由端部は湾曲状にとるのが好ましい。
図1(c・4)の例は、固定部3をプラスチック製とし、ばね部2を、図1(c・3)の例と同様のばね部2の基板2e及び支持片2f、2fと、その支持片2f、2f表面の長手方向対称位置に固着した前記可撓片2g、2gと同様の可撓片2h、2hと、その可撓片2h、2hの上端を繋いで基板2e表面に固着した略長方形状の連結片2iとにより構成している。
上記図1(c・2)乃至(c・4)の例では金属の板ばね製の可撓片部分を斜線で表示してある。
次に、ばね部2の組付けを図1(c・1)の例について説明する。図1(d)に示すとおり、基板2aから下方に伸びている可撓片2b、2bの自由端部を中間の略長方形状の空隙に向かって左右両方から互いに寄せて重ね合わせ、重ね合わせ部分の略中央部を連結具2jにより連結して組付ける。連結手段は、リベット、ビス、接着・溶着等によるか、重ね合わせ部分の対向する面に互いに係合可能なフック状のものを設けて係合させるか等により、固着又は軸回りに回動可能な軸着のいずれであってもよい。
図1(a)(b)(e)に示す例では、可撓片2b、2bの自由端部を左右両方から寄せて重ね合わせ、一方縁側に開口2mを有する略方形状のキャップ2kの該開口2m内に重ね合わせ部分を挿入して固着しているが、この固着は圧入、接着又は溶着等による。ここではキャップ2kが使用されているが、これは必須の構成要素ではなく図1(d)に示す状態のままであっても使用可能ではあるものの、美観上、洗濯物のより強固な挟着保持上からはキャップ2kを設けた方が好ましく、更にキャップ2kの一方面(後述するアーム3b下端の自由端部3cと対面し圧接する面)を小凹凸面に形成すると洗濯物の把持、スリップ防止がより確実となり好ましい。
図1(c・2)乃至(c・4)の例についてのばね部2の組付けも、前記図1(c・1)の例と同様にして重ね合わせて行うので、詳細説明は省略するが、図1(c・3)(c・4)の例では、可撓片が支持片の表面に固着されているので、重ね合わせ部分は可撓片と支持片を含んで形成される。
図1(a)(b)(e)に示す例では、可撓片2b、2bの自由端部を左右両方から寄せて重ね合わせ、一方縁側に開口2mを有する略方形状のキャップ2kの該開口2m内に重ね合わせ部分を挿入して固着しているが、この固着は圧入、接着又は溶着等による。ここではキャップ2kが使用されているが、これは必須の構成要素ではなく図1(d)に示す状態のままであっても使用可能ではあるものの、美観上、洗濯物のより強固な挟着保持上からはキャップ2kを設けた方が好ましく、更にキャップ2kの一方面(後述するアーム3b下端の自由端部3cと対面し圧接する面)を小凹凸面に形成すると洗濯物の把持、スリップ防止がより確実となり好ましい。
図1(c・2)乃至(c・4)の例についてのばね部2の組付けも、前記図1(c・1)の例と同様にして重ね合わせて行うので、詳細説明は省略するが、図1(c・3)(c・4)の例では、可撓片が支持片の表面に固着されているので、重ね合わせ部分は可撓片と支持片を含んで形成される。
固定部3は、前記したとおりばね部2と内面同士が向合って下方に帯状に伸びているが剛性をもち、図1(a)に示す洗濯ばさみ1の洗濯物非挟着時にあってはばね部2とで一方に変形した略逆U字形状に形成され、図1(b)に示す洗濯物挟着時にあっては縦長の略リング状に形成され、二態様に変化する。いずれの場合においても、頂部3a内面下側に少なくとも指が出入り可能な空間が確保され、頂部3aから下方に伸びるアーム3bはばね部2と向合いその内面側は湾曲面とされている。
そして固定部3は、図1(a)及び(b)のいずれの態様でも同じ形態に保持される必要があり剛性を要求されるので、可撓性を要求されるばね部2とは異なっている。このため固定部3の断面形状を全部又は部分的に溝形又はI形に形成して剛性をもたせることとしてもよい。アーム3b外面側には指を当てやすくするために数個の波状の凹凸部3dを形成するのが好ましい。アーム3bの下端の自由端部3cは、図1(a)、(b)の例では端末面がキャップ2kと対面可能な大きさの略方形状にとり、対面側の外面に洗濯物の把持を確実にしスリップ防止のための小凹凸面が形成されているが、これは好ましい構成で必須のものではなく、小凹凸面は自由端部3cとキャップ2kのいずれか一方に設けるかいずれもなくてもよい。又自由端部3cは対面する可撓片2b、2bの自由端部との圧接によって洗濯物の把持が可能であれば単純な端面形状であってもよい。頂部3aの最上端部には、鎖、フック等の吊下げ具3eを設けると物干し、ハンガー等の吊下げに便利で好ましい。
そして固定部3は、図1(a)及び(b)のいずれの態様でも同じ形態に保持される必要があり剛性を要求されるので、可撓性を要求されるばね部2とは異なっている。このため固定部3の断面形状を全部又は部分的に溝形又はI形に形成して剛性をもたせることとしてもよい。アーム3b外面側には指を当てやすくするために数個の波状の凹凸部3dを形成するのが好ましい。アーム3bの下端の自由端部3cは、図1(a)、(b)の例では端末面がキャップ2kと対面可能な大きさの略方形状にとり、対面側の外面に洗濯物の把持を確実にしスリップ防止のための小凹凸面が形成されているが、これは好ましい構成で必須のものではなく、小凹凸面は自由端部3cとキャップ2kのいずれか一方に設けるかいずれもなくてもよい。又自由端部3cは対面する可撓片2b、2bの自由端部との圧接によって洗濯物の把持が可能であれば単純な端面形状であってもよい。頂部3aの最上端部には、鎖、フック等の吊下げ具3eを設けると物干し、ハンガー等の吊下げに便利で好ましい。
以上詳述したとおりの構成から本考案の洗濯ばさみ1は、ばね部2と固定部3とで図1(a)と(b)に示す二つの態様をもっている。
すなわち、頂部3aの境界線XXより下方に伸びる可撓片2b、2bは、自由端部を左右両方から寄せて重ね合わせ部分を固着して組付けられているために、可撓片2b、2bの中央部内向き略垂直方向Yへの加圧によって図1(a)に示す態様となり、可撓片2b、2bの中央部外向き略垂直方向Zへの加圧によって図1(b)に示す態様となり、それぞれの態様が安定的に得られる。可撓片2b、2bの加圧については、後述する第一、第二の挟着手順の所で詳述する。
ここで図1(a)に示す態様では、可撓片2b、2bは表面よりみて凹状に保持され、そのため自由端部の重ね合わせ部分のキャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cとは離隔する位置におかれるから、洗濯ばさみ1は洗濯物を保持できず、洗濯物非挟着時の状態となる。
他方、図1(b)に示す態様では、可撓片2b、2bは表面よりみて凸状に保持され、そのためキャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cを圧接する位置におかれるから、洗濯ばさみ1の洗濯物挟着時の状態となる。
ここで、キャップ2k及び/又は自由端部3cは設けていない場合でも、ばね部2の可撓片2b、2bの自由端部と固定部3のアーム3bの自由端部とによって洗濯物の挟着及び非挟着状態が得られるが、キャップ2k及び/又は自由端部3cを設けた方が洗濯物の把持がより確実となり好ましい。
すなわち、頂部3aの境界線XXより下方に伸びる可撓片2b、2bは、自由端部を左右両方から寄せて重ね合わせ部分を固着して組付けられているために、可撓片2b、2bの中央部内向き略垂直方向Yへの加圧によって図1(a)に示す態様となり、可撓片2b、2bの中央部外向き略垂直方向Zへの加圧によって図1(b)に示す態様となり、それぞれの態様が安定的に得られる。可撓片2b、2bの加圧については、後述する第一、第二の挟着手順の所で詳述する。
ここで図1(a)に示す態様では、可撓片2b、2bは表面よりみて凹状に保持され、そのため自由端部の重ね合わせ部分のキャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cとは離隔する位置におかれるから、洗濯ばさみ1は洗濯物を保持できず、洗濯物非挟着時の状態となる。
他方、図1(b)に示す態様では、可撓片2b、2bは表面よりみて凸状に保持され、そのためキャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cを圧接する位置におかれるから、洗濯ばさみ1の洗濯物挟着時の状態となる。
ここで、キャップ2k及び/又は自由端部3cは設けていない場合でも、ばね部2の可撓片2b、2bの自由端部と固定部3のアーム3bの自由端部とによって洗濯物の挟着及び非挟着状態が得られるが、キャップ2k及び/又は自由端部3cを設けた方が洗濯物の把持がより確実となり好ましい。
次に、図2乃至図4に基づき、洗濯ばさみ1による洗濯物を干すときの挟着手順を説明する。
先ず第一の挟着手順として図2(a)に示すのは、開始時の図1(a)の状態に対応するが、視点が両図では異なっている。ここでは、図示しないハンガー又は物干しに吊下げ具3eを掛けた洗濯ばさみ1を用い、人差し指F2 と中指F3 を可撓片2b、2b外側に当てて支えながら、洗濯物Wをばね部2の可撓片2b、2b内面中央部に当て親指F1 で外側へ押出す。
図2(b)に示すのは、終了時の図1(b)の状態に対応する。ここで、親指F1 で外側へ押出された可撓片2b、2bは外側へ凸状に変化し、キャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cに向合う位置におかれ、洗濯物Wがキャップ2kと自由端部3c間に挟着され加圧保持される。
吊下げ具3eを備えていないときは、ハンガー又は物干しを頂部3aの内面側に渡らせて用いることができる。
先ず第一の挟着手順として図2(a)に示すのは、開始時の図1(a)の状態に対応するが、視点が両図では異なっている。ここでは、図示しないハンガー又は物干しに吊下げ具3eを掛けた洗濯ばさみ1を用い、人差し指F2 と中指F3 を可撓片2b、2b外側に当てて支えながら、洗濯物Wをばね部2の可撓片2b、2b内面中央部に当て親指F1 で外側へ押出す。
図2(b)に示すのは、終了時の図1(b)の状態に対応する。ここで、親指F1 で外側へ押出された可撓片2b、2bは外側へ凸状に変化し、キャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cに向合う位置におかれ、洗濯物Wがキャップ2kと自由端部3c間に挟着され加圧保持される。
吊下げ具3eを備えていないときは、ハンガー又は物干しを頂部3aの内面側に渡らせて用いることができる。
次いで第二の挟着手順として図3(a)に示すのは、開始時の図1(a)の状態に対応するが、視点は両図共同じである。ここでは、親指F1 の先端と腹を可撓片2b、2b外側に当てて支えながら、洗濯物Wをばね部2の可撓片2b、2b内面中央部に当て人差し指F2 で外側へ押出す。
図3(b)に示すのは、終了時の図1(b)の状態に対応する。ここで、人差し指F2 で外側へ押出された可撓片2b、2bは外側へ凸状に変化し、キャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cの向合う位置におかれ、洗濯物Wがキャップ2kと自由端部3c間に挟着され加圧保持される。
第一、第二の挟着手順共可撓片2b、2bを外側に加圧して凸状に変化し、その結果洗濯物Wがキャップ2kと自由端部3c間に挟着され加圧保持される。
図3(b)に示すのは、終了時の図1(b)の状態に対応する。ここで、人差し指F2 で外側へ押出された可撓片2b、2bは外側へ凸状に変化し、キャップ2kは固定部3のアーム3bの自由端部3cの向合う位置におかれ、洗濯物Wがキャップ2kと自由端部3c間に挟着され加圧保持される。
第一、第二の挟着手順共可撓片2b、2bを外側に加圧して凸状に変化し、その結果洗濯物Wがキャップ2kと自由端部3c間に挟着され加圧保持される。
図4に示すのは、前記図2(b)、図3(b)で説明した洗濯物Wがキャップ2kと自由端部3c間に挟着保持された終了時の状態から、洗濯物Wを取外し元の開始時である図1(a)に示す洗濯物非挟着時の状態に復元する場合を示す。このときは、アーム3bの外側に人差し指F2 を当て、外側へ凸状に変化している可撓片2b、2bの中央部を親指F1 の先端で内側へ押込むことにより、キャップ2kと自由端部3cが離れて洗濯物Wの挟着が解除され、元の開始時の状態に復元する。このとき中指F3 、薬指F4 及び小指F5 によってフリーとなった洗濯物Wを掴むことにより、取外された洗濯物Wが容易に保持可能で、片手で洗濯ばさみ1の操作と洗濯物の把持が同時にできる。
次に図5に示すのは、本考案の洗濯ばさみの変形他例であって、固定部とばね部2′とが共にプラスチック製で一体に成形されており、固定部その他前記した例と同じ構成については図示及び説明を省略する。図5(a)、(b)は、ばね部2′の組付け前の状態を示し、ばね部2′はプラスチック製板ばねで、略方形状基板(図示省略)から下方へ中間に略長方形状の空隙をおいて左右対称の略短冊状一対の可撓片2′b、2″bよりなり、前記ばね部2と同様に基板と可撓片2′b、2″bとで略逆U字形に形成されている。
一方の可撓片2′bの自由端部外側表面(図5では上側)に、略きのこ状体を対称縦割りした形状の頭付き小突起2p、2pが頭部を先端にし軸部を根元にして突設形成され、他方の可撓片2″bの自由端部の頭付き小突起2p、2pの対応する位置に小孔2qが穿設されている。ここでフリー状態での頭付き小突起2p、2pを合わせての径は、頭部は小孔2q径より大きく、軸部は小孔2q径より小さくとられている。
一方の可撓片2′bの自由端部外側表面(図5では上側)に、略きのこ状体を対称縦割りした形状の頭付き小突起2p、2pが頭部を先端にし軸部を根元にして突設形成され、他方の可撓片2″bの自由端部の頭付き小突起2p、2pの対応する位置に小孔2qが穿設されている。ここでフリー状態での頭付き小突起2p、2pを合わせての径は、頭部は小孔2q径より大きく、軸部は小孔2q径より小さくとられている。
可撓片2′b、2″bの自由端部を中間の略長方形状の空隙に向かって左右両方から互いに寄せて、可撓片2′bを内側にし、可撓片2″bを外側にして重ね合わせ、該重ね合わせ部分の略中央部にある小孔2qに頭付き小突起2p、2pを圧入しようとすると頭部が小孔2qに擦られて僅かに変形縮小して小孔2qに貫通可能となる。貫通後、先端の頭部が可撓片2″bから外側に突出し軸部が小孔2q内におかれて頭部は変形縮小前の大きさに復元して図5(c)(d)に示す状態となり、可撓片2′bと2″bとが互いに連結され、可撓片2″bは小突起2p、2p回りに僅かに回動可能に軸着される。
ここで、可撓片2″bの内側(図5では下面)は平坦にとられているが、重ね合わせる可撓片2′bの内側の固定部の自由端部と対面する側は前記2kと同じく小凹凸面を有する突起2′kを設けるのが洗濯物の把持を確実にしスリップ防止のために好ましい。そして本例は固定部及びばね部2′は共にプラスチック製であり、小凹凸面を有する突起2′kも可撓片2′bと一体に容易に成形可能であり、キャップ2kを用いて固着する他例に比し製造しやすい利点がある。
本例の洗濯ばさみによる洗濯物を干すときの挟着手順及び元の非挟着時の状態に復元するときの手順は、洗濯ばさみ1について前記したとおりであり詳細説明を省略する。
ここで、可撓片2″bの内側(図5では下面)は平坦にとられているが、重ね合わせる可撓片2′bの内側の固定部の自由端部と対面する側は前記2kと同じく小凹凸面を有する突起2′kを設けるのが洗濯物の把持を確実にしスリップ防止のために好ましい。そして本例は固定部及びばね部2′は共にプラスチック製であり、小凹凸面を有する突起2′kも可撓片2′bと一体に容易に成形可能であり、キャップ2kを用いて固着する他例に比し製造しやすい利点がある。
本例の洗濯ばさみによる洗濯物を干すときの挟着手順及び元の非挟着時の状態に復元するときの手順は、洗濯ばさみ1について前記したとおりであり詳細説明を省略する。
本考案は、洗濯物以外の物を挟着保持する場合にも使用可能である。
1 洗濯ばさみ
2、2′ ばね部
2a、2c、2e 基板
2b、2d、2g、2h、2′b、2″b可撓片
2j 連結具
2k キャップ
2′k 突起
2m 開口
2p 頭付き小突起
2q 小孔
3 固定部
3a 頂部
3b アーム
3c 自由端部
F1 〜F5 指
W 洗濯物
2、2′ ばね部
2a、2c、2e 基板
2b、2d、2g、2h、2′b、2″b可撓片
2j 連結具
2k キャップ
2′k 突起
2m 開口
2p 頭付き小突起
2q 小孔
3 固定部
3a 頂部
3b アーム
3c 自由端部
F1 〜F5 指
W 洗濯物
Claims (5)
- 上端部より一方側に僅か下方の境界線から下に伸びるばね部と、前記境界線に連設され上端部を経て他方側に前記ばね部と内面が向合って下に帯状に伸びる固定部とを有し、前記固定部は剛性をもち頂部内面下側に指が出入り可能な空間が確保され、前記ばね部は基板から下方へ中間に略長方形状の空隙をおき左右対称の略短冊状一対の可撓片よりなり、前記各可撓片の自由端部を互いに寄せ重ね合わせ部分を連結し、前記ばね部及び固定部の自由端部は前記可撓片の内側への加圧によって互いに離隔し該可撓片外側への加圧によって互いに加圧保持可能とされていることを特徴とする洗濯ばさみ。
- プラスチック製の固定部と金属板ばね製のばね部を境界線付近で接合したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯ばさみ。
- 一方縁側に開口を有するキャップへ可撓片自由端部の重ね合わせ部分を挿入して固着し、固定部の自由端部を前記キャップと対面可能に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯ばさみ。
- 固定部及びばね部がプラスチック製で一体に成形され、一方の可撓片の自由端部外側表面に対称縦割り形状の頭付き小突起が突設され、他方の可撓片の自由端部の前記頭付き小突起の対応位置に小孔が穿設され、前記各可撓片の自由端部を互いに寄せ重ね合わせ部分において前記小孔に前記頭付き小突起を貫通して該各可撓片を連結したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯ばさみ。
- ばね部及び固定部の自由端部の対面する面の一方又は両方に小凹凸面が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯ばさみ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010093U JP3118925U (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | 洗濯ばさみ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005010093U JP3118925U (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | 洗濯ばさみ |
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Family Applications (1)
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