JP3118452U - 携帯用作業台 - Google Patents

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春雄 大嶽
千興 石田
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Abstract

【課題】自動販売機等の最終検査は、検査担当者が検査用部材を載せた台車を検査対象機器の間を移動させながら行っている。しかして、検査担当者には検査作業と直接関係がない台車の状態をも把握しながら検査作業を進めなければならず、検査判定の信頼性低下や検査担当者の心労増加等が懸念されていた。このことから、所定のボード、さらには、自動販売機等の機器の壁面に装着できる作業台の提供。
【解決手段】作業台1を、検査用部材を置くテーブル2と、テーブル2を壁面に対し水平に支持する支持脚3と、作業台1を磁着可能な壁面に固定するマグネット4から構成し、また、作業台1を携帯する際、支持脚3がその作業台1から大きく突出することなくテーブル2の裏面に添着できるようにする。
【選択図】図1


Description

本考案は、携帯可能な作業台に関し、特にディスペサーや自動販売機の出荷検査時の使用に適した携帯用作業台に関するものである。
従来、ディスペンサーや自動販売機は出荷に際し最終検査が行われており、その際、検査担当者が検査用部材である紙コップ等の容器や液量測定のためのメスシリンダーそしてその検査用部材等を載せる台車を移動させながら一台一台を検査している。
しかしながら、検査用部材を載せる台車を移動させながらの検査は、台車を移動させる際、台車を機器に当てないように注意し、また、検査中も台車を機器に当てないように注意しながらの作業となるため作業効率が非常に悪かった。このことから、検査担当者には検査作業と直接関係がない台車の状態をも把握しながら検査作業を進めなければならず、検査に係わることだけでも多くの気を使う作業に加え台車の状態をも把握しなければならないため、検査判定の信頼性低下や検査担当者の心労増加等が懸念されていた。
このことから、本出願人は、検査担当者が検査作業に集中できるようにと、検査用部材を置く作業台を所定のボード、さらには、ディスペンサーや自動販売機等の機器の壁面に装着し、その作業台に検査用部材を置いて検査作業を行う形態に改善するため、前記機器の壁面に装着可能な作業台の開発を実施した。
本考案の要旨とするところは、所定の壁面に装着できる携帯可能な作業台であって、該作業台は、物品を置く載置部と、載置部を壁面に対し水平に支持する支持手段と、作業台を壁面に固定する固定手段とから構成されており、さらに、前記支持手段は作業台を携帯する際、その作業台から大きく突出することなく作業台の任意の部位に添着または収納できるようになっていることを特徴とする携帯用作業台である。
本考案の携帯用作業台を詳しく説明すると、本携帯用作業台が装着される所定の壁面とは、特に平滑面のボード、さらには、ディスペンサーや自動販売機等の機器の壁面であり、その壁面が磁着可能な金属素材から形成されている場合、携帯用作業台を壁面に固定する固定手段としては、任意のマグネット部材がその固定手段として採用される。また、壁面は非磁着金属から形成される場合もあり、その場合、携帯用作業台を壁面に固定する固定手段としては、任意の吸着部材がその固定手段として採用される。勿論、マグネット部材と吸着部材を組み合わせて用いてもよい。固定手段の説明は後で述べる。
そして、本携帯用作業台が装着され得る壁面は前記ボードまたディスペンサーや自動販売機等の機器の壁面に限定されるものではなく、前記固定手段を用いて装着できる壁面全てに及ぶものである。
作業台の載置部は、紙コップ等の容器や液量測定のためのメスシリンダー等の検査に使用する部材を置くための部位であり、その載置部すなわち載置面はそれらの検査用部材の載置に適した形態とすればよい。具体的には、載置面に滑り止め手段を設けてもよく、それも特に限定するものではなく、例えば、シリコンやエラストマ等のゴム系素材からなる滑り止めシート等を設けたり、また、スライム等の低粘度体を設けてもよく、載置した物品に対し滑り止めや吸着の効果を発揮できるものであればよい。
そして、その載置部にデーター記入シートや検査マニュアル等の物品を保持できる保持手段を設けてもよく、具体的には、所定の厚さのものを挟持できるバインダー等の挟持具を設けてもよい。
また、載置部(載置面)の形成素材も特に限定するものではなく、金属素材や樹脂素材から形成すればよい。載置面が金属素材からなるものは、前記保持手段の一つとして任意のマグネットの磁着作用を利用し、データー記入シートや検査マニュアル等の物品をそのマグネットによって保持してもよい。そして、バインダーの挟持作用をバネ力ではなくマグネットの磁着力によって行うマグネット利用による挟持具(バインダー)を設けてもよい。
作業台の支持手段は、壁面に装着された載置部の少なくとも載置面を壁面に対し水平に支持するものであり、載置面を壁面に対し水平に支持できるものであれば特にその形態等を限定するものではないが、具体的な形態としては、装着する壁面に支持手段の任意の部位を接触させて載置面を壁面に対し水平に支持するようにしてもよい。その場合、支持手段は任意の部位に折曲手段を備える折曲可能な支持脚から構成し、その支持脚の折曲手段を境にして一方の部位(第1脚部)を載置部の裏面に固定し、また、他方の部位(第2脚部)を載置部の裏面に対し鉛直方向に開閉できるようにし、そして、その他方の部位(第2脚部)を載置部の裏面に対し略直角の位置で固定できるようにするのがよい。さらに、作業台を傾斜のある壁にも対応させるため、他方の部位(第2脚部)が任意の角度で固定できるように任意の角度調節手段を設けてもよい。
また、載置面を壁面に対し水平に支持する形態としては、載置部の例えば裏面に伸縮自在なロッドを設けて、作業台を壁面に装着する際、そのロッドを下方に伸ばしてその下端部を床面に当接させたり、あるいは、下端部を壁面に当接させて、ロッドを突っ張り棒のように用いて載置面を壁面に対し水平に支持するようにしてもよい。また、この形態で作業台を傾斜のある壁にも対応させるには、ロッドの伸縮量を任意に調節することによって行えばよい。
そして、支持手段は、作業台に取り付けられた状態あるいは取り外された状態で、その作業台から大きく突出することなく作業台の任意の部位(例えば、載置部の裏面)に添着または収納できるようにするのがよい。収納させる場合は任意の収納部材を設けたり、また、作業台に収納部を形成してもよい。
作業台の固定手段は、作業台を所定のボードまたディスペンサーや自動販売機等の機器の壁面に装着(固定)するためのものであり、前述したように、壁面が磁着可能な金属素材から形成されているものは、任意のマグネット部材が固定手段として採用される。また、マグネット部材とは、マグネット単体または保持部材等の任意の部材が設けられてなるものである。
そのマグネット部材も、作業台に載置する物品の重量を考慮して選定すればよいが、なるべく磁着力の強いマグネット部材を用いるのが望ましい。マグネット部材の具体的なものはフェライト/ネオジウム/希土類があり、勿論、磁力を上げるためのヨークを付加してもよい。そして、壁の表面形態によっては、その壁の表面形態に適するようにマグネット部材の磁着面形状やヨーク形状さらにはマグネット部材の配設形態を磁着に適するように構成すればよい。
そして、壁面が非磁着金属から形成されているものは、任意の吸着部材が固定手段として採用される。その吸着部材は、例えば、柔軟素材から形成されたカップ状の吸盤部材であったり、また、カップ状部内の被装着面に対向して設けられた平滑部材の中心部付近をカップ状部内の内方に引くことによって負圧の状態を発生させ、その負圧によって吸着するように構成されている吸着具を用いてもよい。そして、壁の表面形態によっては、その壁の表面形態に適するように吸盤形態や吸着具のカップ状部形態を吸着に適するように構成すればよい。
マグネット部材や吸着部材は、作業台の装着に適した数量を載置部の任意の部位および/または支持手段の任意の部位に配設すればよい。その配設は、マグネット部材や吸着部材を直接的にまたは間接的に設ければよい。直接的とは任意の取付方法によって直付けにすることであり、また、間接的とは取り付けに係わる任意の部材(取付ベース等)を介して取り付けることである。
従って、本考案の携帯用作業台は以上のように構成されているので、作業台を使用する際は、検査担当者が作業台をディスペンサーや自動販売機等の検査対象機器のところまで携帯し、そこで載置部の裏面に添着または収納でされている支持手段をセットする。その支持手段が、前述した任意の部位に折曲手段を備える折曲可能な支持脚から構成されている時、載置部の裏面に閉じている第2脚部を鉛直方向に開いてセットする。
そして、作業台に備えられている固定手段を用いて作業台を所定のボードあるいは検査対象機器の壁面に装着(固定)する。そのボードや検査対象機器の壁面が磁着可能な金属であり、且つ固定手段が、前述したマグネット部材から構成されている時、そのマグネット部材の磁着面をボードあるいは検査対象機器の壁面に磁着させる。
本考案の携帯用作業台は以上のように構成されているので、出荷に際し最終検査作業が発生した際、検査用部材を載せる作業台を検査担当者が検査対象機器のところまで手で持って運ぶことができ、また、作業台を素早く所定のボードや検査対象機器の壁面に装着することができる。そして、作業台は壁面に固定されているので、検査担当者は検査作業に集中することができ、検査判定の信頼性も向上すると共に、検査担当者の心労も低減できる。
本考案のディスペンサーを以下図面に従って説明すると、図1は、本考案に係わる作業台を上方から見る斜視図であり、1は作業台、2は検査部材を載せるためのテーブル、2aはテーブル2の縁に設けた落下防止のための立上り、3はテーブル2を支える支持脚、3aは折畳み収納ができる可動脚、3bは可動脚3aを開いた状態で固定する固定アーム、4は作業台1を壁面に磁着固定するためのマグネットである。図2は、作業台を下方から見る斜視図であり、図3は、支持脚を折畳んだ状態の作業台を下方から見る斜視図である。
図4および図5は、折畳み動作を示す図であり、図4は、支持脚3の可動脚3aが収納された状態から使用に際し開かれる状態を示し、図5は、可動脚3aが開かれていく状態から完全に開かれた状態を示すものである。
作業台1は、図4の(a)図のように、収納の際また携帯の際には支持脚3の可動脚3aが折畳まれており、その作業台1を使用する際は、図4の(b)図のようにその可動脚3aを開いていき、そして、図5の(a)図のその可動脚3aをさらに開き、図5の(b)図のようにその可動脚3aを完全に開いてきセットする。支持脚3の可動脚3aはテーブル2とほぼ直角となり、作業台1を所定の壁面にマグネット4によって磁着すればよい。
図6は、バインダーを備える作業台を上方から見る斜視図であり、基本的な構成は図1の作業台に準じており、すなわち、1は作業台、2は検査部材を載せるためのテーブル、2aはテーブル2の縁に設けた落下防止のための立上り、3はテーブル2を支える支持脚、3aは折畳み収納ができる可動脚、3bは可動脚3aを固定する固定アーム、4は作業台1を壁面に磁着固定するためのマグネットで、そのテーブル2にシート等の所定の部材を押えるバインダー2bが設けられている。2cは内装するバネの付勢力によって部材を押えるようになっている押えアームである。
図7は、マグネットバインダーを備える作業台を上方から見る斜視図であり、基本的な構成は図1の作業台に準じており、すなわち、1は作業台、2は検査部材を載せるためのテーブルで、本形態の場合、テーブル2は磁着可能な金属素材が少なくともマグネットバインダー2dのマグネット2eが着設する部位に設けられている。2aはテーブル2の縁に設けた落下防止のための立上り、3はテーブル2を支える支持脚、3aは折畳み収納ができる可動脚、3bは可動脚3aを固定する固定アーム、4は作業台1を壁面に磁着固定するためのマグネットで、そのテーブル2にシート等の所定の部材を押えるマグネットバインダー2dが設けられている。2eはマグネットの磁着力によって部材を押える押えマグネットである。
図8および図9は、作業台の使用形態の一例を示す図であり、図8は、作業台1を検査対象の自動販売機5の近くにある磁着可能なボード6に取り付けて用いる形態を示している。作業台1は、マグネット4によってボード6の面に磁着され、検査部材がテーブル2上に置かれて自動販売機5の検査が行われる。
図9は、作業台1を検査対象の自動販売機5の磁着可能な側面5aに直接取り付けて用いる形態を示している。作業台1は、マグネット4によって自動販売機5の磁着可能な側面5aに磁着され、検査部材がテーブル2上に置かれて自動販売機5の検査が行われる。
図10は、他の形態の作業台を上方から見る斜視図であり、1は作業台、2は検査部材を載せるためのテーブル、2aはテーブル2の縁に設けた落下防止のための立上りである。7はテーブル2を支える支持具、7aは支持具7を開いた状態で固定する固定アームである。また、支持具7には作業台1を壁面に磁着固定するためのマグネット4が配設されている。
図11は、図10の支持具を折畳んだ状態の作業台の側面図である。
図12は、他の形態の作業台の側面図であり、1は作業台、2は検査部材を載せるためのテーブル、2aはテーブル2の縁に設けた落下防止のための立上りである。8はテーブル2を支える支持ロッド、8aは支持ロッド8内に進退する伸縮ロッド、8bは伸ばした伸縮ロッド8aを固定するための固定ネジ、8cは支持ロッド8の角度調節と共に開いた状態で固定する固定アーム、8dは固定アーム8cを係着させるための係着具、8eは壁面に着設される可動脚、8fは磁着用のマグネットである。
図13は、図12の支持ロッドを折畳んだ状態の作業台の側面図である。
図14は、他の形態の作業台を上方から見る斜視図であり、1は作業台、2は検査部材を載せるためのテーブル、2aはテーブル2の縁に設けた落下防止のための立上り、3はテーブル2を支える支持脚、3aは折畳み収納ができる可動脚、3bは可動脚3aを開いた状態で固定する固定アームである。9は作業台1を壁面に吸着固定するための吸盤である。
図15は、図14の作業台の側面図である。また、支持脚3を折畳んだ状態は図示していないが、基本的には図3の状態になる。
本考案に係わる作業台を上方から見る斜視図 作業台を下方から見る斜視図 支持脚を折畳んだ状態の作業台を下方から見る斜視図 折畳み動作を示す図 折畳み動作を示す図 バインダーを備える作業台を上方から見る斜視図 マグネットバインダーを備える作業台を上方から見る斜視図 作業台の使用形態の一例を示す図 作業台の使用形態の一例を示す図 他の形態の作業台を上方から見る斜視図 図10の支持具を折畳んだ状態の作業台の側面図 他の形態の作業台の側面図 図12の支持ロッドを折畳んだ状態の作業台の側面図 他の形態の作業台を上方から見る斜視図 図14の作業台の側面図
符号の説明
1−作業台,2−テーブル,2a−立上り,2b−バインダー,2c−押えアーム,2d−マグネットバインダー,2e−押えマグネット,3−支持脚,3a−可動脚,3b−固定アーム,4−マグネット,4a−マグネットシート,5−自動販売機,5a−側壁,6−ボード,7−支持具,7a−固定アーム,8−支持ロッド,8a−伸縮ロッド,8b−固定ネジ,8c−固定アーム,8d−係着具,8e−可動脚,8f−マグネット,9−吸盤

Claims (8)

  1. 所定の壁面に装着できる携帯可能な作業台であって、該作業台は、物品を置く載置部と、載置部を壁面に対し水平に支持する支持手段と、作業台を壁面に固定する固定手段とから構成されており、さらに、前記支持手段は作業台を携帯する際、その作業台から大きく突出することなく作業台の任意の部位に添着または収納できるようになっていることを特徴とする携帯用作業台
  2. 前記載置部に滑り止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1の携帯用作業台
  3. 前記載置部に所定の厚さの部材を保持できる保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1の携帯用作業台
  4. 前記支持手段は任意の部位に折曲手段を備える折曲可能な支持脚からなっており、その支持脚は折曲手段を境に一方の部位が載置部の裏面に固定され、他方の部位が載置部の裏面に対し鉛直方向に開閉でき、さらに、載置部の裏面に対し略直角の位置で固定できるようになっていることを特徴とする請求項1の携帯用作業台
  5. 前記支持脚の開閉できる部位が任意の角度で固定できるようになっていることを特徴とする請求項4の携帯用作業台
  6. 前記固定手段がマグネット部材からなっており、そのマグネット部材が載置部の任意の部位および/または支持手段の任意の部位に設けられていることを特徴とする請求項1の携帯用作業台
  7. 前記マグネット部材は希土類を素材とするものであることを特徴とする請求項6の携帯用作業台
  8. 前記固定手段が吸着部材からなっており、その吸着部材が載置部の任意の部位および/または支持手段の任意の部位に設けられていることを特徴とする請求項1の携帯用作業台
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