JP3118336U - 磁気治療用ベスト - Google Patents

Abstract

【課題】人体に密着しやすく、装着が容易であり、かつ一度に複数個所を治療できるようにした磁気治療用ベストを提供する。
【解決手段】前面部１１と背面部を左右の肩部１５，１５で連結したベスト１０と、ベスト１０の前面部１１と背面部のそれぞれに交流磁界を発生させる磁場発生器１を複数個づつ取付ている。前面部１１は、左前面部１２と右前面部１３からなり、左前面部１２と右前面部１３が、互いにファスナーで着脱自在であり、後面部と前面部とが互いに固定位置を自在に選べ、伸縮性のあるベルト１６で連結可能である。ベスト１０の前面部１１と背面部のそれぞれに、複数個の磁場発生器１を取付けているので、一度に人体の胸部全体や背中全体の広い部分に磁界を当てて、人体の上半身を効率よく治療することができる。
【選択図】図１

Description

本考案は、磁気治療用ベストに関する。さらに詳しくは、磁力によって血行を良くし人の健康増進に用いる磁気治療用ベストに関する。

従来より健康器具としての磁気治療器はベッドに多数の磁場発生器を取付けた大形のものから、数個の磁場発生器を屈曲可能に連結しただけの小形のものまで、様々なタイプのものがある。後者の小形の磁気治療器としては特許文献１に記載のものがある。
この磁気治療器101は、図４に示すように、複数個の磁場発生器111を互いに連結して本体を構成し、それに電源コード102とスイッチを備えた電源回路103とからなるものである。磁場発生器111自体はプラスチック製などの箱体とそれに入れられたコイル等からなり、交流磁界を発生する機能を有している。また、複数個の磁場発生器111相互の結合は、箱体に形成した蝶番によるもので、互いに一次元的な屈曲は可能となっている。しかし、二次元以上の自由な変形は不可能である。

以上の理由により、人体の任意の部分に巻き付けて使用することはできず、仮に巻き付けたとしても人体に密着しないので健康増進効果は薄かった。また、同時には人体上のあるまとまった部分（例えば、胴回りや肩の周辺）しか治療できず、背中全体や胸全体などの広がりのある部分を一度に治療することはできないという問題がある。

特開２００３‐２２２６６１号公報

本考案は上記事情に鑑み、人体に密着しやすく、装着が容易であり、かつ人の上体を一度に治療できるようにした磁気治療用ベストを提供することを目的とする。

第１考案の磁気治療用ベストは、前面部と背面部を左右の肩部で連結したベストと、該ベストの前面部と背面部のそれぞれに交流磁界を発生させる磁場発生器を複数個づつ取付けたことを特徴とする。
第２考案の磁気治療用ベストは、前記前面部が、左前面部と右前面部からなり、前記左前面部と前記右前面部が、互いにファスナーで着脱自在であり、前記後面部と前記前面部とが、連結長さを自在に選べるベルトで連結可能であることを特徴とする。

第１考案によれば、ベストの前面部と背面部のそれぞれに、複数個の磁場発生器を取付けているので、一度に人体の胸部全体や背中全体の広い部分に磁界を当てて、人体の上半身を効率よく治療することができる。
第２考案によれば、ベストの左前面部と右前面部がファスナーで着脱自在となっているため、ベストの付け外しが容易である。また、前面部と後面部とは、ベルトで連結されるが、ベルトの連結長さは自在に選べるので体格の大きさに合わせることができ、発生した磁気を人体に近づけることができるので、治療効果が高くなる。

つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
図１は本考案の一実施形態に係る磁気治療用ベストの正面図である。図２は同実施形態の磁気治療用ベストの背面図である。図３は同実施形態の磁気治療用ベストの着用状態説明図である。

本実施形態の磁気治療用ベストＡは、ベスト１０と磁場発生器１とから構成されている。そこで、まずベスト１０を説明する。
ベスト１０は、人が着用する通常のベストと同様に、前面部１１と背面部１４を左右の肩部１５，１５で連結した形態である。ただし、両腕の下に位置する横の部分は前面部１１と背面部１４が一体化しておらず、互いに離れており、後述するベルト１６，１６で連結する構成としている。

前記ベスト１０を構成する前面部１１は、左前面部１２と右前面部１３とからなり、互いにファスナー１７で着脱自在となっている。
このファスナー１７としては、左前面部１２と右前面部１３とが、互いに結合したり離れたりする機能を果たすことができればよくスライドファスナー（商品名ジッパー）の外、面状ファスナやフック、ボタンなどであってもよい。

前記背面部１４は、人の背中から脇腹を覆う程度の大きさと形状を有しておればよい。
左右の肩部１５，１５の間は、人の首が通るようにえぐられており、この肩部１５，１５の横は、人の腕が通るようにえぐられている。

前記ベルト１６，１６は、基端部が後面部１４に縫い付けられており、その先端部には面状ファスナを構成するフックテープ１８，１８（かぎ状のフックを一面に植設したもの）が縫い付けられている。このベルト１６は非伸縮性でもよいが、伸縮性であるとよく締るので好ましい。
一方、左・右前面部１２，１３には、面状ファスナを構成するループテープ（輪状になったケバを一面に植設したもの）が貼付されている。
この構成により、ベルト１６，１６はフックテープ１８，１８を左右の前面部１２，１３のループテープに固定する位置を任意に選ぶことにより、連結長さを自由に調整することができる。

前記ベスト１０を構成する前面部１１、背面部１４、肩部１５の材料は、ある程度の柔軟性があって、人体に密着することと、後述する磁場発生器１を複数個取付けても形崩れしないだけの剛さを有するものであればよく、例えば、布その他の公知の素材を任意に用いることができる。また、製法は縫製でもよいが、プレス成形を用いてもよい。この場合、後述する磁場発生器１を表裏両面から覆うように形成すると、磁場発生器１をベスト１０の内部にしっかりと固定することができる。また、外観的にも煩雑な感じがせず、見映えがよくなる。

前記ベスト１０には複数個の磁場発生器１が取付けられている。すなわち、その前面部１１には左右に２個づつ、計４個の磁場発生器１が取付けられ、背面部１４には左右各列３個の計６個の磁場発生器１が取付けられている。なお、取付ける磁気発生器１の数は任意であり、図示の例より少なくても多くてもよい。
これらの磁場発生器１は、交流電源につないで、交番磁界を発生させるコイルなどを収容した公知のものである。

図３は本実施形態の磁気治療用ベストの着用状態説明図である。本実施形態では、ベスト１０の左前面部１２と右前面部１３がファスナー１７で着脱自在となっているため、ベスト１０の付け外しが容易である。また、前面部１１と後面部１４とは、ベルト１６で連結されるが、ベルト１６の連結長さは自在に選べ、伸縮性もあるので体格の大きさに合わせることができる。このため、発生した磁気を人体に近づけることができるので、治療効果が高くなる。しかも、ベスト１０の前面部１１と背面部１４のそれぞれに、複数個の磁場発生器１を取付けているので、一度に人体の胸部全体や背中全体の広い部分に磁界を当てて、人体の上半身を効率よく治療することができる。

図には示していないが、電源スイッチやタイマーを内蔵し、電源コードを接続したコントローラが必要であり、これはベスト１０の適当な部位に、着脱自在に取付けたり、予め取付けておかれる。ベスト１０に取付けた各磁場発生器１には、コントローラから交流電流が供給される。

本実施形態の磁気治療用ベストＡは、別考案であるベルト型の磁気治療器と共用してもよく、単独で使用してもよい。

本考案の一実施形態に係る磁気治療用ベストの正面図である。 同実施形態の磁気治療用ベストの背面図である。 同実施形態の磁気治療用ベストの着用状態説明図である。 従来の磁気治療器の外観図である。

符号の説明

１ 磁場発生器
１０ ベスト
１１ 前面部
１２ 左前面部
１３ 右前面部
１４ 背面部
１５ 肩部
１６ ベルト

Claims (2)

1. 前面部と背面部を左右の肩部で連結したベストと、
   該ベストの前面部と背面部のそれぞれに交流磁界を発生させる磁場発生器を複数個づつ取付けた
   ことを特徴とする磁気治療用ベスト。
2. 前記前面部が、左前面部と右前面部からなり、
   前記左前面部と前記右前面部が、互いにファスナーで着脱自在であり、
   前記後面部と前記前面部とが互いに、連結長さを自在に選べるベルトで連結可能である
   ことを特徴とする磁気治療用ベスト。

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