JP3118215U - 子管のある動物用人工授精器具の改良構造 - Google Patents

子管のある動物用人工授精器具の改良構造 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の人工授精器具は、精液を無駄にし、授精の成功率や受胎数の低下、汚物を子宮に持ち込む危険性、コストの問題がある。改良された人工授精器具であっても、カバーフィルムが破れる、精液が無駄になる、操作が不安定である、精液が漏れる、子宮を傷つけるといった問題が生じ、欠点を改善していない。上記欠点を改善するのが本考案の課題である。
【解決手段】カテーテル10の子管の前後にそれぞれ設置された自由に移動するチューブ81及び固定ストッパー82からなる。このチューブの精液が子管に押し出される瞬間に子管先端が前に伸びることにより、カテーテルのノズルが内側に伸びて、動物の第一子宮頚環状部分の位置に達した時、その子管が簡単に適度な深さに伸び、自然にその受精用の精液が押し出される力及びチューブが子宮頚部に沿って前に伸びる。また、固定ストッパーは子管の内側に伸びる距離を設定できる。
【選択図】図15

Description

本考案は子管のある動物用人工授精器具の改良構造に関する。本考案の子管のある動物用人工授精器具の改良構造は、構造がシンプルで、簡単に使用でき、便利であるという特長がある。動物の精液がすばやくスムーズに子宮あるいは子宮と輸卵管の接続部分まで到達し、人工授精の成功率を大幅に高めることが可能である。また、受精に使用する精液が微量ですむため、精液を無駄にすることがなく経済性も高い。その上、使用の際の安全性も高く、衛生的且つ動物にやさしい設計になっている。
従来の動物用の人工授精器具及び方法は、おおむね以下の通りである。図1、図2を参照いただきたい。これは、ある程度の硬度を持つプラスチック製のカテーテル10及びカテーテル10先端に設けられた外側に突起した柔らかい材質のノズル20からなる。人工授精を実施する際の順序は、このカテーテル10及びノズル20を動物の母体1の膣11に沿って挿入し、先端のノズル20を子宮頚部12の位置にまで達するようにする。
次に、動物の精液を入れた容器(バッグあるいは注射器)30の挿入管31をカテーテル10の末端に挿入し、人の手によって精液を入れた容器(バッグあるいは注射器)30を押し続けて、中の精液をカテーテル10を通じて、ノズル20から子宮頚部12に注入する。そして、子宮13が収縮し、子宮頚部12に精液が注入される。
この方式の人工授精器具及び方法は、動物に対して人工授精を実施する際に効果はあるものの、以下のような欠点が見られる。
1.カテーテル10が動物の母体11内に挿入された後、その先端のノズル20は、ほぼ子宮頚部12の第一子宮頚環状部分121の位置にまで達する。しかしながら、第一子宮頚環状部分121と子宮13の間はまだ距離があって、子宮13が収縮して子宮頚部12に精液が注入されるものの、ノズル20から大量の精液が射出されて、先に第一子宮頚環状部分121の位置に溜まり、瞬時には子宮13に注入されない。この時、最も発生しやすいのが、第一子宮頚環状部分121に溜まった精液が逆流して、生殖器111から流れ出てしまうケースである。これでは、精液が無駄になるだけでなく、子宮13に注入される精液が減少して、人工授精の成功率が低くなってしまう。
2.精液が逆流しやすいという現象は、通常業者が使用する精液が大量に希釈(一般的には5ccを50〜120ccに希釈)されていることや、カテーテル10の内径が大きく、多量の受精用の精液が提供、収納されることに起因する。しかしながら、大量に希釈された精液は明らかに受精の成功率、あるいは、受胎数の低下につながると同時に、大量の精液を使用することは精液の無駄になり、経済的にも問題がある。
3.カテーテル10の精液は、直接ノズル20から注入される。このノズル20は動物の母体1の外側から子宮頚部12に伸びる時、体外や膣11内の汚物を一緒に持ち込む可能性がある。このため、人工授精の過程において、動物の膣や子宮頚部が細菌感染したり、炎症を起こしたりする危険性があると共に、子宮内の受精卵の健康にも影響することが考えられる。
4.人工授精の成功率及び安全性を高めるために、通常は専門の担当者(獣医や専門技術者)に依頼してこれを実施する。しかしながら、飼育している家畜が多い場合、このコストは大きな負担となる。
5.作業者がカテーテル10及びノズル20を動物の母体の膣11、及び、子宮頚部12内に挿入する時、片手でカテーテル10の末端を握り、もう片方の手は精液の入った容器30を持って押す必要がある。これは、明らかに、操作しにくく、不便である。時間と手間がかかり、けっして理想的だとは言えない。
当然、このような人工授精のステップを効率よくし、もっと動物にやさしい方法に改善するため、業者は従来の人工授精器具に補助装置を追加して使用している。図3を参照いただきたい。これは動物の前足に似せた弾力性のあるAIベルト(AI Buddy)40を取り付けている。そして、カテーテル10の末端に後部が開いた接続コネクター50が取り付けてある。そして、AIバンド40と接続コネクター50の間には固定ベルト41がある。
人工受精を実施する際には、作業者がAIバンド40を動物の母体1の背中にはさむ。発情しているメスはオスの前足と錯覚する。次に、動物の母体1の生殖器111の位置にカバー60を置き、カテーテル10とノズル20がカバー60を経て膣11及び子宮頚部12まで達したら、カテーテルの末端が上に曲がっているのと、直接AIバンド40の固定ベルト41に固定していることにより、精液収納容器30の挿入管31を接続コネクター50に挿入して固定すると、作業者は精液収納容器30を押すだけでよい。
この方法は、前述のような従来の人工授精器具が両手で同時にカテーテルと精液収納容器を握って、押すといった面倒さ、不便さ、手間、時間のロス等の問題を改善している。
しかしながら、その他の、精液が逆流することによる精液の無駄や受精の成功率の低さといった問題、また、動物の母体が対外の汚物が膣、子宮頚部、子宮に流れ込んで、母体や受精卵の健康に影響を及ぼすといった問題、さらに、専門の作業員に依頼する経済的な負担や希望する時間に作業者が調達できない等の問題は依然として存在する。
また、人工授精の成功率を高めるために、当業者は図4、図5に示したような人工授精器具(U.S.Patent No.6526917)を提供した。この人工授精器具は、カテーテル420の先端のカテーテルの開口部421にカバーフィルム410が挿入されている。そして、カバーフィルム410の縁412が反対方向にカテーテル420の固定環状部分422に固定されている。
次に、ノズル40をカテーテル420の先端に挿入すると、カバーフィルム410が固定される。ノズル440がカテーテル420の先端に挿入されると、中間のカバーフィルム410を隔てて、二者がしっかりと結合するという効果がある。これらは、超音波や熱結合を利用してさらにしっかりと固定することが可能である。
このタイプの人工授精器具の目的は、精液がカテーテル420末端に押し出された時、そのカバーフィルム410の先端411がストッキングを脱ぐように外に向かって押し出され、動物の子宮頚部に沿って進入し、さらに、その先端411の開口部から精液が射出されて、受精の成功率を高くし、汚物を母体にもたらすことがなく、精液の逆流を防ぐことである。
確かに、このタイプの人工授精器具は、前述の構造に比べ、優れた点が多い。しかしながら、実施の際において、以下のような欠点が見られる。
1.カバーフィルム410が、カテーテル420の先端からカテーテルの開口部421に挿入されて、縁412によってノズル440が固定される。したがって、精液が押される力によって先端411を内から外に押し出す時、まずノズル440の通路の長さBを加えて(図4を参照いただきたい)、動物の子宮頚部に進入しなければならない。このため、カバーフィルム410がスムーズに動物の子宮に達するためには、カバーフィルム410は長くする必要がある。しかしながら、このカバーフィルムが長くなればなるほど、外に押し出してノズルを露出させるための圧力を大きくする必要がある。これは、操作上面倒である。特に、精液を入れた容器が袋状の場合、押し出す力はボトルや注射器には及ばず、実施上困難が生じる。
2.このカバーフィルム410の縁をカテーテル420の固定環状部分422に折り返して固定する時、このカバーフィルム410は一定の張力で引っ張られる状態で、カテーテル420の先端の周囲に固定される。そして、このノズル440もまた緊密な状態でカバーフィルム410の周囲に結合する。したがって、引っ張られた状態のカバーフィルム410はノズル440がはめ込まれる力で押されるとき、カテーテル420の先端の周囲で押し破られることが考えられる(図4に示すCの箇所)。さらに、精液がカテーテル420に押し出される時、破れた箇所は空気が漏れ、カバーフィルム410がスムーズ、且つ、すばやく押し出すことができず、人工授精の成功率が低くなり、失敗することが考えられる。
3.カバーフィルム410はカテーテル420の開口部421内に挿入される。挿入操作を容易にするため、カテーテル420の内径(中が空洞の空間424)はやや大きくなっている。しかしながら、やや大きい管の径は従来の実施例と同様、直接精液の使用量に反映して増加する。したがって、精液の節約には効果がない。
4.人工授精の過程において、動物が傷つくことのを防ぐため、通常、ノズルには柔らかい材質を使用している。しかしながら、人工授精の過程において、操作時の力の入れ具合や、実施中に動物が動き、ノズルの先端が押しつぶされて変形したり、曲がって通路が詰まったりすることがある。このため、カテーテル420の中に設置するカバーフィルム410は、人工授精を実施する際に、スムーズに押し出せない状況が発生しやすいと言える。
5.上述のように、カバーフィルム410の長さをやや長くし、やや大きな外径を直接カテーテル420に内に設置することにより、精液を押す力がノズル440から押し出されて動物の子宮頚部に進入する時、動物の子宮頚部自体がせまい湾曲した通り道であることから、自然と長く大きくなって、必然とそのせまい湾曲した子宮頚部で大きな抵抗となる上、スムーズに展開しないという欠点がある。特に、精液を押す力が小さい時、フィルム先端411がスムーズに子宮に到達せず、不安定で不確定であるという欠点がある。
また、図6、図7を参照いただきたい。もう一つの人口受精器具の構造は、従来のノズル20のカテーテル10内に、別に自由に移動する比較的長いプラスチック子管70があり、その子管70先端には、やや小さい第二ノズル80が取り付けられて構成される。
このタイプの人工授精器具は、カテーテル10及びノズル20が、動物のメスの子宮頚部に進入して、ノズル20の第一子宮頚環状部分に到達すると、作業者が、その位置でカテーテル10内の子管70を内側に伸ばす。そして、その子管70及び第二ノズル80が共にやや小さいことを利用して、スムーズに子宮頚部内に沿って、第二ノズル80が子宮の位置まで来ると、精液収納容器(バッグあるいは注射器)30の内側に入っている精液を直接子管70後端を押す。その受精用の精液は第二ノズル80からスムーズに子宮に進入して人工授精の作業が完了する。
この方法は、確かに、受精用の精液がスムーズに動物の子宮に到達する効果があることは否定できない。しかしながら、使用の過程で、やはり欠点があることがわかってきた。
子管70が内側に伸びる際、係員は先端の第二ノズル80が子宮の位置まで到達したかどうか見ることができない。ただ経験と勘だけで深さをコントロールするため、実施時に子管70を内側に伸ばし過ぎて子宮を傷つける場合がある。当然、子宮を傷つけるのを防ぐため、作業者が子管70の内側にの深さを短縮することで改善することは可能である。しかしながら、これでは子管70を設置した目的が失われてしまうことになり、受精用の精液が外に漏れ出すという状況が発生する。また、人口受精を実施する際、動物が動いて、自由に移動する子管70の位置がずれて動物の子宮を傷つける危険性もある。
本考案は、上記の従来技術の有する、精液が逆流することによる精液の無駄や受精の成功率の低さといった問題、動物の母体の汚物が膣、子宮頚部、子宮に流れ込んで母体や受精卵の健康に影響を及ぼすといった問題、作業手順や専門の作業員に依頼する経済的な負担、並びに、希望する時間に作業者が調達できない等の作業効率の問題、人口受精を実施する際に動物が動いて、動物の子宮を傷つける問題を解決することを課題としている。
請求項1に記載した考案は、カテーテル、ノズル、子管、第二ノズル、接続コネクターからなり、ノズルが、カテーテルの先端にあって、子管がカテーテル内に移動する形で設置されて、第二ノズルが子管の先端に設置され、接続コネクターが子管後端に取り付けられて、精液収納容器(バッグあるいは注射器)の挿入管が挿入されるようになっていて、
固定ストッパーが子管先端後端に設置され、子管に内側に押し出される時、第二ノズルの設定距離がノズルの外に露出する時の設定の長さとカテーテル後端の距離であり、
チューブが子管の内穴より小さく作られていて、後端が第二ノズルの位置に設置されていて、開いた先端が反対方向に子管の内穴に内側に伸びていて、
上述の構造を利用して、子管後端が内側に押し出される時、その上にある固定ストッパーが設定した長さまで移動して、カテーテルの後端で止め、第二ノズルが子管によって内側に押し出される距離の基準となって、ノズルを動物の子宮の位置まで伸ばし、精液が子管後端に押し出される時、チューブが第二ノズルの導入口から徐々に伸展し、子宮頚部に沿って前に伸展して子宮あるいは子宮に隣接する位置まで到達することにより、受精用精液を完全に子宮に送るという特長を持つ、子管のある動物用人工授精器具の改良構造である。
請求項2に記載した考案は、子管後端に固定された固定ストッパーがはさむ形、引っ掛ける形、あるいは、はめ込む形のいずれでも可能であるという、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造である。
請求項3に記載した考案は、第二ノズルが適度な弾力性及び硬度を持つゴム製の材質でできている第一カバー及び第二カバーを持ち、第一カバーの一端が子管先端に固定されていて、もう一方の端がやや径の小さいはめ込み部分があって、チューブ後端が反対方向に包むようになっていて、中心には貫通した第二ノズル導入口があって、第二ノズルには第一カバーのはめ込み部分にちょうど対応するキャップ部分があって、はまり込んでチューブの後端をしっかりと固定し、中心には貫通した導入口がある、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造である。
請求項4に記載した考案は、チューブが第二ノズルが子管先端に設置された後、第二ノズルの導入口の位置にあるチューブ後端にあり、内側から外に向かって折り返された導入部分があることにより、収納空間を形成して子管内穴に通じるという特長を持つ、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造である。
請求項5に記載した考案は、第二ノズルの第一カバーのはめ込み部分の外端にフィレット角があって、第二カバーのキャップ部分の内端に外に広がった槽部分があって、第一カバーのはめ込み部分と第二カバーのキャップ部分がかみ合った時、、そのフィレット角と槽部分が接触しない状態で対応するという特長を持つ、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造である。
本考案の子管のある動物用人工授精器具の改良構造は、子管の先端に、内側にチューブがあって、そのチューブが受精用の精液が子管に押し出される時、自動的に前と外に伸びて、カテーテル及びノズルが動物の子宮頚部内側に伸びて、ノズルが第一子宮頚環状部分に達すると、その子管が簡単に内側の適当な深さまで伸びて、自然にその受精用の精液が押し出される力及びチューブが子宮頚部に沿って前に伸びることによって、スムーズ且つスピーディーに、そして、確実に子宮を傷つけることなく子宮に送られる。したがって、人工授精の効率が高くなり、同時に、動物の母体の安全性も保てるという効果がある。
次に、本考案の子管のある動物用人工授精器具の改良構造は、子管の後端に固定ストッパーがあって、内側に伸びる距離を設定できるため、子管及び第二ノズルを動物の子宮頚部の内部で展開させる操作が、簡単で便利であり、同時にスピーディーであるため、高い効率が望めるという特長がある。同時に、内側に伸びる時の深さや位置が安定するので、動物の子宮を傷つけることなく、安全に作業が行えるという効果がある。
そして、本考案の子管のある動物用人工授精器具の改良構造は、その子管がカテーテルのノズルが第一子宮頚環状部分に達した時、簡単に子宮頚部の内側の適当な深さまで伸ばすことができるため、子管先端管内のチューブの長さが効果的に短縮できて、精液を押し出してチューブが前と外に展開する際に必要な圧力が少なくてすむ。したがって、人口受精の実施がより簡便になり、チューブが子宮頚部に進入展開する動作がスムーズになり、人口受精の効率が高くなるという効果がある。
さらに、本考案の子管のある動物用人工授精器具の改良構造は、その子管の長さが設定できるため、簡単に動物の子宮頚部の内側で展開させられる。そして、そのチューブもまた抵抗なくスムーズに子宮頚部で展開する。したがって、精液がスピーディーに、確実に子宮に送られ、人口受精の精液を大量に希釈する必要がなく、濃い精液を少量子管に押し出すだけでよい。ゆえに、精液の無駄がなく、経済的効果が高く、確実に妊娠する率及び受胎数を高めるという効果がある。
また、本考案の子管のある動物用人工授精器具の改良構造は、子管先端にある第二ノズルが適度な硬度と弾力性を持つ二つのゴムのカバーからなる。子宮から子宮頚部に進入する時、折れ曲がったり、変形したりすることがない。そして、取り付けられたチューブも破れることがない。したがって、チューブが前と外に展開する動作がよりスムーズで、確実に行われ、人工授精の効率を高めることが可能である。
図8を参照いただきたい。本考案の子管のある動物用人工授精器具の改良構造は、人工授精器具のカテーテル10の子管70の前後に、それぞれチューブ81及び固定ストッパー82が自由に移動する形式で設置されて形成される。
さらに、図9、図10、図11、図12、図13を参照いただきたい。チューブ81は第二ノズル80によって子管70の前端に取り付けられている。この第二ノズル80は適度な硬度の及び弾力性を持つ第一カバー801、及び、第二カバー802からなる。この第一カバー801の一端は子管70の先端に固定される。もう一方の端にはやや径が小さいはめ込み部分8011があって、このはめ込み部分8011の外端には第一カバーはめ込み部分のフィレット角Rがあり、中心には貫通した第二ノズル導入口Kがある。
チューブ81の径は子管70の内穴701より小さく、開口した先端811の反対方向に第一カバー801の第二ノズル導入口Kから挿入され、子管70の内穴701に内側に伸びる。後端812は反対方向に第一カバー801のはめ込み部分8011を覆っている。
第二カバー802は、第一カバー801のはめ込み部分8011にちょうどはまり込んで合致するキャップ部分8021があり、キャップ部分8021の内端には、外に広がった槽部分Mがある。そして、中心には貫通した第二ノズル導入口Kがあって、キャップ部分8021が第一カバー801のはめ込み部分8011にはめ込まれると、チューブ81の後端812にちょうど固定されるようになっている。
そして、内端の槽部分M及びはめ込み部分8011外端のはめ込み部分のフィレット角Rがちょうど互いに接触しない形で対応することにより(詳しくは図13を参照いただきたい)、はめ込み部分のフィレット角Rを覆うチューブ81後端が摩擦で破れることがない。
子管70は、従来のようにあらかじめカテーテル10及びノズル20に貫通して取り付けた後、さらに、先端に第二ノズル80及びチューブ81が取り付けられる。あるいは、あらかじめ、先端に第二ノズル80及びチューブ81を取り付けた後、後端をノズル20の箇所から内側に挿入してカテーテル10に貫通させてもよい。そして、第二ノズル80は子管70先端に設置された後、外に露出する形でノズル20先端にあってもよく、あるいは、隠す状態でノズル20の中心穴201の内側にあってもよい。
第二ノズル80及びチューブ81が、子管70先端に設置され、子管70もまたカテーテル10に貫通して、第二ノズル80先端がノズル20先端にそろうか(図8を参照いただきたい)、あるいは、第二ノズル80後端がノズル20先端にそろった後、カテーテル10後端に外に露出して設定された長さPの子管70に箇所には、直接固定ストッパー82が固定される。
子管70が前に移動する距離は、設定した長さPを基準とする。この固定ストッパー82ははさむ形、引っ掛ける形あるいははめ込む形のいずれでも可能で、子管70の上にしっかりと固定しさえすればよい(本考案は精液収納容器、バッグあるいは注射器30の挿入管31が挿入して設置された接続コネクター50を実施例としている)。
さらに、図12、図13を参照いただきたい。チューブ81は、第二ノズル80を子管70先端に設置した後、第二ノズル80の第二ノズル導入口Kの位置にあるチューブ81後端には、内側から外に向かって折り返した導入部分Wがあり、収納空間Tを形成して、直接子管70の内穴701と相通ずるようになっている。そして、その導入部分Wはちょうど第二ノズル80の第二カバー802の第二ノズル導入口Kの箇所に対応する。
導入部分Wの外側に折り曲げる際の実施方法はたくさんある。例えば、空気吸入ピストン9を使い、第二ノズル80の位置で内側にチューブ81後端まで伸ばす。次に、空気吸入ピストン9の先端の空気穴91をチューブ81内側の面に貼り付け、空気を抜いて、空気穴91に対応するチューブ81内側の面を吸い付ける。さらに、空気吸入ピストン9を抜くと、自然にそのチューブ81の外に折り返した導入部分Wが形成される。外に折り返した導入部分W形成後、空気吸入ピストン9も空気を抜く動作を停止することにより、外に折り返した導入部分Wの成形が簡単且つ便利に完了する。
図14、図15、図16を参照いただきたい。本考案を実施する場合は、従来の操作順序と同様に、ノズル20とカテーテル10をカバー60を通して、動物の母体1の膣11に挿入し、ノズル20をほぼ子宮頚部12の第一子宮頚環状部分121まで挿入する。
次に、子管70を内側に押し、子管70及び先端にある第二ノズル80を直接ノズル20の位置から子宮頚部12まで伸ばす。子管70が内側に押し出される時、その後端には固定ストッパー82があることで、その固定ストッパー82とカテーテル10後端の間隔は設定した長さP(図8を参照いただきたい)となる。ゆえに、子管70が内側に押される長さはその設定された長さPを基準とする。
そして、第二ノズル80は、同じ距離の長さP’がノズル20の外に露出し、従来のように直接子宮の内側に伸びて子宮を傷つけるといった状況が発生しない。
次に、子管70が内側に押し出された後のカテーテル10及び固定ストッパー82は、従来のように、上に湾曲し、AIバンド40に連結する固定ベルト41の位置に固定されるか、上に湾曲せずに直接動物の母体1の生殖器111の外側に露出させることも可能である。そして、精液の容器(バッグあるいは注射器)30の挿入管31を子管70後端あるいは接続コネクター50(本案では接続コネクター50の作用を固定ストッパー82とする)に挿入して、直接受精用の精液を押し出せばよい。
チューブ81は、先端が反対方向に子管70の先端に先端挿入され、子管70先端の第二ノズル80が閉じたのと同じ状態になる。ゆえに、上述の精液が子管70後端から内穴701に押し出される時、反対方向に挿入されたチューブ81は必然的に圧力を受けて自動的に前に押し出される。特に、その第二ノズル80の導入口Kの位置にあるチューブ81後端には、外に折り返した導入部分Wがあって、さらに、収納空間Tがあり、子管内穴701と相通じている(図12、図13を参照いただきたい)。その子管内穴701に押し出された精液は、直接十分な力で収納空間Tの押し出されることから、自然と、その押されたチューブ81全体が導入部分Wから徐々に外に向かって折り返されて、前に伸展し始める。そして、完全に伸展した後、直接精液を子宮に送り、人口受精の過程が完了する。
つまり、そのチューブ81が子管内穴701より小さく且つ設定した長さがあることによって、その押し出された精液の圧力が第二ノズル80の箇所から徐々に外に前に向かって伸びる時、ほとんど摩擦力を持たないことによって子宮頚部12に沿ってスムーズに前進する。特に、伸展動作が完了した時、その開いた先端811はさらに直接子宮あるいは子宮に隣り合う位置おいて、確実に受精用の精液を迅速且つ完全に子宮に送り、効率の高い人工授精作業を完了させる。
チューブ81は、子管内穴71より小さく、柔軟性があり、設定した長さを持つことで、精液が子管70に押し出される際、その先端811は開いた状態となる。しかしながら、この子管70に押し出された精液は直接その開いた先端811から流出することはない。逆に、押されることで閉じ、チューブ81全体が完全に外に伸展した後、初めて自動的に先端の開口部分811から射出される。また、チューブ81は柔軟な性質であるため、子宮頚部12に沿って前に伸展した時、スムーズに、迅速に行える効果がある外、子宮頚部12や子宮を傷つけることがなく、安全に行えるという効果がある。
子管70に設置されたチューブ81には、外に折り返した導入部分Wがあることで、さらに、収納空間T を形成して子管70と相通じることで、精液が子管70に押し出される時、直接十分な力でその収納空間Tに押し出されて、同時にチューブ81全体がスピーディー且つスムーズに徐々に外に伸展する。したがって、その子管70に押し出される精液圧力は小さくですむという効果があるため、操作が便利で簡単である。
子管70は元々小さな径を持つ、そして、チューブ81は子管70のうち穴701より小さい。そして、伸展後、精液は完全に且つスピーディーに子宮に送られる。したがって、人口受精を実施する際の精液は従来のように先に希釈する必要がない。濃いままで少量直接子管70に押し出せばよいのである。このように、精液が節約できるという経済効果がある。さらに、同時に、妊娠の確率も高くなり受胎数も多くなるため、人工授精における微量受精の目的を果たせるわけである。
第二ノズル80は元々ノズル20より小さく、直接内側に向かって動物の子宮頚部12伸びる。ゆえに、適度な硬度と弾力性があるゴム製の材質によってできているため、子宮頚部12を傷つける危険性がない。特に、子管70が内側に伸びる長さPには制限があり、子宮まで達して接触したり、傷つけたりすることがない。当然、適度な硬度と弾力性を持つことで、子管70が内に伸びて、子宮頚部12にまで移動する時、変形してチューブ81が伸展するのを妨げたりすることもない。そして、チューブ81が確実に受精用の精液をスムーズに動物の子宮まで送られ、効率の高い人工授精が完了できる。
従来の人工授精器具に精液収納容器を取り付けた状態を示した見取り図である。 図1の人工授精器具を使用して動物のメスに対して人工授権を実施する様子を示した図である。 従来の人工授精器具に接続コネクター及びAIバンドを取り付けて、動物のメスに対して人工授権を実施する様子を示した図である。 従来のアメリカの特許番号6526917号の人工授精器具のカテーテルを前後に展開した様子を示した図である。 従来のアメリカの特許番号6526917号の人工授精器具のカテーテルを前後に展開した様子を示した図である。 図4A及び図4Bのカテーテルを組み立てる様子を示した図である。 図4A及び図4Bのカテーテルを組み立てる様子を示した図である。 図4A及び図4Bのカテーテルを組み立てる様子を示した図である。 図4A及び図4Bのカテーテルを組み立てる様子を示した図である。 図4A及び図4Bのカテーテルを組み立てる様子を示した図である。 図4A及び図4Bのカテーテルを組み立てる様子を示した図である。 従来のもう一つ別の人工授精器具の子管及び第二ノズルが後方に収縮する状態を示した図である。 図6に示した人工授精器具の子管及び第二ノズルが前方に伸びた状態を示した図である。 本考案の人工授精器具の平面図である。 図8の分解構造図である。 図9に示した第二ノズルの第一カバーを子管先端に結合させた状態を示した図である。 図9に示した第二ノズル及びチューブを子管先端に結合させた状態を示した図である。 本考案のチューブ後端に外に折り返した導入部分がある状態を示した図である。 図12の部分拡大図である。 本考案の人工授精器具を使用して動物のメスに対して人工授精を実施する様子を示した図である。 本考案の人工授精器具のチューブ及び第二ノズルが外に伸びる作用を示した図である。 本考案の人工授精器具のチューブが外側に展開した状態を示した図である。
符号の説明
1 動物の母体
11 膣
111 生殖器
12 子宮頚部
121 第一子宮頚環状部分
13 子管
10 カテーテル
20 ノズル
201 中心穴
30 精液収納容器(バッグあるいは注射器)
31 挿入管
40 AIバンド
41 固定ベルト
410 カバーフィルム
411 フィルム先端
412 縁
420 カテーテル
421 カテーテルの開口部
422 固定環状部分
440 ノズル
50 接続コネクター
60 カバー
70 子管
701 内穴
80 第二ノズル
801 第一カバー
8011 はめ込み部分
802 第二カバー
8021 キャップ部分
81 チューブ
811 チューブ先端
812 チューブ後端
82 固定ストッパー
9 空気吸入ピストン
91 空気穴
B 通路の長さ
C 破れた箇所
K 第二ノズル導入口
P 固定ストッパーと導管後端に設定した長さ
W 外に折り返した導入部分
T 収納空間
R 第一カバーはめ込み部分のフィレット角
M 第二カバーはめ込み部分の槽部分

Claims (5)

  1. カテーテル、ノズル、子管、第二ノズル、接続コネクターからなり、ノズルが、カテーテルの先端にあって、子管がカテーテル内に移動する形で設置されて、第二ノズルが子管の先端に設置され、接続コネクターが子管後端に取り付けられて、精液収納容器(バッグあるいは注射器)の挿入管が挿入されるようになっていて、
    固定ストッパーが子管先端後端に設置され、子管に内側に押し出される時、第二ノズルの設定距離がノズルの外に露出する時の設定の長さとカテーテル後端の距離であり、
    チューブが子管の内穴より小さく作られていて、後端が第二ノズルの位置に設置されていて、開いた先端が反対方向に子管の内穴に内側に伸びていて、
    上述の構造を利用して、子管後端が内側に押し出される時、その上にある固定ストッパーが設定した長さまで移動して、カテーテルの後端で止め、第二ノズルが子管によって内側に押し出される距離の基準となって、ノズルを動物の子宮の位置まで伸ばし、精液が子管後端に押し出される時、チューブが第二ノズルの導入口から徐々に伸展し、子宮頚部に沿って前に伸展して子宮あるいは子宮に隣接する位置まで到達することにより、受精用精液を完全に子宮に送るという特長を持つ、子管のある動物用人工授精器具の改良構造。
  2. 子管後端に固定された固定ストッパーがはさむ形、引っ掛ける形あるいははめ込む形のいずれでも可能であるという、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造。
  3. 第二ノズルが適度な弾力性及び硬度を持つゴム製の材質でできている第一カバー及び第二カバーを持ち、第一カバーの一端が子管先端に固定されていて、もう一方の端がやや径の小さいはめ込み部分があって、チューブ後端が反対方向に包むようになっていて、中心には貫通した第二ノズル導入口があって、第二ノズルには第一カバーのはめ込み部分にちょうど対応するキャップ部分があって、はまり込んでチューブの後端をしっかりと固定し、中心には貫通した導入口がある、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造。
  4. チューブが第二ノズルが子管先端に設置された後、第二ノズルの導入口の位置にあるチューブ後端にあり、内側から外に向かって折り返された導入部分があることにより、収納空間を形成して子管内穴に通じるという特長を持つ、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造。
  5. 第二ノズルの第一カバーのはめ込み部分の外端にフィレット角があって、第二カバーのキャップ部分の内端に外に広がった槽部分があって、第一カバーのはめ込み部分と第二カバーのキャップ部分がかみ合った時、そのフィレット角と槽部分が接触しない状態で対応するという特長を持つ、請求項1に記載の子管のある動物用人工授精器具の改良構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101326200B1 (ko) * 2013-10-07 2013-11-20 정덕수 자궁내 인공수정장치

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