JP3117750U - システムソファ - Google Patents

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義弘 笠松
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マルイチセーリング株式会社
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Abstract

【課題】 使用環境に応じた任意の着座または横臥姿勢をとることができ、しかも、室内装飾性をも高めることができるシステムソファを提供すること。
【解決手段】 複数人が着座可能な所要形状の連続座面12を有するソファシート1と;多数のクッションブロックを21・21…をヒンジテープ22により前後面方向に屈曲自在に連結され、前記ソファシート1の後辺ラインに沿って背凭れ部Bを構成するワームブロック2と;このワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3とを含んで構成した。
【選択図】 図1

Description

本考案は、システムソファの改良、詳しくは、使用環境に応じた形態に形成できるとともに、その形態自由度も高いシステムソファに関するものである。
周知のとおり、最近、複数のソファユニットを組み合わせて任意のソファ形態を実現するシステムソファが多用されるようになった。
そして、従来においては、このようなシステムソファとして、直線型及び外開き型、内窄み型の座部を有した背凭れ付ソファユニットを適宜数、所要形状になるように並置することによって任意形態のソファを構成可能なものが公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のシステムソファにおけるソファユニットは、背凭れ部と座部とが一体に作製されて定型的であったことから、形成されたソファにおいての着座位置や体勢が自然と決まってしまい、使用環境に応じた任意の体勢で着座や横臥を行うことができないという不満があった。
また同様に、ソファユニットが定型的であったことから、形成するソファの形態自由度がソファユニットの組合せの範囲内に限定されてしまい、独創的なソファを形成することが難しかったため、室内装飾性の点においても物足りなさがあった。
登録実用新案第3001584号公報(第2−7頁、第1−10図)
本考案は、この上記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、使用環境に応じた任意の着座または横臥姿勢をとることができ、しかも、室内装飾性をも高めることができるシステムソファを提供することにある。
本考案者が、上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本考案は、複数人が着座可能な所要形状の連続座面12を有するソファシート1と;多数のクッションブロック21・21…をヒンジテープ22により前後面方向に屈曲自在に連結され、前記ソファシート1の後辺ラインに沿って背凭れ部Bを構成するワームブロック2と;このワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3とを含んで構成する点に特徴がある。
また、本考案においては、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ソファシート1として、比較的薄手の発泡合成樹脂シート材を所要形状に成形して作製したソファマットを用いるいう技術的手段を採用することができる。
また、本考案においては、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ソファシート1として、少なくとも2以上のシートブロック11・11…を列置して、所要形状の連続座面12を形成するという技術的手段を採用することができる。
また、本考案においては、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、背凭れ部Bを構成するワームブロック2として、長尺のフレキシブルな合成樹脂ベルトから成るヒンジテープ22と;このヒンジテープ22の前後面に複数の台形状のクッションブロック21・21…の底面部を張着して前後面に屈曲許容スペース23・23…を形成した屈伸体を配設するという技術的手段を採用することができる。
また、本考案においては、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ワームブロック2の少なくとも内側に位置するクッションブロック21・21…を高伸縮性または低反発性を有した発泡ウレタンフォームによって被覆するという技術的手段を採用することができる。
また、本考案においては、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3として、ベルベット式面着ファスナーを用いるという技術的手段を採用することができる。
また、本考案においては、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3として、摩擦係数の大きなゴム状合成樹脂を塗布した布地を使用するという技術的手段を採用することができる。
本考案においては、ワームブロックによって背凭れ部を形成するとともに、このワームブロックを多数のクッションブロックをヒンジテープで連結して作製したことによって、ワームブロックを自由に屈曲させてソファシートの外周ラインに合った形状とすることができるため、ソファシートの任意の位置に背凭れ部を形成して使用環境に応じたソファを形成することができる。
また、ワームブロックをソファシートから取り外し可能にするとともに、屈曲自在に作製したことによって、背凭れ部の形状やソファシート上での配置が選択可能となるため、独創性に富んだ多様な形態のソファを形成することができる。
したがって、本考案により、着座や横臥における機能性に優れるともに、室内装飾性も高めることができる優れたシステムソファを提供できることから、実用的利用価値は頗る高いものと云える。
本考案の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
『第1実施形態』
本考案の第1実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。まず、図中において符号1で指示するものは、ソファシートであり、符号2で指示するものは、ワームブロックである。符号3で指示するものは、ワームブロックをシートブロック上で固定する定置部材である。
次に、本実施形態の構成を以下から説明する。まず、本実施形態においては、ソファシート1として、複数のシートブロック11・11…を列置して、複数人が着座可能な所要形状の連続座面12を形成した。
そして、多数のクッションブロック21・21…をヒンジテープ22により前後面方向に屈曲自在に連結し、前記ソファシート1の後辺ラインに沿って背凭れ部Bを構成するワームブロック2をソファシート上に配設した。
なお、本実施形態においては、長尺のフレキシブルな合成樹脂(例えば、発泡ウレタンフォーム)製ベルトから成るヒンジテープ22と;このヒンジテープ22の前後面に複数の台形状のクッションブロック21・21…の底面部を張着して前後面に屈曲許容スペース23・23…を形成した屈伸体をワームブロック2として採用することにより、変形性が高い背凭れ部Bを形成した。
そして、このワームブロック2をソファシート1の後辺ラインに沿って固定する定置部材3をソファカバー等に付設する。本実施形態においては、シリコンゴムのような粘り性のあるゴム状合成樹脂を表面に塗布した静止摩擦係数の大きい布地を定置部材として用いている。なお、上記のゴム状合成樹脂として、シリコンゴムと近似作用を有する塩化ビニル系やアクリル系等を使用してもよい。
上記のように構成したことによって、多数のクッションブロックをヒンジテープで前後面方向に屈曲自在に連結したワームブロックをソファシート上に配置して背凭れを形成したことから、使用中においても、ソファシートの外周ラインに合わせてワームブロックを屈曲変形させて配置し、一連の背凭れ部を形成することができる。そのため、使用環境に応じた任意の体勢に適合するような背凭れを形成することができる。
また、ワームブロックがソファシートから取外し可能で、かつ、ワームブロックを屈曲変形自在に作製したことにより、ワームブロックの配置や形状で多様なソファ形態を実現できるため、独創性に富んだソファ形態を作製することができる。
また、本実施形態においては、ワームブロック2の少なくとも内側に位置するクッションブロック21・21…を高伸縮性または低反発性の発泡ウレタンフォームにより被覆した。これによって、ソファの座り心地を向上させることができる。
『第2実施形態』
次に、本考案の第2実施形態について図4に基いて説明する。本実施形態においては、ソファシート1として、シートブロック11でなく比較的薄手の発泡合成樹脂シート材を所要形状に成形して作製したソファマットを用いた。
そして、ワームブロックには、一人分の背凭れ部となるクッションブロック21を所定間隔でヒンジベルト22に設けて、着座位置が明確になるように形成した。
また、本考案は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものではなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、ワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3として、取付けが容易なベルベット式面着ファスナーを用いてもよい。
また、図5に示すように、ワームブロックに適宜大幅の屈曲許容スペース23′を配設する等して、ワームブロック2の変形範囲を部分的に変化させてもよく、何れも本考案の技術的範囲に属する。
最近では、ソファは着座用途のみでなく、好みの室内ムードを形成する重要な要素として用いており、デザイン性の高いソファが数多く提供されている。けれども、従来におけるシステムソファは、定型的なソファユニットしかなかったため、非常に物足りないものであった。
その点、本考案のシステムソファは、様々な形態に変形でき、機能的にも装飾的にも優れていることから、ソファ市場において需要されることは間違いなく、本考案の産業上の利用価値は非常に高いと云える。
本考案の第1実施形態におけるシステムソファを表わす全体斜視図である。 本考案の第1実施形態におけるワームブロックを表わす部分斜視図である。 本考案の第1実施形態における定置部材を表わす部分斜視図である。 本考案の第2実施形態におけるシステムソファを表わす全体斜視図である。 本考案のシステムソファにおけるワームブロックの変形例を表わす部分上面図である。
符号の説明
1 ソファシート
11 シートブロック
12 連続座面
2 ワームブロック
21 クッションブロック
22 ヒンジテープ
23 屈曲許容スペース
3 定置部材
B 背凭れ部

Claims (7)

  1. 複数人が着座可能な所要形状の連続座面12を有するソファシート1と;多数のクッションブロック21・21…がヒンジテープ22により前後面方向に屈曲自在に連結され、前記ソファシート1の後辺ラインに沿って背凭れ部Bを構成するワームブロック2と;このワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3とを含んで構成されることを特徴とするシステムソファ。
  2. ソファシート1が、比較的薄手の発泡合成樹脂シート材を所要形状に成形して作製されたソファマットであることを特徴とする請求項1記載のシステムソファ。
  3. ソファシート1が、少なくとも2以上のシートブロック11・11…を列置することによって、所要形状の連続座面12を形成していることを特徴とする請求項1記載のシステムソファ。
  4. 背凭れ部Bを構成するワームブロック2として、長尺のフレキシブルな合成樹脂ベルトから成るヒンジテープ22と;このヒンジテープ22の前後面に複数の台形状のクッションブロック21・21…の底面部を張着して前後面に屈曲許容スペース23・23…を形成した屈伸体を配設することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のシステムソファ。
  5. ワームブロック2の少なくとも内側に位置するクッションブロック21・21…が高伸縮性または低反発性を有した発泡ウレタンフォームによって被覆されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載のシステムソファ。
  6. ワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3として、ベルベット式面着ファスナーを用いたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載のシステムソファ。
  7. ワームブロック2を前記ソファシート1の後辺ラインに沿って定着せしめる定置部材3として、摩擦係数の大きなゴム状合成樹脂を塗布した布地を使用していることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載のシステムソファ。
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