JP3117669B2 - 菓子類の包装容器 - Google Patents
菓子類の包装容器Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばショートケー
キやシュークリームなどの洋菓子、おはぎや大福などの
和菓子を内部に収容する状態で包装するのに好適な菓子
類の包装容器に関する。
キやシュークリームなどの洋菓子、おはぎや大福などの
和菓子を内部に収容する状態で包装するのに好適な菓子
類の包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】菓子類の包装容器には従来より様々なタ
イプや大きさのものが提案されているが、最近では低廉
で製造コストが低く、また輸送や持ち運びの際に加わる
外力に対して耐久性のある合成樹脂製のものが主流を占
めている。例えば従来実開昭62−48916号に示す
ような食品容器が提案され、大福などの和菓子を内部に
収容していた。すなわちこの包装容器には、薄肉製の合
成樹脂材からなる函状の容器本体の内部上面を大福の収
容部とし、該収容部に複数列(例えば縦3列、横2列な
ど)に大福を載置して、容器本体の上面を薄肉製からな
る透明合成樹脂材からなる蓋体で被蓋することとしてい
る。内部に収容される複数の大福は、例えば輸送や持ち
運びの際に加わる外力により、容器本体内で相互に干渉
したり、また容器本体の片側に寄ることがないよう、容
器本体内底部に縦横に連続する区画突条により区画して
いた。また蓋体においても、被蓋状態で容器本体の連続
する区画突条に向け垂下する突起が備えられていた。こ
の容器は容器本体並びに蓋体の周部にそれぞれフランジ
が備えられ、被蓋状態において両フランジ部分を貼着テ
ープで止めたり、またステープルで止めて店頭に並べた
り、また輸送することとしていた。
イプや大きさのものが提案されているが、最近では低廉
で製造コストが低く、また輸送や持ち運びの際に加わる
外力に対して耐久性のある合成樹脂製のものが主流を占
めている。例えば従来実開昭62−48916号に示す
ような食品容器が提案され、大福などの和菓子を内部に
収容していた。すなわちこの包装容器には、薄肉製の合
成樹脂材からなる函状の容器本体の内部上面を大福の収
容部とし、該収容部に複数列(例えば縦3列、横2列な
ど)に大福を載置して、容器本体の上面を薄肉製からな
る透明合成樹脂材からなる蓋体で被蓋することとしてい
る。内部に収容される複数の大福は、例えば輸送や持ち
運びの際に加わる外力により、容器本体内で相互に干渉
したり、また容器本体の片側に寄ることがないよう、容
器本体内底部に縦横に連続する区画突条により区画して
いた。また蓋体においても、被蓋状態で容器本体の連続
する区画突条に向け垂下する突起が備えられていた。こ
の容器は容器本体並びに蓋体の周部にそれぞれフランジ
が備えられ、被蓋状態において両フランジ部分を貼着テ
ープで止めたり、またステープルで止めて店頭に並べた
り、また輸送することとしていた。
【0003】例えば大福を収容してなるこの種の容器
は、工場からトラックなどで店舗(例えばデパートやコ
ンビニエンスストアなど)へと輸送され、そのまま店頭
のショーケースなどに陳列され、需要者にあっては容器
の蓋体が透明な合成樹脂材で形成されるため、内部に収
容される商品(大福)の状態を視認した上で購入を行う
ことが可能となる。
は、工場からトラックなどで店舗(例えばデパートやコ
ンビニエンスストアなど)へと輸送され、そのまま店頭
のショーケースなどに陳列され、需要者にあっては容器
の蓋体が透明な合成樹脂材で形成されるため、内部に収
容される商品(大福)の状態を視認した上で購入を行う
ことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の菓子類の包装容器にあっては、被蓋状態で両フラン
ジ部を貼着テープやステープルで止めなければならず、
その分工場での作業コストが余分にかかる他、購入後に
おける蓋体の取外し作業が面倒なばかりでなく、ステー
プル針が容器内部に混入するなどの問題が存在した。
来の菓子類の包装容器にあっては、被蓋状態で両フラン
ジ部を貼着テープやステープルで止めなければならず、
その分工場での作業コストが余分にかかる他、購入後に
おける蓋体の取外し作業が面倒なばかりでなく、ステー
プル針が容器内部に混入するなどの問題が存在した。
【0005】また、上記従来の菓子類の包装容器にあっ
ては、複数個、段積みした状態で輸送あるいは運搬する
場合に上部側に配設される容器の荷重により、下部側の
容器の蓋体に下方に湾曲する弾性変形が生じ、例えば容
器本体に収容される菓子が変形する蓋体によりつぶされ
る等の問題があった。すなわち、従来の容器においては
容器本体の上面に形成される区画突条の高さが低く設定
され、また蓋体側の突起も小さく設定しているため、蓋
体に変形が生じ易いものとされていた。また、蓋体と容
器本体とはフランジ部同士を止着しているだけなので位
置ずれが生じ易く、蓋体の変形により下降する突起が、
区画突条に対応しない問題もあった。こうして、蓋体が
変形し、菓子がつぶれると菓子の見栄えが悪くなり、特
に、菓子がショートケーキなど上部にデコレーションが
存在する場合、蓋体裏面にクリームが付着し、収容され
る菓子の商品性が無くなるなどの問題もあった。
ては、複数個、段積みした状態で輸送あるいは運搬する
場合に上部側に配設される容器の荷重により、下部側の
容器の蓋体に下方に湾曲する弾性変形が生じ、例えば容
器本体に収容される菓子が変形する蓋体によりつぶされ
る等の問題があった。すなわち、従来の容器においては
容器本体の上面に形成される区画突条の高さが低く設定
され、また蓋体側の突起も小さく設定しているため、蓋
体に変形が生じ易いものとされていた。また、蓋体と容
器本体とはフランジ部同士を止着しているだけなので位
置ずれが生じ易く、蓋体の変形により下降する突起が、
区画突条に対応しない問題もあった。こうして、蓋体が
変形し、菓子がつぶれると菓子の見栄えが悪くなり、特
に、菓子がショートケーキなど上部にデコレーションが
存在する場合、蓋体裏面にクリームが付着し、収容され
る菓子の商品性が無くなるなどの問題もあった。
【0006】さらに容器本体上面に縦横に備えられる区
画突条は、容器本体上で同じ高さに設定されるため、被
蓋された容器本体内での空気の移動が少なく、冷蔵ショ
ーケースなどに載置された場合、蓋体の表面に曇りが発
生し易いものとされていた。
画突条は、容器本体上で同じ高さに設定されるため、被
蓋された容器本体内での空気の移動が少なく、冷蔵ショ
ーケースなどに載置された場合、蓋体の表面に曇りが発
生し易いものとされていた。
【0007】本発明はこうした不具合に着目してなされ
たものであり、内部に収容する菓子類に輸送中や運搬中
に加わる外力が極力及ぶことなく、確実に区画収容し、
しかも容器内での空気の移動を適度に行うことが可能な
包装容器の提供を目的とするものである。
たものであり、内部に収容する菓子類に輸送中や運搬中
に加わる外力が極力及ぶことなく、確実に区画収容し、
しかも容器内での空気の移動を適度に行うことが可能な
包装容器の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するた
め、合成樹脂製の函状とされ、塊状の菓子類をその内底
部上面に複数個載置して区画収容し、内底部の周縁に、
本体側壁部を斜め外方に連続して立上げることとし、該
立ち上げた本体側壁部の先端部には周縁部の外方に突出
する本体フランジ部を備える容器本体と、全体合成樹脂
製で容器本体の上部を被蓋可能とし、上面中心側に一定
面積の略平坦面を備え、該平坦面の周縁には平坦面の周
縁から垂下あるいは斜め外方に垂下させる蓋側壁部を連
続して備えるとともに、該連続する蓋側壁部の先端部に
は容器本体の上部を被蓋する状態で、上記本体側壁部の
本体フランジ部に上方より被さり、嵌合し、周縁部外方
に突出する蓋フランジ部を有する蓋体と、からなる菓子
類の包装容器にあって、容器本体には内底部の上面に隣
接・載置される菓子類のうち、その隅部同士の接触を防
止し、載置される菓子類を内底部の所定位置に位置決め
するため、内底部の上面中心側に、本体側壁部と略同じ
高さをもって山形に突出形成される下仕切部と、内底部
の上面に隣接・載置される菓子類の、上記下仕切部で区
画される隅部を除く部分の接触を防止し、載置される菓
子類を内底部の所定位置に位置決めするため、上記下仕
切部に連続され、山形をもって突出形成される下仕切部
より下降傾斜する状態で連なり、内底部より上方に突出
形成される突条仕切部と、が備えられ、一方、蓋体には
容器本体の上部に被蓋された状態において、容器本体の
内底部より山形をもって突出される下仕切部と対向する
位置に、下方に向けて突出され、被蓋状態で下仕切部の
頂部との間に僅かな間隙を備える状態で形成される上仕
切部を備えることとしてなる菓子類の包装容器としたも
のである。
め、合成樹脂製の函状とされ、塊状の菓子類をその内底
部上面に複数個載置して区画収容し、内底部の周縁に、
本体側壁部を斜め外方に連続して立上げることとし、該
立ち上げた本体側壁部の先端部には周縁部の外方に突出
する本体フランジ部を備える容器本体と、全体合成樹脂
製で容器本体の上部を被蓋可能とし、上面中心側に一定
面積の略平坦面を備え、該平坦面の周縁には平坦面の周
縁から垂下あるいは斜め外方に垂下させる蓋側壁部を連
続して備えるとともに、該連続する蓋側壁部の先端部に
は容器本体の上部を被蓋する状態で、上記本体側壁部の
本体フランジ部に上方より被さり、嵌合し、周縁部外方
に突出する蓋フランジ部を有する蓋体と、からなる菓子
類の包装容器にあって、容器本体には内底部の上面に隣
接・載置される菓子類のうち、その隅部同士の接触を防
止し、載置される菓子類を内底部の所定位置に位置決め
するため、内底部の上面中心側に、本体側壁部と略同じ
高さをもって山形に突出形成される下仕切部と、内底部
の上面に隣接・載置される菓子類の、上記下仕切部で区
画される隅部を除く部分の接触を防止し、載置される菓
子類を内底部の所定位置に位置決めするため、上記下仕
切部に連続され、山形をもって突出形成される下仕切部
より下降傾斜する状態で連なり、内底部より上方に突出
形成される突条仕切部と、が備えられ、一方、蓋体には
容器本体の上部に被蓋された状態において、容器本体の
内底部より山形をもって突出される下仕切部と対向する
位置に、下方に向けて突出され、被蓋状態で下仕切部の
頂部との間に僅かな間隙を備える状態で形成される上仕
切部を備えることとしてなる菓子類の包装容器としたも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜5は本発明の一実施形態に
係り、内部に4個のケーキ(モンブラン)を区画収容す
るための包装容器である。包装容器1は、平面略長方形
状からなる函状の容器本体2を備え、この容器本体2は
合成樹脂製からなるシート材を例えば真空成形法等の方
法を用いて型形成される薄肉状(厚さ0.3〜1mm程
度)のものとされる。容器本体2は、図3に示すように
内底部3の周縁に本体側壁部4を斜め外方に連続して立
ち上げるものとされ、この立ち上げ高さはH1(図4参
照)とされる。立ち上げられた本体側壁部4の先端部に
は、周縁部の外方に突出し、さらにその先端を下方に折
り曲げた状態からなる鉤形の本体フランジ部5が備えら
れる。
係り、内部に4個のケーキ(モンブラン)を区画収容す
るための包装容器である。包装容器1は、平面略長方形
状からなる函状の容器本体2を備え、この容器本体2は
合成樹脂製からなるシート材を例えば真空成形法等の方
法を用いて型形成される薄肉状(厚さ0.3〜1mm程
度)のものとされる。容器本体2は、図3に示すように
内底部3の周縁に本体側壁部4を斜め外方に連続して立
ち上げるものとされ、この立ち上げ高さはH1(図4参
照)とされる。立ち上げられた本体側壁部4の先端部に
は、周縁部の外方に突出し、さらにその先端を下方に折
り曲げた状態からなる鉤形の本体フランジ部5が備えら
れる。
【0010】容器本体2の内底部4の中央上面には、上
記本体側壁部4の立ち上げ高さと同じ高さ(H1)に突
出される下仕切部6が形成される。下仕切部6は内底部
4から富士山のように山形に立ち上がる状態に形成され
る。そしてこの下仕切部6の中間高さ位置からは容器本
体2の各長手辺側に向けて下降傾斜する状態で延設され
る突条仕切部7Aと、容器本体2の長手辺と交差する各
辺側に下降傾斜する状態で延設される突条仕切部7Bが
それぞれ尾根状に連なる状態で形成される。各突条仕切
部7A、7Bは、本体側壁部4に連なることなく、本体
側壁部4の近部で途切れる状態とされる。こうして容器
本体2の内底部3の上には下仕切部6を中心に各突条仕
切部7A、7Bにて区画される4つのケーキ載置部8が
形成され(図3参照)、各ケーキ載置部8には上部にク
リームデコレーションが配されたケーキ9(モンブラ
ン)が載置・収容される(図1参照)。すなわち、各ケ
ーキ載置部8に載置・収容されるケーキ9は、容器本体
2の中心側に対向する隅部同士が下仕切部6によって隔
離され、しかも該下仕切部6は山形に立ち上げられた構
成とされるために隣接状態にあるケーキ9同士の接触
(特にクリームデコレーションの部分の接触)が防止さ
れる。またこれら隅部以外の部分も、各突条仕切部7
A、7Bによって区切られるため、同じく隣接状態にあ
るケーキ9同士の接触が防止されることとなる。
記本体側壁部4の立ち上げ高さと同じ高さ(H1)に突
出される下仕切部6が形成される。下仕切部6は内底部
4から富士山のように山形に立ち上がる状態に形成され
る。そしてこの下仕切部6の中間高さ位置からは容器本
体2の各長手辺側に向けて下降傾斜する状態で延設され
る突条仕切部7Aと、容器本体2の長手辺と交差する各
辺側に下降傾斜する状態で延設される突条仕切部7Bが
それぞれ尾根状に連なる状態で形成される。各突条仕切
部7A、7Bは、本体側壁部4に連なることなく、本体
側壁部4の近部で途切れる状態とされる。こうして容器
本体2の内底部3の上には下仕切部6を中心に各突条仕
切部7A、7Bにて区画される4つのケーキ載置部8が
形成され(図3参照)、各ケーキ載置部8には上部にク
リームデコレーションが配されたケーキ9(モンブラ
ン)が載置・収容される(図1参照)。すなわち、各ケ
ーキ載置部8に載置・収容されるケーキ9は、容器本体
2の中心側に対向する隅部同士が下仕切部6によって隔
離され、しかも該下仕切部6は山形に立ち上げられた構
成とされるために隣接状態にあるケーキ9同士の接触
(特にクリームデコレーションの部分の接触)が防止さ
れる。またこれら隅部以外の部分も、各突条仕切部7
A、7Bによって区切られるため、同じく隣接状態にあ
るケーキ9同士の接触が防止されることとなる。
【0011】こうして容器本体2の内底部3に隣接・載
置される各ケーキ9は、それぞれケーキ載置部8に位置
決めされる状態となり、この状態で容器本体2の上部に
は平面略長方形からなる蓋体10が被蓋される(図1参
照)。蓋体10が被蓋された状態において、こうした包
装容器1は冷蔵状態で輸送および保管が行われるが、こ
の際容器内部においては均一の温度分布状態が生じるこ
とが望ましいこととされる。このため容器本体2におい
ては、上記のように各突条仕切部7A、7Bの本体側壁
部4に向けて延設される部分(図3参照)を本体側壁部
4の近部で途切れる状態とし、この部分と本体側壁部4
間を通気部11として隣接する各ケーキ載置部8間の通
気を確保するようにしている。また各突条仕切部7A、
7Bのうち、突条仕切部7Bの所定位置には切欠き状の
通気凹部12を形成し(図3、図5参照)、同じく隣接
するケーキ載置部8間の通気を確保するようにしてい
る。
置される各ケーキ9は、それぞれケーキ載置部8に位置
決めされる状態となり、この状態で容器本体2の上部に
は平面略長方形からなる蓋体10が被蓋される(図1参
照)。蓋体10が被蓋された状態において、こうした包
装容器1は冷蔵状態で輸送および保管が行われるが、こ
の際容器内部においては均一の温度分布状態が生じるこ
とが望ましいこととされる。このため容器本体2におい
ては、上記のように各突条仕切部7A、7Bの本体側壁
部4に向けて延設される部分(図3参照)を本体側壁部
4の近部で途切れる状態とし、この部分と本体側壁部4
間を通気部11として隣接する各ケーキ載置部8間の通
気を確保するようにしている。また各突条仕切部7A、
7Bのうち、突条仕切部7Bの所定位置には切欠き状の
通気凹部12を形成し(図3、図5参照)、同じく隣接
するケーキ載置部8間の通気を確保するようにしてい
る。
【0012】容器本体2の上部に被蓋される蓋体10
は、容器本体2と同様に、合成樹脂製からなるシート材
を例えば真空成形法等の方法を用いて型成形される薄肉
状のものとされ、全体を透明としている。蓋体10は上
面中心側に長方形状からなる平坦面部13を備え、この
平坦面部13の周縁には斜め外方に垂下する状態で蓋側
壁部14が連続して備えられる。斜め外方に垂下する蓋
側壁部14の先端部には、周縁部の外方に突出し、さら
にその先端を下方に折り曲げた状態からなる鉤形の蓋フ
ランジ部15が備えられる。周縁に蓋側壁部14を備え
た蓋体10は、その高さを図4で示すようにH2として
おり、この高さH2は容器本体2の高さH1の約1.5
倍強に設定している。さらに平坦面部13とこれに連な
る蓋側壁部14との間の隅部は、湾曲状とされる。
は、容器本体2と同様に、合成樹脂製からなるシート材
を例えば真空成形法等の方法を用いて型成形される薄肉
状のものとされ、全体を透明としている。蓋体10は上
面中心側に長方形状からなる平坦面部13を備え、この
平坦面部13の周縁には斜め外方に垂下する状態で蓋側
壁部14が連続して備えられる。斜め外方に垂下する蓋
側壁部14の先端部には、周縁部の外方に突出し、さら
にその先端を下方に折り曲げた状態からなる鉤形の蓋フ
ランジ部15が備えられる。周縁に蓋側壁部14を備え
た蓋体10は、その高さを図4で示すようにH2として
おり、この高さH2は容器本体2の高さH1の約1.5
倍強に設定している。さらに平坦面部13とこれに連な
る蓋側壁部14との間の隅部は、湾曲状とされる。
【0013】容器本体2に対する蓋体10の被蓋は、蓋
フランジ部15の下方に折り曲げられた部分を、本体フ
ランジ部5に外方より被せるようにして行われ(図4参
照)、これらより両フランジ部5、15を嵌合状態にす
る。これにより両フランジ部5、15が密着される状態
となり、しかも蓋フランジ部15が上外方より被さるこ
ととなるため、外部から容器内に異物が混入されること
が防止される。
フランジ部15の下方に折り曲げられた部分を、本体フ
ランジ部5に外方より被せるようにして行われ(図4参
照)、これらより両フランジ部5、15を嵌合状態にす
る。これにより両フランジ部5、15が密着される状態
となり、しかも蓋フランジ部15が上外方より被さるこ
ととなるため、外部から容器内に異物が混入されること
が防止される。
【0014】こうして被蓋される蓋体10の平坦面部1
3の中心裏面には、容器本体2の内底部3の中心から突
出する下仕切部6と対向する状態で上仕切部16が下方
に向けて突出形成される。この上仕切部16は蓋体10
が被蓋された状態において、下仕切部6との間の僅かな
間隙T1(実施形態では1〜3mm程度)を備えるもの
とされる(図4参照)。こうして内部にケーキ9が隣接
・載置され、蓋体10が被蓋された包装容器1に対して
は、図2あるいは図4に示すように帯状の表示ラベル1
7が、巻き締めされる状態で掛着される。この表示ラベ
ル17は品名、製造者等が表面に印刷表示されるものと
され、合成樹脂製のフィルムシートにより形成される。
このラベル17は一枚の帯状シートを掛着した状態でそ
の端部同士をヒートシールするものとされ、蓋体10を
開ける際にこのヒートシール部を取外すようにしてい
る。蓋体10の蓋フランジ部15のうち、一方の長手辺
側には、掛着される表示ラベル17を位置決めするため
の位置決め凹部18が形成される(図1、図2参照)。
3の中心裏面には、容器本体2の内底部3の中心から突
出する下仕切部6と対向する状態で上仕切部16が下方
に向けて突出形成される。この上仕切部16は蓋体10
が被蓋された状態において、下仕切部6との間の僅かな
間隙T1(実施形態では1〜3mm程度)を備えるもの
とされる(図4参照)。こうして内部にケーキ9が隣接
・載置され、蓋体10が被蓋された包装容器1に対して
は、図2あるいは図4に示すように帯状の表示ラベル1
7が、巻き締めされる状態で掛着される。この表示ラベ
ル17は品名、製造者等が表面に印刷表示されるものと
され、合成樹脂製のフィルムシートにより形成される。
このラベル17は一枚の帯状シートを掛着した状態でそ
の端部同士をヒートシールするものとされ、蓋体10を
開ける際にこのヒートシール部を取外すようにしてい
る。蓋体10の蓋フランジ部15のうち、一方の長手辺
側には、掛着される表示ラベル17を位置決めするため
の位置決め凹部18が形成される(図1、図2参照)。
【0015】上記のようにして、内部にケーキ9を収容
する包装容器1は、表示ラベル17が掛着された状態で
例えば段ボール函等に収容され、菓子工場などから店舗
(コンビニエンスストア、小売店、デパートなど)へと
トラックなどで輸送される。この際、容器1は蓋体10
の上面に平坦面部13を備えるため、段ボール函等の内
部に何列かにわたって複数個段積みする状態で収容する
ことができる。こうして輸送される包装容器1にあって
は、先ず表示ラベル17が掛着されて蓋体10が容器本
体2から容易に外れない状態となる。また蓋体10は、
蓋フランジ部15が容器本体2の本体フランジ部5に上
方から被さるように嵌合されるので内部にゴミや異物が
混入することも防止され、運搬時に隣接する容器1の蓋
体10同士が衝合する状態にあっても不用意に外れるこ
ともない。また蓋体10の取外しも蓋フランジ部15に
指を掛けて容易に行うことができる。
する包装容器1は、表示ラベル17が掛着された状態で
例えば段ボール函等に収容され、菓子工場などから店舗
(コンビニエンスストア、小売店、デパートなど)へと
トラックなどで輸送される。この際、容器1は蓋体10
の上面に平坦面部13を備えるため、段ボール函等の内
部に何列かにわたって複数個段積みする状態で収容する
ことができる。こうして輸送される包装容器1にあって
は、先ず表示ラベル17が掛着されて蓋体10が容器本
体2から容易に外れない状態となる。また蓋体10は、
蓋フランジ部15が容器本体2の本体フランジ部5に上
方から被さるように嵌合されるので内部にゴミや異物が
混入することも防止され、運搬時に隣接する容器1の蓋
体10同士が衝合する状態にあっても不用意に外れるこ
ともない。また蓋体10の取外しも蓋フランジ部15に
指を掛けて容易に行うことができる。
【0016】包装容器1は上記のように段積みされる
と、上部に配設された容器1の荷重が下部に配設された
容器1に加わり、当該下部側の容器1の蓋体10の平坦
面部13が下方に撓んだ状態となる。こうした状態にあ
っても容器本体2の本体側壁部4と同じ高さに設定され
る下仕切部6と蓋体10の裏面にある上仕切部16とが
衝合し、容器本体2内に収容されるケーキ9の上部クリ
ームデコレーション部分が蓋体10の裏面に付着した
り、ケーキ9がつぶれることもない。また上記下仕切部
6と上仕切部16の間には、通常の状態で間隙T1が備
えられるため(図4参照)、輸送中や運搬中などにおい
て容器1に小さな外力や振動が加わる状態でも、この僅
かな間隙T1の部分がそれらを吸収することとなる。加
えて、下仕切部6より下降傾斜状態で連なる突条仕切部
7A、7Bが、平面長方形状の容器本体2の剛性を下仕
切部6を中心に十字状に保持することとなり、容器本体
2の全体の弾性保形性が向上されることとなる。この結
果、段積み荷重や運搬中に加わる振動や衝撃に対しても
抗力が増すこととなる。さらに表示ラベル17を掛着す
る際、ラベル17を巻き締めした後に、蓋体10に間隙
T1を形成する弾性復帰する作用が生じるため、掛着さ
れる表示ラベル17の緊張状態が図られることとなる。
と、上部に配設された容器1の荷重が下部に配設された
容器1に加わり、当該下部側の容器1の蓋体10の平坦
面部13が下方に撓んだ状態となる。こうした状態にあ
っても容器本体2の本体側壁部4と同じ高さに設定され
る下仕切部6と蓋体10の裏面にある上仕切部16とが
衝合し、容器本体2内に収容されるケーキ9の上部クリ
ームデコレーション部分が蓋体10の裏面に付着した
り、ケーキ9がつぶれることもない。また上記下仕切部
6と上仕切部16の間には、通常の状態で間隙T1が備
えられるため(図4参照)、輸送中や運搬中などにおい
て容器1に小さな外力や振動が加わる状態でも、この僅
かな間隙T1の部分がそれらを吸収することとなる。加
えて、下仕切部6より下降傾斜状態で連なる突条仕切部
7A、7Bが、平面長方形状の容器本体2の剛性を下仕
切部6を中心に十字状に保持することとなり、容器本体
2の全体の弾性保形性が向上されることとなる。この結
果、段積み荷重や運搬中に加わる振動や衝撃に対しても
抗力が増すこととなる。さらに表示ラベル17を掛着す
る際、ラベル17を巻き締めした後に、蓋体10に間隙
T1を形成する弾性復帰する作用が生じるため、掛着さ
れる表示ラベル17の緊張状態が図られることとなる。
【0017】また包装容器1は、容器本体2内において
収容されるケーキ9が下仕切部6と突条仕切部7A、7
Bとにより区画され、所定のケーキ載置部8に載置され
て位置決めされることとなり、運搬中に加わる振動や陳
列ケースなどにおいて傾斜陳列される状態においても位
置ズレすることなく、ケーキ9同士が接触することもな
い。また蓋体10においても、高さがH2と容器本体2
の高さH1よりも1.5倍以上に設定され、たとえ嵩高
のケーキ9にあっても、またクリームデコレーションの
部分が蓋体10の裏面に接触することもない。加えてケ
ーキ9は、透明な蓋体10により容器外より容易に視認
することができ、しかも蓋体10は平坦面部13と蓋側
壁部14との間の隅部が湾曲状とされるので、この部分
があたかも拡大レンズのようになり、内部に収容される
ケーキ9の体裁および視認性が向上できることとなる。
収容されるケーキ9が下仕切部6と突条仕切部7A、7
Bとにより区画され、所定のケーキ載置部8に載置され
て位置決めされることとなり、運搬中に加わる振動や陳
列ケースなどにおいて傾斜陳列される状態においても位
置ズレすることなく、ケーキ9同士が接触することもな
い。また蓋体10においても、高さがH2と容器本体2
の高さH1よりも1.5倍以上に設定され、たとえ嵩高
のケーキ9にあっても、またクリームデコレーションの
部分が蓋体10の裏面に接触することもない。加えてケ
ーキ9は、透明な蓋体10により容器外より容易に視認
することができ、しかも蓋体10は平坦面部13と蓋側
壁部14との間の隅部が湾曲状とされるので、この部分
があたかも拡大レンズのようになり、内部に収容される
ケーキ9の体裁および視認性が向上できることとなる。
【0018】また、冷蔵庫や冷蔵ショーケースなどに収
容された状態において、包装容器1の内部は大きな高さ
を有する蓋体10によりケーキ9の上部空間が十分確保
され、また各ケーキ載置部8間においても、突条仕切部
7A、7Bは長さ方向において同じ高さではなく、下仕
切部6に連続する山脈状とされ、さらに通気部11並び
に通気凹部12が存在するために容器内での冷気の循環
が可能となる。例えば冷蔵庫や冷蔵ショーケース内での
温度分布が不均一な場合でも容器1内で冷気の移動が生
じ、商品の品質劣化を防止できることとなる。
容された状態において、包装容器1の内部は大きな高さ
を有する蓋体10によりケーキ9の上部空間が十分確保
され、また各ケーキ載置部8間においても、突条仕切部
7A、7Bは長さ方向において同じ高さではなく、下仕
切部6に連続する山脈状とされ、さらに通気部11並び
に通気凹部12が存在するために容器内での冷気の循環
が可能となる。例えば冷蔵庫や冷蔵ショーケース内での
温度分布が不均一な場合でも容器1内で冷気の移動が生
じ、商品の品質劣化を防止できることとなる。
【0019】さらに、包装容器1に掛着される表示ラベ
ル17は外方に突出する各フランジ部5、15により引
っ張られることとなり、さらに下仕切部6、上仕切部1
6の部分で容器への非接触部が生じるので、この部分で
の表示ラベル17にテンションがかかり、容器の適度な
締め付けが行われ、蓋体10の離脱が予防できることと
なる。また、蓋体10の上面において下仕切部6により
形成される窪みは、表示ラベル17により覆われるので
該窪みにゴミ等が侵入、落下することもないので見栄え
がよく、衛生的とされる。また表示ラベル17について
は、印刷表示される部分を平坦面部13に対応させるよ
うにすれば、ラベル17による商品表示等を適切に行う
ことが可能となる。こうして形成される包装容器1は、
上記ケーキ9の他、和菓子その他塊状の菓子の収容に用
いることができ、内部に収容する菓子類に輸送中や運搬
中に加わる外力が及ぶことなく、確実に区画収容し、安
全かつ衛生的で操作性に優れた包装容器の提供が可能と
なる。
ル17は外方に突出する各フランジ部5、15により引
っ張られることとなり、さらに下仕切部6、上仕切部1
6の部分で容器への非接触部が生じるので、この部分で
の表示ラベル17にテンションがかかり、容器の適度な
締め付けが行われ、蓋体10の離脱が予防できることと
なる。また、蓋体10の上面において下仕切部6により
形成される窪みは、表示ラベル17により覆われるので
該窪みにゴミ等が侵入、落下することもないので見栄え
がよく、衛生的とされる。また表示ラベル17について
は、印刷表示される部分を平坦面部13に対応させるよ
うにすれば、ラベル17による商品表示等を適切に行う
ことが可能となる。こうして形成される包装容器1は、
上記ケーキ9の他、和菓子その他塊状の菓子の収容に用
いることができ、内部に収容する菓子類に輸送中や運搬
中に加わる外力が及ぶことなく、確実に区画収容し、安
全かつ衛生的で操作性に優れた包装容器の提供が可能と
なる。
【0020】
【実施例】図6〜図8は本発明の一実施例に係り、内部
に12個のシュークリーム20を収容する包装容器21
である。この容器21の容器本体22も平面長方形状の
合成樹脂製のものとされ、内底部23の周縁にH3の立
ち上げ高さ(図6参照)からなる本体側壁部24を備え
る。本体側壁部24の先端には本体フランジ部25が備
えられる。
に12個のシュークリーム20を収容する包装容器21
である。この容器21の容器本体22も平面長方形状の
合成樹脂製のものとされ、内底部23の周縁にH3の立
ち上げ高さ(図6参照)からなる本体側壁部24を備え
る。本体側壁部24の先端には本体フランジ部25が備
えられる。
【0021】容器本体22の内底部23には、本体側壁
部24と同じ高さH3からなる6つの下仕切部26が縦
2列、横3列で突出形成される。内底部23には、それ
ぞれの下仕切部26から下降傾斜する状態で突条仕切部
27A、27Bが突出形成される。縦横に配置される各
突条仕切部27A、27Bのうち、本体側壁部24に延
設される部分は本体側壁部24の近部で途切れ、この途
切れた端部と本体側壁部24との間を通気部31として
いる。さらに突条仕切部27Aの本体側壁部24側に
は、切欠き状の通気凹部32が形成される。こうして内
底部23上には、縦横に12のケーキ載置部28が画成
されることとなり(図8参照)、この部分28にそれぞ
れシュークリーム20がそれぞれ載置・収容されること
となる(図7参照)。
部24と同じ高さH3からなる6つの下仕切部26が縦
2列、横3列で突出形成される。内底部23には、それ
ぞれの下仕切部26から下降傾斜する状態で突条仕切部
27A、27Bが突出形成される。縦横に配置される各
突条仕切部27A、27Bのうち、本体側壁部24に延
設される部分は本体側壁部24の近部で途切れ、この途
切れた端部と本体側壁部24との間を通気部31として
いる。さらに突条仕切部27Aの本体側壁部24側に
は、切欠き状の通気凹部32が形成される。こうして内
底部23上には、縦横に12のケーキ載置部28が画成
されることとなり(図8参照)、この部分28にそれぞ
れシュークリーム20がそれぞれ載置・収容されること
となる(図7参照)。
【0022】一方、こうして形成される容器本体22の
上部に被蓋される蓋体30は、透明な合成樹脂製のもの
とされ、上面中心側に平坦面部33を備える。平坦面部
33の周縁には斜め外方に傾斜する状態でコーナ部29
が連なり、さらにコーナ部29には斜め外方に垂下し、
傾斜する状態で蓋側壁部34が連続して備えられる。蓋
側壁部34の先端部には周縁部の外方に突出し、さらに
その先端を下方に折り曲げてなる蓋フランジ部35が備
えられる。蓋体30はその高さH4を容器本体22の高
さH3の1.5倍強に設定してなり、蓋体30の被蓋は
蓋フランジ部35の下方に折り曲げられた部分を、本体
フランジ部25に外方より被せるように嵌合して行われ
る。
上部に被蓋される蓋体30は、透明な合成樹脂製のもの
とされ、上面中心側に平坦面部33を備える。平坦面部
33の周縁には斜め外方に傾斜する状態でコーナ部29
が連なり、さらにコーナ部29には斜め外方に垂下し、
傾斜する状態で蓋側壁部34が連続して備えられる。蓋
側壁部34の先端部には周縁部の外方に突出し、さらに
その先端を下方に折り曲げてなる蓋フランジ部35が備
えられる。蓋体30はその高さH4を容器本体22の高
さH3の1.5倍強に設定してなり、蓋体30の被蓋は
蓋フランジ部35の下方に折り曲げられた部分を、本体
フランジ部25に外方より被せるように嵌合して行われ
る。
【0023】蓋体30の平坦面部35の中心裏面には、
容器本体22の6つの下仕切部26のうち、中心側の2
つの下仕切部26に対向する状態で上仕切部36が下方
に向けて突出形成される。この上仕切部36は蓋体30
が被蓋された状態において、対向する下仕切部26との
間の僅かな間隙T2(図6参照、1〜3mm程度)が形
成される。こうして被蓋され、12個のシュークリーム
20を内部に載置、収容してなる包装容器21には、図
6および図7の2点鎖線に示すように帯状の表示ラベル
37が巻き締めされる状態で掛着される。この包装容器
21によれば、蓋体30が被蓋された状態において、2
つの上仕切部36と下仕切部26がそれぞれ対向するこ
ととなり、包装容器21が段積みされたり、外力が加わ
った場合に両仕切部26、36が衝合し、収容されるシ
ュークリーム20がつぶれたりするようなことがない。
さらに容器本体21の本体側壁部24には補強リブ38
が、また蓋体30のコーナ部29には補強リブ39が周
方向に所定間隔をもって形成されるので容器21の剛性
がその分向上されることとなる。また蓋体30はコーナ
部29を備える傾斜状態で湾曲され、内部に載置、収容
されるシュークリーム20の視認性をより向上できるこ
ととなる。その他この実施例に係る包装容器21は前記
実施形態に係る包装容器1と同様な作用および効果を備
えるものとされ、前記実施形態での説明を援用すること
とする。
容器本体22の6つの下仕切部26のうち、中心側の2
つの下仕切部26に対向する状態で上仕切部36が下方
に向けて突出形成される。この上仕切部36は蓋体30
が被蓋された状態において、対向する下仕切部26との
間の僅かな間隙T2(図6参照、1〜3mm程度)が形
成される。こうして被蓋され、12個のシュークリーム
20を内部に載置、収容してなる包装容器21には、図
6および図7の2点鎖線に示すように帯状の表示ラベル
37が巻き締めされる状態で掛着される。この包装容器
21によれば、蓋体30が被蓋された状態において、2
つの上仕切部36と下仕切部26がそれぞれ対向するこ
ととなり、包装容器21が段積みされたり、外力が加わ
った場合に両仕切部26、36が衝合し、収容されるシ
ュークリーム20がつぶれたりするようなことがない。
さらに容器本体21の本体側壁部24には補強リブ38
が、また蓋体30のコーナ部29には補強リブ39が周
方向に所定間隔をもって形成されるので容器21の剛性
がその分向上されることとなる。また蓋体30はコーナ
部29を備える傾斜状態で湾曲され、内部に載置、収容
されるシュークリーム20の視認性をより向上できるこ
ととなる。その他この実施例に係る包装容器21は前記
実施形態に係る包装容器1と同様な作用および効果を備
えるものとされ、前記実施形態での説明を援用すること
とする。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば内部に収
容する菓子類に輸送中や運搬中に加わる外力が及ぶこと
なく、確実に区画収容し、しかも容器内での空気の移動
を適度に行うことが可能な包装容器の提供ができるとい
う効果がある。
容する菓子類に輸送中や運搬中に加わる外力が及ぶこと
なく、確実に区画収容し、しかも容器内での空気の移動
を適度に行うことが可能な包装容器の提供ができるとい
う効果がある。
【図1】本発明の一実施形態に係る菓子類の包装容器で
あり、蓋体を開けた状態を示す斜視図である。
あり、蓋体を開けた状態を示す斜視図である。
【図2】包装容器に菓子を収容した状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】容器本体を示す斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る菓子類の包装容器であ
り、図7のVI−VI線に沿う断面図である。
り、図7のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】包装容器に菓子を収容する状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図8】包装容器の蓋体を開けた状態を示す斜視図であ
る。
る。
1、21 包装容器 2、22 容器本体 3、23 内底部 4、24 本体側壁部 5、25 本体フランジ部 6、26 下仕切部 7A、7B、27A、27B 突条仕切部 8、28 ケーキ載置部 9 ケーキ 10、30 蓋体 11、31 通気部 12、32 通気凹部 13、33 平坦面部 14、34 蓋側壁部 15、35 蓋フランジ部 16、36 上仕切部 17、37 表示ラベル 18 位置決め凹部 20 シュークリーム 29 コーナ部 38、39 補強リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 21/02 B65D 25/04 B65D 77/20 B65D 85/36
Claims (4)
- 【請求項1】 合成樹脂製の函状とされ、塊状の菓子類
をその内底部上面に複数個載置して区画収容し、内底部
の周縁に、本体側壁部を斜め外方に連続して立上げるこ
ととし、該立ち上げた本体側壁部の先端部には周縁部の
外方に突出する本体フランジ部を備える容器本体と、 全体合成樹脂製で容器本体の上部を被蓋可能とし、上面
中心側に一定面積の略平坦面を備え、該平坦面の周縁に
は平坦面の周縁から垂下あるいは斜め外方に垂下させる
蓋側壁部を連続して備えるとともに、該連続する蓋側壁
部の先端部には容器本体の上部を被蓋する状態で、上記
本体側壁部の本体フランジ部に上方より被さり、嵌合
し、周縁部外方に突出する蓋フランジ部を有する蓋体
と、 からなる菓子類の包装容器にあって、 容器本体には内底部の上面に隣接・載置される菓子類の
うち、その隅部同士の接触を防止し、載置される菓子類
を内底部の所定位置に位置決めするため、内底部の上面
中心側に、本体側壁部と略同じ高さをもって山形に突出
形成される下仕切部と、内底部の上面に隣接・載置され
る菓子類の、上記下仕切部で区画される隅部を除く部分
の接触を防止し、載置される菓子類を内底部の所定位置
に位置決めするため、上記下仕切部に連続され、山形を
もって突出形成される下仕切部より下降傾斜する状態で
連なり、内底部より上方に突出形成される突条仕切部
と、が備えられ、 一方、蓋体には容器本体の上部に被蓋された状態におい
て、容器本体の内底部より山形をもって突出される下仕
切部と対向する位置に、下方に向けて突出され、被蓋状
態で下仕切部の頂部との間に僅かな間隙を備える状態で
形成される上仕切部を備えることとしてなる菓子類の包
装容器。 - 【請求項2】 容器本体の内底部に突出形成される突条
仕切部には、隣接・載置される菓子類の間の通気を確保
するための通気凹部を備えることとしてなる請求項1に
記載の菓子類の包装容器。 - 【請求項3】 容器本体の内底部に突出形成される突条
仕切部のうち、容器本体の本体側壁部に向けて延設され
る部分は、該本体側壁部に連なることなく、本体側壁部
の近部で途切れる状態に形成し、該途切れた突条仕切部
と本体側壁部間の容器本体内底部を、これらの部分を境
に隣接・載置される菓子類の間の通気を確保するための
通気部としてなる請求項1に記載の菓子類の包装容器。 - 【請求項4】 蓋体は全体透明な合成樹脂製のものとさ
れ、さらに平坦面の周縁とこれに連続する蓋側壁部との
間の隅部は湾曲状あるいは傾斜状にしてそれぞれ平坦面
と蓋側壁部に連なるように形成し、かつ上下方向での高
さを、容器本体の上下方向高さよりも1.5倍以上とし
てなる請求項1に記載の菓子類の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09268235A JP3117669B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 菓子類の包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09268235A JP3117669B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 菓子類の包装容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1191783A JPH1191783A (ja) | 1999-04-06 |
JP3117669B2 true JP3117669B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=17455791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09268235A Expired - Fee Related JP3117669B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 菓子類の包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117669B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040098949A (ko) * | 2003-05-16 | 2004-11-26 | 주식회사 상보 | 빵 포장용 상자 |
JP6585899B2 (ja) * | 2015-02-09 | 2019-10-02 | 中央化学株式会社 | プラスチック製の包装用容器とその使用方法 |
JP6663900B2 (ja) * | 2017-12-04 | 2020-03-13 | 東京ラップ株式会社 | 菓子用包装容器 |
JP7389480B2 (ja) * | 2020-05-27 | 2023-11-30 | シーピー化成株式会社 | 包装用容器の蓋体 |
JP7189641B2 (ja) * | 2020-05-27 | 2022-12-14 | シーピー化成株式会社 | 包装用容器の蓋体 |
JP7284515B2 (ja) * | 2020-05-27 | 2023-05-31 | シーピー化成株式会社 | 包装用容器の蓋体 |
JP2021187460A (ja) * | 2020-05-27 | 2021-12-13 | シーピー化成株式会社 | 包装用容器の蓋体 |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP09268235A patent/JP3117669B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1191783A (ja) | 1999-04-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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