JP3117369U - フォトマスク基板用輸送ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】地球環境を保護しつつ、フォトマスク基板を効率よくかつ安全に輸送することが可能なフォトマスク基板用輸送ケースの提供を目的とする。
【解決手段】マスクケースを収容する箱状本体2と、箱状本体2の側板の一部であり、マスクケース9の搬入・搬出を行うための扉用正面板3と、扉用正面板3の下部に設けられ、扉用正面板3を箱状本体2に回動自在に連結する回動手段4とを具備し、マスクケース9の搬入・搬出を行う際、扉用正面板3が開方向に回動され床と当接すると、床と箱状本体2の底板との間に搬送斜面33を形成し、かつ、マスクケース9を収容する際、扉用正面板3が閉方向に回動されると、マスクケース9が保持部6及び保持部62に挟持される。
【選択図】 図1

Description

本考案は、フォトマスク基板用輸送ケースに関し、特に、液晶ディスプレイパネル(LCDP)やプラズマディスプレイパネル(PDP)等の製造工程で使用する、大型のフォトマスク基板を輸送するためのフォトマスク基板用輸送ケースに関する。
近年、LCDPやPDP等の表示装置の製造工程において、パネル面付数の増加が製造コスト低減の手法として一般化され、パネル用マザー基板のサイズが大型化する傾向にある。これにともない、LCDPやPDP等の表示装置の製造工程においては、パターン転写に用いられるフォトマスク基板も大型化する傾向にある。また、上記大型化されたフォトマスク基板は、空路又は航路を用いて輸送される際、輸送時の衝撃から保護するために、緩衝材や木枠で梱包された状態で輸送されてきた。
(従来例)
次に、フォトマスク基板を木枠で梱包する方法について説明する。
フォトマスク基板は、まず、図4に示すキャスター91の設けられたマスクケース9に立てた状態で収容される。通常、この作業は、工場のクリーンルーム内で行われ、取手92を介して横倒しされたマスクケース9に、フォトマスク基板を収容してから、マスクケース9が起こされ、クリーンルームの外へ搬送される。この際、マスクケース9は、キャスター91によって、容易に搬送される。
次に、フォトマスク基板を収容したマスクケース9は、工場の梱包室や荷捌き室において、紙又はプラスチック製のダンボール箱に、発泡スチロールなどの緩衝材とともに収容される。ここで、フォトマスク基板は、トラックによる国内輸送の場合には、通常、上記ダンボール箱に収容された状態で輸送される。これに対し、空路又は航路を用いて輸送される場合には、ダンボール箱に収容された状態で、輸送会社の木枠梱包工場に搬送される。木枠梱包工場では、まず、木枠に発泡スチロールなどの緩衝材を敷き、この緩衝材の上に上記ダンボール箱を載置し、続いて、マスクケースと木枠の間に緩衝材を詰め、さらに、マスクケースの上面にも緩衝材を敷き詰めてから、木枠の上蓋が取り付けられる。
ところで、フォトマスク基板は、非常に高額であることから、マスクケース9,ダンボール箱内の緩衝材,ダンボール箱,木枠内の緩衝材及び木枠によって、厳重に梱包される。
このため、たとえば、フォトマスク基板が、高さ(縦寸法)1220mm,長さ(横寸法)1400mm,幅(厚さ)13mmの場合、マスクケースが、高さ1500mm,長さ1700mm,幅300mmであり、マスクケースを収容する木枠は、高さ2.2m,長さ2.5m,幅2mとなる。
たとえば、特許文献1には、緩衝材であるスチロールや木枠箱を使用しないで、段積み可能な梱包強度の高いスチール枠箱と、軽量で安価な段ボール箱の利点を互いに活かした新規な梱包ケースの技術が開示されている。
この技術によれば、ほぼ正方形に近い被梱包物を、木枠箱を使用しないで梱包することができる。
特開2004−115081号公報
しかしながら、上述したように、一辺が約1mを超えるフォトマスク基板を、緩衝材とともにダンボール箱に入れ、さらに緩衝材及び木枠で梱包して輸送しようとした場合、木枠の高さ及び長さ寸法がマスク基板の約8割増の寸法、すなわち、一辺が2m近い寸法となり、輸送費用が高額になるといった問題があった。
また、フォトマスク基板が角形平板状といった特殊な形状であることから、大量の梱包資材が必要であり、ダンボール箱,緩衝材及び木枠などの梱包資材費用のコストダウンを図ることができないといった問題があった。さらに、ダンボール箱,緩衝材及び木枠などの梱包資材は、大量のごみを発生させるので、地球環境を保護する、あるいは、限りある資源を大切に使用しようとする運動に逆行している。
さらに、工場内でマスクケースをダンボール箱に梱包し、続いて、木枠梱包工場にてダンボール箱を梱包しなければならないため、作業効率が悪いといった問題や、輸送後にこれらを開梱する作業性が悪いといった問題があった。
本考案は、上記諸問題を解決すべく、地球環境を保護しつつ、フォトマスク基板を効率よくかつ安全に輸送することが可能なフォトマスク基板用輸送ケースの提供を目的とする。
この目的を達成するために、本考案のフォトマスク基板用輸送ケースは、キャスターの設けられたマスクケースに収容されたフォトマスク基板を、輸送するためのフォトマスク基板用輸送ケースであって、前記マスクケースの主表面と直交する方向の位置決めを、所定の隙間を有する状態で行うとともに、このマスクケースに加わる衝撃を吸収する位置決め部、及び、床との間に所定高さの隙間を形成する脚部を有し、前記マスクケースを収容する箱状本体と、前記箱状本体の一部であり、前記マスクケースの搬入・搬出を行うための扉用正面板と、前記扉用正面板の下部に設けられ、前記扉用正面板を前記箱状本体に回動自在に連結する回動手段と、前記扉用正面板を前記箱状本体に固定する固定手段と、前記扉用正面板の内側及び前記箱状本体の背面板の内側に取り付けられ、搬入された前記マスクケースの長手方向の位置決めを行うとともに、このマスクケースに加わる衝撃を吸収する保持部とを具備し、前記マスクケースの搬入・搬出を行う際、前記扉用正面板が開方向に回動され該扉用正面板の上部が前記床と当接すると、前記床と前記箱状本体の底板との間に搬送斜面を形成し、かつ、前記マスクケースを収容する際、前記扉用正面板が閉方向に回動され該扉用正面板が前記箱状本体に固定されると、前記保持部が前記マスクケースと当接し該マスクケースを保持する構成としてある。
このようにすると、箱状本体が十分強い機械的強度を有することができるので、フォトマスク基板を海外に輸出する場合などに使用されてきた木枠梱包の代わりに、基板用輸送ケースとして使用することができる。また、木枠は、通常、開梱されると破損するので廃棄されるのに対し、フォトマスク基板用輸送ケースは、回動する扉用正面板によって、マスクケースが自在に搬入・搬出されるので、何度でも再利用することができる。また、扉用正面板の内側に取り付けられる保持部によって、マスクケースを保持することができるので、発泡スチロールなどの緩衝材を使用しなくてもすみ、梱包資材費用を大幅に削減することができる。さらに、木枠に比べて、フォトマスク基板用輸送ケースが大幅に小型化されるので、輸送費用を低減することができる。
また、本考案のフォトマスク基板用輸送ケースは、前記脚部が、キャスターと、ストッパと、前記キャスター及びストッパの少なくとも一方の高さを調節する高さ調節手段を備えた構成としてある。
このようにすると、箱状本体をキャスター又はストッパで選択的に支持することができるので、キャスターで支持して容易に移動させたり、ストッパで支持して、動かないように載置することができる。
また、本考案のフォトマスク基板用輸送ケースは、前記扉用正面板の内側に、前記マスクケースのキャスターを所定方向に導くガイド板を設けた構成としてある。
このようにすると、マスクケースがガイド板により正しい搬入方向及び搬出方向に導かれるので、マスクケースを箱状本体に搬入する際には、マスクケースを容易かつ安全に箱状本体に搬入することができ、搬出させる際には、扉用正面板からマスクケースのキャスターが外れ落ちるといった不具合を防止することができる。
また、本考案のフォトマスク基板用輸送ケースは、前記フォトマスク基板が、フォトマスク用ガラス基板,フォトマスクブランク及びフォトマスクを含み、かつ、主表面の短辺の長さが、800mmを超える構成としてある。
このように、フォトマスク基板が大型化するほど、梱包資材費用のコストダウンを図ることができ、また、梱包や開梱の作業性を向上させることができる。
また、本考案のフォトマスク基板用輸送ケースは、前記保持部が、着脱自在に前記扉用正面板の内側に取り付けられ、前記マスクケースの搬入・搬出を行う際、前記扉用正面板から取り外され、かつ、前記マスクケースを前記箱状本体に収容する際、前記扉用正面板に取り付けられる構成としてある。
このようにすると、マスクケースを箱状本体に搬入及び搬出する際、扉用正面板から保持部が取り外されるので、保持部がマスクケースと接触し、マスクケースの移動を妨げるといった不具合を防止することができる。
また、本考案のフォトマスク基板用輸送ケースは、前記扉用正面板を閉方向及び開方向に回動させる回動駆動手段を備えた構成としてある。
このようにすると、ウインチなどの回動駆動手段を介して扉用正面板の開閉を行うことができるので、扉用正面板の開閉を安全かつ容易に行うことができる。
本考案におけるフォトマスク基板用輸送ケースによれば、地球環境を保護しつつ、フォトマスク基板を効率よくかつ安全に輸送することができる。
[実施形態]
図1は、本考案の一実施形態にかかるフォトマスク基板用輸送ケースの側面図を示している。
また、図2は、本考案の一実施形態にかかるフォトマスク基板用輸送ケースの平面図を示している。
さらに、図3は、本考案の一実施形態にかかるフォトマスク基板用輸送ケースの正面図を示している。
図1,2,3において、フォトマスク基板用輸送ケース1は、キャスター91の設けられたマスクケース9(図4参照)に収容された長方形のフォトマスク基板(図示せず)を、輸送するための直方体状の輸送ケースであって、箱状本体2,扉用正面板3,回動手段4,固定手段5及び保持部6を備えている。
(フォトマスク基板)
本実施形態のフォトマスク基板は、主表面の短辺の長さが、800mmを超える大きさ(たとえば、高さ(短辺)1220mm、長さ(長辺)1400mm、幅(厚さ)13mm)としてある。このように、フォトマスク基板が大型化するほど、梱包資材費用のコストダウンを図ることができ、また、梱包や開梱の作業性を向上させることができる。
また、フォトマスク基板は、フォトマスク用ガラス基板,フォトマスクブランク及びフォトマスクを含むものとする。
(箱状本体)
箱状本体2は、立てた状態のマスクケース9を収容する箱状としてある。また、箱状本体2は、正面側に開閉自在な扉用正面板3が設けられており、扉用正面板3が開けられることにより形成される開口部を通って、マスクケース9が搬入・搬出される。
箱状本体2は、対向する一対の側板21,天板22,背面板23,底板24及び扉用正面板3を備えている。側板21は、格子状に組み立てられたアルミフレーム211と、このアルミフレーム211に外側から螺着されたステンレス板212とからなっている。また、天板22,背面板23,底板24及び扉用正面板3は、厚い板厚(たとえば、厚さが10mm以上)のアルミ板であり、側板21のアルミフレーム211に螺着される。このように、箱状本体2の主要部を金属製とすることにより、箱状本体2が十分強い機械的強度を有することができるので、フォトマスク基板を海外に輸出する場合などに使用されてきた木枠梱包の代わりに、基板用輸送ケースとして使用することができる。
箱状本体2は、両側板21の内側の上部,中段部及び下部に、対向してかつ水平方向に、位置決め部25が設けられている。この位置決め部25は、アルミフレーム251に衝撃吸収部材としてのクッションゴム252が取り付けられており、マスクケース9が衝突しても衝撃を吸収する。また、対向する位置決め部25どうしの距離は、マスクケース9の横幅よりわずかに長く設定してある、すなわち、位置決め部25は、マスクケース9の主表面と直交する方向(図4参照)の位置決めを、所定の隙間を有する状態で行う。これにより、マスクケース9を箱状本体2に円滑に搬入・搬出することができる。
また、箱状本体2は、背面板23の内側の四箇所に、収納されたマスクケース9の取手92と当接する保持部62が設けられており、マスクケース9の長手方向(図4参照)の位置決めを行う。すなわち、この保持部62は、アルミフレーム621に衝撃吸収部材としてのクッションゴム622が取り付けられており、扉用正面板3に設けられた保持部6とともにマスクケース9を挟持することにより、マスクケース9が動かないように位置決めする。また、クッションゴム622は、マスクケース9に加わる衝撃を吸収する。
箱状本体2は、床との間に所定高さの隙間を形成する脚部26を有している。上記所定高さの隙間とは、フォークリフトの爪又はハンドリフターの爪を挿入可能な隙間をいう。このようにすると、フォークリフト又はハンドリフターを用いて、フォトマスク基板用輸送ケース1を容易に移動させることができる。
また、本実施形態の脚部26は、キャスター261と、高さ調節可能なストッパ262を備えている。脚部26は、側板21の両端側の下部から水平方向に突設された構造としてり、箱状本体2が倒れないように安定性を高めている。また、ストッパ262は、ボルト部263を有しており、ボルト部263を回転させることにより、ストッパ262の高さ調節を行うことができる。このようにすると、ストッパ262の高さを調節することにより、箱状本体2をキャスター261又はストッパ262で選択的に支持することができるので、箱状本体2をキャスター261で支持して容易に移動させたり、箱状本体2をストッパ262で支持して、動かないように載置することができる。
なお、本実施形態では、ボルト部263によりストッパ262を高さ調節可能な構造としてあるが、これに限定されるものではなく、様々な構造の高さ調節手段を用いることができる。
(扉用正面板)
扉用正面板3は、厚い板厚のアルミ板からなる箱状本体2の正面板であり、箱状本体2に開閉自在に設けられている。本実施形態の扉用正面板3は、下部が、蝶番などの回動手段4によって箱状本体2の底板24と回動自在に連結されている。また、扉用正面板3は、周縁部が、固定手段5によって箱状本体2に固定される。本実施形態の固定手段5は、蝶ねじ51,扉用正面板3の周縁部に設けられた固定板52及び箱状本体2の固定板52に対応する位置に設けられた雌ねじ板53とからなっている。固定板52の貫通孔(図示せず)に挿入された蝶ねじ51が、箱状本体2の側板21に設けられた雌ねじ板53の雌ねじ(図示せず)に締め込まれることにより、扉用正面板3が箱状本体2に固定される。なお、固定手段5は、上記構成に限定されるものではなく、様々な構造の固定手段を使用してもよい。
また、扉用正面板3は、内側表面に、マスクケース9の対向するキャスター91を両側から挟むようにして、マスクケース9を所定方向に導く一対のガイド板32を設けてある。ここで、上記所定の方向とは、対向する位置決め部25の間にマスクケース9が送入される方向をいう。このようにすると、マスクケース9がガイド板32により正しい搬入方向及び搬出方向に導かれるので、マスクケース9を箱状本体2に搬入する際には、マスクケース9を容易かつ安全に箱状本体2に搬入することができ、搬出させる際には、扉用正面板3からマスクケース9のキャスター91が外れ落ちるといった不具合を防止することができる。
さらに、扉用正面板3は、外側表面に、一対のくさび状の補強板31が設けられている。これにより、扉用正面板3が開かれた際、補強板31が床と当接するので、マスクケース9を扉用正面板3上に載せても、扉用正面板3がたわむといった不具合を防止する。
また、扉用正面板3は、内側表面の四箇所に、収納されたマスクケース9の取手92と当接する保持部6が着脱自在に設けられている。この保持部6は、上記保持部62とほぼ同様な構造としてあり、アルミフレーム621に衝撃吸収部材としてのクッションゴム622が取り付けられている。
保持部6は、マスクケース9の搬入・搬出を行う際、扉用正面板3から取り外され、かつ、マスクケース9を箱状本体2に収容する際、扉用正面板3に取り付けられる。このようにすると、マスクケース9を箱状本体2に搬入及び搬出する際、扉用正面板3から保持部6が取り外されるので、保持部6がマスクケース9と接触し、マスクケース9の移動を妨げるといった不具合を防止する。
なお、本実施形態では、保持部6を扉用正面板3に螺着する構造としてあるが、この構造に限定されるものではなく、たとえば、保持部6を扉用正面板3に嵌入したり、係止したりすることによって容易に取り付ける構造としてもよい。
また、好ましくは、扉用正面板3は、回動駆動手段であるウインチ7により回動される構成とするとよい。このウインチ7は、停止機能付き手巻きウインチとしてあり、ワイヤー71の先端が、扉用正面板3の中段部右端に連結されている。作業者がストップボタン72を解除し、レバー73を回転させると、ウインチ7のワイヤー71が巻き戻されたり送り出されたりするので、扉用正面板3を閉方向及び開方向に回動させる。このようにすると、ウインチ7を介して扉用正面板3の開閉を行うことができるので、扉用正面板3の開閉を安全かつ容易に行うことができる。
次に、上記構成のフォトマスク基板用輸送ケース1の使用方法及び効果について説明する。
まず、フォトマスク基板は、工場のクリーンルーム内で、マスクケース9に収容され、クリーンルームから搬出される。
次に、マスクケース9は、工場の荷捌き室に運ばれ、フォトマスク基板用輸送ケース1に収容される。この際、フォトマスク基板用輸送ケース1は、扉用正面板3を固定していた固定手段5が解除され、続いて、ウインチ7のストップボタン72が解除され、レバー73が開方向に回転され、扉用正面板3が開方向に回動する。ここで、たとえば、扉用正面板3の外側表面から挿入されるねじ(図示せず)によって、保持部6が扉用正面板3に螺着されている場合には、扉用正面板3を約30°開いたところで、ストップボタン72を押下する。これにより、扉用正面板3の回動を一時的に停止させることができるので、安全かつ容易に保持部6を取り外すことができる。
フォトマスク基板用輸送ケース1は、レバー73が開方向に回転され続けると、扉用正面板3が開方向に回動し、扉用正面板3の上端が床と当接する。これにより、扉用正面板3は、箱状本体2の底板24と床の段差をなくする搬送斜面33を形成する。
次に、マスクケース9の対向するキャスター91が一対のガイド板32に挟まれるように、マスクケース9を移動させ、扉用正面板3の搬送斜面33上を箱状本体2に向けて送入させる。この際、マスクケース9は、ガイド板32によってガイドされているので、マスクケース9は位置決め部25と衝突することなく、安全かつ容易に箱状本体2内に搬入される。
次に、レバー73が閉方向に回転され、扉用正面板3が閉方向に回動する。ここで、たとえば、扉用正面板3の外側表面から挿入されるねじ(図示せず)によって、保持部6が扉用正面板3に螺着されていた場合には、扉用正面板3が約30°開いたところで、ストップボタン72を押下する。これにより、扉用正面板3の回動を一時的に停止させることができるので、安全かつ容易に保持部6を螺着させることができる。
フォトマスク基板用輸送ケース1は、レバー73が閉方向に回転され続けると、扉用正面板3が閉方向に回動し、扉用正面板3が箱状本体2と当接する。続いて、ストップボタン72を押し、さらに、固定手段5で扉用正面板3を箱状本体2に固定する。この際、マスクケース9は、背面板23に設けられた保持部62と、扉用正面板3に取り付けられた保持部6とによって挟持される。すなわち、マスクケース9は、保持部6及び保持部62に正面側方向及び背面側方向から挟持されることにより保持された状態で、箱状本体2に収納される。
次に、フォトマスク基板用輸送ケース1は、工場の荷捌き室から、トラックによって輸送会社に搬送される。続いて、フォトマスク基板を収納したフォトマスク基板用輸送ケース1は、空路又は航路を用いて輸送され、送り先である工場の荷捌き室までトラックで輸送される。ここで、輸送中のフォトマスク基板用輸送ケース1は、ストッパ262によって、支持されるので、安定した状態で輸送される。また、フォトマスク基板用輸送ケース1は、高さ1.7m,長さ1.9m,幅1mであり、従来の木枠と比べて、大幅に小型化されている。
次に、フォトマスク基板用輸送ケース1は、送り先である工場の荷捌き室で、上記搬入手順を戻るようにして、マスクケース9がフォトマスク基板用輸送ケース1から搬出される。続いて、マスクケース9は、空気洗浄を経て、クリーンルーム内に搬送される。
また、空のフォトマスク基板用輸送ケース1は、送り先である工場から送り元である工場に返却され、何度でも使用することができる。
このように、本実施形態のフォトマスク基板用輸送ケース1によれば、箱状本体2が十分強い機械的強度を有することができるので、フォトマスク基板を海外に輸出する場合などに使用されてきた木枠梱包の代わりに、基板用輸送ケースとして使用することができる。また、木枠は、通常、開梱されると破損するので廃棄されるのに対し、フォトマスク基板用輸送ケース1は、回動する扉用正面板3によって、マスクケース9が自在に搬入・搬出されるので、何度でも再利用することができる。また、扉用正面板3の内側に取り付けられる保持部6によって、マスクケース9を保持することができるので、発泡スチロールなどの緩衝材を使用しなくてもすみ、梱包資材費用を大幅に削減することができる。さらに、木枠に比べて、フォトマスク基板用輸送ケース1が大幅に小型化されるので、輸送費用を低減することができる。
以上、本考案のフォトマスク基板用輸送ケースについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本考案に係るフォトマスク基板用輸送ケースは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本考案の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、フォトマスク基板用輸送ケース1は、箱状本体2の対向する一対の側板21,天板22,背面板23,底板24及び扉用正面板3を分解可能な構造とするとよい。このようにすると、送り先の工場から返却する際に、フォトマスク基板用輸送ケース1を分解してさらに小型化することができるので、返却にともなう輸送費用をさらに低減することができる。
また、フォトマスク基板用輸送ケース1は、箱状本体2の正面板を扉として開閉可能な構造としてあるが、さらに、背面板23を扉として開閉可能な構造としてもよい。このようにすると、マスクケース9の搬入・搬出をより容易に行うことができる。
本考案のフォトマスク基板用輸送ケースは、フォトマスク基板を輸送する輸送ケースとしてあるが、輸送対象物はフォトマスク基板に限定されるものではなく、大型の板状部材の輸送にも適用が可能である。
本考案の一実施形態にかかるフォトマスク基板用輸送ケースの側面図を示している。 本考案の一実施形態にかかるフォトマスク基板用輸送ケースの平面図を示している。 本考案の一実施形態にかかるフォトマスク基板用輸送ケースの正面図を示している。 従来例にかかるマスクケースの概略斜視図を示している。
符号の説明
1 フォトマスク基板用輸送ケース
2 箱状本体
3 扉用正面板
4 回動手段
5 固定手段
6 保持部
7 ウインチ
9 マスクケース
21 側板
22 天板
23 背面板
24 底板
25 位置決め部
26 脚部
31 補強板
32 ガイド板
33 搬送斜面
51 蝶ねじ
52 固定板
53 雌ねじ板
71 ワイヤー
72 ストップボタン
73 レバー
91 キャスター
92 取手
211 アルミフレーム
212 ステンレス板
251 アルミフレーム
252 クッションゴム
261 キャスター
262 ストッパ
263 ボルト部
621 アルミフレーム
622 クッションゴム

Claims (6)

  1. キャスターの設けられたマスクケースに収容されたフォトマスク基板を、輸送するためのフォトマスク基板用輸送ケースであって、
    前記マスクケースの主表面と直交する方向の位置決めを、所定の隙間を有する状態で行うとともに、このマスクケースに加わる衝撃を吸収する位置決め部、及び、床との間に所定高さの隙間を形成する脚部を有し、前記マスクケースを収容する箱状本体と、
    前記箱状本体の一部であり、前記マスクケースの搬入・搬出を行うための扉用正面板と、
    前記扉用正面板の下部に設けられ、前記扉用正面板を前記箱状本体に回動自在に連結する回動手段と、
    前記扉用正面板を前記箱状本体に固定する固定手段と、
    前記扉用正面板の内側及び前記箱状本体の背面板の内側に取り付けられ、搬入された前記マスクケースの長手方向の位置決めを行うとともに、このマスクケースに加わる衝撃を吸収する保持部と
    を具備し、
    前記マスクケースの搬入・搬出を行う際、前記扉用正面板が開方向に回動され該扉用正面板の上部が前記床と当接すると、前記床と前記箱状本体の底板との間に搬送斜面を形成し、かつ、前記マスクケースを収容する際、前記扉用正面板が閉方向に回動され該扉用正面板が前記箱状本体に固定されると、前記保持部が前記マスクケースと当接し該マスクケースを保持することを特徴とするフォトマスク基板用輸送ケース。
  2. 前記脚部が、キャスターと、ストッパと、前記キャスター及びストッパの少なくとも一方の高さを調節する高さ調節手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のフォトマスク基板用輸送ケース。
  3. 前記扉用正面板の内側に、前記マスクケースのキャスターを所定方向に導くガイド板を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスク基板用輸送ケース。
  4. 前記フォトマスク基板が、フォトマスク用ガラス基板,フォトマスクブランク及びフォトマスクを含み、かつ、主表面の短辺の長さが、800mmを超えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のフォトマスク基板用輸送ケース。
  5. 前記保持部が、着脱自在に前記扉用正面板の内側に取り付けられ、前記マスクケースの搬入・搬出を行う際、前記扉用正面板から取り外され、かつ、前記マスクケースを前記箱状本体に収容する際、前記扉用正面板に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のフォトマスク基板用輸送ケース。
  6. 前記扉用正面板を閉方向及び開方向に回動させる回動駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のフォトマスク基板用輸送ケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012066841A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Dainippon Printing Co Ltd 飛行機搬送用のアウターケース
KR20150013515A (ko) 2012-05-11 2015-02-05 가부시키가이샤 니콘 기판 케이스, 기판 운반 케이스, 케이스 커버, 기판 운반 시스템 및 기판 운반 방법

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