JP3117127B2 - 開放型コンプレッサにおけるオイル供給機構 - Google Patents
開放型コンプレッサにおけるオイル供給機構Info
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- JP3117127B2 JP3117127B2 JP08350289A JP35028996A JP3117127B2 JP 3117127 B2 JP3117127 B2 JP 3117127B2 JP 08350289 A JP08350289 A JP 08350289A JP 35028996 A JP35028996 A JP 35028996A JP 3117127 B2 JP3117127 B2 JP 3117127B2
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- Japan
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- oil
- suction port
- type compressor
- open type
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空調用の開
放型コンプレッサにおける潤滑用のオイルの供給機構に
関するものである。
放型コンプレッサにおける潤滑用のオイルの供給機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】開放型コンプレッサでは、例えば図3に
示すように、各部の摺動部の潤滑用としてコンプレッサ
ケース1内にオイル溜め2を設けている。このオイル溜
め2に溜められたオイルはリアサイドブロック3に設け
たオイル吸込口4から吸い込んで、各供給路5を通して
ローター6やメカシール7、ベーン8等の摺動部に供給
して潤滑に使用している。尚、符号11はシリンダであ
る。このコンプレッサはベーンタイプのもので、構成は
公知であるので、以上の要素以外の説明は省略する。
示すように、各部の摺動部の潤滑用としてコンプレッサ
ケース1内にオイル溜め2を設けている。このオイル溜
め2に溜められたオイルはリアサイドブロック3に設け
たオイル吸込口4から吸い込んで、各供給路5を通して
ローター6やメカシール7、ベーン8等の摺動部に供給
して潤滑に使用している。尚、符号11はシリンダであ
る。このコンプレッサはベーンタイプのもので、構成は
公知であるので、以上の要素以外の説明は省略する。
【0003】そして各摺動部において潤滑に使用された
オイルは冷媒ガスと共に圧縮室9から吐き出されるが、
サイクロンブロック10において冷媒ガスと分離させら
れてオイル溜め2に落下し、再びオイル溜め2に溜って
再使用に供される。
オイルは冷媒ガスと共に圧縮室9から吐き出されるが、
サイクロンブロック10において冷媒ガスと分離させら
れてオイル溜め2に落下し、再びオイル溜め2に溜って
再使用に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のオ
イル供給機構では、オイル溜め2からオイルを吸い込む
オイル吸込口4がオイル溜め2の底部またはその近傍に
位置しているので、底部に溜った異物、例えば銅配管や
鉄製冷媒箱形容器からの銅粉や鉄粉等も一緒に吸い込み
やすい。そして異物を吸い込むと、摺動部における潤滑
が十分にできなくなるため、異常摩耗やメカシール部か
らのオイル漏れというようなトラブルの原因となる。本
発明はこのような課題を解決することを目的とするもの
である。
イル供給機構では、オイル溜め2からオイルを吸い込む
オイル吸込口4がオイル溜め2の底部またはその近傍に
位置しているので、底部に溜った異物、例えば銅配管や
鉄製冷媒箱形容器からの銅粉や鉄粉等も一緒に吸い込み
やすい。そして異物を吸い込むと、摺動部における潤滑
が十分にできなくなるため、異常摩耗やメカシール部か
らのオイル漏れというようなトラブルの原因となる。本
発明はこのような課題を解決することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、開放型コンプレッサのオイル溜めを
オイル吸込口よりも下方に延ばして箱形容器状に構成し
て、その底部をオイル吸込口から遠ざけ、オイル吸込口
に可撓性を有する導油管を接続すると共に、その先端に
オイルに浮く浮きを設け、浮きの浮遊状態において導油
管の先端をオイル内に位置させると共に、浮きの下方に
は下方に傾斜した傾斜板を有するトラップを設けた開放
型コンプレッサにおけるオイル供給機構を提案する。
ために本発明では、開放型コンプレッサのオイル溜めを
オイル吸込口よりも下方に延ばして箱形容器状に構成し
て、その底部をオイル吸込口から遠ざけ、オイル吸込口
に可撓性を有する導油管を接続すると共に、その先端に
オイルに浮く浮きを設け、浮きの浮遊状態において導油
管の先端をオイル内に位置させると共に、浮きの下方に
は下方に傾斜した傾斜板を有するトラップを設けた開放
型コンプレッサにおけるオイル供給機構を提案する。
【0006】以上の本発明によれば、オイル吸込口は、
オイル溜めの底部よりも高く位置するので、底部に溜っ
た異物を吸い込みにくい。
オイル溜めの底部よりも高く位置するので、底部に溜っ
た異物を吸い込みにくい。
【0007】また、トラップを設けているので、圧力急
変時等においてオイル溜め内のオイルが撹拌されても傾
斜板により異物の上昇を阻止することができる。
変時等においてオイル溜め内のオイルが撹拌されても傾
斜板により異物の上昇を阻止することができる。
【0008】さらに、浮きを設けた導油管をオイル吸込
口に接続しているので、浮きにより導油管の先端を常に
オイル内に位置させることができ、油面が低下してもオ
イルの供給を確実に行える。
口に接続しているので、浮きにより導油管の先端を常に
オイル内に位置させることができ、油面が低下してもオ
イルの供給を確実に行える。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1は本発明に関連する開放型コンプ
レッサの全体構成の一例を示すもので、図3の構成要素
と同様な構成要素には同一の符号を付して、重複する説
明は省略する。このコンプレッサでは、オイル溜め12
はオイル吸込口4よりも下方に延ばして箱形容器状に構
成している。従って、このオイル溜め12の底部13
は、オイル吸込口4よりもかなり低く位置する。またこ
のオイル溜め12の中間位置には下方に傾斜した傾斜板
14を一対対向させて設置しており、それらの先端の間
を異物の落下用開口15としたトラップを構成してい
る。
照して説明する。図1は本発明に関連する開放型コンプ
レッサの全体構成の一例を示すもので、図3の構成要素
と同様な構成要素には同一の符号を付して、重複する説
明は省略する。このコンプレッサでは、オイル溜め12
はオイル吸込口4よりも下方に延ばして箱形容器状に構
成している。従って、このオイル溜め12の底部13
は、オイル吸込口4よりもかなり低く位置する。またこ
のオイル溜め12の中間位置には下方に傾斜した傾斜板
14を一対対向させて設置しており、それらの先端の間
を異物の落下用開口15としたトラップを構成してい
る。
【0010】以上の構成においては、オイル16は従来
よりも増量して、油面17がオイル吸込口4よりも上方
に位置するように溜める。従ってオイル吸込口4からは
溜っているオイル16の上澄み部分が吸い込まれて、上
記各潤滑部に供給することができる。
よりも増量して、油面17がオイル吸込口4よりも上方
に位置するように溜める。従ってオイル吸込口4からは
溜っているオイル16の上澄み部分が吸い込まれて、上
記各潤滑部に供給することができる。
【0011】オイル16に上述したような異物18が混
入してオイル溜め12に至ると、異物18は重力により
オイル16内を落下し、一部は直接に落下用開口15を
経て更に下方に落下すると共に、他の一部は傾斜板14
に沿って落下して落下用開口15から更に下方に落下し
て底部13に溜る。
入してオイル溜め12に至ると、異物18は重力により
オイル16内を落下し、一部は直接に落下用開口15を
経て更に下方に落下すると共に、他の一部は傾斜板14
に沿って落下して落下用開口15から更に下方に落下し
て底部13に溜る。
【0012】この状態において、圧力急変等が発生して
オイル溜め12内のオイル16が撹拌されたとしても、
殆どの異物18は傾斜板14に遮られて落下用開口15
より上方には上昇せず、従ってオイル吸込口4から吸い
込む上澄み部分に異物18が混入することは殆どない。
オイル溜め12内のオイル16が撹拌されたとしても、
殆どの異物18は傾斜板14に遮られて落下用開口15
より上方には上昇せず、従ってオイル吸込口4から吸い
込む上澄み部分に異物18が混入することは殆どない。
【0013】尚、トラップは、上述したように対向させ
た一対の傾斜板により構成する他、中央に落下用開口を
設けたすり鉢状の構成とする等、異物の落下は阻害せ
ず、上昇のみ阻止する適宜の構成とすることができる。
た一対の傾斜板により構成する他、中央に落下用開口を
設けたすり鉢状の構成とする等、異物の落下は阻害せ
ず、上昇のみ阻止する適宜の構成とすることができる。
【0014】次に図2は本発明を適用した開放型コンプ
レッサの全体構成の例を示すもので、図1及び図3の構
成要素と同様な構成要素には同一の符号を付して重複す
る説明は省略する。このコンプレッサはオイル溜め12
はオイル吸込口4よりも下方に延ばして箱形容器状に構
成し、その中間位置にトラップを設置する構成は図1の
ものと同様であるが、このコンプレッサでは、オイル吸
込口4に可撓性を有する導油管19を接続すると共に、
その先端にオイル16に浮く浮き20を設け、浮き20
の浮遊状態において導油管19の先端をオイル内に位置
させる構成としている。
レッサの全体構成の例を示すもので、図1及び図3の構
成要素と同様な構成要素には同一の符号を付して重複す
る説明は省略する。このコンプレッサはオイル溜め12
はオイル吸込口4よりも下方に延ばして箱形容器状に構
成し、その中間位置にトラップを設置する構成は図1の
ものと同様であるが、このコンプレッサでは、オイル吸
込口4に可撓性を有する導油管19を接続すると共に、
その先端にオイル16に浮く浮き20を設け、浮き20
の浮遊状態において導油管19の先端をオイル内に位置
させる構成としている。
【0015】この構成においては、オイル16の油面1
7が図に示すようにオイル吸込口4よりも下方に下がっ
ても、オイル吸込口4に接続した導油管19の先端が常
にオイル16内に位置するので、オイル吸込口4を介し
てのオイル16の供給が停止してしまうことを防げる。
7が図に示すようにオイル吸込口4よりも下方に下がっ
ても、オイル吸込口4に接続した導油管19の先端が常
にオイル16内に位置するので、オイル吸込口4を介し
てのオイル16の供給が停止してしまうことを防げる。
【0016】即ち、図1の構成では、オイル16の油面
17は、必ずオイル吸込口4よりも上方に位置させなけ
ればならないが、図2の構成では、オイル16の油面1
7は必ずしもオイル吸込口4よりも上方に位置させる必
要はない。
17は、必ずオイル吸込口4よりも上方に位置させなけ
ればならないが、図2の構成では、オイル16の油面1
7は必ずしもオイル吸込口4よりも上方に位置させる必
要はない。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のとおりであるので、次の
ような効果がある。 a.オイルに混入した異物をオイル吸込口から吸い込ま
ないので、異常摩耗やメカシール部からのオイル漏れと
いったトラブルの発生を抑制できる。 b.オイル溜めの油面が下がった場合でもオイル吸込口
を介してのオイルの供給が停止しない構成であるから、
オイル切れによる潤滑不良の発生を防ぐことができる。
ような効果がある。 a.オイルに混入した異物をオイル吸込口から吸い込ま
ないので、異常摩耗やメカシール部からのオイル漏れと
いったトラブルの発生を抑制できる。 b.オイル溜めの油面が下がった場合でもオイル吸込口
を介してのオイルの供給が停止しない構成であるから、
オイル切れによる潤滑不良の発生を防ぐことができる。
【図1】 本発明に関連した開放型コンプレッサの全体
構成の一例を示す縦断面図である。
構成の一例を示す縦断面図である。
【図2】 本発明を適用した開放型コンプレッサの全体
構成の一例を示す縦断面図である。
構成の一例を示す縦断面図である。
【図3】 従来の開放型コンプレッサの全体構成の一例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
1 コンプレッサケース 2 オイル溜め 3 リアサイドブロック 4 オイル吸込口 5 供給路 6 ローター 7 メカシール 8 ベーン 9 圧縮室 10 サイクロンブロック 11 シリンダ 12 オイル溜め 13 底部 14 傾斜板 15 落下用開口 16 オイル 17 油面 18 異物 19 導油管 20 浮き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−92378(JP,A) 特開 平6−147173(JP,A) 特開 平6−101684(JP,A) 実開 昭52−152406(JP,U) 実開 昭61−95991(JP,U) 実開 平2−1489(JP,U) 実開 平2−18691(JP,U) 実開 平2−114794(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 39/02 F04C 23/00 - 29/10 331
Claims (1)
- 【請求項1】 開放型コンプレッサのオイル溜めをオイ
ル吸込口よりも下方に延ばして箱形容器状に構成して、
その底部をオイル吸込口から遠ざけ、オイル吸込口に可
撓性を有する導油管を接続すると共に、その先端にオイ
ルに浮く浮きを設け、浮きの浮遊状態において導油管の
先端をオイル内に位置させると共に、浮きの下方には下
方に傾斜した傾斜板を有するトラップを設けたことを特
徴とする開放型コンプレッサにおけるオイル供給機構
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08350289A JP3117127B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 開放型コンプレッサにおけるオイル供給機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08350289A JP3117127B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 開放型コンプレッサにおけるオイル供給機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10184577A JPH10184577A (ja) | 1998-07-14 |
JP3117127B2 true JP3117127B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=18409491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08350289A Expired - Fee Related JP3117127B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 開放型コンプレッサにおけるオイル供給機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117127B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105020139A (zh) * | 2015-08-04 | 2015-11-04 | 南通柯瑞特机械制造有限公司 | 一种节能环保型真空泵 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104989646B (zh) * | 2015-07-20 | 2017-03-29 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 旋转式压缩机 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP08350289A patent/JP3117127B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105020139A (zh) * | 2015-08-04 | 2015-11-04 | 南通柯瑞特机械制造有限公司 | 一种节能环保型真空泵 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10184577A (ja) | 1998-07-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |