JP3116126U - ジューサーの容器構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間の攪拌を要さずに、被攪拌物を残さないようにジュースを作成することができ、さらに、容器本体の内壁の摩損を防止する、ジューサーの容器構造を提供する。
【解決手段】容器本体1と、容器本体1の内壁周面に設ける保護部2と、保護部2の内壁周面に設ける卸し部21とを備える。また、容器本体1の内壁周面に凸部11、保護部2の外壁周面に凹部22を設け、卸し部21は、凹部22に相当する位置21’にも設けている。さらに、凸部11及び凹部22の一端は垂直壁面111,221である。
【選択図】図1
【解決手段】容器本体1と、容器本体1の内壁周面に設ける保護部2と、保護部2の内壁周面に設ける卸し部21とを備える。また、容器本体1の内壁周面に凸部11、保護部2の外壁周面に凹部22を設け、卸し部21は、凹部22に相当する位置21’にも設けている。さらに、凸部11及び凹部22の一端は垂直壁面111,221である。
【選択図】図1
Description
本考案はジューサーの容器構造に関する。
図12は従来使用されているジューサーを示したものである。容器本体1の下部には回転機構を備え、刃3が回転軸を中心に設けられており、刃3が高速回転することにより、容器本体1に入っている野菜や果物等の被攪拌物が攪拌され、ジュースが作成される。刃3が高速回転しているとき、容器本体1内では、図13のような旋回流4が形成されている。
台湾特許2004年3月21日公告第580899号“ジューサー容器本体の改良結構”
台湾特許2004年10月21日公告第M247141号“ジューサー容器本体の安全保護覆い構造”
しかしながら、図13に示すように、容器本体1に入っている野菜や果物等の被攪拌物41は、旋回流4により遠心力が働き、容器本体1の内壁周辺に集まる。このため、短時間の攪拌では、被攪拌物41が残ってしまい、作成されるジュースは喉ごしが悪いものになってしまう。スプーン等を用いて、残った被攪拌物41を潰してジュースにしても良いが、作業が面倒であるという問題がある。
そこで、被攪拌物41を残さないようにするため、長時間攪拌しなければならないが、攪拌時間が長くなると、酸化時間も長くなるので、活性繊維及び栄養素が破壊され、ジュースの色も悪くなるという問題がある。また、ジューサーを長い年月使用すると、容器本体の内壁に被攪拌物41が衝突したことにより、すり減ってしまうという、摩損の問題がある。被攪拌物41は旋回流4の遠心力により内壁と衝突したことで容器本体の内壁がすり減る場合がある。このため、すり減った破片が、作成するジュースの中に混ざってしまうこともあり、危険である。上記特許文献では、こうした容器本体1の内壁の摩損を防止するため、容器本体1の内壁を覆う保護部を別に備えているが、やはり、被攪拌物41を残さないようにジュースを作成するためには、長時間の攪拌を要するという問題がある。
こうした問題に着目し、本考案は、長時間の攪拌を要さずに、被攪拌物を残さないようにジュースを作成することができ、さらに、容器本体の内壁の摩損を防止する、ジューサーの容器構造を提供することを目的とする。
本考案のジューサーの容器構造は、容器本体と、当該容器本体の内壁周面に設ける保護部と、当該保護部の内壁周面に設ける卸し部とを備えることを特徴とする。
また、本考案のジューサーの容器構造は、容器本体の内壁周面に凸部、保護部の外壁周面に凹部を設け、卸し部は、凹部に相当する位置にも設けている。さらに、凸部及び凹部の一端は垂直壁面であることを特徴とする。
本考案によれば、保護部を容器本体の内壁周面に設置することにより、野菜や果物等の被攪拌物を攪拌する際、容器本体の内壁周面への被攪拌物の衝突を防止できるので、容器本体の内壁周面は摩損せず、また、保護部の内壁周面に設けた卸し部により、被攪拌物を効率良く、すり卸すことができるので、長時間の攪拌を要さずに、効率良くジュースを作成することができる。
また、本考案によれば、凸部により凹部をガイドするので、簡単かつ安定した状態で保護部を容器本体に設置することができる。凹部に相当する位置には卸し部も設けられ、さらに、その一端は垂直壁面を形成しているので、旋回流が中心を向くように動作させることができ、長時間の攪拌を要さずに、効率良くジュースを作成することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態について、以下の各実施例により説明する。なお、本考案は、以下の実施例で説明する範囲に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲であれば、適宜に変更及び実施できるものである。
以下、本考案の第1実施例を説明する。図1に示すように、本実施例のジューサーの容器構造は、その構成を大きく分けると、容器本体1と保護部2からなる。
容器本体1は、下部に回転機構を備え、当該回転機構の回転軸を中心に刃3を設けている。刃3が高速回転することにより、容器本体1に入っている野菜や果物等の被攪拌物が攪拌され、ジュースが作成される。また、容器本体1は、使用者が持つための把持部12、作成したジュースを別の容器に移すための注ぎ口13を設けている。さらに、容器本体1の内壁周面には凸部11を設けている。さらに、凸部11の一端は垂直壁面111を形成している。
保護部2は、外壁周面に凹部22を設けており、容器本体1の凸部11の位置に凹部22を設置する。凸部11により凹部22をガイドするので、簡単かつ安定した状態で保護部2を容器本体1に設置することができる。また、凹部22の一端は凸部11と同じく垂直壁面221を形成している。図4に示すように、上方から見ると、上記凸部11及び凹部22の一つの端面は垂直壁面である。これにより、ジュース作成時、渦巻きの中心に向って披攪拌物41を引き込むような旋回流4を形成することができる(図5参照)。さらに、保護部2の内壁周面には卸し部21を設けている。卸し部21の配列は平行或いは交差配列が好ましいが、特に限定するものではない。また、卸し部21は保護部2の内壁周面における凹部22に相当する位置21’にも設けられている。なお、容器本体1内部の底面にも基盤20を増設しても良い。また、保護部2の硬度は、容器本体1よりも摩損し難い、硬い材質であることが好ましく、金属や硬化ガラス、あるいは、これらの硬度以上の合金や非合金等が好ましい。さらに、保護部2の内壁周面の上端や下端にストッパー25a,25bを設け、これらを容器本体1の内壁周面に配した箇所に備えることにより、より安定した状態で保護部2を容器本体1に設置することができる。
図2に示す保護部2は、容器本体1の内壁周面の一部を保護する形態であり、この形態によれば、保護部2は容器本体1の一部分のみを保護し、他の部分は保護していないので、保護されていない部分から、容器内部の攪拌状況を確認することができる。一方、容器本体1の内壁周面の全部を保護する形態をとった場合には、保護部2は容器本体1の全部を保護するので、保護部2が透明又は半透明な材質を用いていない限り、容器内部の攪拌状況を確認することができないが、容器本体の内壁が磨り減るのを防止することができる。なお、本実施例で用いる保護部2は、一体成型であるが、組立型や折り畳み型であっても良い。
以上のように構成されたジューサーの容器構造を用いてジュースを作成するときの様子を説明する。容器本体1下部の回転機構を用いると、回転軸を中心に刃3が高速回転し、野菜や果物等の被攪拌物を攪拌する。このときの様子は、図5に示すように、刃3の高速回転により形成される旋回流4が、渦巻きの中心に向って披攪拌物41を引き込むように動作する。ただし、ここでは小さい披攪拌物41だけが引き込まれるだけであり、大きい披攪拌物41は保護部2の内壁周面に集まる。内壁周面に集まった被攪拌物41は卸し部2がすり卸すことにより、大きかった披攪拌物41も速やかに小さくなり、旋回流4の渦巻きの中心に向って披攪拌物41を引き込み、それを刃3がさらに細かくして、ジュースを作成していくことができる。
以上、本実施例によれば、保護部2を容器本体1の内壁周面に設置することにより、野菜や果物等の被攪拌物を攪拌する際、容器本体1の内壁周面への被攪拌物の衝突を防止できるので、容器本体1の内壁周面は摩損せず、また、保護部2の内壁周面に設けた卸し部21により、被攪拌物41を効率良く、すり卸すことができ、さらに、凹部22の一端は垂直壁面を形成しているので、旋回流4が中心を向くように動作させることができるので、長時間の攪拌を要さずに、効率良くジュースを作成することができる。
以下、本考案の第2実施例を説明する。図6に示すように、本実施例のジューサーの容器構造は、その構成を大きく分けると、容器本体1と保護部2からなる。以下に示す構成以外は、実施例1と同様なので、重複する説明は省略する。
保護部2の上端は、数本の骨組み23を延設している。さらに、各骨組み23は略同じ長さに設けられ、水平ループ24を連設している。また、容器本体1には、ジュースの作成時に用いる蓋(図示しない)を載置する載置部14を備えており、水平ループ24は、この位置に載置される。すなわち、水平ループ24は載置部14と蓋に挟まれるようにして固定され、保護部2が動くのを防止することができる(図7参照)。
以上、本実施例によれば、骨組み23及び水平ループ24により、保護部2の容器本体1への取り付け、あるいは取り外しを簡単に行うことができるとともに、保護部2が動くのを防止することができる。
以下、本考案の第3実施例を説明する。図8に示すように、本実施例のジューサーの容器構造は、その構成を大きく分けると、容器本体1と保護部2からなる。以下に示す構成以外は、実施例1及び2と同様なので、重複する説明は省略する。
本実施例において保護部2は数枚の保護片2aからなり、保護片2aは側端を連結することにより組み立てられる。また、保護片2aの側端に設けられた凹部22には、内側に向って湾曲したグリップ222を形成している。一方、容器本体1に設けられた凸部11には、ガイド溝113を形成している。グリップ222は、ガイド溝113によりガイドされ、簡単かつ安定した状態で保護部2を容器本体1に設置することができる(図9参照)。なお、凹部22の他端(グリップ222が形成されていない側)も、凸部11に形成したガイド溝112によりガイドされる。また、本実施例においても、卸し部21は保護部2の内壁周面における凹部22に相当する位置21’に設けられている。また、保護部2aの上端には、保護部2の容器本体1からの取外しを簡単にする突出弁26を設けている。
以上、本実施例によれば、保護部2を数枚の保護片2aにより、容器本体1への取り付けを任意に行うことができる。例えば、図8において、保護片2aは3枚あるが、そのうちの2枚を用いて、容器本体1の内壁周面を保護するようにしても良い。
以下、本考案の第4実施例を説明する。図10に示すように、本実施例のジューサーの容器構造は、その構成を大きく分けると、容器本体1と保護部2からなる。以下に示す構成以外は、実施例1乃至3と同様なので、重複する説明は省略する。
本実施例において保護部2は数枚の保護片2bからなり、かつ保護片2bの上端には水平ループ24を形成している。これにより、保護片2bの側端を連結して組み立てたとき、容器本体1の内壁周面の全部を保護することができる。また、水平ループ24は載置部14と蓋に挟まれるようにして固定されるので、水平ループ24により、容器本体1への取り付け、あるいは取り外しを簡単に行うことができるとともに、保護部2が動くのを防止することができる(図11参照)。
以上、本実施例によれば、保護部2を数枚の保護片2bにより、容器本体1への取り付けを任意に行うことができる。例えば、図10において、保護片2bは3枚あるが、そのうちの2枚を用いて、容器本体1の内壁周面を保護するようにしても良い。これにより、容器本体1の内壁周面の一部から容器内部の攪拌状況を確認することができる。
なお、実施例1乃至4では、容器本体1及び保護部2は、分離型であることを想定して説明したが、予め、これらを分離できないように成形しても良い。例えば、保護部2をプリフォームした後、射出成形技術より容器本体1と結合させても良い。保護部2を金型に入れた後、保護部2の外側に透明また半透明のアクリル材質の容器本体1を射出することより、分離できないように、結合することができる。
1 容器本体
2 保護部
21,21’ 卸し部
11 凸部
22 凹部
2 保護部
21,21’ 卸し部
11 凸部
22 凹部
Claims (9)
- 容器本体と、当該容器本体の内壁周面に設ける保護部と、当該保護部の内壁周面に設ける卸し部とを備えることを特徴とするジューサーの容器構造。
- 前記容器本体の内壁周面に設けた凸部と、前記保護部の外壁周面に設けた凹部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のジューサーの容器構造。
- 前記保護部は、前記容器本体の内壁周面の一部を保護することを特徴とする請求項1に記載のジューサーの容器構造。
- 前記保護部は、前記容器本体の内壁周面の全部を保護することを特徴とする請求項1に記載のジューサーの容器構造。
- 前記保護部は、一体成型であることを特徴とする請求項1に記載のジューサーの容器構造。
- 前記保護部は、組立型あるいは折畳型であることを特徴とする請求項1に記載のジューサーの容器構造。
- 前記卸し部は、前記保護部の内壁周面における前記凹部に相当する位置に設けることを特徴とする請求項2に記載のジューサーの容器構造。
- 前記凸部及び前記凹部の一端は垂直壁面であることを特徴とする請求項2に記載のジューサーの容器構造。
- 前記容器本体及び前記保護部は、透明又は半透明な材質を用いていることを特徴とする請求項1に記載のジューサーの容器構造。
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JP2005007014U JP3116126U (ja) | 2005-08-26 | 2005-08-26 | ジューサーの容器構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0521737U (ja) * | 1991-09-05 | 1993-03-23 | 株式会社ダイフク | 棚部材の係止構造 |
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2005
- 2005-08-26 JP JP2005007014U patent/JP3116126U/ja not_active Expired - Fee Related
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