JP3115986U - ポスターフレーム - Google Patents

Abstract

【課題】ポスターを脱着する際の作業性を改善し、また大型のポスターフレームでは、ポスターおよび表面部材の中央部が自重あるいは変形によって撓み、中央部が膨らむ不具合を防止する。
【解決手段】低粘着膜を有する底板上にポスターを軽度に貼着する構造とする事により、大型のポスターフレームでも中央部が撓むことがない。また、ポスターの脱着時には、設置位置で脱着作業が可能である。
【選択図】図１

Description

本考案はポスターや写真等のシート状表示物を収納展示するポスターフレームの改良に関する。

従来のポスターフレームは木製又は金属製の４本の棒状部材を組み合わせて４辺からなる枠を構成し、長方形の裏蓋と、同じく長方形の透明な表面部材で構成されている。ポスターを脱着する際には、裏蓋をはずす場合と、４辺の枠のうちの少なくとも１辺をはずして行うのが通常である。またポスターを装着した状態では、ポスターを４辺の枠部分で挟持している。

しかしながら、このような従来のポスターフレームは、ポスターを脱着する際に、ポスターフレーム全体をいったん設置してある壁面から下ろし、さらにポスターフレームの裏蓋もしくは４辺の枠のうちの少なくとも１辺をはずして作業を行う必要があり、作業性が甚だ悪いという問題があった。また、大型のポスターフレームでは、ポスターおよび表面部材の中央部が４辺の枠からの距離が離れるために、自重あるいは変形によって撓み、中央部が膨らむ不具合が発生しやすいという問題があった。

本考案は、上記の問題点に鑑み、低粘着膜を有する底板上にポスターを軽度に貼着する構造とすることで、上記問題点を防止できるポスターフレームを提供する。

本考案のポスターフレームは、底板と、前記底板に隣接して形成もしくは貼着された低粘着膜とからなる低粘着性底板を有することを特徴としており、通常は前記低粘着性底板の４辺近傍にポスターの固定冶具を装着する。ポスターは前記低粘着性底板との密着性の良い平滑な平面状シートを基材として使用する。具体的にはコート紙や合成紙あるいはラミネート加工した紙等である。

平滑な平面状シートを基材としたポスターは、底板の低粘着層に軽度に貼着しており、大型のポスターフレームでも中央部が撓むことがない。また、４辺近傍の固定冶具によってポスターが支持されているので、ポスターが剥がれ落ちる恐れはない。また、ポスターの脱着時には、ポスターフレーム全体を設置してある壁面から下ろす必要はなく、設置位置で脱着作業が可能である。

４辺近傍のポスター固定冶具は必ずしも必須ではなく、たとえばポスターを貼着した底板を窓ガラス等に直接圧着して、底板と窓ガラスでポスターを挟持して使用することもできる。

本考案のポスターフレームの低粘着性底板は、ベニヤ製の基材上に低粘着膜を形成した樹脂フィルム等を粘着剤等で貼着して作製することができる。このようにして作製した低粘着性底板の４辺近傍にポスターの固定冶具を取り付ける。また必要に応じて底板の４辺に枠を設けることも可能である。

図１は本考案に基づく実施例を示す斜視図である。１は低粘着膜を有する底板、２は前記底板の４辺に取り付けられた固定冶具を兼ねた枠である。３はコート紙に印刷したポスターである。図２は低粘着膜を有する底板１の断面構造図である。４は厚さ３ｍｍ程度のベニヤ製の基材であり、この基材４に厚さ１００μｍ程度のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルム５の前面側に厚さ２０〜５０μｍ程度のシリコンゴム等からなる低粘着層６を積層し、さらにＰＥＴフィルムの裏面側に強粘着層７を形成した低粘着シート８を貼着する。このようにして構成した低粘着層を有する底板１上にポスター３を乗せ、スキージーで軽くなぞることによって、ポスター３を底板１の低粘着層に軽度に貼着させる。さらに底板の４辺に取り付けられた固定冶具２でポスター３を固定する。固定冶具２は枠を兼ねており、ポスターを挟持している状態で枠として機能する。

第一の実施例を示した斜視図である。 第一の実施例を示した断面構造図である。

符号の説明

１ 底板
２ 固定冶具を兼ねた枠
３ ポスター
４ 基材
５ ＰＥＴフィルム
６ 低粘着層
７ 強粘着層
８ 低粘着シート

Claims (1)

1. 底板と、前記底板に隣接して形成もしくは貼着された低粘着膜とからなる低粘着性底板を有することを特徴とするポスターフレーム。

Images