JP3115875B1 - 可搬掃除機 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 現状の床上を移動させる掃除機に、簡単な可
搬化装備具を装備することによって背中に背負うことを
可能にする掃除機可搬化装備具及び可搬掃除機を提供す
る。 【解決手段】 本発明による可搬掃除機１は、掃除機吸
引孔を中央上方に指向させ、掃除機排気孔を中央下方に
指向させて、掃除機後輪を下部両側に位置するように構
成する掃除機可搬化装備具２を、床上を移動する掃除機
５に装備して容易に背中に背負える可搬式にしており、
これによって、直立に近い姿勢と両手による操作で、掃
除における肉体的な苦痛の排除と段差のある部分やカー
テン、天井等の高所部位及び階段等の掃除を容易、かつ
効率的に実施できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、可搬掃除機に関
し、特に、床上を回転移動する掃除機を簡便な可搬化し
た袋体に装着させることで可搬化する可搬掃除機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】家庭生活においては、主婦が、家庭内の
各室、二階との昇降階段あるいはカーテンや照明器具等
の高所部位に対して、掃除機を使用した掃除を日常的に
行っている。

【０００３】現状の掃除機は、相当の重量体を形成して
いることから、掃除の際にこれを引き廻して掃除をする
ことはそれ事態も重労働であるが、部屋の隅部を掃除す
る時の前かがみの姿勢は、足腰や背中に肉体的は多くの
負担を与えている。

【０００４】又、現在の日本家屋等においては、バリア
フリーの建物は少なくほとんどの建屋においては多くの
段差を設けているところから、段差を乗り越える際や家
具をかわす時等においても掃除機を持ち上げる動作が必
要になっている。

【０００５】特に、階段のように狭い傾斜部分あるいは
カーテンや天井のように高所の場所を掃除するときに
は、重い掃除機本体を片手で持ちながら他方の手で吸い
込みホースを操作しながら掃除をしなければならず、極
端な負担になっていた。

【０００６】このために、現状のように掃除機を床の上
で移動させる方式は、主婦の日常的な作業になっている
掃除において肉体的な負担の積み重ねになっていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の状況
に鑑みてその改善を図るものであり、現状の床上を移動
させる回転形掃除機を必要に応じて、簡単な可搬化した
袋体に装着させて背中に背負うことを可能にすること
で、掃除における肉体的な苦痛の排除と各部位における
効率的な掃除を行うことのできる可搬掃除機を提供して
いる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明による可搬掃除機
は、回転式掃除機を、該掃除機の吸引孔を突出させるた
めの上部開口と該掃除機の両後輪を貫通させるための両
側開口及び掃除機の排気口と連通するための底部開口を
備えた可搬化した袋体に収納しており、これによって、
床上を移動する回転形掃除機を必要に応じて、容易に背
中に背負える可搬式にすることを可能にしている。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明による可搬掃除機は、回転
式掃除機を、該掃除機の吸引孔を突出させるための上部
開口と該掃除機の両後輪を貫通させるための両側開口及
び掃除機の排気口と連通するための底部開口を備えた可
搬化した袋体に収納している。

【００１０】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１は、本発明による可搬掃除機を示し
ている正面図である。

【００１１】本実施の形態における可搬掃除機１は、袋
体３から構成された掃除機可搬化装備具2に収納されて
いる。袋体3は、開閉できる上部開口４を有しており、
吸い込みホースを装着した掃除機５がこの開口４から袋
体３に挿入されている。袋体3には、その底部６の中央
に掃除機排気孔用の開口７が設けられると共に、下方両
側に掃除機後輪用の開口８、８を設けられている。

【００１２】従って、袋体３に挿入された掃除機５は後
輪を開口８、８から袋体３の外部に開放することで袋体
と密着しており、背負った際の安定性を確立している。
又、袋体３には、その上部中央と下部両側とに亘って幅
広の肩掛け９が備えられているので、袋体３に挿入され
た掃除機５を容易に背負うことを可能にすると共に、背
中での安定性を確実なものにしており、掃除の際の操作
と移動を軽快なものにしている。

【００１３】尚、袋体の上部開口４は、掃除機５を挿入
した後に閉塞紐１０によって閉鎖されており、袋体３と
掃除機５の密着性を高めている。図２は、図１で（ａ）
−（ａ）、（ｂ）矢視した部分断面図(ａ)と底面図(ｂ)
である。部分断面図（ａ）に示すように、袋体３に開口
４から挿入された掃除機５は、後輪12を袋体3の開口か
ら外部に出されているので袋体との間に大きな間隙が形
成されておらず、袋体３に安定した状態で挿入されてい
る。これによって、袋体を肩掛け９で背負った場合に掃
除機５は背中に安定した状態で背負われることになり、
両手が自由に動かせるので掃除機を容易に操作すること
ができる。又、掃除機排気孔用の開口７は、底面図
（b）に明示するように袋体の底部中央に設けられてい
るので、掃除機の吸い込まれた空気は足元の方向に排気
されることになって動作の妨げにならない。図3には、
袋体の全体図（ａ）と断面図（b）を示している。

【００１４】掃除機可搬化装備具2を構成している袋体3
は、開放された上部開口４を有しており、上部開口４の
周辺に装備された紐１０を引張りながら結ぶことによっ
て上部開口４を閉鎖することができる。袋体3には、そ
の底部６の中央部分に掃除機排気孔用の開口７が設けら
れると共に、下方両側には掃除機後輪用の開口８、８が
設けられている。又、袋体3の上部中央１３と下部両側
１４、１４とに亘って幅広の肩掛け９が設けられている
ので、袋体3は容易に安定した状態で背中に背負うこと
ができる。次ぎに、本発明による可搬掃除機の使用状態
について説明する。図４は、本発明による可搬掃除機１
を背負って床上３５等を通常の状態で掃除している状態
図である。図示のように、可搬掃除機１を背負った状態
では、掃除機の背吸込口３６を直立に近い立ったままの
姿勢で操作することが可能であり、腰を屈めた中腰の状
態は回避できることから、掃除は楽な姿勢で作業できる
ようになる。同時に重い掃除機を引き廻す必要もなくな
ることから、掃除の際の移動が軽快になされることにな
り、家具等の角部分に掃除機を当てて家財を破損させる
等の危険性を無くしている。同様に、図５は本発明によ
る可搬掃除機１を背負って照明器具３７等の高所の部分
を掃除する時の姿勢を示している。この場合も、図示の
ように掃除機の吸込口３６のみを持って掃除することが
可能であり、従来のように重い掃除機本体を片手に持ち
ながら他方の片手で掃除機の吸込口を操作するような苦
渋の作業を回避している。又、階段等の狭い傾斜部に対
しても、本発明による可搬掃除機の使用は最適であり、
掃除の作業効率を向上させることも可能である。

【００１５】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明してきたが、本発明による可搬掃除機は、回転式
掃除機を、該掃除機の吸引孔を突出させるための上部開
口と該掃除機の両後輪を貫通させるための両側開口及び
掃除機の排気口と連通するための底部開口を備えた可搬
化した袋体に収納しており、これによって、床上を移動
する回転形掃除機を必要に応じて、容易に背中に背負え
る可搬式にすることを可能にしているものであるから、
本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものでな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更
が可能であることは当然である。

【００１６】

【発明の効果】本発明による可搬掃除機は、回転式掃除
機を、該掃除機の吸引孔を突出させるための上部開口と
該掃除機の両後輪を貫通させるための両側開口及び掃除
機の排気口と連通するための底部開口を備えた可搬化し
た袋体に収納しているので、掃除機本体の引き廻しを無
くして直立に近い姿勢と両手による操作を可能にすると
共に、段差の在る部分やカーテン、天井等の高所の部位
及び階段等を清潔に掃除することを容易にする効果を発
揮している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による可搬掃除機の正面図

【図２】本発明による可搬掃除機の断面図（ｂ）と底面
矢視図（ｂ）

【図３】掃除機を収納する袋体の斜視図（ａ）と断面図
（ｂ）

【図４】 本発明による可搬掃除機の使用状態図

【図５】 本発明による可搬掃除機の高所に対する使用状
態図

【符号の説明】

１ 可搬掃除機、 ２ 掃除機可搬化装備具、 ３ 袋
体、 ４ 上部開口、 ５ 掃除機、 ６ 袋体の底面、 ７ 掃除機排気孔用
開口、 ８ 掃除機後輪用の開口、 ９ 肩掛け、 １０ 上部
開口の紐、 １１ 掃除機排気孔、 １２ 掃除機後輪、 ３５ 床上、 ３６ 吸込口、 ３７ 照明器具、

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転式掃除機を、該掃除機の吸引孔を突
   出させるための上部開口と該掃除機の両後輪を貫通させ
   るための両側開口及び掃除機の排気口と連通するための
   底部開口を備えた可搬化した袋体に収納する可搬掃除
   機。