JP3115673B2 - 自動車前照灯用メタルハライドランプ - Google Patents

自動車前照灯用メタルハライドランプ

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JP3115673B2
JP3115673B2 JP460792A JP460792A JP3115673B2 JP 3115673 B2 JP3115673 B2 JP 3115673B2 JP 460792 A JP460792 A JP 460792A JP 460792 A JP460792 A JP 460792A JP 3115673 B2 JP3115673 B2 JP 3115673B2
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metal halide
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正人 ▲吉▼田
昇 中村
和久 田中
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松下電子工業株式会社
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車前照灯用メタル
ハライドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車前照灯用ランプとして
は、ハロゲン電球が広く使用されている。この自動車前
照灯用ハロゲン電球では、口金端部に接続端子を設けた
構造を採っている。
【0003】近年、メタルハライドランプを自動車前照
灯用ランプに利用するための開発が進められている。
【0004】しかし、自動車前照灯用ランプとしてメタ
ルハライドランプを用いる場合には、ランプ起動時に高
電圧が印加されるため、絶縁耐圧の点で、口金端部に接
続端子を設けた構造を採用することはできない。
【0005】従来、自動車前照灯用メタルハライドラン
プにおいて、絶縁耐圧を配慮したものとして、口金内部
に金属端子とその金属端子間に隔壁とを設け、それぞれ
の金属端子に絶縁被覆電線を接続したものが知られてい
る(特開平3−122940号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなメタルハライドランプにおいては、ランプ起動時お
よび動程中に高周波の高電圧が印加されるために、絶縁
被覆電線等からノイズが発生してラジオ等の車載機器に
悪影響を及ぼすという問題があった。
【0007】本発明は、ランプ起動時および動程中に絶
縁被覆電線等から発生するノイズを減少させることがで
き、さらに使用中、ランプに加わる振動等に対してノイ
ズ防止効果が損なわれない自動車前照灯用メタルハライ
ドランプを提供するものである。
【0008】本発明はさらに防水構造を備え、雨水等の
浸入によって灯具の全面ガラスが曇ってしまうのを阻止
することのできる自動車前照灯用メタルハライドランプ
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車前照灯用
メタルハライドランプは、両端に一対の電極が設けられ
た発光管を一端側に支持した口金の内部に、前記電極に
それぞれ接続された導体と、前記口金の他端側から挿入
した2本の絶縁被覆電線とを設け、前記口金の内部で前
記導体と前記絶縁被覆電線とをそれぞれ接続し、前記口
金に、この口金の少なくとも前記絶縁被覆電線が位置す
る部分の外周面を覆うように導電性カバーを固着し、こ
のカバーの一端部に静電シールドを接続することによ
り、前記絶縁被覆電線を前記静電シールドで覆った構成
を有する。
【0010】また、本発明の自動車前照灯用メタルハラ
イドランプは、上記の構成に加えて、口金の外周面の周
方向に全周にわたってOリング固定用溝を設け、この溝
にOリングをはめ込んで、前記口金と導電性カバーとの
間に前記Oリングを介在させた構成を有する。
【0011】
【作用】本発明によれば、口金を導電性カバーで、また
絶縁被覆電線を静電シールドでそれぞれ覆っているた
め、ランプ起動時および動程中に口金および絶縁被覆電
線から発生するノイズを減少することができる。また、
静電シールドと導電性カバーとを接続し、このカバーを
口金の少なくとも前記絶縁被覆電線が位置する部分の外
周面を覆うように口金に固着することにより、静電シー
ルドがカバーで保持されるため、使用中、ランプに振動
等が加わっても、静電シールドがずれて絶縁被覆電線が
露出するおそれがなく、したがって、静電シールドのず
れによるノイズの漏洩をなくすことができる。
【0012】また、本発明によると、口金と導電性カバ
ーとの間にOリングを介在させることにより、口金とカ
バーとの間にすき間が生じず、自動車前照灯灯具の防水
性を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
【0014】図1および図2は、本発明の一実施例であ
る自動車前照灯用メタルハライドランプの要部拡大断面
図および正面図を示している。
【0015】図2において、発光管1は石英ガラス管の
両端に電極2,3を封着し、内部にキセノン、水銀とと
もに、ナトリウム、スカンジウム等の発光金属をハロゲ
ン化物の形で封入している。発光管1は一端側が口金4
に支持されている。図1に示すように口金4は、発光管
1の軸と直交する方向に円盤状のつば部を有する口金本
体5と、かつ外周面の周方向の3箇所にカバー固定用溝
6を有する円筒体7とを有しており、円筒体7の内部に
は隔壁8が設けられている。円盤状の蓋9は、口金4に
ねじ(図示せず)等で固着されて、口金4の円筒体7の
開口を塞いでいる。口金4および蓋9はいずれもPPS
(ポリフェニレンサルファイド)等の合成樹脂からな
る。
【0016】電極3に接続された外部リード線10から
なる導体、および電極2とこれに接続された外部リード
線11とこれに接続された電力供給線12からなる導体
は、口金4内に隔壁8で隔離された状態で設けられてい
る。さらに、両導体には、口金4の内部にその他端側か
ら挿入された高耐圧の絶縁被覆電線13,14が接続さ
れている。口金4の円筒部7の内部には合成樹脂、例え
ばシリコンゴム15が充填されている。これにより、円
筒部7の内部に設けられた金属部品間の絶縁耐圧を確保
することができる。絶縁被覆電線13,14は蓋9に設
けられた穴を貫通して口金4外に引き出されている。
【0017】口金4の少なくとも絶縁被覆電線13,1
4の位置する部分の外周面は、ほぼ円筒状の導電性カバ
ー16で覆われており、カバー16の3箇所を口金4の
カバー固定用溝6にかしめることにより、口金4にカバ
ー16が固着されている。カバー16の端部には、絶縁
被覆電線13,14を覆う静電シールド17の端部が重
なり合っており、カバー16と静電シールド17との重
なり合った部分、すなわち静電シールド17の端部外周
面に金属リング18が挿入され、カバー16と静電シー
ルド17と金属リング18との三者が溶接等により接続
されている。これら三者はいずれも導電性材料、例えば
鉄にニッケルめっきを施したものからなる。カバー16
に自動車前照灯具(図示せず)の金属部分が接続される
ことにより、静電シールド17は接地されて定電位に保
たれる。
【0018】絶縁被覆電線13,14には、点灯装置
(図示せず)が接続される。以上のように、本発明の実
施例によれば、口金4に、その少なくとも絶縁被覆電線
13,14が位置する部分の外周面を覆うようにカバー
16を固着し、このカバー16の一端部に静電シールド
17を接続することにより、絶縁被覆電線13,14を
静電シールド17で覆っているので、ランプ起動時およ
び動程中に絶縁被覆電線13,14から発生するノイズ
を減少することができ、またランプ使用中、振動等で静
電シールド17がずれて絶縁被覆電線13,14が露出
することがなく、そのため、静電シールド17のずれに
よるノイズの漏洩をなくすことができる。
【0019】次に、本発明の効果を確認した実験例につ
いて説明する。電波無響室にて図1および図2に示す構
造の本発明のランプと、図1および図2に示す構造から
カバー16および静電シールド17を取り外した構造の
従来例ランプとを点灯し、ランプから発生するAM帯ノ
イズの測定を行った。ノイズ測定には自動車搭載時を模
擬した台上試験を行った。その結果、本発明のランプ
は、起動時のAM帯ノイズが従来例のランプのそれに比
べて約1/3に減少することが確認された。さらに、本
発明のランプでは、動程中のAM帯ノイズも減少するこ
とが確認された。
【0020】また、ランプの耐振性および耐衝撃性につ
いてはJIS D5500の5.4および5.5に示さ
れる試験方法による試験の結果、静電シールド17の口
金4からの外れは生じず、振動等にも十分に耐え得るこ
とが確認された。
【0021】図3は、本発明の他の実施例を示すもの
で、防水構造としたものである。すなわちこの場合は、
口金4の外周面に周方向に全周にわたってOリング固定
用溝19を設け、この溝にOリング20をはめ込み、口
金4と導電性カバー16との間にOリング20を介在さ
せたものである。
【0022】このような構成によれば、万一雨水等が静
電シールド17を伝わって口金4とカバー16とのすき
間を通り灯具内(図示せず)に浸入しようとしても、そ
の両者間に介在させたOリング20によって、その浸入
が阻止されるため、ランプ動程中、ランプの熱で発生し
た水蒸気が発光管1および灯具のガラス(図示せず)等
に付着し、ランプに悪影響を及ぼすことを回避すること
ができる。すなわち、水分等が灯具の前面ガラス等に付
着し、これが曇ってしまうことを阻止することができ
る。
【0023】なお、上記の実施例では、静電シールド1
7として金属網を用いた場合について説明したが、銅テ
ープ、金属製パイプ等の導電性材料を使用してもよい。
また、上記実施例では、静電シールド17に接続したカ
バー16を口金4に固着する手段として、かしめを用い
たが、接着、圧入、ねじ込み等の手段を用いることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ランプ
起動時および動程中に絶縁被覆電線等から発生するノイ
ズを減少することができるため、ラジオ等の車載機器に
悪影響を及ぼすのを防止することができる。また、ラン
プ使用中、ランプに加わる振動等によって、静電シール
ドがずれて絶縁被覆電線が露出するおそれがなく、した
がって、静電シールドのずれによるノイズの漏洩をなく
すことができる。さらに口金とカバーとの間にOリング
を介在させることで、水等が灯具内に浸入するのを阻止
することができ、ランプの熱で発生した水蒸気によって
灯具の前面ガラスが曇ってしまうのを阻止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車前照灯用メタル
ハライドランプの一部切欠拡大正面図
【図2】同じく正面図
【図3】本発明の他の実施例である自動車前照灯用メタ
ルハライドランプの一部切欠拡大正面図
【符号の説明】
1 発光管 2,3 電極 4 口金 6 カバー固定用溝 7 円筒体 10,11 外部リード線 12 電力供給線 13,14 絶縁被覆電線 16 カバー 17 静電シールド 18 金属リング 19 Oリング固定用溝 20 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01J 61/36 F21M 7/00 M (56)参考文献 特開 平3−64847(JP,A) 特開 平3−122940(JP,A) 特開 平3−134933(JP,A) 実開 昭60−175478(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 F21V 23/00 F21V 31/00 H01J 5/50 H01J 61/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に一対の電極が設けられた発光管を一
    端側に支持した口金の内部に、前記電極にそれぞれ接続
    された導体と、前記口金の他端側から挿入した2本の絶
    縁被覆電線とを設け、前記口金の内部で前記導体と前記
    絶縁被覆電線とをそれぞれ接続し、前記口金に、この口
    金の少なくとも前記絶縁被覆電線が位置する部分の外周
    面を覆うように導電性カバーを固着し、このカバーの一
    端部に静電シールドを接続することにより、前記絶縁被
    覆電線を前記静電シールドで覆ったことを特徴とする自
    動車前照灯用メタルハライドランプ。
  2. 【請求項2】両端に一対の電極が設けられた発光管を一
    端側に支持した口金の内部に、前記電極にそれぞれ接続
    された導体と、前記口金の他端側から挿入した2本の絶
    縁被覆電線とを設け、前記口金の内部で前記導体と前記
    絶縁被覆電線とをそれぞれ接続し、かつ前記口金の外周
    面の周方向に全周にわたってOリング固定用溝を設け、
    この溝にOリングをはめ込み、前記口金に、この口金の
    少なくとも前記絶縁被覆電線が位置する部分の外周面を
    覆うように導電性カバーを固着することにより、前記口
    金と前記カバーとの間に前記Oリングを介在させ、さら
    に前記カバーの一端部に静電シールドを接続して前記絶
    縁被覆電線を前記シールドで覆ったことを特徴とする自
    動車前照灯用メタルハライドランプ。
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JPH05211002A JPH05211002A (ja) 1993-08-20
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0620466U (ja) * 1992-03-13 1994-03-18 村田機械株式会社 紡績装置
CN1313692C (zh) * 2004-04-07 2007-05-02 西南交通大学 一种滑销式机械锁芯
KR102177533B1 (ko) * 2018-12-14 2020-11-11 대한민국 미소해충 생물검정용 흡충기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0620466U (ja) * 1992-03-13 1994-03-18 村田機械株式会社 紡績装置
CN1313692C (zh) * 2004-04-07 2007-05-02 西南交通大学 一种滑销式机械锁芯
KR102177533B1 (ko) * 2018-12-14 2020-11-11 대한민국 미소해충 생물검정용 흡충기

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