JP3115399U - 電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア - Google Patents

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Abstract

【課題】単位体積における電磁波干渉抑制効果を高めることができ、見た目にも美しいフェライトコアを提供する。
【解決手段】電磁波干渉を抑制するフェライトコア4であって、上部蓋体30と、下部蓋体32とから構成される。上部蓋体30の内部壁面上には上部ケーブル固定柱40が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられ、下部蓋体32の内部壁面には上部蓋体30の上部ケーブル固定柱40に対応する下部ケーブル固定柱42が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられる。上部蓋体30と下部蓋体32の両端には、それぞれに設けられた凹状の開口部によって入線開口部と出線開口部とが構成される。ケーブルを入線開口部からフェライトコア4内に進入させた後、先ず上部ケーブル固定柱40に巻設し、次に、入線開口部から再び下部蓋体32に進入させ、下部蓋体32の下部ケーブル固定柱42に沿って出線開口部から退出させて構成される。
【選択図】図6

Description

本考案は、フェライトコアに関し、特に電磁波干渉を抑制するフェライトコアに関する。
半導体製造技術の発展に伴い、電子設備もさらに高クロック周波数へと発展している。しかし、高クロック周波数に伴い、ケーブルによって伝送されるときに発生するノイズ干渉などの問題も日増しに深刻になっている。そこで、国家が基準を制定するにしても、メーカーが自ら基準を定義するにしても、EMCは一定の要求がなされ、それが達成されない場合製品として認められない。従って、電磁波干渉やノイズ干渉を抑制することは日増しに重要になっている。
図1は従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコア5を示す斜視図である。図1に示すように、従来技術によるフェライトコア5は上部蓋体10と下部蓋体12とから構成され、上部蓋体10と下部蓋体12の両端には凹状の開口部が設けられ、掛合した後、それぞれに設けられた凹状の開口部によって入線開口部と出線開口部とが構成される。
図2は従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアがケーブル20を挟持する状態を示す斜視図である。図3は従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアがケーブル20を挟持した状態を示す斜視図である。図2に示すように、ケーブル20を入線開口部からフェライトコア内に進入させ、出線開口部から退出させ、図3に示すように、上部蓋体10と下部蓋体12とをお互いに掛合して構成される。
図4は従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアにケーブルを巻設する状態を示す斜視図である。図5は従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアにケーブルを巻設した状態を示す斜視図である。図4に示すように、ケーブル20を入線開口部からフェライトコア内に進入させた後、上部蓋体10を貫通させて出線開口部から退出させるが、フェライトコアの電磁波干渉抑制の効果を高めるために、上部蓋体10の外部表面を経由して再び入線開口部から進入させ、出線開口部から退出させる。図5に示すように、上部蓋体10と下部蓋体12とをお互いに掛合したとき、上部蓋体10に巻設されたケーブル20が外部に露出する。
以上のことから分かることは、従来技術によるフェライトコア5は同一体積の下、さらに好適な構造にした場合、電磁波干渉をさらに抑制することができ、ケーブル20がフェライトコア5の外部に露出する構造は見た目にも良くない。
本考案の目的は、上部ケーブル固定柱と下部ケーブル固定柱とによって、ケーブルをフェライトコア内部に巻設し、単位体積における電磁波干渉抑制効果を高め、さらに見た目にも美しい電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアを提供することにある。
上記目的を解決するために、請求項1の考案は、ケーブルを挟持して電磁波干渉を抑制するフェライトコアであって、フェライトコアは、上部蓋体と、下部蓋体とから構成され、上部蓋体の内部壁面上には上部ケーブル固定柱が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられ、下部蓋体の内部壁面には上部蓋体の上部ケーブル固定柱に対応する下部ケーブル固定柱が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられ、上部蓋体と下部蓋体の両端には、それぞれに設けられた凹状の開口部によって入線開口部と出線開口部とが構成されており、ケーブルを入線開口部からフェライトコア内に進入させた後、先ず上部ケーブル固定柱に巻設し、次に、入線開口部から再び下部蓋体に進入させ、下部蓋体の下部ケーブル固定柱に沿って出線開口部から退出させて構成されることを特徴とする電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアである。
請求項2の考案は、ケーブルは、信号ケーブルおよび電気ケーブルであることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアである。
請求項3の考案は、上部蓋体の上部ケーブル固定柱は、数量をさらに増加させることができ、ケーブルを巻設し、電磁波干渉抑制の効果をさらに高めることができることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアである。
請求項4の考案は、下部蓋体の下部ケーブル固定柱は、数量をさらに増加させることができ、ケーブルを巻設し、電磁波干渉抑制の効果をさらに高めることができることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアである。
請求項5の考案は、フェライトコアの材料は、Ni−ZnフェライトまたはMn−Znフェライトであることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアである。
本考案の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアは上部ケーブル固定柱と下部ケーブル固定柱にケーブルを巻設することによって、従来技術のもののようにケーブルを外部に露出させることなく単位体積における電磁波干渉抑制効果を高めることができるものであり、さらに見た目にも美しい。
本考案の長所および主旨を明らかにするために、本考案の好適な実施形態を図に沿って詳細に説明する。
図6は本考案の一実施形態による電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア4を示す斜視図である。図6に示すように、フェライトコア4は信号ケーブルや電気ケーブルなどのケーブル20を挟持して電磁波干渉の抑制を行う。フェライトコア4は上部蓋体30と下部蓋体32とから構成される。上部蓋体30の内部壁面上には上部ケーブル固定柱40が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられ、下部蓋体32の内部壁面には上部蓋体30の上部ケーブル固定柱40に対応する下部ケーブル固定柱42が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられている。上部蓋体30と下部蓋体32とをお互いに掛合した後、それぞれの開口部によって、入線開口部と出線開口部とが構成される。フェライトコア4の材料はNi−ZnフェライトまたはMn−Znフェライトとすることができる。
図7は本考案の一実施形態による電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアにケーブルを巻設する状態を示す斜視図である。図8は本考案の一実施形態による電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアにケーブルを巻設した状態を示す斜視図である。図7に示すように、ケーブル20を入線開口部からフェライトコア内に進入させた後、先ず上部蓋体30の上部ケーブル固定柱40に巻設し、巻設完了後、入線開口部から退出させる。次に、入線開口部から再び下部蓋体32に進入させ、下部蓋体32の下部ケーブル固定柱42に沿って出線開口部から退出させる。
上部蓋体30に上部ケーブル固定柱40をさらに増設してケーブルを巻設し、電磁波干渉抑制効果を高めさせることができる。同様に、下部蓋体32の下部ケーブル固定柱42をさらに増設して電磁波干渉抑制効果を高めることができる。
本実施形態の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア4は上部ケーブル固定柱40と下部ケーブル固定柱42にケーブル20を巻設することによって、従来技術のもののようにケーブルを外部に露出させることなく単位体積における電磁波干渉抑制効果を高めることができるものであり、さらに見た目にも美しい。
上述の説明は本考案の実施形態を示すものであり、本考案の範囲を制限するものであはない。
従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアを示す斜視図である。 従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアがケーブルを挟持する状態を示す斜視図である。 従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアがケーブルを挟持した状態を示す斜視図である。 従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアにケーブルを巻設する状態を示す斜視図である。 従来技術による電磁波干渉を抑制するフェライトコアにケーブルを巻設した状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態による電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアを示す斜視図である。 本考案の一実施形態による電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアにケーブルを巻設する状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態による電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコアにケーブルを巻設した状態を示す斜視図である。
符号の説明
4 フェライトコア
30 上部蓋体
32 下部蓋体
20 ケーブル
40 上部ケーブル固定柱
42 下部ケーブル固定柱


Claims (5)

  1. ケーブルを挟持して電磁波干渉を抑制するフェライトコアであって、
    前記フェライトコアは、上部蓋体と、下部蓋体とから構成され、
    前記上部蓋体の内部壁面上には上部ケーブル固定柱が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられ、
    前記下部蓋体の内部壁面には前記上部蓋体の上部ケーブル固定柱に対応する下部ケーブル固定柱が設けられ、両端には凹状の開口部が設けられ、
    前記上部蓋体と前記下部蓋体の両端には、それぞれに設けられた凹状の開口部によって入線開口部と出線開口部とが構成されており、前記ケーブルを前記入線開口部からフェライトコア内に進入させた後、先ず前記上部ケーブル固定柱に巻設し、次に、前記入線開口部から再び前記下部蓋体に進入させ、前記下部蓋体の前記下部ケーブル固定柱に沿って出線開口部から退出させて構成されることを特徴とする電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア。
  2. 前記ケーブルは、信号ケーブルおよび電気ケーブルであることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア。
  3. 前記上部蓋体の前記上部ケーブル固定柱は、数量をさらに増加させることができ、前記ケーブルを巻設し、電磁波干渉抑制の効果をさらに高めることができることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア。
  4. 前記下部蓋体の前記下部ケーブル固定柱は、数量をさらに増加させることができ、前記ケーブルを巻設し、電磁波干渉抑制の効果をさらに高めることができることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア。
  5. 前記フェライトコアの材料は、Ni−ZnフェライトまたはMn−Znフェライトであることを特徴とする請求項1記載の電磁波干渉抑制に使用されるフェライトコア。

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