JP3115226U - 省エネルギー支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギー支援システムをさらに使いよくして家庭などにおける省エネルギーを支援すること。
【解決手段】既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い新設高効率エアコンを新たに導入し、部屋の冷暖房のために、新設高効率エアコンおよび既設冷暖房装置を同時に起動して並列運転を行い、通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ既設冷暖房装置を並列運転するように制御した場合に、その省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段35と、新設高効率エアコンを導入した場合の設備費用の割賦払いによる支払額を算出する手段36と、経済的負担の軽減分と支払額とを比較し、比較した結果を新設高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のために表示する手段37,39とを有する。
【選択図】図7

Description

本考案は、家庭などで使用される電力、ガス、および/または水道などのエネルギーの消費量を低減するための省エネルギー支援システムに関する。特に、家庭の既設の冷暖房装置に代えてまたはそれに追加して、省エネ効果の大きい小型高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のためのシステム(装置)に関する。
従来より、省エネルギー化の推進のために、エスコシステムまたはエスコ事業が提案されている。エスコシステム(ESCOシステム)とは、工場やオフィス等の建築物に省エネのための設備投資を行い、それによる省エネ効果で設備費用を賄い、顧客には直接費用負担をかけずに省エネ設備改善を行うシステムである。これらは、規模の比較的大きいもの、つまり年間の電力消費量が30万KWH程度のものが対象である。近年において対象規模は下がってきたがそれでも10万KWH程度以上である。
家庭用エスコについて英国で取り組み始めるというニュースが数年前に出たが現時点でも実際にそれが完成しまたは実用化したという報告は見いだせない。
一方日本では、家庭用として(財)省エネセンターが電力メーター等を家庭内に表示させ、主婦の節約意識を喚起し省エネに大きな効果(20%)をあげた例が報告されている。しかし残念ながら省エネ努力は一般に長続きせず、省エネ努力の継続期間はせいぜい2〜3年程度が精一杯ということのようである。
このような点に鑑みて、本考案者は、家庭用のエスコシステムともいうべき、家庭用の省エネ支援機器を用いた、コンピュータ利用の省エネルギー支援システムを先に提案した(特許文献1)。そのシステムは、エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ支援機器を家庭に導入するに当たり、当該省エネ支援機器を導入した場合にその省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段と、当該省エネ支援機器を導入した場合にその設備費用の割賦払いによる支払い額を算出する手段と、前記経済的負担の軽減分と前記支払い額とを比較し、比較した結果を当該省エネ支援機器の導入の可否の決定の支援のために表示する手段とを有して構成される。
ところで、地球温暖化防止のための京都議定書の発効を間近に控え、産業界(消費割合約50%)および自動車運輸業界(同25%)は、省エネ技術では久しく世界の先端を走り、民生事業用もエスコ事業を武器に省エネを強力に進め始め、それぞれ目標と技術手段をもって強力に進めている。しかし、京都議定書の目標達成には程遠く、却ってCO2排出量は比較対象の1990年の実績より増加し、目標達成は困難視されている。
これに対し、民生家庭用(同13%)では、新築住宅や新家電製品には国の厳しい基準があり、それらを使う者はその恩恵に与れるが、旧来の住宅や家電を使い続ける大部分の国民にとって省エネ努力以外には有効な技術や設備手段の少ないままであり、掛け声の割りには省エネやCO2削減は進んでいないのが現状である。家庭用にも容易に利用出できる技術設備手段が久しく求められており、地球温暖化防止に向けた喫緊の課題でもある。
特開2001ー344412
上に述べたように、省エネやCO2の削減を行って地球温暖化を防止することに協力しなければならないと分かっていても、それが不確かな遥か未来のことであり、且つ一人一人の寄与する割合が極めて少ないことから、多くの人が継続的に協力し実行することはなかなか期待できない面がある。したがって、省エネ施策に対して個人が直接的に恩恵を見いだせるような普及策が必要である。
本考案は、先に本考案者が提案した省エネルギー支援システムをさらに使いよくして家庭などにおける省エネルギーを支援するものである。
本考案は、家庭で使用される電力などのエネルギーの消費量を低減するためのコンピュータを用いた家庭用省エネルギー支援システムであって、部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に代えて、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンを新たに導入したとし、その省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段と、前記新設高効率エアコンを導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する手段と、前記経済的負担の軽減分と前記支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のために表示する手段とを有する。
また、部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に加えて、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンを新たに導入したとし、前記部屋の冷暖房のために、前記新設高効率エアコンおよび前記既設冷暖房装置を同時に起動して当初の間は並列運転を行い、それ以降において通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、前記新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ前記既設冷暖房装置を並列運転するように制御した場合に、その省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段と、前記新設高効率エアコンを導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する手段と、前記経済的負担の軽減分と前記支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のために表示する手段とを有する。
また、設定された広さを越える部屋については、部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に加えて、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンを新たに導入したとし、前記部屋の冷暖房のために、前記新設高効率エアコンおよび前記既設冷暖房装置を同時に起動して当初の間は並列運転を行い、それ以降において通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、前記新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ前記既設冷暖房装置を運転するように制御した場合、設定された広さ以下の部屋については、前記既設冷暖房装置に代えて前記新設高効率エアコンを新たに導入した場合に、その省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段と、前記新設高効率エアコンを導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する手段と、前記経済的負担の軽減分と前記支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のために表示する手段とを有する。
好ましくは、前記新設高効率エアコンとして、冷暖房能力が2.2kWまたは2.5kWであり且つエネルギー消費効率COPが5.27以上の高効率エアコンを用いる。
また、前記経済的負担の軽減分を算出する手段は、さらに、家庭におけるエネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ支援機器を導入した場合にその省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出し、前記支払額を算出する手段は、さらに、前記省エネ支援機器を導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出し、前記表示する手段は、前記新設高効率エアコンおよび前記省エネ支援機器の両方についての経済的負担の軽減分と支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンおよび前記省エネ支援機器の導入の可否の決定の支援のために表示する。
また、前記新設高効率エアコンによる省エネ効果期待データと設備費用、および、複数の前記省エネ支援機器の項目と各省エネ支援機器による省エネ効果期待データと設備費用を含んで記録した省エネテーブルを記憶する記憶装置と、過去1年以上の期間にわたる当該家庭における月毎のエネルギーの消費実績値を示す消費量データを入力するための入力装置と、前記消費量データで表される前記月毎のエネルギーの消費量の変化に基づいて各月の当該家庭における用途別エネルギー消費量を推定する手段と、前記用途別エネルギー消費量に基づいて前記省エネテーブルの中から効果的な前記新設高効率エアコンまたは前記省エネ支援機器を選択して表示する手段とを有する。
また、請求項1ないし6のいずれかに記載の省エネルギー支援システムを実現するコンピュータをデジタルテレビに内蔵する。
また、電力などのエネルギーの消費量を低減するための省エネルギー支援システムであって、部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に加えて、新たに設置された、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンと、前記部屋の冷暖房のために、前記新設高効率エアコンおよび前記既設冷暖房装置を同時に起動して当初の間は並列運転を行い、それ以降において通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、前記新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ前記既設冷暖房装置を並列運転するように制御する制御装置とを有する。
省エネルギー支援システムをさらに使いよくして家庭などにおける省エネルギーを支援することができる。
図1は本考案の実施形態に係る支援システム1の構成の例を示すブロック図、図2は支援システム1による省エネ支援ステップを示す図、図3は第1ステップSP1を詳しく示す図、図4は高効率エアコンACの導入による装置構成の例を示す図、図5は制御装置CUによる制御内容の例を示すフローチャート、図6は省エネ支援機器の例を示す図、図7は支援システム1の機能的な構成の例を示す図、図8〜図12は省エネテーブルTB1〜5の例を示す、図13は表示装置11の表示面HGに表示された支援画面HG1の例を示す図、図14はデジタルテレビDTの例を示す外観図である。
図1に示す支援システム1は、一般家庭の住宅またはそれに準じた小規模の事務所の建物などで用いられる装置である。
そのような住宅には、電力、ガス、および水道が供給されており、それぞれ、供給事業者が設置している取引用積算計、つまり電力量計、ガスメータ、および水道メータなどによって、消費量(使用量)が計測されるようになっている。
つまり、取引用積算計において、それぞれの消費量が電気的にまたは光学的に読み取られ、得られた実測値(実測データ)は、無線または有線で支援システム1に送信される。
住宅には、エアコン(エアコンディショナー)などの冷暖房装置、テレビジョン受像器、電子レンジ、洗濯機、電気湯沸器、冷蔵庫、パーソナルコンピュータ、照明器具などの電化製品、ガス給湯器、ガス風呂湯沸器、およびガスレンジなどのガス器具、および水道蛇口などが設けられている。これらの電化製品および機器などを「エネルギー消費機器」ということがある。エネルギー消費機器によって、電力、ガス、および水道などのエネルギーが消費される。
なお、ここでいうエネルギーには水道も含まれる。各家庭が消費するユーティリティであり、消費量に相当する料金が家計から支出される点で水道も電力やガスと同様にみなせる。
また、住宅には電話回線が引き込まれており、これを利用して、支援システム1を種々のネットワーク、サーバ、または通信機器などに接続可能である。
支援システム1は、住宅で消費されるエネルギーを低減するための支援を行うコンピュータである。
図1に示すように、支援システム1は、表示装置11、キーボード12、マウス13、プリンタ14、処理装置15、主メモリ16、固定ディスク装置17、ドライブ装置18、通信装置19、エネルギー別消費量検出装置20、機器別消費量検出装置21、省エネ強制実行装置22、その他の種々のインタフェースを備えている。
表示装置11は、LCD(液晶ディスブレイ)またはCRT(陰極線管)などで構成される。エネルギー消費データの入力および各種設定用の表示、省エネアクションガイド、省エネ効果の表示など、省エネ支援のための種々の画面、その他の種々の表示に用いられる。キーボード12およびマウス13は、データ入力および各種設定入力に用いられる。プリンタ14は、表示装置11に表示されるエネルギー消費量の目標値および実績値などの推移を示すグラフなどの印字出力に用いられる。
処理装置15は、後述する省エネ支援ソフトウエア(プログラム)にしたがって、入力されたデータを処理し、処理結果を表示装置11またはプリンタ14に出力するなどの処理を行う。
主メモリ16は、半導体メモリであり、処理装置15が実行するプログラムのロード、入力データの記憶などに用いられる。本実施形態の支援システム1は、補助記憶装置として、固定ディスク装置17およびドライブ装置18を備えている。固定ディスク装置17は、プログラムやデータの保存に用いられる。ドライブ装置18は、主として、プログラムの初期ロード、データのバックアップなどに用いられ、CD−ROMドライブ装置、光ディスク装置、又は光磁気デイスク装置などで構成される。
通信装置19は、インターネット、その他のネットワークを介して種々の情報を取得するのに用いられる。例えば、市販されている省エネ支援機器の仕様および価格などについての最新の情報、および最新の気象情報などを取得する。また、省エネ機器の購入積立金の入金または割賦支払いなどのオンラインバンキングにも用いられる。
エネルギー別消費量検出装置20は、取引用積算計その他の検出器などから受信したデータに基づいて、エネルギー種別毎の消費量を検出する装置である。
機器別消費量検出装置21は、例えば冷蔵庫、テレビジョン受像器、空調機、給湯器といった比較的エネルギー消費量の多い大型機器ごとに、電力、ガス、水道の消費量を検出するための装置である。電力については、例えば、非接触の電流検出器を用いて検出した電流と電圧と力率の積から消費電力の概算値を求めることができる。非接触の電流検出器としては、電磁誘導式のものやホール素子を用いたものが実用化されている。ガス、水道については、供給支管路に流量計を介装して消費量を検出することができる。前述の非接触型電流検出器や流量計を大型機器ごとに装着して、機器別消費量検出装置21を構成する。
省エネ強制実行装置22は、例えば、テレビジョン受像器や空調機などの電源ラインに介装し、電源供給を強制的に停止する装置である。タイマーとの併用により、特定時間帯のみ電源供給を停止し、又は許可する装置であってもよい。あるいは、消費エネルギーを低減するために空調機の設定温度や風量などの設定が処理装置15の制御で可能な場合は、そのような設定を行う手段も省エネ強制実行装置22に含まれる。
上記のような支援システム1は、一般的なコンピュータシステム(特に、パーソナルコンピュータシステム)と専用の省エネ支援ソフトウエア(プログラム)、そして必要に応じて付加されるエネルギー別消費量検出装置20、機器別消費量検出装置21、省エネ強制実行装置22のような専用機器によって構成することができる。また、壁面に取り付けて操作できるように、特別に製作した薄型のコンピュータを用いて構成することもできる。
さらに、図14に示すように、そのようなコンピュータをデジタルテレビDTに内蔵して、デジタルテレビDTに支援システム1の機能を付加することも可能である。その場合に、表示面HGを種々のデータ、メッセージ、図形などを表示し、支援画面として利用することができる。また、デジタルテレビDTとして、表示面HGを有した完成されたテレビではなく、デジタル用専用チューナなどの追加ユニットとして構成し、その追加ユニットの内部に支援システム1の機能を内蔵してもよい。
省エネ支援ソフトウエアは、例えばCD−ROMのような記憶媒体23に記録されて提供され、ドライブ装置18を介して固定ディスク装置17にインストールされる。但し、そのような構成に限るわけではなく、例えば、通信装置19を介して接続された他のコンピュータ又はネットワークのサーバからダウンロードして実行するように構成することも、また標準化してLSI化することも可能である。
さて、図2に示すように、本実施形態の支援システム1による省エネ支援は、第1ステップSP1、第2ステップSP2、および第3ステップSP3の3つのステップSPによって実行される。
これらの各ステップSPにおいて、高効率エアコンまたは省エネ支援機器の導入、つまり機種の選定と設置が行われ、導入された高効率エアコンおよび省エネ支援機器の省エネ効果の管理が行われ、必要に応じて省エネ効果を高めるための省エネ制御が行われ、設備費用のオンラインによる割賦支払いなどが行われる。
なお、高効率エアコンとは、エネルギー消費効率COPの高いエアコンをいう。例えば、冷暖房能力2.5kWではエネルギー消費効率COPが5.27(平成16年度における国の目標値)以上のエアコンまたはこれと同等の装置をいう。これに対して、部屋の冷暖房のために既に設置されているエアコンは、通常、エネルギー消費効率COPがこれよりも小さい。例えば、エネルギー消費効率COPが3.0であったり2.2であったりする。
省エネ支援機器とは、省エネ機器および家庭用エネルギー生成装置がある。省エネ機器は、それを使用することによって省エネ効果のある機器である。例えば、硬質樹脂製の中空箱体の内側に断熱材を貼り付けた省エネ節水用入浴ステップ、風呂の残り湯利用装置、二重ガラス窓、輻射暖房装置、待機電力節約装置などである。家庭用エネルギー生成装置は、家庭で利用可能な形態のエネルギーを生成し、結果的に省エネ効果を生じさせる機器である。例えば、太陽電池(太陽発電機)および太陽熱温水器などの太陽エネルギー利用機器、風力発電機、燃料電池、およびマイクロタービンなどがある。
これら、高効率エアコンおよび省エネ支援機器を総称して「省エネ支援機器等」ということがある。
第1ステップSP1では、省エネ支援の管理システムである支援システム1、および各種の省エネ支援機器等が導入される。省エネ支援機器等として、ここでは主として高効率エアコンおよび省エネ機器が導入の対象となる。高効率エアコンは、従来のエアコンやその他の冷暖房装置を用いた場合と比較して直接的に省エネ効果が発揮でき経済的利益が得られるからである。省エネ機器は、比較的安価で設備の経済効率が断然よく、導入が容易だからである。また、ユーザの家族による省エネ努力が行われる。
省エネ支援機器等の設備の導入による省エネ効果の目標値は20%、省エネ努力による省エネ効果の目標値は15%であり、合計で35%である。
導入された省エネ支援機器等などによる省エネ効果に基づいて、その家庭における経済的負担が軽減される。その経済的負担の軽減分が設備費用の割賦払いに充てられる。
第1ステップSP1におけるこのような想定のもとに、支援システム1は、省エネ支援機器等の省エネ支援機器等による省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する。そして、省エネ支援機器等を導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する。経済的負担の軽減分と支払額とを比較し、比較した結果を省エネ支援機器等の導入の可否の決定の支援のために表示装置11の表示面に表示する。ユーザは、表示された内容を見て、省エネ支援機器等のうちのいずれかを選択し、導入の可否を決定する。導入することに決定した場合には、それによる省エネ効果を所定の期間にわたって得られるように管理し、またユーザおよびその家族が努力する。第1ステップSP1における詳細については後で説明する。
第2ステップSP2では、主として太陽熱温水器などの中規模の家庭用エネルギー生成装置が導入の対象となる。このステップでの省エネ支援機器等の導入によって、省エネ効果の目標値はさらに10%増え、合計45%となる。これによる経済的負担の軽減分が、第2ステップSP2で導入した設備費用、および第1ステップSP1での設備費用の支払い残の割賦払いに充てられる。
第2ステップSP2におけるこのような想定のもとに、支援システム1は、第1ステップSP1の場合と同様に、省エネ支援機器等による省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出し、設備費用の割賦払いによる支払額を算出し、経済的負担の軽減分と支払額とを比較し、比較した結果を省エネ支援機器等の導入の可否の決定の支援のために表示装置11の表示面に表示する。
第3ステップSP3では、主として太陽電池および燃料電池などの大規模の家庭用エネルギー生成装置が導入の対象となる。このステップでの省エネ支援機器等の導入によって、省エネ効果の目標値はさらに10〜30%増え、合計55〜75%となる。これによる経済的負担の軽減分が、第3ステップSP3で導入した設備費用、および、第1ステップSP1と第2ステップSP2での設備費用の支払い残の割賦払いに充てられる。
第3ステップSP2におけるこのような想定のもとに、支援システム1は、第2ステップSP2の場合と同様に、省エネ支援機器等による省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出し、設備費用の割賦払いによる支払額を算出し、経済的負担の軽減分と支払額とを比較し、比較した結果を省エネ支援機器等の導入の可否の決定の支援のために表示装置11の表示面に表示する。
このように、支援システム1は、省エネ支援機器等の導入に当たり、どのような機器をどの時期に導入すればよいかをユーザが決定するための支援を行う。
支援システム1を導入し、その支援に沿って実行することにより、その家庭では以後努力無しに永続的に高効率エアコンや省エネ支援機器による効果分だけ省エネが行われる。そして、その省エネ効果による月々の公共料金の削減効果額をこの設備費用の支払いに当て、期間をかけて完済し、家計に負担を与えることなしに省エネルギー支援システムを導入することができる。設備費用の完済後は省エネ効果の相当額は家計に還元される。
次に、第1ステップSP1について詳細に説明する。
図3に示すように、住宅の部屋の冷暖房のために既に設置されたエアコンである既設エアコンに加えて、既設エアコンよりもエネルギー消費効率COPの高いエアコンである新設高効率エアコンを新たに導入するか、または、既設エアコンに代えて高効率エアコンを新設高効率エアコンとして新たに導入することが検討される。
なお、原則として、設定された広さを越える部屋については、既設エアコンに加えて新設高効率エアコンを導入し、設定された広さ以下の部屋については、既設エアコンに代えて新設高効率エアコンを導入する。その場合のしきい値である部屋の広さは、ユーザがキーボード12またはマウス13などにより設定することができる。部屋の広さとして、例えば、10畳、8畳、15m2 、13m2 などのように設定される。または、リビングルームは広い部屋、書斎や子供部屋は狭い部屋、などのように部屋の種類を指定して設定してもよい。例えば10畳に設定された場合には、10畳を越える部屋については既設エアコンに加えて新設高効率エアコンを導入し、10畳以下の部屋については既設エアコンに代えて新設高効率エアコンを導入する、という前提で支援が行われる。
既設エアコンと新設高効率エアコンとが1つの部屋に併置された場合には、その部屋の冷暖房のために、新設高効率エアコンおよび既設エアコンを同時に起動して当初の間は並列運転を行い、それ以降において通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ既設エアコンを並列運転するように制御が行われる。
新設高効率エアコンとして、冷暖房能力が2.2kWまたは2.5kWであり且つエネルギー消費効率COPが5.27以上の高効率エアコンが対象となる。
例えば、図4に示すように、子供部屋、書斎などの小部屋は、既設エアコンを単純に小型の高効率エアコンACS1,2に入れ替える。または新設する。また、リビングなどの大部屋は、単純な代替は高価につくので、設置場所などのスペースに余裕がある場合に、既設エアコンKACに加えて小型の高効率エアコンACZを増設し、従来からのエアコンその他の冷暖房装置に併設する。この方が設置費用が安く済む。高効率エアコンACZおよび既設エアコンKACの制御のために、制御装置CUが設けられている。制御装置CUには、起動のための起動ボタンBT1、停止のための停止ボタンBT2が設けられている。
高効率エアコン(新設高効率エアコン)ACZおよび既設エアコンKACを併設した場合に、制御装置CUによって次のように制御を行う。
図5に示すように、冷暖房を開始するために例えば起動ボタンBT1を押して起動を行うと、高効率エアコンACZおよび既設エアコンKACが同時に起動され、当初の間は並列運転が行われる(#12,13)。これによって、冷暖房の効果を速く得ることができる。所定の冷暖房の効果が現れて設定状態になると(#15でイエス)、既設エアコンKACを停止し(#16)、高効率エアコンACZのみで冷暖房の運転を行う。なお、設定状態として、例えば、起動してから所定の時間が経過した状態となった場合、所定の温度に到達した状態となった場合などがある。これらの条件は必要に応じて設定可能である。
当初の間を過ぎた以降において、通常時は、新設高効率エアコンのみの運転が行われ、新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ既設エアコンを運転するように制御が行われる。
すなわち、モードスイッチKK1によって必要に応じて季節モードが設定される。季節モードが設定されている場合に、つまり特に酷暑期または酷寒期において(#17でイエス)、高効率エアコンACZによる通常の運転を行いつつ(#14)、既設エアコンKACによるバックアップ運転を時々行う(#18)。バックアップ運転は、例えば、設定温度に達しないときなど、冷暖房の効果が現れにくいときに、設定温度に達するまで、または設定された時間が経過するまで、既設エアコンKACを運転する。それ以外の期間は、高効率エアコンACZを主体とした通常の運転で冷暖房を行う。
季節モードが設定されていない場合には(#17でノー)、既設エアコンKACによるバックアップ運転は行われない。
停止ボタンBT2などが押されて停止の指令があれば(#19でイエス)、高効率エアコンACZおよび既設エアコンKACを共に停止する(#20)。
なお、酷暑期または酷寒期であるか否かを判断するには、例えば、制御装置CUなどに温度センサを設けておき、室温の状態を監視しておけばよい。
また、起動時において高効率エアコンACZおよび既設エアコンKACを常に並列運転するのではなく、起動モードの切り換えを可能としておいてもよい。つまり、起動モードが並列運転モードであるときにフローチャートで示すように起動し、単独モードであるときには高効率エアコンACZのみを起動するようにする。
なお、このような制御装置CUは、マイクロコンピュータなどを用いて独立したユニットとして設けてもよく、支援システム1の機能の1つとしてその内部に設けてもよく、また、高効率エアコンACZの内部に設けてもよい。
高効率エアコンACZ,ACSの機能の具体例を挙げると、小部屋の既設エアコンKACのうち、エネルギー消費効率COPが3.0以下のものを、COP5.27以上(例えば6.09)の高効率エアコンACSに入れ替える。大部屋ではCOP5.27以上の高効率エアコンACZを追加する。
例えば、3LDKの標準家屋、つまり、リビングが14畳程度、子供部屋、書斎、寝室がそれぞれ6畳とし、6畳の3室は高効率エアコンACSに更新し、リビングは高効率エアコンACZを増設する。
この場合に、同じ使用時間で、更新しない場合に比べて43%程度の省エネ効果が得られ、家庭全体に対しては13%程度の省エネ効果が得られる。なお、6畳の既設エアコンはCOPが3.0とし、リビングの既設エアコンはCOPが2.2とし、新設エアコンはCOPが5.3として算出した。
また、例えば、図4に示すように、リビング、子供部屋、書斎の3室に小型の高効率エアコンを増設または入れ替え設置した場合には、設備費用が3台で約21万円、これによって13%の省エネ効果が得られる。
このような設備によって20%の省エネ効果が得られれば、5年程度の期間で設備費用の支払を終えることができる。しかし、高効率エアコンのみではその約3分の2しか稼げないことになる。エアコンの使用時間がもっと長かったり、償却期間を長くとることができれば、これだけで賄うことが可能である。
したがって、5年償却のエスコシステムを成り立たせるためには、さらに省エネ支援機器を追加することが必要である。
すなわち、種々の省エネ支援機器を導入する。省エネ支援機器は、用途毎に異なるので、省エネのためには各用途の消費に略等しい割合で省エネ支援機器を導入することが好ましい。同一用途に複数の省エネ支援機器を設けた場合には、それらが相互に干渉して省エネ効果が薄められることがあるからである。
例えば、窓ガラスに二重ガラスを用い、その部屋の冷暖房に高効率エアコンを用いたとすると、その省エネ効果は、足し算ではなく掛け算になり、効果は薄まる。
一方、支援システム1において省エネ効果が効くのは、金額的(経済的)な節約効果であり、概してエネルギー単価の高い電力の省エネが有効といえる。この意味で、照明、動力、および冷暖房装置の省エネが有効である。冷暖房装置には、電動機を動力源としヒートポンプ方式で熱交換を行うエアコン、冷水式のコンデショナ、扇風機、ストーブなどがある。エアコン以外の冷暖房装置は、COPが1以下と考えてよい。
冷暖房装置以外の冷暖房の省エネ支援機器として、局部間仕切り、ガラスの断熱材貼付、二重ガラスなどがある。但し、前述のように高効率エアコンと省エネ効果が干渉するので、その分だけ効果は薄まるが、前二者は手軽に使用できるので、比較的安価で有効な省エネ支援策である。
例えば、図6(A)に示すように、浴槽の外面を断熱材で覆うことによって省エネ効果が得られる。例えば、断熱材の施行費用が2万円で、施行前と比較してコストで3.5%の省エネ効果が得られる。
また、図6(B)に示すように、LED(発光ダイオード)の利用がある。LEDは、省エネを目的として既に交通信号機や端末機器類に多く使用されている。例えば、住宅の照明を白色LEDで行うことにより、4〜5%の省エネ効果が期待される。
このように、多くの省エネ支援機器の中から適当な省エネ支援機器を選択する。省エネ支援機器の選択および導入に関しては、先に挙げた特開2001ー344412を参照することができる。
省エネ支援機器等によって20%以上の省エネ効果を得る。省エネ支援機器等の設備費用が5年程度の償却期間で完済できる。さらに、ユーザなどの省エネ努力によって15%以上の省エネ効果を得ることができれば、償却期間は大幅に縮まり、3年程度に短縮可能である。このように、省エネ努力による省エネ効果によって償却期間が変わってくる。
次に、第1ステップSP1の具体例を説明する。
第1ステップSP1における設備の導入時点tSP1を0年(t=0)とする。まず、支援システム1を操作することにより、対象となる省エネ支援機器等およびその省エネ支援機器等の予測値が表示されるので、ユーザはそれらを参考にしてどの省エネ支援機器等を導入するかを決定する。決定した省エネ支援機器等は、実際に導入設置される。
導入する省エネ支援機器等の設備費用(購入価格)が示される。但し、第1ステップSP1においては、省エネ支援機器等とともに支援システム1を同時に導入するので、それらの合計額を設備費用とする。ここでは、設備費用P1を40万円とする。
導入する省エネ支援機器等による省エネ効果が20%であるとする。つまり、20%のエネルギー消費量の低減が期待できるとする。これに、省エネ努力によって15%の省エネ効果が期待できるとし、合計で35%の省エネ効果が得られるとする。家庭の光熱費の年間の平均実績値が24万円であったとすると、省エネ効果による年間の光熱費の軽減額(省エネ期待額)η1は、24万円×0.35=8.4万円となる。
支払い期間T1は、
T1=P1/η1
として求められる。ここでは約4.2年である。
その後、時間t1が経過したときの残債額Pz1は、
Pz1=P1×(T1 −t1)/T1
として求められる。
さて、図7において、支援システム1は、機能として、入力部31、消費量データ記憶部32、用途別エネルギー消費量推定部33、省エネテーブル34、省エネ効果算出部35、設備費用算出部36、比較部37、選択部38、表示部39などを有する。
入力部31は、過去1年以上の期間にわたる当該家庭における月毎のエネルギーの消費実績値を示す消費量データを入力するためのものである。また、入力部31は、省エネテーブル34に記録すべき種々のデータを入力するため、種々の設定を行うため、その他の入力のためにも用いられる。入力部31は、は、図1におけるキーボード12、マウス13、ドライブ装置18、または通信装置19などによって実現され、また、処理装置15によるデータ処理または制御を含めて実現されることもある。
消費量データ記憶部32は、入力部31によって入力された消費量データを記憶する。消費量データ記憶部32は、主メモリ16、固定ディスク装置17、またはドライブ装置18などによって実現される。
用途別エネルギー消費量推定部33は、消費量データで表される月毎のエネルギーの消費量の変化に基づいて各月の当該家庭における用途別エネルギー消費量を推定する。
すなわち、家庭のエネルギー使用状況は、家の構造、間取り、家族数、家族の生活パターン、地域の気象条件、使用エネルギー種別等により千差万別であるが、まず大括りに把握する。入力部31によって、電力、ガス水道等の料金表を入力して記憶する。また、当該家庭の過去1年以上望ましくは3年程度の電力、ガス、水道の支払い料金の実績を入力し、使用量に換算して月ごとのカーブにする。
電力のカーブは5月と10月(冷暖房用電力消費の無い月)を底にして夏は少し上がり、冬季は大幅に増加したカーブになる。このとき、5月および10月を結ぶ水平線、厳密には5月および10月を底にしたゆるいカーブを引くと、その下方が照明・動力等の消費量となり、その上方が冷暖房用の消費量となる。
このように、エネルギーの消費量カーブの季節の変動を利用して、家庭の消費エネルギーを、冷暖房、給湯、照明・動力等の3つの用途毎に分解することができる。日本の家庭の平均では、消費エネルギーの用途別割合は、冷暖房30%、給湯35%、照明・動力その他35%であり、一家庭当たりの費用は年間で約24万円、月平均2万円である。詳しくは、上に述べた特開2001ー344412を参照することができる。
省エネテーブル34は、新設高効率エアコンによる省エネ効果期待データと設備費用、および、複数の省エネ支援機器の項目と各省エネ支援機器による省エネ効果期待データと設備費用を含んで記録したものである。
例えば図12において、エアコンについての省エネテーブルTB5が示されている。この省エネテーブルTB5は、あるメーカAのエアコンについて、既設エアコンと取り換えた場合のその既設エアコンの設置年(西暦)に対してどれだけの省エネ効果が期待できるかを示したものである。なお、省エネ効果は3台分である。
図12の省エネテーブルTB5では、新設されるエアコンのCOPは6.09であり、例えば既設年が94年の3台のエアコン(COPは2.28)を全てこのエアコンに取り換えた場合に、年間で33300円の省エネ効果が期待できる。1台の場合にはこの3分の1である。
図12に示す省エネテーブルTB5では1機種のエアコンのみが記録されているが、複数機種のエアコンを省エネテーブルTB5に記録しておき、その中から適切なエアコンを選択するようにしてよい。
なお、省エネテーブルTBに関して、上に述べた特開2001ー344412を参照することができる。
省エネ効果算出部35は、選択された省エネ支援機器等を導入した場合に、それによる省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する。
設備費用算出部36は、選択された省エネ支援機器等を導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する。
比較部37は、省エネ支援機器等を選択した場合にその経済的負担の軽減分と支払額とを比較する。表示面HGに表示することによって比較するものであってもよい。省エネ効果算出部35、設備費用算出部36、および比較部37は、処理装置15などによって実現される。なお、これらの各部は、入力されたデータに所定の演算を行いまたは演算を行うことなく、データを出力するものであってもよい。また、省エネテーブル34から所定のデータを読み出して出力するものであってもよい。
選択部38は、用途別エネルギー消費量に基づいて、省エネテーブル34の中から効果的な新設高効率エアコンまたは省エネ支援機器を選択する。
表示部39は、比較部37で比較された結果、および選択部38で選択された結果などを、表示装置11の表示面に表示するための処理を行う。
比較部37または選択部38における処理の結果は、例えば予測値などとして表示される。
予測値として、例えば、予測される省エネ効果によるエネルギー削減量、省エネ効果による経済的負担の1年間の軽減額(省エネ期待額)、当該省エネ支援機器の設備費用またはその割賦払い額、および、省エネ期待額に対する設備費用の割合(倍率)Tなどが示される。また、赤字、黒字、支出額、収入額などを表示してもよい。
省エネ期待額に対する設備費用の倍率Tは、当該省エネ支援機器による省エネ効果によって何年で設備費用の元が取れるかを示す。
また、予測値として、当該省エネ支援機器の設備費用の割賦払い額を省エネ効果によってまかなうために、エネルギーの消費量を何パーセント低減する必要があるかが示される。
また、当該省エネ支援機器および既に導入されている省エネ支援機器の設備費用の割賦払い額をそれらの省エネ支援機器の省エネ効果によってまかなうとした場合に、それが何時から可能であるか、つまりその省エネ支援機器が導入可能となるのは何時であるか、が示される。
また、省エネ支援機器の導入にともなって、家庭での省エネ努力によって目標値を越える省エネ効果が生じた場合に、どの程度の額が家計に還元されるかが示される。
このように、導入の候補となる省エネ支援機器の機種および導入の時期などが表示される。ユーザは、省エネ支援機器の導入の可否を決定し、導入する場合にその機種を決定し、時期を決定する。
省エネ効果の予測値を求めるに当たって、過去の1年間または数年間のエネルギーの用途別の消費量の実績値から、省エネ支援機器の導入により予測される省エネ効果の分を差し引くことにより当該用途の消費目標値が得られ、エネルギー毎に各用途を加え合わせ、エネルギー毎の消費量の目標値(消費目標値)が求められる。
この消費実績値や消費目標値は、それぞれ月間使用範囲の平均単価を乗じて金額にも換算され、金額のデータとしても記憶される。
なお、ここでは用途別の消費量の実績値から用途別の消費目標値を得たが、用途別の消費量の実績値に基づくのでなく、エネルギー別の消費量の実績値に基づいて消費目標値を求めてもよい。
さて、支援システム1は、上に述べたように過去のデータを解析するのに加え、省エネ目標や気象予報のデータをも加味して、日毎の消費目標値を算出し、時間単位のカーブを示して、消費実績値と比較して種々のアクションガイドを示す。強制的なアクションはあまり好ましくないが、ユーザが選択により行うことが可能である。
次に、表示装置11に表示される支援画面の例を図13に沿って説明する。
図13に示すように、表示面HGには、支援画面HG1が表示される。支援画面HG1には、導入する機器として、高効率エアコンACZが3台、入浴ステップが1台と表示されている。設備費として、高効率エアコンACZ3台の費用180000(=60000×3)円、入浴ステップ1台の費用8000円、支援システム1の費用100000円、電力量計、ガスメータ、および水道メータの消費量を読み取って実測値を送信する機器の費用30000(=10000×3)円が表示され、その合計318000円が表示されている。そして、合計318000円を5年間の割賦払いとした場合の1年の支払い額72000円が表示されている。
省エネ効果による経済的負担の軽減分として、設備による分が、高効率エアコンACZによる33300円、入浴ステップによる13500円の合計46800円、省エネ努力による分が36000円と表示され、年額合計は76800円と表示されている。
その下には、1年間の軽減分76800円から1年の支払い額72000円を差し引いた結果が、4800円の黒字と表示されている。
ユーザは、この支援画面HG1を見て、この省エネ計画を実行するかどうか、つまり高効率エアコンACZ、入浴ステップ、および支援システム1の導入の可否を決定する。その決定に当たっては、ユーザおよびその家族が行うべき省エネ努力を実際に行えるかどうかなどをも検討する。
なお、図13の支援画面HG1は、ユーザが表示内容に応じた機器を省エネテーブルTBから指定し、必要な項目に対して設定などを行った結果表示されたものである。償却期間または割賦の返済期間などもユーザが設定可能である。償却期間または割賦の返済期間などを逆算して表示させることも可能である。ユーザの指定または設定内容によって、支援画面HG1に表示される内容が異なってくる。支援画面HG1として、図13に示した以外の種々の内容または項目などを表示しまたは省略することができる。
以下において補足的な説明を行う。
水道はエネルギーではないが、公共料金の中に含まれ、またエネルギーの固まりのようなものであるので、省エネ財源を増やす意味もあり、省エネ対象に含める。この用途の省エネ機器は、上に述べた入浴ステップであり、これによる省エネ効果は、前述のエネルギーの他に水道代の節約効果17〜20%強があり、省エネ効率はよいものである。この他に水道の省エネ機器として節水栓がある。
上にのべた支援システム1によって効率的な省エネルギー支援システムができる。然し効率がよく初期費用がゼロでも普及が進むとは限らない。魅力のあるアミューズメントと組み合わせることによって普及が大幅に進むと期待される。
一方、日本では昨年末に地上波ディジタル放送が始まり、デジタルテレビヘの買い替えが必要となり、早期普及策が求められている。そこで、このデジタルテレビと本支援システム1のコンピュータとを組み合わせる。この組合せは、同種の技術商品の組み合わせであるので、部品の共通化を行うことができ、製造も容易であって、表示面など共用できるものが多く、多くのメリットが期待できる。デジタルテレビに本支援システム1のコンピュータチップを内蔵することにより、支援システム1を内蔵したデジタルテレビを提供することができる。
また、デジタルテレビに支援システム1を内蔵せず、無線または有線で電気的に接続して併設し、両者の組み合わを行ってもよい。何よりの利点は、高価なデジタルテレビが、エスコシステムとの組合せによって、初期費用ゼロで家計に負担をかけずに買い替え可能になることである。
本実施形態では、小型高効率エアコンと若干の省エネ支援機器を用い、設備での省エネ20%(金額効果)が目標である。省エネ努力と合わせ33%以上を省エネし、当初の設備費用を3年程度での償却が狙いである。
主要なものの概略効果を述べると、リビング(キッチンも含め)は熱損失は約3000kcal/H程度で、使用時間も長く7時間(主テレビの使用時間で冷暖房を少なくとも同じとした)とすると、約30000kcal/日の家庭全体の消費量のうちの21000kcalにあたり、これがCOP5では4.9KWHであるのにCOP2または2.5では12.2KWHから9.76KWHとなる。起動時及び極寒酷暑期の並列運転の電力を考慮して差し引き差は5〜6KWH/日で金額で百数十円に及び、冷暖房を合わせて年間省エネ効果は1.5〜2万円となり、小型高効率エアコンを併設する場合は設備費用6〜8万円で償却期間は4年以内である。省エネ支援機器として効率も悪くなく、適用範囲が広く活用できる。
また、比較的長時間毎日使用する書斎や子供部屋で他の電気暖房から切り替える省エネ効果は、使用時間4時間、冬季夜間熱損失は6畳間で1000kcal/Hとすると、電気暖房では4.65KWH、高効率エアコンでは1KWH以下、その差は3.7KWH程度、金額で85円/日程度で、冷暖房を含めて年間省エネ効果は1万円前後、償却期間6〜8年程度となる。既設冷暖房装置がエアコンの場合は、その差はさらに少なくなり、効果は半減する。
なお、本実施形態においては、支援システム1の機器導入支援機能のみについて説明したが、他に、省エネ効果管理機能、省エネ制御機能、および支払い処理機能などを組み込むことも可能である。これらの機能については特開2001ー344412を参照することができる。
本実施形態の支援システム1によって、家庭の大幅な省エネルギが進められ、CO2を削減して地球温暖化防止に貢献することができる。
産業界での省エネの進展に比するとこれまで家庭用では有力な技術手段がなく、単に家族の努力に頼ってきたために遅れていたが、支援システム1によって家庭部門も大いに省エネが進むと期待される。
本考案は、家庭などで使用される電力、ガス、および/または水道などのエネルギーの消費量を低減するための省エネルギー支援システムとして利用される。
本考案の実施形態に係る支援システムの構成の例を示すブロック図である。 支援システムによる省エネ支援ステップを示す図である。 第1ステップを詳しく示す図である。 高効率エアコンの導入による装置構成の例を示す図である。 制御装置による制御内容の例を示すフローチャートである。 省エネ支援機器の例を示す図である。 支援システムの機能的な構成の例を示す図である。 省エネテーブルの例を示す図である。 省エネテーブルの例を示す図である。 省エネテーブルの例を示す図である。 省エネテーブルの例を示す図である。 省エネテーブルの例を示す図である。 表示装置の表示面に表示された支援画面の例を示す図である。 デジタルテレビの例を示す外観図である。
符号の説明
1 支援システム(省エネルギー支援システム)
11 表示装置
12 キーボード
15 処理装置(コンピュータ)
16 主メモリ(コンピュータ)
17 固定ディスク装置
18 ドライブ装置
19 通信装置
31 入力部
32 消費量データ記憶部
33 用途別エネルギー消費量推定部
34 省エネテーブル
35 省エネ効果算出部
36 設備費用算出部
37 比較部
38 選択部
39 表示部
HG1 支援画面
KAC 既設エアコン(既設冷暖房装置)
ACZ,ACS 高効率エアコン(新設高効率エアコン)
CU 制御装置
DT デジタルテレビ。

Claims (8)

  1. 家庭で使用される電力などのエネルギーの消費量を低減するためのコンピュータを用いた家庭用省エネルギー支援システムであって、
    部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に代えて、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンを新たに導入したとし、その省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段と、
    前記新設高効率エアコンを導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する手段と、
    前記経済的負担の軽減分と前記支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のために表示する手段と、
    を有することを特徴とする家庭用省エネルギー支援システム。
  2. 家庭で使用される電力などのエネルギーの消費量を低減するためのコンピュータを用いた家庭用省エネルギー支援システムであって、
    部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に加えて、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンを新たに導入したとし、前記部屋の冷暖房のために、前記新設高効率エアコンおよび前記既設冷暖房装置を同時に起動して当初の間は並列運転を行い、それ以降において通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、前記新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ前記既設冷暖房装置を並列運転するように制御した場合に、その省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段と、
    前記新設高効率エアコンを導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する手段と、
    前記経済的負担の軽減分と前記支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のために表示する手段と、
    を有することを特徴とする家庭用省エネルギー支援システム。
  3. 家庭で使用される電力などのエネルギーの消費量を低減するためのコンピュータを用いた家庭用省エネルギー支援システムであって、
    設定された広さを越える部屋については、部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に加えて、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンを新たに導入したとし、前記部屋の冷暖房のために、前記新設高効率エアコンおよび前記既設冷暖房装置を同時に起動して当初の間は並列運転を行い、それ以降において通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、前記新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ前記既設冷暖房装置を運転するように制御した場合、設定された広さ以下の部屋については、前記既設冷暖房装置に代えて前記新設高効率エアコンを新たに導入した場合に、その省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段と、
    前記新設高効率エアコンを導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出する手段と、
    前記経済的負担の軽減分と前記支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンの導入の可否の決定の支援のために表示する手段と、
    を有することを特徴とする家庭用省エネルギー支援システム。
  4. 前記新設高効率エアコンとして、冷暖房能力が2.2kWまたは2.5kWであり且つエネルギー消費効率COPが5.27以上の高効率エアコンを用いる、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の家庭用省エネルギー支援システム。
  5. 前記経済的負担の軽減分を算出する手段は、さらに、家庭におけるエネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ支援機器を導入した場合にその省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減分を算出し、
    前記支払額を算出する手段は、さらに、前記省エネ支援機器を導入した場合のその設備費用の割賦払いによる支払額を算出し、
    前記表示する手段は、前記新設高効率エアコンおよび前記省エネ支援機器の両方についての経済的負担の軽減分と支払額とを比較し、比較した結果を前記新設高効率エアコンおよび前記省エネ支援機器の導入の可否の決定の支援のために表示する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の家庭用省エネルギー支援システム。
  6. 前記新設高効率エアコンによる省エネ効果期待データと設備費用、および、複数の前記省エネ支援機器の項目と各省エネ支援機器による省エネ効果期待データと設備費用を含んで記録した省エネテーブルを記憶する記憶装置と、
    過去1年以上の期間にわたる当該家庭における月毎のエネルギーの消費実績値を示す消費量データを入力するための入力装置と、
    前記消費量データで表される前記月毎のエネルギーの消費量の変化に基づいて各月の当該家庭における用途別エネルギー消費量を推定する手段と、
    前記用途別エネルギー消費量に基づいて前記省エネテーブルの中から効果的な前記新設高効率エアコンまたは前記省エネ支援機器を選択して表示する手段と、
    を有する請求項5記載の家庭用省エネルギー支援システム。
  7. 前記請求項1ないし6のいずれかに記載の家庭用省エネルギー支援システムを実現するコンピュータが設けられたデジタルテレビ。
  8. 電力などのエネルギーの消費量を低減するための省エネルギー支援システムであって、
    部屋の冷暖房のために既に設置された冷暖房装置である既設冷暖房装置に加えて、新たに設置された、前記既設冷暖房装置よりもエネルギー消費効率COPの高い冷暖房装置である新設高効率エアコンと、
    前記部屋の冷暖房のために、前記新設高効率エアコンおよび前記既設冷暖房装置を同時に起動して当初の間は並列運転を行い、それ以降において通常時は新設高効率エアコンのみを運転するとともに、前記新設高効率エアコンのみでは冷暖房の効果が充分でないときにのみ前記既設冷暖房装置を並列運転するように制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする省エネルギー支援システム。
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