JP2001344412A - 家庭用省エネルギー支援方法およびシステム - Google Patents

家庭用省エネルギー支援方法およびシステム

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JP2001344412A JP2000243761A JP2000243761A JP2001344412A JP 2001344412 A JP2001344412 A JP 2001344412A JP 2000243761 A JP2000243761 A JP 2000243761A JP 2000243761 A JP2000243761 A JP 2000243761A JP 2001344412 A JP2001344412 A JP 2001344412A
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    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S50/00Market activities related to the operation of systems integrating technologies related to power network operation or related to communication or information technologies
    • Y04S50/12Billing, invoicing, buying or selling transactions or other related activities, e.g. cost or usage evaluation

Abstract

(57)【要約】 【課題】家庭のエネルギー消費量の低減を支援すると共
に、高価な省エネ機器や家庭用エネルギー生成装置の普
及に寄与すること。 【解決手段】エネルギーの消費量を低減する省エネ効果
のある省エネ支援機器について、機種リストに基づいて
導入すべき機種および導入の時期についての情報を表示
する機器導入支援部KN1、省エネ支援機器を導入した
後にエネルギーの消費量の実測値に基づいて省エネ効果
の実績を求めて表示する省エネ効果管理部KN2、省エ
ネ効果の実績が所定よりも低い場合に省エネ効果を上げ
るための省エネ制御を行う省エネ制御部KN3、導入し
た省エネ支援機器の設備費用の割賦支払いのために支払
い額を所定の口座に入金させるための処理または指示を
行う支払い処理部KN4を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭で使用される
電力、ガス、および/または水道などのエネルギーの消
費量を低減するための省エネルギー支援方法およびシス
テム並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫、空調機器等の家庭用機器は、消
費者の関心の強さと製造者の熱心な技術開発により、年
々省エネルギー化が実現されてきた。他方、家庭用コン
ピュータ、ディジタルAV機器等の新たな家庭用機器の
普及、生活習慣の変化等に伴って、家庭内でのエネルギ
ー消費は依然として増加傾向にある。
【0003】化石エネルギー枯渇のおそれだけでなく、
地球温暖化防止の観点からも化石エネルギーの消費量の
低減と代替エネルギーの普及が叫ばれて久しいが、その
実現に向けての努力は甚だ心許ない状況である。エネル
ギー消費量の全体に占める家庭用のエネルギ一消費量
は、産業用および運輸用のエネルギー消費量ほど多くは
ないが、産業用および運輸用のエネルギー消費量の低減
努力に比べて家庭用のエネルギー消費量の低減努力はま
だまだ不十分である。
【0004】従来、住宅に関する断熱基準の強化、家電
製品の省エネルギー基準の設定等が国家レベルで図ら
れ、それらの支援措置も行われている。また、家庭用機
器の省エネ技術に関する進歩も大きい。しかし、これら
の省エネルギー効果(省エネ効果)は、住宅を新築した
り、家庭用機器を新規に購入した場合には得られるが、
従来の住宅に住み、従来の家庭用機器を使い続ける大部
分の家庭では得ることができない。一部の関心ある消費
者が省エネの努力をしてきたに過ぎない。我が国の正式
な計画である「長期エネルギー需要見通し」において、
2010年度には産業用および運輸用のエネルギーが減
少に転ずると予想されているのに対し、家庭用エネルギ
ーは、太陽光発電装置等の家庭用エネルギー生成装置の
普及を考慮しても、依然として増加傾向が予想されてい
る。
【0005】また、家庭用の電力やガスの消費量を低減
するための、いわゆる省エネルギー機器(以下、省エネ
機器)が種々開発され、一部の家庭で導入されている。
例えば、断熱効果の高い二重ガラス窓や暖房効果の高い
床暖房装置等である。あるいは、特開平10−1921
80号公報に開示されている省エネ節水用入浴ステッ
プ、特開平10−227465号公報に開示されている
風呂の残り湯の有効利用装置のような省エネ機器も種々
提案されている。
【0006】しかしながら、これらの省エネ機器は、導
入コストが高くつくことから、まだ十分に普及していな
かったり、商品化されていないものが多い。また、省エ
ネ機器を家庭に導入した場合に、その省エネルギー効果
を具体的に把握することがほとんど行われていないのが
実状である。
【0007】更に、化石エネルギーによる火力発電に多
くを頼っている商用電力の代替エネルギーの一つとし
て、太陽光発電等に代表される家庭用エネルギー生成装
置の普及が図られている。各家庭の初期投資の負担を低
減すべく国家予算による補助も行われている。しかしな
がら、この種の家庭用エネルギー生成装置はコストが高
く、国家予算による補助を差し引いても、一般家庭に普
及させるにはまだまだ高すぎるのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来
は、家庭内のエネルギー消費を的確に管理して、消費量
を低減する努力が一般的になされてはおらず、それを支
援するシステムも無いに等しかった。従来の国家レベル
での省エネ努力および機器の製造者による省エネ努力だ
けでなく、一般消費者も含む三者が協力して省エネを進
めるシステムが望まれている。個々の省エネ機器は多く
提案され、実用化されているものもあるが、それらの導
入後の省エネルギー効果を具体的に把握することがなさ
れていなかった。他方、高価な省エネ機器や家庭用エネ
ルギー生成装置の普及を図り、普及によるコスト低減を
図る努力も十分になされてはいなかった。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、各家庭のエネルギー消費量の低減を支援すると共
に、高価な省エネ機器や家庭用エネルギー生成装置の普
及に寄与し得る家庭用省エネルギー支援方法およびシス
テムを提供することを目的とする。
【0010】特に、価格の高さから普及が遅々として進
まない太陽エネルギー利用機器について、その普及を速
めることが本発明の課題である。一般に、例えば環境問
題のように、未来における不確かなこと、また一人一人
の寄与の割合が極めて小さいものに、継続的に努力を続
けさせるとは極めて難しい。これを可能にするために
は、結果が目に見え、一人一人の貢献が目に見えるよう
にするとともに、経済性を持たせることが必要である。
技術的には充分に実用性を持ちながら、価格が高く経済
性がないために普及が遅れている太陽エネルギー利用機
器を如何にして家庭に持ち込むかがこの発明の課題の1
つである。
【0011】本発明は、本発明者が先に提案した特願平
11−232019号および特願平11−279066
号の技術をも含めて、総合的に家庭における省エネルギ
ーを支援するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る方法は、家
庭で使用される電力、ガス、および/または水道などの
エネルギーの消費量を低減するためのコンピュータを用
いた省エネルギー支援方法であって、エネルギーの消費
量を低減する省エネ効果のある省エネ支援機器を家庭に
導入するに当たり、ある省エネ支援機器を導入した場合
に所定の期間においてその省エネ効果によって得られる
経済的負担の軽減分を算出するステップと、当該省エネ
支援機器を導入した場合にその設備費用の割賦払いによ
る支払い額を算出するステップと、前記経済的負担の軽
減分と前記支払い額とを比較し、比較した結果を当該省
エネ支援機器の導入の可否の決定の支援のために表示す
るステップとを有する。
【0013】好ましくは、複数の省エネ支援機器の項目
とその省エネ効果と設備費用とを含む省エネテーブルま
たは機器リストを予め記憶しておき、過去1年以上の期
間にわたる月毎のエネルギーの消費量を入力し、前記月
毎のエネルギーの消費量の変化に基づいて各月の用途別
エネルギー消費量を推定し、前記用途別エネルギー消費
量に基づいて前記省エネテーブルの中から効果的な前記
省エネ支援機器を選択して導入する。
【0014】本発明の他の形態によると、省エネ効果と
して所定の目標値を期待することのできる省エネ支援機
器を決定し、決定された省エネ支援機器を導入する第1
のステップと、前記第1のステップで導入された省エネ
支援機器および新たに導入しようとする省エネ支援機器
の両方による省エネ効果の第2の目標値を決定し、当該
省エネ効果によって得られる経済的負担の軽減によって
前記新たに導入しようとする省エネ支援機器の設備費用
の償却期間が所定期間内となる時点において、又は他の
時期選択支援手段による支援によって決定される時点に
おいて、前記省エネ支援機器を新たに導入する第2のス
テップとを有する。
【0015】さらには、前記第1のステップおよび前記
第2のステップで導入された省エネ支援機器ならびにさ
らに新たに導入しようとする省エネ支援機器の全てによ
る省エネ効果の第3の目標値を決定し、当該省エネ効果
によって得られる経済的負担の軽減によって前記さらに
新たに導入しようとする省エネ支援機器の設備費用の償
却期間が所定期間内となる時点において、又は他の時期
選択支援手段による支援によって決定される時点におい
て、前記省エネ支援機器を新たに導入する第3のステッ
プを有する。
【0016】前記省エネ支援機器の設備費用の支払いを
それぞれの導入時点からの割賦払いで開始することが可
能である。これによって、初期投資をゼロとすることが
でき、省エネ支援機器の導入が容易となる。
【0017】前記省エネ効果を前記設備費用の支払いに
当てる部分と家計に還元する部分とに配分するステップ
と、前記設備費用の支払いに当てる部分を所定の口座に
オンラインで入金するステップとをさらに有してもよ
い。
【0018】この場合に、設備費用の割賦払いの支払い
額は、省エネ効果による経済的負担の軽減分によってま
かなわれる。また、家庭での省エネ努力などによって目
標値を越える省エネ効果があったときに、設備費用の支
払いに当てた部分の残りが家計に還元される。これによ
って、一層の省エネ努力が期待可能となる。
【0019】前記所定期間は5年ないし7年とすること
ができる。これは、省エネ支援機器の耐用年数をも考慮
し、家庭において経済的と感じられる期間である。好ま
しくは、ネットワークを通じて気象情報を定期的に取得
し、前記目標値を前記気象情報にしたがって補正するス
テップをさらに有する。
【0020】前記気象情報に含まれる日照時間および気
温に基づいて、前記省エネ支援機器が太陽エネルギーを
利用して生成するエネルギーの生成量を予測することが
できる。これによって、例えば深夜電力を利用した温水
器による畜湯量を調整することができる。
【0021】さらに好ましくは、前記家庭におけるエネ
ルギーの消費量について、その実績値と目標値または目
標達成率とに関するデータを月毎に外部に伝送するステ
ップをさらに有する。
【0022】例えばセンターで各家庭からのデータを集
中的に受信し管理することによって、地域または全国に
おける省エネ効果の状況を把握することができる。本発
明に係るシステムは、エネルギーの消費量を低減する省
エネ効果のある省エネ支援機器を家庭に導入するに当た
り、当該省エネ支援機器を導入した場合にその省エネ効
果によって得られる経済的負担の軽減分を算出する手段
と、当該省エネ支援機器を導入した場合にその設備費用
の割賦払いによる支払い額を算出する手段と、前記経済
的負担の軽減分と前記支払い額とを比較し、比較した結
果を当該省エネ支援機器の導入の可否の決定の支援のた
めに表示する手段とを有する。
【0023】他の形態のシステムによると、エネルギー
の消費量を低減する省エネ効果のある省エネ支援機器に
ついて、機器リストに基づいて導入すべき機種および導
入の時期についての情報を取得して表示するための機器
導入支援部と、省エネ支援機器を導入した後に、家庭に
おけるエネルギーの消費量の実測値に基づいて省エネ効
果の実績を求めて表示するための省エネ効果管理部と、
省エネ効果の実績が所定よりも低い場合に、省エネ効果
を上げるための省エネ制御を行うための省エネ制御部
と、導入した省エネ支援機器の設備費用の割賦支払いの
ために、その支払い額を所定の口座に入金させるための
処理または指示を行う支払い処理部と、を有してなる。
【0024】本発明において、省エネ支援機器として、
省エネ機器および家庭用エネルギー生成装置が含まれ
る。省エネ機器は、それ自体ではエネルギーを生成しな
いが、家庭においてエネルギーの消費量を低減する省エ
ネ効果のある機器である。家庭用エネルギー生成装置
は、家庭で利用可能な形態のエネルギーを生成し、結果
的に家庭における省エネ効果を生じさせる機器または装
置である。家庭用エネルギー生成装置として、太陽電池
(太陽光発電器)および太陽熱温水器(ソーラー)など
の太陽エネルギー利用機器、風力発電機、燃料電池、お
よびマイクロタービンなどがある。
【0025】第1のステップでは、主として省エネ機器
が導入される。省エネ機器は比較的安価であり、また太
陽エネルギー利用機器などの家庭用エネルギー生成装置
に比して設備の経済効率が断然よいからである。また、
省エネテーブルの省エネ努力項目も家族の合意によりで
きるだけ多く選択することが好ましい。
【0026】第2のステップでは、主として太陽熱温水
器などの中規模の家庭用エネルギー生成装置が導入され
る。第3のステップでは、主として太陽電池などの大規
模の家庭用エネルギー生成装置が導入される。大規模の
家庭用エネルギー生成装置の導入を後のステップに回し
できるだけ遅らせることによって、それらの普及による
価格の低下が見込める。
【0027】燃料電池またはマイクロタービンは、例え
ば、太陽エネルギー利用機器を設置できない住環境の場
合に好適に用いられる。なお、省エネ効果は、家庭にお
けるエネルギーの消費量が全体として低減することによ
って得られる効果である。省エネ努力による効果も当然
加わる。省エネ機器については、それ自体はエネルギー
を生成しないのであるが、その使用によってエネルギー
の消費量が低減する。家庭用エネルギー生成装置につい
ては、それによってエネルギーが生成されるので、生成
されたエネルギーに相当する分だけ消費量が低減する。
【0028】省エネ効果は、例えば、電力代、ガス代、
または水道代などのような経済的負担の軽減額として評
価される。
【0029】
【発明の実施の形態】〔全体的な説明〕図1は本発明の
実施形態に係る支援システム1を用いた住宅HMの例を
示す図、図2は支援システム1の構成の例を示すブロッ
ク図、図3は支援システム1による省エネ支援の全体の
流れを示すフローチャート、図4は支援システム1の主
な機能を示すブロック図、図5は機器導入支援機能KN
1による処理の例を示すフローチャート、図6は省エネ
効果管理機能KN2による処理の例を示すフローチャー
ト、図7は省エネ制御機能KN3による処理の例を示す
フローチャート、図8は支払い処理機能KN4による処
理の例を示すフローチャートである。
【0030】図1において、住宅HMには、電力、ガ
ス、および水道が供給されている。それぞれ、供給事業
者が設置している取引用積算計によって、つまり電力量
計、ガスメータ、および水道メータなどによって、消費
量(使用量)が計測される。
【0031】検出器SE1〜3は、それぞれの消費量を
電気的にまたは光学的に読み取り、得られた実測値(実
測データ)を、無線または有線で後述する支援システム
1に送信する。このような検出器SE1〜3は、例え
ば、特開平7−105306号公報に記載されているよ
うに、光学式読取り装置および文字認識装置(OCR)
などを組み合わせて構成することができる。
【0032】住宅HMには、空調機AC、テレビジョン
受像器TV、冷蔵庫RF、照明器具LTなどの電化製
品、ガス給湯器WSおよびガスレンジBNなどのガス器
具、および、図示しない水道蛇口が設けられている。こ
れらの電化製品および機器などを「エネルギー消費機
器」ということがある。エネルギー消費機器によって、
電力、ガス、および水道などのエネルギーが消費され
る。
【0033】なお、ここでいうエネルギーには水道も含
まれる。各家庭が消費するユーティリティであり、消費
量に相当する料金が家計から支出される点で水道も電力
やガスと同様にみなせる。各エネルギーについての用途
別の利用形態が図27に示されている。
【0034】住宅HMの風呂には、後述するように、後
述する第1ステップで導入された入浴ステップES1が
設けられている。住宅HMの屋根には、第2ステップで
導入された温水器ES2、および第3ステップで導入さ
れた太陽電池ES3が設置されている。
【0035】また、住宅HMには電話回線が引き込まれ
ており、これを利用して種々のネットワーク、サーバ、
または通信機器などに接続可能である。 〔支援システム1の説明〕支援システム1は、住宅HM
で消費されるエネルギーを低減するための支援を行うコ
ンピュータである。
【0036】図2に示すように、支援システム1は、表
示装置11、キーボード12、マウス13、プリンタ1
4、処理装置15、主メモリ16、固定ディスク装置1
7、リムーバブルディスク装置18、通信装置19、エ
ネルギー別消費量検出装置20、機器別消費量検出装置
21、省エネ強制実行装置22、その他の種々のインタ
フェースを備えている。
【0037】表示装置11は、LCD(液晶ディスブレ
イ)またはCRT(陰極線管)などで構成される。エネ
ルギー消費データの入力および各種設定用の表示、省エ
ネアクションガイド、省エネ効果の表示など、種々の表
示に用いられる。キーボード12およびマウス13は、
データ入力および各種設定入力に用いられる。プリンタ
14は、表示装置11に表示されるエネルギー消費量の
目標値および実績値などの推移を示すグラフなどの印字
出力に用いられる。
【0038】処理装置15は、後述する省エネ支援ソフ
トウエア(プログラム)にしたがって、入力されたデー
タを処理し、処理結果を表示装置11又はプリンタ14
に出力するなどの処理を行う。これによって、後述する
種々の機能KN1〜4が実現される。
【0039】主メモリ16は、半導体メモリであり、処
理装置15が実行するプログラムのロード、入力データ
の記憶などに用いられる。本実施形態の支援システム1
は、補助記憶装置として、固定ディスク装置17および
リムーバブルディスク装置18を備えている。固定ディ
スク装置17は、プログラムやデータの保存に用いられ
る。リムーバブルディスク装置18は、主として、プロ
グラムの初期ロード、データのバックアップなどに用い
られ、光ディスク装置又は光磁気デイスク装置で構成さ
れる。
【0040】通信装置19は、インターネット、その他
のネットワークを介して種々の情報を取得するのに用い
られる。例えば、市販されている省エネ支援機器の仕様
および価格などについての最新の情報、および最新の気
象情報などを取得する。また、省エネ機器の購入積立金
の入金または割賦支払いなどのオンラインバンキングに
も用いられる。
【0041】エネルギー別消費量検出装置20は、検出
器SE1〜3から受信したデータに基づいて、エネルギ
ー種別毎の消費量を検出する装置である。機器別消費量
検出装置21は、例えば冷蔵庫、テレビジョン受像器、
空調機、給湯器といった比較的エネルギー消費量の多い
大型機器ごとに、電力、ガス、水道の消費量を検出する
ための装置である。電力については、例えば、非接触の
電流検出器を用いて検出した電流と電圧と力率の積から
消費電力の概算値を求めることができる。非接触の電流
検出器としては、電磁誘導式のものやホール素子を用い
たものが実用化されている。ガス、水道については、供
給支管路に流量計を介装して消費量を検出することがで
きる。前述の非接触型電流検出器や流量計を大型機器ご
とに装着して、機器別消費量検出装置21を構成する。
【0042】省エネ強制実行装置22は、例えば、テレ
ビジョン受像器(以下、テレビ)や空調機などの電源ラ
インに介装し、電源供給を強制的に停止する装置であ
る。タイマーとの併用により、特定時間帯のみ電源供給
を停止し、又は許可する装置であってもよい。あるい
は、消費エネルギーを低減するために空調機の設定温度
や風量などの設定が処理装置15の制御で可能な場合
は、そのような設定を行う手段も省エネ強制実行装置2
2に含まれる。
【0043】上記のような支援システム1は、一般的な
コンピュータシステム(特に、パーソナルコンピュータ
システム)と専用の省エネ支援ソフトウエア(プログラ
ム)、そして必要に応じて付加されるエネルギー別消費
量検出装置20、機器別消費量検出装置21、省エネ強
制実行装置22のような専用機器によって構成すること
ができる。また、壁面に取り付けて操作できるように、
特別に製作した薄型のコンピュータを用いて構成するこ
ともできる。
【0044】省エネ支援ソフトウエアは、例えばCD−
ROMのような記憶媒体23に記録されて提供され、リ
ムーバブルディスク装置18を介して固定ディスク装置
17にインストールされる。但し、そのような構成に限
るわけではなく、例えば、通信装置19を介して接続さ
れた他のコンピュータ又はネットワークのサーバからダ
ウンロードして実行するように構成することも、また標
準化してLSI化することも可能である。
【0045】図3に示すように、支援システム1の支援
によって、第1ステップSP1、第2ステップSP2、
および第3ステップSP3が実施される。これらの各ス
テップSPにおいて、省エネ支援機器の導入、つまり機
種の選定と設置が行われ、導入された省エネ支援機器の
省エネ効果の管理が行われ、必要に応じて省エネ効果を
高めるための省エネ制御が行われ、設備費用のオンライ
ンによる割賦支払いなどが行われる。これらは、支援シ
ステム1の有する機能として図4に示されている。
【0046】また、各ステップSP毎に、対象となる省
エネ支援機器の種類が異なる。すなわち、省エネ支援機
器には、省エネ機器および家庭用エネルギー生成装置が
ある。省エネ機器は、それを使用することによって省エ
ネ効果のある機器である。家庭用エネルギー生成装置
は、家庭で利用可能な形態のエネルギーを生成し、結果
的に省エネ効果を生じさせる機器である。これには、太
陽電池および太陽熱温水器などの太陽エネルギー利用機
器、風力発電機、燃料電池、およびマイクロタービンな
どがある。
【0047】第1ステップSP1では、主として省エネ
機器が導入の対象となる。省エネ機器は比較的安価で設
備の経済効率が断然よく、導入が容易だからである。第
2ステップSP2では、主として太陽熱温水器などの中
規模の家庭用エネルギー生成装置が導入の対象となる。
第3ステップSP3では、主として太陽電池などの大規
模の家庭用エネルギー生成装置が導入の対象となる。燃
料電池またはマイクロタービンは、太陽エネルギー利用
機器を設置できない住環境の場合に導入される。
【0048】図4に示すように、支援システム1は、機
器導入支援機能KN1、省エネ効果管理機能KN2、省
エネ制御機能KN3、および支払い処理機能KN4など
を有する。
【0049】第1ステップSP1では、最初に過去1年
間または数年間のエネルギーの消費量を入力する。例え
ば、エネルギーの支払い実績を入力し、エネルギーの料
金換算表を予め記憶させておき、月毎の消費量の平均的
な実績値を求め、さらに月毎の消費量の季節の変動から
後述のようにして各エネルギーの用途別の消費量が推定
できる。これに基づいて省エネ支援機器の選択が可能と
なる。
【0050】機器導入支援機能KN1は、省エネ支援機
器の導入に当たり、どのような機器をどの時期に導入す
ればよいかをユーザが決定するための支援を行う機能で
ある。機器導入支援機能KN1によって、選定の対象と
なる省エネ支援機器の候補が示され、それによる省エネ
効果の予測値が示される。
【0051】図5において、まず、過去の実績値が入力
され(第1ステップの場合)、または過去の実績が把握
される(第2、第3ステップの場合)(#11)。用途
別の消費実績が把握され(第1ステップの場合)、また
は削減対象が把握される(第2、第3ステップの場合)
(#12)。
【0052】そして、各種の省エネ支援機器の仕様が参
照される(#13)。その際に、図18、図21、図2
3、および図24に示すテーブルTB1、TB3、TB
5、TB6などが参照される。また、省エネ努力の項目
を示す図19および図22のテーブルTB2およびTB
4などが参照され、これによって省エネ努力が付け加え
られるが、家族が協議してなるべく多くの項目を加える
ことが望ましい。
【0053】そして、省エネ支援機器を導入した場合の
省エネ効果が、省エネ努力の効果も含めて算出される
(#14)。このとき、省エネ効果は、それによる経済
的負担の軽減分、つまり電力料金などの軽減分として算
出される。
【0054】当該省エネ支援機器を導入した場合の設備
費用が入力され、設備費用に基づいて、その割賦払いに
よる支払い額などが算出される(#15)。経済的負担
の軽減分と設備費用とが比較される(#16)。その際
に、機種を選定するための機種の選択論理、および導入
の時期を決定するための時期の選択論理などが用いられ
る。比較結果が、予測値として、当該省エネ支援機器の
導入の可否の決定の支援のために表示される(#1
7)。
【0055】予測値として、例えば、予測される省エネ
効果によるエネルギー削減量、省エネ効果による経済的
負担の1年間の軽減額(省エネ期待額)、当該省エネ支
援機器の設備費用またはその割賦払い額、および、省エ
ネ期待額に対する設備費用の割合(倍率)Tなどが示さ
れる。
【0056】省エネ期待額に対する設備費用の倍率T
は、当該省エネ支援機器による省エネ効果によって何年
で設備費用の元が取れるかを示す。また、予測値とし
て、当該省エネ支援機器の設備費用の割賦払い額を省エ
ネ効果によってまかなうために、エネルギーの消費量を
何パーセント低減する必要があるかが示される。
【0057】また、当該省エネ支援機器および既に導入
されている省エネ支援機器の設備費用の割賦払い額をそ
れらの省エネ支援機器の省エネ効果によってまかなうと
した場合に、それが何時から可能であるか、つまりその
省エネ支援機器が導入可能となるのは何時であるか、が
示される。
【0058】また、省エネ支援機器の導入にともなっ
て、家庭での省エネ努力によって目標値を越える省エネ
効果が生じた場合に、どの程度の額が家計に還元される
かが示される。
【0059】このように、導入の候補となる省エネ支援
機器の機種および導入の時期などが表示される。ユーザ
は、省エネ支援機器の導入の可否を決定し、導入する場
合にその機種を決定し、時期を決定する。
【0060】省エネ効果の予測値を求めるに当たって、
過去の1年間または数年間のエネルギーの用途別の消費
量の実績値から、省エネ支援機器の導入により予測され
る省エネ効果の分を差し引くことにより当該用途の消費
目標値が得られ、エネルギー毎に各用途を加え合わせ、
エネルギー毎の消費量の目標値(消費目標値)が求めら
れる。
【0061】この消費実績値や消費目標値は、それぞれ
月間使用範囲の平均単価を乗じて金額にも換算され、金
額のデータとしても記憶される。なお、ここでは用途別
の消費量の実績値から用途別の消費目標値を得たが、用
途別の消費量の実績値に基づくのでなく、エネルギー別
の消費量の実績値に基づいて消費目標値を求めてもよ
い。
【0062】次に、省エネ効果管理機能KN2は、省エ
ネ支援機器を導入した後に、住宅HMでのエネルギーの
消費量の月毎または日毎の実測値(消費実績値)と消費
目標値とを比較し、予測された省エネ効果が実際にどの
程度の実績を上げているかを示す機能である。
【0063】図6において、消費目標値を算定する(#
21)。消費目標値の補正が必要な場合には補正を行う
(#22,23)。エネルギー別の消費量の実測値、お
よび家庭用エネルギー生成装置によるエネルギーの発生
量の実測値が入力される(#24)。入力された実測値
に基づいて、消費実績値が算定される(#25)。省エ
ネ効果の実績を示すために、例えば、消費目標値から消
費実績値を差し引いた省エネ実績値を月毎に累積した値
(累積値)を求め、これをグラフなどの形態で表示する
(#25)。
【0064】累積値がプラスであれば省エネの目標が達
成されており、マイナスであれば目標が達成されていな
い。累積値として、エネルギーを単位としてもよいが、
金額に換算しておくと一層分かり易い。なお、省エネに
は節水も含まれる。
【0065】消費目標値として、機器導入支援機能KN
1において作成される消費目標値が用いられる。但し、
省エネ効果管理機能KN2においては、当日の日照時間
および気温などの気象条件(気象情報)によって、消費
目標値が補正される。
【0066】例えば、日照時間が平年よりも長い場合に
は、太陽電池による発電量が増大し、太陽温水器による
温水の温度が上昇するので、消費目標値は下げられる可
能性がある。気温が平年よりも高い場合には、太陽温水
器による温水の温度が上昇し、室温も上昇し易いので、
冬では消費目標値は下げられ、夏では消費目標値は上げ
られる。
【0067】なお、太陽電池の発電量は、例えば図25
のテーブルTC1から該当する一日の平均的な発電量を
取得し、それを気象条件に基づいて補正する。日照時間
により補正された発電量が求められると、これに対応し
て、その発電量に相当する分が消費目標値から増減され
るなどによって消費目標値が補正される。
【0068】具体的な制御として、例えば、日照時間お
よび気温に応じて、前日の深夜電力を利用した温水器に
よる畜湯量が調整される。省エネ効果管理機能KN2に
よってこのような補正および調整が行われる。
【0069】なお、気象情報は、インターネットなどを
通じて定期的に取得される。例えば、気象庁の関連ホー
ムページから、または本システム用に設けたエージェン
トの専用ホームページから、毎日の一定時刻に、地域毎
に3時間毎の平均気温が発表される。平均気温は、平年
の気温に対する偏差によって示される。これらのデータ
を自動的にダウンロードすればよい。
【0070】省エネ制御機能KN3は、省エネ効果の実
績が予定通り上がっていない場合に、その程度に応じ
て、省エネ効果を上げるための省エネ制御を行う。省エ
ネ制御として、例えば、上に述べた累積値が負であって
第1のしきい値を越えている場合、つまり省エネ効果が
低い場合に、省エネ効果を上げるためにユーザが採るべ
き行動を省エネアクションガイドとして提示する(#3
1,32)。累積値が、第1のしきい値よりも高い第2
のしきい値を越えている場合、つまり目標に対して省エ
ネ効果が極めて低い場合には、エネルギー消費機器を停
止させるための省エネ強制実行を行う(#33,3
4)。
【0071】支払い処理機能KN4は、導入した省エネ
支援機器の設備費用の割賦支払いのために、その支払い
額を所定の口座にオンラインで送金し、またはそのため
の指示を行う機能である。また、省エネ効果が割賦支払
い額を上回る場合に、その余剰額を家計に還元するため
に、ユーザの指定する所定の口座にオンラインで送金
し、または送金のための指示を行う機能である。
【0072】図8において、所定の期日に、省エネ支援
機器の設備費用の割賦支払い額を送金し、またはそのた
めの指示を行う(#41)。省エネ効果による剰余があ
る場合に、それを家計の還元分として入金し、または入
金のための指示を行う(#42)。
【0073】なお、支援システム1の支払い処理機能K
N4によって、電力料金などの毎月の支払いまたはその
指示を行うことも可能である。入金または送金のために
必要な口座は、ユーザの名義でまたは関係者の名義で設
けることが可能である。入金または送金を直接的に行う
のではなく、上に述べたようにそのための指示を出し、
または出金や引き落としのための承認を与えることでも
よい。 〔省エネ支援機器の導入の時期〕次に、省エネ支援機器
の導入時期について説明する。
【0074】図9は導入時期の決定方法を説明するため
の図、図10は各ステップにおける省エネ効果および割
賦支払い額を示す図、図11は他の例の各ステップにお
ける省エネ効果および割賦支払い額を示す図、図12は
省エネ支援機器の導入の各ステップの様子を示す図であ
る。
【0075】図9において、横軸は時間(年月)t、縦
軸は設備費用の残債額Pzを示す。残債額Pzは、それ
に相当する額を設備費用として投資することになるの
で、これを「投資額」と言うことがある。第1ステップSP1 第1ステップSP1における導入時点tSP1を0年
(t=0)とする。
【0076】まず、第1ステップSP1において、支援
システム1を操作することにより、対象となる省エネ支
援機器およびその省エネ支援機器の予測値が表示される
ので、ユーザはそれらを参考にしてどの省エネ支援機器
を導入するかを決定する。決定した省エネ支援機器は、
実際に導入設置される。
【0077】導入する省エネ支援機器の設備費用(購入
価格)がP1で示される。但し、第1ステップSP1に
おいては、省エネ支援機器とともに支援システム1を同
時に導入するので、それらの合計額を設備費用とする。
ここでは、設備費用P1を20万円とする。
【0078】導入する省エネ支援機器による省エネ効果
が20%であるとする。つまり、20%のエネルギー消
費量の低減が期待できるとする。家庭の光熱費の年間の
平均実績値が24万円であったとすると、省エネ効果に
よる年間の光熱費の軽減額(省エネ期待額)η1は、2
4万円×0.2=4.8万円となる。
【0079】支払い期間T1は、 T1=P1/η1 として求められる。ここでは約4.2年である。
【0080】その後、時間t1が経過したときの残債額
Pz1は、 Pz1=P1×(T1 −t1)/T1 として求められる。第2ステップSP2 次に、第2ステップSP2において、第2ステップSP
2用の機器リストを参照して、第1ステップSP1の場
合と同様に、どの省エネ支援機器を導入するかを決定す
る。
【0081】導入する省エネ支援機器の設備費用がP2
で示される。ここでは、設備費用P2を30万円とす
る。導入する省エネ支援機器による省エネ効果が10%
であるとする。これによる省エネ期待額η2は、24万
円×0.1=2.4万円となる。
【0082】導入した全ての省エネ支援機器についての
支払い期間T2は、 T2=(P2+Pz1)/(η1+η2) として求められる。
【0083】導入の時期tSP2は、支払い期間T2が
所定期間以内、5年ないし6年以内、または5年ないし
7年以内となるように設定される。つまり、第1ステッ
プSP1で導入された省エネ支援機器の設備費用の残債
額Pz1と第2ステップSP2で導入される省エネ支援
機器の設備費用P2の合計額を、それら両方の省エネ支
援機器の省エネ期待額η1,η2の合計額で割賦支払い
するとした場合に、その完済までの期間(償却期間)が
5年ないし7年以内となるような時間t1が求められ、
その時期tSP2において、第2ステップSP2の省エ
ネ支援機器を導入する。
【0084】その後、時間t2が経過したときの残債額
Pz2は、 Pz2=(P2+Pz1)×(T2−t2)/T2 として求められる。第3ステップSP3 次に、第3ステップSP3において、第2ステップSP
2の場合と同様に、どの省エネ支援機器を導入するかを
決定する。
【0085】導入する省エネ支援機器の設備費用がP3
で示される。ここでは、設備費用P3が、第1ステップ
SP1の時点では200万円であるが、その5年後には
量産効果によって75万円になるとする。
【0086】導入する省エネ支援機器による省エネ効果
が30%であるとする。これによる省エネ期待額η3
は、24万円×0.3=7.2万円である。導入した全
ての省エネ支援機器についての支払い期間T3は、 T3=(P3+Pz2)/(η1+η2+η3) として求められる。
【0087】導入の時期tSP3は、支払い期間T3が
所定期間以内、5年ないし6年以内、または5年ないし
7年以内となるように設定される。つまり、第1および
第2ステップで導入された省エネ支援機器の設備費用の
残債額Pz2と第3ステップSP3で導入する省エネ支
援機器の設備費用P3の合計額を、それら全ての省エネ
支援機器の省エネ期待額η1,η2,η3の合計額で割
賦支払いするとした場合に、その完済までの期間(償却
期間)が5年ないし7年以内となるような時間t2が求
められ、その時期tSP3において、第3ステップSP
3の省エネ支援機器を導入する。
【0088】このように、各ステップにおいて省エネ支
援機器の導入の時期tSP2,tSP3を決定すること
により、それぞれの省エネ支援機器を、初期投資を行う
ことなく、導入した省エネ支援機器の省エネ効果によっ
て割賦支払いを行いながら完済することができる。
【0089】第1ステップSP1で導入された省エネ支
援機器については、その設備費用の割賦支払いが第2ス
テップSP2の導入の後に完済するので、それ以降にお
いては、ゼロの設備費用で省エネ効果を生み出すことが
できる。したがって、それだけ割賦支払いの期間が短縮
され、第3ステップSP3の早期導入に寄与する。
【0090】また、太陽電池などの大規模の家庭用エネ
ルギー生成装置は、今後の普及によって価格の低下が期
待できるので、それらの導入を第3ステップSP3とす
ることにより、より低価格で導入することができ、家庭
における省エネ支援機器の導入が容易となる。
【0091】なお、省エネ支援機器を実際に導入する時
期tSP1,tSP2,tSP3には、通常、2〜3年
程度の間隔があるが、適当に短縮しまたは延長すること
ができる。また、例えば、第1ステップSP1での設備
費用P1を、割賦支払いとすることなく、一括支払いと
することも可能である。その場合に、第1ステップSP
1と第2ステップSP2とを同時に導入することも可能
である(図11参照)。省エネ努力さて、上に述べた導
入時期についての説明では、省エネ効果によって設備費
用をまかなうものとしたが、家庭での省エネ努力などに
よって目標値を越える省エネ効果が期待できる。そのよ
うな場合に、設備費用の支払いに当てた部分の残りが家
計に還元される。
【0092】すなわち、図12に示されるように、第1
ステップSP1においては、省エネ努力によって10〜
20%の省エネ効果が期待される。これによって得られ
る経済的効果は家計に還元される。同様に、第2および
第3ステップにおいても、省エネ努力によって10〜2
0%の省エネ効果が期待される。
【0093】なお、財団法人省エネルギーセンターの報
告では、900人のモニターによる省エネ努力の実績値
の平均は20%である。 〔具体例〕次に、支援システム1の処理および操作の具
体例について説明する。
【0094】図13及び図14は、省エネ支援ソフトウ
エアによる第1ステップSP1における処理を示す概略
フローチャートである。まず、この概略フローチャート
に沿って全体の処理を概説した後、個々の処理について
補足説明を行う。
【0095】図13のステップ#101では、過去1年
以上の期間にわたる月毎のエネルギー消費量を入力す
る。前年度だけでなく3年程度の期間にわたる消費量を
入力し、各年度の同じ月のエネルギー消費量を平均した
ものを各月のエネルギー消費量とすることが好ましい。
過去のエネルギー消費量が、家計簿又は公共料金の自動
支払用口座からの支払い金額の記録として残っている場
合は、所定の換算式から消費量を逆算することができ
る。
【0096】ステップ#102では、月毎のエネルギー
消費量の変化に基づいて各月の用途別エネルギー消費量
を推定する。例えば、月毎の電力消費量のうち、照明・
動力用の電力消費量と冷暖房用の電力消費量とを推定す
る。ガスや水道についても同様である。推定結果は主メ
モリ16又は固定ディスク装置17に一且格納される。
具体的な推定方法については後述する。
【0097】ステップ#103では省エネ機器を導入す
るか否か決める。省エネ機器として、例えば、省エネ節
水用入浴ステップ(特開平10−192180号公報参
照)、風呂の残り湯利用装置(特開平10−22746
5号公報参照)、二重ガラス窓、輻射暖房装置、待機電
力カット装置等が挙げられる。
【0098】省エネ機器を導入する場合は、各月の用途
別消費量に基づいて、最適の省エネ機器が選択される
(ステップ#104)。また、それによる省エネルギー
効果の予測が行われ(ステップ#105)、表示装置1
1等に出力される。なお、通常、省エネ機器の導入は、
その設備費と省エネ効果との比(倍率)を勘案して決定
される。ステップ#103で省エネ機器を導入しない場
合は、人為的な努力のみによって省エネルギーを実施す
ることになる。この場合は、努力目標の設定(ステップ
#104’)を行い、それに基づいて省エネルギー効果
の予測(ステップ#105)を行うことになる。
【0099】省エネルギー効果の予測の結果、省エネル
ギー効果が不十分と判断された場合(ステップ#10
5’のNo)は、ステップ#103に戻って、追加の省
エネ機器の導入又は努力目標の設定を行うことになる。
ちなみに、過去のエネルギー消費量の10%以上、望ま
しくは20%程度の省エネルギー効果(予測)が得られ
るように、省エネ機器の導入又は努力目標の設定を行う
ことが好ましい。また、なるべく省エネ機器の導入によ
って所望の省エネルギー効果(予測)が得られるように
し、努力日標の設定によってさらに上乗せすることが好
ましい。
【0100】省エネルギー効果(予測)が十分と判断さ
れれば、その機器の導入を決定し、実際に購入して設置
する。そして、次のステップ#106へ進む。ステップ
#106では、当月のエネルギー消費量の目標値を設定
する。電力、ガス等のエネルギーごとに、好ましくは、
照明・電力用、冷暖房用といった用途別に目標値を設定
する。表示装置11、キーボード12及びマウス13を
用いて、対話形式で目標値を設定する。ステップ#10
5で行った省エネルギー効果の予測に基づいて処理装置
15が推奨目標値を算出する。
【0101】次のステップ#107で当目の用途別消費
量の目標値が設定される。つまり、上記ステップで設定
した当月の用途別消費量の目標値から日割り計算によっ
て当日の消費量の目標値を設定する。
【0102】次のステップ#108で当日の目標値を補
正する必要があるか否かを判断し、必要がある場合はス
テップ#109で補正する。この補正は、単純な日割り
計算によって生じ得る前月の末日と当月の初日との変動
を抑える補正、気象条件の変動を考慮した補正等を含
む。また、当月の途中経過における省エネルギー目標に
対する未達量を残りの日々の省エネルギー努力によって
できるだけ補うための補正等が含まれる。
【0103】ステップ#110では、エネルギー消費量
の実績値が検出される。エネルギー別消費量検出装置2
0の検出情報に基づいて、当目のエネルギーごとの総消
費量が検出される。また、機器別消費量検出装置21の
検出情報に基づいて、大型機器のエネルギー消費量が検
出される。これにより、用途別のエネルギー消費量を概
算することができる。ただし、用途別のエネルギー消費
量の評価が困難な場合は、少なくともエネルギーごとの
総消費量を検出する。
【0104】図14のステップ#111において、目標
値と実績値との比較評価が行われる。当目の日標値と実
績値との比較評価、及び、当月の途中経過としての比較
評価が行われる。その評価結果に応じて、省エネルギー
のためのアクションガイドを表示装置11に表示させる
(ステップ#112)。アクションガイドの例について
は後述する。また、ステップ#113で省エネ緊急状態
と判断されると、ステップ#114で省エネ強制実行の
処理が行われる。これは、省エネ強制実行装置22によ
る強制的な電源供給の遮断や稼働条件の変更等である。
【0105】上記のステップ#107からステップ#1
14までの処理は1日単位で実行される。但し、ステッ
プ#110からステップ#114までの処理は時間帯ご
とに、又は1時間ごとに、更にはリアルタイムで実行す
ることが好ましい。
【0106】1ケ月(当月)が経過したとき(ステップ
#115のYes)、ステップ#116で省エネルギー
効果を算出する。つまり、当月のエネルギー消費量の実
績値と、ステップ#101で入力した過去の当該月のエ
ネルギー消費量とを比較し、その差を省エネルギー効果
とみなす。
【0107】そして、ステップ#117で、当月の省エ
ネルギー効果を金額に換算し、その金額を所定の口座に
オンライン入金する。このオンライン入金は、通信装置
19を用いて実行される。入金した金額は、省エネ機器
又は家庭用エネルギー生成装置の購入代金の積み立て金
又は支払い分割金となる。
【0108】この後、図13のステップ#103に戻
り、省エネ機器の新規導入又は追加導入処理を行った
後、ステップ#106で新たな月のエネルギー消費量の
目標値を設定し、上述の処理を繰り返すことになる。た
だし、ステップ#103からステップ#105における
省エネ機器の導入に関する処理は、必要であれば、1ケ
月毎、数カ月毎、又は季節の変わり目ごとに行うように
してもよい。
【0109】図15は、上記のステップ#101の処理
で入力された過去1年以上の期間にわたる月毎の電力消
費量を示すグラフの例である。この図を参照しながら、
月毎の電力消費量の変化に基づいて各月の用途別電力消
費量を推定するステップ#102の処理について説明を
加える。
【0110】図15は、冷暖房に電気空調機(エアコン
ディショナー)を使用する一般的な家庭における月毎の
電力消費量の変化を示している。このグラフは、過去1
年以上の期間にわたる月毎の電力消費量を入力すること
により得られる。通常は、過去2年以上の期間にわたる
月毎の電力消費量を入力し、月毎の平均値を求めること
により、精度が高くなる。また、旅行等のために不在で
あった期間が分かっている場合は、不在日数を考慮した
比例配分により月毎の電力消費量を補正することが望ま
しい。
【0111】電力消費量を冷暖房用とその他の照明・動
力用というように用途別に分けた場合、月毎の電力消費
量の変動は、主として冷暖房用の電力消費によって生じ
ることがわかっている。電力消費の多い冷蔵庫の場合、
冬季に比べて夏期の電力消費が多い。一方、夜間が長い
冬季は、夜間が短い夏期に比べて、照明用の電力消費が
多い。そして、冷蔵庫の消費電力の変動分と照明用の電
力消費の変動分はほぼ相殺される。
【0112】そこで、図15において、冷暖房用電力消
費の無い月(5月、10月)の最も少ない電力消費量A
を一定の照明・動力用電力消費量と推定し、残りの変動
部分を冷暖房用電力消費量と推定する。例えば図15に
示すように、3月の全電力消費量をTとした場合、冷暖
房用電力消費量Bは全電力消費量Tと照明・動力用電力
消費量Aとの差となる(B=T−A)。
【0113】このようにして、月毎の用途別電力消費量
が推定される。なお、図15の電力消費量の変化は一例
であって、実際には家庭ごとに異なる。例えば、冷房に
は電力を使用するが、暖房には電力を使用しない家庭の
場合、冬季の全電力消費量Tは、ほぼ照明・動力用電力
消費量Aに等しいはずである。その他、各家庭の電力消
費状況に応じて、月毎の電力消費量の変動が異なる様相
を呈するが、その要因が既知である限り、月毎の電力消
費の変動から大まかな用途別の電力消費量を推定するこ
とはさほど困難ではない。
【0114】つぎに、図16は、上記のステップ#10
1の処理で入力された過去1年以上の期間にわたる月毎
のガス消費量を示すグラフの例である。ガスの場合は電
力の場合より多少複雑である。ガスは主として給湯器の
エネルギー源として使用されるが、季節によって水温が
変動するため、給湯器が消費するガス量は、給湯量が一
定であっても季節によって変動する。また、最近は雑用
水(食器洗い用、洗面用等)に湯を使うのが一般的であ
り、その分だけ季節によるガス消費量の変動が大きくな
る。
【0115】図16は、冬季の暖房用にガスを使用する
家庭の例を示している。ガス消費量を暖房用とその他の
風呂用、雑用水、厨房用というように分けた場合、月毎
のガス消費量の変動は、暖房用ガス消費量による変動
と、風呂用、雑用水、厨房用ガス消費量による変動の両
方を含んでいる。そこで、風呂用、雑用水、厨房用ガス
消費量の変動を、水温の変動に基づいて推定する。つま
り、一定の温度の湯を得るために必要な熱量すなわちガ
ス消費量は、加熱開始時の水温によって大きく変動する
ので、季節によって変化する水温から風呂用、雑用水、
厨房用ガス消費量の変動を比例計算によって推定する。
【0116】図17は、月毎の水温の変動と風呂用、雑
用水、厨房用ガス消費量の比例計算に用いる係数kとの
関係を示すテーブルである。このテーブルTA1におい
て、係数kは42℃の湯を得るために必要な熱量(エネ
ルギー量)に比例する値であり、水温が18℃(10
月)のときにk=1と定めている。したがって、各月の
水温をt(℃)とすると、各月の係数kは下式から求め
られる。 k=1+((42−t)−(42−18))/(42−
18)=1+(18−t)/24 なお、風呂用の給湯が最も多いことから、その温度を4
2℃としてkを求めた。雑用水給湯及び厨房用に要する
熱量については、雑用水給湯の使用温度が風呂とほぼ同
じであり、厨房用は風呂に要する熱量に比べて遥かに少
ないので、風呂用の給湯と同じ係数kによって補正して
も誤差が小さいと考えた。また、水温が18℃の10月
を基準としてkを求めたのは、暖房用ガスが消費されな
い月であり、かつ、年間のほぼ平均的な水温であると考
えられるからである。同様の理由で、5月を基準として
もよい。
【0117】上記のようにして求めた各月の係数kを1
0月のガス消費量に掛けたものを各月の風呂用、雑用
水、厨房用ガス消費量として図16のグラブ上にプロッ
トすると、細線で示すようなグラフが得られる。したが
って、太線で示されるガスの全消費量から細線で示され
る風呂用、厨房用ガス消費量を引いた残りが暖房用と雑
用水のガス消費量ということになる。つまり、例えば3
月の風呂用と厨房用のガス消費量はA、暖房用と雑用水
のガス消費量はB、全消費量はA+Bということにな
る。
【0118】なお、雑用水の使用量は、洗い桶の容量
(5リットル又は10リットル)等から比較的簡単に測
定できるので、予め1回当たり又は1日当たりの雑用水
の使用量を把握しておけば、暖房用ガスの消費量を知る
ことができる。なお、コンピュータの導入後は、ある時
間他の使用を止めた状態で雑用水のみを使用して、水の
消費量をコンピュータで読み取って計ることにより、雑
用水の使用量の概略が簡単に求められる。暖房にガスを
使用しない家庭では、Bが雑用水のガス消費量というこ
とになる。
【0119】ガスの場合も、電力の用途別消費量の推定
処理に関して述べたのと同様に、図16に示した月毎の
使用量の変化は一例であって、実際には家庭ごとに異な
る。いずれにせよ、月毎の使用量の変動要因が既知であ
る限り、その変動から月毎の大まかな用途別のガス消費
量を推定することができる。水道の消費量についても同
様にして、過去の1年以上の期間にわたる月毎の消費量
の変動とその要因が分かれば、各月の大まかな用途別の
消費量を推定することができる。
【0120】図18は、ステップ#103で導入が検討
される省エネ機器の一例を示すテーブルTB1である。
省エネ節水用入浴ステップ(特開平10−192180
号公報参照)、風呂の残り湯利用装置(特開平10−2
27465号公報参照)、二重ガラス窓、輻射暖房装
置、待機電力節約装置のそれぞれについて、対象となる
エネルギー(電力、ガス、水道の区分)、用途(冷暖
房、給湯等の区分)、省エネ期待量、省エネ期待額、設
備費(及び倍率)が記載されている。各省エネ機器によ
る省エネ期待量の根拠(算出例)を以下に説明する。
【0121】入浴ステップは、硬質樹脂製の中空箱体の
内側に断熱材を貼り付けたものであり、水を注入して浴
槽に沈め、洗い場側に着脱可能に固定して使用する。こ
れにより、入浴ステップの容積分の湯量(水と熱)を節
約できる。
【0122】1日の入浴に要する水量を275リット
ル、入浴温度と水温18℃との差を24℃、年間給水温
度の変動から求めた補正係数を1.1075、浴槽とス
テップとの容積比と熱ロスを考慮した節約率を0.2、
風呂釜の熱効率を0.8とすると、一日当たりの節約熱
量hは、 h=275×24×0.2×1.1075/0.8=
1,827(kca1) となり、これに30(日/月)と12(月/年)を掛け
ると、年間節約熱量Hは H=1,827×30×12=657,720 (kc
al) となる。
【0123】また、浴槽とステップとの容積比を0.2
2とすると、一目当たりの節約水量wは w=275×0.22=60.5(リットル) であり、これに30(日/月)と12(月/年)を掛け
ると、年間の節約水量Wは W=60.5×30×12=21.780(リットル)
=21.78(m3 )となる。
【0124】つぎに、風呂の残り湯利用装置は、浴槽を
蓄熱槽として利用し、冬季の暖房用熱源として風呂の残
り湯の二次利用を図り、更に、その排水を水洗便所等に
利用する装置である。
【0125】再利用する残り湯量を220リットル、残
り湯の有効利用温度を22℃、熱の有効利用率を0.
6、他の温水暖房で置き換えたときの配管ロスを含めた
熱効率を0.8とすると、一目当たりの節約熱量hは、 h=220×22×0.6/0.8=3,630 (k
cal) であり、これに年問残り湯利用日数100(日)を掛け
ると、年間節約熱量Hは H=3,630×100=363,000(kca1) となる。
【0126】また、水洗便所用水の7割を上記の排水で
まかなうとして、一日当たりの節約水量wを70リット
ルとすると、これに30(日/月)と12(月/年)を
掛けた年間節約水量Wは W=70×30×12=25,200(リットル)=2
5.2 (m3 ) となる。
【0127】つぎに、二重ガラス窓等を用いた省エネ効
果について試算する。居室の冷暖房用エネルギー消費
は、その居室の断熱構造に大きく左右される。特に、通
常の一重ガラス窓は熱貫流係数が大きく、二重ガラスや
壁構造に比ベ、熱ロスが2〜3倍大きい。そこで、二重
ガラス窓を採用することにより、省エネルギー効果が得
られる。一重ガラス窓に断熱シートや透明ブラスチック
ボードを貼り付けることにより二重ガラス窓に近い断熱
効果を得ることも可能である。
【0128】二重ガラス窓の採用又は同等の手段によっ
て熱貫流係数を5.5から3.5に低減したとすれば、
熱ロスが窓面積1mに当たり35kcal減少する。4
人家族モデルで居間(窓面積7m2 )と他の3室(合計
窓面積9m2 )を1日9時間使用した場合、1日当たり
の冷暖房用の節約熱量hは、 h=35×(7+9)×9=5,040(kcal) となり、これに年間冷暖房使用目数150(日)を掛け
ると、年間節約熱量Hは H=5,040×150=756,000(kcal) となる。
【0129】但し、上記の試算には二重ガラス窓等の採
用前のカーテンによる断熱効果を考慮に入れていない。
それを考慮に入れると、二重ガラス窓等の採用による省
エネ効果は小さくなる。
【0130】輻射暖房装置は、床暖房装置、オイルヒー
タ等の低温輻射暖房装置であり、温風暖房機に比べて、
快適性を損なわずに平均室温を少なくとも2℃下げるこ
とができるといわれている。また、熱源温度も低い。こ
のため、熱ロスが減り、省エネルギーに寄与する。高断
熱、高気密の住宅向きであり、設備費が高価なこともあ
って、すべての住宅に備えることは難しいが、その省エ
ネ効果は36万〜72万kcal(10〜20%)程度
になる。
【0131】待機電力節約装置は、テレビ等の主電源を
遮断することによって、待機電力の低減を行う装置であ
り、テレビ等の待機電力が大きい機器の電源ラインに介
装して使用する。最近はリモートコントローラを用いて
操作する電気製品が増加しており、これらの機器は、作
動していない間もリモートコントローラからの信号待ち
状態の維持等のために待機電力を消費している。この待
機電力は動作時の電力の10〜15%に達するといわれ
ている。このような待機電力節約装置の利用により、1
日当たり2kWH、年間720KWH程度の消費電力の
節約が期待できる。 .図18のテーブルTB1において、省エネ期待額は、
電力については24.5円/kWH、ガスについては1
5.6円/1000kcal、水道は150円/m 3
で換算した。また、設備費の欄におけるかっこ内の倍率
は、設備費を年間省エネ期待額で割った値である。この
倍率が小さいほどその省エネ機器を導入する意義が大き
いと言うことができる。この倍率は、通常5〜6倍、大
きくても10倍程度であることが省エネ機器導入の条件
であると考えられる。
【0132】図18に示したような省エネ機器のデータ
ベースは、図2に示した支援システム1の固定ディスク
装置17に蓄積されている。また、通信装置19を介し
て、ネットワーク上のデータベースから最新の情報をダ
ウンロードしたり、固定ディスク装置17に蓄積された
データベースを更新することも可能である。あるいは、
リムーバルディスク装置18とその記憶媒体23を用い
て、データベースを更新することも可能である。
【0133】図18に例示した省エネ機器の他に、例え
ば、食器洗い機、24時間風呂といった、近年使用され
るようになってきた家庭用機器もある。食器洗い機は、
手洗いに比べて労力が軽減されるだけでなく、消費する
水や熱量(ガス)が少なくなることが実証されている。
また、24時間風呂は、浴槽の湯を循環させることによ
り、水及び熱の節約が図られる。今後も、種々の省エネ
機器が新たに開発され、実用化されていくであろう。そ
して、このような省エネ機器の省エネ期待量(期待額)
や設備費等のデータが、上記のようにネットワーク上の
データベース等に蓄積されていくことが期待される。
【0134】処理装置15は、図13のステップ#10
4において、導入する省エネ機器を選択する際に、当月
の又はこれからの季節の用途別エネルギー消費量と上記
の省エネ機器のデータベースデータを参照して、効果的
な省エネ機器を選択し、表示装置11に表示させる。ま
た、図18に示したテーブルTB1の省エネ期待量(期
待額)も表示される。通常は複数の省エネ機器の候補が
表示され、ユーザ(オペレータ)は、その表示を参照し
つつ、キーボード12又はマウス13を用いて導入すべ
き省エネ機器を決定する。
【0135】図19は、上述のような省エネ機器を導入
せずに、人為的な努力によって省エネルギーを実施する
場合の手段の一例を示すテーブルTB2である。快適性
を犠牲にすることなく習慣化しやすい省エネ努力とし
て、例えば、食器洗いや洗顔時の溜め洗いと、無駄な照
明等の節電を挙げることができる。
【0136】水道(又は給湯)の蛇口を開けたままで洗
う流し洗いを止めて、水(又は湯)を容器に溜めて洗う
溜洗いを実施することにより、水(又は湯)を大幅に節
約できることが知られている。例えば、一日150リッ
トルの水又は湯を節約した場合、水道の消費量は年間で
150×365=54,750リットル節約できる。ま
た、水との温度差が30℃の湯を年間120日使用する
場合、ガスの消費熱量は年間で150×30×120/
0.8=675,000kcal節約できる。
【0137】無駄な照明等の節電に関しては、工場や事
務所では実施されている場合が多いが、一般家庭ではほ
とんど実施されていないのが現状であろう。使用してい
ない無駄な照明やテレビ等をこまめに消すことにより、
一般家庭で年間755kWH程度の省エネを期待できる
といわれている。
【0138】このような人為的な努力によって省エネル
ギーを実施する場合、設備費は特に不要であるが、この
省エネルギー効果によって節約された金額相当分をコン
ピュータ等の省エネシステムに必要な機器の購入費用に
充てることも考えられる。
【0139】ステップ#105における省エネ効果の予
測は、導入を決定した省エネ機器について、その年間の
省エネ期待値のデータ、又は、それを求めるのに用いた
1日当たりの省エネ期待値のデータを用いて行われ、当
月の省エネ効果の予測量が算出される。当初、省エネ機
器を導入せずに省エネ努力のみによって省エネルギーを
図る場合も、それに準じて省エネ効果の予測値が算出さ
れる。
【0140】ステップ#106の当月の目標値設定にお
いて、処理装置15は、ステップ#102で求めた当月
の(用途別)消費量から当月の(用途別)省エネ予測量
を引いた値を推奨目標値として算出し表示する。オペレ
ータがこの推奨目標値を確認し、又は修正して、最終的
な目標値として設定する。
【0141】つぎに、ステップ#107で日割り計算に
よって設定した当日の消費量の目標値をステップ#10
9で補正する処理について説明を加える。以下のような
場合に目標値の補正が必要となる。
【0142】第1に、月毎の目標値から日割り計算によ
って1日当たりの目標値を求めた場合、先月の末目と当
月の初目との間で不連続が生じ、目標値の急激な変化が
生ずる場合がある。この急激な変化を、例えば当月の第
1週にわたって徐々に変化させることにより、1日当た
りの目標値の妥当性を確保する必要がある。この補正
(平滑化処理)は処理装置15によって自動的に実行さ
れる。
【0143】第2に、来客、家族の不在、長時間にわた
るスポーツのテレビ観戦といった特別なイベントがあら
かじめ分かっている場合は、それに応じて当日の目標値
を補正することが好ましい。この処理は、前もって入力
したイベント予定にしたがって、処理装置15が自動的
に実行する。
【0144】第3に、気象変動、特に外気温の変動によ
って冷暖房の消費エネルギーが大きく変動する。したが
って、気象情報にしたがって、当日の目標値を補正する
ことが好ましい。本発明の省エネ支援システムは、通信
装置19を用いて気象情報をネットワークからで取得す
ることができる。この気象情報に基づいて、処理装置1
5が自動的に目標値の補正を実行する。
【0145】上述のように、これらの目標値の補正は、
前もって入力された情報又はネットワークから取得され
る情報に基づいて処理装置15が自動的に実行するが、
他の事情も考慮して、当日の目標値を手動で修正するこ
とも可能である。
【0146】ステップ#110におけるエネルギー消費
量の実績値の検出は、エネルギー別消費量検出装置20
を用いて行われる。エネルギー別消費量検出装置20
は、公知の種々の装置を用いて構成することができる。
最も手軽な方法として電力、ガス、水道の各積算計の表
示値を読取る方法がある。このような読取り装置は、例
えば特開平7−105306号公報に記載されているよ
うに、光学式読取り装置と文字認識装置(OCR)等を
組み合わせて構成することができる。毎日決められた時
間に積算計の表示値を読取り、当日の積算値と咋日の積
算値との差を当日の消費量とすることができる。あるい
は、下記の機器別消費量検出装置21と同様の装置を用
いてエネルギー別全消費量を検出することも可能であ
る。
【0147】機器別消費量検出装置21は、エネルギー
別の全消費量だけでなく、用途別の消費量を把握するた
めに必要な装置である。例えば、テレビ、冷蔵庫、空調
機等の大型電気機器の場合は電源ラインに非接触の電流
検出器を装着し、検出された電流と電圧と力率の積から
消費電力の概算値を求めることができる。ガス、水道に
ついては、供給路に流量計を介装して消費量を検出する
必要がある。
【0148】上記のような積算計読取り装置の取付け
は、法的には取引用積算計の表示値をその需要家に限っ
て利用することは問題ないはずであるが、供給事業者の
反対も予想され、そう簡単ではない。しかし将来的に
は、地球環境改善の社会的要請が強くなることが予想さ
れ、また、供給事業者にも無人検針等のメリットがあ
る。したがって、例えば国が直接行う公共事業として上
記の積算計読取り装置を各家庭に取り付け、地球環境改
善と情報化を視野に入れた施策を実施することも考えら
れる。
【0149】また、電力のように非接触で検出可能な場
合は安全性の問題もなく、量産によって安価な電流計又
は電力計が供給され、機器に容易に取り付けられること
が期待される。また、空調機のように、稼働時間の管理
が比較的容易な機器については、稼働時間から消費量を
推定することも考えられる。
【0150】ステップ#111における目標値と実績値
との比較評価は、エネルギー別、かつ、用途別に行うこ
とが好ましいが、上記のような事情で用途別実績値の把
握が困難な場合は、エネルギー別の比較評価でも構わな
い。評価結果は表示装置11に表示される。電力、ガ
ス、水道の各エネルギーごとに、好ましくは冷暖房用、
照明・動力用といった用途別に、当日の目標値と実績値
とが表示される。また、画面切り替えにより、当月の日
毎の途中経過も表示される。
【0151】図20は、当月の日毎の目標値及び実績
値、そして目標値と実績値との差の累積値をグラフで表
示した例を示している。横軸に当月の日をとり、目標値
及び実績慎を棒グラフで示すと共に、目標値と実績値と
の差の累積値を析れ線グラフで示している。縦軸の目標
値、実績値及び累積値は、いずれも金額換算されてい
る。目標値における上乗せ分a及び引き下げ分bは、前
述の気象情報等に基づいて目標値が補正されたことを示
している。
【0152】図示のように、累積値がプラス側を推移し
ている場合は、実績値の累計が目標値の累計を下回って
いることを意味するので、省エネルギー目標が達成され
ており、好ましい状態である。逆に、累積値がマイナス
側を推移している場合は、実績値の累計が目標値の累計
を上回っていることを意味する。この場合は、残りの目
々の省エネ努力によって最終的に累積値をプラスにし、
当月の省エネルギー目標を達成することが求められてい
る。
【0153】累積値がマイナスであり、その絶対値が所
定の第1のしきい値を越えた場合は、ステップ#112
において、省エネルギーの努力を促すアクションガイド
が表示装置11に表示される。アクションガイドで示さ
れる省エネ努力項目としては、図19を用いて先に説明
した項目の他に、テレビ鑑賞時間の制限、入浴回数の制
限、冷暖房の設定温度や風量を変えることによる冷暖房
能力の低下等を挙げることができる。これらの項目につ
いても、図19に示した項目と同様に節約対象、用途、
省エネ期待量等を固定ディスク装置17に記憶されるデ
ータベースに登録しておき、必要に応じてアクションガ
イドの表示内容に含めることが好ましい。
【0154】更に、これらの省エネ努力項目を実行した
ときの累積値の予想シミュレーションを行い、上述の目
標値、実績値及び累積値の表示に重畳表示してもよい。
表示切換によって、アクションガイドの表示と目標値、
実績値及び累積値の表示とを切り替えることができる。
【0155】累積値がマイナスであり、その絶対値が所
定の第1のしきい値より大きい第2のしきい値を越えた
場合は、ステップ#113で省エネ緊急状態と判断さ
れ、ステップ#114において、省エネ強制実行の処理
が行われる。つまり、処理装置15が省エネ強制実行装
置22を介して、テレビや空調機等への電源供給の停止
や給湯器の点火停止等の制御を実行する。これらの強制
的な機器の使用停止は、快適性より省エネルギーを優先
する措置であるから、その発生頻度はできるだけ少ない
ことが好ましい。したがって、第2のしきい値と第1の
しきい値との差は十分に大きく設定される。
【0156】また、省エネ強制実行装置22にタイマー
が備えられ、特定時間帯のみ電源供給の停止等が実行さ
れるようにしてもよい。特定時間帯以外では、省エネル
ギーを優先することなく、機器を使用できるようにする
ことにより、快適性の阻害を緩和することができる。更
に、空調機の設定温度や風量等の設定を省エネ強制実行
装置22を介して処理装置15が制御することにより、
消費エネルギーを低減するように構成してもよい。この
ような外部からの制御が可能な空調機等の機器は、現在
は普及していないが、多くの製造者等がこの種のホーム
オートメーションを熱心に研究しており、一部はすでに
実現している。将来的には、家庭内の機器をコンピュー
タで集中管理するシステムが普及すると考えられる。
【0157】1ケ月毎に実行されるステップ#116か
らステップ#118の処理は、上記のような省エネルギ
ーの実行によって得られた電力、ガス、水道の節約効果
を月毎に集計し、金額換算したものを更なる省エネルギ
ーのための投資とする処理である。つまり、前述のよう
な省エネ機器を購入するための積み立て金又は支払い分
割金に当てる処理を自動的に行う。通信装置19を介し
て処理装置15がオンラインで所定の口座に入金する。
このような処理は、既に実用化されているホームバンキ
ングシステムの一部として実行することが可能である。
【0158】これにより、初期投資をできるだけ抑え
て、段階的に省エネ機器を導入しながら、その設備費を
省エネルギーの実行によって得られた金額で償却すると
いったことが可能になる。この方法によれば、最初は比
較的安価な省エネ機器から初めて、高価であるが省エネ
効果の大きい省エネ機器を順次導入することが可能とな
る。最終的には、太陽光発電装置、太陽熱利用装置、風
力発電装置、燃料電池装置、メタンガス発生装置といっ
た家庭用エネルギー生成装置の購入資金に充てることも
可能となる。
【0159】このような家庭用エネルギー生成装置は、
記述の省エネ機器とは異なるが、エネルギー供給者から
の供給量(購入量)を節約できるという点では同じ効果
が得られ、地球規模での化石エネルギーの消費削減、地
球温暖化防止に役立つ。太陽エネルギーや風力エネルギ
ーといったクリーンなエネルギーを用いて、あるいは、
有機廃棄物の活用によって、家庭で消費するエネルギー
の一部又は全部を自家生成できるからである。
【0160】なお、上記の実施形態の説明において、考
えられる変形例についても適宜説明したが、本発明は、
その他にも、種々の変形例又は形態による実施が可能で
ある。例えば、アクションガイド等の表示を一日サイク
ルではなく、時間帯ごとに、あるいは単位時間ごとにリ
アルタイムで行うようにしてもよい。また、省エネ機器
の導入処理を1ケ月毎ではなく、1週間ごと、あるいは
数カ月毎に行うようにしてもよい。
【0161】以上に説明したように、本発明の家庭用省
エネルギー支援方法及び装置によれば、コンピュータを
活用することによって各家庭のエネルギー消費量を電
力、ガス、水道のエネルギー毎に、かつ、冷暖房用、照
明・動力用といった用途別に把握し、適切な省エネ機器
の導入又は省エネ努力項目の選定によって、省エネルギ
一量を予測し、設定した目標値と実績値との比較評価を
行いながら的確な省エネルギーを実行することができ
る。
【0162】また、省エネルギー効果を金額に換算した
ものをオンライン入金することにより、高価であるが効
果的な省エネ機器や家庭用エネルギー生成装置を購入す
ることが容易になる。これにより、更なる省エネルギー
が達成されると共に、省エネ機器や家庭用エネルギー生
成装置の普及と低廉化に寄与することができる。
【0163】なお、図21に示す省エネ支援機器のテー
ブルTB3は、図18に示したテーブルTB1に追加し
て用いることができる。同様に、図22に示す省エネ努
力のテーブルTB4は、図19に示したテーブルTB2
に追加して用いることができる。 〔第2ステップおよび第3ステップ〕次に、第2ステッ
プSP2および第3ステップSP3について、さらに説
明を加える。
【0164】第2ステップSP2および第3ステップS
P3における支援システム1の処理および操作などにつ
いては、上において既に述べた支援システム1の全体の
構成および機能、省エネ支援機器の導入の時期、第1ス
テップSP1についての詳細な説明などによって充分に
理解されるであろう。
【0165】ここでは、上の説明と重複する部分もある
が、第2ステップSP2および第3ステップSP3に特
有の点について補足する。第2ステップにおいては、上
に述べたように、第2ステップで導入された省エネ支援
機器に対する割賦支払いの支払い期間が短縮される。
【0166】ここで、第1ステップの省エネ効果を過去
の実績値の20%(年間平均)とし、第2ステップの省
エネ効果を10%(年間)とする。第1ステップの支払
い完了後は、過去の公共料金の支払い額は、支払い完了
までは同額を払い続けるという契約の下では(何も省エ
ネルギーを実施しなければ同額の支払いは当然続くはず
である)、第1ステップの省エネ効果は20%が維持さ
れ、その効果が第2ステップの10%に加算される。
【0167】すなわち、第2ステップの支払い効果は合
計で過去の公共料金の支払い実績の30%となる。第2
ステップの設備費用を30万円とし、公共料金の支払い
額を日本の平均家庭並に毎月2万円(月間では大幅に変
動する)、年間24万円とすると、月間6000円、年
間72000円が省エネ効果による支払い額となり、利
子ゼロの場合には4年強で支払いが終わることになる。
【0168】すなわち、従来において償却期間が10数
年で経済性を得にくかった太陽エネルギー利用機器が、
大幅に償却期間を短縮し、経済性を確保する。このシス
テムが自ら補助金を生み出し、次のステップのシステム
を支援することとなる。この例では、設備費用の2倍の
補助金を得たことになる。利子を入れた場合でも、期間
が短いので大差はない。
【0169】これが本実施形態の支援システム1による
逐次省エネ投資の最大の効果である。価格が高く経済性
の無い太陽エネルギー利用機器の導入手法として、極め
て有効である。しかも、投資の回収でコスト引き下げ効
果を急ぐ企業ではこの手法は通用しないが、耐久消費材
と考える家庭では有効に通用する手法である。
【0170】なお、導入を急がない場合には、第1ステ
ップの完了を待ち、第2ステップを導入すれば、支払い
総額は利子が少なく最低になる。その場合に、省エネ化
の完了が遅れる。両者の兼ね合いに応じ、導入時期につ
いて複数の選択肢がある。
【0171】図23は中規模の太陽エネルギー利用機器
である太陽温水器のテーブルTB5の例を示す図、図2
4は大規模の太陽エネルギー利用機器である太陽電池の
テーブルTB6の例を示す図、図25は太陽電池の月毎
の発電量およびその補正値のテーブルTC1の例を示す
図、図26は太陽電池の設置コストおよび発電コストを
示す図である。
【0172】図23に示すように、テーブルTB5に
は、種々の太陽熱温水器について、メーカ名、型式、集
熱部面積、貯湯部容量、外形寸法、および価格などの仕
様、並びに、省エネ期待量、省エネ期待額、設備費、お
よび倍率などが記録されている。
【0173】図24に示すように、テーブルTB6に
は、種々の太陽電池について、メーカ名、モジュールの
型式、最大出力、最適動作電流、最適動作電圧、インバ
ータ・系統連系装置の定格容量、電力変換効率、寸法、
および価格などの仕様、並びに、省エネ期待量、省エネ
期待額、設備費、および倍率などが記録されている。
【0174】このようなテーブルTB5,6は、インタ
ーネットを通じて各機器メーカのホームページなどから
取得した最新の情報に基づいて作成される。図25に示
すように、テーブルTC1には、太陽電池の月毎および
日毎の平均的な発電量、および、気象条件による補正係
数などが記録されている。なお、図25に示すテーブル
TC1は、定格出力1.98KWのアモルファス太陽電
池を、南面および北面の屋根に二分し、方位南から西方
に10度偏位し、傾斜角24度で設置した場合を示す。
【0175】これらのテーブルTB,TCは、固定ディ
スク装置17に記憶されている。中規模の太陽エネルギ
ー利用機器の選択に当たっては、再生エネルギー量が大
きく、その再生エネルギーによる省エネ期待額と当該機
器の設備費用との倍率が所定値以内であることである。
さらに、その倍率は、経済性を越えていても、将来にお
いて第1ステップの省エネ機器の支払い支援を得て、大
幅に削減可能な倍率である。
【0176】第1ステップの省エネ機器の設備費用の支
払いが終われば、その強力な省エネ効果による支払い支
援を受けて、経済性の良くない太陽エネルギー利用機器
も経済性が得られることになる。
【0177】太陽エネルギー利用機器の設備費用および
第1ステップの省エネ機器の残債の合計額と両機器の合
計の省エネ期待額との倍率が一定値を下回った時期を、
その太陽エネルギー利用機器の導入の時期と判断する。
【0178】第3ステップにおいては、第1および第2
ステップで導入された省エネ支援機器が稼働している状
態で、支援システム1の支援を受けて、初期投資ゼロで
大規模の太陽エネルギー利用機器を導入する。
【0179】このように、機器の省エネ効果とユーザま
たはその家族による省エネ努力とを期待し、省エネ効果
によって支払う約束で、一切の初期投資を行うことなく
高額の機器や設備を設置することができる。
【0180】ところで、大規模の太陽エネルギー利用機
器である太陽電池は、量産化による価格低下が期待され
る。すなわち、図26に示されるように、ニューサンシ
ャイン計画では、現在商業ベースの25円/KWHの3
〜4倍の発電コストが、2006〜7年に発電単価が1
0円/KWを切り、将来6〜7円/KWに下がるとされ
ている。この価格低下の速さは、経営学の古典ルールに
よると装置の累積設置規模の倍増毎に20〜30%下が
るとされている。
【0181】本実施形態による省エネ支援システムによ
ると、家庭の経済的負担が無いために普及が速くなり、
導入後数年は年々累積設置台数が倍増して急激に価格低
下が起こると予想される。システムの導入から第3ステ
ップの導入までの4〜5年間で現在の数分の1の価格に
下がることが期待され、これによって、第3ステップで
の太陽電池の導入が安くつき、経済効率の良いシステム
になる。
【0182】さらに、上に述べた第2ステップの場合と
同様に、前段のステップによる支払い支援の効果があ
る。太陽電池の規模を3KWとし、年間3000KWH
発電し、現在の購入電力単価を25円とすると、第1ス
テップと第2ステップの合計の省エネ効果は年間720
00円であるに対し、第3ステップの省エネ効果は年間
75000円程度となる。つまり、第2ステップの機器
代の支払いを完了した後は、凡そ1対1の支援効果とな
り、機器の導入価格と略同額の補助金を本支援システム
が自ら作り出すことになる。機器の価格低下による効果
と合わせると、その効果は極めて大きい。
【0183】例えば、本実施形態の支援システム1を2
002年に導入し、第3ステップを4年後の2006年
に導入して太陽電池を設置するとする。太陽電池の規模
は3KW、価格は1KW当たり25万円(発電コストは
約その1万分の1)で計75万円、2分の1の補助金付
きで、正味発電単価は12〜13円/KWの再生電力
を、年間60%強の省エネ効果(14.7万円)で支払
って行く。第1ステップと第2ステップの支援を受けれ
ば、導入後約5年強(2011年頃)で支払いを終え
る。
【0184】次に、種々の実施例などについて説明す
る。 〔実施例1〕家庭用小型コンピュータと、電力、ガス、
および水道などの取引用積算計の自動入力手段を備え、
過去1年以上数年間の各エネルギーの消費実績より用途
別(冷暖房、給湯、照明動力等)の消費量を推定し、用
途別に省エネ機器を選択導入し、消費実績値より各エネ
ルギー別の予想省エネ効果を差し引き、消費目標値を算
出する。さらに、前日の気象予報により気象変動を補正
して日々の消費目標値とし、これと積算計から入力する
消費実績値とを比較して省エネ効果を把握する。その度
合いに応じて、種々の省エネアクションガイド指示や強
制操作を含む省エネ制御を行い、省エネルギー化を図
る。
【0185】過去の月毎の公共料金支払額に相当する金
額を、省エネ効果の中から支払う約束のもとで、予め初
期投資ゼロで家庭に導入され設備される本システムの構
成に必要な全ての機器が用いられる。
【0186】各エネルギー等の目標値または実績値に、
該エネルギー等の月間消費量の変動範囲の平均単価を乗
じた数値を加え合わせた光熱費近似の合成量より、光熱
コストを算出する。電力、ガス、および水道のエネルギ
ー等の消費量または省エネ量を合計し、家庭のエネルギ
ー消費を代表する指標とする手段が設けられる。
【0187】月1回の定期計測毎に、当該月の消費実績
値と過去の消費量とを比較し、省エネ効果を算出する。
その省エネ効果に相当する金額を、上記機器の利子も含
む代金の支払いにあてる目標ノルマ部分と、家庭に還元
する超過達成部分とに配分する効果配分算出手段が設け
られる。
【0188】予め金融機関に設けた家族名義の所定の口
座またはカードから、定期計測または定期検針毎にオン
ラインで販売店の口座に支払い指示を出す機器代支払い
手段が設けられる。
【0189】これによって、初期投資ゼロで大幅な省エ
ネルギーを図るようにした第1ステップのための支援シ
ステムが構成される。省エネ効果は、ほとんど省エネ支
援機器によって得られる。しかし、省エネ努力によって
も平均20%の省エネ効果を得ることが可能であるの
で、目標未達は少なく、ほとんど超過達成となると考え
られる。但し、目標未達の場合であっても、先の契約か
ら目標ノルマ分は機器代として支払い、家庭は実績以上
の負担を負うことになる。月1回の定期計測は、従来の
検針日とは異なり、月末が好ましい。 〔実施例2〕実施例1に示したシステムにおいて、屋根
を自由に利用できる家庭にあっては、予め記憶された、
中規模の太陽エネルギー利用機器の複数の機種の効果の
大きさを示す省エネ率または省エネ量のデータと、該機
器の設備費用のデータとを記録した省エネ効果記録手段
が設けられる。上に述べたテーブルTB1,3,5,6
は省エネ効果記録手段の具体例である。
【0190】予め入力された太陽エネルギー利用機器を
家庭に適用したときに発生する再生エネルギー量を算出
し、コンピュータに記憶された家庭の代替エネルギーの
過去の消費実績値に代替する節約量すなわち省エネ量
と、当該機器の設備費用が前記省エネ量から算出される
省エネ期待額の何倍かかるかの倍率とから、導入すべき
機種の選択を支援する第1の選択論理手段が設けられ
る。
【0191】予め入力された時間の経過とともに省エネ
が進むと、第1ステップの省エネ機器代の残債が減少す
る。太陽エネルギー利用機器の設備費用と残債の合計額
の、第1ステップの省エネ機器と太陽エネルギー利用機
器との合計の省エネ効果から算出される省エネ期待額に
対する倍率が求められる。その倍率から、太陽エネルギ
ー利用機器の導入時期選択を支援する。そのような第2
の選択論理手段が設けられる。
【0192】第1、第2の選択論理手段の支援のもと
に、太陽エネルギー利用機器が選択され、初期投資ゼロ
で導入され設備される。省エネ効果記録手段を通じて、
機種名と効果データ(効力データ)とが入力される。
【0193】太陽エネルギー利用機器の発生する再生エ
ネルギーの有効利用量を計測して積算し、前記コンピュ
ータに自動入力する手段が設けられる。再生エネルギー
有効利用量を、再生エネルギーが代替するエネルギーと
合算して当該エネルギーの消費量として演算し把握し、
前記光熱コストは前記再生エネルギーが代替するエネル
ギーと等価で評価してその目標値および実績値を算出し
て画面に表示する手段が設けられる。
【0194】第2ステップでの省エネ支援機器の導入後
は、第1ステップおよび第2ステップの各省エネ支援機
器が、自己の設備費用を省エネ効果で支払いを分担す
る。時間が経過し、第1ステップの省エネ機器の残債を
完済した後は、第1ステップの省エネ機器の省エネ効果
が太陽エネルギー利用機器代の支払いを強力に支援す
る。そのような設備費用支払い手段が設けられる。
【0195】このようにして、初期投資ゼロで、中規模
の太陽エネルギー利用機器を導入して大幅な省エネルギ
ーを図るようにした第2ステップのための支援システム
が構成される。
【0196】第2ステップで導入の対象となる省エネ支
援機器は次のとおりである。 (a)太陽熱温水器 大きさ 2〜4、用途 給湯用。 (b)太陽電池(太陽光発電器、太陽光発電装置) 出力 1〜1.5KW、用途 家庭用一般電源。
【0197】通常の出力は3〜4KWで、特殊ケースで
は2回に分けて導入。 (c)空気集熱器 用途 暖房。
【0198】第2ステップで太陽熱温水器を導入する場
合は、再生エネルギーの有効利用率が省エネ率に大きく
影響する。冬季は熱の利用先がいくらでもあるが、それ
以外の季節では風呂以外(雑用水はあれば温水を使う)
は余剰となる。規模は自ずから決まり、太陽熱温水器で
は2〜4、再生エネルギーの有効利用量で1000〜1
500Mcal/年である(太陽熱の集熱効率50%、
有効利用率80%、システムの有効利用率0.4とした
場合)。
【0199】なお、第2ステップでは、太陽熱温水器が
一般的であり、太陽電池はステップ投資用である。つま
り、風呂の頻度が1日おき以下であったり、屋根の面積
が広くなかったり、屋根に重い太陽熱温水器を置きたく
ない場合には、太陽熱温水器に代えて太陽電池を選択す
ることとなる。空気集熱器は、冬季以外も熱需要のある
特殊な場合に限られる。機種の選択論理 省エネ率は、第1ステップと同等程度かそれ以下であ
り、光熱コストで過去の実績値の10%〜20%を期待
できる。
【0200】また、設備費の省エネ期待額に対する倍率
は、支払いに当たって第1ステップによる省エネ効果の
支援を受けることを考慮して、10倍以下とする。但
し、第1ステップに比べて第2ステップの省エネ効果が
大幅に小さいときなど、特殊なケースでは最大20倍と
する。時期の選択論理 第1ステップおよび第2ステップの省エネ支援機器によ
る省エネ効果は加算されるので、合計の省エネ率は20
〜40%となる。一方、合計の設備費の倍率は、時間の
経過とともに、第1ステップの支払いが進んで残債が減
り、これによって設備費と残債の合計費用は減る。した
がって、合計の省エネ期待額の倍率は減る。しかし、そ
の倍率は、上に述べた経済性の常識から、最大で10倍
以下とし、望ましくは5〜6倍以下になる時期を導入時
期とする。
【0201】再生エネルギーが電力の場合に、その余剰
分は自動的に系統連系によって有効に利用されるのが一
般的である。しかし、熱利用の場合は、上に述べたよう
に有効利用率が省エネ効果に大きく影響するので、積極
的に有効利用に努める必要がある。
【0202】そのために、再生エネルギーを湯として利
用する管路の元管に温度補正付きの流量計または流量計
と温度計を設け、有効利用量を計測して把握し、コンピ
ュータに入力する。それを、代替するエネルギーと合算
し、家庭全体の省エネルギーを維持しつつ、有効利用率
の向上に寄与することができる。 〔実施例3〕実施例2に示したシステムにおいて、予め
ネットワークを通じて入力された、大規模な太陽エネル
ギー利用機器の複数の機種の効果の大きさを示す省エネ
率または省エネ量のデータと、該機器の設備費用のデー
タとを記録した省エネ効果記録手段が設けられる。
【0203】大規模な太陽エネルギー利用機器の発生す
る再生エネルギーが当該家庭の省エネに寄与する省エネ
率と設備費用が省エネ期待額の何倍掛かるかの倍率とか
ら、導入すべき機種の選択を支援する第1の選択論理手
段が設けられる。
【0204】第1ステップおよび第2ステップの省エネ
支援機器と太陽エネルギー利用機器の省エネ率との合計
の省エネ率と、時間の経過とともに第1ステップと第2
ステップの省エネ支援機器の残債が減り、太陽エネルギ
ー利用機器の設備費用と前記残債の合計費用に対する全
ての省エネ支援機器の省エネ期待額の倍率から、太陽エ
ネルギー利用機器を導入すべき時期を選択する。そのよ
うな第2の選択論理手段が設けられる。
【0205】第1と第2の選択論理手段に支援されて、
大規模な太陽エネルギー利用機器が選択される。太陽エ
ネルギー利用機器は、初期費用ゼロで導入され、省エネ
効果記録手段を通じて機種名と効果データとが入力され
る。
【0206】太陽エネルギー利用機器の発生する再生エ
ネルギーの有効利用量を計測し積算し、前記コンピュー
タに自動入力する手段が設けられる。実施例2と同様
に、目標値および実績値を算出して画面に表示する手段
が設けられる。
【0207】第3ステップでの太陽エネルギー利用機器
の導入後は、第1ステップ、第2ステップ、および第3
ステップの各省エネ支援機器が、自己の設備費用を省エ
ネ効果で支払いを分担する。時間が経過し、第1ステッ
プの省エネ機器の残債を完済した後は、第1ステップの
省エネ支援機器の省エネ効果によって第2ステップの省
エネ支援機器の支払いを支援する。第2ステップの省エ
ネ支援機器の残債を完済した後は、第1ステップと第2
ステップの省エネ支援機器の合計の省エネ効果によって
第3ステップの省エネ支援機器の支払いを強力に支援す
る。そのような設備費用支払い手段が設けられる。
【0208】このようにして、初期投資ゼロで、大規模
な太陽エネルギー利用機器を導入して大幅な省エネルギ
ー化を図るようにした第3ステップのための支援システ
ムが構成される。
【0209】大規模な太陽エネルギー利用機器として、
家庭用電力をほぼまかなうことのできる3〜4KWの太
陽電池が第一に想定される。次いで太陽熱冷暖房システ
ムである。
【0210】太陽電池は、余剰の発電電力は系統連系に
よって電力会社が時価で買い取ってくれる。設備費用
は、国の補助金で実質50万円/KW程度であり、省エ
ネ期待額に対する倍率は20倍である。今後は、設備の
累積設置数の倍増毎に20〜30%づつ価格が低下する
と期待される。機種の選択論理 省エネ率は、第1ステップと第2ステップの省エネ支援
機器の合計の省エネ率が目安であり、光熱コストの過去
の実績値の20〜40%程度である。なお、設置スペー
スなども考慮する。
【0211】設備費の省エネ期待額に対する許容倍率
は、経済性からは原則として10倍以下であるが、当初
はある程度の倍率超過はやむを得ない。時期の選択論理 第1ステップと第2ステップの省エネ支援機器に第3ス
テップの大規模な太陽エネルギー利用機器を加えた合計
の省エネ率について、過去の実績値に対する省エネ率
(光熱コスト)は50〜80%であり、第2ステップの
場合と同様、時間の経過とともに第1ステップおよび第
2ステップの各省エネ支援機器の残債が減り、それにと
もなって第3ステップの太陽エネルギー利用機器の設備
費と残債の合計額が減る。これによって、省エネ期待額
に対する倍率が下がり、経済性の常識から、倍率が5〜
6倍以下になる時点を導入可能時期とする。但し、機器
の価格や電力価格または都市ガス価格の推移をも参考に
して導入時期を決める。
【0212】第2および第3ステップの意義は次の通り
である。 (a)新製品は需要が増えるときに年々価格が下がるの
で、逐次投資によって価格低下の恩恵を受け易くする。 (b)エスコ(Energy Service Company)方式等の分割
支払いでは利子の支払いは免れないので、利子の額を減
らすためには逐次投資は有効である。 (c)エネルギー価格は変動が大きく、リスクを避ける
ために逐次投資は有効である。
【0213】また、逐次投資の時期の選択論理で、前記
した方法では単純な残債と新規投資額の合計金額の省エ
ネ期待額に対する倍率から求めたが、これに限るもので
はなく、他に種々の方法が考えられる。例えば、各ステ
ップの機器の省エネが順調に進み、機器の支払が2分の
1終えれば、次の投資に進むようにしても良い。また、
全体の省エネと支払いをシュミレーションし、支払いを
最短にするようにすることも可能である。 〔実施例4〕実施例4は、少額の初期投資を行い、省エ
ネと支払いの両方を少しでも早く終えるようにするもの
である。
【0214】第1ステップでシステムを有償でつまり初
期投資を行って導入する。第1ステップの導入と同時
に、または第1ステップの稼働を確認するための短期間
の試験期間の直後に、第2ステップが初期投資ゼロで導
入される。
【0215】第2ステップの導入後は、第1ステップと
第2ステップの合計の省エネ効果で第2ステップの機器
代を支払い、毎月の省エネルギー目標を達成し、順調に
残債が減り、コンピュータによる導入の機種と時期の選
択の支援を得て、第3ステップの省エネ支援機器を初期
投資ゼロで導入する。
【0216】その導入後は、上に述べたと同様な仕組み
で支払い期間を短縮する。家庭の負担が軽く、全体とし
て短期間に省エネルギーを完成することができる。ここ
では、多少の初期投資、例えば1回のボーナスで無理な
く払える程度(20万円程度を想定)の投資によって第
1ステップの機器を購入する。当初の初期投資が有効に
効き、支払い期間が短縮されるので短縮ステップと呼ぶ
ことができる。
【0217】この場合に、第1ステップで購入した機器
は、第2ステップの機器代の支払いを支援し、第2ステ
ップの機器の省エネ効果で支払う場合の3倍の速度で支
払いが行われる。その支払い期間中に、第3ステップで
機器を導入する。第2ステップの支払い完了後は、第3
ステップの機器が自己の省エネ効果で支払う。約2倍の
速度で支払いを完了する。但し、第3ステップにおいて
太陽電池の価格が未だ低下していない時期に導入する可
能性があり、このシステムの発売の初期には必ずしも大
幅に短縮ができないことも有り得る。
【0218】例えば、第1ステップで20万円を初期投
資し、コンピュータおよび各用途別の省エネ機器を導入
する。同時に、第2ステップとして30万円の太陽熱温
水器を初期投資ゼロで導入する。省エネ効果は、720
00円/年となる。第2ステップの省エネ支援機器の設
備費用を支払い、その残債額と第3ステップの設備費用
との合計額の、第1〜第3ステップの合計の省エネ効果
に対する倍率が、一定倍率以下になる時期に、第3ステ
ップの省エネ支援機器を導入する。
【0219】この場合、第2ステップの導入以降、時間
が経つにつれて残債が減り、また、当面は第3ステップ
で導入する太陽電池の価格は下がるので、太陽電池の省
エネ効果を略一定とすれば、時間とともに前記倍率は下
がって行く。この倍率を決めれば、導入時期は機械的に
決められる。 〔実施例5〕実施例5は、実施例4よりも初期投資を増
やし、省エネ完成時期を早め、支払い期間をもっと短縮
しようとするものである。
【0220】第1および第2ステップのためのシステム
の機器を有償で同時に導入する。第1および第2ステッ
プの導入と同時に、または第3ステップにおける選択論
理の支援を得て、第3ステップの省エネ支援機器が初期
費用ゼロで導入される。
【0221】第3ステップでの導入後は、第1、第2、
および第3ステップの合計の省エネ効果により、第3ス
テップの省エネ支援機器代を支払い、家庭の支払いが比
較的軽くて大幅な省エネを図ることができる。
【0222】つまり、初期投資を第1ステップと第2ス
テップとで同時に行う。第1ステップの機器代20万円
と第2ステップの機器代30万円を現金で支払う。第3
ステップの機器代を約200万円(工事込みのシステム
価格300万円の内の3分の1を国の補助金で賄う)と
する。
【0223】省エネ効果は、第1ステップが20%,第
2ステップが10%、第3ステップが30%強とする。
年間72000円と75000円の合計の省エネ効果で
設備費用を支払うことになり、利子を入れないで13.
4年かかることになる。したがって、現在では初期投資
が必ずしも有効ではないが、太陽電池の価格が下がり成
熟商品化したときには、有効な導入方法となる。
【0224】上に述べた2006年の太陽電池の価格7
5万円(発電単価約25円/KW)の場合は、5.1年
で支払いも終わり、大幅な省エネもシステム導入と同時
に達成され、初期投資は省エネ完成と支払い期間の短縮
の両面から有効に効いたことになる。 〔実施例6〕実施例2〜5では太陽エネルギーの再生量
として過去の実績による平均発電量または熱回収量を用
いたのに対し、実施例6では、気象予報の日照時間と気
温情報を利用し、太陽エネルギーの再生量を精度良く予
測して活用する。
【0225】インターネットを通じて前日の定時に自動
入手される気象予報の日照時間と気温から、太陽エネル
ギー利用機器による再生エネルギー量を予測する再生エ
ネルギー量予測手段が設けられる。
【0226】再生エネルギー量を年間平均値で予測する
のではなく、気象予報による明日の日照時間のデータを
利用して、再生エネルギー量を精度よく予測する。例え
ば、日照時間に応じて太陽電池による発電量が予測され
る。日照時間および温度に応じて、太陽温水器による温
水の温度および量が予測される。
【0227】予測値を活用して、購入エネルギーを最低
にする省エネアクションガイド手段または省エネ制御手
段が設けられる。例えば、予測値に応じて、深夜電力を
利用した温水器による畜湯量が調整される。これによっ
て、再生エネルギーの利用率の向上が図られる。
【0228】太陽エネルギー利用機器の目標値の求め方
は次の通りである。 (A)発電量を求める。NEDOの全国日射マップなど
を利用し、当該地域の年間の日射量を求める。太陽電池
のセルの容量型式、方位角、傾斜角から、年間及び各月
の発電量を算出する。または、NEDOの補助事業の当
該地域実績データから、年間および各月の発電量を想定
する。
【0229】上で求めた年間発電量、および各月の発電
比率を入力する。 (B)月間および1日の発電量を求める。年間発電量に
当該月の比率を乗じて月間発電量を求める。それを日数
で割って日量を算出する。 (C)天気による発電量の補正。
【0230】発電量は天気により大幅に変動する。その
一例が図25に示されている。図25によると、当該月
の平均日量に乗じる係数は、晴天では1.1〜1.4、
曇天では0.8程度、雨天では0.6程度である。この
係数は実績データから求められる。
【0231】気象予報を定期的に入手し、予報から平均
発電日量に対する補正係数を選び、より正確な発電量を
予想して電力(買電量)の目標値を設定する。太陽熱温
水器についても、同様なステップで再生熱量を想定して
目標値を設定する。
【0232】予測値を活用するために、上に述べたよう
に深夜電力を利用した畜熱槽または蓄冷槽が用いられ
る。その熱と冷熱を利用する冷暖房装置および太陽熱温
水器を備えた家庭では、冬季は翌日の予想日照時間から
太陽熱温水器の湯の発生量を算出し、また予想気温から
必要暖房熱量を算出し、夜間の風呂と厨房の使用量を加
え、放熱ロスを加味し、必要熱量から太陽熱温水器の発
生熱量を差し引いて蓄熱する。これによって、無駄な電
力消費を節減できる。
【0233】また、夏季の冷房においても、同様の予想
日照時間と予想気温から、必要冷熱量と予想冷熱発生量
を算出し、必要冷熱量だけ蓄冷すればよい。太陽エネル
ギー利用機器によるエネルギー発生量を正確に予測する
ことにより、省エネに有効である。 〔実施例7〕中高層集合住宅などであるために屋根が自
由に利用できない家庭では、燃料電池またはマイクロタ
ービンが導入される。これらは、バッテリーを併置する
ことにより自立電源化することも可能である。これらの
機器を導入することを、太陽エネルギー代替ステップ、
または代替ステップと言うことがある。
【0234】これらの機器は、その複数について、予め
ネットワークを通じて、発生する発電量、回収する熱回
収量、燃料消費量、単価のデータ、設備費用などについ
て、そのデータが省エネ効果記録手段に記録される。
【0235】例えば、システム価格50万円(1〜3K
W)、発電効率35%、廃熱回収効率40%、発電量は
自立と系統連系とでは大幅に異なるが、ここでは中間を
取り所要電力の80%を自家発電でまかない、廃熱回収
の70%を有効利用したとする。
【0236】なお、系統連系でなければ機器の能力を充
分に生かせない。発電量が多いのは夜間であり、その廃
熱を主として風呂に利用するとすれば、翌日分となる。
貯蔵が効きにくいので、ユーザは就寝前に風呂に入るよ
うに習慣を変えることも必要になる。熱を冷暖房に使う
と有効利用し易くなるが、中間期の利用を別途考える必
要がある。
【0237】上に述べた前提の下で試算すると次のよう
になる。 燃料費は、都市ガス単価120円、11000キロカロ
リー 発電量は、年間3600KWH、燃料費は26.8円/
KWH 燃料費がほぼ発電電力の売電収入または買電費用と見合
い、廃熱回収の有効利用分が実質プラス収入になる。設
備費用は、別途支払う必要があり、それを第1ステップ
の省エネ効果と自己の購入電力の節減との合計で支払っ
て行くことになる。前者が年間4.8万円、後者が2.
4万円×廃熱回収の有効利用率、となる。
【0238】したがって、設備費用の回収は7.8年
で、設備費用の支払い後も燃料費が必要であるから、太
陽エネルギー利用機器を使う場合よりも年間10万円弱
の購入電力費用が多くなる。屋根が使えない条件の下で
は止むを得ない選択であり、代替ステップと呼ぶ所以で
ある。
【0239】なお、燃料電池は、家庭用には小型に適し
た固体高分子型が用いられる。これは、自動車用を含め
世界で開発中であり、1部メーカから可搬型電源として
試験出荷され始めている。
【0240】燃料電池は発電効率が40%に達し、熱利
用を加え熱電併給化(コ・ジェネレーション)するとそ
の分だけ効率が上がる。しかし、固体高分子型は、作動
温度が100℃で扱い易い温度であるが、熱量は余り期
待できない。
【0241】マイクロタービンは、数十KWの事業商店
用が実用されている。 〔実施例8〕燃料電池またはマイクロタービンを利用し
た省エネルギーシステムが発生する電力および熱の有効
利用量を実測し、前記コンピュータに伝送して入力する
自動入力手段が設けられる。
【0242】発生エネルギー有効利用量は、代替ステッ
プの発生エネルギーが代替するエネルギーと合算して当
該エネルギーの消費量として演算され表示される。光熱
コストは、発生エネルギーが代替するエネルギーと等価
で評価してその目標値及び実績値を算出して画面に表示
する。
【0243】さらに、省エネルギーの実行を追求するア
クションガイド手段、および省エネ制御手段が設けられ
る。 〔実施例9〕これまで述べた実施形態の支援システムが
普及すれば、各種省エネ支援機器の価格、特に太陽電池
の価格は大幅に下がり、各ステップの機器の構成に自由
度が増し、多様な機器の構成が可能となる。
【0244】第1ステップの導入後に、システムの順調
な稼働の後、コンピュータの支援を受け、または支援を
受けずに、省エネ機器、中規模太陽エネルギー利用機
器、燃料電池、またはマイクロタービンの何れか1つま
たは複数の組み合わせを、第2ステップの省エネ支援機
器として初期投資ゼロで導入する。
【0245】上と同様に省エネ効果で設備費用を支払
う。期間をおいて、さらに規模を拡大して大規模の省エ
ネ支援機器を第3ステップで初期投資ゼロで導入する。
先に述べたと同様の設備費用の支払いを行い、家庭の消
費エネルギーの大半または全部を初期投資ゼロで節減す
る。
【0246】例えば、第1ステップは従来通りの省エネ
機器で構成し、第2ステップは1.5KWの太陽電池と
し、第3ステップは3KWの太陽電池とする。オール電
化に近い家庭では特に効果が上がる。
【0247】また、特に床暖房などの輻射暖房を多用す
る家庭では、第2ステップで大きめの4m2 程度の太陽
熱温水器を導入し、第3ステップで同程度の太陽熱温水
器を導入する。冷暖房と給湯の大部分を太陽エネルギー
化することができる。 〔実施例10〕実施例9に述べたと同じ理由で、将来に
おいては、第1ステップの省エネ支援機器として、省エ
ネ機器に代えて経済性のある太陽エネルギー利用機器の
1部を利用したり、マイクロタービンの小規模のものを
選択することが考えられる。
【0248】第1ステップで導入する省エネ支援機器と
して、各用途別の省エネ機器に代えて、中規模の太陽エ
ネルギー利用機器、燃料電池、マイクロタービンの何れ
か、または一部の用途の省エネ機器のうちの1つまたは
複数の組み合わせを利用して構成する。 〔実施例11〕支援システムの普及によって省エネ支援
機器の価格低下を呼び、これによってシステムの構成の
自由度が増大する。そこで、第1〜第3ステップの3つ
のステップのみではなく、ステップを4つ以上とする。
それとともに機器の構成を大幅に多様化する。
【0249】一部または全部のステップを初期投資ゼロ
で導入し、他のステップの省エネ効果の支援を得る。つ
まり、各ステップの規模を小さくして、ステップの数を
増やす。また、屋根面積に余裕があり、購入エネルギー
が残って削減の余地が有る場合に、ステップ数を増や
す。その一部または全部のステップの設備を初期投資ゼ
ロで導入し、他のステップの省エネ効果の支援を得て支
払う。
【0250】例えば、第1ステップで省エネ機器を初期
投資し、同時に第2ステップにおいて1KWの太陽電池
を初期投資ゼロで導入し、次いで第3ステップにおいて
1KWの太陽電池を初期投資ゼロで導入し、さらに第4
ステップとして太陽熱温水器を初期投資ゼロで導入す
る。これによって、ほとんど全部のエネルギーを早期に
太陽エネルギー化でき、支払いの完了も早い。 〔実施例12〕稼働中のシステムの月1回の定期計測毎
に、過去の消費実績値と当該月の消費目標値と消費実績
値、または当該月の消費目標値と消費実績値と目標達成
率を、オンラインで外部に伝送する。
【0251】これによって、データを受信した自治体な
どの公共機関、供給事業者、機器販売店、またはメーカ
ーなどが、容易に各家庭の省エネルギーの成果を把握す
ることができる。
【0252】これによって、供給事業者の検針の情報、
機器販売店の機器代の徴収または機器のメンテナンスや
アフターサービス、公共機関の省エネ状況の把握および
成果による補助金の支払いなどに利用可能である。 〔実施例13〕各家庭よりの省エネルギーの成果のオン
ライン情報を受信し、受信した情報を集計し解析する。
これによって、自治体などが広域的に家庭の省エネルギ
ーの成果状況を把握することができる。 〔まとめ〕支援システム1による効果をステップを追っ
て説明する。 (1)エネルギーの消費量を既存の積算計を活用してコ
ンピュータに自動入力する。屋内で分かり易く表示す
る。データが蓄積される。 (2)過去数年間の公共料金の支払いデータを入力し、
これを基に用途別の消費量を求め、家庭のエネルギー消
費を解析する。省エネの可能性のある用途と量を算出
し、(1)と合わせて省エネ効果を把握する。 (3)ユーザに合った省エネ努力項目を予め複数段階記
録する。目標の達成状況に応じて指示を変え、ときには
制御も行う。気象予報を定期的に入手する。嚴寒気、酷
暑気は、予め設定値を加減し、生活の快適性と省エネの
両立を狙う。 (4)リストアップされた省エネ支援機器の中から複数
の省エネ支援機器(第1ステップ)を選択して導入す
る。その省エネ効果で自らの設備費を支払う。初期投資
が不要である。 (5)第1ステップの後、第2ステップで中規模な太陽
エネルギー利用機器を導入する。これによって省エネを
加速する。割高な設備費は第1ステップによる省エネ効
果が支払いを支援する。 (6)第2ステップの後、第3ステップで大規模な太陽
エネルギー利用機器を導入する。これによって省エネを
一層加速する。割高な設備費は第1および第2ステップ
による省エネ効果が支払いを支援する。
【0253】このようにして、家計に負担をかけずに逐
次省エネ投資を進め、 コンピュータ(支援システム)と
ともにさまざまな省エネ支援機器を家庭に普及させて省
エネを推進する。
【0254】太陽エネルギー利用機器の導入を通じて、
その技術のさらなる進歩と価格の低下がもたらされる。
これによって太陽エネルギー利用機器が普及し、地球温
暖化防止に決定的役割を果たすことになる。
【0255】その効果をシュミレーションした結果は次
の通りである。シュミレーションの入力条件は、販売開
始が2000年後半、初年度100万台、2年度200
万台、3年度300万台、以後横ばいとした。太陽電池
とコンピュータと白物家電を生産している複数のメーカ
ーから販売すると仮定した。
【0256】ここでは、太陽熱の利用は単純な太陽熱温
水器を考えた。これは成熟商品であり、価格は現在価格
に固定される。太陽電池のみが今後量産化で累積生産量
に応じて大幅にコストが下がると想定した。さらに1次
投資の内、共同住宅や賃貸住宅に住む人(40%)は、
個人の意思で2次、3次投資に進めないので、本来は期
待する電力会社やガス会社の太陽エネルギー利用が進む
のを待たざるを得ず、2次以降は計算から除外した。つ
まり1次投資した60%の人が2次、3次投資に進んだ
計算である。また全体の20%が1次投資を現金で行っ
たと仮定し、これらの人々は2次投資を初年度に行うこ
とになる。
【0257】このシュミレーションの結果は驚くべきも
ので、この太陽電池の量産規模は急速に拡大し、現在は
ニューサンシャイン計画の目標の3分の1に留まってい
るのが2年で追いつき、3年目には遥かに追い越し、2
005年には同計画の目標の8倍に達し、これにともな
って太陽電池の価格も急速に低下し、2005年には現
在の約5分の1に低下し、当然発電コストも現在の5分
の1程度に低下し、現在の家庭用の市場価格を大幅に下
回る。2010年にはほぼ10円となり、遅くとも20
15年には10円を下回る。太陽エネルギーはクリーン
であるのみならず、最も安いエネルギーになっている。
この計算には、エネルギー事業者がこの市場に参入する
ことは想定されていない。参入するとすれば、さらに急
速に太陽光発電のコストを下げ、さらに太陽エネルギー
化の勢いを増すであろう。
【0258】なお、上に述べた種々の実施形態および実
施例において、省エネ支援機器または支援システム1の
全体または各部の構成、形状、寸法、個数、材質、処理
の内容および順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変
更することができる。
【0259】
【発明の効果】本発明によると、各家庭のエネルギー消
費量の低減を支援するとともに、高価な省エネ機器や家
庭用エネルギー生成装置の普及に寄与する。
【0260】特に、価格が高く経済性がないために普及
が遅れている太陽電池の普及を速めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る支援システムを用いた
住宅の例を示す図である。
【図2】支援システムの構成の例を示すブロック図であ
る。
【図3】支援システムによる省エネ支援の全体の流れを
示すフローチャートである。
【図4】支援システムの主な機能を示すブロック図であ
る。
【図5】機器導入支援機能による処理の例を示すフロー
チャートである。
【図6】省エネ効果管理機能による処理の例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】省エネ制御機能による処理の例を示すフローチ
ャートである。
【図8】支払い処理機能による処理の例を示すフローチ
ャートである。
【図9】導入時期の決定方法を説明するための図であ
る。
【図10】各ステップにおける省エネ効果および割賦支
払い額を示す図である。
【図11】他の例の各ステップにおける省エネ効果およ
び割賦支払い額を示す図である。
【図12】省エネ支援機器の導入の各ステップの様子を
示す図である。
【図13】省エネ支援ソフトウエアによる第1ステップ
における処理を示す概略フローチャートである。
【図14】省エネ支援ソフトウエアによる第1ステップ
における処理を示す概略フローチャートである。
【図15】入力された過去の各月の電力消費量を示すグ
ラフの例である。
【図16】入力された過去の各月のガス消費量を示すグ
ラフの例である。
【図17】月毎の水温の変動と風呂用、雑用水、厨房用
ガス消費量の比例計算に用いる係数kとの関係を示すテ
ーブルである。
【図18】省エネ機器の一例を示すテーブルである。
【図19】省エネ努力の項目の一例を示すテーブルであ
る。
【図20】当月の日毎の目標値及び実績値、そして目標
値と実績値との差の累積値をグラフで表示した例を示す
図である。
【図21】省エネ機器の他の例を示すテーブルである。
【図22】省エネ努力の項目の他の例を示すテーブルで
ある。
【図23】太陽温水器のテーブルの例を示す図である。
【図24】太陽電池のテーブルの例を示す図である。
【図25】太陽電池の月毎の発電量およびその補正値の
テーブルの例を示す図である。
【図26】太陽電池の設置コストおよび発電コストを示
す図である。
【図27】各エネルギーについての用途別の利用形態を
示す図である。
【符号の説明】
1 支援システム 11 表示装置 12,13 キーボード及びマウス 15 処理装置 16,17 主メモリ及び固定ディスク装置 19 通信装置 20 エネルギー別消費量検出装置 21 機器別消費量検出装置 22 省エネ強制実行装置 HM 住宅(家庭) KN1 機器導入支援機能(機器導入支援部) KN2 省エネ効果管理機能(省エネ効果管理部) KN3 省エネ制御機能(省エネ制御部) KN4 支払い処理機能(支払い処理部) TB1,3,5,6 テーブル(機器リスト)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】家庭で使用される電力、ガス、および/ま
    たは水道などのエネルギーの消費量を低減するためのコ
    ンピュータを用いた省エネルギー支援方法であって、 エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ
    支援機器を家庭に導入するに当たり、 ある省エネ支援機器を導入した場合にその省エネ効果に
    よって得られる経済的負担の軽減分を算出するステップ
    と、 当該省エネ支援機器を導入した場合にその設備費用の割
    賦払いによる支払い額を算出するステップと、 前記経済的負担の軽減分と前記支払い額とを比較し、比
    較した結果を当該省エネ支援機器の導入の可否の決定の
    支援のために表示するステップと、 を有してなることを特徴とする家庭用省エネルギー支援
    方法。
  2. 【請求項2】家庭で使用される電力、ガス、および/ま
    たは水道などのエネルギーの消費量を低減するためのコ
    ンピュータを用いた省エネルギー支援方法であって、 エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ
    支援機器が既に導入された家庭に新たな省エネ支援機器
    を導入するに当たり、 新たな省エネ支援機器を導入した場合にその省エネ効果
    および既に導入されている省エネ支援機器の省エネ効果
    の両方によって得られる経済的負担の軽減分を算出する
    ステップと、 新たな省エネ支援機器を導入した場合にその設備費用お
    よび既に導入されている省エネ支援機器の設備費用の両
    方の割賦払いによる支払い額を算出するステップと、 前記経済的負担の軽減分と前記支払い額とを比較し、比
    較した結果を当該省エネ支援機器の導入の可否の決定の
    支援のために表示するステップと、 を有してなることを特徴とする家庭用省エネルギー支援
    方法。
  3. 【請求項3】複数の省エネ支援機器の項目とその省エネ
    効果と設備費用とを含む省エネテーブルまたは機器リス
    トを予め記憶しておき、 過去1年以上の期間にわたる月毎のエネルギーの消費量
    を入力し、 前記月毎のエネルギーの消費量の変化に基づいて各月の
    用途別エネルギー消費量を推定し、 前記用途別エネルギー消費量に基づいて前記省エネテー
    ブルの中から効果的な前記省エネ支援機器を選択して導
    入する、 請求項1または2記載の家庭用省エネルギー支援方法。
  4. 【請求項4】家庭で使用される電力、ガス、および/ま
    たは水道などのエネルギーの消費量を低減するための省
    エネルギー支援方法であって、 エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ
    支援機器を家庭に導入するに当たり、 省エネ効果として所定の目標値を期待することのできる
    省エネ支援機器を決定し、決定された省エネ支援機器を
    導入する第1のステップと、 前記第1のステップで導入された省エネ支援機器および
    新たに導入しようとする省エネ支援機器の両方による省
    エネ効果の第2の目標値を決定し、当該省エネ効果によ
    って得られる経済的負担の軽減によって前記新たに導入
    しようとする省エネ支援機器の設備費用の償却期間が所
    定期間内となる時点において、又は他の時期選択支援手
    段による支援によって決定される時点において、前記省
    エネ支援機器を新たに導入する第2のステップと、 を有してなることを特徴とする家庭用省エネルギー支援
    方法。
  5. 【請求項5】前記第1のステップおよび前記第2のステ
    ップで導入された省エネ支援機器ならびにさらに新たに
    導入しようとする省エネ支援機器の全てによる省エネ効
    果の第3の目標値を決定し、当該省エネ効果によって得
    られる経済的負担の軽減によって前記さらに新たに導入
    しようとする省エネ支援機器の設備費用の償却期間が所
    定期間内となる時点において、又は他の時期選択支援手
    段による支援によって決定される時点において、前記省
    エネ支援機器を新たに導入する第3のステップを、さら
    に有する、 請求項4記載の家庭用省エネルギー支援方法。
  6. 【請求項6】前記省エネ支援機器の設備費用の支払いを
    それぞれの導入時点からの割賦払いで開始する、 請求項4または5記載の家庭用省エネルギー支援方法。
  7. 【請求項7】前記省エネ効果を前記設備費用の支払いに
    当てる部分と家計に還元する部分とに配分するステップ
    と、 前記設備費用の支払いに当てる部分を所定の口座にオン
    ラインで入金するステップと、をさらに有する、 請求項6記載の家庭用省エネルギー支援方法。
  8. 【請求項8】前記所定期間は5年ないし7年である、 請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の家庭用省エ
    ネルギー支援方法。
  9. 【請求項9】ネットワークを通じて気象情報を定期的に
    取得し、前記目標値を前記気象情報にしたがって補正す
    るステップをさらに有する、 請求項4ないし請求項8のいずれかに記載の家庭用省エ
    ネルギー支援方法。
  10. 【請求項10】前記家庭におけるエネルギーの消費量に
    ついて、その実績値と目標値または目標達成率とに関す
    るデータを月毎に外部に伝送するステップをさらに有す
    る、 請求項4ないし請求項9のいずれかに記載の家庭用省エ
    ネルギー支援方法。
  11. 【請求項11】家庭で使用される電力、ガス、および/
    または水道などのエネルギーの消費量を低減するための
    コンピュータを用いた省エネルギー支援システムであっ
    て、 エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ
    支援機器を家庭に導入するに当たり、当該省エネ支援機
    器を導入した場合にその省エネ効果によって得られる経
    済的負担の軽減分を算出する手段と、 当該省エネ支援機器を導入した場合にその設備費用の割
    賦払いによる支払い額を算出する手段と、 前記経済的負担の軽減分と前記支払い額とを比較し、比
    較した結果を当該省エネ支援機器の導入の可否の決定の
    支援のために表示する手段と、 を有してなることを特徴とする家庭用省エネルギー支援
    システム。
  12. 【請求項12】複数の省エネ支援機器の項目とその省エ
    ネ効果と設備費用とを含む省エネテーブルを予め記憶す
    る記憶装置と、 過去1年以上の期間にわたる月毎のエネルギーの消費量
    を入力するための入力装置と、 前記月毎のエネルギーの消費量の変化に基づいて各月の
    用途別エネルギー消費量を推定する手段と、 前記用途別エネルギー消費量に基づいて前記省エネテー
    ブルの中から効果的な前記省エネ支援機器を選択する手
    段と、 を有してなる請求項11記載の家庭用省エネルギー支援
    システム。
  13. 【請求項13】家庭で使用される電力、ガス、および/
    または水道などのエネルギーの消費量を低減するための
    省エネルギー支援システムであって、 エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ
    支援機器を家庭に導入するに当たり、省エネ効果として
    所定の目標値を期待することのできる省エネ支援機器を
    選択する第1の手段と、 前記第1の手段で選択されて導入された省エネ支援機器
    および新たに導入しようとする省エネ支援機器の両方に
    よる省エネ効果の第2の目標値を算定し、当該省エネ効
    果によって得られる経済的負担の軽減によって前記新た
    に導入しようとする省エネ支援機器の設備費用の償却期
    間が所定期間内となるように、前記新たに導入しようと
    する省エネ支援機器を選択する第2の手段と、 選択された省エネ支援機器を表示面に表示する表示手段
    と、 を有してなることを特徴とする家庭用省エネルギー支援
    システム。
  14. 【請求項14】前記第1の手段および第2の手段で選択
    されて導入された省エネ支援機器ならびにさらに新たに
    導入しようとする省エネ支援機器の全てによる省エネ効
    果の第3の目標値を算定し、当該省エネ効果によって得
    られる経済的負担の軽減によって前記さらに新たに導入
    しようとする省エネ支援機器の設備費用の償却期間が所
    定期間内となるように、前記さらに新たに導入しようと
    する省エネ支援機器を選択する第3の手段をさらに有す
    る、 請求項13記載の家庭用省エネルギー支援システム。
  15. 【請求項15】前記省支援エネ機器の設備費用の支払い
    をそれぞれの導入時点からの割賦払いで開始するオンラ
    インによる支払い指示手段を有する、 請求項13または14記載の家庭用省エネルギー支援シ
    ステム。
  16. 【請求項16】前記所定期間は5年ないし7年である、 請求項13ないし請求項15のいずれかに記載の家庭用
    省エネルギー支援システム。
  17. 【請求項17】ネットワークを通じて気象情報を定期的
    に取得する手段と、 前記目標値を前記気象情報にしたがって補正する手段
    と、をさらに有する、 請求項13ないし請求項16のいずれかに記載の家庭用
    省エネルギー支援システム。
  18. 【請求項18】前記家庭におけるエネルギーの消費量に
    ついて、その実績値と目標値または目標達成率とに関す
    るデータを月毎に外部に伝送する伝送手段をさらに有す
    る、 請求項13ないし請求項17のいずれかに記載の家庭用
    省エネルギー支援システム。
  19. 【請求項19】ネットワークを通じて気象情報を定期的
    に取得する手段と、 前記気象情報に含まれる日照時間および気温に基づい
    て、前記省エネ支援機器が太陽エネルギーを利用して生
    成するエネルギーの生成量を予測する手段と、をさらに
    有する、 請求項13ないし請求項15のいずれかに記載の家庭用
    省エネルギー支援システム。
  20. 【請求項20】家庭で使用される電力、ガス、および/
    または水道などのエネルギーの消費量を低減するための
    省エネルギー支援システムであって、 エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ
    支援機器について、機器リストに基づいて導入すべき機
    種および導入の時期についての情報を取得して表示する
    ための機器導入支援部と、 省エネ支援機器を導入した後に、家庭におけるエネルギ
    ーの消費量の実測値に基づいて省エネ効果の実績を求め
    て表示するための省エネ効果管理部と、 省エネ効果の実績が所定よりも低い場合に、省エネ効果
    を上げるための省エネ制御を行うための省エネ制御部
    と、 導入した省エネ支援機器の設備費用の割賦支払いのため
    に、その支払い額を所定の口座に入金させるための処理
    または指示を行う支払い処理部と、 を有してなることを特徴とする家庭用省エネルギー支援
    システム。
  21. 【請求項21】家庭で使用される電力、ガス、および/
    または水道などのエネルギーの消費量を低減するための
    省エネルギー支援システムを実現するためのプログラム
    を記録した記録媒体であって、 エネルギーの消費量を低減する省エネ効果のある省エネ
    支援機器を家庭に導入するに当たり、省エネ効果として
    所定の目標値を期待することのできる省エネ支援機器を
    選択する第1の処理と、 前記第1の処理で選択されて導入された省エネ支援機器
    および新たに導入しようとする省エネ支援機器の両方に
    よる省エネ効果の第2の目標値を算定し、当該省エネ効
    果によって得られる経済的負担の軽減によって前記新た
    に導入しようとする省エネ支援機器の設備費用の償却期
    間が所定期間内となるように、前記新たに導入しようと
    する省エネ支援機器を選択する第2の処理と、 選択された省エネ支援機器を表示面に表示する表示処理
    と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】前記第1の処理および第2の処理で選択
    されて導入された省エネ支援機器ならびにさらに新たに
    導入しようとする省エネ支援機器の全てによる省エネ効
    果の第3の目標値を算定し、当該省エネ効果によって得
    られる経済的負担の軽減によって前記さらに新たに導入
    しようとする省エネ支援機器の設備費用の償却期間が所
    定期間内となるように、前記さらに新たに導入しようと
    する省エネ支援機器を選択する第3の処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムをさらに記録した請求
    項20記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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