JP3114893U - 階段敷設シートの裁断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 事前に施工用シートに寸法マークや墨打ちを施こさずとも階段敷設シートを軽便に且つ効率良く裁断することができる階段敷設シートの裁断機を提供する。
【解決手段】 施工用シートEの片端に摺接される把手付きシートガイド1に対して横長スケール2を直角状に設け、施工用シートに折り曲げ加工を施すための直刃カッター6を備えてなる第1刃支持体(A)と、略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断実行刃とする裁断用刃体(フックカッター)7を備えてなる第2刃支持体(B)とを横長スケール2に長さ方向にスライド自在に設けたり、施工用シートEに裁断前に補助用切り溝を施す刃体10と略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断用刃体とする裁断用刃体(フックカッター)7とを一直線状に配置した第3刃支持体(C)を前記横長スケール2の長さ方向にスライド自在に設けたり、施工用シートに折り曲げ加工を施すための刃体(U溝カッター)6’と裁断用刃体(直刃カッター)6とを近接して並行状に備えた第4刃支持体(D)を前記横長スケール2に長さ方向にスライド自在に設けてなる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、施工用シート(原反シート)から階段の踏み面と蹴込面に敷設される敷設シートを個別に切り分けて裁断する際に使用される階段敷設シートの裁断機に関するものである。
従来、施工用シートから階段の踏み面と蹴込面に敷設される敷設シートを切り分ける場合、シートの裏面側に寸法マーク付けや墨打ちを行なった後に、その印に直定規を当て、直定規を手で固定保持した状態で直定規に沿って手持ちのカッターを移動させることにより施工用シートを裁断していた。
その際、階段の踏み面に敷設される踏み面部と階段の蹴込面に敷設される蹴込面部とが別々に裁断される場合と同一体に裁断される場合があり、特に後者の場合には、現場での踏み面部と蹴込面部との境界における折り曲げ施工を容易且つ美麗にするために、裏面側に踏み面部と蹴込面部の境界に沿って折り曲げ加工用の筋溝を手持ちのカッターで施していた。
この様な従来の手持ちの直刃カッターによる裁断作業は大変な重労働であるだけでなく、施工用シートに裁断する箇所や折り曲げ加工する箇所に寸法マークや墨打ちを細かく施こす必要があるため作業効率も良くない。特に、施工用シートが硬質樹脂製の場合には、手持ちの直刃カッターを何度か当てないと裁断できないので、更に作業効率が悪くなり大変な重労働であった。
尚、本願出願人が知っている前記の先行技術は文献公知発明に係るものではないため、本願明細書には先行技術文献情報を開示しない。
本考案はこの様な現状に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、事前に施工用シートに寸法マークや墨打ちを施こさずとも階段敷設シートを個別に切り分けて裁断することができ、従って現場における作業効率を大幅に向上させることが可能な階段敷設シートの裁断機を提供することにある。
また、本考案の他の目的とする処は、施工用シートから階段敷設シートを軽便に切り分け裁断することが出来る階段敷設シートの裁断機を提供することにある。
更に本考案の他の目的とする処は、階段の踏み面に敷設される踏み面部と階段の蹴込面に敷設される蹴込面部とを施工用シートから同一体に切り分け裁断することが出来ると共に、踏み面部と蹴込面部との境界に折り曲げ加工を同時に施こすことが可能な裁断機を提供することにある。
本考案が前記課題を解決するために講じた技術的手段は、施工用シートの片端に摺接される把手付きシートガイドに対して横長スケールを直角状に設け、施工用シートに折り曲げ加工を施すための刃体を備えてなる第1刃支持体(A)と、略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断実行刃とする裁断用刃体を備えてなる第2刃支持体(B)とを前記横長スケールに長さ方向にスライド自在に設けたことを特徴とする階段敷設シートの裁断機である(請求項1)。
この階段敷設シートの裁断機によれば、把手付きシートガイドを施工用シートの片端に沿って摺動させながら第1刃支持体(A)と第2刃支持体(B)を操作することにより、階段の踏み面に敷設される踏み面部と階段の蹴込面に敷設される蹴込面部とが同一体に切り分け裁断されると同時に、踏み面部と蹴込面部との境界に折り曲げ加工が施こされる。
また、第2刃支持体(B)に備えられた裁断用刃体は、内面を裁断実行刃とする略弓状を呈しており、施工用シートを裁断している時にその刃先(裁断実行刃)が裁断作業面に当ることがない。
特に請求項1に記載の階段敷設シートの裁断機において、前記横長スケールを、一端を前記把手付きシートガイドに固定する支持型材下面に横長帯板状のスケール本体を設けて形成し、該支持型材に前記第1刃支持体(A)及び第2刃支持体(B)を横長スケールの長さ方向に位置変更可能に設け、前記第1刃支持体(A)は第2刃支持体(B)と前記把手付きシートガイドとの間に配置し且つ前記把手付きシートガイド及びスケール本体よりも若干下位に位置して裁断作業床面とで施工用シートを押えるシート押さえを形成してなり、その第1刃支持体(A)にシート押さえから出没可能に折り曲げ加工を施すための刃体を取付け、前記把手付きシートガイドを把持して当該把手付きシートガイドを加工用シートの片端に摺接させる際、前記シート押さえを支点にして第2刃支持体(B)に備えた裁断用刃体を裁断作業床面から浮上可能にするとより好適なものとなる(請求項2)。
また、本考案の請求項3に係る階段敷設シートの裁断機は、施工用シートの片端に摺接される把手付きシートガイドに対して横長スケールを直角状に設け、
施工用シートに裁断前に補助用切り溝を施す刃体と略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断用刃体とする裁断用刃体とを一直線状に配置してなる第3刃支持体(C)を前記横長スケールのその長さ方向スライド自在に設けたことを特徴としたものである。
係る階段敷設シートの裁断機によれば、補助用の切り溝を施す刃体により施工用シートに補助用切り溝が施され、連続してその補助用切り溝上を裁断用刃体で裁断されることになる。従って、手持ちの直刃カッターでは裁断し難い硬質樹脂製の施工用シートから階段敷設シートを裁断する際に好適である。
また、本考案の請求項4に係る階段敷設シートの裁断機は、施工用シートの片端に摺接される把手付きシートガイドに対して横長スケールを直角状に設け、施工用シートに折り曲げ加工を施すための刃体と裁断用刃体とを近接して並行に備えてなる第4刃支持体(D)を前記横長スケールに長さ方向にスライド自在に設けたことを特徴としたものである。
上記裁断用刃体としては、請求項1記載の裁断用刃体は勿論のこと、平板形状をした直刃カッターを使用することができる。
以上の請求項1〜4に記載の階段敷設シートの裁断機にあっては、把手付きシートガイドを施工用シート片端に沿って摺動させて、折り曲げ加工を施した後、横長スケールの長さ方向にスライドさせて位置変更して、裁断用刃体を使用して踏み面部と蹴込面部を合わせた巾寸法で裁断することができる。
更に、請求項1〜4において、折り曲げ加工を施す刃体としては、断面が略U字形状をしたU溝カッター、通常の平板形状をした直刃カッター等を挙げることができる。また、裁断前に補助用切り溝を施す刃体としては、通常の平板形状をした直刃カッター等を挙げることができる。そして、裁断用刃体としては、略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断実行刃とする刃体以外では、平板形状をした直刃カッター等を使用することができるものである。
そして、把手付きシートガイドが、前記施工用シートの片端を差し入れて裁断時の摺接状態を安定させるシート案内溝を長さ方向に沿って有する構成にしてあると、裁断機を施工用シートに沿って裁断方向に摺動させる際に安定する(請求項5)。
本考案は以上のように構成したので下記の利点がある。
請求項1に記載の階段敷設シートの裁断機によれば、第1刃支持体(A)と第2刃支持体(B)を横長スケールの所定の目盛に合わせた後に把手付きシートガイドを施工用シートの片端に沿って摺動させるだけで踏み面部と蹴込面部とが同一体に切り分け裁断されると同時に、踏み面部と蹴込面部との境界に折り曲げ加工が施こされる。よって、事前に施工用シートに寸法マークや墨打ちを施こさずとも階段敷設シートを切り分け裁断することができる。その結果、現場における作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
その上、施工用シートは、略弓状に形成され内側を裁断実行刃で裁断されるため、平板形状に形成された直刃カッターを使用した場合と異なり、裁断作業床面を傷付ける恐れがないと共に、裁断実行刃が(硬質の)裁断作業床面でもって損傷される恐れもない。
また、請求項2に記載の階段敷設シートの裁断機によれば、把手付きシートガイドよりも若干下位に位置するシート押さえと裁断作業床面とで施工用シートを押えて、そのシート押さえを支点にして第2刃支持体(B)で支持された裁断用刃体(略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断実行刃)を裁断作業床面から浮上可能にしているので、裁断作業床面の不陸の影響を受けずに踏み面部と蹴込面部との境界部分に折り曲げ加工を施すことができるし、施工用シートを端面から引掛け裁断する裁断実行刃の外下縁が裁断作業床面に擦れて裁断作業床面を傷付ける恐れがない。
また、請求項3に記載の階段敷設シートの裁断機によれば、補助用の切り溝を施す刃体により施工用シートに補助用切り溝が施され、連続してその補助用切り溝上を裁断用刃体で裁断されることになるので、手持ちの直刃カッターでは裁断し難い硬質樹脂製の施工用シートであっても比較的容易に階段敷設シートを切り分け裁断することが出来る。
また、請求項4に記載の階段敷設シートの裁断機によれば、折り曲げ加工用の筋溝を簡便に施すことが出来るだけでなく、筋溝を施した後に当該筋溝上に裁断用刃体を合わせることにより、手持ちの直刃カッターでは裁断し難い硬質樹脂製の施工用シートであっても比較的容易に階段敷設シートを切り分け裁断することが出来る。
そして、請求項5に記載の階段敷設シートの裁断機によれば、把手付きシートガイドが施工用シートの片側を差し入れて摺接するシート案内溝を有しているので、裁断機を安定させて裁断でき、高精度な裁断を行なうことができる。
次に、本考案に係る階段敷設シート裁断機の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は第1の実施の形態を、図8は第2の実施形態を、図9は第3の実施形態を、各々示している。
第1実施例に係る裁断機は、軟質樹脂製の施工用シート(原反シート)Eから階段加工用シートを切り分け裁断するのに好適なものである。
この裁断機は、図1〜図3等に示すように把手付きシートガイド1と、その把手付きシートガイド1に対して直角状に設けられる横長スケール2と、その横長スケール2の長さ方向にスライド自在に設けられる、施工用シートに折り曲げ加工を施すための刃体(直刃カッター)6を備えた第1刃支持体Aと、略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断実行刃とする裁断用刃体7(フックカッター)を備えた第2刃支持体Bとを備えている。
把手付きシートガイド1は、所要長さを有するL型材11のその水平帯板11aの上面コーナー部位に施工用シートEの厚みよりも若干厚い厚みを有する間隔保持部材21を長手方向に全長に亘って所要の手段で固着し、その間隔保持部材21に帯状板31の長手側端部を鋲着等の適宜な固定手段で固定して、施工用シートEの片側辺を差し入れ可能とするシート案内溝3を形成し、L型材11の垂直帯板11b外側面にその長手方向に沿って把手部材4を設けている(図1〜図3参照)。
また、把手付きシートガイド1には、そのL型材11の水平帯板11a下面(裏面)に滑り材11cがその長手方向全長に亘って貼着されている。
把手部材4は、図3に示すように本実施の形態では、断面略コ字形をしたコ型材14を用い、該コ型材14を所要の長さに形成してL型材11の垂直帯板11bの外面に固定せしめ、コ型材14の上面と外側面とにわたって逆L字状の木製把手体24を被着した構成になっている。
横長スケール2は、横長帯板状のスケール本体12と、そのスケール本体12を支持する支持型材22とから構成されている。
支持型材22は、図4〜図7に詳しく示すように、断面略Cの字形をした型材を用い、その下面(裏面側)に横長帯板状のスケール本体12を適当な固定手段で固定すると共に、断面略Cの字形をした型材の開放部22a側を前方、すなわち裁断方向に向けて配置してなり、その一端側を帯状板31の前端にスケール本体12がその帯状板31と同じ面となるようにして間隔保持部材21に鋲着等の適宜な手段でもって固定され、更に、支持型材22の上面から背面側にわたって木材等を用いて逆L字状に形成された把手部材5が固定されている。
また、横長帯板状のスケール本体12は、支持型材22よりも巾広に形成され、目盛り部12a’を有する帯状板エリア12aを支持型材22の開放部22aと同様に裁断方向上流側に張り出させて支持型材22の下面(裏面)に固定されている。
支持型材22には、折り曲げ加工用の直刃カッター6や裁断用のフックカッター7を取付けるための第1刃支持体A、第2刃支持体Bが長さ方向にスライド自在に且つ抜き差し自在に設けられ、第1刃支持体A、第2刃支持体Bを適宜スライドすることによって、横長スケール2に対してその折り曲げ加工用の直刃カッター6及び裁断用のフックカッター7が位置変更可能になっている。
折り曲げ加工用の直刃カッター6の第1刃支持体Aは、図4及び図6に示すように支持型材22の開放部22aにおける上下端縁の内面に当接する当て板32から突設するボルト42に蝶ナット52で弛緩可能に締結される締結面62aと、その締結面62aと直角な刃体取付面62bとを有する横向きL形体62の下端から把手付きシートガイド1の下面レベルよりも若干下位に位置するシート押さえ72を延設した構成になっている。
シート押さえ72は、図4に示すように目盛り部12a’上方を通過する下向き傾斜状にして、その先端部をシート押さえ実行部にしてなり、刃体取付面62bの延長上に刃体進入スリット72aを切欠き形成し、その刃体進入スリット72aから刃体取付面62bに取り付けられた折り曲げ加工用の直刃カッター6が出没可能になっている。
なお、符号6aは刃体取付面62bに折り曲げ加工用の直刃カッター6を出没可能に取り付けるための取付金具を示す。
他方、フックカッター7を支持する第2刃支持体Bは、図5及び図7に示すように、第1刃支持体Aと比較してシート押さえ実行部がないだけでほぼ同様に構成され、弛緩可能に蝶ナット42で締結される横向きL形体62の刃体取付面62bにフックカッター7が取付金具7aを介してスケール本体12の前方位置で出没可能となるように取り付けられている。
フックカッター7は、施工用シートEを端縁から引掛け裁断する略弓形状に形成された刃部17を両端に有し、その弓状刃部17はその内側を裁断実行刃17aとしている。
ちなみに、第1刃支持体A及び第2刃支持体Bは、どちらも蝶ナット52、52を弛緩することによって、支持型材22の他端側(図1参照)から抜き取ることができるように構成されている。
次に、第1実施例に係る裁断機で施工用シートEを裁断する工程を説明する。
先ず、裁断機の第1刃支持体Aを横長スケール2の長手方向に沿ってスライドさせて、折り曲げ加工用の直刃カッター6を折り曲げ加工位置(踏み面部と蹴込面部との境界位置)200にセットすると共に、第2刃支持体Bを同様に横長スケール2の長手方向に沿ってスライドさせて裁断用フックカッター7を、裁断加工位置(施工用シートEの片側縁から蹴込面巾寸法L2と踏み面巾寸法L3を合計した寸法位置)300にセットする。そして、施工用シートEの片端が間隔保持部材21に突き当たるように施工用シートEの片側辺をシート案内溝3に差し込み、第2刃支持体Bに取り付けられたフックカッター7の弓状刃部17を施工用シートEの端、すなわち裁断始端部に引掛ける用にして当て、把手付きシートガイド1及び横長スケール2の把手部材4、5を共に把持して裁断機を裁断方向(X方向)に移動させる。
すると、施工用シートEが、第1刃支持体Aに取り付けられた直刃カッター6でもって踏み面部と蹴込面部との境界位置200に沿って折り曲げ加工が施されると同時に、第2刃支持体B取り付けられたフックカッター7でもって蹴込面巾寸法L2と踏み面巾寸法L3を合わせた寸法幅に切り分け裁断される。
この際、図3に示すようにシート押さえ72が支点になってフックカッター7は裁断作業床面Fから浮上した状態に維持されるので、施工用シートEの裁断作業時にフックカッター7で裁断作業床面Fが傷付けられることがない。
施工用シートEは、図1に示すように、シートの幅方向に階段巾L1寸法に墨出しされた線100に沿ってシートの裏側から手持ちの直刃カッター等でもって事前に切れ目が入れられ、裁断機で個々の階段の踏み面部と蹴込面部の大きさに合わせて裁断した後に、線100から分離して積み重ねその状態で施工現場に搬入しても良いし、裁断機で個々の階段の踏み面部と蹴込面部の大きさに合わせて裁断された状態の施工用シートEを、その長手方向にロール状に巻き上げて施工現場に搬入し、施工現場にて個々に切り分けるようにしても良い。
そして、裁断機でもって現場の階段巾に適合した大きさの階段敷設シートに切り分けられた階段敷設シートは現場の階段に仮置き後、接着剤を用いて踏み面部と蹴込面部にそれぞれ貼着される。
また、第1実施例に係る裁断機の場合、第1刃支持体A又は第2刃支持体Bのどちらか一方を支持型材22から抜き取ってしまうか、若しくは第1刃支持体A及び第2刃支持体Bを支持型材22に取り付けたままの状態で第1刃支持体Aの直刃カッター6と第2刃支持体Bのフックカッター7の施工用シートEに対する突出具合を調節することにより、直刃カッター6又はフックカッター7のどちらか一方のみを使用して施工用シートEを切り分け裁断することも可能である。
次に、図8に示した第2実施例に係る裁断機について説明する。
この第2実施例に係る裁断機は、施工用シートEが特に硬質樹脂製シートで形成されている場合に有効であり、第1実施例で説明した第2刃支持体Bとほぼ同様に構成され刃体取付面62bの張り出し量を大きく形成した第3刃支持体Cを、支持型材22にその長さ方向にスライド自在で且つ抜き差し自在に設けてなる。
そして、この第3刃支持体C(の刃体取付面62b)には、裁断用の刃体(フックカッター)7と裁断前の補助切り用の刃体(直刃カッター)10とが、取付金具8でスケール本体12の前方位置にあって刃体取付面62b下端から出没可能に、フックカッター7を直刃カッター10よりも前方側に一直線状に配置して取り付けられている。
従って、この第2実施例に係る裁断機で施工用シートEを切り分け裁断する場合には、第3刃支持体Cを横長スケール2の長さ方向にスライドさせて、フックカッター7及び補助切り用直刃カッター10を施工用シートEの裁断加工位置(例えば、図1に示した線300)に合わせた後に、裁断機を裁断方向(X方向)に移動させると、始め補助切り用直刃カッター10で線300をなぞるようにして施工用シートEに切り込みが形成され、次いでその切り込みがフックカッター7でもって完全に分離裁断され、階段の踏み面及び/又は蹴込面の巾寸法をもって階段敷設シートが得られる。
次に、図9に示した第3実施例に係る裁断機について説明する。
この第3実施例に係る裁断機は、第1実施例で説明した第2刃支持体Bとほぼ同様に構成され第4刃支持体Dを、支持型材22にその長さ方向にスライド自在で且つ抜き差し自在に設けてなる。そして、この第4刃支持体D(の刃体取付面62b)には、施工用シートEに折り曲げ加工を施すための刃体(U溝カッター)6’と、施工用シートEを裁断するための刃体(直刃カッター)7とが、シート押さえ72から近接して並行状に出没可能に取付金具9で取り付けられており、シート押さえ72には第1実施例と同様に刃体進入スリット72aを設けられ、そこから下方に出没するように構成されている。
よって、この第3実施例に係る裁断機で施工用シートEを切り分け裁断する場合には、U溝カッター6’と直刃カッター7のどちらか一方を選択して使用できるので、例えばU溝カッター6’で施工用シートEに断面略U字形状をした折り曲げ加工を施すことができるだけでなく、特に施工用シートEが硬質の樹脂で形成されていた場合に、U溝カッター6’で溝切り加工を施した後に、代わりに直刃カッター7を突出させて溝切り加工部分を上からなぞることにより、階段敷設シートを容易に裁断することが可能となる。
加えて、特に施工用シートが硬質樹脂製シートからなる場合に、この第3実施例に係る裁断機のように、U溝カッター6’を用いて施工用シートEに断面略U字形状をした折り曲げ加工すると、直刃カッター7で折り曲げ加工した場合と比較して、階段敷設シートを踏み面部と蹴込面部との境界に沿って綺麗に折り曲げることが出来るようになる。
なお、施工用シートを裁断する際の補助切り溝加工及び裁断は、施工用シートの裏面側から行なうことが好ましい。
本考案第1実施例に係る裁断機の使用状態を示す平面図。 同拡大平面図。 同拡大正面図。 直刃カッター(折り曲げ加工用の刃体)を備えた第1刃支持体(A)の 一部切欠拡大斜視図。 裁断用刃体(フックカッター)を備えた第2刃支持体(B)の一部切欠 拡大斜視図。 図4の(6)−(6)線に沿う断面図。 図5の(7)−(7)線に沿う断面図。 本考案第2実施例に係る裁断機における第3刃支持体(C)の一部切欠拡大 斜視図。 本考案第3実施例に係る裁断機における第4刃支持体(D)の一部切欠拡大 斜視図。
符号の説明
A:第1刃支持体
B:第2刃支持体
C:第3刃支持体
D:第4刃支持体
E:施工用シート
F:裁断作業床面
1:把手付きシートガイド
2:横長スケール
3:シート案内溝
4:把手(把手部材)
6:刃体(直刃カッター)
6’:刃体(U溝カッター)
7:裁断用刃体(フックカッター)
10:補助切り用の刃体(直刃カッター)
100:補助切り溝
12:スケール本体
12a’:目盛り部
17:弓状刃部
17a:裁断実行刃
22:支持型材
72:シート押さえ

Claims (5)

  1. 施工用シートの片端に摺接される把手付きシートガイドに対して横長スケールを直角状に設け、
    施工用シートに折り曲げ加工を施すための刃体を備えてなる第1刃支持体(A)と、
    略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断実行刃とする裁断用刃体を備えてなる第2刃支持体(B)とを前記横長スケールに長さ方向にスライド自在に設けたことを特徴とする階段敷設シートの裁断機。
  2. 前記横長スケールを、一端を前記把手付きシートガイドに固定する支持型材下面に横長帯板状のスケール本体を設けて形成し、該支持型材に前記第1刃支持体(A)及び第2刃支持体(B)を横長スケールの長さ方向に位置変更可能に設け、前記第1刃支持体(A)は第2刃支持体(B)と前記把手付きシートガイドとの間に配置し且つ前記把手付きシートガイド及びスケール本体よりも若干下位に位置して裁断作業床面とで施工用シートを押えるシート押さえを形成してなり、その第1刃支持体(A)にシート押さえから出没可能に折り曲げ加工を施すための刃体を取付け、前記把手付きシートガイドを把持して当該把手付きシートガイドを加工用シートの片端に摺接させる際、前記シート押さえを支点にして第2刃支持体(B)に備えた裁断用刃体を裁断作業床面から浮上可能にしていることを特徴とする請求項1記載の階段敷設シートの裁断機。
  3. 施工用シートの片端に摺接される把手付きシートガイドに対して横長スケールを直角状に設け、
    施工用シートに裁断前に補助用切り溝を施す刃体と略弓状に形成され内側を施工用シートの裁断用刃体とする裁断用刃体とを一直線状に配置してなる第3刃支持体(C)を前記横長スケールのその長さ方向スライド自在に設けたことを特徴とする階段敷設シートの裁断機。
  4. 施工用シートの片端に摺接される把手付きシートガイドに対して横長スケールを直角状に設け、
    施工用シートに折り曲げ加工を施すための刃体と裁断用刃体とを近接して並行に備えてなる第4刃支持体(D)を前記横長スケールに長さ方向にスライド自在に設けたことを特徴とする階段敷設シートの裁断機。
  5. 前記把手付きシートガイドは、前記施工用シートの片側を差し入れて裁断時の摺接状態を安定させるシート案内溝を長さ方向に沿って有することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の階段敷設シートの裁断機。
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CN109177004A (zh) * 2018-10-16 2019-01-11 北京圣特华科橡胶有限公司 橡胶楼梯踏步裁切机及裁切方法

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CN109177004A (zh) * 2018-10-16 2019-01-11 北京圣特华科橡胶有限公司 橡胶楼梯踏步裁切机及裁切方法

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