JP3114451U - 上蓋の開閉構造 - Google Patents

上蓋の開閉構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3114451U
JP3114451U JP2005005289U JP2005005289U JP3114451U JP 3114451 U JP3114451 U JP 3114451U JP 2005005289 U JP2005005289 U JP 2005005289U JP 2005005289 U JP2005005289 U JP 2005005289U JP 3114451 U JP3114451 U JP 3114451U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper lid
opening
core material
closing structure
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005005289U
Other languages
English (en)
Inventor
邦生 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morito Co Ltd
Original Assignee
Morito Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Morito Co Ltd filed Critical Morito Co Ltd
Priority to JP2005005289U priority Critical patent/JP3114451U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3114451U publication Critical patent/JP3114451U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

【課題】構成部材が内部から露出することによって使用者の手指の怪我を招来することなく、鞄や財布等のケース、システム手帳等の書類バインダー、衣服のポケットといった非常に多種の物品について適用でき、上蓋の開き加減を細かく調節することができ、嵩張ることなく長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを生じて外観の見栄えを損なう欠点を大きく低減することができるケース等の上蓋の開閉構造を提供する。
【解決手段】開口を有する収納部21と、該収納部の開口を閉塞する上蓋20とを備え、収納部の構成生地部分から上蓋の内部に亘って芯材22を備えた上蓋の開閉構造において、芯材22は、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料からなる上蓋の開閉構造。
【選択図】図1

Description

本考案は、鞄、財布等のケースやポケット等に設けられる上蓋の開閉構造に関する。
従来、鞄、財布等のケースや衣服のポケット等に設けられる上蓋は、収納物の飛び出しを防ぐ点で非常に有効な手段である。この上蓋は、収納物の出し入れの際に指等で持上げるのが一般的であるが、収納物の出し入れを阻害することも多い。このため、上蓋の開閉に関して、開放状態を維持して利便性を図る手段がある。
このような手段としては、例えば、鞄本体の一側面に折曲自在な蓋を連続的に形成した鞄において、鞄の内側に断面弧状で弾性を有する金属帯片を凹状面が蓋内側に対向するようにして鞄本体の一側面から該蓋の折曲部に亙る長さに取付けたことを特徴とする鞄(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
また、上面が開口した鞄本体の背板上縁に前記開口を開閉自在に閉塞させる蓋を連設した被せ蓋式の鞄において、前記蓋の先端から背板にいたる長さの帯状の板ばねの一端を前記蓋の先端に設けられる止め金具と一体に蓋に固定するとともに該板ばねの下端は自由端としたことを特徴とする鞄(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
更に、上面が開口した鞄本体の背面上縁に前記開口を開閉自在に閉塞させる蓋を連設した被せ蓋式の鞄において、前記蓋の先端から背板に至る長さの帯状の板ばねの一端を前記蓋の先端に設けられる止め金具と一体に蓋に固定するとともに該板ばねの下端は自由端とし、前記蓋及び背板の内側面には内張りを設けて板ばねを被覆させるとともに、該内張りに設けたポケットには、前記板ばねを被覆させる強靭な中張りを縫製したことを特徴とする鞄(例えば、特許文献3参照。)が公知である。
実開昭57−85935号公報 登録実用新案第3043929号公報
上記特許文献1に係る考案は、金属製の板ばねが弾性を有するために、長期に亘って使用するうちに鞄の表皮に膨らみが生じて外観の見栄えを損なうとともに、板ばねが内部から露出し、機能を損なうとともに、手指を怪我する虞を招来するものであった。
また、板ばねは弾性変形するものであることから、上蓋を一定の開口状態に保つことができる一方、上蓋の開き加減を細かく調節することはできない欠点があった。
更に、板ばねが予めある程度湾曲した状態で設定されている場合には、設定された開き角度よりも大きく上蓋を開口した後に手を離すと、弾性によって蓋が強い勢いで閉塞方向へ動くことから、収納物の取り出し時に上蓋が当該収納物に当たって、収納物を落下させる危険があった
特許文献2に係る考案は、樹脂被覆した帯状の金属製板ばねを内封し、その下端を自由端とすることによって、板ばねが内部から露出することを防止するものである。当該手段によって一応板ばねが内側から露出する事態を避けることはできる。
しかし、当該構成が複雑で嵩張るものであること、板ばねを湾曲させる程度であることから、把手を有する鞄には適するものの、板ばねに薄さが要求され、且つ、板ばねをほぼ屈曲状態とする必要のある衣服のポケット等の対象物に用いると、繰返しの操作によって板ばねに亀裂を生じ、板ばねが分断されることとなり、適用できるものではなかった。
また、上蓋の開き加減を細かく調節することはできない欠点については、何ら解消することができないものであった。
更に、樹脂被覆した帯状の金属製板ばねを内封する構成は前記したように嵩張るものであることから、長期間の使用により鞄の表皮に膨らみが生じて外観の見栄えを損なう欠点も有するものであった。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたものであり、構成部材が内部から露出することによって使用者の手指の怪我を招来することなく、鞄や財布等のケース、システム手帳、書類用バインダー等の書類綴、衣服のポケットといった非常に多種の物品について適用でき、上蓋の開き加減を細かく調節することができ、収納物の取り出し時に上蓋が当該収納物に当たって収納物を落下させることがなく、また嵩張ることなく長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを生じて外観の見栄えを損なう欠点を大きく低減することができるケース等の上蓋の開閉構造を提供することを、考案が解決しようとする課題とするものである。
開口を有する収納部と、該収納部の開口を閉塞する上蓋とを備え、収納部の構成生地部分から上蓋の内部に亘って芯材を設けてなる上蓋の開閉構造において、芯材は、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料からなることを特徴とする上蓋の開閉構造、特には、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料が、ポリオレフィンを一定方向に高倍率延伸して分子配列した形状保持材料とした上蓋の開閉構造を、課題を解決するための手段とするものである。ここで、上記した上蓋の内部とは、上蓋を構成する内側生地と外側生地との間を指し、また、収納部の構成生地部分とは、例えば、背面板部分のうち外側生地と内側生地との間となる部分等を指す。
本考案によれば、開口を有する収納部と、該収納部の開口を閉塞する上蓋とを備え、収納部の内部と上蓋の内部に亘って挿入される芯材を備えた上蓋の開閉構造において、芯材は、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料からなる構成としたことから、弾性による反発力を発生させることがなく、ケース等の生地を破って外部に露出することがなく、使用者の手指の怪我を招来する虞がない。
また、同構成によって、上蓋の開き加減をその都度好みの開き加減に細かく調節することができ、収納物の取り出し時には上蓋を全く邪魔にならない位置へ移動させることにより、該収納物の取り出しを非常に簡単なものとすることができる。また、開き加減の調節を行う際にも、金属製板ばねのように弾性に抗して行う必要がなく、手指への負担が軽く、簡単に開閉を行うことができる。
更に、塑性を有する合成樹脂製の芯材を用いることによって、手指を傷つけることもないことから、当該芯材を特に被覆する必要はない。また、合成樹脂製の芯材は厚みを非常に薄くすることができることから、嵩張ることなく長期間の使用によりケース等の表皮にふくらみを生じて外観体裁を損なう虞を大幅に低減することができる。
また、繰返しの開閉を行った場合でも、芯材は、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料からなる構成としたことから、金属製芯材のように切断されることがなく、耐久性に優れた上蓋の開閉構造を提供することができる。
本考案は、開口を有する収納部と、該収納部の開口を閉塞する上蓋とを備え、収納部の内部と上蓋の内部に亘って挿入される芯材を備えた上蓋の開閉構造において、芯材は、ポリオレフィンを一定方向(屈曲ラインと直交する方向)に高倍率延伸して分子配列した塑性を有する形状保持材料としたケース等の上蓋の開閉構造とすることにより、構成部材が内部から露出することによって使用者の手指の怪我を招来することなく、鞄や財布等のケース、システム手帳等の書類バインダー、衣服のポケットといった非常に多種の物品について適用でき、上蓋の開き加減を細かく調節することができ、収納物の取り出し時に上蓋が当該収納物に当たって収納物を落下させることがなく、嵩張ることなく長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを生じて外観の見栄えを損なう欠点を大きく低減することができるケース等の上蓋の開閉構造を実現した。
図1は本考案の実施例1に係る上蓋の開閉構造を有する小型の鞄を示す斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は本考案の実施例2に係る上蓋の開閉構造を有する小型の鞄を示す斜視図、図4は図3のB−B断面図、図5は本考案の実施例3に係る上蓋の開閉構造を有する書類綴を示す斜視図、図6は本考案の実施例4に係る上蓋の開閉構造を有するポケットを備えた衣服の正面図、図7は実施例4に係るポケットの閉塞状態を示す斜視図、図8は実施例4に係るポケットの開口状態を示す斜視図、図9は本考案の実施例4に係るポケットの開口状態を示す縦断面図である。
(実施例1)
本考案の実施例1に係るケース等の開閉構造は、図1の斜視図及び図2の断面図に示すように、合成皮革を用いた上蓋付きのポーチ1a(小物入れ)に適用したものである。
当該ポーチ1aは、正面板部10、背面板部11、前記正面板部10と背面板部11との間に形成される襠部14を備えている。襠部14は、底襠部14a、左襠部14b及び右襠部14cを連続して形成したものである。背面板部11は高さが正面板部10の二倍余りの寸法とし、該背面板部11の概ね上半分程度は上蓋20として機能する。また、背面板部11の上縁の内側と正面板部10の上縁の外側には、相互に磁力を利用して着脱する着脱具片40、41を設けている。前記正面板部10の略全面と、背面板部11の下半分及び上端側となる位置には湾曲を許容しない保型用薄板12を設けている。正面板部10と背面板部11は、保型用薄板12の内側に内張りとなる内側生地25を設け、保型用薄板12の外側面と内側生地25の縁部とを被覆する外側生地27を設けることで形成する。背面板部11のうち上蓋20の湾曲部分は、湾曲を許容する必要があるため保型用薄板12を設けていない。
そして、背面板部11の保型用薄板12と内側生地25との間であって、背面板部11の上縁から下縁に至る左右縁側には、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料からなる帯状の芯材22を設けている。当該帯状の芯材22を形成する合成樹脂製の形状保持材料は、ポリオレフィンを主原料として長手方向に高倍率延伸して分子配列してなる厚さ約0.6ミリメートル程度のものである。このような形状保持材料としては、例えば、積水化学工業株式会社製のフォルテ(登録商標)を使用することができる。
帯状の芯材22は、背面板部11の保型用薄板12に対する接着手段となる第一接着層23aと、内側生地25に対する接着手段となる第二接着層23bとを具備しており、前記保型用薄板12と内側生地25に対して固着する構成としている。
尚、本実施例1では、予め、芯材22の表面側に第一接着層23aが当接し、芯材22の裏面側に第二接着層23bが当接しており、第一接着層23a、第二接着層23bのいずれとも、芯材22への当接面と反対側の面に、夫々図示されない剥離紙層を備えており、当該剥離紙層を剥離した状態で開閉構造を形成する。
上記構成によって、使用者が上蓋20を持ち上げると、上蓋20の左右端に設けられた帯状の芯材22の塑性が発揮され、持ち上げた状態が略保持されることとなる。このため、使用者は使用状況や体型等といった種々の条件に応じて、開口状態を容易に設定することができる。また、帯状の芯材22が塑性を発揮することによって、上蓋が使用者の意に反して弾性による復元を生じることがない。従って、例えば、従来のように、収納物50を取り出す際に弾性反発によって上蓋が急激に閉じて収納物に当たって当該収納物を落下させる等といった、不具合を生じることがない。
また、帯状の芯材22が塑性を発揮することによって、該芯材22が生地を突き破る方向へ大きく付勢されないことから、芯材22が内部から生地を突き破って露出することはない。更に、芯材22を特に被覆する必要もないこと、及び、芯材22自体が非常に薄いものであることの相乗効果から、嵩張ることがなく、芯材22が内部から露出することによって使用者の手指の怪我を招来することなく、長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを生じて外観の見栄えを損なうという事態を大きく低減することができる。
(実施例2)
次に、本考案の実施例2に係るケース等の開閉構造は、実施例1と同様に合成皮革を用いた上蓋付きのポーチに適用したものである。開閉構造を除き、当該ポーチ1bの構成は、実施例1と同様である。
本実施例2における開閉構造は、図3の斜視図及び図4の断面図に示すように、背面板部11の保型用薄板12と内側生地25との間となる略全面に矩形シート状の塑性の芯材22を設けたものである。形状保持材料は、実施例1と同様に、ポリオレフィンを主原料として長手方向に高倍率延伸して分子配列してなる厚さ約0.6ミリメートル程度のものを使用している。
本実施例2においても、実施例1と同様に、使用者が上蓋20を持ち上げると、芯材22の塑性が発揮され、持ち上げた状態が略保持されることとなる。このため、使用者は使用状況や体型等といった種々の条件に応じて、開口状態を容易に設定することができる。また、帯状の芯材22が塑性を発揮することによって、上蓋が使用者の意に反して弾性による復元を生じることがない。従って、例えば、収納物を取り出す際に弾性反発によって蓋が急激に閉じて収納物50に当たり、当該収納物を落下させる等の不具合を生じることがない。
また、本実施例2においては、芯材22には接着手段を用いず、外側生地27から芯材22を含めて内側生地25まで全て縫合用糸24によって貫通し、縫着した構成である。実施例1と同様に、尚、芯材22を特に被覆する必要もないこと、及び、芯材22自体が非常に薄いものであることから、嵩張ることがなく、構成部材が内部から露出することによって使用者の手指の怪我を招来することなく、長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを生じて外観の見栄えを損なうという事態を大きく低減することができるが、芯材22の輪郭が背面板部11全体に及ぶことによって縫着部分が背面板部11の輪郭に沿うことから、仮に長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを僅かに生じて外観の見栄えが劣ることとなった場合であっても、非常に目立たないものとすることができる。
本考案における開閉構造は、上記実施例1及び実施例2に限定させるものではなく、実施例1のように接着層を用いる場合には、接着層は芯材22の片面にのみ形成し、保型用薄板12、内側生地25のいずれか一方のみに接着することができる。また、保型用薄板12と外側生地27との間に芯材22を設けることもできる。また、接着層は、実施例のように予め積層されたものであることを要せず、芯材22上に接着剤を塗布することによって形成することもできる。
また、ケース等の種類によっては、保型用薄板12は必ずしも必要でないから、保型用薄板12を備えないケース等に使用する場合には、本考案の開閉構造においても、保型用薄板12を必要としない。
(実施例3)
更に、本考案においては、本考案の実施例3として、図5に示す書類綴(システム手帳)1cに用いた開閉構造のように、収納部21は必ずしも上蓋20と別個である必要はなく、上蓋20と下蓋26とが閉塞状態で収納部21を形成するものも含む趣旨である。
尚、図5に示す書類綴1cについて説明すると、上蓋20と下蓋26の双方に形成された襠片29、29に夫々スライドファスナー30の務歯条列32を形成したものであり、スライダー31のスライドによって前記双方の襠片29、29が係合若しくは脱着し、当該係合及び脱着によって、開口部2の閉塞及び開放を行う。
塑性を有する芯材22を具備する構成によって、従来の書類綴のようにスライダーの開放に伴って急激に上蓋が持ち上がるということがなく、また、開口部を大きく開口できないという欠点も解消することができる。
尚、書類綴1cは必ずしもスライドファスナー30を備える必要はなく、当該スライドファスナー30に代えて種々の閉塞保持手段(例えば、帯体、スナップボタンや雌雄面ファスナーを備える公知の閉塞保持手段等)を備えた書類綴1cに対して、本考案の開閉構造を適用することができる。
従って、書類綴はシステム手帳に限らず、複数の書類をまとめて綴じるための書類用バインダーであってもよい。
また、芯材22は、弾性による反発を殆ど有さず、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料からなる構成であることから、全幅に亘って芯材22を設けているにもかかわらず、上蓋20の開閉を軽い操作で行うことができる。
(実施例4)
次に、図6乃至図9に示すように、本考案に係る上蓋20の開閉構造は、ポケット1eを有する衣服1dについても適用することができる。当該衣服1dのポケット1eの構造について説明する。
実施例に係る衣服のポケット1eの構造は、塑性を有する芯材22と、衣服の外生地35と、ポケット形成生地33と、芯材被覆生地34とを有している。前記芯材22は、上蓋20を形成する部分を除いた背面側が衣服の外生地35に当接している。また、芯材22の正面側及び上蓋20を形成する背面側部分を芯材被覆生地34が被覆している。芯材被覆生地34がポケット1eの内面となるように、ポケット形成生地33の底部及び左右側部を衣服の外生地35に縫合している。上蓋20にはボタン穴36を形成してあり、ポケット形成生地33の上縁部中央にはボタン37を取着してある。芯材22は前記ボタン穴36の形成部分には干渉しない形状としている。
当該開閉構造によれば、係着されたボタン37を外した場合であっても、塑性を有する芯材22によって、上蓋20が跳ね上がることがなく、また持ち上げた上蓋20が意に反して閉塞方向へ垂れ下がることもないことから、収納物50の出し入れが非常に快適に行えることとなる。
また、本実施例においても、上述の各実施例と同様に耐久性を向上でき、収納物50の取り出し時に上蓋20が当該収納物50に当たって該収納物50を落下させることを防止することができる。
尚、上記各実施例では芯材22は厚さ0.6ミリメートルの薄板状の形状保持材料を用いたが、本考案はこれに限定するものではない。例えば厚さ0.2ミリメートル程度の形状保持材料を用いた芯材22とすることもできる。厚さ0.2ミリメートル程度とすればより一層嵩張ることがなく、長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを生じて外観の見栄えを損なう欠点を大きく低減することができる。
また一方、例えば厚さ1.0ミリメートル程度の形状保持材を用いた芯材22とすることもできる。厚さ1.0ミリメートル程度の形状保持材とすれば上蓋20の重量を保持するのに十分な形状保持力を得ることで、形状保持材としての機能をより一層確実なものとすることができる。
更に、上記芯材22は、形状保持材料からなる線材を用いることもできる。このような線材としては、例えば、三井化学株式会社製のテクノロート(登録商標)等を使用することができる。尚、上記線材としてテクノロートをケース等に用いることによって、廃棄時にはテクノロートが焼却処分することができることから、従来の金属製芯材と異なり、ケース等と分別して廃棄する必要が無く、利便性に優れる。
以上のように、本考案における開閉構造は、上記実施例に限らず、非常に多種の上蓋を有する開閉構造に適用することができ、使用者の手指の怪我を招来することなく、上蓋の開き加減を細かく調節することができ、収納物の取り出し時に上蓋が当該収納物に当たって収納物を落下させることがなく、嵩張ることなく長期間の使用により鞄等の表皮に膨らみを生じて外観の見栄えを損なう欠点を大きく低減することができる点において、非常に優れたものであり、その効果は極めて高いものである。
更に、本考案における開閉構造は、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料を用いることによって、ポケットを有する衣服等に使用することで、検針機で芯材を検知することがなく、円滑且つ正確な検針作業を行うことができる。
本考案の実施例1に係る上蓋の開閉構造を有する小型の鞄を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係る上蓋の開閉構造を有する小型の鞄のA−A断面図である。 本考案の実施例2に係る上蓋の開閉構造を有する小型の鞄を示す斜視図である。 本考案の実施例2に係る上蓋の開閉構造を有する小型の鞄のB−B断面図である。 本考案の実施例3に係る蓋の開閉構造を有する書類綴を示す斜視図である。 本考案の実施例4に係る蓋の開閉構造を有するポケットを備えた衣服を示す正面図である。 本考案の実施例4に係る衣服のポケットの閉塞状態を示す斜視図である。 本考案の実施例4に係る衣服のポケットの開放状態を示す斜視図である。 本考案の実施例4に係る蓋の開閉構造を有するポケットの断面図である。
符号の説明
1a ポーチ(実施例1)
1b ポーチ(実施例2)
1c 書類綴
1d 衣服
1e ポケット
10 正面板部
11 背面板部
12 保型用薄板
14 襠部
14a 底襠部
14b 左襠部
14c 右襠部
2 開口部
20 上蓋
21 収納部
22 芯材
23a 第一接着層
23b 第二接着層
24 縫合用糸
25 内側生地
26 下蓋
27 外側生地
29 襠片
30 スライドファスナー
31 スライダー
32 務歯条列
33 ポケット形成生地
34 芯材被覆生地
35 衣服の外生地
36 ボタン穴
37 ボタン
40 着脱具片
41 着脱具片
50 収納物

Claims (7)

  1. 開口を有する収納部と、該収納部の開口を閉塞する上蓋とを備え、収納部の構成生地部分から上蓋の内部に亘って芯材を備えた上蓋の開閉構造において、
    芯材は、塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料からなることを特徴とする上蓋の開閉構造。
  2. 塑性を有する合成樹脂製の形状保持材料は、ポリオレフィンを一定方向に高倍率延伸して分子配列した形状保持材料としたことを特徴とする請求項1記載の上蓋の開閉構造。
  3. 芯材の片面若しくは両面に糊層を積層したことを特徴とする請求項1又は2記載の上蓋の開閉構造。
  4. 芯材を貫通して縫着糸で上蓋に縫着した構成を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の上蓋の開閉構造。
  5. 請求項1乃至4の上蓋の開閉構造を有するケース。
  6. 請求項1乃至4の上蓋の開閉構造を有するポケットを備えた衣服。
  7. 請求項1乃至4の上蓋の開閉構造を有する書類綴。
JP2005005289U 2005-07-06 2005-07-06 上蓋の開閉構造 Expired - Fee Related JP3114451U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005005289U JP3114451U (ja) 2005-07-06 2005-07-06 上蓋の開閉構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005005289U JP3114451U (ja) 2005-07-06 2005-07-06 上蓋の開閉構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3114451U true JP3114451U (ja) 2005-10-27

Family

ID=43276759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005005289U Expired - Fee Related JP3114451U (ja) 2005-07-06 2005-07-06 上蓋の開閉構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3114451U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016131893A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 ジェリー アルビン コーコランJerry Alvin Corcoran ゴルフクラブヘッドカバー装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016131893A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 ジェリー アルビン コーコランJerry Alvin Corcoran ゴルフクラブヘッドカバー装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6325260B1 (en) Ankle holder for carrying condom packages
US5341972A (en) Wrist watch wallet
JP4554561B2 (ja) 釣り用グローブ
WO1990009743A1 (en) Tissue packet holder
JP3114451U (ja) 上蓋の開閉構造
US7578034B2 (en) Collar stay punch, storage device and method
JP5847766B2 (ja) 名刺入れ
US1715348A (en) Key case
US20090268992A1 (en) Closable Watertight Case
EP1501386B1 (en) Hook and loop fastener and a dressing aid for, for example, compression stockings and compression pantyhose
JP3396416B2 (ja) 身体装着体
JP3138401U (ja) 手を覆う抑制具
JP3237717U (ja) 釣用ゴミ入れ
US1173971A (en) Hand-covering.
JP3083168U (ja) カード挿し付き携帯品
US20230218070A1 (en) Wearable tissue receptacle
JP3139303U (ja) 首掛けエプロン
JP2019004713A (ja) 収納ケース
JP5966232B1 (ja) 引っ張り補助具
KR102177669B1 (ko) 임의적인 풀림이 방지되는 일체형의 잠금 기능이 구비된 메모수첩커버
US924017A (en) Safety-pocket.
JP2007097793A (ja) キーホルダー
JP3093752U (ja) フラップ付きポケット
JP3077167U (ja) 袂形腕提げ袋
US2690182A (en) Loose-leaf ring binder

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees