JP3114401U - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弾球遊技機において、主制御基板から払出制御基板に送信する情報の取りこぼしを防止すること。
【解決手段】 電源投入時処理後に実行される残余処理中にINT割込があると、割込禁止が解除(S13)された後に割込(INT)処理にジャンプして本処理を行う。電源投入時処理後に入賞口への入賞があった場合には、即座に払い出しはできないものの、入賞があったことを検出して主制御基板10が記憶することができる。賞球コマンドは、払出制御基板20の払出制御CPU21の立ち上がり後に送信されるので、これを払出制御基板20が取りこぼすことがない。よって、遊技者は、入賞したのに賞球が払い出されないという不利益を被らない。
【選択図】図1

Description

本考案は、遊技機の技術分野に属する。
パチンコ機等の遊技機においては、近年、多種多様な処理を行わなければならない主制御基板と遊技球やメダル等の遊技媒体の払い出しに関する制御を行う払出制御基板とに異なる処理速度のCPUを搭載している。
これは各々のCPUに要求される処理量を考慮して、その処理速度を相違させたのだが、処理速度の差がCPUの価格差に反映されることから、処理速度が遅い方の単価を下げることが可能であり、コスト面での効果がある。
一般に主制御基板と払出制御基板を比較した場合、主制御基板の方が多くの処理を実行しているため処理速度の速いCPUを、払出制御基板に処理速度の遅いCPUを搭載している。
このため、電源投入時等には、給電検出回路によって給電を検出すると、先ず処理速度の遅いCPUに先にリセット信号を送信し、所定時間を経過してから処理速度の早いCPUにリセット信号を送信することで、両CPUをほぼ同タイミングで立ち上がるよう構成した発明がなされていた。
しかし、リセット信号の送信を所定時間遅らせるためには、給電検出回路を有する基板又は主制御基板に遅延回路を備える必要があり、CPUの処理速度を相違させることによって得られたコスト面の効果を打ち消すこととなる。
そのため、遅延回路を設けない構成として同一タイミングで立ち上げ動作を行うと、処理速度の早いCPUが先に立ち上がってしまうため、主制御基板が通常時処理を開始して払出制御基板に何らかの情報を送信しても、払出制御基板の処理速度の遅いCPUが立ち上がっておらず、送信された情報を受信できない状態が発生することがあるため、主制御基板が払出制御基板の立ち上がりを通常時処理を実行することなく待つ状態が発生していた。
特開2001−327664号公報
本考案は、遅延回路を設けない構成として上述のコスト面でのメリットを維持した上で、主制御基板が払出制御基板の立ち上がりまで通常時処理を実行することなく待つ状態を解消し、主制御基板から払出制御基板に送信する情報の取りこぼしを防止することを目的としている。
請求項1記載の遊技機は、
遊技の進行を司る遊技制御CPUを搭載した主制御基板と、遊技媒体の払出しを行う払出装置を制御する払出制御CPUを搭載した払出制御基板と、これら主制御基板及び払出制御基板に給電する電源基板と、該電源基板による前記給電の有無を検出する給電検出回路とを備えた遊技機において、
前記払出制御CPUよりも処理速度が高速のCPUを前記遊技制御CPUとして前記主制御基板に搭載し、
該主制御基板に、
前記給電検出回路が前記給電を検出したことを通知されると前記遊技制御CPUのセキュリティーチェックを実行するセキュリティーチェック実行手段1と、
該セキュリティーチェック実行手段1によるセキュリティーチェックが終了した後に電源投入時処理を実行する起動処理実行手段1と、
該起動処理実行手段1による前記電源投入時処理中に計時を開始するタイマ手段と、
前記起動処理実行手段1による前記電源投入時処理の終了した後に本処理及び残余処理から構成される通常時処理を実行する遊技処理実行手段とを備え、
該主制御基板を、
前記タイマ手段による計時が予め設定されている所定時間を経過するまでの間であっても前記通常時処理を実行すると共に該通常時処理により得られたデータを記憶し、
該記憶したデータ中の前記遊技媒体の払出しに関わる払出データを前記タイマ手段による計時が前記所定時間を経過した後に前記払出制御基板に送信する
構成とした。
主制御基板に給電検出回路が給電を検出したことが通知されると、セキュリティーチェック実行手段1が遊技制御CPUのセキュリティーチェックを実行する。
このセキュリティーチェック実行手段1によるセキュリティーチェックが終了した後に、起動処理実行手段1が電源投入時処理を実行する。
また、タイマ手段は、起動処理実行手段1による電源投入時処理中に計時を開始する。
そして、遊技処理実行手段は、起動処理実行手段1による電源投入時処理の終了した後に本処理及び残余処理から構成される通常時処理を実行する。
しかも、この主制御基板は、タイマ手段による計時が予め設定されている所定時間を経過するまでの間であっても通常時処理を実行すると共に通常時処理により得られたデータを記憶し、その記憶したデータ中の遊技媒体の払出しに関わる払出データをタイマ手段による計時が所定時間を経過した後に払出制御基板に送信する構成になっている。
主制御基板の遊技制御CPUがセキュリティーチェックと電源投入時処理を実行後ただちに通常時処理を開始しても、その通常時処理の際に得られた払出データは即座に払出制御基板に送信せず、所定時間を経過した後に払出制御基板に送信するので、セキュリティーチェックと電源投入時処理の後に通常時処理を実行することなく待つ状態を解消することができる。
例えばパチンコ機等の弾球遊技機で遊技中、すなわち遊技盤面上に遊技球が多数存在している状態のときに瞬停が発生した場合、
復電に伴って電源基板から主制御基板及び払出制御基板に給電され、給電検出回路がこの給電を検出すると、上述のように、セキュリティーチェック実行手段1によるセキュリティーチェックと起動処理実行手段1による電源投入時処理が実行され、遊技制御CPUが通常時処理動作を開始する。
従来構成の主制御基板では、遊技制御CPUの処理速度によって一律ではないが、復電にともなうリセット信号を受信してから通常時処理が実行されるまでにおおよそ750ms(セキュリティーチェック94ms+待機時間650ms)前後の時間を必要としていた。
従って、遊技中に瞬停が発生すると、その750msの間に遊技盤面上の遊技球が、大当たり抽選のための検出スイッチや賞球の払い出しが行われる検出スイッチを通過しても、主制御基板の通常時処理が実行されていないため、大当たり抽選や賞球の払い出し等の遊技上の報償が行われないという不利益を遊技者に与えることになる。
本考案を利用して待機時間を無くすことで、遊技球が検出スイッチを通過したにもかかわらず、それに対応した報償が行われない期間をおおよそ100ms(セキュリティーチェック94ms+電源投入時処理5ms)程度に短縮することができ、遊技者が不利益を被るのを極力抑えることができる。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、
前記払出制御基板には、前記給電検出回路が前記給電を検出したことを通知されると前記払出制御CPUのセキュリティーチェックを実行するセキュリティーチェック実行手段2と、該セキュリティーチェック実行手段2によるセキュリティーチェックが終了した後に電源投入時処理を実行する起動処理実行手段2とを備え、
前記所定時間は、前記セキュリティーチェック実行手段2による払出制御CPUのセキュリティーチェックに必要な時間から前記セキュリティーチェック実行手段1による遊技制御CPUのセキュリティーチェックに必要な時間を減じた時間以上に設定されている
ことを特徴とする。
遊技制御CPUのセキュリティーチェックに要する時間と払出制御CPUのセキュリティーチェックに要する時間との差を考慮して、上記のように所定時間を設定することで、主制御基板から払出制御基板に送信する払出データを払出制御基板が取りこぼすのをより確実に防止できる。
請求項3記載の遊技機は、請求項1または2記載の遊技機において、前記給電検出回路は前記電源基板に設けられ、該電源基板は、前記給電検出回路が前記給電を検出すると給電検出信号を前記主制御基板及び払出制御基板に送信することを特徴とする。
電源基板に給電検出回路を設けてあり、給電検出信号を電源基板から主制御基板及び払出制御基板に同時に送信するので、遊技制御CPUと払出制御CPUとが同一タイミングで立ち上げ動作を開始することができる。これにより、請求項1又は2の効果が向上する。
請求項4記載の遊技機は、請求項1または2記載の遊技機において、前記給電検出回路は前記電源基板に設けられ、該電源基板は、前記給電検出回路が前記給電を検出すると給電検出信号を前記主制御基板に送信し、前記主制御基板は、該給電検出信号を受信すると、前記通常時処理を実行する以前に、前記給電検出回路が前記給電を検出したことを通知する信号を前記払出制御基板に送信することを特徴とする。
電源基板に給電検出回路を設けて給電検出信号を電源基板から主制御基板に送信するが、払出制御基板へは給電検出信号が送られず、給電検出信号を受けた主制御基板が、通常時処理を実行する以前に、給電検出回路が給電を検出したことを通知する信号を送信するので、遊技制御CPUと払出制御CPUが同一タイミングで立ち上げ動作を開始しない。両CPUの立ち上がりのタイミングに差が生じていても、主制御基板は通常時処理を実行しているため遊技に影響を与えないという効果がある。
次に、本考案の実施例等により考案の実施の形態を説明する。なお、本考案は下記の実施例等に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例1]
本願の考案を遊技機であるパチンコ機に適用した例を実施例1として説明する。
なお、以下に説明する主制御基板、払出制御基板及び電源基板以外のパチンコ機の構成は公知技術に従っているので図示と説明を省略する。
図1に示すように、主制御基板10は、遊技制御CPU11、ROM12、RAM13等を搭載している。
主制御基板10には、遊技盤に設けられた入賞口、通過口、入賞口内部に設けられた各種領域等に設置されている検出スイッチからの遊技球検出信号及び枠装置に設けられたスイッチ類からの信号等が入力される。
遊技制御CPU11は、ROM12に格納されているプログラムにて動作して、遊技の進行を司る。具体的には、上述の検出信号などに基づいて、大当たり等の抽選を行い、大当たり抽選の結果を表示する特別図柄表示装置の表示を制御し、アタッカーや電動チューリップ等の可変入賞口の開閉を制御し、遊技の進行に関わる各種のコマンドやデータを生成して払出制御基板20を始めとするサブ制御基板に出力する。
払出制御基板20は、払出制御CPU21、ROM22、RAM23等を搭載している。
払出制御CPU21は、ROM22に格納されているプログラムにて動作して、主制御基板10から送られてくるコマンドやデータに応じて払出装置(図示は省略)を稼働させて賞球としての遊技球を払出させる。また、パチンコ機にプリペイドカードユニット(CRユニット)が付属する場合には、球貸用の払出装置を制御して貸球としての遊技球を払出させる。
電源基板30にはパチンコ機の外部からの交流24V電源が与えられており、電源基板30は、これを例えば直流12Vに整流して、主制御基板10、払出制御基板20、その他パチンコ機の各部に給電する。
この電源基板30には、RAMクリアスイッチ31、給電検出回路32、停電検出回路33等が設けられている。
RAMクリアスイッチ31は、これをオン操作すると電源基板30がRAMクリア信号を出力する。この信号は主制御基板10に入力される。
給電検出回路32は、電源基板30から主制御基板10、払出制御基板20等への給電の有無を検出し、電源基板30から主制御基板10等へ給電されると給電検出信号を出力する。この信号はリセット信号として主制御基板10及び払出制御基板20に入力される。
停電検出回路33は停電を検出するための回路であり、停電を検出すると(厳密には電源基板30から主制御基板10等へ給電される電圧が閾値以下になると)、停電検出信号を出力する。この信号は主制御基板10に入力される。
なお、給電検出回路32及び停電検出回路33は電源基板30以外の基板に設けてもよい。電源基板30から払出制御基板20への給電は、主制御基板10経由で行われてもよい。停電検出信号は、主制御基板10経由で払出制御基板20に与えられてもよい。
次に、主制御基板10の遊技制御CPU11の動作を説明する。
パチンコ機の電源が投入されると(或いは停電から復帰すると)、給電検出回路32が電源基板30による給電を検出して給電検出信号を出力する。この給電検出信号がリセット信号として主制御基板10に入力されると、セキュリティーチェックプログラムが作動して、遊技制御CPU11のセキュリティーチェックが実行される(セキュリティーチェック実行手段1)。
このセキュリティーチェックの後に、遊技制御CPU11は図2〜4に示す電源投入時処理、本処理、残余処理、停電時処理等を実行する。
また、給電検出信号(リセット信号)は払出制御基板20にも入力される。このリセット信号が入力されると、セキュリティーチェックプログラムが作動して、払出制御CPU21のセキュリティーチェックを実行する(セキュリティーチェック実行手段2)。そして、払出制御CPU21も、セキュリティーチェックが終了した後に電源投入時処理を実行してから(起動処理実行手段2)、通常時処理を行う。
以下、主制御基板10の遊技制御CPU11の動作を詳しく説明する。
図2に示すように、セキュリティーチェック実行手段1によるセキュリティーチェックが終了した後には、遊技制御CPU11は先ず電源投入時処理を実行する(起動処理実行手段1)。
ここでは、RAM初期設定処理(S1)を行ってから、RAMクリア信号が入力されたか否か、すなわちRAM消去か否かを判断する(S2)。肯定判断なら、RAM消去(S6)を行う。
否定判断のときは、RAM保証値が1か否かを判断する(S3)。
RAM保証値が1でなければ(S3:NO)RAM消去(S6)を行う。
RAM保証値が1なら(S3:YES)、SUM値作成処理(S4)を行い、SUM値が0か否かを判断する(S5)。
SUM値が0でなければ(S5:NO)RAM消去(S6)を行う。
SUM値が0なら(S5:YES)電源復帰処理(S7)を行う。
S6又はS7の実行で電源投入時処理が終了し、残余処理が始まる。
ここでは、割込を禁止し(S8)、NMIフラグが0か否かを判断する(S9)。
NMIフラグが0なら(S9:YES)、初期値乱数更新処理1(S10)、初期値乱数更新処理2(S11)、初期値乱数更新処理3(S12)を実行して、割込禁止を解除する(S13)。
この残余処理中にINT割込があると、割込禁止が解除(S13)された後に図3に示す割込(INT)処理にジャンプして本処理を行う。
この処理では、大当たり抽選等に使用する各種の乱数値を更新し(S21)、タイマのカウントを更新し(S22)、入賞口等に設置されている検出スイッチからの遊技球検出信号や枠装置に設けられたスイッチ類からの信号等の入力処理を行い(S23)、大当たり抽選及び大当たり遊技の実行に関わる特別図柄遊技処理(S24)、普通図柄抽選及び普通電動役物の制御に関わる普通図柄遊技処理(S25)、演出画像の表示、電飾、音声出力などを制御するサブ制御基板への演出制御コマンド送信処理(S26)、特別図柄表示装置の表示制御や可変入賞口の開閉制御のためのデータ出力処理(S27)を行う。
そして、割込回数カウンタを+1して(S28)、割込回数が所定回数を超えたか否かを判断する(S29)。INT割込はタイマによって定期的に行われるので、その割込回数を計数すれば、電源投入時処理(図2参照)が行われた後の経過時間を測定したのと同じことになる。すなわち、S28〜S29の処理はタイマ手段に該当する。
割込回数が所定回数を超えていれば(S29:YES)、すなわち「タイマ手段による計時が所定時間を経過した」ことになる。この所定時間(所定回数)は、払出制御CPU21のセキュリティーチェックに必要な時間から遊技制御CPU11のセキュリティーチェックに必要な時間を減じた時間以上に設定されている。
そして、割込回数が所定回数を超えていれば(S29:YES)、払出制御基板20に賞球コマンドを送信する(S30)。賞球コマンドは、入賞口に設置されている検出スイッチからの遊技球検出信号(S23参照)に基づいて生成されるコマンドであり、払出個数(賞球数)を特定可能なデータ構成になっており、払出データに該当する。
払出制御基板20の払出制御CPU21は、賞球コマンドが主制御基板10から送られてくると、払出装置を稼働させて、賞球コマンドで指定された個数の賞球を払出させる。
割込回数が所定回数を超えていないときは(S29:NO)、上記のように生成した賞球コマンドを例えばRAM13に記憶する(S31)。なお、ここでは賞球コマンドを記憶する代わりに、賞球数を記憶してもよい。その場合、複数の入賞分の賞球数を加算記憶してもよい。
S30又はS31を実行すると割込(INT)処理から残余処理にリターンする。
一方、停電検出回路33が停電を検出して停電検出信号を出力し、この信号が主制御基板10に入力されると、遊技制御CPU11にNMI信号が与えられる。
遊技制御CPU11は、残余処理中にNMI信号があると、直ちに現在のプログラムを中断して、図4に示す割込(NMI)処理へとジャンプする。
この割込(NMI)処理では、現在のプログラムのアドレスをレジスタに記憶して(S35)、NMIフラグを1にセットしてから(S36)、レジスタに記憶したアドレスから残余処理を再開する(S37)。
図2に示すように、この再開後の残余処理においてS9を実行すると、NMIフラグが1になっているので(S9:NO)、停電時処理に移行して、SUM値を作成し(S14)、RAM保証値を1にして(S15)、RAMライトプロテクト処理(S16)によりRAMの書き込みを禁止する。
このように停電時処理が行われた後に復電すれば、電源投入時処理が行われるが、ここではRAM保証値が1であるから(S3:YES)、上述のS4、S5が実行され、またSUM値が0ではないから(S5:YES)電源復帰処理(S7)を行う。
電源投入時処理後に実行される残余処理中にINT割込があると、割込禁止が解除(S13)された後に割込(INT)処理にジャンプして本処理を行うので、電源投入時処理の終了後に入賞口への入賞があった場合には、即座に払い出しはできないものの、入賞があったことを検出して主制御基板10が記憶することができる。その検出した入賞に関しては、払出制御基板20の払出制御CPU21の立ち上がりに要する時間を経過した後に、賞球コマンドが主制御基板10から払出制御基板20に送信されるので、賞球コマンドを払出制御基板20が取りこぼすことがない。よって、遊技者は、入賞したのに賞球が払い出されないという不利益を被らない。
パチンコ機の電源投入(或いは復電)に伴う主制御基板10及び払出制御基板20の動作をタイミングチャートで表すと、図5、6のようになる。
図5はRAMクリアスイッチ31がオン操作されていないとき、図6はRAMクリアスイッチ31がオン操作されたときであるが、いずれの場合も、給電検出回路32のリセット信号が主制御基板10に入力されて、遊技制御CPU11のセキュリティーチェック(所要時間は92ms)が実行され、電源投入時処理(所要時間は4ms)が実行されれば、主制御基板10で通常時処理が行われ、上述したとおり入賞を検出して記憶できる。
一方、従来技術に従って、給電検出回路32からのリセット信号が主制御基板10に入力されるタイミングを遅らせる遅延回路を備えて、主制御基板10(遊技制御CPU11)で通常時処理が開始されるタイミングと払出制御基板20(払出制御CPU21)で通常時処理が開始されるタイミングとを揃えた場合には、図7に例示するように、遅延回路による遅延時間分だけ電源投入後に入賞を検出できない期間ができてしまう。
また、同様に従来技術に従って、主制御基板10(遊技制御CPU11)の電源投入時処理中に待機時間を設けて、主制御基板10(遊技制御CPU11)で通常時処理が開始されるタイミングと払出制御基板20(払出制御CPU21)で通常時処理が開始されるタイミングとを揃えた場合にも、図8に例示するように、待機時間分だけ電源投入後に入賞を検出できない期間ができてしまう。
[実施例2]
実施例1では停電検出信号及びRAMクリア信号を払出制御基板20に入力しない構成であるが、図9に示すように、これらの信号を払出制御基板20に入力する構成にもできる。また、RAMクリアスイッチ31は、電源基板30に設けてもよいし(図9(a))、主制御基板10に設けてもよい(図9(b))。
図9に例示するようにRAMクリア信号を主制御基板10から払出制御基板20に入力する場合、主制御基板10の遊技制御CPU11が実行する起動処理を図10、11により説明する。なお、図2、図3と同じ処理については同符号を使用して説明を省略する。
図10に示すように、RAM消去であれば(S2:YES)、払出制御基板20の払出制御CPU21が通常時処理を開始した後にRAMクリア信号を送信するために遅延処理(S41)を行い、その後にRAMクリア信号を送信して(S42)、RAM消去(S6)を行う。そして、RAMクリアフラグを1にする(S43)。
残余処理(S8〜S13)及び停電時処理(S14〜S16)は実施例1(図2)と同じである。また、残余処理中にNMI信号があったときの割込(NMI)処理も実施例1(図4)と同じである。
残余処理中にINT割込があると、割込禁止が解除(S13)された後に実行する割込(INT)処理は、図11に示すとおりである。
S21〜S28は実施例1と同様である。
本実施例では、S28に続いてRAMクリアフラグが0か否かを判断する(S45)。
ここで肯定判断なら、割込回数が所定回数aを超えたか否かを判断する(S46)。このS45の判断処理は実施例1のS29と同じ役割であり、電源投入時処理(図10参照)が行われた後の経過時間を測定するためのタイマ手段に該当する。
一方、否定判断のとき、すなわちRAMクリアスイッチ31がオン操作されていたときは、割込回数が所定回数b以下か否かを判断する(S47)。この処理も一種のタイマ手段であり、電源投入時処理(図10)が行われた後の経過時間を測定している。
割込回数が所定回数b以下であれば(S47:YES)、払出制御CPU21の立ち上がりに要する時間を経過していないのでS31を実行し、割込回数が所定回数bを超えていれば(S47:NO)、払出制御CPU21が立ち上がっているからS30を実行する。
実施例2において、電源投入(或いは復電)時にRAMクリアスイッチ31がオン操作されたときの主制御基板10及び払出制御基板20の動作をタイミングチャートで表すと、図12のようになる。なお、RAMクリアスイッチ31がオン操作されていないときは実施例1(図5)と同様である。
電源投入時にRAMクリアスイッチ31をオン操作してRAMクリアを実行させる場合、RAMクリアスイッチ31の操作は遊技店員が行うはずであり、遊技盤面上に遊技球が存在することは考えられないから、遊技制御CPU11の通常時処理を早く実行する必要性はなく、遅延時間を設けても問題はない。
本実施例のように構成しても、実施例1と同様の効果が得られる。
[実施例3]
実施例1では給電検出信号を電源基板30から払出制御基板20に入力する構成としているが、図13に示すように、この信号を主制御基板10から払出制御基板20に入力する構成にもできる。また、この場合、給電検出回路32を電源基板30に設けてもよいし(図13(a)〜(c))、主制御基板10に設けてもよい(図13(c))。RAMクリアスイッチ31及びRAMクリア信号については実施例2で説明したとおりである。
図13に例示するように給電検出信号(リセット信号)及びRAMクリア信号を主制御基板10から払出制御基板20に入力する場合、主制御基板10の遊技制御CPU11が実行する起動処理は図14に示す通りである。すなわち、RAM所期設定処理(S1)に先だって給電信号送信処理(S49)を行って、ここで給電検出信号(リセット信号)を払出制御基板20に送信する。以下の処理は、割込(INT)処理及び割込(NMI)処理も含めて実施例2と同じである。
実施例3における電源投入(或いは復電)に伴う主制御基板10及び払出制御基板20の動作をタイミングチャートで表すと、図15、16のようになる。
図15はRAMクリアスイッチ31がオン操作されていないときのタイミングチャートであり、払出制御基板20の払出制御CPU21は主制御基板10からのリセット信号を受けてセキュリティーチェックを開始する。このため、払出制御CPU21が通常時処理を開始するタイミングは、実施例1(図5)との比較では96ms遅れることになる。しかし、図11に示されるS46の所定回数a及びS47の所定回数bをこの遅れに対応させて設定することにより、払出制御CPU21が通常時処理を開始するまでは、S46又はS47で否定判断となるので、実施例1で説明したように、遊技者が、入賞したのに賞球が払い出されないという不利益を被るおそれはない。
図16はRAMクリアスイッチ31がオン操作されたときのタイミングチャートであるが、実施例2で説明したように、電源投入時にRAMクリアスイッチ31をオン操作してRAMクリアを実行させる場合、RAMクリアスイッチ31の操作は遊技店員が行うはずであり、遊技盤面上に遊技球が存在することは考えられないから、遊技制御CPU11の通常時処理を早く実行する必要性はなく、遅延時間を設けても問題はない。
本実施例のように構成しても、実施例1と同様の効果が得られる。
実施例1のパチンコ機の主要部のブロック図。 実施例1の遊技制御CPUが実行する起動処理のフローチャート。 実施例1の遊技制御CPUが実行する割込(INT)処理のフローチャート。 実施例1の遊技制御CPUが実行する割込(NMI)処理のフローチャート。 実施例1のパチンコ機の電源投入に伴う主制御基板及び払出制御基板の動作のタイミングチャート(RAMクリア無し)。 実施例1のパチンコ機の電源投入に伴う主制御基板及び払出制御基板の動作のタイミングチャート(RAMクリア有り)。 従来例のパチンコ機の電源投入に伴う主制御基板及び払出制御基板の動作のタイミングチャート(その1)。 従来例のパチンコ機の電源投入に伴う主制御基板及び払出制御基板の動作のタイミングチャート(その2)。 実施例2のパチンコ機の主要部のブロック図。 実施例2の遊技制御CPUが実行する起動処理のフローチャート。 実施例2の遊技制御CPUが実行する割込(INT)処理のフローチャート。 実施例2のパチンコ機の電源投入に伴う主制御基板及び払出制御基板の動作のタイミングチャート(RAMクリア有り)。 実施例3のパチンコ機の主要部のブロック図。 実施例3の遊技制御CPUが実行する起動処理のフローチャート。 実施例3のパチンコ機の電源投入に伴う主制御基板及び払出制御基板の動作のタイミングチャート(RAMクリア無し)。 実施例3のパチンコ機の電源投入に伴う主制御基板及び払出制御基板の動作のタイミングチャート(RAMクリア有り)。
符号の説明
10・・・主制御基板、
11・・・遊技制御CPU、
20・・・払出制御基板、
21・・・払出制御CPU、
30・・・電源基板、
31・・・RAMクリアスイッチ、
32・・・給電検出回路、
33・・・停電検出回路。

Claims (4)

  1. 遊技の進行を司るCPU(以下、「遊技制御CPU」)を搭載した主制御基板と、
    遊技媒体の払出しを行う払出装置を制御するCPU(以下、「払出制御CPU」)を搭載した払出制御基板と、
    これら主制御基板及び払出制御基板に給電する電源基板と、
    該電源基板による前記給電の有無を検出する給電検出回路と
    を備えた遊技機において、
    前記払出制御CPUよりも処理速度が高速のCPUを前記遊技制御CPUとして前記主制御基板に搭載し、
    該主制御基板に、
    前記給電検出回路が前記給電を検出したことを通知されると前記遊技制御CPUのセキュリティーチェックを実行するセキュリティーチェック実行手段1と、
    該セキュリティーチェック実行手段1によるセキュリティーチェックが終了した後に電源投入時処理を実行する起動処理実行手段1と、
    該起動処理実行手段1による前記電源投入時処理中に計時を開始するタイマ手段と、
    前記起動処理実行手段1による前記電源投入時処理の終了した後に本処理及び残余処理から構成される通常時処理を実行する遊技処理実行手段とを備え、
    該主制御基板を、
    前記タイマ手段による計時が予め設定されている所定時間を経過するまでの間であっても前記通常時処理を実行すると共に該通常時処理により得られたデータを記憶し、
    該記憶したデータ中の前記遊技媒体の払出しに関わる払出データを前記タイマ手段による計時が前記所定時間を経過した後に前記払出制御基板に送信する
    構成とした
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機において、
    前記払出制御基板には、
    前記給電検出回路が前記給電を検出したことを通知されると前記払出制御CPUのセキュリティーチェックを実行するセキュリティーチェック実行手段2と、
    該セキュリティーチェック実行手段2によるセキュリティーチェックが終了した後に電源投入時処理を実行する起動処理実行手段2とを備え、
    前記所定時間は、前記セキュリティーチェック実行手段2による払出制御CPUのセキュリティーチェックに必要な時間から前記セキュリティーチェック実行手段1による遊技制御CPUのセキュリティーチェックに必要な時間を減じた時間以上に設定されている
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または2記載の遊技機において、
    前記給電検出回路は前記電源基板に設けられ、
    該電源基板は、前記給電検出回路が前記給電を検出すると給電検出信号を前記主制御基板及び払出制御基板に送信する
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1または2記載の遊技機において、
    前記給電検出回路は前記電源基板に設けられ、
    該電源基板は、前記給電検出回路が前記給電を検出すると給電検出信号を前記主制御基板に送信し、
    前記主制御基板は、該給電検出信号を受信すると、前記通常時処理を実行する以前に、前記給電検出回路が前記給電を検出したことを通知する信号を前記払出制御基板に送信する
    ことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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