JP2003236199A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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隆 那須
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相関が崩れることにより生ずる不具合を解消
することができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 ノイズ等の影響、或いは、断線等の発生
によって、主制御基板C又は払出制御基板Hのいずれか
一方のみに停電信号51が入力される場合に、主制御基
板C及び払出制御基板Hは、当該制御基板C,Hが停電
処理を行うことを示す停電処理開始コマンドを他方の制
御基板C,Hへ送信する。そして、その他方の制御基板
C,Hは、その停電処理開始コマンドを受信した場合
に、所定期間待機し、その所定期間中に停電信号51が
入力されなければ、当該制御基板C,Hへ復電処理を開
始させる復電実行コマンドを出力し、当該制御基板C,
Hはその復電実行コマンドを受信することによって復電
処理を開始して、制御を停電信号51が入力される前の
状態に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンに代表される遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、パチンコ機等の遊技機におい
て、制御の役割に応じて複数の制御基板が配設されてお
り、各々の制御処理を各制御基板で分担して行うことに
よって、円滑に遊技の制御を行うことが可能に構成され
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 このような遊技機の
遊技において、複数の制御基板で単一の遊技を制御する
ため、各制御基板が相互に相関した状態で制御を行うこ
とが望ましい。しかし、異常や不正行為等により各制御
基板の相関が崩れることがあり、この場合において複数
の制御基板で単一の遊技を正常に行わせることが困難で
あるといった問題点があった。 【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、相関が崩れることにより生ずる不
具合を解消することができる遊技機を提供することを目
的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに、請求項1記載の遊技機は、遊技の制御を行う主制
御手段と、その主制御手段からの遊技制御指令に基づい
て動作する従制御手段とを備え、前記主制御手段および
従制御手段は、所定状況における当該制御手段の制御状
態情報を他方の制御手段へ出力可能に構成されると共
に、前記他方の制御手段は、前記制御状態情報に応じた
制御を行うものである。 【0006】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用
いることは、当然に可能である。 【0007】図1は、本発明の第1実施例のパチンコ機
Pの遊技盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、球が
入賞することにより5個から15個の球が払い出される
複数の入賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中
央には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示す
る液晶ディスプレイ(以下単に「LCD」を称す)3が
設けられている。このLCD3の表示画面はそれぞれ分
割されており、分割された各表示領域において、後述す
る図柄作動口4へ球が入賞することに基づく特別図柄の
変動表示と、LCD3の両側に配設されたゲート6へ球
が通過することに基づく普通図柄の変動表示とが行われ
る。 【0008】LCD3の下方には、図柄作動口(第1種
始動口、普通電動役物)4が設けられ、球がこの図柄作
動口4へ入賞することにより、前記したLCD3の変動
表示が開始される。この図柄作動口4は、LCD3にお
いて普通図柄の変動表示が所定の表示結果で終了した場
合に、球が入賞し易いように開放される(普通図柄の当
たり状態)。 【0009】図柄作動口4の下方には、特定入賞口(大
入賞口)5が設けられている。この特定入賞口5は、L
CD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、球
が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒経過す
るまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される
入賞口である。 【0010】この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが
設けられており、特定入賞口5の開放中に、球がVゾー
ン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口
5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に球が所定個数入賞するまで)開放さ
れる。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。 【0011】なお、第3種パチンコ遊技機において所定
の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、L
CD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間
開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球
がその特定入賞口へ入賞すると、特定入賞口とは別に設
けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。 【0012】図2は、パチンコ機Pの電気的構成を示し
たブロック図であり、特に、パチンコ機Pの遊技内容の
制御を行う主制御基板Cと、賞球や貸球の払出制御を行
う払出制御基板Hとの電気的構成を示したブロック図で
ある。 【0013】パチンコ機Pの主制御基板Cは、演算装置
であるMPU11と、そのMPU11により実行される
各種の制御プログラムや固定値データ等を記憶したRO
M12と、ワークメモリ等として使用されるRAM13
とを備えている。図3から図6のフローチャートに示す
プログラムは、制御プログラムの一部としてROM12
内に記憶されている。またRAM13には、バックアッ
プエリア13aと、停電発生フラグ13bと、復電完了
フラグ13cと、1ループフラグ13dとが設けられて
いる。RAM13には、電源の切断後においても電源基
板40からバックアップ電圧が供給されており、RAM
13の各値をパチンコ機Pの電源が切断された場合にも
保持(バックアップ)できるように構成されている。 【0014】バックアップエリア13aは、停電などの
発生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パ
チンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるた
め、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のス
タックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶し
ておりためのエリアである。このバックアップエリア1
3aへの書き込みは、NMI割込処理(図3参照)によ
って電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア1
3aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消
による電源入を含む。以下、同様)の復帰処理(復電処
理)において実行される(初期化処理、図5のS21参
照)。 【0015】停電発生フラグ13bは、払出制御基板H
に停電信号51が入力されたか否かを確認するためのフ
ラグである。この停電発生フラグ13bは、払出制御基
板Hから、停電処理を開始したことを示す停電処理開始
コマンドを受信した場合にオンされる一方(図4参
照)、後述する1ループフラグ13dをオンした場合に
オフされる(図5参照)。この停電発生フラグ13bが
オンされた場合は、主制御基板Cが通常の遊技処理をし
ているにもかかわらず、払出制御基板Hが停電処理を開
始してしまった状態である。よって、主制御基板Cは、
この停電フラグ13bによって、ノイズ等の影響により
払出制御基板Hのみが停電処理を実行している等の異常
を認識することができる。 【0016】復電完了フラグ13cは、払出制御基板H
で復電処理が終了したか否かを確認するためのフラグで
ある。この復電完了フラグ13cは、払出制御基板Hか
ら、復電処理が完了したことを示す復電完了コマンドを
受信した場合にオンされる一方(図4参照)、復電完了
コマンドの待機時間が終了して疑似リセット割込処理に
復帰する場合にオフされるものである(図5参照)。 【0017】1ループフラグ13dは、主制御基板Cで
行われる疑似リセット割込処理(図5参照)が1ループ
行われる所定時間、主制御基板Cに停電信号51が入力
されるか否か待機するためのフラグである。この1ルー
プフラグ13dのオンは、払出制御基板Hから停電処理
開始コマンドを受信して、停電発生フラグ13bがオン
された場合にオンされる。一方、主制御基板Cの疑似リ
セット割込処理が1ループする間に停電信号51が入力
されなかった場合、又は、図3のNMI割込処理のその
他の停電処理(S5参照)においてオフされる。 【0018】従来、電源基板40は、停電の発生等で電
源が断された場合に、主制御基板C及び払出制御基板H
へ停電信号51を出力するが、主制御基板Cに停電信号
51が入力されるタイミングと、払出制御基板Hに停電
信号51が入力されるタイミングとでは、多少のタイム
ラグが生じる。よって、このタイムラグを解消するため
に、1ループフラグ13dがオンされている間は、停電
信号51の誤入力と判断しないように構成される。 【0019】主制御基板Cは、停電発生フラグ13b及
び1ループフラグ13dがオンされている場合、即ち、
払出制御基板Hのみで停電処理が実行されてしまってい
る場合に、停電処理の終了によってループしている状態
の払出制御基板Hを通常の処理に復帰させるため、払出
制御基板Hへ復電実行コマンドを送信し、その送信後は
復電完了フラグ13cがオンされるまで、処理を待機す
る。よって、主制御基板Cは、払出制御基板Hが正常な
処理に戻るまで待機するので、主制御基板C及び払出制
御基板Hが再び通常のメイン処理(疑似リセット割込処
理、図5及び図8参照)に復帰した場合に、主制御基板
Cと払出制御基板Hとの制御の相関関係を生じさせやす
くすることができる。 【0020】MPU11は、アドレスバス及びデータバ
スで構成されるバスライン14を介して入出力ポート1
5と接続されている。入出力ポート15は、複数本の信
号線16を介して払出制御基板Hと双方向通信可能に接
続されるほか、複数の普通入賞スイッチ17〜20と、
第1種始動口スイッチ21と、Vカウントスイッチ22
と、10カウントスイッチ23と、電源基板40に設け
られたクリアスイッチ43と、他の入出力装置24と、
それぞれ接続されている。 【0021】普通入賞スイッチ17〜20は、遊技盤1
内の複数の普通入賞口2へ入賞した球をそれぞれ検出す
るためのスイッチであり、各普通入賞口2の入口近傍に
設けられている。第1種始動口スイッチ21は、図柄作
動口(第1種始動口)4へ入賞した球を検出するための
スイッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられてい
る。普通入賞スイッチ17〜20のいずれか又は第1種
始動口スイッチ21によって球が検出されると、払出制
御基板Hによって5個の賞球が払い出される。 【0022】Vカウントスイッチ22は、特定入賞口5
内のVゾーン5aへ入賞した球を検出するためのスイッ
チであり、また、10カウントスイッチ23は、特定入
賞口5内のVゾーン5a以外へ入賞した球を検出するた
めのスイッチである。Vカウントスイッチ22又は10
カウントスイッチ23により球が検出されると、払出制
御基板Hによって15個の賞球が払い出される。 【0023】クリアスイッチ43は、電源基板40に設
けられており、主制御基板C及び払出制御基板Hの各R
AM13,33にバックアップされるデータをクリアす
るためのスイッチであり、押しボタンタイプのスイッチ
で構成されている。このクリアスイッチ43が押下され
た状態でパチンコ機Pの電源が投入されると(停電解消
による電源入を含む)、RAMクリア信号52が主制御
基板C及び払出制御基板Hへ出力され、RAM13,3
3のデータがそれぞれクリアされる。 【0024】払出制御基板Hは、賞球や貸球の払出制御
を行うものであり、演算装置であるMPU31と、その
MPU31により実行される制御プログラムや固定値デ
ータ等を記憶したROM32と、ワークメモリ等として
使用されるRAM33とを備えている。図4及び図6か
ら図8に示すフローチャートのプログラムは、制御プロ
グラムの一部としてROM32内に記憶されている。 【0025】払出制御基板HのRAM33には、バック
アップエリア33aと、停電発生フラグ33bと、復電
完了フラグ33cと、1ループフラグ33dとが設けら
れている。RAM33には、電源の切断後においても電
源基板40からバックアップ電圧が供給されており、R
AM33の各値をパチンコ機Pの電源が切断された場合
にも保持(バックアップ)できるようにされている。 【0026】バックアップエリア33aは、前述した主
制御基板Cのバックアップエリア13aと同様に、停電
などの発生により電源が切断された場合、電源の再入時
に、パチンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させ
るため、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)
のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記
憶しておくためのエリアである。このバックアップエリ
ア33aへの書き込みは、NMI割込処理(図6参照)
によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリ
ア33aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電
解消による電源入を含む。以下、同様)の復帰処理(復
電処理)において実行される。 【0027】停電発生フラグ33bは、主制御基板Cに
停電信号51が入力されたか否かを確認するためのフラ
グである。この停電発生フラグ33bは、主制御基板C
から、停電処理を開始したことを示す停電処理開始コマ
ンドを受信した場合にオンされる一方(図4参照)、後
述する1ループフラグ33dをオンした場合にオフされ
る(図8参照)。この停電発生フラグ33bがオンされ
た場合は、払出制御基板Hが通常の遊技処理をしている
にもかかわらず、主制御基板Cが停電処理を開始してし
まった状態である。よって、払出制御基板Hは、この停
電フラグ33bによって、ノイズ等の影響により主制御
基板Cのみが停電処理を実行している等の異常を認識す
ることができる。 【0028】復電完了フラグ33cは、主制御基板Cで
復電処理が終了したか否かを確認するためのフラグであ
る。この復電完了フラグ13cは、主制御基板Cから、
復電処理が完了したことを示す復電完了コマンドを受信
した場合にオンされる一方(図4参照)、払出制御基板
Hの疑似リセット割込処理(メイン処理)中に復電完了
フラグ33cがオンされていると判断された場合にオフ
されるものである(図8参照)。 【0029】1ループフラグ33dは、払出制御基板H
で行われる疑似リセット割込処理(図8参照)が1ルー
プ行われる所定時間、払出制御基板Hに停電信号51が
入力されるか否か待機するためのフラグである。この1
ループフラグ33dのオンは、主制御基板Cから停電処
理開始コマンドを受信して、停電発生フラグ33bがオ
ンされた場合にオンされる。一方、払出制御基板Hの疑
似リセット割込処理が1ループする間に停電信号51が
入力されなかった場合、又は、図7のNMI割込処理の
その他の停電処理(S65参照)においてオフされる。 【0030】従来、電源基板40は、停電の発生等で電
源が断された場合に、主制御基板C及び払出制御基板H
へ停電信号51を出力するが、主制御基板Cに停電信号
51が入力されるタイミングと、払出制御基板Hに停電
信号51が入力されるタイミングとでは、多少のタイム
ラグが生じる。よって、このタイムラグを解消するため
に、1ループフラグ33dがオンされている間は、停電
信号51の誤入力と判断しないように構成される。 【0031】払出制御基板Hは、停電発生フラグ33b
及び1ループフラグ33dがオンされている場合、即
ち、主制御基板Cのみで停電処理が実行されてしまって
いる場合に、その主制御基板Cで停電処理の終了によっ
てループしている状態を通常の処理に復帰させるため、
主制御基板Cへ復電実行コマンドを送信し、その送信後
は復電完了フラグ33cがオンされるまで、処理を待機
する。よって、払出制御基板Hは、主制御基板Cが正常
な処理に戻るまで待機するので、主制御基板C及び払出
制御基板Hが再び通常のメイン処理(疑似リセット割込
処理、図5及び図8参照)に復帰した場合に、主制御基
板Cと払出制御基板Hとの制御の相関関係を生じさせや
すくすることができる。 【0032】MPU31は、アドレスバス及びデータバ
スで構成されるバスライン34により入出力ポート35
と接続されている。入出力ポート35は、複数本の信号
線16を介して主制御基板Cと双方向通信可能に接続さ
れるほか、電源基板40のクリアスイッチ43と、ドラ
イバ回路36と、賞球カウントスイッチ38と、他の入
出力装置39とにそれぞれ接続されている。 【0033】ドライバ回路36は、払出用モータ37を
駆動し回転させるための回路である。このドライバ回路
36により払出用モータ37が回転されると、その回転
数に応じた賞球又は貸球の払い出しが行われる。 【0034】賞球カウントスイッチ38は、払出用モー
タ37によって実際に払い出された賞球を検出するため
のスイッチであり、その出力は払出制御基板Hのみに入
力されている。払出制御基板Hは、賞球カウントスイッ
チ38が賞球を検出した場合に、主制御基板Cへ賞球計
数信号を出力するように構成されている。よって、賞球
カウントスイッチ38を主制御基板Cと接続しなくて
も、主制御基板Cは賞球の払い出し動作を認識すること
ができる。 【0035】電源基板40は、パチンコ機Pの各部へ駆
動電圧を供給するための基板であると共に、パチンコ機
Pの状態に基づいてバックアップ用電圧の供給、リセッ
ト信号、RAMクリア信号52及び停電信号51等を出
力するものである。主制御基板Cおよび払出制御基板H
は、この電源基板40から供給される5ボルトの駆動電
圧により駆動されている。この電源基板40には、停電
等の発生による電源断時に、主制御基板Cおよび払出制
御基板Hの各MPU11,31にNMI割込端子へ停電
信号51を出力するための回路である停電監視回路42
が設けられている。この停電監視回路42は、電源基板
40から出力される最も大きい電圧である直流安定24
ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満にな
った場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号
51を出力するように構成されている。この停電信号5
1の出力によって、主制御基板Cおよび払出制御基板H
は、停電の発生を認識し、停電処理(図3及び図7のN
MI割込処理参照)を実行する。なお、電源基板40
は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になっ
た後においても、停電処理の実行に充分な時間の間(停
電時処理に好適な実行タイミングの待ち時間を含む)、
制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持
するように構成されているので、主制御基板Cおよび払
出制御基板Hは、停電時処理を正常に実行することがで
きる。 【0036】次に、図3から図8に示すフローチャート
を参照して、主制御基板C及び払出制御基板Hで行われ
る各処理について説明する。図3は、停電の発生等によ
るパチンコ機Pの電源断時に、主制御基板Cで実行され
るNMI割込処理のフローチャートである。このNMI
割込処理により、停電の発生等による電源断時の主制御
基板Cの状態がバックアップエリア13aに記憶され
る。 【0037】停電の発生等によりパチンコ機Pの電源が
断されると、停電信号51が主制御基板CのMPU11
のNMI(Non Maskable Interrupt)端子へ出力され
る。MPU11は、NMI端子に停電信号51が入力さ
れると、実行中の制御を中断して、図3のNMI割込を
開始する。停電信号51が出力された後所定時間は、主
制御手段Cの処理が実行可能に電力供給されており、こ
の所定時間内に、図3のNMI割込処理が実行される。 【0038】NMI割込処理では、まず、停電処理の開
始を示す停電処理開始コマンドを払出制御基板Hへ送信
する(S1)。この停電処理開始コマンドを払出制御基
板Hへ送信することにより、主制御基板Cで停電処理が
行われることを払出制御基板Hに認識させることができ
る。その後、各レジスタ、I/O等の値をスタックエリ
アへ書き込み(S2)、更に、スタックポインタの値を
バックアップエリア13aへ書き込んで(S3)、停電
の発生等による電源断時の状態を記憶する。そして、停
電が発生したことを示す停電発生情報をバックアップエ
リア13aに書き込む(S4)。その後、主制御基板C
におけるその他の停電処理を実行し(S5)、その後
は、払出制御基板Hから復電実行コマンドを受信したか
否かを確認しながら(S6)、電源が完全に断して処理
が実行できなくなるまで、処理をループする(S6:N
o)。 【0039】一方、S6の処理において、電源が完全に
断して処理が実行できなくなる前に、払出制御基板Hか
ら復電実行コマンドを受信した場合は(S6:Ye
s)、ノイズ等の影響によって、払出制御基板Hに停電
信号51が入力されずに主制御基板Cのみに停電信号5
1が入力されている状態なので、S2からS5でバック
アップしたデータを復帰させて通常の処理に戻るため
に、処理をS7へ移行する。 【0040】S7からの処理では、まず、バックアップ
エリア13aからスタックポインタの値を読み出して、
これをスタックエリアへ書き込み、電源断前(停電前)
の状態、即ち、NMI割込発生前の状態に戻す(S
7)。その後、スタックエリアへ退避した各レジスタや
I/O等のデータをスタックエリアから読み出して、こ
れら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む(S
8)。更に、割込状態を電源断前(停電前)の状態、即
ち、NMI割込発生前の状態に戻す(S9)。その後、
復電処理が完了したことを示す復電完了コマンドを払出
制御基板Hへ送信して(S10)、NMI割込リターン
を実行して、処理を電源断前に実行していたところへ戻
して、制御を電源断前の状態から続行する。 【0041】図4は、主制御基板C及び払出制御基板H
で実行されるコマンド受信処理を示したフローチャート
である。なお、コマンド受信処理は、主制御基板CのR
OM12と払出制御基板HのROM32とに、それぞれ
別々に搭載される処理であるが、フローチャートの表記
上、同様に表すことができるので、図4にまとめて図示
している。 【0042】コマンド受信処理では、まず、停電処理開
始コマンドを受信したか否かを確認する(S11)。確
認の結果、主制御基板C又は払出制御基板Hから停電処
理開始コマンドを受信していれば(S11:Yes)、
停電発生フラグ13bをオンして(S12)、処理をS
13へ移行する。一方、S11の処理において、停電処
理開始コマンドを受信していなければ(S11:N
o)、S12の処理をスキップして、処理をS13へ移
行する。 【0043】S13の処理では、復電完了コマンドを受
信したか否かを確認する(S13)。確認の結果、主制
御基板C又は払出制御基板Hから復電完了コマンドを受
信していれば(S13:Yes)、復電完了フラグ13
cをオンして(S14)、このコマンド受信処理を終了
する。一方、S13の処理において、復電完了コマンド
を受信していなければ(S13:No)、S14の処理
をスキップして、このコマンド受信処理を終了する。 【0044】図5は、主制御基板Cにおいて、タイマ割
込により2ms毎に実行される疑似リセット割込処理
(メイン処理)のフローチャートである。この疑似リセ
ット割込処理によって、主制御基板Cでのメイン制御が
行われると共に、払出制御基板Hのみに停電信号51が
入力されて、主制御基板Cと払出制御基板Hとの制御の
相関が崩れてしまう場合に、主制御基板Cは払出制御基
板Hに復電処理を実行させて、制御の相関を保つことが
できるように構成されている。 【0045】疑似リセット割込処理では、まず、RAM
13の初期化を含む初期化処理を実行する(S21)。
その後、RAMチェックを行い(S22)、RAM13
が正常であるか否かを確認する。RAMチェックの結
果、RAM13に異常があれば(S23:Yes)、処
理をS21へ移行して、再度、初期化処理を実行する。
一方、RAMチェックの結果、RAM13に異常がなけ
れば(S23:No)、パチンコ機Pの遊技の状態に応
じた各処理を行う(S24)。 【0046】各処理(S24)の実行後は、1ループフ
ラグ13dはオンされているか否かを確認する(S2
5)。1ループフラグ13dがオンされていなければ
(S25:No)、次に、停電発生フラグ13bがオン
されているかを確認する(S26)。ここで、停電発生
フラグ13bがオンされていれば(S26:Yes)、
1ループフラグ13dをオンして(S27)、停電発生
フラグ13bをオフし(S28)、処理をS29へ移行
する。なお、S26の処理において、停電発生フラグ1
3bがオンされていなければ(S26:No)、S27
及びS28の処理をスキップして、処理をS29へ移行
する。 【0047】S29の処理では、この疑似リセット割込
処理の実行間隔を制御しているタイマの割込要求フラグ
がセット(オン)されるまで待機して(S29:N
o)、2msの間隔を確保する。タイマの割込要求フラ
グがセットされれば(S29:Yes)、この疑似リセ
ット割込処理が開始されてから2msが経過しているの
で、タイマの割込要求フラグをリセットして(S3
0)、処理をS22へ移行し、次の疑似リセット割込処
理を開始する。疑似リセット割込処理のタイマの割込要
求フラグは、2msの間隔でセット(オン)されるよう
に予め設定されている。このため、S29及びS30の
各処理により、疑似リセット割込処理が2msの間隔で
実行される。 【0048】従来、電源基板40は、停電の発生等で電
源が断された場合に、主制御基板C及び払出制御基板H
へ停電信号51を出力するが、主制御基板Cに停電信号
51が入力されるタイミングと、払出制御基板Hに停電
信号51が入力されるタイミングとでは、多少のタイム
ラグが生じる。 【0049】そこで、本実施例では、前記したタイムラ
グを解消するため、S25からS28の処理において、
払出制御基板Hから停電処理開始コマンドが送信された
場合に停電発生フラグ13bして、停電信号51を受信
する可能性がある所定時間待機する。よって、停電発生
フラグ13bがオンされてすぐに復電処理(S31〜S
34参照)へ移行せずに、主制御基板Cの疑似リセット
割込処理を1ループ分経過するまで停電信号51の受信
を待機する。仮に、その待機時間中に停電信号51を受
信すれば、主制御基板CもNMI割込処理を行い、停電
処理を開始する。しかし、その待機時間中に主制御基板
Cが停電信号51を受信しなければ、ノイズ等の影響、
或いは、断線等によって払出制御基板Hのみに停電信号
51が入力されているという状態なので、疑似リセット
割込処理が1ループして、S25の処理で1ループフラ
グ13dがオンされていると判断されれば(S25:Y
es)、払出制御基板Hに復電処理を実行させるため
に、処理をS31へ移行する。 【0050】S31の処理では、まず、1ループフラグ
13dをオフして(S31)、復電実行コマンドを払出
制御基板Hへ送信する(S32)。払出制御基板Hへ復
電実行コマンドを送信した後は、払出制御基板Hから復
電完了コマンドが送信されて、復電完了フラグ13cが
オンされるまで待機し(S33:No)、払出制御基板
Hから復電完了コマンドが送信されて、復電完了フラグ
13cがオンされれば(S33:Yes)、復電完了フ
ラグ13cをオフして、処理をS22へ移行して、疑似
リセット割込処理を開始する。 【0051】図6は、パチンコ機Pの電源入時に主制御
基板C及び払出制御基板Hの疑似リセット割込処理(メ
イン処理)で実行される初期化処理(図5のS21、及
び、図8のS61参照)のフローチャートである。この
処理では、バックアップが有効であれば、バックアップ
エリア13a,33a 記憶された各データを元の状態
に戻し、遊技の制御を電源が断される前の状態から続行
する。一方、バックアップが有効でなかったり、バック
アップが有効であっても電源入時にクリアスイッチ43
が押下された場合には、RAMクリア及び初期化処理を
実行する。なお、この初期化処理は、サブルーチンの形
式で記載されているが、スタックポインタの設定前に実
行される処理なので、実際には、サブルーチンコールさ
れずに実行される。また、初期化処理は、主制御基板C
のROM12と払出制御基板HのROM32とに、それ
ぞれ別々に搭載される処理であるが、フローチャートの
表記上、同様に表すことができるので、図6にまとめて
図示している。 【0052】図7は、停電の発生等によるパチンコ機P
の電源断時に、払出制御基板Hで実行されるNMI割込
処理のフローチャートである。このNMI割込処理によ
り、停電の発生等による電源断時の払出制御基板Hの状
態がバックアップエリア33aに記憶される。 【0053】停電の発生等によりパチンコ機Pの電源が
断されると、停電信号51が払出制御基板HのMPU3
1のNMI(Non Maskable Interrupt)端子へ出力され
る。MPU31は、NMI端子に停電信号51が入力さ
れると、実行中の制御を中断して、図7のNMI割込を
開始する。停電信号51が出力された後所定時間は、払
出制御基板Hの処理が実行可能に電力供給されており、
この所定時間内に、図7のNMI割込処理が実行され
る。 【0054】NMI割込処理では、まず、停電処理の開
始を示す停電処理開始コマンドを主制御基板Cへ送信す
る(S51)。この停電処理開始コマンドを主制御基板
Cへ送信することにより、払出制御基板Hで停電処理が
行われることを主制御基板Cに認識させることができ
る。その後、各レジスタ、I/O等の値をスタックエリ
アへ書き込み(S52)、更に、スタックポインタの値
をバックアップエリア33aへ書き込んで(S53)、
停電の発生等による電源断時の状態を記憶する。そし
て、停電が発生したことを示す停電発生情報をバックア
ップエリア33aに書き込む(S54)。その後、払出
制御基板Hにおけるその他の停電処理を実行し(S5
5)、その後は、主制御基板Cから復電実行コマンドを
受信したか否かを確認しながら(S56)、電源が完全
に断して処理が実行できなくなるまで、処理をループす
る(S56:No)。 【0055】一方、S56の処理において、電源が完全
に断して処理が実行できなくなる前に、主制御基板Cか
ら復電実行コマンドを受信した場合は(S56:Ye
s)、ノイズ等の影響によって、主制御基板Cに停電信
号51が入力されずに払出制御基板Hのみに停電信号5
1が入力されている状態なので、S52からS55でバ
ックアップしたデータを復帰させて通常の処理に戻るた
めに、処理をS57へ移行する。 【0056】S57からの処理では、まず、バックアッ
プエリア33aからスタックポインタの値を読み出し
て、これをスタックエリアへ書き込み、電源断前(停電
前)の状態、即ち、NMI割込発生前の状態に戻す(S
57)。その後、スタックエリアへ退避した各レジスタ
やI/O等のデータをスタックエリアから読み出して、
これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む
(S58)。更に、割込状態を電源断前(停電前)の状
態、即ち、NMI割込発生前の状態に戻す(S59)。
その後、復電処理が完了したことを示す復電完了コマン
ドを主制御基板Cへ送信して(S60)、NMI割込リ
ターンを実行して、処理を電源断前に実行していたとこ
ろへ戻して、制御を電源断前の状態から続行する。 【0057】図8は、払出制御基板Hにおいて、タイマ
割込により2ms毎に実行される疑似リセット割込処理
(メイン処理)のフローチャートである。この疑似リセ
ット割込処理によって、払出制御基板Hでのメイン制御
が行われると共に、主制御基板Cのみに停電信号51が
入力されて、主制御基板Cと払出制御基板Hとの制御の
相関が崩れてしまう場合に、払出制御基板Hは主制御基
板Cに復電処理を実行させて、制御の相関を保つことが
できるように構成されている。 【0058】疑似リセット割込処理では、まず、RAM
33の初期化を含む初期化処理を実行する(S61)。
その後、RAMチェックを行い(S62)、RAM33
が正常であるか否かを確認する。RAMチェックの結
果、RAM33に異常があれば(S63:Yes)、処
理をS61へ移行して、再度、初期化処理を実行する。
一方、RAMチェックの結果、RAM33に異常がなけ
れば(S63:No)、パチンコ機Pの遊技の状態に応
じた各処理を行う(S64)。 【0059】各処理(S64)の実行後は、1ループフ
ラグ33dはオンされているか否かを確認する(S6
5)。1ループフラグ33dがオンされていなければ
(S65:No)、次に、停電発生フラグ33bがオン
されているかを確認する(S66)。ここで、停電発生
フラグ33bがオンされていれば(S66:Yes)、
1ループフラグ33dをオンして(S67)、停電発生
フラグ33bをオフし(S68)、処理をS69へ移行
する。なお、S66の処理において、停電発生フラグ3
3bがオンされていなければ(S66:No)、S67
及びS68の処理をスキップして、処理をS69へ移行
する。 【0060】S69の処理では、この疑似リセット割込
処理の実行間隔を制御しているタイマの割込要求フラグ
がセット(オン)されるまで待機して(S69:N
o)、2msの間隔を確保する。タイマの割込要求フラ
グがセットされれば(S69:Yes)、この疑似リセ
ット割込処理が開始されてから2msが経過しているの
で、タイマの割込要求フラグをリセットして(S7
0)、処理をS62へ移行し、次の疑似リセット割込処
理を開始する。疑似リセット割込処理のタイマの割込要
求フラグは、2msの間隔でセット(オン)されるよう
に予め設定されている。このため、S69及びS70の
各処理により、疑似リセット割込処理が2msの間隔で
実行される。 【0061】従来、電源基板40は、停電の発生等で電
源が断された場合に、主制御基板C及び払出制御基板H
へ停電信号51を出力するが、主制御基板Cに停電信号
51が入力されるタイミングと、払出制御基板Hに停電
信号51が入力されるタイミングとでは、多少のタイム
ラグが生じる。 【0062】そこで、本実施例では、前記したタイムラ
グを解消するため、S65からS68の処理において、
主制御基板Cから停電処理開始コマンドが送信された場
合に停電発生フラグ33bをオンして、停電信号51を
受信する可能性がある所定時間待機する。よって、停電
発生フラグ33bがオンされてすぐに復電処理(S71
〜S74参照)へ移行せずに、払出制御基板Hの疑似リ
セット割込処理を1ループ分経過するまで停電信号51
の受信を待機する。仮に、その待機時間中に停電信号5
1を受信すれば、払出制御基板HもNMI割込処理を行
い、停電処理を開始する。しかし、その待機時間中に払
出制御基板Hが停電信号51を受信しなければ、ノイズ
等の影響、或いは、断線等によって主制御基板Cのみに
停電信号51が入力されているという状態なので、疑似
リセット割込処理が1ループして、S65の処理で1ル
ープフラグ33dがオンされていると判断されれば(S
65:Yes)、主制御基板Cに復電処理を実行させる
ために、処理をS71へ移行する。 【0063】S71の処理では、まず、1ループフラグ
33dをオフして(S71)、復電実行コマンドを主制
御基板Cへ送信する(S72)。主制御基板Cへ復電実
行コマンドを送信した後は、主制御基板Cから復電完了
コマンドが送信されて、復電完了フラグ33cがオンさ
れるまで待機し(S73:No)、主制御基板Cから復
電完了コマンドが送信されて、復電完了フラグ33cが
オンされれば(S73:Yes)、復電完了フラグ33
cをオフして、処理をS62へ移行して、疑似リセット
割込処理を開始する。 【0064】以上説明したように、第1実施例のパチン
コ機Pによれば、ノイズ等の影響、或いは、断線等の発
生によって、主制御基板C又は払出制御基板Hのいずれ
か一方のみに停電信号51が入力される場合に、主制御
基板C及び払出制御基板Hは、当該制御基板C,Hが停
電処理を行うことを示す停電処理開始コマンドを他方の
制御基板C,Hへ送信する。そして、その他方の制御基
板C,Hは、その停電処理開始コマンドを受信した場合
に、所定期間待機し、その所定期間中に停電信号51が
入力されなければ、当該制御基板C,Hへ復電処理を開
始させる復電実行コマンドを出力し、当該制御基板C,
Hはその復電実行コマンドを受信することによって復電
処理を開始して、制御を停電信号51が入力される前の
状態に戻す。よって、停電信号51の誤入力によって、
主制御基板C又は払出制御基板Hが通常の遊技処理が続
行不可能になり、主制御基板C及び払出制御基板Hの制
御の相関が崩れる場合でも、他方の制御基板C,Hでそ
の相関の崩れを判定することができ、相関が崩れていた
場合には、新たな相関を生じさせることができる。ま
た、他方の制御基板C,Hの通常の遊技処理時に、主制
御基板C及び払出制御基板Hの相関の崩れを判定するこ
とで、主制御基板C及び払出制御基板Hの相関関係が正
常であるか否かの判定の信頼性を高めることができる。 【0065】次に、図9から図12を参照して、第2実
施例について説明する。第1実施例では、主制御基板C
又は払出制御基板Hのいずれか一方に停電信号51が入
力されて停電処理(NMI割込処理、図3及び図7参
照)を実行した場合に、停電信号51が入力されなかっ
た制御基板C,Hが停電処理中の制御基板C,Hに復電
処理を実行させて、停電信号51が入力される前の状態
(NMI割込処理実行前)に戻していた。これに対し、
第2実施例では、主制御基板C又は払出制御基板Hのい
ずれか一方に停電信号51が入力されて停電処理を実行
した場合に、停電信号51が入力されなかった制御基板
C,Hにも停電処理を実行させて、その停電処理を行っ
た旨を報知するように構成されている。なお、前記した
第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その
説明は省略する。 【0066】図9は、第2実施例の主制御基板Cで行わ
れるNMI割込処理のフローチャートである。NMI割
込処理では、まず、1ループフラグ13dはオンされて
いるか否かを確認する(S81)。この確認は、バック
アップエリア13aに重複してデータが書き込まれるこ
とを防止するためである。確認の結果、1ループフラグ
13dがオンされていれば(S81:Yes)、1ルー
プフラグ13dをオフして、電源が完全に断して処理が
実行できなくなるまで、処理をループする。一方、1ル
ープフラグ13dがオンされていなければ(S81:N
o)、次に、停電処理の開始を示す停電処理開始コマン
ドを払出制御基板Hへ送信する(S82)。この停電処
理開始コマンドを払出制御基板Hへ送信することによ
り、主制御基板Cで停電処理が行われることを払出制御
基板Hに認識させることができる。その後、各レジス
タ、I/O等の値をスタックエリアへ書き込み(S8
3)、更に、スタックポインタの値をバックアップエリ
ア13aへ書き込んで(S84)、停電の発生等による
電源断時の状態を記憶する。そして、停電が発生したこ
とを示す停電発生情報をバックアップエリア13aに書
き込む(S85)。その後、主制御基板Cにおけるその
他の停電処理を実行し(S86)、その後は、停電処理
を行った旨をLCD3や図示しないスピーカ等によって
報知し(S87)、電源が完全に断して処理が実行でき
なくなるまで、処理をループする。 【0067】図10は、第2実施例の主制御基板Cにお
いて、タイマ割込により2ms毎に実行される疑似リセ
ット割込処理(メイン処理)のフローチャートである。
この疑似リセット割込処理において、S25の処理で1
ループフラグ13dがオンされていると判断されれば
(S25:Yes)、主制御基板Cに停電処理を実行さ
せるために、処理をS91へ移行する。S91の処理で
は、まず、各レジスタ、I/O等の値をスタックエリア
へ書き込み(S91)、更に、スタックポインタの値を
バックアップエリア13aへ書き込んで(S92)、停
電の発生等による電源断時の状態を記憶する。そして、
停電が発生したことを示す停電発生情報をバックアップ
エリア13aに書き込む(S93)。その後、主制御基
板Cにおけるその他の停電処理を実行し(S94)、そ
の後は、停電処理を行った旨をLCD3や図示しないス
ピーカ等によって報知し(S95)、1ループフラグ1
3dをオフして(S96)、電源が完全に断して処理が
実行できなくなるまで、処理をループする。 【0068】図11は、第2実施例の払出制御基板Hで
行われるNMI割込処理のフローチャートである。NM
I割込処理では、まず、1ループフラグ33dはオンさ
れているか否かを確認する(S101)。この確認は、
バックアップエリア33aに重複してデータが書き込ま
れることを防止するためである。確認の結果、1ループ
フラグ33dがオンされていれば(S101:Ye
s)、1ループフラグ33dをオフして、電源が完全に
断して処理が実行できなくなるまで、処理をループす
る。一方、1ループフラグ33dがオンされていなけれ
ば(S101:No)、次に、停電処理の開始を示す停
電処理開始コマンドを主制御基板Cへ送信する(S10
2)。この停電処理開始コマンドを主制御基板Cへ送信
することにより、払出制御基板Hで停電処理が行われる
ことを主制御基板Cに認識させることができる。その
後、各レジスタ、I/O等の値をスタックエリアへ書き
込み(S103)、更に、スタックポインタの値をバッ
クアップエリア33aへ書き込んで(S104)、停電
の発生等による電源断時の状態を記憶する。そして、停
電が発生したことを示す停電発生情報をバックアップエ
リア33aに書き込む(S105)。その後、払出制御
基板Hにおけるその他の停電処理を実行し(S10
6)、その後は、停電処理を行った旨をLCD3や図示
しないスピーカ等によって報知し(S107)、電源が
完全に断して処理が実行できなくなるまで、処理をルー
プする。 【0069】図12は、第2実施例の払出制御基板Hに
おいて、タイマ割込により2ms毎に実行される疑似リ
セット割込処理(メイン処理)のフローチャートであ
る。この疑似リセット割込処理において、S65の処理
で1ループフラグ33dがオンされていると判断されれ
ば(S65:Yes)、払出制御基板Hに停電処理を実
行させるために、処理をS111へ移行する。S111
の処理では、まず、各レジスタ、I/O等の値をスタッ
クエリアへ書き込み(S111)、更に、スタックポイ
ンタの値をバックアップエリア33aへ書き込んで(S
112)、停電の発生等による電源断時の状態を記憶す
る。そして、停電が発生したことを示す停電発生情報を
バックアップエリア33aに書き込む(S113)。そ
の後、払出制御基板Hにおけるその他の停電処理を実行
し(S114)、その後は、停電処理を行った旨をLC
D3や図示しないスピーカ等によって報知し(S11
5)、1ループフラグ33dをオフして(S116)、
電源が完全に断して処理が実行できなくなるまで、処理
をループする。 【0070】以上説明したように、第2実施例のパチン
コ機Pによれば、ノイズ等の影響、或いは、断線等の発
生によって、主制御基板C又は払出制御基板Hのいずれ
か一方のみに停電信号51が入力される場合に、主制御
基板C及び払出制御基板Hは、当該制御基板C,Hが停
電処理を行うことを示す停電処理開始コマンドを他方の
制御基板C,Hへ送信する。そして、その他方の制御基
板C,Hは、その停電処理開始コマンドを受信した場合
に、所定期間待機した後、停電処理を開始して、その停
電処理の終了後に制御を停止させる。よって、停電信号
51の誤入力によって、主制御基板C及び払出制御基板
Hが通常の遊技処理を続行不可能になり、主制御基板C
及び払出制御基板Hの制御の相関が崩れる場合でも、他
方の制御基板C,Hは停電処理を行うことにより、主制
御基板C及び払出制御基板Hの制御の相関が崩れていた
場合でも、いずれか一方の制御状態に合わせることによ
り、主制御基板C及び払出制御基板Hの制御の相関を保
つことができる。また、主制御基板C及び払出制御基板
Hで停電処理が行われる場合は、停電等の発生、或い
は、ノイズ等の影響によるものである。よって、それら
の異常を報知することによって、外部で停電処理が実行
されることを認識することができるので、異常等に対す
る対応が可能になる。 【0071】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良
が可能であることは容易に推察できるものである。 【0072】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した
遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良
い。 【0073】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に
図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。 【0074】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、停電等の電源断を監視する停電監
視手段と、その停電監視手段により停電等によって電源
が切断されると判断された場合に、前記主制御手段およ
び従制御手段で行われる遊技内容等のデータを電源の切
断後においても保持(記憶)するバックアップ手段とを
備えており、前記主制御手段および従制御手段は、電源
入時に前記バックアップ手段に保持されたデータに基づ
いて、電源の切断前の制御の状態から遊技を再開するも
のであることを特徴とする遊技機1。停電監視手段によ
り停電等によって電源が切断されると判断された場合
に、主制御手段および従制御手段で行われる遊技内容等
のデータを電源の切断後においてもバックアップ手段に
おいて保持し、電源入時にバックアップ手段に保持され
たデータに基づいて遊技を再開する。よって、停電等に
よって電源が切断された場合も主制御手段および従制御
手段で行われる遊技の相関を崩すことなく、電源が復帰
した後も相関した制御を行うことができる。 【0075】遊技機1において、前記所定状況は、前記
停電監視手段により停電等によって電源が切断されると
判断された場合に、前記主制御手段及び従制御手段で行
われる遊技のデータを前記バックアップ手段に保持させ
る停電処理(バックアップ処理)に基づく状況であるこ
とを特徴とする遊技機2。主制御手段及び従制御手段
は、停電監視手段によって電源が切断されると判断され
た場合に、主制御手段及び従制御手段で行われる遊技の
データをバックアップ手段に保持させる停電処理(バッ
クアップ処理)に基づく状況において、当該制御手段の
制御状態情報を他方の制御手段へ出力可能であると共
に、他方の制御手段は、制御状態情報に応じた制御を行
うことができる。よって、相関が崩れる可能性のある停
電処理において、相関の崩れを把握することができ、確
実に相関を伴った状態で停電処理を行うことができる。
従って、停電処理の信頼性を向上させることができる。 【0076】遊技機1又は2において、前記主制御手段
及び従制御手段は、停電処理に基づく状況における当該
制御手段の制御状態情報を他方の制御手段へ出力可能に
構成されていると共に、前記他方の制御手段は、通常の
遊技処理で前記制御状態情報を受信可能に構成されてい
ることを特徴とする遊技機3。主制御手段及び従制御手
段は、停電処理に基づく状況における当該制御手段の制
御状態情報を出力すると共に、他方の制御手段は、通常
の遊技処理時に制御状態情報を受信可能に構成される。
よって、当該制御手段が通常の遊技処理が続行不可能に
なり、主制御手段及び従制御手段の相関が崩れる場合で
も、他方の制御手段でその相関の崩れを判定することが
できるので、相関の崩れに対応することができる。ま
た、他方の制御手段の通常の遊技処理時に、主制御手段
及び従制御手段の相関の崩れを判定することで、主制御
手段及び従制御手段の相関関係が正常であるか否かの判
定の信頼性を高めることができる。 【0077】遊技機1から3のいずれかにおいて、前記
制御状態情報は、前記停電監視手段により停電等によっ
て電源が切断されると判断された場合に実行される停電
処理に関する情報であることを特徴とする遊技機4。従
来、ノイズ等の影響によって、主制御手段又は従制御手
段のいずれか一方の停電監視手段より停電処理を実行さ
せる停電信号が出力されてしまった場合、主制御手段及
び従制御手段は、互いに相関を保った制御を行うことが
できずに制御が暴走してしまう。しかし、遊技機4によ
れば、いずれか一方の制御手段で停電処理が実行されて
しまった場合に、主制御手段及び従制御手段はその停電
処理に関する情報を出力可能に構成し、その他方の制御
手段は、停電処理に関する情報に応じた制御を行うこと
ができる。よって、主制御手段又は従制御手段は、他方
の制御手段の停電処理に関する情報を得ることによっ
て、いずれか一方の制御手段が停電処理を実行したこと
による制御の相関の崩れ等を把握することができ、他方
の制御手段で停電処理が実行された場合も相関を保った
制御を行うことができる。従って、相関が崩れることに
より生ずる不具合を解消することができる。 【0078】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から4
のいずれかにおいて、前記制御状態情報は、前記主制御
手段及び従制御手段の正常な制御では、双方の制御手段
において同期する情報であることを特徴とする遊技機
5。正常な制御では主制御手段及び従制御手段において
同期するはずの情報を、主制御手段及び従制御手段は出
力可能に構成し、その他方の制御手段は、その制御状態
情報に応じた制御を行うことができる。よって、正常な
制御では同期するはずの情報を判定することで、相関の
崩れを判定することができると共に、その相関の崩れに
対応する処置を施すことができる。 【0079】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から5
のいずれかにおいて、前記主制御手段又は従制御手段
は、前記制御状態情報を受信した場合に、前記制御状態
情報に応じて所定期間待機し、その後、その制御状態情
報を判定するものであることを特徴とする遊技機6。主
制御手段及び従制御手段は、制御状態情報を受信した場
合に所定期間待機し、その後、その制御状態情報を判定
する。よって、主制御手段と従制御手段との伝送時間の
ずれ等による相関の崩れを未然に防止することができ
る。なお、待機とは、例えば、フラグ等のメモリを設定
して通常行われる処理をスキップ又はウェイトすること
等が例示される。 【0080】遊技機6において、前記主制御手段及び従
制御手段は、前記制御状態情報を判定した結果に応じ
て、その制御状態情報の出力元の制御手段へ所定情報を
出力するものであることを特徴とする遊技機7。主制御
手段及び従制御手段は、制御状態情報を判定した結果に
応じて、その制御状態情報の出力元の制御手段へ所定情
報を出力する。よって、例えば、当該制御手段から制御
状態情報が出力された場合において、主制御手段及び従
制御手段の相関が崩れていたとき、他方の制御手段は制
御状態情報の判定結果を所定情報として当該制御手段へ
出力する。従って、出力元である当該制御手段において
も、相関の崩れを認識することができるので、その相関
の崩れに対応する処置を施すことができる。 【0081】遊技機7において、前記所定情報は、前記
主制御手段又は従制御手段の前記バックアップ手段に保
持されるデータを復帰させる復帰処理実行指示であるこ
とを特徴とする遊技機8。主制御手段及び従制御手段の
制御の相関が崩れていた場合に、主制御手段又は従制御
手段のバックアップ手段に保持されるデータを復帰させ
る。よって、主制御手段及び従制御手段の相関が崩れて
いたと判定された場合に、新たな相関を生じさせること
ができるので、相関の崩れによる制御の誤動作等を未然
に防止することができる。なお、復帰処理としては、例
えば、電源入時に実行される復電処理等が例示される。 【0082】遊技機8において、前記主制御手段又は従
制御手段は、前記復帰処理実行指示を受信した場合に、
前記バックアップ手段に保持されたデータを復帰させる
復帰処理を実行するものであることを特徴とする遊技機
9。主制御手段及び従制御手段の相関が崩れていたと判
定された場合に、主制御手段又は従制御手段は復帰処理
を実行することによって、新たな相関を生じさせること
ができる。 【0083】遊技機7から9のいずれかにおいて、前記
主制御手段又は従制御手段は、前記従制御手段又は主制
御手段へ前記所定情報を出力した場合に、前記従制御手
段又は主制御手段が復帰処理を完了するまで待機するも
のであることを特徴とする遊技機10。復帰処理が完了
するまで待機することによって、制御の相関が崩れてい
た場合でも、いずれか一方の制御状態に合わせることに
より、主制御手段及び従制御手段の制御の相関を保つこ
とができる。 【0084】遊技機10において、前記主制御手段及び
従制御手段は、当該制御手段において前記復帰処理が完
了した場合に、前記他方の制御手段へ復帰処理が完了し
たことを示す復帰処理完了情報を出力するものであるこ
とを特徴とする遊技機11。主制御手段及び従制御手段
は、当該制御手段において復帰処理が完了した場合に、
他方の制御手段へ復帰処理が完了したことを示す復帰処
理完了情報を出力する。よって、他方の制御手段は、当
該制御手段で復帰処理が完了して、正常の遊技処理に戻
るタイミングを認識することができるので、新たな相関
を生じさせやすくすることができる。 【0085】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から1
1のいずれかにおいて、前記主制御手段及び従制御手段
は、前記制御状態情報を出力した場合、又は、前記制御
状態情報を受信した場合は、その旨を告知するものであ
ることを特徴とする遊技機12。主制御手段及び従制御
手段が制御状態情報を出力した場合、又は、制御状態情
報を受信した場合に、その旨を告知することによって、
外部で主制御手段及び従制御手段の制御状態を確認する
ことが可能となり、遊技機で行われる制御内容を把握す
ることができる。 【0086】遊技機11又は12において、前記主制御
手段及び従制御手段は、前記復帰処理完了情報を出力し
た場合、又は、前記復帰処理完了情報を受信した場合
は、その旨を告知するものであることを特徴とする遊技
機13。主制御手段及び従制御手段が復帰処理完了情報
を出力又は受信していた場合は、制御の相関が一時的に
崩れていたということなので、その旨を告知することに
よって、外部でその相関の崩れを確認することが可能と
なり、異常等に対する対応が可能になる。なお、異常等
に対する対応としては、例えば、初期化処理の実行等が
例示される。 【0087】遊技機6において、前記主制御手段及び従
制御手段は、前記制御状態情報を判定した結果に応じ
て、前記主制御手段又は従制御手段で行われる遊技内容
等のデータを前記バックアップ手段に保持させる停電処
理を実行することを特徴とする遊技機14。主制御手段
及び従制御手段の制御の相関が崩れていた場合に、主制
御手段及び従制御手段は停電処理を行って遊技の制御の
データをバックアップ手段に保持させる。よって、制御
の相関が崩れていた場合でも、いずれか一方の制御状態
に合わせることにより、主制御手段及び従制御手段の制
御の相関を保つことができる。 【0088】遊技機11から14のいずれかにおいて、
前記主制御手段及び従制御手段は、前記停電処理の実行
内容を告知するものであることを特徴とする遊技機1
5。主制御手段及び従制御手段で停電処理が行われる場
合は、停電等の発生、或いは、ノイズ等の影響によるも
のである。よって、それらの異常を告知することによっ
て、外部で停電処理が実行されることを認識することが
できるので、異常等に対する対応が可能になる。 【0089】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から1
5のいずれかにおいて、前記従制御手段は、前記主制御
手段から出力される払出指示に基づいて所定の有価価値
を有する有価物体を払い出す払出制御手段であることを
特徴とする遊技機16。遊技者にとって価値がある有価
物体の払出制御を行う主制御手段と払出制御手段との制
御を正常に行わせることで、遊技者に不利益を被らせる
ことを防止することができる。 【0090】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
16のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機
であることを特徴とする遊技機17。中でも、パチンコ
遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操
作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射
し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に
入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、
表示装置において動的表示されている識別情報が所定時
間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊
技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設さ
れた可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放さ
れて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値
(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ
等も含む)が付与されるものが挙げられる。 【0091】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
16のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機18。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、
停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、
或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的
表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別
情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別
遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた
遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル
等が代表例として挙げられる。 【0092】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
16のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機
とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴
とする遊技機19。中でも、融合させた遊技機の基本構
成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動
的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を
備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起
因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例
えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定
時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止さ
れ、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であるこ
とを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発
生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体とし
て球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始
に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生
に際しては多くの球が払い出されるように構成されてい
る遊技機」となる。 【0093】 【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、主制御手段
及び従制御手段は、所定状況における当該制御手段の制
御状態情報を他方の制御手段へ出力可能に構成されると
共に、他方の制御手段は、制御状態情報に応じた制御を
行うことができる。よって、主制御手段及び従制御手段
は、互いに相関が崩れた場合でも、相関を保った制御を
行うことができる。従って、相関が崩れることにより生
ずる不具合を解消することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の第1実施例におけるパチンコ機の遊
技盤の正面図である。 【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。 【図3】 主制御基板で実行されるNMI割込処理のフ
ローチャートである。 【図4】 主制御基板及び払出制御基板で実行されるコ
マンド受信処理のフローチャートである。 【図5】 主制御基板で実行される疑似リセット割込処
理のフローチャートである。 【図6】 パチンコ機の電源投入時に主制御基板及び払
出制御基板の疑似リセット割込処理で実行される初期化
処理のフローチャートである。 【図7】 払出制御基板で実行されるNMI割込処理の
フローチャートである。 【図8】 払出制御基板で実行される疑似リセット割込
処理のフローチャートである。 【図9】 第2実施例の主制御基板で実行されるNMI
割込処理のフローチャートである。 【図10】 第2実施例の主制御基板で実行される疑似
リセット割込処理のフローチャートである。 【図11】 第2実施例の払出制御基板で実行されるN
MI割込処理のフローチャートである。 【図12】 第2実施例の払出制御基板で実行される疑
似リセット割込処理のフローチャートである。 【符号の説明】 13a,33a バックアップエリア C 主制御基板(主制御手段) H 払出制御基板(従制御手段の一部) P パチンコ機(遊技機)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技の制御を行う主制御手段と、その主
    制御手段からの遊技制御指令に基づいて動作する従制御
    手段とを備えた遊技機において、 前記主制御手段および従制御手段は、所定状況における
    当該制御手段の制御状態情報を他方の制御手段へ出力可
    能に構成されると共に、前記他方の制御手段は、前記制
    御状態情報に応じた制御を行うことを特徴とする遊技
    機。
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