JP3114224U - 集排水桝用グレーチング - Google Patents

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Abstract

【課題】 側枠部材2内に、帯材の帯幅方向を縦にしてピッチ配設したベアリングバー3とベアリングバー3と直交してピッチ配設した補強バー4から成る方形格子体にして、集排水桝11のL字状受部12に装着セットする集排水桝用グレーチングにおいて、路面等から流入する含塵芥雨水Wに含まれる塵芥物Dが側枠部材2に沿って存在するピットに流入して詰まったり溜ったりして「雨水の流入性を阻害したり、美観を損う」難点を解消する。
【解決手段】 補強バー4の両端の側枠部材2Aが幅広天板5を有するサイドカバー部7を備え、集排水桝11への装着状態において、サイドカバー部7つき側枠部材2Aとベアリングバー3A間に集排水桝11内へ連通する含塵芥水Wの通過空間8を設けた構造の集排水桝用グレーチング1が特徴である。
【選択図】 図1

Description

本考案は、排水溝の中間や公園・広場等の要所に設ける「雨水等の集排水桝の上端のL字状受部」に装着セットする集排水桝用グレーチングに関するものである。
一般に広く普及している集排水桝用グレーチング10(以下、単にグレーチング10という)は、(図3参照)帯材の帯幅方向を縦方向にして方形に枠囲いした側枠部材2の枠内に(図示のものは最外側のベアリングバー3Aが側枠部材2に相当している)同じく帯材の帯幅方向を縦方向にしてピッチ配設したベアリングバー3と、このベアリングバー3と直交させてベアリングバー3のそれぞれの上端に連結してピッチ配設してベアリングバー3と同一上面を形成するツイストバー等の丸棒体の補強バー4から成る方形格子体を成している。
そして、排水溝の中間や公園・広場等の要所に設ける深孔形態の集排水桝11の上縁内周のL字状受部12に周縁部分を装着セットして使用され、側溝等からの雨水等の流水を該格子体の目を通して下方に流下させて集排水桝11の下部に連結した地下排水管(図示しない)に導いて排水機能すると共に、その集排水桝11の安全蓋として機能するように成っている。
以上の背景技術のグレーチング10は、集排水桝11のL字状受部12の装着状態において、補強バー4と直交する方向の側枠部材2と、その側枠部材2に隣接するベアリングバー3Bの下端をL字状受部12の底板13に載置セットする形態となる。
従って、この部分が「底板13を底にして側枠部材2とベアリングバー3Bで枠囲いしたポット部14が存在する形態」となる。以上の配設形態からグレーチング10に流れ込む雨水に路面塵芥や落葉・異物が混入していると、その塵芥物Dがそのポット部14に落ち込んで詰まったり、上面から突き出した状態で溜る現象があり、雨水等のグレーチング10への円滑な流入を妨げて集排水機能を低下させると共に、当該部分の美観を損う。そして、その有害な塵芥除去のメンテナンス作業が必要になってグレーチングの日常管理が煩わしくなる。
本考案は、以上の背景技術の難点を解消するグレーチングを提供するものである。
以上の技術課題を解決する本考案のグレーチングは「側枠部材内に、帯材の帯幅方向を縦にしてピッチ配設したベアリングバーと該ベアリングバーと直交してピッチ配設した補強バーから成る方形格子体にして、集排水桝のL字状受部に装着セットする集排水桝用グレーチングにおいて、前記補強バーの両端の側枠部材が幅広天板を有するサイドカバー部を備え、前記集排水桝への装着状態において、前記サイドカバー部つき側枠部材と前記ベアリングバー間に前記集排水桝内へ連通する含塵芥水通過空間を設けた構造」が特徴である。
即ち、前記構成の本考案のグレーチングは、前記補強バーの両端の側枠部材を前記サイドカバー部構造にすることによって、背景技術の有害なポット部14を不存在に成し、塵芥物等を含む雨水を下方の集排水桝11内へ円滑に落下流水させる思想から成るものである。
そして、前記基本構成の本考案のグレーチングは、前記サイドカバー部を備えた側枠部材の横断面形状が「T字形状または略T字形状」「逆U字形状または略U字形状」「逆L字形状または略逆L字形状」等の形態を採択する。
さらに、前記サイドカバー部の露出表面が「滑り止め用の縞状模様・小突起模様を配設した形態」または「前記天板表面と前記補強バーの端部の上面が導水用谷部を形成する形態」の態様を必要に応じて採択する。
前記基本構成の本考案のグレーチングは、補強バーの端部に接続した側枠部材が前記サイドカバー部を有するので、そのサイドカバー部の幅広天板が集排水桝のL字状受部の上方を遮蔽する構造と成り、かつ、その天板とベアリングバー間に「集排水桝内への含塵芥水通過空間」が存在しているので、当該グレーチングに流れ込む塵芥含有雨水は、その含有塵芥類が通常予測されるサイズである限り、下方へ円滑に流動落下作用する。
以上の特有作用から集排水桝用グレーチングの機能が良好に安定維持され、前記の背景技術の難点を円滑に解消する。
以下、好ましい実施例を説明する。
まず、図1を参照して本考案1実施例の「集排水桝用グレーチング1(以下、単にグレーチング1という)」を説明する。即ち、方形の側枠部材2内に帯材の帯幅方向を縦にしてピッチ配設したメインバー3と、このメインバー3の上端に直交させてピッチ配設したツイストバー等の丸棒体の補強バー4から成り、集排水桝11の上端周のL字状受部12に装着するグレーチング1において、補強バー4の両端の側枠部材2Aが、下記詳述の「幅広天板5を有するサイドカバー部7」を備えると共に、この側枠部材2Aと「側枠部材2Aに隣接するベアリングバー3A間に含塵芥水通過空間8が設定されている。
詳しくは側枠部材2Aは、横断面形状が幅広天板5と腹板6から成る略逆U字形状の鋼板製にして、最側端のベアリングバー3Aと距離を介して平行させて補強バー4の両端に溶着固定されており、幅広天板5の上面がベアリングバー3の上面と同一面を成してグレーチング1の両側周に帯状に伸びるサイドカバー部7を形成している。
そして、この側枠部材2Aから成るグレーチング1を集排水桝11のL字状受部12に載置セットすると、L字状受部12の底板13の先端とベアリングバー3Aの下端との間に「グレーチング1の格子目を通過して落下してくる含塵芥雨水Wが円滑に通過落下できる含塵芥水通過空間8」が存在する構造に設定されている。
以上の図1実施例のグレーチング1はサイドカバー部7の設定によって背景技術に存在する有害な「塵芥落ち込みポット」が不存在となり、かつ前記の含塵芥水通過空間8が存在するので、グレーチング1に流れ込む含塵芥雨水W中の塵芥がグレーチング1の側周部分に嵌まる不良現象はなく、グレーチング1の上面格子目を通過した含塵芥雨水Wは円滑に集排水桝11内に落下流してグレーチング1の機能が良好に安定し、背景技術の技術難点を解消する。
続いて、サイドカバー部7つき側枠部材2Aの他の実施例を図2を参照して説明する。即ち、「図2(A)のものは、U字底部の外面を幅広天板5にする両側曲成コーナーの逆U字形状」「図2(B)のものは1辺の底辺外面が幅広天板5となる逆L字形状」「図2(C)のものは上面が幅広天板5となるT字形状」の形状を有し、それぞれの幅広天板5がサイドカバー部7に成っている。
そして、図2(D)のものは略U字形状の側枠部材2Aの幅広天板5と、ベアリングバー3から突き出す補強バー4の先端部分が下方に傾斜して接続され、その両者がグレーチング1に流入する含塵芥雨水Wの導水谷部9として機能するように構成されている。
以上の図2に示すものは、いずれも本考案の前記特有作用が円滑に享受できる。そして図2(D)のものは導水谷部9の存在によって含塵芥雨水Wのグレーチング1への導入流入性が一段と向上する。
さらに、本考案のサイドカバー部7つき側枠部材は、グレーチング1の上面通行者の足滑りを防止する意図から(図示しない)サイドカバー部7の表面に滑り止め小突起群があらわれる「公知の縞鋼板」や、意匠登録第1238594号のグレーチングに示される「表面平滑な小突起群をランダムに配設した滑り止め模様つき鋼板」で形成する態様を、必要に応じて採択する。
さらに本考案のグレーチング1は(図示しない)特開平10−325169号公報に示される「グレーチングの1端を起立点にして起立セットできる起立自在形態、または、グレーチング1の集排水桝11からの外しを防止する為に「グレーチング1の下面と集排水桝11内周をチエーン連結する構造」等、グレーチングに広く普及している公知手段を必要に応じて採択する。
以上の各実施例の本考案のグレーチング1は、含塵芥雨水Wが流入しても、その塵芥物がグレーチング1に引っ掛かって詰まったり堆積することがなく円滑に流入して集排水されるので、当該部位の路面美観が良好に安定する共に、導水性が極めて安定し、その上堆積塵芥物不存在による日常メンテナンス性が向上する。以上の有用な諸効果がある。
本考案1実施例のグレーチングを示し、(A)はその全体平面図、(B)はその側面図、(C)は使用状態の要部拡大図 本考案のグレーチングのサイドカバー部つき側枠部材の他の態様の断面図 背景技術のグレーチングを示し、(A)はその全体平面図、(B)はその使用状態の側面図
符号の説明
1 本考案のグレーチング
2 側枠部材
3 ベアリングバー
4 補強バー
5 幅広天板
6 腹板
7 サイドカバー部
8 含塵芥水通過空間
9 導水谷部
10 従来のグレーチング
11 集排水桝
12 L字状受部
13 L字状受部の底板
14 ポット部
D 塵芥物
W 含塵芥雨水

Claims (6)

  1. 側枠部材内に、帯材の帯幅方向を縦にしてピッチ配設したベアリングバーと該ベアリングバーと直交してピッチ配設した補強バーから成る方形格子体にして、集排水桝のL字状受部に装着セットする集排水桝用グレーチングにおいて、前記補強バーの両端の側枠部材が幅広天板を有するサイドカバー部を備え、前記集排水桝への装着状態において、前記サイドカバー部つき側枠部材と前記ベアリングバー間に前記集排水桝内へ連通する含塵芥水通過空間を設けた構造を特徴とする集排水桝用グレーチング。
  2. サイドカバー部を備えた側枠部材の横断面形状が、逆U字形状または略逆U字形状から成る請求項1に記載の集排水桝用グレーチング。
  3. サイドカバー部を備えた側枠部材の横断面形状が、逆T字形状または略逆T字形状から成る請求項1に記載の集排水桝用グレーチング。
  4. サイドカバー部を備えた側枠部材の横断面形状が、逆L字形状または略逆L字形状から成る請求項1に記載の集排水桝用グレーチング。
  5. サイドカバー部の表面が、滑り止め用の縞状模様または小突起模様を配設して成る請求項1〜請求項4のいずれかに記載の集排水桝用グレーチング。
  6. サイドカバー部の幅広天板の上面と前記補強バーの端部の上面が導水用谷部を形成して成る請求項1〜請求項5のいずれかに記載の集排水桝用グレーチング。
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