JP3113944B2 - ラジアルタイヤ - Google Patents
ラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JP3113944B2 JP3113944B2 JP03165692A JP16569291A JP3113944B2 JP 3113944 B2 JP3113944 B2 JP 3113944B2 JP 03165692 A JP03165692 A JP 03165692A JP 16569291 A JP16569291 A JP 16569291A JP 3113944 B2 JP3113944 B2 JP 3113944B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- bead filler
- bead
- short fibers
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はラジアルタイヤ、特にそ
のビード部の改良に関する。
のビード部の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術とその問題点】ラジアルタイヤのビード部
を構成するビードフイラーは、一般にゴムの押出し成形
材を環状に巻回して構成されている。
を構成するビードフイラーは、一般にゴムの押出し成形
材を環状に巻回して構成されている。
【０００３】ビードフイラーはタイヤビード周辺部の剛
性を高め、より良い操縦性・安定性を確保するためのも
のであり、できるだけ剛性の高いものが望まれ、近時、
繊維強化手段の適用で剛性を高めたビードフイラーが提
案されている。
性を高め、より良い操縦性・安定性を確保するためのも
のであり、できるだけ剛性の高いものが望まれ、近時、
繊維強化手段の適用で剛性を高めたビードフイラーが提
案されている。
【０００４】ところが従来のビードフイラーは、ゴムの
押出し成形品であるので、これに混入された短繊維は概
して押出し方向に配列し、而して押出し成形品を環状に
巻回してビードフイラー２′を構成すると、短繊維３′
は図４に示すようにタイヤ周方向に配列することにな
る。ビードフイラーの剛性特に曲剛性は、図１に矢符Ｘ
で示すようにタイヤの回転軸に沿う方向に要求される
が、タイヤ周方向に配列する短繊維は、曲剛性へ寄与す
る度合が小さく、曲剛性の向上はあまり期待できない。
また従来のビードフイラーは巻回タイプであるため周上
の少なくとも一個所に継目ができ、この継目の端面には
短繊維が全く存在しないので、継目の部分が構造的に弱
点部となる。
押出し成形品であるので、これに混入された短繊維は概
して押出し方向に配列し、而して押出し成形品を環状に
巻回してビードフイラー２′を構成すると、短繊維３′
は図４に示すようにタイヤ周方向に配列することにな
る。ビードフイラーの剛性特に曲剛性は、図１に矢符Ｘ
で示すようにタイヤの回転軸に沿う方向に要求される
が、タイヤ周方向に配列する短繊維は、曲剛性へ寄与す
る度合が小さく、曲剛性の向上はあまり期待できない。
また従来のビードフイラーは巻回タイプであるため周上
の少なくとも一個所に継目ができ、この継目の端面には
短繊維が全く存在しないので、継目の部分が構造的に弱
点部となる。
【０００５】従って従来のラジアルタイヤでは、ビード
フイラーの継目部が原因で耐久性の向上には限界がある
と共に、短繊維の曲剛性への寄与の度合が小さいため
に、操縦性の向上もあまり満足できるものでなかった。
フイラーの継目部が原因で耐久性の向上には限界がある
と共に、短繊維の曲剛性への寄与の度合が小さいため
に、操縦性の向上もあまり満足できるものでなかった。
【０００６】本発明はこのような従来の問題点を一掃す
ることを目的としてなされたものである。
ることを目的としてなされたものである。
【０００７】
【問題点を解決するための手段】本発明は、タイヤビー
ド部を構成するビードフイラーが無端環状に成形された
短繊維強化ゴム層から構成され、かつ該ゴム層内の短繊
維に主としてタイヤ径方向への配向性が付与されている
ことを特徴とするラジアルタイヤに係る。
ド部を構成するビードフイラーが無端環状に成形された
短繊維強化ゴム層から構成され、かつ該ゴム層内の短繊
維に主としてタイヤ径方向への配向性が付与されている
ことを特徴とするラジアルタイヤに係る。
【０００８】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添附図面にもとづ
き説明すると次の通りである。
き説明すると次の通りである。
【０００９】図１は本発明タイヤの部分断面図を示し、
ビード部は従来品と同様にビードコア１とビードフイラ
ー２とから構成されている。
ビード部は従来品と同様にビードコア１とビードフイラ
ー２とから構成されている。
【００１０】本発明に於ては、ビードフイラー２は従来
の押出し成形品と異なり例えば射出成形手段を適用して
予め継目なし環状に成形され、且つ短繊維３には主とし
てタイヤ径方向への配向性が与えられている。
の押出し成形品と異なり例えば射出成形手段を適用して
予め継目なし環状に成形され、且つ短繊維３には主とし
てタイヤ径方向への配向性が与えられている。
【００１１】このような構成のビードフイラー２は例え
ば図２に概略的に示すような成形手段の適用により得る
ことができる。即ち上下金型ａ，ｂと中子ｃ（ピンｃ1
で下型上に支持されている）とから形成されたビードフ
イラー成形用キャビテイｄ内に、上金型ａの中心に開口
する注入口ｅから放射方向に３６０゜全範囲に亘って実
質的に開口する注入通路ｆを介し、短繊維混入ゴム材を
注入充填することにより得られる。この場合、ビードコ
ア１を予めキャビテイｄ内の所定部に装入セットしてお
くことにより、ビードフイラー２（未加硫）をビードコ
ア１との一体結合物として得ることができる。
ば図２に概略的に示すような成形手段の適用により得る
ことができる。即ち上下金型ａ，ｂと中子ｃ（ピンｃ1
で下型上に支持されている）とから形成されたビードフ
イラー成形用キャビテイｄ内に、上金型ａの中心に開口
する注入口ｅから放射方向に３６０゜全範囲に亘って実
質的に開口する注入通路ｆを介し、短繊維混入ゴム材を
注入充填することにより得られる。この場合、ビードコ
ア１を予めキャビテイｄ内の所定部に装入セットしてお
くことにより、ビードフイラー２（未加硫）をビードコ
ア１との一体結合物として得ることができる。
【００１２】成形操作中、ゴム材は金型内を放射方向に
流れるので、短繊維には概してタイヤ径方向への配合性
が与えられ、而してこのようにして得られたビードフイ
ラー２において、短繊維３は図３の拡大断面図に示すよ
うにタイヤ径方向に配列されている。
流れるので、短繊維には概してタイヤ径方向への配合性
が与えられ、而してこのようにして得られたビードフイ
ラー２において、短繊維３は図３の拡大断面図に示すよ
うにタイヤ径方向に配列されている。
【００１３】このようにして得られた継目なし環状のビ
ードフイラー２をこれと一体結合のビードコア１と共
に、常法に従い他のタイヤ構成要素と組合せてグリーン
タイヤとなし、これを加硫処理するとにより本発明タイ
ヤが得られる。
ードフイラー２をこれと一体結合のビードコア１と共
に、常法に従い他のタイヤ構成要素と組合せてグリーン
タイヤとなし、これを加硫処理するとにより本発明タイ
ヤが得られる。
【００１４】本発明タイヤにおいては、ビードフイラー
２が予め継目なし環状に成形されているので短繊維が３
６０゜全範囲に亘って均一に分散混入され、３６０゜全
範囲に亘って均一な強度を持ち、継目“あり”構造の従
来品に見られるような構造的弱点部の発生はなくなる。
２が予め継目なし環状に成形されているので短繊維が３
６０゜全範囲に亘って均一に分散混入され、３６０゜全
範囲に亘って均一な強度を持ち、継目“あり”構造の従
来品に見られるような構造的弱点部の発生はなくなる。
【００１５】更にビードフイラー２内に混入された短繊
維３はタイヤ径方向に配列されているので、図１に矢符
Ｘで示す方向への外力に対し大きく抵抗し、曲剛性が従
来のタイヤ周方向配列タイプのものより、格段と向上す
る。
維３はタイヤ径方向に配列されているので、図１に矢符
Ｘで示す方向への外力に対し大きく抵抗し、曲剛性が従
来のタイヤ周方向配列タイプのものより、格段と向上す
る。
【００１６】本発明において、ビードフイラー２のゴム
材としては特に制限されず、例えば公知のものと同じよ
うな配合組成のものを用いればよい。またゴム材に混入
される短繊維は、従来からゴム強化用に用いられている
各種の材質のものをそのまま適用でき、例えばビニロ
ン、ナイロン、アラミド繊維等が適当である。ゴム材に
対する短繊維の混入量は広い範囲から選択できるが、あ
まり少ないと補強効果の点で、またあまり多いと均一分
散性の点で、好ましくない結果を招く虞れがあるので、
ゴム材１００重量部に対し、５〜４０重量部、特に１５
〜３０重量部程度が適当である。
材としては特に制限されず、例えば公知のものと同じよ
うな配合組成のものを用いればよい。またゴム材に混入
される短繊維は、従来からゴム強化用に用いられている
各種の材質のものをそのまま適用でき、例えばビニロ
ン、ナイロン、アラミド繊維等が適当である。ゴム材に
対する短繊維の混入量は広い範囲から選択できるが、あ
まり少ないと補強効果の点で、またあまり多いと均一分
散性の点で、好ましくない結果を招く虞れがあるので、
ゴム材１００重量部に対し、５〜４０重量部、特に１５
〜３０重量部程度が適当である。
【００１７】
【効果】本発明によれば、ビードフイラーに継目がなく
短繊維による全体均一な強化が可能になることに加え短
繊維のタイヤ径方向への配向で図１に矢符Ｘで示す方向
の曲剛性が向上するので、図４に示す従来タイプ（押出
し成形品タイプ）のものより、耐久力比（破断までの走
行距離の比）が少なくとも２〜３倍程度向上し、またハ
ンドル応答比（感応テス）が従来タイプ１００に対し１
６０〜１７０程度まで向上し、高品質、高性能のラジア
ルタイヤを提供できる。
短繊維による全体均一な強化が可能になることに加え短
繊維のタイヤ径方向への配向で図１に矢符Ｘで示す方向
の曲剛性が向上するので、図４に示す従来タイプ（押出
し成形品タイプ）のものより、耐久力比（破断までの走
行距離の比）が少なくとも２〜３倍程度向上し、またハ
ンドル応答比（感応テス）が従来タイプ１００に対し１
６０〜１７０程度まで向上し、高品質、高性能のラジア
ルタイヤを提供できる。
【図１】本発明の一実施例を示す部分断面図である。
【図２】本発明タイヤに用いられるビードフイラーの製
造法の一例を示す概略説明図である。
造法の一例を示す概略説明図である。
【図３】本発明タイヤに用いられるビードフイラーの説
明図である。
明図である。
【図４】従来タイプのビードフイラーを示す説明図であ
る。
る。
１ ビードコア ２ ビードフイラー ３ 短繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60C 15/06 B60C 15/00
Claims (1)
- 【請求項１】 タイヤビード部を構成するビードフイラ
ーが無端環状に成形された短繊維強化ゴム層から構成さ
れ、かつ該ゴム層内の短繊維に主としてタイヤ径方向へ
の配向性が付与されていることを特徴とするラジアルタ
イヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03165692A JP3113944B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03165692A JP3113944B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | ラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0516621A JPH0516621A (ja) | 1993-01-26 |
| JP3113944B2 true JP3113944B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=15817233
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03165692A Expired - Fee Related JP3113944B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3113944B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0580139U (ja) * | 1992-03-31 | 1993-10-29 | 株式会社タムラ製作所 | 車載用携帯電話のアダプタチャージャ |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07156611A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-06-20 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
| US20100116403A1 (en) * | 2008-11-07 | 2010-05-13 | Ralf Mruk | Tire with component containing polyketone short fiber and epoxidized polyisoprene |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP03165692A patent/JP3113944B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0580139U (ja) * | 1992-03-31 | 1993-10-29 | 株式会社タムラ製作所 | 車載用携帯電話のアダプタチャージャ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0516621A (ja) | 1993-01-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5817203A (en) | Method of forming reusable seamless mandrels for the fabrication of hollow fiber wound vessels | |
| US3078205A (en) | Method of forming belt teeth in reinforced positive drive belts | |
| US3840060A (en) | Pneumatic tire | |
| JPH03143701A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH05116504A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH0616008A (ja) | 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 | |
| US4140165A (en) | Reinforced tire and method of manufacturing same | |
| US3485692A (en) | Tire building drum and method of building pneumatic tires | |
| CN105690789A (zh) | 玻璃钢罐筒体的一次性缠绕成型方法 | |
| JPH01257606A (ja) | 空気入りタイヤおよびタイヤ製造方法 | |
| US3975490A (en) | Method of molding a reinforced tire from two preformed sections | |
| DE60009828T2 (de) | Luftreifen und verfahren zur herstellung des luftreifens | |
| JP3113944B2 (ja) | ラジアルタイヤ | |
| IE41630B1 (en) | Tyre manufacturing process | |
| US6363986B1 (en) | Band element and method for building same for a run flat banded tire | |
| JPH0583401B2 (ja) | ||
| US6321808B1 (en) | Expandable band for run flat tire and method of making | |
| US3245853A (en) | Method for making toroidal pneumatic tires | |
| JPH03164302A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| US4319943A (en) | Folded bead filler construction | |
| US1492363A (en) | Steering-wheel rim | |
| EP1322485B1 (fr) | Appui de soutien de bande de roulement | |
| JPH0379401A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| CA1110957A (en) | Closed tube simplified radial tire, tire/rim assembly and method of making same | |
| US3720252A (en) | Tire with folded stabilizer plies |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000808 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |