JP3113895U

JP3113895U - 太陽熱温水器

Info

Publication number: JP3113895U
Application number: JP2005004654U
Authority: JP
Inventors: 昭夫斎藤
Original assignee: 株式会社ソーラーエンジニアリング
Priority date: 2005-06-21
Filing date: 2005-06-21
Publication date: 2005-09-22
Anticipated expiration: 2015-06-21

Abstract

【課題】太陽熱のみで充分に高温な温水を供給することのできる太陽熱温水器を提供する。
【解決手段】太陽熱のみで四季を通じて高温の温水を供給する温水器であって、少なくとも、太陽熱を吸収し、その熱で内部を循環する水を温める集熱板１と、集熱板１で温めた温水を蓄えるタンク２と、タンク２またはその近傍に取り付けられ、太陽熱で発電する太陽電池３と、集熱板１に取り付けられ、太陽電池３で作動して放熱し、その熱を集熱板１に供給するサーモモジュール４と、で構成する。
【選択図】図１

Description

本考案は、太陽熱のみを利用して、充分に高温な温水を供給することのできる太陽熱温水器に関するものである。

従来から、太陽熱を利用した太陽熱温水器が広く使用されている。この太陽熱温水器は、太陽熱が強い夏季においては充分に高温な温水を供給することができるが、太陽熱が弱いその他の季節ではそうした高温の温水を供給することができず、従って、さらに、５℃〜１０℃の温度上昇が求められている。

そのため、太陽熱温水器にＡＣ電源を利用した１ｋｗ〜２ｋｗの電気ヒーターを内蔵したものが考えられているが、商用電源を使用するためコストが嵩み、また、加温効果も必ずしも充分とは言えない。

本考案はこうした問題に鑑み創案されたもので、四季を通じて、太陽熱のみで充分に高温な温水を供給することのできる太陽熱温水器を提供することを課題とする。

図１および図２を参照して説明する。請求項１に記載の考案は、太陽熱のみで四季を通じて高温の温水を供給する温水器であって、少なくとも、太陽熱を吸収し、その熱で内部を循環する水を温める集熱板１と、前記集熱板１で温めた温水を蓄えるタンク２と、前記タンク２またはその近傍に取り付けられ、太陽熱で発電する太陽電池３と、前記集熱板１に取り付けられ、前記太陽電池３で作動して放熱し、その熱を前記集熱板１に供給するサーモモジュール４と、からなる。なお、サーモモジュール４は、ペルチェ素子または熱電素子としても知られている電子部品である。

請求項１に記載の考案は、太陽熱を吸収し、その熱で水を温める集熱板１と、太陽電池３で作動して放熱し、その熱を集熱板１に供給するサーモモジュール４とによって、充分に高温な温水を供給することができる。従って、従来のような商用電源で作動する電気ヒーターを使用する必要がなく、コストの低減化を図ることができる。

また、例えば、１５０℃以上の発熱能力を備えたサーモモジュール４を使用することによって、冬などの太陽熱が弱い季節でも、充分に高温の温水を容易に供給することができる。

本考案に係る太陽熱温水器の実施形態を、図１および図２に示す。これは、太陽熱のみで四季を通じて高温の温水を供給するもので、少なくとも、集熱板１、タンク２、太陽電池３、およびサーモモジュール４を備え、建物の屋根Ｒに取り付けられるものである。なお、太陽熱温水器と屋根Ｒとの間には、冷却用の通風開口部Ｓを形成している。なお、図中、５は配線を示し、６は保護箱を示す。また、Ｗは水（温水）の流れを示す。

集熱板１は、太陽熱によって加熱され、その熱で内部を循環する水を温めるものである。タンク２は、集熱板１で温めた温水を蓄えるものである。また、このタンク２には、必要量の水が自動的に供給される給水口２ａと、温水を供給する給湯口２ｂを備えている。

太陽電池３は、タンク２の上面に取り付けられ、太陽熱で発電する。本実施形態における太陽電池３は、直流２４Ｖのものを使用している。

サーモモジュール４は、集熱板１の上面に複数取り付けられ、太陽電池３からの電力で作動して、その上面で吸熱（冷却）し、その下面で放熱（加熱）する。この下面を、集熱板１に接触させることによって、当該集熱板１を加熱し、その内部を循環する水を温めるものである。本実施形態におけるサーモモジュール４は、１５０℃〜２００℃の発熱能力を持つものを使用している。

本実施形態に係る太陽熱温水器は、集熱板１と、太陽電池３で作動して放熱するサーモモジュール４とによって、充分に高温な温水を供給することができるので、商用電源で作動する電気ヒーターを使用する必要がない。従って、太陽熱のみで高温の温水を供給することができ、コストを削減することができる。

また、本実施形態では、そのサーモモジュール４を、１５０℃〜２００℃の発熱能力を持つものとしているので、夏季以外の季節でも、充分に高温の温水を容易に供給することができる。

なお、本実施形態では、サーモモジュール４を集熱板１の上面に設けて、当該サーモモジュール４の下面から放熱させることによって、集熱板１を加熱しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、集熱板１の下面に設けて、サーモモジュール４の上面から放熱させることによって、集熱板１を加熱することもできる。なお、サーモモジュール４の放熱面および吸熱面は、直流電極の正負を逆に設定することによって容易に変更することができる。

また、本実施形態では、太陽電池３をタンク２の上面に設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、屋根Ｒの上に直接設けることもできる。

本考案に係る太陽熱温水器の実施形態を示す平面構成図である。図１に示す太陽熱温水器の側面構成図である。

符号の説明

１集熱板
２タンク
２ａ給水口
２ｂ給湯口
３太陽電池
４サーモモジュール
５配線
６保護箱
Ｒ屋根
Ｓ通風開口部
Ｗ水（温水）

Claims

太陽熱のみで四季を通じて高温の温水を供給する温水器であって，少なくとも、太陽熱を吸収し，その熱で内部を循環する水を温める集熱板（１）と、前記集熱板で温めた温水を蓄えるタンク（２）と、前記タンクまたはその近傍に取り付けられ，太陽熱で発電する太陽電池（３）と、前記集熱板に取り付けられ，前記太陽電池で作動して放熱し，その熱を前記集熱板に供給するサーモモジュール（４）と、からなる太陽熱温水器。