JP3113853U - O脚矯正器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 O脚部を固定して矯正力を与えるための手段として、O脚部を樋形矯正箱内で、O脚部の複数箇所に同時に同方向から矯正力を加えるという、従来の治療器具の不具合を解消し,矯正力を加えている間も不必要な痛みがなく、O脚部に対して適切な矯正治療が行える矯正器具を提供する。
【解決手段】 一本の矯正支持棒1の両端に、足首部Aと大腿部Bとを固定するための固定ベルト2,3を備え、これらの固定ベルトの間にO脚膝部Cを支持棒1から離れるように加圧する膝押しパッド8を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 一本の矯正支持棒1の両端に、足首部Aと大腿部Bとを固定するための固定ベルト2,3を備え、これらの固定ベルトの間にO脚膝部Cを支持棒1から離れるように加圧する膝押しパッド8を設ける。
【選択図】 図1
Description
本考案は、O脚症の治療に使用して有効なO脚矯正器具の改良に関するものである。
従来において、この種のO脚矯正器具としては、断面が樋形の矯正器における外側の支持壁に、間隔をおいて3個の矯正軸を設けて、樋形矯正器内に大腿部から足首部までの部位を嵌め込んだ状態で、3個の矯正軸によりそれぞれO脚部の外側面を樋形矯正器内へ固定させ、次いで、膝部の外側と接する中央部の矯正軸を、矯正器内方向へ押圧することで、膝部に内側方向への矯正力が与えるようにしたO脚矯正器具が知られている。
また、別の矯正器具としては、利用者が起立した状態で、頭部付近に配置されたバーハンドルを下方へ押し下げると、昇降操作杆が作動して、膝の両側に配置された膝部押圧板がO脚膝を内側へ押し込まれ、利用者が自己の力でO脚の治療を行えるようにした器具が知られている。
特許文献1のO脚矯正器具は、器具自体の構成が簡単なので、使い易いという利点を有する反面、樋形の矯正器内に嵌め込んだO脚部を、3個の矯正軸によりそれぞれ外側方向から内側同方向へ押し付けて矯正器具内に固定してから、中央部の矯正軸で膝部を押圧することで、膝部を内側へ矯正するものであるため、樋形の矯正器内に嵌め込まれたO脚部は、いずれも3個の矯正軸によって、膝部だけでなく大腿部も足首部も、同時に同方向へ強く押し付けられることになり、3箇所に痛みを発生させることになるので、痛がって利用したがらないという問題を有している。
一方、特許文献2に示される、O脚矯正器具は、装置全体が大がかりになって、製造価格が高額になり、O脚の治療装置として適さないという問題の外、膝部に矯正圧を加えている間は、バーハンドルを下方へ押し下げて、昇降操作杆が作動している状態を継続させなければならないので、利用者が飽きて使用を止めてしまう、という問題を有している。
本考案は、従来におけるこの種のO脚矯正器具の問題点、例えば、特許文献2のような、価格が高額になる割には適切な治療効果が得られないという問題、また、特許文献1のような、O脚部を固定するための手段に対して、複数箇所を同時に同方向から固定することで、不必要な痛みを与えるという問題を生ずることがなく、膝部に矯正圧を加えている間も痛みを与えることなく、適切にO脚の矯正治療が行えるようにした矯正器具の提供を目的としたものである。
本考案のO脚矯正装置は、そのための具体的手段として、患者の大腿部から足首部の外側面に沿って配置される長さをもった矯正力支持棒と、この支持棒の両端部に、該支持棒の長さ方向に沿って移動可能に設けられた足首部固定ベルト及び大腿部固定ベルトとを備えている。
これら足首部固定ベルト及び大腿部固定ベルトの間の支持棒中央部には、支持棒の長さ方向と直交する向きにネジ棒が螺着され、このネジ棒の外端には調整ハンドル、内端には膝の外側面を内側方向へ加圧するための膝押しパッドが設けられている。
さらに、支持棒の大腿部固定ベルト取付け側端部には、治療に際して支持棒を横向きに配置した時に、支持棒の大腿部側の端部を、大腿部の外側面の正しい高さ位置へに配置しておくことができるようにするための高さ調整脚を備えていることを特徴とする。
支持棒の中央部に螺着されたネジ棒の内端に設けられる膝押しパッドは、膝の側面を広い範囲で加圧できるような大きさの金属製基板と、この基板に重ねられた、基板と同大のゴムなどの軟質性緩衝材と、この緩衝材の外側に設けられたとウレタンフォームのような衝撃吸収材の詰め物により構成することが好ましい。
この考案のO脚矯正装置では、患者の大腿部から足首部までのO脚部を、矯正力支持棒の側面に対して、膝部と矯正力支持棒との間に膝押しパッドが挟まれるように配置した状態で、大腿部と足首部とをいずれも固定ベルトにより矯正力支持棒側へ引っ張られるような方向へ固定し、一方、膝押しパッドだけで膝部を支持棒から離れるような方向へ矯正加圧するので、膝押しパッドにより膝部への矯正加圧を集中させることができ、治療を効果的に進めることができる。
治療に際して、支持棒は、患者のO脚部外側面に横向きに配置されて、大腿部と足首部とが固定ベルトによってO脚部に固定されるが、大腿部固定ベルトにより支持棒を固定する部分は、人によって太股の外径が異なり、太股の外径の大きい人の場合は、大腿部固定ベルトで支持棒を大腿部側面の正しい高さ位置へに取付けたとしても、時間の経過に伴って支持棒が自重により下方へずれ下がって、支持棒を大腿部側面の正しい高さ位置に配置できなくなるという問題がある。
このように、支持棒をO脚部分の側面の正確な高さ位置に支持できない状態で、支持棒中央部の膝押しパッドにより膝部に矯正圧を加えたとしても、膝部の正確な部位を膝押しパッドにより押したことにならないので、適切な治療が行われないことになる。
このような問題に対して、本考案の矯正器具では、支持棒の大腿部固定ベルト側の端部に、太股の外径に応じて支持棒の高さを調整できる高さ調整脚を設けたので、太股の外径の大きい人でも、小さい人でも支持棒を大腿部外側面の正しい高さ位置に配置することができ、適切な治療を行うことができる。
支持棒の両端部に設けられる大腿部固定ベルト及び足首部固定ベルトは、支持棒の側面に設けられた長孔内に挿通されて、支持棒の長さ方向に沿って自由に摺動できるように取付けられているとともに、固定ベルトは、両端に設けた面ファスナーによりしっかりと緊縛でき、かつ、必要に応じて自由に解けるような構造とすることが好ましい。
次に、本考案に係るO脚矯正器具の構造を、図面に示す実施例について説明すると、この考案のO脚矯正器具は、実際の治療に際しては、同様な構造の左右一対の器具を組合せて使用するものであるが、構造の説明については、一個の器具の構造について説明する。
この矯正器具は、図3、図4に示すように、患者の足首部Aから大腿部Bの外側面に沿って配置されるような長さをもった木製の矯正力支持棒1と、この支持棒1の両端部に、該支持棒1の長さ方向に沿って移動可能に設けられた足首部固定ベルト2及び大腿部固定ベルト3とを備えている。
図1に示すように、支持棒1の一端側面には、該支持棒1の長さ方向に沿って長孔4が設けられていて、この長孔4内に患者の足首部Aを支持棒1に固定するための前記足首部固定ベルト2が挿通され、このベルト2が支持棒1の長さ方向に沿って自由に移動できるように設けられている。
また、支持棒1の他端の側面にも、同様に、支持棒1の長さ方向に沿って長孔4が設けられていて、この長孔4内に患者の大腿部Bを支持棒1に固定するための前記大腿部固定ベルト3が挿通され、このベルト3が支持棒1の長さ方向に沿って自由に移動できるように設けられている。
上記の足首部固定ベルト2及び大腿部固定ベルト3は、いずれも両端の重合面に面ファスナー5が設けられていて、ベルトの両端をそれぞれ足首部A及び大腿部Bに巻きつけて面ファスナー5によりしっかりと緊縛し、かつ、必要に応じて自由に解けるような構造となっている。
また、前記足首部固定ベルト2及び大腿部固定ベルト3の間の支持棒中央部には、支持棒1の長さ方向と直交する向きにネジ棒6が螺着され、支持棒1を上方からみて、このネジ棒6の外端には調整ハンドル7、内端には膝Cの外側面を内側方向へ加圧するための膝押しパッド8が設けられている。
図2に示すように、支持棒1の中央部に螺着されるネジ棒6の内端に設けられる膝押しパッド8は、膝Cの側面を広い範囲で加圧できるような大きさの金属製基板9と、この基板9に重ねられた、基板9と同大のゴムなどの軟質性緩衝材10と、この緩衝材10の外側に設けられたとウレタンフォームのような衝撃吸収材の詰め物11により構成されている。
さらに、図1及び図4に示すように、支持棒1の大腿部固定ベルト3側の端部には、患者の大腿部の外径に応じて支持棒1の高さ位置を調整できるように、支持棒1に対して、長孔13とこの長孔13内に挿通したボルト14とによって取付けられた高さ調整脚12が設けられている。
治療に際しては、図3及び図4に示すように、左右一対の支持棒1,1の内側に両足を配置して、膝Cの外側に膝押しパッド8を接触させた状態で、足首部Aと大腿部Bとを、固定ベルト2,3によって支持棒1,1の方向へ引きつけられるように固定する。
その際、図4に示すように、患者の大腿部Bの太さに応じて、支持棒1の大腿部側端部の高さ位置を、高さ調整脚12により調整して、膝押しパッド8が膝Cの外側部の正しい位置を押圧できるようにする。
膝部Cと支持棒1との間に膝押しパッド8が挟まれるように配置した状態で、大腿部Bと足首部Aとを、いずれも固定ベルト2,3によって支持棒1の方向へ引きつけるように固定し、膝押しパッド8だけで膝部Cを支持棒1から離れるような方向へ矯正加圧するので、膝押しパッド8により膝部Cへの矯正加圧を集中させることができ、的確な治療効果を発揮することができる。
本考案に係るO脚来矯正器具は、一本の矯正支持棒1と、この支持棒1の両端に設けられる足首部固定ベルト2及び大腿部固定ベルトと、これらの固定ベルトの間に設けられる膝押しパッド8とにより構成されるので、構成、取扱、持ち運びなどが簡単で価格を安くすることができ、整体治療院において使用するだけでなく、各家庭で購入して手軽に使用することができる。
1:支持棒、
2:足首部固定ベルト、
3:大腿部固定ベルト、
4:長孔、
5:面ファスナー、
6:ネジ棒、
7:調整ハンドル、
8:膝押しパッド、
9:基板、
10:軟質性緩衝材、
11:詰め物、
12:高さ調整脚、
13:長孔、
14:ボルト
2:足首部固定ベルト、
3:大腿部固定ベルト、
4:長孔、
5:面ファスナー、
6:ネジ棒、
7:調整ハンドル、
8:膝押しパッド、
9:基板、
10:軟質性緩衝材、
11:詰め物、
12:高さ調整脚、
13:長孔、
14:ボルト
Claims (2)
- 患者の大腿部から足首部の外側面に沿って配置される長さをもった矯正力支持棒と、この支持棒の両端部に、該支持棒の長さ方向に沿って移動可能に設けられた足首部固定ベルト及び大腿部固定ベルトとを備え、これら両固定ベルト間には、支持棒の長さ方向と直交する向きにネジ棒が螺着され、このネジ棒の外端には調整ハンドル、内端には膝の外側面を内側方向へ加圧するための膝押しパッドとを備え、支持棒の大腿部固定ベルト取付け側端部には、横向きに配置した支持棒を大腿部側面の正しい高さ位置に配置しておくための高さ調整脚を備えているO脚矯正器具。
- 支持棒の中央部に螺着されたネジ棒の内端に設けられる膝押しパッドが、膝の側面を広い範囲で加圧できるような大きさの金属製基板と、この基板に重ねられた、基板と同大のゴムなどの軟質性緩衝材と、この緩衝材の外側に設けられたとウレタンフォームのような衝撃吸収材の詰め物からなっている請求項1のO脚矯正器具。
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JP2005004601U JP3113853U (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | O脚矯正器具 |
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JP2005004601U JP3113853U (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | O脚矯正器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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KR101538222B1 (ko) * | 2013-10-07 | 2015-07-22 | 최재주 | 자세 교정장치 |
KR101538223B1 (ko) * | 2013-10-07 | 2015-07-22 | 최재주 | 자동제어되는 자세 교정장치 |
KR101968180B1 (ko) * | 2017-11-20 | 2019-08-13 | 박성기 | 발 내외반 교정기능을 구비한 보행 교정기 |
CN112603622A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-04-06 | 胡蓉 | 一种关节矫正装置及其使用方法 |
CN113303957A (zh) * | 2021-06-02 | 2021-08-27 | 青岛大学附属医院 | 腿型矫正装置 |
CN114259702A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-04-01 | 马良华 | 一种医疗用腿部矫正训练装置及其训练方法 |
CN117323086A (zh) * | 2023-11-24 | 2024-01-02 | 广州南医宜康医疗设备股份有限公司 | 一种整形外科用腿部矫正器及其矫正方法 |
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2005
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