JP3113127U - 連続練りミキサーとこれを用いたセメント注入装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 連続練りミキサー10は、原料1、2が上部から投入されこれを混合して混合液3を形成する第1混合槽12と、第1混合槽の側面下部に連通する連通口14aと混合液を外部に排出する排出口14bとを有し連通口を通して供給される混合液を混合しながら排出口へ導く第2混合槽14と、第2混合槽内の連通口と排出口の間に設けられほぼ鉛直な軸心を中心に回転駆動される攪拌羽根16とを備える。攪拌羽根16の高速回転により第2混合槽内に強い旋回流4を形成し、この旋回流により第1混合槽内に循環流5を形成し、同時に排出口から混合液を外部に排出する。
【選択図】 図2
Description
限定注入に使用する二液は、セメント、分散剤および水からなる液状のセメントと、急結剤、遅延剤および水からなる液状の急結剤とからなる。
さらに、下側ミキサー52の後面下端部(図で左側)に、生コンクリート供給口55が設けられ、下側ミキサー52内の生コンクリートを生コンクリート供給口55から外部に供給するようになっている。
(1) 二槽式ミキサーは、バッチ式であり、上槽ミキサーで混合した後、下槽ミキサーに流下させたものをポンプに供給するため、各バッチ毎に生セメントの品質が変動し均一なセメント注入ができない。
(2) 分散剤、急結剤、遅延剤等の粉末剤は、セメントや水に比べて少量であり、上側ミキサーへ投入しても旋回流とともに回転するだけで混合しにくい。そのため、上側ミキサー内の上面に粉末剤が浮遊したまま、外周部に堆積しやすく、安定したセメント品質の確保が難しい。
(3) 各バッチ毎の製造量が決まっており(例えば200リットル)、下側ミキサーの残量は確認できないため、常に上側ミキサーで次のバッチ分を準備する。そのため、1バッチ分(例えば200リットル)以上の生セメントが通常ロスとして発生する。
(4) 注入完了後、内部の洗浄がしにくい。また、洗浄が不充分な場合、攪拌羽根の下部等のセメントが硬化して、再使用が困難になる。
(5) 設置面積が大きく、広いスペースを必要とする。
該第1混合槽の側面下部に連通する連通口と混合液を外部に排出する排出口とを有し、該連通口を通して供給される前記混合液を混合しながら排出口へ導く第2混合槽と、
該第2混合槽内の連通口と排出口の間に設けられほぼ鉛直な軸心を中心に回転駆動される攪拌羽根とを備え、
攪拌羽根の高速回転により第2混合槽内に旋回流を形成し、該旋回流により第1混合槽内に循環流を形成し、同時に排出口から混合液を外部に排出する、ことを特徴とする連続練りミキサーが提供される。
急結剤、遅延剤および水を原料としこれらを混合した液状急結剤を供給する第2連続練りミキサーと、
前記液状セメントと液状急結剤をそれぞれ別個に圧送するポンプ装置と、
圧送された液状セメントと液状急結剤を混合しながら注入箇所に供給する混合注入器とを備えた、ことを特徴とするセメント注入装置が提供される。
前記第2混合槽の連通口は、該中空円筒形の直径にほぼ相当する幅と、該中空円筒形の半径より小さい高さを有する矩形連通口であり、
第2混合槽は、該矩形連通口からほぼ一定の矩形断面に形成された中空箱型であり、
第1混合槽と第2混合槽は、排出口まで滑らかに形成された共通の傾斜底を有する。
該液面調節管により第1混合槽内の液面高さをこれとほぼ等しい高さに保ちながら、余分な混合液を外部に排出する。
前記第1混合槽の上部に粉体原料と添加剤を含む混合水をそれぞれ連続供給可能な粉体フィーダ及び混合水フィーダとを備え、
混合液ホッパ内の混合液が少ないときに、粉体フィーダ及び混合水フィーダを作動させて粉体原料と混合水を連続的に供給し、混合液が多いときに、粉体フィーダ及び混合水フィーダを停止する。
前記粉体フィーダから供給する粉体原料に対し所定の比率の混合水を前記混合水調合タンクから供給する定量フィーダとを備える。
また、第2混合槽において、第1混合槽の側面下部に連通する連通口を通して供給される前記混合液を、攪拌羽根の高速回転により形成された強い旋回流で混合するので、品質が安定した均一な混合と練り混ぜができる。
さらに、第2混合槽内の旋回流により混合液を排出口から外部に排出するので、均一な混合と練り混ぜが連続的にできる。
さらに、前記中間部が上下動可能に構成されているので、その高さを下げることでロスを低減又はなくすことができる。
さらに、攪拌羽根を回転駆動する羽根駆動装置を、第2混合槽の上面に設置できるので、設置面積を小さくできる。
第1連続練りミキサー10Aは、超微粒セメント、分散剤および水を原料とし、これらを混合した液状セメントを連続的に供給する機能を有する。また、第2連続練りミキサー10Bは、急結剤、遅延剤および水を原料とし、これらを混合した液状急結剤を供給する機能を有する。
液状セメントは、単独では硬化に長時間を要するが、液状急結剤と混合すると短時間に硬化する速硬セメントである。
なお、本考案において、上記各原料は一例であり、その他の構成であってもよい。
ポンプ40A及び流量計41Aとポンプ40B及び流量計41Bは、この例では2組みからなるが、それぞれ1組でもよく、3組以上でもよい。
ポンプ40Aは、流量計41Aと配管42Aを介して液状セメントを混合注入器44へ圧送し、ポンプ40Bは、流量計41Bと配管42Bを介して液状急結剤を混合注入器44へ圧送する。
従って、限定注入における液状セメントと液状急結剤の注入量は連続的に一定ではなく、必要に応じて断続し、停止してもよい。
図2および図3において、 本考案の連続練りミキサー10は、第1混合槽12、第2混合槽14、攪拌羽根16および羽根駆動装置18を備える。
第1連続練りミキサー10Aの場合、粉末原料1は超微粒セメント、混合水2は、分散剤と水の混合水である。また、第2連続練りミキサー10Bの場合、粉末原料1は急結剤、混合水2は遅延剤と水の混合水である。また、混合液3は、液状セメント又は液状急結剤である。
また、この例において、第1混合槽12は、軸心Z1がほぼ鉛直な中空円筒形であり、上面に原料を供給する開口12a,12bを有する。
また、この例において、第2混合槽14の連通口14aは、第1混合槽12の中空円筒形の直径にほぼ相当する幅と、中空円筒形の半径より小さい高さを有する矩形連通口に形成されている。
さらにこの例において、第2混合槽14は、この矩形連通口14aからほぼ一定の矩形断面に形成された中空箱型であり、排出口14bへ連通する下流端部が漏斗状に断面が漸減して形成されている。
攪拌羽根16は、軸心Z2を中心に回転する翼取付部16aとこのまわりに取付けられた翼16bとからなる。翼16bは、この例では6枚であり、中心部は軸方向に延び、外周部は軸方向に対し僅か(例えば10〜20度)に傾斜した捩じれ翼になっている。この構成により強い旋回流4を効率よく発生することができる。
羽根駆動装置18は、第2混合槽14の上面にほぼ鉛直に設置された回転駆動装置(例えば電動機)であり、ほぼ鉛直な軸心Z2を中心に攪拌羽根16を回転駆動する。
なおこの例において、軸心Z2は完全な鉛直ではなく、傾斜底15の勾配に合わせて傾斜しているが、完全な鉛直であってもよい。
また、第2混合槽14内で発生する強い旋回流4は、第2混合槽14がほぼ一定の矩形断面に形成された中空箱型であるため、その平行内面が一種のバッフルとして作用し、内部の流れが強い乱流となる。
そのため、第1混合槽12から連通口14aを通して供給される混合液3を、攪拌羽根16の高速回転により形成された旋回流4と乱流で混合するので、品質が安定した均一な混合と練り混ぜができる。
さらに、第2混合槽14の排出口14bへ連通する下流端部が漏斗状に断面が漸減して形成されているので、第2混合槽14内の旋回流4と乱流により混合液3を排出口14bから外部に連続的に排出しながら、同時に均一な混合と練り混ぜが連続的にできる。
また、この中間部20cは、両端20a、20bの位置を変えずに、中間部20cのみを上下動可能に構成されている。この構造は、例えば、中間部20cのみを水平軸を中心に揺動させる、中間部20cを可撓性のチューブで構成する、等で容易に達成することができる。
また、液面調節管20により第1混合槽12内の液面高さをこれとほぼ等しい位置に常に保つので、第1混合槽および第2混合槽内の残量がいつでも容易に確認できる。
さらに、液面調節管20の中間部20cが上下動可能に構成されているので、その高さを下げることでロスを低減し、あるいは完全になくすことができる。
混合水調合タンク34aには、上限及び下限で信号を出力するレベル計(図示せず)が設けられ、混合水フィーダ34の運転停止時に一定量(例えば100L)の水と所定量の添加剤を混合して混合水を調合し貯蔵する。
定量フィーダ34bは、粉体フィーダ32から供給する粉体原料に対し所定の比率の混合水2を混合水調合タンク34aから供給する。
また、連続練りミキサー10は、液面調節管20により第1混合槽12内の液面高さを中間部20cとほぼ等しい位置に高さながら、この高さを超える分の混合液3を、弁等を用いることなく外部に排出するので、常に連続運転ができる。
また、連続練りミキサー10の停止後に内部に残る混合液3は、傾斜底15の勾配により、自重で排出口14bまでスムーズに流れて排出でき、内部を容易に洗浄することができる。
また、制御盤は、本考案の連続練りミキサーとセメント注入装置を制御する制御装置(例えばコンピュータ)である。
さらに、この装置の運転試験結果から、(1)品質が安定した均一な混合と練り混ぜが連続的にできること、(2)分散剤、急結剤、遅延剤等の粉末剤も浮遊や堆積なく効率よく混合できること、(3)残量が確認できロスを低減又はなくすことができること、(4)使用後の内部洗浄が容易であること、等が確認された。
10 連続練りミキサー、
10A 第1連続練りミキサー、10B 第2連続練りミキサー、
12 第1混合槽、12a,12b 開口、
14 第2混合槽、14a 連通口、14b 排出口、
15 傾斜底、16 攪拌羽根、18 羽根駆動装置、
20 液面調節管、20a 一端、20b 他端、20c 中間部、
22 混合液ホッパ、
31 粉体貯蔵槽、32 粉体フィーダ(スクリューフィーダ)、
34 混合水フィーダ、34a 混合水調合タンク、34b 定量フィーダ、
40 ポンプ装置、40A,40B ポンプ、
40A,40B 流量計、42A,41B 配管、
44 混合注入器
Claims (8)
- 原料が上部から投入されこれを混合して混合液を形成する第1混合槽と、
該第1混合槽の側面下部に連通する連通口と混合液を外部に排出する排出口とを有し、該連通口を通して供給される前記混合液を混合しながら排出口へ導く第2混合槽と、
該第2混合槽内の連通口と排出口の間に設けられほぼ鉛直な軸心を中心に回転駆動される攪拌羽根とを備え、
攪拌羽根の高速回転により第2混合槽内に旋回流を形成し、該旋回流により第1混合槽内に循環流を形成し、同時に排出口から混合液を外部に排出する、ことを特徴とする連続練りミキサー。 - 前記第1混合槽は、軸心がほぼ鉛直な中空円筒形であり、
前記第2混合槽の連通口は、該中空円筒形の直径にほぼ相当する幅と、該中空円筒形の半径より小さい高さを有する矩形連通口であり、
第2混合槽は、該矩形連通口からほぼ一定の矩形断面に形成された中空箱型であり、
第1混合槽と第2混合槽は、排出口まで滑らかに形成された共通の傾斜底を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の連続練りミキサー。 - 前記排出口に一端が連通し、他端が排出口より低く位置し、中間部が両端より高い位置に位置する液面調節管を備え、
該液面調節管により第1混合槽内の液面高さをこれとほぼ等しい高さに保ちながら、余分な混合液を外部に排出する、ことを特徴とする請求項1に記載の連続練りミキサー。 - 前記中間部は、上下動可能に構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の連続練りミキサー。
- 前記液面調節管の他端より供給される混合液を内部に貯留しここから外部に断続的に供給する混合液ホッパと、
前記第1混合槽の上部に粉体原料と添加剤を含む混合水をそれぞれ連続供給可能な粉体フィーダ及び混合水フィーダとを備え、
混合液ホッパ内の混合液が少ないときに、粉体フィーダ及び混合水フィーダを作動させて粉体原料と混合水を連続的に供給し、混合液が多いときに、粉体フィーダ及び混合水フィーダを停止する、ことを特徴とする請求項1に記載の連続練りミキサー。 - 前記混合水フィーダは、一定量の水と所定量の添加剤を混合して混合水を調合し貯蔵する混合水調合タンクと、
前記粉体フィーダから供給する粉体原料に対し所定の比率の混合水を前記混合水調合タンクから供給する定量フィーダとを備える、ことを特徴とする請求項5に記載の連続練りミキサー。 - 超微粒セメント、分散剤および水を原料としこれらを混合した液状セメントを供給する第1連続練りミキサーと、
急結剤、遅延剤および水を原料としこれらを混合した液状急結剤を供給する第2連続練りミキサーと、
前記液状セメントと液状急結剤をそれぞれ別個に圧送するポンプ装置と、
圧送された液状セメントと液状急結剤を混合しながら注入箇所に供給する混合注入器とを備えた、ことを特徴とするセメント注入装置。 - 前記第1連続練りミキサー及び第2連続練りミキサーは、請求項1乃至6のいずれかに記載の連続練りミキサーである、ことを特徴とする請求項7に記載のセメント注入装置。
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JP2005003537U JP3113127U (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 連続練りミキサーとこれを用いたセメント注入装置 |
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JP2021024268A (ja) * | 2019-08-02 | 2021-02-22 | 胡金霞 | 河川工事向けの耐摩耗コンクリート製造装置 |
CN116238044A (zh) * | 2023-02-09 | 2023-06-09 | 安徽建工港通新材料科技有限公司 | 一种混凝土加工自动配料搅拌设备 |
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2005
- 2005-05-23 JP JP2005003537U patent/JP3113127U/ja not_active Expired - Lifetime
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