JP3112967U - 乾麺セパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 断熱調理器において乾麺を、互いに付着させることなく茹でることを可能とすることを目的とする。
【解決手段】 本考案によれば、上部に開口部14を有する断熱容器16とその開口部14を閉塞する蓋体18とを備える断熱調理器12内に装着され、乾麺44を分散させて支持することを特徴と乾麺セパレータ10を提供する。これによると、断熱容器16内で乾麺44を調理するため火を使用する必要がなく、乾麺セパレータ10により乾麺44が分散されて支持されるので、かき混ぜなくとも調理中に乾麺44が互いに付着せず、かき混ぜる手間が不要となり、かき混ぜるための箸も必要ない。
【選択図】 図3

Description

本考案は、断熱調理器の内部に装着され、被調理食材として乾麺を調理するための乾麺セパレータに関する。
従来、二重構造の断熱容器と当該断熱容器内に収容される内鍋とを備える断熱調理器が存在する。このような断熱調理器は、被調理食材を半調理した状態の内鍋を被調理食材ごと断熱容器内に収容し、その断熱容器を蓋で密閉し、内鍋と被調理食材の余熱を断熱容器で保つことにより、火を使用することなく被調理食材の調理を行うものである(例えば特許文献1参照)。従って、この断熱調理器によると、加熱を継続するためのガス代や電気代等が節約できる。また、吹き零れることもないためコンロが汚れたり火が消えたりする心配がなく、常時火の傍らについている必要もなく、安全である。
特開2003−235723
しかし、このような断熱調理器で乾麺を調理する場合、断熱状態を保つために蓋を密閉する必要があり、乾麺をかき混ぜることができない。そうすると、乾麺は密度が高く重いので麺同士が重なり合って鍋底に沈み、乾麺の間に水の通り道を確保することができず、乾麺が互いに付着してしまう。
このため、通常、乾麺の調理に断熱容器は使用されずに一般的な鍋が用いられる。そして、水を入れた鍋を火にかけ、沸騰した後にその鍋に乾麺を入れて茹でることによって乾麺は調理される。しかし、この場合、乾麺投入後にも加熱を継続する必要があるためガス代や電気代等がかかる。そして、乾麺投入直後、乾麺が互いに付着することを防止するために箸等でかき混ぜる必要がある。また、沸騰後は沸騰状態を維持することにより乾麺が湯の中で踊るため箸でかき混ぜなくとも乾麺が互いに付着することはないが、沸騰状態を保ちつつ、吹き零れを生じないようにするために、調理する者は常時火の傍らについていなければならない。更に、乾麺を調理するために、鍋、箸、ザルを別々に用意しなくてはならないという問題がある。
そこで本考案は、断熱調理器を使用し、且つ乾麺を互いに付着させることなく茹でることのできる手段を提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案によると、上部に開口部を有する断熱容器と該開口部を閉蓋する蓋体とを備える断熱調理器の内部に装着され、被調理対象としての乾麺を分散させて支持する円板の板状部材を備えることを特徴とする乾麺セパレータを提供する。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の板状部材が複数の孔を有し、該孔の各々に乾麺を挿通させることにより乾麺を分散させて支持することを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の乾麺セパレータの前記孔が、円形であって且つ乾麺が一本ずつ入る大きさであることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の乾麺セパレータの前記孔が、乾麺の直径の2倍よりも0.2mm小さい円形の孔であることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項3に記載の乾麺セパレータの前記孔の直径が2.2mm〜3.6mmであることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の乾麺セパレータが、断熱容器の内部に装着されて該断熱容器の内部に乾麺が入れられたときに、前記乾麺の上から1/5より上の部分で該乾麺を支持することを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項2〜6のいずれか1項に記載の乾麺セパレータが、前記板状部材の外周縁から円筒状に延びる側壁部と、該側壁部の上縁から外方に延びるフランジ部と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の乾麺セパレータが、断熱容器の内部に装着されたときに、前記断熱容器の内部の下方に配置される網部材を更に備えることを特徴とする。
請求項9に記載の考案は、請求項8に記載の乾麺セパレータの前記網部材の網目が、乾麺が通過しない大きさであることを特徴とする。
請求項10に記載の考案は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の乾麺セパレータが、前記断熱容器に対して着脱可能な一体構造であることを特徴とする。
請求項11に記載の考案は、上部に開口部を有する断熱容器と該開口部を閉蓋する蓋体とを備える断熱調理器の内部に装着されるものであって、複数の孔を有し、該孔の各々に乾麺を挿通させることにより被調理対象としての乾麺を分散させて支持する板状部材と、有底円筒形の網体及び該網体の上端部を囲む円環状の枠体を有し、前記板状部材の下方に配置される網部材と、前記枠体から上方に延びて前記網部材と前記板状部材とを連結し且つ該連結部より上で湾曲して下方に延びる固定部と、該固定部の先端に取り付けられた把持部と、を備え、断熱容器に対して着脱可能な一体構造であることを特徴とする乾麺セパレータを提供する。
請求項1に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、乾麺セパレータが乾麺を分散して支持するので、かき混ぜなくとも調理中に乾麺が互いに付着することがない。従って、断熱調理器で乾麺を調理することができ、光熱費を節約できる。また、かき混ぜる必要がないため、箸等も必要ない。
また、請求項2に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、乾麺が板状部材の複数の孔の各々に挿通されるので、乾麺を容易に分散させることができる。
更に、請求項3に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、孔が円形であるので乾麺が滑らかに孔を挿通し、また、乾麺は孔に一本ずつ入るので互いに付着することなく調理することができる。
また、請求項4に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、孔が乾麺の直径の2倍より0.2mm小さいために、乾麺製造時の太さの誤差を考えても、1つの孔に一本も入らなかったり、また2本入ったりすることがなく、確実に一本一本分散させることができる。
更に、請求項5に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、乾麺としてパスタを調理する場合、市販されているパスタの直径は一般に1.2mm〜1.9mmであるので、孔の直径が2.2mm〜3.6mmであると、乾麺製造時の太さの誤差を考えても、1つの孔に一本も入らなかったり、また2本入ったりすることがなく、確実に一本一本分散させることができる。
断熱容器に投入された当初、断熱容器の内底部と乾麺セパレータとの2点で直立状態に支持されている乾麺は、数分経過すると、表面に澱粉が解け出てコーティング膜ができ、その後、柔らかくなって撓んでくる。この際に、乾麺セパレータが乾麺の上から1/5より下の部分を支持していると、乾麺は、柔らかくなっても乾麺セパレータから外れにくく、乾麺セパレータに引っ掛かったまま調理される可能性がある。そうすると、乾麺の、孔に引っ掛かった部分が十分に茹でられなかったり、また乾麺が引っ掛かった部分で切れたりする可能性がある。また、板状部材の上下でお湯の温度が異なる場合もあり、乾麺に茹でムラを生じる可能性もある。更に、湯切りして乾麺を皿に盛る際に、乾麺を孔から外さなくてはならず手間がかかるという問題がある。しかし、請求項6に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、乾麺セパレータが乾麺の上から1/5より上の部分で乾麺を支持するので、互いに付着する虞がなくなった適度な時間に乾麺が孔から外れて下に落ち、上記問題が生じない。
請求項7に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、フランジ部を断熱容器の上縁部に載置することによって、乾麺セパレータを断熱容器に対して容易に取り付けることができる。
請求項8に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、上述のように乾麺投入後数分経過して乾麺がある程度茹でられて乾麺が乾麺セパレータの支持から外れると、乾麺は網部材の中に沈む。従って茹で上がった後は乾麺を網部材ごと断熱容器から引き上げて、容易に湯切りをすることができる。
断熱容器の開口部より断熱調理器に乾麺を投入すると、乾麺は板状部材の孔を挿通するが、請求項9に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、孔を挿通した乾麺は、網部材で止まって網部材の下まで乾麺が突き出すことがない。従って、後に乾麺セパレータを引き上げて湯切りする際に、乾麺が断熱容器内に取り残されることがない。
請求項10に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、乾麺セパレータが断熱容器に着脱可能な一体構造であるので、着脱が容易である。
請求項11に記載の考案に係る乾麺セパレータによると、乾麺セパレータが乾麺を分散して支持するので、かき混ぜなくとも調理中に乾麺が互いに付着することがない。従って、断熱調理器で乾麺を調理することができ、光熱費が節約できる。また、かき混ぜる必要がないため、箸等も必要ない。乾麺が板状部材の複数の孔の各々に挿通されるので、乾麺を容易に分散させることができる。更に、乾麺投入後数分経過して乾麺がある程度茹でられて乾麺が乾麺セパレータの支持から外れると、乾麺は網部材の中に沈む。従って、茹で上がった後は乾麺を網部材ごと断熱容器から引き上げて、容易に湯切りをすることができる。また、網部材が有底円筒形であるため、茹でた乾麺を取りこぼすことなく収容できる。また、網部材と板状部材が固定部によって一体に構成され、固定部の先端に把持部が設けられているため、把持部をつかんで網部材と板状部材とを一体的に着脱でき、着脱が容易になる。
以下、本考案による好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、被調理食材の乾麺としてパスタを例にして説明するが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、うどん、そば等、他の乾麺であっても良い。
図1は本考案の第1実施形態の乾麺セパレータ10が装着された断熱調理器12の断面図である。断熱調理器12は、上部に開口部14を有する断熱容器16と、該開口部14を閉蓋する蓋体18とを備える。断熱容器16は、外容器20と内容器22とを備え、その外容器20と内容器22との間の隙間24が真空状態に維持された真空二重構造を有するステンレス鋼製の容器である。また、当該断熱容器16は、上述の開口部14と、内底部26とを有する縦長円筒形であって、調理対象とする乾麺の長さよりも数センチ程長い深さである。
図2は、本実施形態の乾麺セパレータ10の上面図である。図1及び図2に示すように乾麺セパレータ10は、複数の円形の孔28が設けられた円形の板状部材30を備え、その孔28の直径は乾麺が夫々一本ずつ挿通されるように、調理対象の乾麺の直径より大きく、また乾麺の直径の2倍より小さく、特に乾麺の直径の2倍より0.2mm程度小さいことが好適である。市販されているパスタの場合、直径は一般に1.2mm〜1.9mmであるので、好ましい孔28の直径は2.2mm〜3.6mmである。
また、板状部材30の外径は、内容器22の内壁と擦れあうことがないように内容器22の内径よりも若干小さい。また、板状部材30の外周縁は円筒状に略垂直に延びて側壁部32を形成し、その側壁部32の長さは、断熱容器16内に当該乾麺セパレータ10が装着された際に板状部材30が乾麺の上から1/5より上の部分を支持するように定められている。当該側壁部32の上縁は略直角に外方に延び、外径が断熱容器16の外容器20の外径と一致するフランジ部34を形成している。なお、本実施形態で乾麺セパレータ10は、ステンレス鋼で製造されているが、これに限定されず樹脂製であっても良い。
乾麺セパレータ10は、図1に示すように断熱容器16に止め具36によって固定される。この止め具36は、中央が円形に開口した円形部材から形成され、当該止め具36の下側には、乾麺セパレータ10のフランジ部34と断熱容器16の上縁部37とを共に挟み込むことができるようにコの字形状を成す溝部38が形成されている。また、止め具36の上側の外縁部40は上方に延び、その外縁部40の円周に沿った一箇所には、注ぎ口42が設けられている。そして、その止め具36の外縁部40の内側には、外縁部40の内径に略一致する直径を有する円板状の断熱部材からなる蓋体18が載置されている。
次に、本実施形態の乾麺セパレータ10の使用方法を図3及び図4を参照して説明する。まず、湯を沸かし、水平に置かれた断熱容器16の内部に塩を入れ、沸騰した湯を注入する。次に乾麺セパレータ10を断熱容器16内に挿入して、フランジ部34を断熱容器16の上縁部37に載置する。その上から止め具36を押し込み、溝部38に断熱容器16の上縁部37とフランジ部34とを嵌合させる。このように乾麺セパレータ10を断熱容器16に固定すると、乾麺セパレータ10の板状部材30は、乾麺44を上から1/5より上の部分で支持する位置に配置される。次に、開口部14より所定量の乾麺44を投入すると、乾麺44は板状部材30の孔28を通る。ここで、乾麺44は、板状部材30の孔28が円形であるので、孔28に引っ掛かることなく滑らかに孔28を通過する。また、孔28の直径は乾麺44の直径より大きく直径の2倍より小さいため、乾麺44は、各孔28に一本ずつ入るが、2本入ることはない。また、孔28の直径を乾麺44の直径の2倍より約0.2mm小さくした場合は、乾麺44の製造時の直径の誤差により孔28に一本も入らなかったり、孔28に2本入ったりする問題も生じない。
乾麺44が板状部材30の孔28を通ると、乾麺44の下端は断熱容器16の内底部26に当たり、乾麺44の上から1/5より上の部分が板状部材30の孔28で支持され、図3に示すように乾麺44が直立状態で保持される。
その後、蓋体18を止め具36の外縁部40の内側に載置して、断熱容器16を断熱状態で保持する。乾麺44投入から2〜3分経過すると、乾麺44はある程度柔らかくなって撓むが、この際、乾麺44は、上から1/5より上の部分で支持されているため、乾麺44は、孔28より上で撓んだり、孔28に引っ掛かったりすることなく下に落下する。断熱容器16の下部に沈んだ乾麺44は、約1分間以上、乾麺44同士が熱湯内で接触しなかったことによって、表面に溶け出た澱粉の上に湯のコーティング膜ができる。そして、このコーティング膜の存在によって、その後かき混ぜなくとも、乾麺44同士が付着することがない。従って、かき混ぜるための箸及びそのための手間が不要となる。
その後、乾麺44を、図4に示すように下に沈んだ状態で適当な硬さになるまで放置するが、この放置時間は、鍋で茹でた場合に一般的に必要とされる時間より約3〜4分長い時間が好ましく、この場合、乾麺44は、アルデンテの状態に茹で上げることができる。
図4で示すように乾麺44が下に沈んで乾麺44が茹で上がった後、蓋体18を開けて開口部14より内部の湯を排出して湯切りする。この場合、止め具36に湯切り用の注ぎ口42が設けられているため、湯切りしやすい。また、乾麺セパレータ10は、止め具36によって断熱容器16に固定されているため、湯切りの際に断熱調理器12を傾けても外れることがない。更に板状部材30には複数の孔28が設けられているためザルとして機能し、孔28から湯のみが流れ出る。従って、茹で上がった乾麺44が湯と一緒に排出されることがない。
その後、止め具36及び板状部材30を外し、茹で上がった乾麺44を皿に盛って乾麺の調理が完了する。
以上、説明したように、本実施形態の乾麺セパレータ10は、上部に開口部14を有する断熱容器16と当該開口部14を閉蓋する蓋体18とを備える断熱容器16内に装着され、乾麺44を分散させて支持することを特徴とする。これによると、乾麺セパレータ10が乾麺44を分散して支持するので、かき混ぜなくとも調理中に乾麺44が互いに付着することがない。従って、断熱調理器12により乾麺44を調理することができ、光熱費が節約できる。また、かき混ぜる必要がないため、箸等も必要ない。
また、乾麺セパレータ10が複数の孔28を有する板状部材30を備え、その孔28の各々に乾麺44を挿通させることにより乾麺44を分散させて支持することができるので、乾麺44の分散支持が容易である。
更に、孔28は、円形であって且つ乾麺44が一本ずつ入る大きさである。故に、乾麺44は、孔28の各々に一本ずつ滑らかに挿入され、互いに付着することなく調理されることができる。
また、孔28が乾麺44の直径の2倍よりも0.2mm小さい円形の孔28である場合は、乾麺製造時の太さの誤差を考えても、1つの孔に一本も入らなかったり、また2本入ったりすることがなく、確実に分散させることができる。
更に、乾麺44としてパスタを調理する場合、市販されているパスタの直径は一般に1.2mm〜1.9mmであるので、孔の直径を2.2mm〜3.6mmにすると、乾麺製造時の太さの誤差を考えても、1つの孔に一本も入らなかったり、また2本入ったりすることがなく、確実に一本一本分散させることができる。
また、断熱容器16に投入された当初、断熱容器16内で断熱容器16の内底部8と乾麺セパレータ10の2点で直立状態に支持されている乾麺44は、数分経過し、表面に澱粉が解け出てコーティング膜ができた後に柔らかくなって撓んでくる。この場合、板状部材30が乾麺44の上から1/5より下の部分を支持していると、乾麺44は柔らかくなっても板状部材30の孔28から外れにくく、孔28に引っ掛かったまま調理される可能性がある。そうすると、乾麺44の孔28に引っ掛かった部分が十分に茹でられなかったり、乾麺44がその引っ掛かった部分で切れたりする可能性がある。また、板状部材30の上下でお湯の温度が異なり、乾麺44に茹でムラが生じる可能性もある。更に、湯切りの後、皿に盛る際に乾麺44を孔28から外す必要が生じ、手間がかかるという問題がある。しかし、本実施形態の乾麺セパレータ10によると、板状部材30が乾麺44を、上から1/5より上の部分を支持するので、互いに付着する虞がなくなった適度な時間に乾麺44は孔から外れて下に落ち、上記問題が生じない。
そして、本実施形態の乾麺セパレータ10は、板状部材30の外周縁から円筒状に延びる側壁部32と、当該側壁部32の上縁から外方に延びるフランジ部34と、を備えるため、フランジ部34を断熱容器16の上縁部37に載置することによって、乾麺セパレータ10を断熱容器16に対して容易に取り付けることができる。
次に、本考案の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る乾麺セパレータ100が装着された断熱調理器112の断面図であり、図6は第2実施形態の乾麺セパレータ100の斜視図である。本実施形態の乾麺セパレータ100も、第1実施形態と同様に、上部に開口部114を有する断熱容器116と、該開口部114を閉塞する蓋体118とからなる断熱調理器112の内部に装着されるものである。なお、この断熱調理器112は第1実施形態の断熱調理器12と同様であるので詳細な説明は行わない。
乾麺セパレータ100は、断熱容器116の内部の下方に配置される網部材150と、その網部材150の上部に、断熱容器116の内底部126と略平行に配置される板状部材130とを備え、更に網部材150と板状部材130とを連結する固定部152と、当該固定部152の先端に設けられた把持部154とを備える。
網部材150は、有底円筒形の網体156と、当該網体156の上端部158を囲んで網体156の円筒形を維持している円環状の枠体160とを備える。なお、網体156の網目は、乾麺が通過しないように乾麺の断面より小さい。
枠体160には、枠体160の丸みに合わせて短手方向が湾曲された細長い板状の固定部152が、ネジ162によって該枠体160に取り付けられており、当該固定部152は、枠体160から更に上方に延びている。そして、網部材156の底部からの距離が、乾麺の上から1/5より上となる位置において固定部152には、第1実施形態の板状部材30と同様に、孔128を有する円板状の板状部材130が取り付けられている。なお、その取り付けは、板状部材130の周縁部の一箇所が上方に延びて形成された取付部164を、固定部152にネジ166で止めることによってなされている。
その固定部152は更に上方に延び、網部材156の底部からの距離が、断熱容器116の内底部126から上縁部137までの高さと略同じ高さになったところで外方に湾曲して係合部168を形成し、その後下方に延びる。そして、その端部には、プラスチック材料で形成された把持部154が取り付けられている。
乾麺セパレータ100を断熱容器116の内部に配置すると、把持部154が断熱容器116の外部に出ている状態で、固定部152の係合部168が断熱容器116の上縁部137に載置される。そして、更にその上に円形の蓋体118を配置する。ここで、本実施形態では、第1実施形態と異なり、乾麺セパレータ100を止め具によって固定しない。しかし、その代わりに、蓋体118の下部に断熱容器116の上縁部137が嵌合する溝部138が設けられており、上縁部137と溝部138との間に係合部168を挟み込んで固定する。
次に、本実施形態の乾麺セパレータ100の使用方法について説明する。本実施形態においても、まず、湯を沸かし、水平に置かれた断熱容器116内に塩を入れ、沸騰した湯を断熱容器116に注入する。次に乾麺セパレータ100を断熱容器116内に配置する。そして、乾麺を断熱容器116の内部に投入すると、各々の孔128に一本ずつ乾麺が挿入される。
蓋体118を被せて断熱容器116の内部を断熱状態で保持すると、乾麺投入から2〜3分経過した後、乾麺が柔らかくなって撓み、板状部材130の孔128から乾麺が外れ落ち、下の網部材150に入る。そして、乾麺を鍋で茹でた場合に一般的に必要とされる時間より約3〜4分長く放置した後、蓋体118を開けて、把持部154を持って中の乾麺セパレータ100を断熱容器116より取り外す。そうすると、網部材150によって乾麺が湯切りされ、乾麺の調理が完成する。
以上、本実施形態の乾麺セパレータ100は、断熱容器116の下方に網部材150を備えるため、第1実施形態の効果に加え、茹で上がった乾麺を網部材150ごと断熱容器116から引き上げることができるので、湯切りが更に容易となる。
また、網部材150の網目の大きさは乾麺の断面より小さいため、断熱調理器112に乾麺を投入して乾麺が板状部材130を挿通した後、乾麺が網部材150を挿通して網部材150の下に乾麺が突き出ることがなく、また、茹で上がった後の湯切りの際に、乾麺が断熱容器116内に取り残されることがない。
更に、板状部材130と網部材150とを備える乾麺セパレータ100が断熱容器116に対して着脱可能な一体構造であるため、断熱容器116に対して、板状部材130と網部材150とを一体として着脱でき、着脱が容易である。
また、乾麺セパレータ100の網部材150が、有底円筒形の網体156と、当該網体156の上端部158を囲む円環状の枠体160と、を備え、当該枠体160から上方に延びて網部材150と板状部材130とを連結し、且つ該連結部より上で湾曲して下方に延びる固定部152と、その固定部152の先端に取り付けられた把持部154と、を備える。このように、網部材150が有底円筒形であるため、茹でた乾麺を取りこぼすことなく収容できる。また、網部材150と板状部材130が固定部152によって一体に構成され、固定部152の先端には把持部154が設けられているため、把持部154をつかんで網部材150と板状部材130とを一体的に着脱でき、着脱が容易になる。
以上、本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、乾麺を分散させる部材は、板状部材に限らず、網状部材であってもよい。また、板状部材の孔も円形に限らず、矩形、多角形、楕円等であってもよい。
第1実施形態の乾麺セパレータが装着される断熱調理器の断面図である。 第1実施形態の乾麺セパレータの上面図である。 第1実施形態の乾麺セパレータが装着された断熱調理器の内部に乾麺を投入した直後を示した断熱調理器の断面図である。 第1実施形態の乾麺セパレータが装着された断熱調理器の内部に乾麺を投入して数分経過後を示した断熱調理器の断面図である。 第2実施形態の乾麺セパレータが装着された断熱調理器の断面図である。 第2実施形態の乾麺セパレータの斜視図である。
符号の説明
10,100 乾麺セパレータ
12,112 断熱調理器
14,114 開口部
16,116 断熱容器
18,118 蓋体
36 止め具
28,128 孔
30,130 板状部材
44 乾麺
150 網部材

Claims (11)

  1. 上部に開口部を有する断熱容器と該開口部を閉蓋する蓋体とを備える断熱調理器の内部に装着され、被調理対象としての乾麺を分散させて支持することを特徴とする乾麺セパレータ。
  2. 複数の孔を有する板状部材を備え、該孔の各々に乾麺を挿通させることにより乾麺を分散させて支持することを特徴とする請求項1に記載の乾麺セパレータ。
  3. 前記孔が、円形であって且つ乾麺が一本ずつ入る大きさであることを特徴とする請求項2に記載の乾麺セパレータ。
  4. 前記孔が、乾麺の直径の2倍よりも0.2mm小さい円形の孔であることを特徴とする請求項3に記載の乾麺セパレータ。
  5. 前記孔の直径が2.2mm〜3.6mmであることを特徴とする請求項3に記載の乾麺セパレータ。
  6. 断熱容器の内部に装着されて該断熱容器の内部に乾麺が入れられたときに、該乾麺の上から1/5より上の部分で該乾麺を支持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の乾麺セパレータ。
  7. 前記板状部材の外周縁から円筒状に延びる側壁部と、
    該側壁部の上縁から外方に延びるフランジ部と、を備えることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の乾麺セパレータ。
  8. 断熱容器の内部に装着されたときに該断熱容器の内部の下方に配置される網部材を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の乾麺セパレータ。
  9. 前記網部材の網目が、乾麺が通過しない大きさであることを特徴とする請求項8に記載の乾麺セパレータ。
  10. 断熱容器に対して着脱可能な一体構造であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の乾麺セパレータ。
  11. 上部に開口部を有する断熱容器と該開口部を閉蓋する蓋体とを備える断熱調理器の内部に装着されるものであって、
    複数の孔を有し、該孔の各々に乾麺を挿通させることにより被調理対象としての乾麺を分散させて支持する板状部材と、
    有底円筒形の網体及び該網体の上端部を囲む円環状の枠体を有し、前記板状部材の下方に配置される網部材と、
    前記枠体から上方に延びて前記網部材と前記板状部材とを連結し、且つ該連結部より上で湾曲して下方に延びる固定部と、
    該固定部の先端に取り付けられた把持部と、
    を備え、断熱容器に対して着脱可能な一体構造であることを特徴とする乾麺セパレータ。

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