JP3111774U - コンロ - Google Patents
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Abstract
【課題】 魚や食肉が、無煙状態で加熱調理できる高品質なコンロを提供する。
【解決手段】 上方開口有底の筒体にして底部に貯水部5を設けた外筒体2と、外筒体2の内側に着脱自在にセットして側周を放熱部に成す筒体状のコンロ本体3との組合せから成る2重筒体構造にして、外筒体2の内周とコンロ本体3の外周間の空間を加熱調理ゾーン4に設定した構造のコンロ1が特徴である。
【選択図】 図1
【解決手段】 上方開口有底の筒体にして底部に貯水部5を設けた外筒体2と、外筒体2の内側に着脱自在にセットして側周を放熱部に成す筒体状のコンロ本体3との組合せから成る2重筒体構造にして、外筒体2の内周とコンロ本体3の外周間の空間を加熱調理ゾーン4に設定した構造のコンロ1が特徴である。
【選択図】 図1
Description
本考案は、「串ざし」した魚・食肉等を加熱調理するのに用いるコンロに関するものである。
「串ざし」した魚・食肉等の加熱調理物の加熱調理に用いるコンロは、特許文献1に示す背景技術があり、火源を底部に設けた上方開放のコンロ本体に、加熱調理物を突き差した焼串を立設支承する串支承部を設けた構造を有し、その串支承部に焼串の下端を突き差し立設して上端を「八字状」に集合させてセットし、コンロ本体の前記火源によって加熱調理する構造を特徴としている。
以上の背景技術のコンロは、焼串に差した魚・食肉等が加熱によって生ずる油脂等の汁液が下方の火源に「ポタポタ」滴下して燃焼するので、それによる多量の煙が加熱調理中に連続して発生する。従って、焼串調理による調理ムード・食用感・室内雰囲気を阻害する難点がある。
本考案は、以上の背景技術の難点を解消して、無煙状態で焼串調理を可能にする高性能・高品質のコンロを提供するものである。
以上の技術課題を解決する本考案のコンロは「上方開口有底の筒体にして底部に貯水部を設けた外筒体と、該外筒体の内側に着脱自在にセットして側周を放熱部に成す筒体状のコンロ本体との組合せから成る2重筒体構造にして、該外筒体内周と該コンロ本体外周間の空間を加熱調理ゾーンに設定した構造」が特徴である。
即ち、前記構成の本考案のコンロは、前記加熱調理ゾーンに立設セット・吊下げセットした加熱調理物を、その加熱調理ゾーンの内周を形成するコンロ本体外周からの放熱によって加熱調理すると共に、その加熱調理中に加熱調理物から生ずる汁液を、下方の貯水部に自然流下・滴下させて回収収集して該汁液による煙発生を的確に防止する思想から成るものである。
なお、その加熱調理ゾーンへの加熱調理物のセット保持は、串ざしした加熱調理物の串下端の立設セット部を、加熱調理ゾーンの底部に設ける「下端固定の串立設手段」「串ざし、または吊下げした加熱調理物の串上端部位または吊下げ上端部位のセット部」を、加熱調理ゾーンの上端部位に設ける「上端の固定保持手段」が採択される。そして、コンロ本体底部の貯水部は排水・給水または流水形態が必要に応じて採択され、さらに、コンロ本体による加熱効果の向上を意図して、炭火を加熱源と成し、かつ、放熱用小孔群を側壁に設ける炭火コンロ形態を採択する。
前記構成の本考案のコンロは筒体のコンロ本体の側壁からの輻射・対流加熱によって加熱調理物が上下方向に一様に加熱されて高品質加熱調理ができる。そして、その加熱調理中に被加熱物の魚・食肉等から生ずる汁液は下方の貯水部の水面に自然流下して収集回収され、背景技術のコンロで生ずる有害煙は、殆ど発生しない無煙加熱調理ができる特有の作用効果がある。
さらに、コンロ本体の熱源を炭火に成し、かつコンロ本体の側周を小孔群穿設の放熱部にすると、下記の特有作用がある。即ち、前記外筒体の底部の貯水部の貯水は、外周を放熱部にするコンロ本体からの受熱によって水面が徐蒸発するので、その蒸発水がコンロ本体の側周の小孔群から流入する炭火の燃焼用空気に誘導されて炭火の高温炭素に接触して水性ガス反応を生じ、炭火の発生カロリーを増量して急速にして低コスト加熱を促進する副次作用がある。
以下、好ましい実施例を説明する。
図1・図2を参照して本考案1実施例のコンロ1を説明する。即ち、コンロ1は上方開口有底にして水密状の側壁4と底板を有する陶製円筒体の外筒体2と、この外筒体2の筒内空間に高床上に同芯状に挿入して着脱自在に載置セットする上方開口有底陶製円筒体のコンロ本体3との組合せに成っている。
そして、コンロ本体3は中空部に熱源の炭火を入れる炭火コンロ体にして、側壁7には放熱用小孔8が密に貫設されており、外筒体2の底部は若干深さの貯水部5に設定されると共に、コンロ本体3の外周と外筒体2の側壁内周間が、上方開口深孔形状の加熱調理ゾーン4に設定されている。
そして、その加熱調理ゾーン4の底部に成る外筒体3の底板上には「魚・食肉等の加熱調理物10を突き通した焼串11の下端を挿入して着脱自在にセットする焼串立設セット部6が円周6等分位置に一体に隆設されている。そして、コンロ本体3は外筒体2の底板に立設した「コンロ支承突起12」に底板突起13を着脱自在に嵌めて貯水部5の水面と空間を介して隔離して載置される高床形態に構成されている。
そして、この実施例のコンロ1は(図2参照)外筒体2の周壁に固定されて開口して加熱調理ゾーン4を横断し、かつコンロ本体3の底部近傍の外周に近接開口する空気供給管18を備え、この空気供給管18による自然通風または強制通風によってコンロ本体3の炭火の燃焼用空気を供給する。さらに、外筒体2は、相互に着脱自在に連結組合せする別体の上半部2Aと下半部2Bの組合せセット構造に設定されている。
以上のコンロ1はコンロ本体3に炭火(図示しない)を入れて加熱源と成し、加熱調理物10をセットした焼串11を加熱調理ゾーン4の上方から挿入して焼串11を立設セットすると共に、必要に応じて加熱中に回転させたりすることによって、食用可能状態に加熱調理する。
以上のコンロ1は前記の特有作用を奏し、加熱調理ゾーン4で加熱調理される加熱調理物10が、その加熱調理中に生ずる液汁15は「ポタポタ」自然落下・流下して貯水部5の水面に回収されるので、加熱調理中の煙発生がゼロまたは極めて少量の無煙形態調理が可能になり、加熱調理中に食用者が随時加熱セット・取り出して自由に食用する所謂加熱調理食事が極めてし易くなる。そして、その加熱調理場が調理煙によって雰囲気を害したり汚損されることが無く、極めて好雰囲気な加熱調理や食用ができる。
そして、前記実施例のコンロ1は、コンロ本体3の燃焼用空気供給が外筒体2の側周に開口する空気供給管18の構造であることから、炭火の灰が下方落下することが無く安全にして構造簡素(アッシュピット不要)であり、その上、外筒体2が上下分割自在構造であることから貯水部5の水量管理・コンロ本体3の出入操作や清掃がし易い。以上の特有作用がある。
続いて、図3を参照して本考案の他の実施例を説明する。即ち、前記実施例と同様な「貯水部5つき外筒体2・コンロ本体3・加熱調理ゾーン4」から成るものにおいて、この実施例のものは外筒体2の上縁に、焼串11の上部ポイントを出入自在に挟着セットして焼串11の立設姿勢をスリット孔17から嵌め外し自在に保持する「ばね形態の焼串保持ピース16」が配設されている。そして、焼串11の下端を外筒体2の底に突き当てて、しかるのち上端ポイントを焼串保持ピース16にセットすることによって加熱調理物10を突き差した焼串11を加熱調理ゾーン4に立設セットして加熱調理する。
以上の図3実施例のものは焼串11を外筒体2の底に突き当てて、その上部ポイントを焼串保持ピース16に差し込みセットするのみで良いので、使用者が深孔形状の加熱調理ゾーン4を覗いて焼串立設セット部6を見定める面倒な動作が無用にして焼串11の立設セットが極めてし易くなる。
なお、本考案のコンロ1は前記実施例のみではなく、コンロ本体3を「電気ヒーターを巻装した電熱加熱コンロ」等の他の熱源コンロ形態にすることがあり、さらに、コンロ本体3の燃焼用空気は通常形態コンロのようにコンロ本体3の底部から供給する形態にすることがある。
さらに、焼串下端の立設セット部が、「立設セット孔9を加熱調理ゾーン4の底に細ピッチで密に配設した形態」「立設セット孔9を密に配設した別体ブロックを加熱調理ゾーン4の貯水部5に沈設する形態」「外筒体2と別体のメッシュ体、または外筒体2に一体に設けたメッシュ体を、貯水部5の水中に設定し、そのメッシュ体の孔群を立設セット孔9にする形態」を必要に応じて採択する。そして、前記の焼串立設セットによる加熱調理のみではなく、加熱調理物10を加熱調理ゾーン4に吊下げて加熱調理する調理手法も応用する。以上の諸形態のいずれも請求項1・請求項2のコンロに包含される。
1 コンロ
2 外筒体
3 コンロ本体
4 加熱調理ゾーン
5 貯水部
6 焼串立設セット部
7 コンロ本体の側壁
8 小孔
10 加熱調理物
11 焼串
15 液汁
16 焼串保持ピース
2 外筒体
3 コンロ本体
4 加熱調理ゾーン
5 貯水部
6 焼串立設セット部
7 コンロ本体の側壁
8 小孔
10 加熱調理物
11 焼串
15 液汁
16 焼串保持ピース
Claims (5)
- 上方開口有底の筒体にして底部に貯水部を設けた外筒体と、該外筒体の内側に着脱自在にセットして側周を放熱部に成す筒体状のコンロ本体との組合せから成る2重筒体構造にして、該外筒体内周と該コンロ本体外周間の空間を加熱調理ゾーンに設定した構造を特徴とするコンロ。
- 串ざしした加熱調理物の焼串下端の立設セット部を、加熱調理ゾーンの底部に設けた請求項1に記載のコンロ。
- 串ざしまたは吊下げした加熱調理物の保持セット部を、外筒体の上端部位に設けた請求項1に記載のコンロ。
- コンロ本体が、側壁に放熱用小孔群を備え、かつ、炭火を熱源に成す炭火コンロ体から成る請求項1〜請求項3のいずれかに記載のコンロ。
- 外筒体が、着脱自在の上半部と下半部の組合せセットから成り、かつ、外筒体の外周に開口してコンロ本体の側周に近接開口する空気供給管を備えた請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコンロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001488U JP3111774U (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | コンロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001488U JP3111774U (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | コンロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3111774U true JP3111774U (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=43274234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005001488U Expired - Lifetime JP3111774U (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | コンロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3111774U (ja) |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005001488U patent/JP3111774U/ja not_active Expired - Lifetime
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