JP3111700U - Led発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 透光体の発光面の面積がその受光面の面積よりも小さいLED発光装置において、2つのLED光源のうちのいずれの光源から出た光であっても、透光体の発光面に到達する光量が十分に確保されるようにする。
【解決手段】 小面積の発光面27を有する円柱部23を備えた透光体2の受光面22を、対称形状の2つの平坦な傾斜面22a,22aを有する山形に形成することによって、2つのLED光源5,6のそれぞれから出た光の光路を発光面27側に指向させる。透光体2を形成している透光層に光乱反射作用を発揮するパウダーを混ぜて透光体2を乳白色にしたり、発光面27に粗面処理を施しておいてもよい。
【選択図】 図3

Description

本考案は、LED発光装置、特に、発光色の異なる2つのLED光源を使い分けて異なる発光色を表示させることに用いられるLED発光装置に関する。
DVDやその他の各種電気電子機器のモード表示ランプなどに用いられるLED発光装置には、キャビネットの表示窓に透光体を配備し、その透光体の背部に、配線基板に搭載したLED光源を臨ませるという構成を採用したものがある。
図5及び図6はそのようなLED発光装置を例示した説明図であり、これらに示されたLED発光装置では、透光体2の平坦な受光面22の背部に、配線基板3に搭載したLED光源を配備してある。
そして、図5のLED発光装置では、所謂2色LEDと呼ばれる単一のLED光源4が用いられている。このLED発光装置において、LED光源4が、たとえば赤と青の2色を選択的に発光させることができる性能を備えていると、発光面21は、赤色発光時には赤色に発光し、青色発光時には青色に発光する。したがって、このものによると、1つのLED光源4で選択的な2色発光表示が可能である。
これに対し、図6は単色発光のLED光源を用いたLED発光装置を例示したものであり、このLED発光装置では、発光色の異なる2つのLED光源5,6が用いられていて、それらのLED光源5,6が、透光体2の受光面22の中央位置を挟む両側対称位置に振り分けて横並びに配備されている(横並び間隔を符号Lで示してある)。このLED発光装置において、たとえば、一方側のLED光源5が赤色に発光し、他方側のLED光源6が青色に発光するものであるとした場合、発光面21は、一方側のLED光源5の発光時に赤色に発光し、他方側のLED光源6の発光時に青色に発光する。したがって、このものによっても、2つのLED光源5,6の発光タイミングを異ならせることによって2色発光表示が可能である。
一方、従来より、LED光源に2色LEDを用いて異なる発光色を表示させることや、単色発光の複数のLED光源を用いて異なる発光色を表示させることが知られ(たとえば、特許文献1参照)、さらには、この特許文献1によって、キャビネットの表示窓に、アクリル樹脂やポリスチロール樹脂などの透明樹脂材料でなる透光体を取り付けてその発光面でLED光源から出た光を発光表示させることなども示唆されている。
また、ガス漏れ警報機の分野では、筐体内に配備した赤色LEDと青色LEDとに半透明のポリカーボネート板(PC板)を対峙させると共に、そのPC板の青色LEDとの対向面を傾斜面にすることによって、その青色LEDから出た光に光学的な光路指向性を持たせるということが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
特開平9−120264号公報 特開2005−18174号公報(図8)
図5を参照して説明したLED発光装置のように、2色LEDと呼ばれる単一のLED光源4を用いて選択的な2色発光表示を行うことは、そのLED光源4が高価であるためにコスト高になる。これに対し、図6で説明したLED発光装置のように、発光色の異なる2つのLED光源5,6を用いて選択的な2色発光表示を行うと、個々のLED光源5,6が上記の2色LEDに比べて安価であるためにコスト高につながりにくいという利点がある。
しかしながら、図6で説明したLED発光装置には、次の問題点が知見された。すなわち、透光体2の発光面21の面積をその受光面22の面積よりも小さくして発光面21を受光面22の中央位置に対応するように位置させてある場合、2つのLED光源5,6を、受光面22の中央位置を挟む両側対称位置に振り分けて接近して配備し、併せて、それらのLED光源5,6に平坦な受光面22の全体を垂直方向で対峙させた状態では、発光面21の面積が小さくても、発光面21に到達するそれぞれのLED光源5,6の光の光量を十分に確保することができるということが確認されているけれども、2つのLED光源5,6の横並び間隔Lを拡げて配備する必要がある場合には、発光面21の面積が小さいと、その発光面21に到達するそれぞれのLED光源5,6の光の光量を十分に確保することができないということが知見された。この点を図7(A)の説明図を参照して次に説明する。
図7(A)では、透光体2が図6に示したそれと同一の大きさ及び形状を備えているのに対し、2つのLED光源5,6の横並び間隔Lが、図6のそれよりも拡がっている。この状況下では、一方側又は他方側のLED光源5,6の光の光量が図6の場合と同一であるとしても、透光体2の受光面22を透過しない光量の割合が多くなるために、発光面21に到達する光量が不足して満足のいく表示作用が得られない。そこで、図7(B)の説明図に示したように、透光体2の受光面22の面積と発光面21の面積とを共に拡げるという対策を講じた上で、平坦な受光面22を2つのLED光源5,6に垂直方向で対峙させることが考えられる。このようにすると、面積の広い発光面21で十分な光量が確保されることにはなる。
ところが、透光体2の発光面21の面積を大きくするためには、その発光面21が臨むキャビネット1の表示窓12をそれに見合う大きさに拡げることを要する一方で、機器の種類によっては、発光面21で十分な光量を確保することができるほどには表示窓12を大きくすることができないことも多々ある。
この点に関し、上掲の特許文献2によって示されているものは、PC板の表面によって形成されている発光面の面積が、受光面の面積と同等かそれに近い程度に十分に大きく確保されているという点で、図7(B)を参照して説明したものとは相違している。その上、この特許文献2のものでは、PC板の青色LEDとの対向面を傾斜面にすることによって、赤色LEDと青色LEDの2つのLEDのうちの青色LEDから出た光だけに光学的な光路指向性を持たせるという対策を講じているに過ぎないので、図7(B)のように2つのLED光源5,6のいずれから出た光であっても、透光体2の面積の小さな発光面21に到達する光量を十分に確保したいという要求に対処し得るものではない。
本考案は以上の状況に鑑みてなされたものであり、発光色の異なる2つのLED光源を用い、しかも、透光体の発光面の面積がその受光面の面積よりも小さいLED発光装置において、受光面の形状に工夫を講じることによって、2つのLED光源のうちのいずれの光源から出た光であっても、透光体の発光面に到達する光量が十分に確保されて満足のいく表示作用の得られるLED発光装置を提供することを目的とする。
また、本考案は、透光体の受光面の形状をできるだけ単純な形状にすることによって、その成形性を損なうことのないLED発光装置を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、透光体の光線透過率が高まって発光面に到達する光量を可及的多くなるLED発光装置を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、発光面の全体を一様な明るさで発光させることのできるLED発光装置を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、発光面の発光を視認し得る範囲を広く確保することの可能なLED発光装置を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、リモートコントローラの発光素子からの光を透過させる受光体を付設した場合であっても、透光体からの漏洩光で上記発光素子の相手方部品である受光素子が印加されることのないLED発光装置を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、透光体の受光面と2つのLED光源との対向間隔が容易にかつ正確に定まるLED発光装置を提供することを目的とする。
本考案に係るLED発光装置は、発光色の異なる2つのLED光源と、これらのLED光源に対峙する受光面とその受光面の反対側面により形成されてその受光面よりも小面積の発光面とを備える透光体とを備え、2つの上記LED光源が、上記透光体の受光面の中央位置を挟む両側対称位置に振り分けて横並びに配備されていると共に、上記受光面の全体が平坦面によって形成されている。そして、上記透光体の受光面を、2つの上記LED光源のそれぞれから出た光の光路を上記発光面側に指向させる光学的性質を備えた傾斜面に変更してある。
この構成であれば、2つのLED光源のいずれから出た光も、透光体の受光面でその光が屈折してその光路が発光面側に指向するので、発光面に到達する光量が増大する。
本考案では、上記受光面が、その中央位置を頂部としてその中央位置から離れるほど上記発光面との垂直間隔が狭まる山形に形成されているという構成を採用することが可能であり、その場合に、上記受光面は、その中央位置を挟んでその両側の形状が対称に形成されていると共に、上記発光面が当該透光体の厚さ方向で上記頂部の反対側に位置していることが望ましい。これによれば、発光面に到達する光量が、2つのLED光源のいずれから出た光についても一様になる。
本考案では、山形の上記受光面の頂部の両側の傾斜面が平坦面でなる、という構成を採用することによって、透光体の受光面の形状が可及的単純な形状になってその成形性が損なわれないという利点がある。
本考案において、上記透光体は、裏面が上記受光面とされた幅広部の表面に、頂面が上記発光面とされた柱部を一体に突出させてなることが望ましく、また、上記柱部と上記幅広部の表面とによって形成される入隅部に、柱部と幅広部とに跨がる環状テーパ面が形成されていて、その環状テーパ面に光を反射する光学的性質を具備させてあることが望ましい。これによれば、受光面を透過して透光体を通過する光線が、上記柱部の外周面や環状テーパ面で反射して発光面に向くように指向される。そのため、透光体の光線透過率が高まって発光面に到達する光量が可及的多くなる。
本考案では、上記透光体を形成している透光層にその透光体に乳白色を付与するためのパウダーが含まれていることが望ましい。これによれば、透光層を通過する光線がパウダーにより透光層内で乱反射して乳白色を呈するようになると共に、パウダーの光乱反射作用によって発光面の全体が一様な明るさで発光するようになる。
本考案では、上記発光面に光を拡散させるための粗面処理が施されていることが望ましく、これによれば、粗面処理された発光面から光が広範囲に拡散して発光面の発光を視認し得る範囲が広くなる。
本考案では、受光素子に対峙してリモートコントローラの発光素子からの光を透過させる受光体が、上記透光体の側方でその透光体に追加して連設されていると共に、それらの透光体と受光体との相互間に、2つの上記LED光源及び上記透光体から拡散した光を遮蔽してその光が受光体に到達することを阻止する遮光片が配備される遮光片保持部が一体に備わっている、という構成を採用することが可能である。これによれば、キャビネットの狭い範囲に透光体と受光体を配備することができるという利点が発揮されるほか、受光体の側方に透光体が位置しているにもかかわらず、LED光源及び透光体から拡散した光が遮光片により遮蔽されるために、その拡散光がリモートコントローラによる制御に悪影響を及ぼすことがなくなる。
本考案では、上記遮光片が、上記透光体の上記柱部が臨まされる表示窓と上記受光体が臨まされる受光窓とを備える機器キャビネットに一体に設けられていると共に、嵌合孔を有する上記遮光片保持部の上記嵌合孔にその遮光片を嵌合させることによって、上記透光体の上記柱部と上記受光体とが各別の上記表示窓と上記受光窓とに臨むようになっていることが望ましい。これによれば、遮光片保持部の嵌合孔に遮光片を嵌合させるだけで、透光体の柱部と受光体とが各別の表示窓と受光窓とに臨むために当該LED発光装置のキャビネットへの取付けを容易に行うことができる。
本考案に係るLED発光装置は、発光色の異なる2つのLED光源と、これらのLED光源に対峙する受光面とその受光面の反対側面により形成されてその受光面よりも小面積の発光面とを備える透光体とを備え、2つの上記LED光源が、上記透光体の受光面の中央位置を挟む両側対称位置に振り分けて横並びに配備されていると共に、上記受光面の全体が平坦面によって形成されているLED発光装置において、上記透光体が乳白色の透光層によって形成されていると共に、その透光体は、裏面が上記受光面とされた幅広部の表面の幅方向中央部に、光を拡散させるための粗面処理の施された頂面が上記発光面として形成された柱部を一体に突出させてなり、かつ、その柱部と上記幅広部の表面とによって形成される入隅部に柱部と幅広部とに跨がる環状テーパ面を備えて、その環状テーパ面に光を反射する光学的性質が具備されていると共に、上記受光面がその中央位置を頂部としてその頂部の両側の形状が対称な平坦な傾斜面に変更されており、受光素子に対峙してリモートコントローラの発光素子からの光を透過させる受光体が、上記透光体の側方でその透光体に追加して連設され、それらの透光体と受光体との相互間に、2つの上記LED光源及び上記透光体から拡散した光を遮蔽してその光が受光体に到達することを阻止する遮光片が配備される遮光片保持部が一体に備わり、その遮光片が、上記透光体の上記柱部が臨まされる表示窓と上記受光体が臨まされる受光窓とを備える機器キャビネットに一体に設けられていると共に、嵌合孔を有する上記遮光片保持部の上記嵌合孔にその遮光片を嵌合させることによって、上記透光体の上記柱部と上記受光体とが各別の上記表示窓と上記受光窓とに臨むようになっており、上記機器キャビネットと2つの上記LED光源と上記受光素子とが実装された配線基板との間に介在されて上記透光体の受光面と2つの上記LED光源との対向間隔とを定めるスペーサが、上記透光体に追加して連設されている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。そして、特にこの考案によれば、機器キャビネットと2つのLED光源と受光素子とが実装された配線基板との間に介在されて透光体の受光面と2つの上記LED光源との対向間隔とを定めるスペーサをそなえているという構成によって、透光体の受光面と2つのLED光源との対向間隔が容易にかつ正確に定まるという作用が発揮される。
以上のように、本考案によれば、発光色の異なる2つのLED光源を用い、透光体の発光面の面積がその受光面の面積よりも小さいLED発光装置であっても、受光面の特徴的な形状によって、2つのLED光源のうちのいずれの光源から出た光であっても、透光体の発光面に到達する光量が十分に確保されて満足のいく表示作用が得られるようになる。したがって、ユーザにとっては表示を容易に視認することができるようになって電気電子機器の使い勝手が向上する。その上、透光体の受光面の形状が山形などの単純な形状になっているので、その成形性が損なわれず、図5や図6を参照して説明したものと遜色のない量産性が保たれるようになる。
また、特に、リモートコントローラの発光素子からの光を透過させる受光体を付設した場合であっても、透光体からの漏洩光で上記発光素子の相手方部品である受光素子が印加されるという事態が起こらないので、キャビネットの狭いスペースに表示窓と受光窓をまとめて設置することができるにもかかわらず、リモートコントローラによる制御が正確に行われるという利点がある。さらに、透光体の受光面と2つのLED光源との対向間隔が容易にかつ正確に定まるように構成することも可能であるので、発光面に到達する光量にばらつきの少ないLED発光装置を提供することが可能になる。
図1は本考案の実施形態に係るLED発光装置の使用状態を示した縦断面図、図2はLED発光装置の概略斜視図である。また、図3は透光体2を断面で表した説明図、図4は透光体2の変形例を示した断面図である。
図1に示した樹脂成形体でなるキャビネット1には相隣接する2箇所に円形の表示窓12と同じく円形の受光窓13とが備わっていると共に、それらの表示窓12と受光窓13との間には、キャビネット1の内部に向けて突設された板片状の遮光片14がキャビネット1と一体に成形されている。
図2のように、LED発光装置Aは、支持片部71の横幅方向中央部に、嵌合孔73を形成している角筒状の遮光片保持部72を有し、その遮光片保持部72を挟む両側に振り分けて透光体2の円柱部23と円柱状の受光体81とが同一方向に一体に突設されている。また、支持片部71の縦幅方向両側に板片状のスペーサ75,75が直角に連設されていて、それらのスペーサ75,75の端面の2箇所に位置決め用の突起76…が一体に具備されている。
このLED発光装置Aは、図1のように、発光色の異なる2つのLED光源5,6と、受光素子9とが横並びに搭載されている配線基板3に仮止め状態に取り付けられた後、その配線基板3と共にキャビネット1に組み付けられる。すなわち、図1のように、板片状の上記スペーサ75,75の突起76…を配線基板3の位置決め孔31に嵌め込むことによって配線基板3に仮止めされ、その仮止め状態では、支持片部71とスペーサ75,75とが門形を形作って配線基板3上に配備され、その内側に2つのLED光源5,6と受光素子9とが収容された状態になる。こうして配線基板3に仮止めされたLED発光装置Aは、図1のように、その嵌合孔72に遮光片14を差し込むことによってキャビネット1に取り付けられると共に、そのような取付け工程を経ることによって、同図のように、透光体2の円柱部23と受光体81とがキャビネット1の表示窓12と受光窓81に個別に嵌め合わされると共に、2つのLED光源5,6が透光体2に対向し、併せて、受光素子9が受光体81に対向する。なお、図例の遮光片14は、その両面にリブ15を備えていて、それらのリブ15が上記嵌合孔73にがたつきなく嵌合されている。
以上説明したLED発光装置Aにおいて、透光体2の他、支持片部71、スペーサ75,75及び受光体81は樹脂の一体成形体であって透光性を有している。また、遮光片14はキャビネット1と一体に透光性を有しない樹脂で成形されていて、それ自体が遮光性を有している。そのため、たとえば、一方側のLED光源5が赤色に発光し、他方側のLED光源6が青色に発光するものであるとすると、透光体2の円柱部23の頂面によって形成されている発光面21は、一方側のLED光源5の発光時に赤色に発光し、他方側のLED光源6の発光時に青色に発光する。したがって、このものによると、2つのLED光源5,6の発光タイミングを異ならせることによって2色発光表示が可能である。また、図示していないリモートコントローラの発光素子からの光が受光体81を透過して受光素子9に印加される。しかも、キャビネット1の狭い範囲に透光体2と受光体81とが横並びに配備されて受光体81の側方に透光体2が位置しているにもかかわらず、LED光源5,6及び透光体2から拡散した光が遮光片14により遮蔽されるために、その拡散光がリモートコントローラによる制御に悪影響を及ぼすことはない。
次に、透光体2を断面図で説明的に示した図3を参照して透光体2の詳細な構成及び作用を説明する。
同図のように、透光体2は、幅広部25の裏面が横長の受光面22に形成されていると共に、その受光面22が、その横幅方向の中央位置を頂部26としてその頂部26の両側に対称形状の平坦な傾斜面22a,22bを有する山形に形成されている。そして、2つのLED光源5,6が、受光面22の頂部26を挟む両側対称位置に振り分けて横並びに配備されている。また、透光体2の横幅方向中央位置に設けられている円柱部23の頂面によって形成されている発光面27の面積は、受光面22の面積よりも小さい。この透光体2では、円柱部23の頂面によって発光面27が形成されているために、上記のように山形に形成されている受光面22は、頂部26が位置する横幅方向の中央位置から離れるほど上記発光面27との垂直間隔が狭まっている。また、円柱部23が透光体2の横幅方向中央位置に設けられていることにより、その円柱部23の頂面によって形成されている発光面27は、当該透光体2の厚さ方向で上記頂部26の反対側に位置していることになる。
図1又は図2を参照して説明したLED発光装置Aは、その透光体2が図3を参照して説明した構成を有していることにより、2つのLED光源5,6のいずれから出た光も、透光体2の受光面22でその受光面22に付与された光学的性質に従って屈折するために、その光路が発光面27側に指向するようになって発光面27に到達する光量が増大する。すなわち、受光面22は、一方側のLED光源5に対峙している部分が平坦な傾斜面22aに形成されているので、そのLED光源5の光が傾斜面22aを通過するときに屈折して矢印aのように発光面27に向く光路を進んで発光面27に到達する。同様に、受光面22は、他方側のLED光源6に対峙している部分が平坦な傾斜面22bに形成されているので、そのLED光源6の光が傾斜面22bを通過するときに屈折して矢印b1のように発光面27に向く光路を進んで発光面27に到達する。したがって、たとえば一方側のLED光源5が赤色に発光し、他方側のLED光源6が青色に発光するものであって、それらのLED光源5,6の横並び間隔を広く定めてある場合であっても、一方側のLED光源5が発光したときには、発光面27が十分な光量で赤色に発光し、他方側のLED光源6が発光したときには、発光面27が十分な光量で青色に発光する。しかも、発光面27が透光体2の厚さ方向で受光面22の頂部26の反対側に位置しているので、発光面27に到達する光量が、2つのLED光源のいずれから出た光についても一様になり、赤色発光する場合も青色発光する場合もその明るさが同程度になるので、ユーザが明るさにむらを感じて違和感を生じるという事態が起こりにくくなる。
また、山形の受光面22の頂部26の両側の傾斜面22a,22bを平坦面にしたことにより、受光面22の形状が可及的単純な形状になってその成形を容易に行うことができるという利点もある。
図4に示したように、透光体2の円柱部23と幅広部25の表面とによって形成される入隅部に、円柱部23と幅広部25とに跨がる環状テーパ面28を形成しておくと、その環状テーパ面28が光を反射する光学的性質を発揮し、併せて、円柱部23の外周面も光を反射する光学的性質を発揮するので、受光面22を透過して透光体2を通過する光線が、円柱部23の外周面や環状テーパ面28で反射して発光面27に向くように指向されるようになり、このことによって透光体2の光線透過率が高まって発光面27に到達する光量が可及的多くなるという利点がある。
さらに、上記透光体2において、その透光体2を形成している透光層に所要量のパウダーを一様に分散させた状態で含ませておくと、透光層を通過する光線がパウダーにより透光層内で乱反射して透光体2が乳白色を呈するようになり、パウダーの光乱反射作用によって発光面27の全体が一様な明るさで発光するようになる。また、発光面27に光を拡散させるための粗面処理、たとえばエンボス加工やブラスト加工によってその発光面27を梨子地状態にしておくことも可能であり、そのようにしておくことにより、粗面処理された発光面27から光が広範囲に拡散して発光面27の発光を視認し得る範囲が広くなるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、図1のように、キャビネット1と配線基板3との間に当該LED発光装置Aのスペーサ75が介在されているので、透光体2の受光面22と2つのLED光源5,6との対向間隔が一定に定まる。そのため、透光体2の受光面22と2つのLED光源5,6との開口間隔にばらつきが生じて発光面27の明るさがばらつくという状況が生じにくくなるという卓越した作用が発揮される。
本考案の実施形態に係るLED発光装置の使用状態を示した縦断面図である。 LED発光装置の概略斜視図である。 透光体を断面で表した説明図である。 透光体の変形例を示した断面図である。 2色LEDを用いたLED発光装置を例示した説明図である。 受光面の全体が平坦面でなる透光体を備えたLED発光装置を例示した説明図である。 (A)は2つのLED光源の横並び間隔を拡げた場合の問題点を説明するための説明図、(B)はその問題点を解消するための対策を講じたLED発光装置を例示した説明図である。
符号の説明
1 キャビネット(機器キャビネット)
2 透光体
5,6 LED光源
12 表示窓
13 受光窓
14 遮光片
22 受光面
22a,22b 傾斜面
23 透光体の円柱部(柱部)
25 透光体の幅広部
27 発光面
26 受光面の頂部
28 環状テーパ面
72 遮光片保持部
73 遮光片保持部の嵌合孔
75 スペーサ
81 受光体

Claims (11)

  1. 発光色の異なる2つのLED光源と、これらのLED光源に対峙する受光面とその受光面の反対側面により形成されてその受光面よりも小面積の発光面とを備える透光体とを備え、2つの上記LED光源が、上記透光体の受光面の中央位置を挟む両側対称位置に振り分けて横並びに配備されていると共に、上記受光面の全体が平坦面によって形成されているLED発光装置において、
    上記透光体が乳白色の透光層によって形成されていると共に、その透光体は、裏面が上記受光面とされた幅広部の表面の幅方向中央部に、光を拡散させるための粗面処理の施された頂面が上記発光面として形成された柱部を一体に突出させてなり、かつ、その柱部と上記幅広部の表面とによって形成される入隅部に柱部と幅広部とに跨がる環状テーパ面を備えて、その環状テーパ面に光を反射する光学的性質が具備されていると共に、上記受光面がその中央位置を頂部としてその頂部の両側の形状が対称な平坦な傾斜面に変更されており、
    受光素子に対峙してリモートコントローラの発光素子からの光を透過させる受光体が、上記透光体の側方でその透光体に追加して連設され、それらの透光体と受光体との相互間に、2つの上記LED光源及び上記透光体から拡散した光を遮蔽してその光が受光体に到達することを阻止する遮光片が配備される遮光片保持部が一体に備わり、その遮光片が、上記透光体の上記柱部が臨まされる表示窓と上記受光体が臨まされる受光窓とを備える機器キャビネットに一体に設けられていると共に、嵌合孔を有する上記遮光片保持部の上記嵌合孔にその遮光片を嵌合させることによって、上記透光体の上記柱部と上記受光体とが各別の上記表示窓と上記受光窓とに臨むようになっており、
    上記機器キャビネットと2つの上記LED光源と上記受光素子とが実装された配線基板との間に介在されて上記透光体の受光面と2つの上記LED光源との対向間隔とを定めるスペーサが、上記透光体に追加して連設されていることを特徴とするLED発光装置。
  2. 発光色の異なる2つのLED光源と、これらのLED光源に対峙する受光面とその受光面の反対側面により形成されてその受光面よりも小面積の発光面とを備える透光体とを備え、2つの上記LED光源が、上記透光体の受光面の中央位置を挟む両側対称位置に振り分けて横並びに配備されていると共に、上記受光面の全体が平坦面によって形成されているLED発光装置において、
    上記透光体の受光面を、2つの上記LED光源のそれぞれから出た光の光路を上記発光面側に指向させる光学的性質を備えた傾斜面に変更したことを特徴とするLED発光装置。
  3. 上記受光面が、その中央位置を頂部としてその中央位置から離れるほど上記発光面との垂直間隔が狭まる山形に形成されている請求項2に記載したLED発光装置。
  4. 上記受光面は、その中央位置を挟んでその両側の形状が対称に形成されていると共に、上記発光面が当該透光体の厚さ方向で上記頂部の反対側に位置している請求項2又は請求項3に記載したLED発光装置。
  5. 山形の上記受光面の頂部の両側の傾斜面が平坦面でなる請求項3又は請求項4に記載したLED発光装置。
  6. 上記透光体は、裏面が上記受光面とされた幅広部の表面に、頂面が上記発光面とされた柱部を一体に突出させてなる請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載したLED発光装置。
  7. 上記柱部と上記幅広部の表面とによって形成される入隅部に、柱部と幅広部とに跨がる環状テーパ面が形成されていて、その環状テーパ面に光を反射する光学的性質を具備させてある請求項6に記載したLED発光装置。
  8. 上記透光体を形成している透光層にその透光体に乳白色を付与するためのパウダーが含まれている請求項2ないし請求項7のいずか1項に記載したLED発光装置。
  9. 上記発光面に光を拡散させるための粗面処理が施されている請求項2ないし請求項8のいずれか1項に記載したLED発光装置。
  10. 受光素子に対峙してリモートコントローラの発光素子からの光を透過させる受光体が、上記透光体の側方でその透光体に追加して連設されていると共に、それらの透光体と受光体との相互間に、2つの上記LED光源及び上記透光体から拡散した光を遮蔽してその光が受光体に到達することを阻止する遮光片が配備される遮光片保持部が一体に備わっている請求項2ないし請求項9のいずれか1項に記載したLED発光装置。
  11. 上記遮光片が、上記透光体の上記柱部が臨まされる表示窓と上記受光体が臨まされる受光窓とを備える機器キャビネットに一体に設けられていると共に、嵌合孔を有する上記遮光片保持部の上記嵌合孔にその遮光片を嵌合させることによって、上記透光体の上記柱部と上記受光体とが各別の上記表示窓と上記受光窓とに臨むようになっている請求項10に記載したLED発光装置。
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