JP3111674U - 防火服用耐熱布 - Google Patents

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Abstract

【課題】この考案は、消防活動に従事する消防隊員等が作業中に着用する防火服を縫製するために使用される防火服用耐熱布の改良に関する。
【解決手段】アラミド繊維の布帛からなる外衣生地22と、基布23の下面側に透湿防水フィルム24を積層した透湿防水生地25と、アラミド繊維の布帛からなる裏生地26とを、この順に積層重ね合わせて防火服地を構成し、防火服に防水と断熱作用を持たせるようにした防火服用耐熱布20であって、前記透湿防水生地25の基布23は、芳香族ポリアミド繊維糸と、難燃レーヨン,難燃アクリル,難燃ポリエステル,難燃コットンなどから選択された繊維糸とを互いに組み合わせて、所定の間隔で上面に凸状部23Aが形成された織布または編布からなる布地としたものである。
【選択図】 図1

Description

この考案は、消防活動に従事する消防隊員等が作業中に着用する防火服を縫製するために使用される防火服用耐熱布の改良に関する。
従来、一般に使用に供されている防火服の服地は、外部からの熱、炎、に対する反射機能あるいは防水機能に重点をおいて着用者の身体を保護するために開発設計されているが、内部構成の断熱性能はあまり優れておらず、着用者は、作業中に熱中症にかかったり、熱中症になる一歩手前で現場からの退却を余儀なくされているのが現状である。
また、近年、ガス火災や液体火災が増加してきており、それに伴う爆発、非常に強いレベルの放射熱、対流熱、接触熱に遭遇する危険性が増加している。そのため、防火服用の服地には高度な耐熱性、耐火性、断熱性等が要求されてきている。
上記要求に対処すべく、最近の消防服は、耐熱性,耐火性を有する外衣、および防水性,断熱性を有する内衣から構成されているもの、あるいは、これらの構成を一体化したもの等、特に、断熱性能を向上させたものが開発されている。
しかるに、外部からの熱に対する防護性が高まったとことで、逆に、前記防火服を着用した者が作業活動することで、着用者の体内で発生した熱を防火服の外部に放出しにくくなってしまっている。
即ち、従来の防火服用耐熱布は、図4に示すように、アルミナイズドされたポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維から構成される表地を有する外衣生地11と、フッ素多孔質フィルム12をアラミド繊維からなる布帛13に加工した透湿防水生地14と、アラミド繊維混紡の不織布15,15を2枚一組としてアラミド繊維からなる布帛16をキルティング縫製した裏生地17からなり、前記外衣生地11,透湿防水生地14,裏生地17を、この順に積層重ね合わせて構成した防火服用耐熱布10がすでに提供されている。
しかるに、この生地を用いて作った防火服を着用し、人体に過度な蓄熱が生じた場合は、そのヒートストレスのために、通常は一定に維持されている体温が急上昇し、作業中、意識が朦朧となって動けなくなるといった熱中症を引起したり、極端な場合は、致命傷になり兼ねないなどの不具合があった。
また、作業者の身体から発散された汗は、肌着を介して防火服の裏生地17を通して不織布15,15からなる断熱層に吸収され、不織布15,15に含んだ水分を透湿防水生地のフッ素多孔質フィルム12が吸収し、時間をかけて徐々に外衣側に湿気を発散するようになっているが、発汗量の非常に多い夏場の消防活動では、透湿性能が発汗量に追いつかず、防火服の裏生地,不織布である断熱生地層が共にぐっしょり濡れ、不快感と疲労感が増し、判断力が低下し、危険な状態に陥りやすいなど切実な問題点がある。
この考案は、外衣生地の表面が熱せられることにより、あるいは、着衣者自身の体温の上昇により、外衣と着衣者の着衣との間に蓄熱される高温,高湿の空気を、着衣中に防火服の内側から外部に容易に放出することが出来るようにした機能を備える防火服用耐熱布を提供しようとするもので、前記防火服内の高温,高湿空気を大気中に放出させ、着衣者の保水量を軽減することで、不快感と熱疲労による作業能力の低下を防止し、熱疲労による事故などを防ぐ、耐熱性、耐火性にすぐれかつ衣服内の温度、湿度を低く維持できるようにした防火服用耐熱布を提供することを目的とする。
請求項1の考案は、アラミド繊維の布帛からなる外衣生地と、 基布の下面側に透湿防水フィルムを積層した透湿防水生地と、アラミド繊維の布帛からなる裏生地とを、この順に積層重ね合わせて防火服地を構成し、防火服に防水と断熱作用を持たせるようにした防火服用耐熱布であって、前記透湿防水生地の基布は、芳香族ポリアミド繊維糸と、難燃レーヨン,難燃アクリル,難燃ポリエステル,難燃コットンなどから選択された繊維糸とを互いに組み合わせて、所定の間隔で上面に凸状部が形成された織布または編布などの布地からなるものであることを特徴とする。
請求項2の考案は、請求項1記載のる防火服用耐熱布において、前記透湿防水生地の基布上面に形成される凸状部は、凸状部の幅寸法が2〜4mm、隣接する凸状部との間隔寸法が5〜7mmに構成されたものであることを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項1記載のる防火服用耐熱布において、前記前記透湿防水生地の圧縮方向の厚み寸法が、0.5〜1mmの厚さであることを特徴とする。
本考案による防火服用耐熱布は、前記透湿防水生地の基布を、芳香族ポリアミド繊維糸と、難燃レーヨン,難燃アクリル,難燃ポリエステル,難燃コットンなどから選択された繊維糸とを互いに組み合わせて、所定の間隔で上面に凸状部が形成された織布または編布などの布地からなるものとしたから、従来のものに比べ、防火服の裏生地を通して吸収された水分が、直ちに透湿防水生地の透湿防水フィルムが吸収し、時間をかけることなく、すばやく外衣生地側に湿気を発散し、特に発汗量の非常に多い夏場の消防活動においては、不快感と疲労感を解消できるものである。
また、従来のようにフェルト生地などをキルティング縫製して断熱層を設ける必要がなく、防火服の縫製作業が容易になると共に、防火服自体の重量を軽減することが可能となり、着用者の作業行動がきわめて容易となる。
この考案の防火服用耐熱布に係る実施形態を示すが、本考案の防火服用耐熱布は、以下の実施例に限定されるものではないことを承知されたい。
以下、この考案の一実施例に係る防火服用耐熱布20について、図2〜図4を参照して説明する。
図中、22は外衣生地であって、綿,ポリエステル,ビニロン,アラミド繊維,ノボロイド混紡の布帛からなるもので、耐熱性、機械的強度の点からアラミド繊維の布帛が好適である。前記外衣生地22の下面には、基布23の下面側に例えば、フッ素多孔質フィルムなどの透湿防水フィルム24を積層した透湿防水生地25が積層されている。
前記透湿防水生地25の基布23は、芳香族ポリアミド繊維糸と、難燃レーヨン,難燃アクリル,難燃ポリエステル,難燃コットンなどから選択された繊維糸とを互いに組み合わせて、所定の間隔で上面に凸状部23Aが形成されるようにした織布または編布などからなる布地である。
前記布地上面に凸状部を形成するリブニットの形成方法としては、例えば、ニット(編物)ではラッシェル(raschel)の経編における特殊或いは変形リブニットにより凸状部を形成することが可能である。
そして、前記透湿防水生地25の基布23上面に形成される凸状部23Aは、凸状部23Aの突出部分の幅L1が2〜4mm位で、好ましくは3mmが好適する。また、隣接する凸状部23A同士の間隔L2が5〜7mm位で、好ましくは6mmが好適する。
さらには、前記透湿防水生地25の圧縮方向の厚み寸法L3は、0.5〜2mmの厚さくらいで、好ましくは1mmが好適するものである。
26は、アラミド繊維の布帛からなる裏生地で、前記外衣生地22、透湿防水生地25とこの順に積層重ね合わせて縫製並びに接着剤等で接合する防火服用耐熱布20を構成したものであって、防水と断熱作用を持たせるようにしたものである。
なお、前記外衣生地は、耐熱性、耐火性、断熱性を持たせるために、表面がアルミナイズドされたものを使用することで、輻射熱反射効果により高い耐熱性、耐火性、断熱性を付与することが可能となる。また、断熱性を付与するためには、アラミド、ポリイミド繊維等からなる積層不織布等を使用することも可能である。さらには外衣生地表面がアルミナイズドしないアラミド難燃繊維等を使用することも可能である。
以上のように構成された、本考案による防火服用耐熱布をもとに防火服を作り試用してみたところ、従来のものに比べ、防火服の裏生地を通して吸収された水分を、直ちに透湿防水生地の透湿防水フィルムが吸収し、時間をかけることなくすばやく外衣生地側に湿気を発散するので、発汗量の非常に多い夏場の消防活動には、不快感と疲労感を解消できるものである。
また、従来のようにフェルト生地などをキルティング縫製して断熱層を設ける必要がなく、防火服の縫製作業が容易になると共に、防火服自体の重量を軽減することが可能となり、着用者の作業行動がきわめて容易となる。
この考案の防火服用耐熱布の一実施例を示す要部の分解斜視図である。 図1に示した防火服用耐熱布を積層した状態の拡大縦断面図。 図1に示した防火服用耐熱布の透湿防水生地を示す斜視図である。 従来の防火服用耐熱布を示す要部の分解斜視図である。
符号の説明
10 防火服用耐熱布
11 外衣生地
12 フッ素多孔質フィルム
13 布帛
14 透湿防水生地
15 不織布
16 布帛
17 裏生地
20 防火服用耐熱布
22 外衣生地
23 基布
23A 凸状部
24 透湿防水フィルム
25 透湿防水生地

Claims (3)

  1. アラミド繊維の布帛からなる外衣生地と、 基布の下面側に透湿防水フィルムを積層した透湿防水生地と、アラミド繊維の布帛からなる裏生地とを、この順に積層重ね合わせて防火服地を構成し、防火服に防水と断熱作用を持たせるようにした防火服用耐熱布であって、前記透湿防水生地の基布は、芳香族ポリアミド繊維糸と、難燃レーヨン,難燃アクリル,難燃ポリエステル,難燃コットンなどから選択された繊維糸とを互いに組み合わせて、所定の間隔で上面に凸状部が形成された織布又は編布などの布地からなるものであることを特徴とする防火服用耐熱布。
  2. 前記透湿防水生地の基布上面に形成される凸状部は、凸状部の幅寸法が2〜4mm、隣接する凸状部との間隔寸法が5〜7mmに構成されたものである請求項1記載の防火服用耐熱布。
  3. 前記透湿防水生地の圧縮方向の厚み寸法が、0.5〜1mmの厚さであることを特徴とする請求項1または2に記載の防火服用耐熱布。







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