JP3111669U - 包装機における脱気装置 - Google Patents

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泰孝 菅
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茨木精機株式会社
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Abstract

【課題】被包装物を配置したチューブフイルムの脱気装置であり、厚みの異なる各種被包装物への脱気押し付け力を設定値にコントロールする装置。
【解決手段】 チューブフイルム32の移送速度と同速で往復動する上下一対のシールバー11,12は、前記チューブフイルム内の各被包装物31を順次隔離シールする。この場合、上部のシールバー11に支持機構60を介して設置したクッションプレート37を、前記流体シリンダー35により前記搬出コンベヤベルト14に押し付けるので、同ベルト上のチューブフイルム32内の空気を、両シールバー11,12の圧着前の間隙から排除する。そして更なる両シールバー11,12の接近進行により、前記のクッションプレート37による被包装物31への押し付け力が増大するが、ピストン下降用流体ライン54に設置した圧力制御弁58は、前記の被包装物31への押し付け力を設定値にコントロールする。
【選択図】図1

Description

本考案は、直列等間隔で運搬される被包装物の周りで帯状フイルムをチューブ化すると共に、前記各被包装物を隔離するように前記チューブフイルムをクロスシールカットする製袋充填包装機において、前記各被包装を包む包袋内部を脱気する装置に関する。
下記の文献1には、各被包装物を隔離するようにチューブフイルムをクロスシールするシーラにウレタンゴム製の脱気装置を設けた装置を開示する。当該脱気装置は、シーラと一体に上下動するウレタンゴムでチューブフイルムを押さえつけ、シール作用直前に、前記チューブフイルム内の空気を排除する構造である。つまり前記ウレタンゴムのクッションによりフイルム内の脱気であり、前記ウレタンゴムのクッション領域を超える厚みの被包装物の場合、同被包装物に余分な力が作用するし、極端に薄い被包装物では脱気圧力が不足するという事態が発生する。
特開平4−279422号公報
本考案は、厚み差の極端な各被包装物に対応する空気抜き装置を構成するもので、 内部に、被包装物を直列等間隔に配置したチューブフイルムの移送軌道において、前記チューブフイルムの移送速度と同速で前記移送軌道を往復動するシールバーに、支持機構を介してクッションプレートを設置し、前記シールバー前方の搬出コンベヤベルトに移乗したチューブフイルムを、前記シールバーと一体に下降する前記クッションプレートにより加圧するようにした脱気装置であって、前記クッションプレートを、前記支持機構に設置した流体シリンダーのピストンロッドに連結して同支持機構に取り付ける一方、前記流体シリンダーと流体ポンプとを切換え制御弁を介して連結すると共に、ピストン下降用流体ラインに圧力制御弁を接続し、前記上下両シールバー接近によるフイルム挟圧作用直前に、前記流体シリンダーにより前記クッションプレートを前記搬出コンベヤベルトに押し付けるように構成する。
内部に、被包装物を直列等間隔に配置したチューブフイルムの移送軌道において、前記チューブフイルムの移送速度と同速で前記移送軌道を往復動する上下一対のシールバーは、前記の往復動によって前記各被包装物を順次隔離シールする。この場合、上部のシールバーに支持機構を介して設置したクッションプレートは、上下両シールバー接近によるフイルム挟圧作用直前に、前記流体シリンダーにより前記搬出コンベヤベルトに押し付けるので、同ベルト上のチューブフイルム内の空気は、両シールバーの圧着前の間隙から排除される。
そして更なる両シールバーの接近進行により、前記のクッションプレートによる被包装物への押し付け力が増大するが、ピストン下降用流体ラインに設置した圧力制御弁は、前記の被包装物への押し付け力を設定値にコントロールして被包装物への加圧力を調整する。従って厚みに差のある各種被包装物の押圧力を一定に保持する効果がある。
ピストン下降用流体ラインに設置した圧力制御弁の流体圧コントロールにより、各種厚みの異なる被包装物に同等の押圧力が作用するようにして、クッションプレートによる押圧力で被包装物が破損しないように実現した。
図1は側面実施例であり、当該実施例では上下一対のシールバー11、12の手前側の搬入コンベヤベルト13と、前方の搬出コンベヤベルト14とが共に時計方向に回転し、その上部で物品を運搬する。
前記両シールバー11、12が接近するとき、特に下側のシールバー12と係合する両側一対の溝カム15の離反16により、前記両ベルトの対向プーリ17の間隔は開放して前記両シールバー11,12の接触が可能になる。
図6は前記シールバーを操作する片側の機構であり、該機構は、フレーム20に2個の歯車21,22が互いに噛み合うように支持し、図7のごとく下側歯車21の偏芯部に支持するピン23と、図8における下側のシールバー12を支持する下部架材24とをリンク25を介して連結する一方、前記図7の上側歯車22の偏芯部に支持するピン26と、図8における上側のシールバー12を支持する上部架材27とをリンク28を介して連結する。
そこで図6においてピニオン29からの入力により、図7の上下2個の歯車21,22を対称矢印の方向に駆動させると、図6における2種類のリンク25、28は一方が下動するとき、他方は対称の方向に上動し、結果として、図1において上部シールバー11がボックスモーション軌道30に沿って運動すると、下部シールバー12は対称軌道をボックスモーションで運動することになるのである(図5における上下のボックスモーション運動30を参照)。従って図1における一対の溝カム15の離反運動16はシールバー12の往復動と共に実施されるのである。
図2に示すごとく製袋充填包装機(図示省略)は、縦列等間隔で運搬する各被包装物31にチューブフイルム32を覆い被せ、且つ前記各被包装物31を搬入コンベヤベルト13でもって搬出する。
図3のごとく最前位の被包装物31が、シールバー前方の搬出コンベヤベルト14上面に移乗すると、流体シリンダー35に作用する流体圧力54により、ウレタンゴム製のクッションプレート37は前記被包装物31の上に下降し、このクッションプレート37の押圧でチューブフイルム32内の空気をシールバー手前側に排除する。
図9に示すごとく、両端を機台40に沿って上下にスライド自在に支持する架材27に、ブラケット41をビス42でもって固定する共に、前記ブラケツト41の上縁に沿ってビス43でもって固定したバー44の両端からガイド棒45を垂下し、前記ガイド棒45にスリーブ46を介して下部材47を昇降自在に支持すると共に、前記上部バー44と前記下部材47とをねじ棒48で繋いでリフト機構50を形成する一方、前記下部材47にビス51で固定した基盤52に、前記流体シリンダー35を支持(図1参照)するための支持機構60を構成するのである。
図10に示すように、前記基盤52の上面に固定する前記シリンダー35におけるピストン53の、上下の部屋に繋がる2本のライン54、55と、2位置4ポートの切り替え制御弁56を介して流体ポンプ57とを連結する一方、前記ピストン上側のピストン下降用流体ライン54に圧力制御弁58を接続して構成する。
図3に示すようにクッションプレート37が被包装物31を加圧して包袋内の脱気を行う場合、上下のシールバー11,12は相対接近すると同時に、クッションプレート37が圧縮されてライン54の圧力が上昇する。
つまり図10においてクッションプレート37に対して被包装物の負荷抵抗31が作用し、ピストン53を押し返す結果、同ピストン53の上室圧力が上昇するわけであるが、圧力制御弁58は前記ライン54を設定圧力にコントロールするので、図4においてクッションプレート37は常に設定圧でもって被包装物31を加圧しながら両シールバー11,12の接近を許容するのである。
そしてその後、図5のことく上下のシールバー11,12は最前位の被包装物31をシールカットして密封し、後続の被包装物に対処し得る位置までクッションプレート37及び両コンベヤの対向プーリと一体に後退する運動を繰り返すのである。
図9においてハンドル70でもってねじ棒48を操作して、基盤52の高さを変えることにより、図1のクッションプレート37の高さを変化し、被包装物の厚みが変化するのに合わせて前記クッションプレート37の常設位置を設定できる。
側面図 作用説明図 作用説明図 作用説明図 作用説明図 シール作動機構の正面断面図 全図の側面図 シーラの部分的正面図 リフト機構の部分的正面図 空気抜き機構の説明図
符号の説明
11…上部シールバー
12…下部シールバー
13…搬入コンベヤベルト
14…搬出コンベヤベルト
31…被包装物
32…チューブフイルム
37…クッションプレート
35…流体シリンダー
41…ブラケツト
50…リフト機構
52…基盤
56…切換え制御弁
57…流体体ポンプ
54…ピストン下降用流体ライン
58…圧力制御弁
60…支持機構

Claims (2)

  1. 内部に被包装物を直列等間隔に配置したチューブフイルムの移送軌道を隔てて設けた上下に一対のシールバーを、前記チューブフイルムの移送軌道に沿うブロックモーション軌道でもって、前記チューブフイルムの移送速度と同速で往復動させ、前記各被包装物間で前記チューブフイルム隔離シールする装置であり、前記の上側のシールバーに支持機構を介して繋がる基盤に流体シリンダーを設置すると共に、前記基盤の下側に配置するクッションプレートと、前記シリンダーのピストンロッドとを連結する一方、前記流体シリンダーと流体ポンプとを切換え制御弁を介して連結すると共に、ピストン下降用流体ラインに圧力制御弁を接続し、前記上下両シールバー接近によるフイルム挟圧作用直前に、前記流体シリンダーにより前記クッションプレートを前記搬出コンベヤベルトに押し付けるようにした装置。
  2. 支持機構は、上部のシールバーにリフト機構を支持するブラケツトと、前記リフト機構を介して前記ブラケツトに流体シリンダーを支持する基盤とからなり、前記リフト機構の操作により前記シリンダーを前記基盤と一体に上下操作できる請求項1に記載の装置。
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