JP3111497B2 - 車高調整装置 - Google Patents

車高調整装置

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JP3111497B2
JP3111497B2 JP03087811A JP8781191A JP3111497B2 JP 3111497 B2 JP3111497 B2 JP 3111497B2 JP 03087811 A JP03087811 A JP 03087811A JP 8781191 A JP8781191 A JP 8781191A JP 3111497 B2 JP3111497 B2 JP 3111497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車高調整装置に関し、特
にエアサスペンション装着車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエアサスペンション装着車の一例
として知られている図15に示すバスにおいては、バス
車体1、この車体1を構成するフロントサスペンション
回りのフレーム1a、リアサスペンション回りのフレー
ム1b、フロントアクスル2a、アクスルケースと該ア
クスルケースに取り付けられたエアスプリング支持ビー
ムとで構成されるリアアクスル2b、及び、各々フロン
ト/リアのフレーム1a,1bとアクスル2a,2bと
の間に介在して車体1を懸架するエアスプリング3a,
3bを備えている。
【0003】このようなエアサスペンション装着車は一
般的に図16に示すようなエアサスペンション回路を構
成している。同図において、4はエンジン等(図示せ
ず)に付設されたエアコンプレッサ、5は該コンプレッ
サ4からの圧縮エアを配管6a上に設けたエアフィルタ
15、圧力調整弁14、及びチェック弁16を介して貯
溜するメインタンク、6,6c及び6dはメインタンク
5より各エア機器(図示せず)に圧縮エアを供給するエ
ア配管のうちサスペンション回路を構成するエア配管、
7a,7bは車体に固定されると共にその構成体の一つ
であるレバー7a1,7b1の一端が車体1に回転支持
され他端がアクスル2a,2bと連結されてレバー7a
1,7b1の揺動運動により車体1とアクスル2a,2
bとの相対位置を検出して該相対位置が標準位置より近
い場合(車体が沈んだ場合)にメインタンク5からエア
スプリング3a,3bにエアを供給すべくエア配管6,
6c及び6dをそれぞれ接続し、反対に標準位置より遠
い場合(車体が浮いた場合)にはメインタンク5からの
エア供給を遮断すると共にエアスプリング3a,3b内
のエアを排出し、車体1を下げるように機能する周知の
レベリングバルブである。尚、レベリングバルブ7a,
7bはフロント/リア各々別個に作動し、通常走行時の
小振動ではエアスプリング3a,3bをバネとして機能
せしめるようエア配管6,6c及び6dからエアを移動
させないようにそれぞれ閉じている。
【0004】このように、このバスのサスペンションは
レベリングバルブ7a,bにより車高が一定になるよう
制御されるので、走行時、路面と車体が接触しないよう
図15に示すようにアプローチアングルα、デパーチャ
アングルβ、ロードクリアランスmが確保されると共
に、乗客の乗降時においては同図のステップ高L,L’
が低ければ低いほど乗降性が良く乗客の利便が図れると
共に乗降時間の短縮が図れるが、このL,L’の低減は
α,β,mの十分な確保と相反するものである。
【0005】このような相反する命題を解決すべく、従
来よりニーリング(膝間付き)と呼ばれる機能が考案さ
れ、多くの方式が提案されているが、これらの一例とし
て実開昭48-5423 号公報に開示された装置においては、
図17に示すように、レベリングバルブ7a,7bとエ
アスプリング3a,3bとの間にそれぞれ三方向切替形
の電磁弁(又は手動弁)8a,8bを追加挿入してい
る。
【0006】この構成において、通常時は電磁弁8a,
8bをオフにすることによりエアスプリング3a,3b
とレベリングバルブ7a,7bとをそれぞれ連通させ車
高を一定に制御している。そして、車高下降時は電磁弁
8a,8bをオン(又は手動切替)にし、その弁位置を
切り替えてエアスプリング3a,3bとレベリングバル
ブ7a,7bとの間をそれぞれと遮断すると共にエアス
プリング3a,3b内のエアを車体重量によりそれぞれ
電磁弁8a,8bから大気に排出させてエアスプリング
3a,3bの高さHを低減させている。
【0007】又、車高を元に戻す車高上昇時は、電磁弁
8a,8bをオフにする。すると、メインタンク5から
のエアがレベリングバルブ7a,7bを通ってレベリン
グバルブ7a,7bのアームが略水平になるまでエアス
プリング3a,3bに供給され標準高さHに復帰する。
【0008】このようなニーリング機構においては、図
15に示したアプローチアングルα及びデパーチャアン
グルβは通常走行に支障が無いように確保されているも
のの、図18(a) に示すようにスロープSLを有するピ
ットPTへ進入する際、また同図(b) に示すように道路
RDと段差の大きい車庫への入退場が両アングルが不足
し歩道WRの路面と接触することもあり、ニーリング機
構とは逆に車体を一時的に上げることが必要になる場合
がある。これは、ピットを使用しない整備時においても
同様に車体が上がっている方が作業上やり易い。
【0009】このような必要性から、レベリングバルブ
を経由せずに直接エアタンクからエアスプリングへエア
を供給し車体を持ち上げる機構が既に提案されており、
これは図19に示されているように図17の構成に加え
てレベリングバルブ7a,7b及び電磁弁8a,8bを
バイパスするための三方向電磁弁9a,9bを用いたも
ので、通常状態では電磁弁8a,8b及び9a,9bが
共にオフに制御され、車高下降時には電磁弁8a,8b
がオン、電磁弁9a,9bがオフに制御され、そして車
高上昇時には電磁弁9a,9bがオン、電磁弁8a,8
bがオフに制御されて補助タンク5aからエアを直接エ
アスプリング3a,3bに与えて車体を持ち上げてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように車体の上
昇量と速度は、エアタンクの容量とエアスプリングに蓄
積されているエアの圧力に関わっているため、要求通り
の上昇を満足するには充分な容量のタンクに常に或る一
定以上のエア圧を保持している必要がある。この場合、
エア圧が高くとも容量が不足していればエアタンクとエ
アスプリングを連通させると、すぐにエアスプリング内
圧と平衡してしまい車体が持ち上がらず、また、容量が
充分でもエア圧が低いとすぐに平衡してしまうばかり
か、エアスプリングからエアタンクへエアが逆流してし
まうこともある。
【0011】従って、常に充分な量と圧力のエアを保持
していなくてはならず、そのために図19に示すような
補助タンクを増設する必要があり、一般の大型バスの場
合、法規上最大容量のエアタンク(40リットル)が3
〜4個程度必要となるが、常に補助タンクに圧力が一定
以上蓄積されているとは限らず、しかも、エアタンクか
らのエアの供給は自然放出であるため、平衡状態に近づ
くにつれて上昇速度が遅くなる。
【0012】更に、一度エアスプリング内へ入れたエア
は、上昇状態から中立状態への下降に際して電磁弁8
a,8bから大気に放出させなければならないという無
駄があり、また、一度車高を上昇させると補助タンクの
圧力が下がるため、コンプレッサを連続運転させねばな
らずコンプレッサの耐久性上も好ましくない。
【0013】そこで、本発明は、補助エアタンクを必要
とせず、エアスプリング内のエアを大気中に排出せずに
車高上昇及び車高下降(ニーリング)が可能な車高調整
装置を実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車高調整装置では、空圧源からレベリ
ングバルブを介してエアスプリングまでを接続する自動
車高調整回路と、該レベリングバルブ及び該エアスプリ
ングの間に設けたエア切替弁手段と、該エア切替弁手段
を介して該エアスプリングに接続され共通のピストンロ
ッドにより同軸上に連結されたエアシリンダ及びオイル
シリンダと、該オイルシリンダに接続された油圧切替弁
と、油圧源と、該ピストンロッドの位置を検出するスト
ロークセンサと、該エア切替弁手段及び該油圧切替弁を
切替制御し該センサの出力信号によりニーリング時及び
車高中立時に該エアスプリング内のエアを該エアシリン
ダにそれぞれ対応した量だけ貯溜させると共に車高中立
時及び車高上昇時には該油圧源の油圧力により各貯溜エ
アを該エアスプリングに戻す制御手段と、を備えてい
る。
【0015】また、本発明では、上記のエア切替弁手段
を、該エアスプリングと該ニーリング回路との分岐配管
と、該分岐配管と該レベリングバルブとの間に設けた遮
断弁とで構成し、該制御手段が、ニーリング時のみ該遮
断弁を閉じて該エアスプリング内のエアを該ニーリング
回路に貯溜させることができる。
【0016】更に、本発明では、該制御手段が、通常走
行状態の該車高中立状態からニーリング状態への移行時
には該エア切替弁手段を該エアスプリングと該エアシリ
ンダとを連通せしめるよう切替制御すると同時に該油圧
切替弁を該オイルシリンダ内の作動油をオイルタンクに
戻すように切り替えて車両のばね上重量の自重落下作用
力により該エアスプリング内のエアを該エアシリンダの
中間量から最大量まで導入・貯溜させる一方、該ニーリ
ング状態から該車高中立状態への復帰時又は該車高中立
状態から車高上昇状態への移行時には該油圧切替弁を該
オイルシリンダが油圧源と連通するよう切替えて該油圧
源からの作動油圧力による該オイルシリンダ容積の増大
によって該エアシリンダにそれぞれ貯溜させていた最大
量又は中間量のエアをそれぞれ中間量又は最小量まで縮
小させて該エアスプリングに戻すよう制御することがで
きる。
【0017】上記の油圧源は、車両の他の油圧源と共用
することができる。
【0018】
【作用】本発明において制御手段は、ニーリング時に
は、エア切替弁手段を制御してエアスプリングとレベリ
ングバルブとの接続を絶つと共にエアスプリング内のエ
アを車体のばね上重量の自由落下作用によりエアシリン
ダに送る。
【0019】この場合、エアシリンダは、ニーリングモ
ードの車高下降状態において例えば最大のエア貯溜量を
有し、通常走行モードの車高中立状態においては例えば
中間のエア貯溜量を有し、そして車高上昇状態において
は例えば最小のエア貯溜量を有するようにそれぞれのモ
ードに対応した量のエアを貯溜するようになっており、
通常走行状態の車高中立状態からニーリング状態(車高
下降状態)への移行時には制御手段がエア切替弁手段を
切替制御してエアスプリングとエアシリンダとを連通せ
しめると同時に油圧切替弁をオイルシリンダ内の作動油
をオイルタンクに戻すように切り替えて車両のばね上重
量の自重落下作用力によりエアスプリング内のエアをエ
アシリンダの中間量から最大量まで導入・貯溜させる。
【0020】一方、上記のニーリング状態から車高中立
状態へ復帰させる時又は該車高中立状態から更に車高上
昇状態へ移行させる時には、制御手段は、油圧切替弁を
切り替えてオイルシリンダを油圧源と連通させて該油圧
源からの作動油圧力によるオイルシリンダ容積の増大に
よってエアシリンダにそれぞれニーリング状態又は車高
中立状態として貯溜させていた最大量又は中間量のエア
をそれぞれ中間量又は最小量まで縮小させてエアスプリ
ングに戻すよう制御する。
【0021】尚、上記の動作は前輪又は後輪のいずれに
も適用することができ、前輪及び後輪を全体ニーリング
・上昇させるときには、制御手段は、前輪用エアスプリ
ングに対するニーリング・上昇制御に加えて、前輪用エ
アスプリングと同一構成で並列接続された後輪用エアス
プリングに対しても同様にニーリング・上昇動作を実行
させればよく、この全体的なニーリングを中立状態復帰
させ、或いは更に中立状態から車高上昇状態へ移行させ
るときには、制御手段は、前輪用エアスプリングの場合
と同様にして後輪用エアスプリングに、各エアシリンダ
に溜めておいたエアを戻して車体後部及び車体前部を車
高復帰・上昇させることができる。
【0022】上記のように、本発明では、エアスプリン
グ内のエアはエアスプリング内とエアシリンダ内を移動
するだけで大気中に排出されることがなく、従って補助
のエアタンクを必要としない。
【0023】
【実施例】図1は本発明に係る車高調整装置の一実施例
の構成を示したエア配管図であり、この実施例では、図
17に示した従来の自動車高調整回路としてのエアサス
ペンション回路のエアスプリング3a,bとレベリング
バルブ7a,bとの間に三方電磁弁8a,bによって分
岐する車高下降・上昇回路を追加して構成したものであ
る。尚、リアエンジン大型バスのばね上重量は一般的に
Ft:Rrが1:2の割合であることからエアスプリン
グ3(3a,bの総称)の個数も1:2の割合で設定さ
れる。従って、図1に示す実施例においては、Ft用に
1つのニーリング・上昇回路のユニットを使用し、この
ユニットと同じユニットをRr用として2つ使用したも
のを示している。しかし、使用条件・油空圧機器の選定
によってはFt用の1つのユニットだけを使用してもよ
いし、又、Ft,Rr用を統合し1つのユニットにする
ことも可能であり、逆に更に数を増やして複数個のユニ
ットにしてもよい。
【0024】図1において、図17と同じ符号は同じ部
分を示しているのでその説明は省略する。10a,bは
エア切替弁としての三方電磁弁8a,bとエアシリンダ
11a,bとをそれぞれ接続するエア配管17a,b上
に設けた二方電磁弁、12a,bはエアシリンダ11
a,bと同軸上にカップリング13a,bによりそれぞ
れ接続されたオイルシリンダ、14a,bはオイルシリ
ンダ12a,bと後述する油圧源20とを接続するオイ
ル配管18a,b上に設けた油圧切替弁としての複動三
方電磁弁であり、下降側電磁石と上昇側電磁石とを
備え3つの弁位置を持っている。また、各カップリング
13a,bにはストロークセンサ23,24がそれぞれ
接続されている。尚、「車高下降」には車高中立状態→
ニーリング時及び車高上昇状態→車高中立状態への移行
を含み、「車高上昇」にはニーリング時→車高中立状態
又は車高中立状態→車高上昇状態を含むものとする。
【0025】ここで、上記の三方電磁弁8a,bがエア
切替弁手段を構成しており、また、図2(a) 〜(c) に示
すように、エアシリンダ11a,bとカップリング13
a,bとオイルシリンダ12a,bとでエア貯溜装置を
形成し、更にこのエア貯溜装置と、二方電磁弁10a,
bと、複動三方電磁弁14a,bと、後述のスピードコ
ントローラ15a,b、16a,bと、エア配管17
a,b及び油圧配管18a,bとで車高下降・上昇回路
を形成している。尚、エアシリンダ11a,bとオイル
シリンダ12a,bはそれぞれピストンロッド11ab
と12abとを有しているがカップリング13a,bに
より共通のピストンロッドを形成している。また、エア
シリンダ11a,bは図2に示したように、ニーリング
モードの車高下降状態において最大のエア貯溜量を有
し、通常走行モードの車高中立状態においては中間のエ
ア貯溜量を有し、そして車高上昇状態においては最小の
エア貯溜量を有するようにそれぞれのモードに対応した
量のエアを貯溜するようになっている。
【0026】そして、15a,b,16a,bは、オイ
ルシリンダ12a,bと複動三方電磁弁14a,bとの
間に設けられそれぞれ車高下降時及び車高上昇時のオイ
ル流速を調整して車高調整速度を制御するためのスピー
ドコントローラ、19は油圧系がある設定圧力以上にな
らないよう調圧するリリーフバルブである。
【0027】更に、20は油圧源であり、車高下降・上
昇回路専用のものを設けてもよいが、パワーステアリン
グポンプ又は油圧駆動ラジエターファン用油圧ポンプ等
の吐出油の全量を上記の車高下降・上昇回路に振り向け
るようにしてもよい。
【0028】図3はこの構成の制御部を示すブロック図
であり、同図において、21及び22は図15に示した
前扉1c部分又は前扉1c,中扉1d,後扉1e部分全
体をニーリングさせたい場合、それぞれ運転者によって
操作される前輪ニーリングスイッチ及び全体ニーリング
スイッチ、23及び24はそれぞれ上述したようにカッ
プリング13a,bに付属設置されて車体と前後アクス
ルの相対距離を間接的に検出するストロークセンサ、2
5はA/D変換器251とCPU252と出力ポート2
53とを備えた制御手段としてのC/U(コントロール
・ユニット)、26は車高上昇時に操作されるスイッチ
であり、C/U25はこれらのスイッチ21,22,2
6及びセンサ23,24の各出力信号を受けて図1に示
した電磁弁8a,8b,10a,10b,14a,1
4a,14b,14bを制御する出力信号を発生
するものである。
【0029】動作概要 次に、この構成の動作の概要を説明する。尚、図1に
おいては上記のようにFt車高下降・上昇回路とRr車
高下降・上昇回路とが同一のユニットであるのでFt車
高下降・上昇回路に限定して動作を説明する。
【0030】まず、通常走行時にはエア切替弁8aを消
勢しておくのでエアスプリング3aとレベリングバルブ
7aとを連通せしめており、図16に示すような一般的
なバスの自動車高調整回路(エアサスペンション回路)
を形成させている。
【0031】このとき、エアシリンダ11aとオイルシ
リンダ12aとは図2(a) に示すようにそれぞれのピス
トン11aa,12aaが中間位置の車高中立状態に在
り、空気室11a及び油圧室12aにはそれぞれエ
アシリンダ11a及びオイルシリンダ12aの容量の半
分のエア及び作動油が貯溜されている。また、オイルシ
リンダ12aの油圧室12a内には作動油が貯溜され
且つ複動電磁弁14aが閉成されている(中間位置)の
でシリンダ11a,12aの両ピストン11aa,12
aaを固定している。
【0032】次に、車高上昇時には、まず、車高上昇用
スイッチ26が運転者によって投入されてオンになった
ことを検出したC/U25は、エア切替弁(電磁)弁8
a、二方電磁弁10aをオン(励磁状態)にする。これ
によりエアスプリング3aとエアシリンダ11aの空気
室11aとがエア配管17aを介して連通される。こ
の時、バスのばね上重量はエアスプリング3a内エア圧
としてピストン11aaに加わる。ピストン11aaは
このエア圧によりオイルシリンダ12aのピストン12
aaを押すが、この時は複動三方電磁弁14aが閉成し
ているので両ピストンは動かないが、続けて、複動三方
電磁弁14aの車高上昇側電磁石をオンにすると、油
圧源20からの作動油がオイルシリンダ12aに供給さ
れ、オイルシリンダ12aのピストン12aaがこの作
動油圧によりエアシリンダ11aのピストン11aaを
押し込む。
【0033】この結果、図2(a) のように空気室11a
の中間に貯溜されていたエアがエアスプリング3aに
押し戻されて図2(b) の車高上昇状態に移行することと
なる。この場合の車高上昇状態に達したこともトロー
クセンサ23がカップリング13aの位置から検出する
こととなる。
【0034】尚、エアスプリング3aの内圧は数Kg/cm2
程度であり、例えば、パワーテスアリングポンプ吐出圧
は100Kg/cm2超の圧力であるからオイルシリンダ12
aが小口径であっても車体1を持ち上げることが可能で
ある。又、油圧のメリットである速度制御、運転・停止
の制御等が活かせる。
【0035】上記の状態において、車高上昇用スイッチ
26がオフになったこと(中立復帰操作されたこと)を
検出するとC/U25は、複動三方電磁弁14aの車高
復帰側電磁石をオフにする。これにより、エアスプリ
ング3aのエア圧が車両重量によりエアシリンダ11a
に供給され、ピストン11aaがピストン12aaを押
し込む結果、油圧室12aに貯溜されていた作動油が
電磁弁14aを通ってドレインタンクに戻ることによ
り、図2(a) の中立状態に復帰する。
【0036】尚、この車高上昇モードは、車体の前輪及
び後輪を別々に行うことは、その目的上必要無いので、
車体全体を同時に車高上昇させてよい。
【0037】一方、ニーリング時には、まず、前輪用ニ
ーリングスイッチ21が運転者によって投入されてオン
になったことを検出したC/U25は、エア切替弁(電
磁)弁8a、二方電磁弁10aをオン(励磁状態)にす
る。これにより車高上昇時と同様にエアスプリング3a
とエアシリンダ11aの空気室11aとがエア配管1
7aを介して連通され、且つ複動三方電磁弁14aの車
高下降側電磁石をオンにすると、バスのばね上重量は
エアスプリング3a内エア圧がピストン11aa及びピ
ストン12aaを押すことによりオイルシリンダ12a
の油圧室12a内の作動油が複動三方電磁弁14aを
通ってドレンタンク(図示せず)に戻る。この時両ピス
トンの速度を調整するためスピードコントローラ15a
を設けている。
【0038】上記ばね上重量がエア圧としてピストン1
1aaに加わっている限り、ピストン11aaはピスト
ン12aaを押し続け、これによりバス車体は下降(ニ
ーリング)を続ける。この場合の下降の停止は、ストロ
ークセンサ23が、図2(c)のようなカップリング13
aの位置になったことを検出することにより行われる。
【0039】上記の状態において、前輪用ニーリングス
イッチ21がオフになったこと(復帰操作されたこと)
を検出するとC/U25は、複動三方電磁弁14aの車
高復帰側電磁石をオンにする。これにより、油圧源2
0からの作動油がオイルシリンダ12aに供給され、オ
イルシリンダ12aのピストン12aaがこの作動油圧
によりエアシリンダ11aのピストン11aaを押し込
む。この結果、空気室11aに貯溜されていたエアが
エアスプリング3aに押し戻されて図2(a) の車高中立
状態に戻ることとなる。この場合の車高中立状態もトロ
ークセンサ23がカップリング13aの位置が真ん中に
来た時点を検出することとなる。
【0040】これより更に、運転者が全体ニーリングス
イッチ22をオンにすると、C/U25は、まず前述の
制御動作により車体前部を降下させると共に同様の制御
により車体後部も降下させる。
【0041】その後、運転者が全体ニーリングスイッチ
22をオフとすると、C/U25は、Rrエアスプリン
グ3bを復帰さると共にFtエアスプリング3aを復帰
させる。車体後部の復帰の動作は前述の車体前部の復帰
動作と同様である。
【0042】動作詳細 次に、図4乃至図13は図3に示したC/U25内の
CPU252に記憶され且つ実行されるプログラムのフ
ローチャート図であり、これらの図に基づき上記に述べ
た動作概要を詳細に説明する。
【0043】まず、図4において、電源投入後、サブル
ーチンS100にて初期化を行った後、サブルーチンS
200による読み込み処理を行う。これら、図5に示す
ようにステップS201〜S204ではそれぞれスイッ
チ21,22及びストロークセンサ23,24の出力信
号を読み込む。
【0044】そして、この後には車高上昇の動作を行
う。即ち、ステップS240で車高上昇スイッチ26が
投入(オン)されているか否かを判定し、オンのときに
はステップS252へ進み、後輪用のストロークセンサ
24の出力信号から後輪が車高上昇途中(車高中立を含
む)であれば、サブルーチンS254を実行する。この
サブルーチンS254は図12に示されたサブルーチン
S400と同じであり、ステップS401〜S403で
電磁弁8b,10b及び14bをオンにすることによ
り油圧源20からの油圧力により、エアシリンダ11a
の空気室11aに貯溜させていたエアをエアスプリン
グ3aに戻す回路が形成される。そして、後輪の車高上
昇の一連の動作を制御中であることを示すフラグUPR
Rをセットする(同S255)。
【0045】また、ステップS252で車高上昇位置に
達したと判定された場合には、ステップS253で待機
状態のサブルーチンを実行する。このサブルーチンは図
11に示すサブルーチンS450と同じものであり、ス
テップS451〜S453で電磁弁8bのみをオンとし
レベリングバルブ7bの機能を無効にさせているが、他
の電磁弁10b及び14bをオフにすることにより通
常状態に復帰させている。
【0046】この後、今度は前輪のストロークセンサ2
3の出力信号から後輪が車高上昇途中であるか否かを判
定し(同S257)、それぞれ図7及び図8に示したサ
ブルーチンS360及びS310に対応するサブルーチ
ンS258及びS259を実行する。この場合、サブル
ーチンS360及びS310は上記の後輪用のサブルー
チンS450及S400と同様に実行される。そして、
ステップS260では、62及びS363で電磁弁10
a及び14aをオフにして待機状態にさせ、サブルー
チンS310では、前輪の車高上昇の一連の動作を制御
中であることを示すフラグUPFTをセットする。
【0047】上記のステップS240で車高上昇用スイ
ッチ26がオフであることが判定されたときには、ステ
ップS241で車高上昇制御が実行中であるか否かを判
定する。この結果、車高上昇用スイッチ26がオフであ
っても車高上昇制御が実行中であれば、即ち前輪及び後
輪が共に中立状態に戻ったものと判定されない限り(フ
ラグUPRR=0且つUPFT=0でない限り)、ステ
ップS242以下のステップが実行される。
【0048】即ち、まずステップS242においてスト
ロークセンサ24の出力信号から後輪が車高下降途中に
あるのか否かを判定して、途中のときにはサブルーチン
S243を実行し、下降終了したときにはサブルーチン
S245を実行する。これらのサブルーチンS243及
びS245はそれぞれ図10に示すサブルーチンS46
0及び図13に示すサブルーチンS420に対応してお
り、サブルーチンS460ではステップS461〜S4
63で電磁弁8b,10b及び14bを共にオンにす
ることによりエアスプリング3aのエアをエアシリンダ
11aの空気室11aに貯溜させ、サブルーチンS4
20では、電磁弁8b,10b及び14bを共にオン
にすることにより車高の下降を停止させる。そして、ス
テップS246ではステップS255でセットしたフラ
グUPRRをリセットする。
【0049】これらのステップS242〜S246の
後、同様にして前輪のストロークセンサ23の出力信号
からサブルーチンS248、S250及びステップS2
51を実行する。この場合、サブルーチンS248及び
S250はそれぞれ図6及び図9に示されたサブルーチ
ンS370及びS330に対応しており、これらのサブ
ルーチンS370及びS330は上記の後輪に対するサ
ブルーチンS460及びS420にそれぞれ対応してい
る。そして、ステップS251ではステップS260で
セットしたフラグUPFTをリセットする。
【0050】上記のステップS241で車高上昇制御が
実行中であり前輪及び後輪が共に中立状態に戻ったもの
と判定されたとき(フラグUPRR=0且つUPFT=
0のとき)にはステップS300以下のステップが実行
される。
【0051】ステップS300では、車体全体を下げる
全体ニーリングスイッチ22がオンとなっているか否か
を判定し、オンならば下降中と判断し、ステップS44
0へ進むが、オンとなっていない場合、ステップS30
1で車体全体のニーリング作動中を示すフラグKNRR
を判定する。
【0052】全体ニーリングスイッチ22がオフでニー
リング動作中(KNRR=1にセット)であればステッ
プS390へ進むが、車体全体のニーリング作動中でな
ければステップS302へ進む。
【0053】ステップS302では車体前部のみを下げ
る前輪ニーリングスイッチ21がオンか否かを判定し、
オンならば下降中と判断してステップS350へ進む
が、反対にオフであれば車体前部のみニーリング作動中
を示すフラグKNFTをステップS303で判定する。
【0054】この結果、前輪ニーリングスイッチ21が
オフでニーリング作動中であれば(KNFT=1にセッ
ト)ステップS309へ進むが、フラグKNFTが0に
リセットされていればニーリングしていないことを示
し、ステップS306へ進む。
【0055】そして、ステップS306で一定時間毎に
サブルーチンS307(図示せず)で制御系の自己診断
を行い、ステップS308で一定時間、時間待ちした
後、ステップS200に戻る。
【0056】次に車体前部のみの下降→停止→上昇動作
を説明する。
【0057】ステップS302で下降と判定されると、
ステップS350で現在のストローク値(ストロークセ
ンサ23の出力信号)とニーリング最下限値とを比較
し、下降途中であればサブルーチンS370へ進み、車
高が下降し切った(DOWN)と判定されればサブルー
チンS360へ進む。
【0058】サブルーチンS370(Ft下降)の具体
例が図6に示されており、ステップS371〜ステップ
S373で各電磁弁をオンにする。ステップS371〜
ステップS373は通電指示であって実際の通電出力は
別のプログラムに拠るがここでは省略する。
【0059】サブルーチンS370の後、ステップS3
80で車体前部のニーリング作動中を示すフラグKFN
Tをセットする。
【0060】サブルーチンS360(Ft待機)の具体
例が図7に示されており、ステップS361で三方電磁
弁8aのみオンとしてレベリングバルブ7aの機能を停
止させているが、他の電磁弁はすべてオフとし通常状態
に復帰させている。
【0061】ここで、ステップS362において二方電
磁弁10aをオフにしてエアスプリング3aとエアシリ
ンダ11aのエア回路を切っているのは、ニーリング前
と下降停止位置でばね上重量の変動があった場合、即ち
乗客数の減少があった時、エアスプリング3aとエアシ
リンダ11aとが連通しているとエアスプリング3aが
膨張して車高が上がるので、これを最小限抑えるためで
ある。
【0062】次に、車体前部を上昇させて戻す時は、前
輪ニーリングスイッチ21をオフとすればフラグKNF
Tが1にセットされたままなのでステップS309に進
みストロークセンサ23の出力値を判定する。
【0063】ストロークセンサ23の出力信号から車高
復帰したと見做される基準値に達しておらず上昇中であ
ればサブルーチンS310へ進み、ストローク値が基準
値であればサブルーチンS330へ進む。荷重変動で戻
り切れない場合にはサブルーチンS330へ進む。
【0064】サブルーチンS310(Ft上昇)の具体
例が図9に示されており、ステップS311〜S313
で電磁弁8a,10a、14aをオンにすることによ
り油圧源20からの油圧力によるエアシリンダ11aの
空気室11aに貯溜させていたエアをエアスプリング
3aに戻す回路が形成される。
【0065】ステップS309で車高が戻ったと判定さ
れるとサブルーチンS330では図9に示すようにステ
ップS331〜ステップS333で電磁弁8a,10
a、14aをオフとし、通常のエアサスペンション回
路に復帰させ、ステップS340でニーリング作動を示
すフラグKNFTを0にリセットする。
【0066】次に、車体全体をニーリングさせる全体ニ
ーリングスイッチ22をオンに運転者が操作した場合、
まず、ステップS300で全体ニーリングスイッチ22
がオンか否かを判定し、オンと判定されたときには、ス
テップS440でストロークを判別する。
【0067】この場合、下降途中であれば図10に示す
サブルーチンS460(Rr下降)を処理する。尚、こ
のサブルーチンS460はサブルーチンS370と同じ
であるため説明は省略する。
【0068】この後、ステップS380で一連のニーリ
ング作動を示すフラグKNFTを1にセットする。これ
は下降途中で全体ニーリングスイッチ22をオフにした
場合、車高を復帰させてから通常のエアサスペンション
回路に戻す目的でステップS309→サブルーチンS3
10/S330の処理を行わせるためである。
【0069】ステップS440で車体後部の下降終了を
判定したときには、サブルーチンS450で図11に示
すように停止/待機の回路形成の指示を出力する。
【0070】このRrの処理に引き続きステップS35
0へ進みFtの処理を行う。従ってFtとRrは同時に
下降を始め、Ft又はRrの何れかの下降作動が早く終
了して待機状態となっても他方の下降処理が継続され
る。
【0071】全体ニーリングスイッチ22をオフとする
と車高復帰動作を始めるが、ステップS470でフラグ
KNRRがセットされているのでステップS301から
ステップS390へ進む。
【0072】ステップS390で上昇途中(上昇開始前
も含む)であれば図12に示すステップS400へ進
み、上昇終了と見なされればステップS420へ進む。
このステップS400はステップS310と同じなので
説明は省略する。
【0073】図13に示すサブルーチンS420はRr
動作終了を示すものでこの動作はステップS330と同
じである。
【0074】ステップS400,ステップS420に引
き続きステップS309→ステップS310/ステップ
S330を処理するのでFtとRrの上昇は同時に開始
されFtとRrの何れかが先に終了してもフラグKNF
T,KNRRが別個にセットされているため他方の上昇
指示が継続される。
【0075】そして、ステップS430及びステップS
340で共にニーリング作動を示すフラグKNFT,K
NRRが0にリセットされると全ての制御が終了したこ
とになり、ループはステップS303からステップS3
06へ進む。
【0076】図14は、本発明に係る車高調整装置に用
いるエア切替弁手段と車高下降・上昇回路の変形例を示
したものであり、ここでは、図1に示す実施例の三方電
磁弁8aを取り除きその代わりに遮断弁としての二方電
磁弁10a’を用い、この二方電磁弁10a’と分岐配
管30とでエア切替弁手段を構成し、車高下降・上昇回
路を、エア貯溜装置(エアシリンダ11aとカップリン
グ13aとオイルシリンダ12aとで構成されたもの)
と、スピードコントローラ15a,16aと、複動三方
電磁弁14aと、エア配管17a及び油圧配管18aと
で構成し、分岐配管30を介してエアスプリング3aと
二方電磁弁10aとに接続した構成を採っている。尚、
同図はFt用の回路のみを示しているが本実施例におい
ても図1の実施例と同様にRr用回路としてFt用回路
と同一のユニットを使用する。
【0077】図14において、通常走行時は、二方電磁
弁10a’をオフとしエアスプリング3aとレベリング
バルブ7a及び車高下降・上昇回路とを連通させてい
る。そして、ニーリング時及び車高上昇時には二方電磁
弁10a’をオンにして車高下降・上昇回路とレベリン
グバルブ7aとの間を遮断する。これ以外の制御は図1
に示した実施例と同様に行われる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る車高調
整装置においては、エアシリンダとオイルシリンダとを
同軸上に配置し、ニーリング時には各エアスプリング内
のエアを車体重量によりエアシリンダに移動・貯溜させ
ると共に車高上昇時には逆にエアシリンダ内のエアをオ
イルシリンダに接続された油圧源からの油圧によりエア
スプリングに戻すように車高中立時に車高上昇及びニー
リングに必要なエアを予め貯溜できるようにエアシリン
ダとオイルシリンダの容量を確保するように構成したの
で、下記の特有の効果を得ることができる。エアを大
気中に排出せずに車高の上昇と下降動作を実現できるの
で補助エアタンクが必要無くまたエアコンプレッサの長
時間連続運転による耐久性の低下を防止できる。車体
を前傾のみのニーリングでなく、全体をニーリングさせ
ることができる。従来のニーリングにおける車高復帰
より上昇速度を早くすることができる。
【0079】更に、本発明に係る車高調整装置において
は、エアシリンダとオイルシリンダと組合せたものを使
用できるので安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車高調整装置の一実施例の構成を
示す配管図である。
【図2】本発明に係る車高調整装置で使用するエア貯溜
装置としてのエアシリンダとオイルシリンダとの組合せ
の実施例の構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係る車高調整装置の制御部(C/U)
を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る車高調整装置の制御部において実
行されるプログラム全体のフローチャート図である。
【図5】図4のフローチャートにおける読込みサブルー
チンの具体的なフローチャート図である。
【図6】図4のフローチャートにおけるフロント下降サ
ブルーチンのフローチャート図である。
【図7】図4のフローチャートにおけるフロント下降後
待機サブルーチンのフローチャート図である。
【図8】図4のフローチャートにおけるフロント上昇サ
ブルーチンのフローチャート図である。
【図9】図4のフローチャートにおけるフロント終了サ
ブルーチンのフローチャート図である。
【図10】図4のフローチャートにおけるリア下降サブ
ルーチンのフローチャート図である。
【図11】図4のフローチャートにおけるリア下降後待
機サブルーチンのフローチャート図である。
【図12】図4のフローチャートにおけるリア上昇サブ
ルーチンのフローチャート図である。
【図13】図4のフローチャートにおけるリア終了サブ
ルーチンのフローチャート図である。
【図14】本発明に係る車高調整装置の変形例の構成を
部分的に示す配管図である。
【図15】従来から一般的なエアサスペンション装着車
を示した概略図である。
【図16】従来から一般的なエアサスペンション装着車
のエア制御回路を示した配管図である。
【図17】従来から知られたニーリング機構を含む車高
調整装置のエア制御回路を示した配管図である。
【図18】車両の車高上昇が必要な事例を示した図であ
る。
【図19】従来から知られた車高上昇機能付のニーリン
グ機構の配管図である。
【符号の説明】
3a 前輪エアスプリング 3b 後輪用エアスプリング 6,6c,17a,17b,18a,18b 配管 7a,7b レベリングバルブ 8a,8b エア切替弁 10a,10a’,10b 二方電磁弁 11a,11b エアシリンダ 12a,12b オイルシリンダ 13a,13b カップリング 14a,14b 複動電磁弁 23,24 ストロークセンサ 30 分岐配管 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空圧源からレベリングバルブを介してエ
    アスプリングまでを接続する自動車高調整回路と、該レ
    ベリングバルブ及び該エアスプリングの間に設けたエア
    切替弁手段と、該エア切替弁手段を介して該エアスプリ
    ングに接続され共通のピストンロッドにより同軸上に連
    結されたエアシリンダ及びオイルシリンダと、該オイル
    シリンダに接続された油圧切替弁と、油圧源と、該ピス
    トンロッドの位置を検出するストロークセンサと、該エ
    ア切替弁手段及び該油圧切替弁を切替制御し該センサの
    出力信号によりニーリング時及び車高中立時に該エアス
    プリング内のエアを該エアシリンダにそれぞれ対応した
    量だけ貯溜させると共に車高中立時及び車高上昇時には
    該油圧源の油圧力により各貯溜エアを該エアスプリング
    に戻す制御手段と、を備えたことを特徴とする車高調整
    装置。
  2. 【請求項2】 該エア切替弁手段が、該エアスプリング
    と該ニーリング回路との分岐配管と、該分岐配管と該レ
    ベリングバルブとの間に設けた遮断弁とから成り、該制
    御手段が、ニーリング時のみ該遮断弁を閉じて該エアス
    プリング内のエアを該ニーリング回路に貯溜させること
    を特徴とした請求項1に記載の車高調整装置。
  3. 【請求項3】 該制御手段が、通常走行状態の該車高中
    立状態からニーリング状態への移行時には該エア切替弁
    手段を該エアスプリングと該エアシリンダとを連通せし
    めるよう切替制御すると同時に該油圧切替弁を該オイル
    シリンダ内の作動油をオイルタンクに戻すように切り替
    えて車両のばね上重量の自重落下作用力により該エアス
    プリング内のエアを該エアシリンダの中間量から最大量
    まで導入・貯溜させる一方、該ニーリング状態から該車
    高中立状態への復帰時又は該車高中立状態から車高上昇
    状態への移行時には該油圧切替弁を該オイルシリンダが
    油圧源と連通するよう切替えて該油圧源からの作動油圧
    力による該オイルシリンダ容積の増大によって該エアシ
    リンダにそれぞれ貯溜させていた最大量又は中間量のエ
    アをそれぞれ中間量又は最小量まで縮小させて該エアス
    プリングに戻すよう制御することを特徴とした請求項1
    又は2に記載の車高調整装置。
  4. 【請求項4】 該油圧源を、車両の他の油圧源と共用す
    ることを特徴とした請求項1乃至3のいずれかに記載の
    車高調整装置。
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