JP3111097B2 - レーザーcvd薄膜形成装置 - Google Patents

レーザーcvd薄膜形成装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】レーザー光束を制御するレーザー
光制御手段を備え、レーザー光束を基板の薄膜形成面の
近傍で、且つこの面に概平行に照射して、基板上に薄膜
を形成するレーザーCVD薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなレーザーCVD薄膜
形成装置においては、その膜厚制御(所定の膜厚を得る
ための制御、あるいは平面的に均等な膜厚を得るための
制御)は、以下のような手法でおこなわれていた。即
ち、膜厚が所定の膜厚に達したかどうかについては、そ
の成膜時間を経験的に決定しておき、この時間制御によ
って判断したり、薄膜上の特定点の膜厚を成膜状態で測
定し、これによって成膜完了を判断していた。一方、膜
面全体で均一な膜厚を得るための制御としては、レーザ
ー光束の膜形成面に対する照射角度を変更して調節をお
こなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の場合においても膜厚制御は基本的には経験的なデータ
の蓄積を基にしておこなわれるものであり、薄膜形成段
階において積極的に成膜制御をおこなうことはなった。
さて、レーザーCVD薄膜形成装置においては、励起用
のレーザー光線束の伝播方向下流でのエネルギー低下に
起因して、下流側に形成される薄膜が上流側の薄膜より
薄く形成されやすい。そのため、励起用のレーザー光線
束を伝播経路の下流側ほど基板に近ずけることが提案さ
れているが、この近接度合いについても、成膜進行段階
における制御はおこなわれず、薄膜制御はその理想的な
状態でおこなわれているわけではない。そこで本発明の
目的は、成膜段階において積極的に成膜状況を制御し、
均一な膜厚を備えた薄膜形成がおこなえるレーザーCV
D薄膜形成装置を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明によるレーザーCVD薄膜形成装置の特徴構成
は、レーザー光束の光路に沿って基板上に形成される薄
膜の膜厚を検出する膜厚検出手段と、レーザー光束の薄
膜形成面に対する照射角度もしくは距離あるいはそれら
の両方を変更するレーザー光束照射調節手段とを備え、
さらに、膜厚検出手段の検出結果に基づいてレーザー光
束照射調節手段を動作制御する膜厚調整手段が設けられ
ていることにあり、その作用・効果は以下のとおりであ
る。
【0005】
【作用】本願のレーザーCVD薄膜形成装置において
は、成膜進行状態で、膜厚検出手段によりレーザー光線
束の光路に沿って膜厚が検出される。そして、この検出
結果に基づいて膜厚調整手段がレーザー光束照射調節手
段を動作制御し、光路方向の膜厚が良好に調節・制御さ
れる。(膜厚制御の例としては、光路方向に厚みが変化
している場合は、その照射角度を変更し、成膜速度の制
御等は、照射距離を変化させる。)
【0006】
【発明の効果】従って本願の構成を採用することによ
り、成膜段階において積極的に膜厚の分布状態を確実に
把握し、成膜状態に応じてレーザー光束を位置・方向制
御することにより、均一な膜厚を備えた薄膜形成がおこ
なえるようになった。
【0007】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1に本願のCVD薄膜形成装置1の構成が示されてい
る。このCVD薄膜形成装置1は、所謂レーザーCVD
薄膜形成装置であり、加熱体により供給される熱エネル
ギーと、レーザー光束によって供給される光エネルギー
により原料ガスの励起・膜形成をおこなうものである。
このレーザーCVD薄膜形成装置は、従来の単純なCV
D薄膜形成装置より低温で膜形成をおこなうことが可能
であるため、基板等に熱的ダメージを与えること少な
く、良好な膜形成が行える利点がある。以下に、半導体
(IC、LSI等)基板4上に、薄膜層6を形成する場
合を例に採って説明する。ここで、基板4はシリコン基
板を例にとるものとし、この基板4上に絶縁膜あるいは
不動態化膜である酸化シリコンの薄膜6を形成するもの
である。
【0008】この装置1は、装置内に、その内圧が調節
可能な薄膜形成室1aを備え、この薄膜形成室1a内に
原料ガスgを供給する原料ガス供給路2(この原料ガス
供給路2の薄膜形成室1aに開口する部位はノズル2a
とされている)と、これを薄膜形成室1aから排出する
原料ガス排出路3とを備えて構成される。この薄膜形成
室1aは、中央部1cに、薄膜形成の対象となる円盤形
状の基板4(上部側が薄膜形成面4aとなっている。)
が載置される基板保持台7が配設される。また、この基
板保持台7は、内部に抵抗加熱体8を備えたものであ
り、この加熱体8により原料ガスg、成膜中の薄膜6が
加熱される。さらに、この薄膜形成室1aにはレーザー
光照射用窓10が設けられ、この窓10より導入される
レーザー光束9により基板上部域の原料ガスgが励起さ
れる。ここで、光源18より照射されるレーザー光束9
は、レーザー光制御装置11(レーザー光制御手段と呼
ぶ)により制御されるのであるが、図示するようにレー
ザー光制御装置11は、そのレーザー光束9の照射角度
(基板保持面に対する照射角度)及び照射距離(基板保
持面に対する離間位置等)を駆動調節機構12(レーザ
ー光束照射調節手段と呼ぶ)により変更調節可能とされ
ている。さらに、この駆動調節機構12は、後述する膜
厚検出装置13(膜厚検出手段と呼ぶ)の検出情報に基
づいて、これを制御する膜厚調整装置14(膜厚調整手
段と呼ぶ)と接続されている。膜形成にあたっては、こ
の基板保持台7及びその近傍部が、形成に適する温度に
保持されて薄膜6形成がおこなわれる(加熱は上記の抵
抗加熱体8による。)。
【0009】以下に、本願のレーザーCVD薄膜形成装
置1に備えられている膜厚検出装置13について説明す
る。この検出装置13は、レーザーCVD薄膜形成装置
1の基板4に対向する上部部位に備えられており、光反
射率技術を応用するものである。ここで、光源として
は、指向性、輝度、安定性が非常に高いHe−Neレー
ザーのビーム(6328Å)が使用される。この技術に
おいて必要な各媒体間の反射率は鏡面からの反射光強度
と薄膜6からの反射光強度との比より簡単に算出でき
る。また、薄膜6の膜厚変化に伴うエネルギー反射率
は、モニター光が垂直入射の場合、
【0010】
【数1】
【0011】ここで、 n0:空気、あるいは真空の
屈折率 n1:薄膜の屈折率 n :基板の屈折率 δ:位相変化(δ=4πn1d/λ) d :膜厚 λ:モニター光の波長(6328Å) となる。従って、ある膜厚を蒸着したい場合、位相変化
を考慮し、その反射光強度になるまで蒸着を行えばよ
い。また、エネルギー反射率の時間変化の微分をとる
と、蒸着速度も見積もることができる。また、基板4上
の窓15を基板4よりも大きくとることにより、モニタ
ー光源と光検出口を二次元的に基板上を走査し、基板の
前面の反射率を測定することによって、薄膜6の厚さを
二次元的に求める(マッピング)構成とされている。本
考案は前記の方法を採用した装置系に、パーソナルコン
ピュータ、A/D変換器、GP−IBボード、I/Oボ
ード等を備えることによって薄膜6からの反射光強度検
出ならびにモニター光源と光検出口の走査が自動化さ
れ、薄膜作製中に常時膜厚測定、蒸着速度測定を得る。
ここで、この走査方向はレーザー光束の光路に沿う方向
も含まれている。そして、このようにして計測される膜
厚の状況に従って、薄膜調整装置14によって駆動調節
機構12が作動制御され、レーザー光制御装置11にお
けるレーザー光束9の照射角度(基板保持面に対する照
射角度)及び照射距離(基板保持面に対する離間位置
等)の制御がおこなわれるのである。また、薄膜作製が
異常なときには、連動機構17を介してレーザー光制御
装置11に備えられているシャッター16を作動させ、
シャッターをする、真空蒸着の場合には、抵抗加熱装置
8を停止できるようになっている。以下に本願の装置1
を使用して、基板4上に薄膜6を形成する状態について
説明する。この薄膜形成室1a内は抵抗加熱体8により
約350℃程度の温度域に保持され、原料ガス供給路2
の先端に配設されたノズルより原料ガスgとしてのSi
4及びN2Oが供給される。原料ガスの流量は60〜1
00cc/min程度である。この原料ガスgはノズル
から基板上部域4aに拡散流下する。そして、この原料
ガスgはこの部位4aにおいて、抵抗加熱体8によりエ
ネルギーの供給を受ける。一方、レーザー光照射用窓1
0より入射するレーザー光束9からもエネルギーの供給
を受ける。結果、この基板上部位4aで励起されるとと
もに、解離し、初期の段階においては核として基板4上
に落下し、核形成が終了するとこの核を中心として基板
4上でSiO2膜となって成長する。このようにして基
板4上における膜生成を完了することができる。
【0012】〔別実施例〕さらに上記の実施例において
は、Si基板上にSiO2膜を形成する例について説明
したが、原料ガスとして、(SiH4 NH3)、(Si
26 NH3)を一対として使用して、SiN膜を形成
する場合についても、本願の構成を採用することが可能
である。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願のレーザー光CVD薄膜形成装置の構成を
示す図
【符号の説明】
1 レーザーCVD薄膜形成装置 4 基板 4a 薄膜形成面 6 薄膜 9 レーザー光束 11 レーザー光制御手段 12 レーザー光束照射調節手段 13 膜厚検出手段 14 膜厚調整手段 16 シャッター機構 18 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 茂 京都府京都市下京区中堂寺南町17 株式 会社関西新技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−33813(JP,A) 特開 昭61−113233(JP,A) 特開 平4−3632(JP,A) 特開 平4−3633(JP,A) 特開 平3−215757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 16/00 - 16/56 H01L 21/205 H01L 21/31

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光束(9)を制御するレーザー
    光制御手段(11)を備え、前記レーザー光束(9)を
    基板(4)の薄膜形成面(4a)の近傍で、且つこの面
    (4a)に概平行に照射して、前記基板(4)上に薄膜
    (6)を形成するレーザーCVD薄膜形成装置であっ
    て、 前記レーザー光束(9)の光路に沿って前記基板(4)
    上に形成される薄膜(6)の膜厚を検出する膜厚検出手
    段(13)と、 前記レーザー光束(9)の前記薄膜形成面(4a)に対
    する照射角度もしくは距離あるいはそれらの両方を変更
    するレーザー光束照射調節手段(12)とを備え、さら
    に、前記膜厚検出手段(13)の検出結果に基づいて前
    記レーザー光束照射調節手段(12)を動作制御する膜
    厚調整手段(14)が設けられているレーザーCVD薄
    膜形成装置。
  2. 【請求項2】 前記膜厚検出手段(13)が、He−N
    eレーザーを使用し、光干渉法により前記薄膜(6)の
    膜厚を検出する請求項1記載のレーザーCVD薄膜形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光制御手段(11)に、前
    記レーザー光束(9)の照射を遮断するシャッター機構
    (16)が備えられており、 前記膜厚検出手段(13)が異常膜厚を検出した場合
    に、前記シャッター機構(16)を働かせる連動機構
    (17)が、前記膜厚検出手段(13)とシャッター機
    構(16)との間に設けられている請求項1記載のレー
    ザーCVD薄膜形成装置。
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