JP3110838U - 足部防水カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、靴底を防水シートで覆うことで水の浸入を確実に防止するとともに歩行時に靴が滑るのを防止することができる足部防水カバーを提供することを目的とするものである。
【解決手段】防水シート体1の外底面には足裏形状に形成された第一滑り止めシート体2が貼着されており、内底面には第二滑り止めシート体3及び4が足裏の前部及び後部に貼着されている。また、防水シート体1の外側面には、止着手段としてゴム紐5及び6が固定されており、外底面の足裏の後部には、止着手段としてゴム紐7が固定されている。そして、防水シート体1に足部を挿入してゴム紐で締付装着すれば、水の浸入を確実に防止でき、また、内外に滑り止めシート体が設けられているので、地面との間の滑り及び靴底と防水シート体との間の滑りを確実に防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】防水シート体1の外底面には足裏形状に形成された第一滑り止めシート体2が貼着されており、内底面には第二滑り止めシート体3及び4が足裏の前部及び後部に貼着されている。また、防水シート体1の外側面には、止着手段としてゴム紐5及び6が固定されており、外底面の足裏の後部には、止着手段としてゴム紐7が固定されている。そして、防水シート体1に足部を挿入してゴム紐で締付装着すれば、水の浸入を確実に防止でき、また、内外に滑り止めシート体が設けられているので、地面との間の滑り及び靴底と防水シート体との間の滑りを確実に防止できる。
【選択図】図1
Description
本考案は、靴を含めた足部全体を防水性のカバーで覆う足部防水カバーに関する。
雨天時又は降雪時に歩行する場合において、靴を含む足部全体が濡れることを防止するために様々な防水カバーが提案されている。例えば、特許文献1には、薄くて伸縮に耐えられる素材からなるレインコート部に底板部を取り付け、レインコート部の上部にはずり落ち防止のためのバンドを付けた靴のレインコートが記載されている。また、特許文献2には、薄手のビニール等の防水材料で長靴状に形成された本体と、上部に通気孔及び緊縛用紐を付けたゴルフ場専用使い捨て靴カバーが記載されている。また、特許文献3には、筒型の軟性プラスチック製で固定用リボンが一体形成された防水靴カバーに、靴の踵を出す長円形の穴を設けた点が記載されている。特許文献4には、長尺幅広楕円状の先端をしたビニール等の袋で、靴を履いたまま足元から股下位までソックスを履く感覚で履き、その上部側面をフック付きクリップで止め、輪ゴムで締め付けるようにした防水カバーが記載されている。
実開平7−18602号公報
登録実用新案第3046199号公報
登録実用新案第3035824号公報
特開2004−275656号公報
上記の特許文献では、ビニール製の防水カバーで足部を覆うことで雨天時や降雪時に足部が濡れるのを防止しているが、特許文献2又は3に記載されているように、底部から靴底が露出するタイプでは、露出部分から雨水等が滲み込みやすくなり、カバー内を水が浸入して靴下やズボンを濡らしてしまうおそれがある。特許文献1又は4では、底部から靴底が露出せずこうした問題は生じないが、特許文献4では、靴底がビニールで覆われるため歩行中に滑りやすくなるおそれがあり、特許文献1では底板が付いているもののやはり靴底がビニールに接しているためレインコート内で靴が滑りやすくなるおそれがある。
そこで、本考案は、靴底を防水シートで覆うことで水の浸入を確実に防止するとともに歩行時に靴が滑るのを防止することができる足部防水カバーを提供することを目的とするものである。
本考案に係る足部防水カバーは、袋状の防水シート体と、防水シート体の外底面に貼着された第一滑り止めシート体と、防水シート体の内底面に貼着された第二滑り止めシート体と、防水シート体を足部に密着させる止着手段とを備えていることを特徴とする。さらに、前記第一滑り止めシート体は、足裏形状に形成されていることを特徴とする。さらに、前記第二滑り止めシート体は、足裏の前部形状及び後部形状に形成されていることを特徴とする。さらに、前記止着手段は、前記防水シート体の外側面に固定された紐状弾性部材と、前記防水シート体及び前記第一滑り止めシート体の間に固定された紐状弾性部材とを備えていることを特徴とする。
上記のような構成を有することで、防水シート体の外底面に貼着された第一滑り止めシート体及び防水シート体の内底面に貼着された第二滑り止めシート体を有しているので、歩行時の地面との間の滑り止め及び防水シート体と靴との間の滑り止めを同時に達成することができる。すなわち、歩行動作では、靴底を地面に圧接した状態で足部を前から後に移動させるようになるため、防水シート体のままでは滑ってしまい非常に歩きにくくなるが、第一滑り止めシート体が外底面に貼着することで、そうした問題点を解消できる。また、同様に靴底と防水シート体との間でも滑りやすくなるが、第二滑り止めシート体により滑ることがなくなり、通常の歩行動作を行うことができるようになる。
また、第一滑り止めシート体を足裏形状に形成することで防水シート体と地面との間の滑りを確実に防止でき、第二滑り止めシート体を足裏の前部形状及び後部形状に形成することで靴底と防水シート体との間の滑りを防止するとともに第一滑り止めシート体との重ね合せ部分が前部及び後部のみになり、中央部分が薄くなって底部の柔軟性を十分確保できる。
また、止着手段として、防水シート体の外側面に固定された紐状弾性部材を設けることで足首から上部の締付を行い防水シート体のずり落ちを防止するとともに、防水シート体及び第一滑り止めシート体の間に固定された紐状弾性部材を設けることで踵から足首にかけて紐状弾性部材で締め付けて歩行動作時の前後方向への防水シート体のずれを確実に防止することが可能となる。
以下、本考案を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本考案を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本考案は、以下の説明において特に本考案を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本考案に係る実施形態の外観斜視図を示している。袋状に形成された防水シート体1は、ポリエチレン等の高分子材料からなり、柔軟性があり歩行時に破れない程度の強度を備えたものを用いる。防水シート体1の大きさは、靴を履いたままで足部が挿入可能な大きさであればよく、特に限定されない。したがって、市販されているビニール袋をそのまま用いることも可能である。
防水シート体1の外底面には、足裏形状に形成された第一滑り止めシート体2が貼着されている。第一滑り止めシート体2は、ウレタンゴム等の高分子材料からなり、防水シート体1の外底面に接着剤により全面を貼着されている。第一滑り止めシート体2は、防水シート体1と同様な柔軟性を有しており、滑り止め効果を向上させるために多数の孔部を形成して凹凸状を呈するようにしてもよい。
防水シート体1の内底面には、足裏の前部に対応する位置に第二滑り止めシート体3が貼着されており、足裏の後部に対応する位置に第二滑り止めシート体4が貼着されている。いずれの第二滑り止めシート体もウレタンゴム等の高分子材料からなり全面を接着剤により貼着されている。そして、第一滑り止めシート体2と同様に柔軟性を有し、滑り止め効果を向上させるために多数の孔部を形成して凹凸状を呈するようにしてもよい。
また、防水シート体1の外側面には、止着手段としてゴム紐5及び6がそれぞれ固定されている。ゴム紐5は、外側面の上部に配置されており、中央部分に接着テープ52を貼着して防水シート体1に固定されている。そして、ゴム紐5の両端部には、一対の係止金具51が取り付けられている。ゴム紐6は、外側面の下部に配置され、ゴム紐5と同様に中央部分を接着テープ62で固定されるとともに両端部には一対の係止金具61が取り付けられている。
また、防水シート体1の外底面には、第一滑り止めシート体2との間に止着手段としてゴム紐7が挟持されて固定されている。ゴム紐7は、中央部分を防水シート体1の外底面の足裏の後部に配置されて接着テープ72により固定されさらにその上に第一滑り止めシート体2が被覆するように貼着されている。ゴム紐7についても、ゴム紐5及び6と同様に両端部に一対の係止金具71が取り付けられている。
図2は、本実施形態を足部に装着した状態での断面図を示している。また、図3は、防水シート体1の内底面を上方から見た図を示しており、図4は、防水シート体1の外底面を下方から見た図を示している。第一滑り止めシート体2は、足裏形状に形成されているので、靴底全体と地面との間に配置されて歩行動作時の滑り止めの機能を果たす。そして、歩行動作時に地面にかかる圧力が大きくなる内底面の足裏の前部と後部にはそれぞれ第二滑り止めシート体3及び4が設けられているので、靴底と防水シート体1との間の滑りについても確実に防止される。
このように、防水シート体1の外底面及び内底面にそれぞれ滑り止めシート体を設けているので、歩行動作時に地面で滑ったり防水シート体1がずれるといった不都合を防止することが可能となる。また、内底面には圧力のかかる前部及び後部のみに滑り止めシート体を設け、足裏の中央部分には滑り止めシート体がないので、滑り止めシート体が重ね合わされて柔軟性が失われるといったことを避けることができる。
なお、本実施形態では、第二滑り止めシート体を前部及び後部に分けて配置しているが、柔軟性が確保されるのであれば、第二滑り止めシート体を一体化してもよい。その場合には中央部分の幅を狭くしたり、厚さを薄くしたりすればよい。
図5は、本実施形態を足部に装着した状態の外観図を示している。止着手段として防水シート体1に固定されたゴム紐5及び6は、足部のふくらはぎ部分と足首部分に巻き付けて一対の係止金具を引っ掛けることで締付装着される。そのため、防水シート体1の上部が下にずり落ちることを防止できる。また、歩行動作時には足首部分が最も動くが、ゴム紐6で足首部分を締め付けることで、歩行動作時の防水シート体1のずれ防止にもなる。 ゴム紐7は、足裏後部から足部の甲部にかけて巻き付けられて両端の係止金具を引っ掛けて締付装着されているので、歩行動作時に最もずれやすい踵部分において第一滑り止めシート体2及び第二滑り止めシート体4が靴底からずれるのを防止できる。
以上のように、靴底全体を防水シート体1で完全に覆われるので、水の浸入を確実に防止できるとともに、靴底と防水シート体との間の滑りは第二滑り止めシート体により確実に防止され防水シート体と地面との間の滑りは第一滑り止めシート体により確実に防止できる。
図6は、本実施形態を折畳んで収納状態とする過程を示す説明図である。まず、図6(a)に示すように、第一滑り止めシート体2が上に位置するように防水シート体1の底面部を折畳む。この状態では、ゴム紐5から7は、すべて上面に位置するようになっている。次に、第一滑り止めシート体2の両側部に沿って縦方向の折目で防水シート体1の両側を内方に折畳むようにする(図6(b))。こうして折畳むことで、第一滑り止めシート体2及びゴム紐5から7は防水シート体1により覆われた状態となる。そして、細長に折畳まれた状態の防水シート体1を横方向の折目で二つ折することで、コンパクトな収納状態に折畳むことができる。さらに小さくしたい場合には、図6(c)の状態からさらに二つ折すればよい。このように折畳むことで、ゴム紐や滑り止めシート体が外部に露出していないため取り扱いが容易になる。
1 防水シート体
2 第一滑り止めシート体
3 第二滑り止めシート体
4 第二滑り止めシート体
5 ゴム紐
6 ゴム紐
7 ゴム紐
2 第一滑り止めシート体
3 第二滑り止めシート体
4 第二滑り止めシート体
5 ゴム紐
6 ゴム紐
7 ゴム紐
Claims (4)
- 袋状の防水シート体と、防水シート体の外底面に貼着された第一滑り止めシート体と、防水シート体の内底面に貼着された第二滑り止めシート体と、防水シート体を足部に密着させる止着手段とを備えていることを特徴とする足部防水カバー。
- 前記第一滑り止めシート体は、足裏形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の足部防水カバー。
- 前記第二滑り止めシート体は、足裏の前部形状及び後部形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の足部防水カバー。
- 前記止着手段は、前記防水シート体の外側面に固定された紐状弾性部材と、前記防水シート体及び前記第一滑り止めシート体の間に固定された紐状弾性部材とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の足部防水カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005001847U JP3110838U (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 足部防水カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005001847U JP3110838U (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 足部防水カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3110838U true JP3110838U (ja) | 2005-06-30 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3169154U (ja) * | 2011-03-03 | 2011-07-21 | 幸三 倉橋 | スソカバー |
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2005
- 2005-04-01 JP JP2005001847U patent/JP3110838U/ja not_active Expired - Fee Related
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