JP3110325U - 住生活管理用の操作パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】
主として集合住宅の住民が、自己の住戸について防犯と安全性を確実に設定でき、且つ住戸関連情報を指示画面で容易に確認できるようにする。
【解決手段】
住戸ごとに取り付けた閉域ネットワークのノードに無線または有線で接続し、個々の住戸内の壁面に取り付け、透明プレート裏側の一部に液晶の操作表示画面を配置するとともに、実質的に平坦で透明なプレートの数字マークおよび機能マーク上にタッチパネルを張設し、所定の数字および機能に対応したタッチパネル上の座標が指で押し下げられた時にその入力を受け付ける。
【選択図】 図1

Description

本考案は、機能的に設計された住生活管理用の操作パネルに関し、主として集合住宅の住民が自己の住戸について防犯と安全性を確実に設定でき、且つ住戸関連情報を指示画面で容易に確認できる操作パネルに関する。
大型マンションやビルディングなどの集合住宅では、住民の快適な生活環境を補佐する管理人が常駐し、管理人によって住宅管理、不在者宅に届いた宅配便の代理受取りおよび共用施設の施錠管理などの業務を行っている。最近では、集合住宅のセキュリティ関係の技術が発展し、火災発生や泥棒の侵入などを遠隔監視することが可能となり、異常発生時には管理人や警備会社に直接連絡するセキュリティシステムなども設置されている。このようなセキュリティシステムを採用し、集合住宅がいっそう大型化すると管理業務がいっそう複雑になって専門化してしまう。
この反面、専従管理人が常駐すると管理経費が高くなるために、居住者に24時間のセキュリティサービスを提供する代わりに、常駐管理人が不在の集合住宅も多くなっている。管理人が不在のマンションについて、特開2002−207810号は、サーバ管理によって管理人業務を代行する「管理人代行システム」を提案している。このシステムでは、管理会社側が管理業務の効率を高めることができても、集合住宅の住民は、管理人の不在によっていっそう不便になる。例えば、マンションの受付端末で音声メッセージおよび画像を登録しても、宅配業者以外の一般市民が音声メッセージや画像を使用することは少ない。共用施設の予約を暗証番号によって行うと、暗証番号を失念して共用施設の鍵を取り出せない事態が頻発する。
特開2002−207810号公報
マンションなどの集合住宅は、管理業務を住民の快適な生活を維持・発展させる観点から、マンション管理人の常駐を廃止するべきではない。本考案者は、管理人の業務をいっそう充実させ、管理人が不在になる夜間および土曜・日祝日に管理業務を補完する住生活管理システムを既に提案している。この住生活管理システムでは、タッチパネル式の専用端末機を用いて各種の回覧板や掲示板などの生活情報を取得し且つ集合住宅付近の状況を随時に確認でき、専用端末機によってインターネットに自由に常時接続し、さらに各住戸ごとにメールアカウントを割り当てて電子メールの送受信が可能であり、この専用端末機は住戸内のどこにおいても住民が簡単に操作できる。
前記の専用端末機は、多量のデータ保存が可能であるうえに、インターネット接続や電子メールの送受信なども行えて非常に多機能ではあっても、実際にその機能を総て活用できる住民は少なく、製造コストが相当に高いうえに操作も比較的複雑化している。さらに、この専用端末機は、住戸内のどこへでも持ち運び自由であるため、リビングルーム、寝室、ダイニングルームのいずれでも場所でも使用できる代わりに、テーブルや棚から落下させて破損したり、浴室に持ち込んで故障が発生したり、紛失などの事態が頻発しやすい点も問題であった。
本考案は、快適な住生活を維持するために提案されたものであり、集合住宅などの住民が自己の住戸に関するセキュリティなどを容易に設定・解除できる住生活管理用の操作パネルを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、住戸内の壁面に取り付けた際に塵挨が付着することが少なく、汚れても塵挨を除去しやすい住生活管理用の操作パネルを提供することである。
本考案に係る住生活管理用の操作パネルは、住戸ごとに取り付けた閉域ネットワークのノードに無線または有線で接続する。この操作パネルは、個々の住戸内の壁面に取り付け、透明プレート裏側の一部に液晶の操作表示画面を配置するとともに、実質的に平坦で透明なプレートの数字マークおよび機能マーク上にタッチパネルを張設する。この操作パネルでは、所定の数字および機能に対応したタッチパネル上の座標が指で押し下げられた時にその入力を受け付ける。この操作パネルには、金属フレーム内に所定の電気回路を収納し、さらに音声出力手段を設置すると好ましい。
本考案の操作パネルは、集合住宅において、住戸ごとに取り付けた閉域ネットワークのノードに無線または有線で接続することができる。この操作パネルは、平坦な透明プレートの0〜9の数字マークおよび複数個の機能マーク上にタッチパネルを張設し、該透明プレートを個々の住戸内の壁面に中空の金属フレームを介して取り付け、適宜の発色手段を金属フレーム内に収納して表側から隠蔽されるように設置するとともに、透明プレートの一部に液晶の操作表示画面を配置してもよい。
本考案の操作パネルは、平坦な透明プレートの0〜9の数字マークおよび複数個の機能マーク上にタッチパネルを張設し、該透明プレートを個々の住戸内の壁面に中空の金属フレームを介してボルトで取り付け、適宜の発色ライトおよびスピーカを金属フレーム内に収納して表側から隠蔽されるように設置するとともに、透明プレートの一部に液晶の操作表示画面を配置してもよい。この操作パネルにより、家庭内電気機器、電気、ガス、セキュリティなどに関する異常事態が発生すれば操作表示画面へメッセージが送信され、スピーカから警報または異常内容が音声出力され且つ発色ライトが点滅し、家賃滞納の場合にはメッセージが送信されて発色ライトが赤色に点灯する。
本考案を図面によって説明すると、本考案に係る操作パネル1は、実質的に平坦で透明なプレート2からなり、該プレートには0〜9の数字マーク8および複数個の機能マーク10がプリントされている。機能マーク10は、図1において「取消」、「機能設定」、「警備」、「外出」、「在宅」、「通知解除」をプリントしているが、これらは適宜変更可能である。実質的に透明なプレート2は、無色または色付きの透明だけでなく、部分的または全面的な柄入りならびに半透明も包含する。
操作パネル1では、プレート2の数字マーク8および機能マーク10上にタッチパネル11(図3)用の透明スクリーンを密に張設し、これによってプレート2の透明性を維持している。操作パネル1において、機能マーク10による設定入力は、可能な限り指1本で選択できることが望ましい。透明プレート2において、各数字マーク8および機能マーク10を指で直接触れると、タッチパネル11におけるX,Y方向の抵抗値の検知により、該タッチパネルの押し下げ位置を特定でき、所定のコマンド入力が可能になる。例えば、操作表示画面3において、数字マーク8の接触による入力数字を大きく明確に表示し、機能マーク10の接触による入力機能を数字の下方に表示する。この入力数字を入力機能と組み合わせることにより、セキュリティ予約の時間設定と解除時刻の設定、住戸におけるセキュリティ場所の特定、連絡事項の変更などが可能である。
操作パネル1において、液晶の操作表示画面3は、カラーまたはモノクロ液晶のいずれでもよい。操作表示画面3によって、静止画像やリアルタイムな動画像を確認することを可能にするには、少なくとも6インチ程度のDSTNカラー液晶が必要であり、例えば640×480ドットで256色表示以上であると好ましい。操作表示画面3で静止画像や動画像を表示しない場合には、所定の画像を携帯端末に転送できるように機能設定できることが望ましい。
操作パネル1で用いる発色手段は、小型の発色ライト26であっても発光ダイオードのいずれでもよく、該発色ライトは赤色や青色に発色する蛍光管であると好ましい。音声出力手段は、小型のスピーカ22であっても、半導体のLSIを使った音声合成装置でもよい。操作パネル1には、図8に示すように内蔵マイクを取り付け、より簡単な音声数字入力を可能としたり、機器取扱いを音声指示するようにしてもよい。
本考案に係る操作パネル1は、集団住宅として図4のようなマンション56だけでなく、病院の病棟、サナトリウム、商業ビル内の加盟商店、雑居ビル内の中小企業、一定区域内の商店や個人住宅などの一括管理に広範囲に適用できる。操作パネル1を用いる住生活管理システムは、閉域ネットワーク(LAN)のノードを住戸ごとに取り付け、該ノードは通常ハブまたはルータであり、ハブ32であればSNMPエージェント機能を有するインテリジェント・ハブを用いる。
本考案の操作パネル1は、タッチパネル式のコマンド入力であり、パソコンなどの電子機器に精通していない老人や子供でも容易に操作できる。操作パネル1には、データ保存および着脱可能なスマートメディア(商標名)やコンパクトフラッシュ(商標名)などを接続可能に構成してもよく、これらのカードを取り替えるだけでデータ保存量を容易に増やせる。操作パネル1において、データ保存についてハードディスク、CD−RW、DVD−RWなどのドライブを搭載してもよい。
本考案に係る操作パネルでは、住戸の住民が実質的にワンタッチで自己の住戸に関するセキュリティを設定・解除でき、セキュリティに関する情報および管理者側からの情報を操作表示画面においてその都度迅速に表示する。しかも単なる情報の表示だけでなく、音声出力手段からの注意や警報ならびに発色手段の点滅や点灯で住民に的確に連絡するから、住民の情報の見落としや誤解などを未然に防止できる。本考案の操作パネルは、簡単に操作できて信頼性が高く、集合住宅の場合には、共用部の玄関ドアの開閉、宅配ロッカの錠開閉なども住戸内で行うことができる。本考案の操作パネルは、集合住宅において管理人が不在の夜間および土曜・日祝日に管理業務を十分に補完できる。
本考案に係る操作パネルは、数字マークおよび機能マークをプリントした実質的に平坦で透明なプレートからなり、住戸内の壁面に取り付けた際に塵挨が付着しにくく、汚れても塵挨を簡単に除去することができる。本考案の操作パネルは、大部分が透明のプレートであるので、壁面が特殊なデザインであっても容易にマッチし、住戸のインテリアを損なうことがない。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案は実施例に限定されるものではない。本考案に係る操作パネル1は、図1に例示するように、ポリカーボネートなどの透明プラスチックの矩形プレート2を有する。液晶の操作表示画面3は、平坦な透明プレート2の裏側に配置し、透明プレート2の表側ではほぼ左上方向に位置する。透明プレート2は、例えば、矩形環状の金属フレーム7を介して住戸内の壁面5に垂直に六角穴付きボルト6で固着すればよい。
透明プレート2は、操作表示画面3の部分を除いて、数字マーク8である「0」〜「9」、機能マーク10である「取消」、「機能設定」、「警備」、「外出」、「在宅」、「通知解除」をプレート全体に分配表示している。それぞれの数字マーク8および機能マーク10上には、タッチパネル11(図3)用の透明スクリーンを密に張設する。このスクリーンは、感圧式または静電式のアナログ抵抗膜である。
数字マーク8および機能マーク10の所定位置を指で直接触れると、タッチパネル11におけるX,Y方向の抵抗値の検知により、該タッチパネルの押し下げ位置を特定する。例えば、図示しないけれども、タッチパネル11は、ガラス基板、フィルム、制御板とによって構成され、これらをフレキシブルフラットケーブルで接続するとともに、X電極とY電極に相当する透明ITO抵抗膜をガラス基板とフィルムの対向面にそれぞれ塗布している。通常の状態では、双方の電極に相当する抵抗膜(電極)が接触しないように微小なサイズのドットスペーサで分離されている。タッチパネル11が押し下げられると、X電極とY電極とが接触して所定の抵抗値を検知できる。
図3は操作パネル1の制御構成を例示するブロック図であり、出力信号などが伝送される操作CPU12および内蔵のLCDコントローラ14の機能を合わせ持っている。例えば、CPU12として高速処理可能なRISC系CPUを採用し、数十キロバイトのCASHメモリ16を装備すると、音声のミドルウエア処理が可能になる。音声データは、音声シリアル出力インターフェース18を経由して、μ−Lawなどの標準フォーマットでCODEC20に送られ、CODEC20でアナログデータに変換され、スピーカ22から音声出力する。金属フレーム7内に収納したスピーカ22からの音声は、フレーム外側壁の小孔23(図2)を通って放射される。
操作表示画面3への表示データは、操作CPU12からSDRAM24を経て読み出され、LCDコントローラ14でフォーマット変換および階調制御などを行った後に、操作表示画面3へ転送する。金属フレーム7内に収納した発色ライト26への点滅または点灯データは、操作CPU12から信号がインバータ28を経て送られる。また、数字マーク8および機能マーク10からの入力は、タッチパネル11におけるX,Y方向の抵抗値を検知することにより、X電極とY電極とに分割された電圧を変換器36でA/D変換してから、操作CPU12で読み取ればよく、この際に操作表示画面3のダイナミック点灯制御なども行う。
液晶の操作表示画面3は、例えば、大きい書体の数字、カナ文字、英文字および画像を表示できる5行程度表示のモノクロ液晶である。操作表示画面3によって、図4に示す訪問者を確認する玄関設置のカメラ76,駐車場設置のカメラ78,付設公園設置のカメラ80などが撮影した画像を直接見たり、デジタルレコーダ66に保存されたリアルタイムな動画像、過去の撮影記録および防犯センサ時の画像を確認できることが望ましい。
矩形環状の金属フレーム7は、図2に示すように横断面が逆U字形の中空体であり、その外寸は透明プレート2の矩形外周よりも若干小さい。金属フレーム7内には、その上方部に発光手段である棒状の発色ライト26を配置し、左側部に音声出力手段であるスピーカ22を配置し、さらにこれらの部品への配線を収納している。
図4は、操作パネル1を用いた住生活管理システムの一例であり、図5に例示するように、操作パネル1は各住戸の末端ハブ32とLAN接続する。末端ハブ32は、例えば、SNMPエージェント機能を有するインテリジェント・ハブであるかまたはルータであり、ノードにおいてIPアドレスを設定して必要なデータを授受する方法が定まっている。末端ハブ32には、別の制御用ハブ34をカスケード接続したり、他のパソコン36、LAN用電力メータ38やガスメータ40をLAN接続したり、PC電話機やテレビ電話機などを取り付けてもよい。無線LANのアクセスポイント機42を末端ハブ32に接続し、該アクセスポイント機に市販パソコン44、ハードディスクドライブやプリンタなどを無線接続することも可能である。
制御用ハブ34は、図示のように家庭用電気機器のエアコン、ビデオ、給湯器などのHA用端子とLAN接続でき、それぞれに特定のIPアドレスを付与する。このLAN接続には、留守番電話、テレビジョン、扉の開閉器、浴槽の給湯コントローラなどを加えてもよい。これらの電気機器は、光ファイバ網46のインターネットを経て、管理センター48の管理サーバ50(図6)と接続されている。一方、電力メータ38およびガスメータ40は、光ファイバ網46のインターネットを経て電力会社やガス会社のデータセンタ(図示しない)に接続され、それぞれに特定のIPアドレスを付与する。電力メータ38およびガスメータ40から、個々の住戸における電気やガスの使用量を自動的に送信することにより、月々の検針作業が不要になる。
住民が在宅している場合には、操作パネル1において住宅内の制御サーバ54およびハブ34を経由して各電気機器のオンオフを監視且つ操作できる。外出の場合には、携帯電話のような携帯端末(図示しない)でメール送信し、管理センター48のサーバ50から制御サーバ54およびハブ34を経由して各電気機器を遠隔操作できる。異常事態が発生すれば、管理センター48から操作パネル1の操作表示画面3および携帯端末へメッセージが送信され、スピーカ22から警報を音声出力するとともに、発色ライト26が点滅する。この結果、集合住宅の住民がどこにいても、各電気機器の運転開始・停止、録画開始・停止、チャンネル変更、温度設定、湯量設定などを的確に制御でき、その結果を操作パネル1の操作表示画面3および携帯端末によって確認できる。
また、電気やガスに関して事故発生の可能性がある場合には、電力会社やガス会社のデータセンタ側から遮断することができ、その報告を操作パネル1の操作表示画面3および携帯端末へメッセージを送信し、スピーカ22から注意内容を音声出力するとともに、発色ライト26が点滅する。この報告の場合には、発色ライト26を赤色に点滅させて住民に注意を促すことが望ましい。
図4に示す住生活管理システムは、全41戸のマンション56内に設置したファイルサーバおよびメールサーバを含む情報サーバ58と、ウェブサーバの制御サーバ54とを有し、両サーバを含むLANを構築した例である。サーバ54,58は、基幹8P−ハブ60に連結され、さらにメインルータ62および光回線終端装置64を介して100Mbpsの光ケーブルからなる光ファイバ網46に接続する。所望に応じて、基幹ハブ60には、ストリーミングサーバおよびデジタルレコーダ66および住戸ごとのシーケンシャルスイッチャ68を連結する。メインルータ62は、所定のIPアドレスを有し、インターネット網46からの侵入やデータ破壊に対するセキュリティ機能を有する。
基幹ハブ60は、スタッカブル・ハブであってスイッチング機能付き集線装置であり、該基幹ハブには、さらに3台の中継8P−ハブ70,71,72を連結する。中継ハブ70は、マンション56の1階から3階に2台ずつ設置した4P−ルータ74と連結する。中継ハブ71は、マンション56の4階から6階に2台ずつ設置した4P−ルータ75と連結する。中継ハブ72は、玄関設置のカメラ76,駐車場設置のカメラ78,付設公園設置のカメラ80とLAN接続する。全12台のルータ74,75は、マンション56の住戸ごとに取り付ける末端8P−ハブ32(図5)と連結する。カメラ76,78,80の撮影画像は、操作パネル1へのコマンド入力によって操作表示画面3に表示させたり、携帯端末で確認することができる。
図6は、マンション56における個々の住戸のセキュリティシステムの具体例である。図6から明らかなように、ウェブサーバである制御サーバ54(図4参照)は、マンション56内においてHI制御装置82および管理情報送信機84と接続する。HI制御装置82には、警報発信機(図示しない)を介して管理情報送信機84を取り付け、該発信機はVHX警報発信装置と送信機用インターフェイスとで構成する。管理情報送信機84は、緊急通報器、異常通報器および防犯センサなどの警備機器・スイッチ類に警報信号を発信する。管理情報送信機84は、ISDN回線などの一般回線網85またはパケット通信網を経由して管理センター48の管理サーバ50でリモートアクセスできる。
HI制御装置82には、各住戸に設置する住宅総合盤90をそれぞれ連結し、この際に総合盤90との間に警報監視盤(図示しない)を介在させてもよい。住宅総合盤90は、各住戸に関する非常ベル、防犯ドアセンサ、防災センサ類、ガス漏れセンサ、緊急通報、非常通報などの異常信号を受信し、住戸玄関のインターホン機能を有する。また、HI制御装置82は、共用部玄関の施錠機86、宅配ロッカの施錠機87、エレベータの昇降機88および管理室親機89と接続して制御し、管理情報送信機84とも接続する。所望に応じて、HI制御装置82によって、マンション56の電力制御盤、給水ポンプ、排水ポンプ、受水槽、火災報知器、エレベータなども制御し、マンション自体のセキュリティも確立できる。
訪問者の来訪や宅配便の配達などがあった場合には、訪問者確認のカメラ76(図4)、宅配ロッカの施錠機87などから、制御サーバ54を介して自動的に操作パネル1の操作表示画面3へメッセージを送信し、スピーカ22からの警報の音声出力および発色ライト26を点灯させる。このような連絡は、管理人が親機89を操作して操作パネル1へ送信してもよい。この際には、発色ライト26は青色などに点灯できると好ましい。
住民は、在宅の場合には、操作パネル1において、制御サーバ54およびHI制御装置82を経由して各住戸のセキュリティすべき場所を選択でき、その場所は操作表示画面3で確認できる。ガス漏れなどの異常事態が発生した際には、管理センター48から操作表示画面3へメッセージが送信されるとともに、スピーカ22から異常内容を音声出力し、さらに発色ライト26を赤色点滅させて住民に注意を促す。住民が外出する場合には、操作パネル1において「警備」および「外出」の機能マーク10を押した後に、玄関のドアを施錠すれば所定のセキュリティが設定され、帰宅して玄関のドアを解錠すればセキュリティが解除される。
自宅のセキュリティを設定しないで外出した場合には、外出先から携帯端末で自宅のセキュリティを設定できる。このため、HI制御装置82は、設備異常通報装置(図示しない)およびデータ変換アダプタ92を経てパケット通信網(DoPa網)などの携帯電話の中継基地局94に連結している。また、異常事態または留守中に来客があった住戸の住民には、携帯端末へ直接通報する。
一方、管理センター48では、一般回線網85を経由して管理情報送信機84と接続するデータ受信機(図示しない)を設置し、該データ受信機を管理サーバ50にシリアル接続する。管理サーバ50はメールサーバを構成しても、該メールサーバを別個に設置してもよい。このデータ受信機は、1台の管理サーバ50に対して1台から8台を設置できる。管理センター48は、管理サーバ50およびメールサーバなどによってLANを構成している。このため、管理サーバ50は、メールサーバへメール転送でき、該メールサーバはルータ(図示しない)を介してインターネットに参加する。管理センター48において、インターネットの接続機器は、携帯電話、PIAFS規格のPHS、デスクトップパソコンなどであり、これらの接続機器は、管理サーバ50からメールサーバへ転送された電子メールを閲覧できる。
図7には、操作パネル1から管理センター48までのデータ入出力経路の概略を示す。操作パネル1は、マンション56内の情報サーバ58とLAN接続しており、該サーバは光回線終端装置64から光ファイバ網46を経由して管理センター48のASPサーバ96に接続し、ASPサーバ96によって情報サーバ58のデータおよび管理情報をリアルタイムに更新する。ASPサーバ96にはデータサーバ97をLAN接続し、所定のデータをリアルタイムに更新する。また、管理組合の情報は、理事長などの組合員から送付されるe−メールのデータは、データサーバ97に入力して更新すればよい。所望に応じて、更新情報を操作パネル1の操作表示画面3へ送信する。
データサーバ97を銀行情報センター98と専用線で連絡することにより、住民個人の個人データから銀行口座番号、預金残高、引き落としデータなどをデータサーバ97に送り、ASPサーバ96を経て情報サーバ58(図4)へデータ送信する。集団住宅の家賃、管理費、修繕積立金などが銀行口座から自動引き落としであると、銀行への入金が不足した際に、その事態を操作パネル1の操作表示画面3へ警告メッセージを送信し、操作パネル1のライト26を赤色に点灯させて住民に注意を促す。自動引き落としでないならば、同様の警告を管理室親機89から行えばよい。
管理センター側では、マンション56の各住戸について、火災、ガス漏れ、緊急通報などの事態が発生すると、該当するセンサやリレーを起動して住宅総合盤90を経て送信機84に異常データを出力し、異常事態が回復すれば復旧データを出力する。この異常・復旧データは、一般回線網85を介して管理センター48の受信機にデータ伝送する。管理サーバ50は、この受信機からの伝送データを所定の管理プログラムによって処理し、事故発生マンション56の責任担当者を選んで電話コールを行い、連絡用の電子メールをメールサーバに転送する。この結果、インターネット対応の携帯電話やパソコンなどの接続機器を所有する管理センター48の担当グループは、インターネットにアクセスして任意に連絡文書を閲覧でき、責任担当者は電話連絡後に通知内容を確認できる。
管理センター48の責任担当者は、接続機器からDTMF信号を送信機84へ伝送することにより、該送信機で制御する設備機器を遠隔操作できる。この設備機器は、各住戸の非常通報器やドアホン、共用部玄関の施錠機86、宅配ロッカの施錠機87などであり、これらの作動や停止の指示を接続機器からその電話番号をコールすることで遠隔操作が可能である。また、ストリーミングサーバおよびデジタルレコーダ66を利用すれば、該サーバを共用部の玄関や駐車場などのカメラと接続させ、各住戸ごとにシーケンシャルスイッチャ68に室内モニタ、玄関モニタ、ドアホンなどを連結してもよい。この場合、インターネットなどを介して、接続機器において各共用部の動画像をリアルタイムで取得したり、留守中の訪問者記録や防犯センサ作動時の室内動画像を確認できる。
図8は本考案の変形例を示し、実施例1と同様の部材には同じ図番を用いている。操作パネル100の透明プレート102は、数字マーク8である「0」〜「9」、機能マーク10である「取消」、「機能設定」、「警備」、「外出」、「在宅」、「通知解除」をプリントし、これらは「通知解除」を除いてプレート右側に寄せている。操作表示画面3の下方には内蔵マイク(図示しない)を取り付け、該マイクへの音声入力孔104をプレート102に形成する。この内蔵マイクより、より便利な音声コマンド入力ができ、音声数字入力および機器取扱いを音声指示することも可能になる。また、この内蔵マイクを介して、玄関前の訪問者、集団住宅の管理人らとも連絡できる。
金属フレーム7内には、上方に赤色発色のライト26および下方に青色発色のライト106を収納し、両ライトは表側から隠蔽されるように設置されている。セキュリティに関して異常事態が発生すれば赤色ライト26が点滅し、家賃滞納の場合には赤色ライト26が点灯する。また、訪問者の来訪や宅配便の配達などがあった場合には、青色ライト106が点灯する。
本考案に係る操作パネルの一例を示す正面図である。 図1の矢印方向から見た操作パネルの一部切欠き側面図である。 図1の操作パネルの制御構成を示すブロック図である。 操作パネルを用いる住生活管理システムの一例を概略的に示すブロック図である。 図4のシステムにおける各住戸のLAN配線の説明図である。 図4のシステムにおける制御サーバによる制御部分を示す概略ブロック図である。 図4のシステムにおいて、管理センターから操作パネルまでのデータ入出力経路を概略的に示す説明図である。 本考案の変形例を示す操作パネルの正面図である。
符号の説明
1 操作パネル
2 透明プレート
3 操作表示画面
7 金属フレーム
8 数字マーク
10 機能マーク
11 タッチパネル
22 スピーカ
26 発色ライト

Claims (4)

  1. 住戸ごとに取り付けた閉域ネットワークのノードに無線または有線で接続する操作パネルであって、個々の住戸内の壁面に取り付け、透明プレート裏側の一部に液晶の操作表示画面を配置するとともに、実質的に平坦で透明なプレートの数字マークおよび機能マーク上にタッチパネルを張設し、所定の数字および機能に対応したタッチパネル上の座標が指で押し下げられた時にその入力を受け付ける住生活管理用の操作パネル。
  2. 集合住宅において、住戸ごとに取り付けた閉域ネットワークのノードに無線または有線で接続する操作パネルであって、平坦な透明プレートの0〜9の数字マークおよび複数個の機能マーク上にタッチパネルを張設し、該透明プレートを個々の住戸内の壁面に中空の金属フレームを介して取り付け、適宜の発色手段を金属フレーム内に収納して表側から隠蔽されるように設置するとともに、透明プレートの一部に液晶の操作表示画面を配置する住生活管理用の操作パネル。
  3. 金属フレーム内に所定の電気回路を収納し、さらに音声出力手段を設置する請求項1または2記載の操作パネル。
  4. 集合住宅において、住戸ごとに取り付けた閉域ネットワークのノードに無線または有線で接続する操作パネルであって、平坦な透明プレートの0〜9の数字マークおよび複数個の機能マーク上にタッチパネルを張設し、該透明プレートを個々の住戸内の壁面に中空の金属フレームを介してボルトで取り付け、適宜の発色ライトおよびスピーカを金属フレーム内に収納して表側から隠蔽されるように設置するとともに、透明プレートの一部に液晶の操作表示画面を配置することにより、家庭内電気機器、電気、ガス、セキュリティなどに関する異常事態が発生すれば操作表示画面へメッセージが送信され、スピーカから警報または異常内容が音声出力され且つ発色ライトが点滅し、家賃滞納の場合にはメッセージが送信されて発色ライトが赤色に点灯する住生活管理用の操作パネル。
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