JP3109911U - 薄型コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】全体高さが減らされると共に、良好なシールド効果を提供して電気信号伝送不安定の現象を改善し、また接続時の固定効果を提供する薄型コネクタの提供。
【解決手段】基板に組付けられてＬＣＤの電気信号接続に用いられる薄型コネクタ１であり、絶縁本体２、シールド４、導電端子３、及び接続遮蔽板５を具え、該シールドが単一片式とされて第１固定ピンを具え、また、接続遮蔽板が導電端子と絶縁本体の間に組付けられ、該接続遮蔽板にネジ孔を具えた取付アーム５０が設けられ、且つ該取付アームの一端が延伸され並びに折り曲げられてソルダーアーム５１と固定挿入溝５２が設けられている。
【選択図】図１

Description

本考案は一種の薄型コネクタに係り、特に、基板に組付けられてＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）の電気信号接続に供され、部品が減らされ、体積が薄く、シールド効果が良好で、且つ接続時の固定効果を具えた薄型コネクタの構造に関する。

マザーボードに組付けられてＬＣＤの電気信号接続に供されるコネクタは、その伝送するデータが大きいために導電端子の数量が多く、且つ薄型化された絶縁本体内に組付けられるため、これら導電端子は緊密な方式で配列される。また、電気信号を安定して伝送して伝送品質を確保するため、このようなコネクタは一般に金属シールドにより絶縁本体の外周面が被覆され、これにより外界の雑音の干渉が防止されている。

該金属シールドは外周面を被覆し、外界の雑音の干渉を防止できるが、絶縁本体内に緊密に配列された導電端子は電気信号伝送過程に相互にクロストークを発生し得て、それが電気信号伝送の安定と品質に影響を与え得る。さらに、周知の絶縁本体の高さは射出成形の要求に制限されるために往々にして低減不能で、更に金属シールドは絶縁本体の外周面を被覆するため、全体の高さを軽薄短小の設計趨勢に適合させることができない。

本考案は一種の薄型コネクタを提供することを目的とし、それは、良好なシールド効果を提供して、周知の電気信号伝送不安定の現象を改善し、且つ、全体高度が低減されたものとする。

以上の目的を達成するため、本考案は一種の薄型コネクタを提供し、その主要な特徴は、コネクタのシールドが単一片式とされてそれに第１固定ピンが設けられて、絶縁本体との組付けに供され、別に、コネクタのマザーボードの接地回路と連通する接続遮蔽板が設けられ、該接続遮蔽板に取付アームとソルダーアームが設けられ、且つ取付アームとソルダーアームの間に固定挿入溝が設けられ、該取付アームに接続されるコネクタと相互に係合する固定孔が設けられ、ソルダーアームはコネクタのマザーボードに半田付けされる。

以上の特徴に係り、そのうち取付アームは接続遮蔽板より一体且つ垂直に延伸されている。
更に、本考案の別の特徴は、金属シールドに第２固定ピンが設けられ、絶縁本体にこれに対応する固定溝が設けられ、第２固定ピンが該固定溝に組付けられた後、該金属シールドの横向きの移動を防止することにある。

請求項１の考案は、基板上に組付けられてＬＣＤとの電気信号接続に用いられる薄型コネクタであり、該薄型コネクタは、絶縁本体、導電端子、シールド、及び接続遮蔽板を具え、
該絶縁本体は長軸と短軸を具えた扁平長方形体とされ、長軸に沿って延伸され相互に対応する接続面と接合面、該接続面と接合面の間をそれぞれ接続する上面、底面、及び両側面、及び、両側面に近接する固定エリアを具え、該接続面に接続溝が設けられ、接続溝の内壁に接合面を貫通する収容孔が設けられ、該固定エリアに近接して第１取付孔が設けられ、該固定エリア内に第２取付孔が設けられ、
該導電端子は、前記収容孔に収容され、接触部、干渉部及びソルダー部を具え、
該シールドは、絶縁本体の上面に組付けられ、単一片式とされ、絶縁本体の第１取付孔に対応する第１固定ピンが設けられ、
該接続遮蔽板は長方形とされて導電端子と絶縁本体の間に組付けられ、その短辺の両側に長辺と相互に垂直を呈して第２取付孔に嵌合される取付アームと、基板に半田付けされるソルダーアームが設けられ、該取付アームに対応するコネクタと相互に係合する固定孔が設けられ、且つ取付アームとソルダーアームの間に固定挿入溝が設けられたことを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項２の考案は、請求項１記載の薄型コネクタにおいて、第１取付孔が絶縁本体の上面を貫通する長円孔とされ、且つその長軸が絶縁本体の短軸に対応することを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項３の考案は、請求項２記載の薄型コネクタにおいて、第２取付孔が長円孔とされ、その長軸が第１取付孔の長軸と相互に垂直を呈することを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項４の考案は、請求項３記載の薄型コネクタにおいて、嵌め溝が第１取付孔と第２取付孔の間の絶縁本体に設けられ、シールドに嵌め溝に対応する第２固定ピンが設けられ、該第２固定ピンはシールドの側端より一体に延伸され並びに折り曲げられて形成され、該嵌め溝に嵌合することを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項５の考案は、請求項４記載の薄型コネクタにおいて、第１固定ピンがシールドの側端より一体に延伸され並びに折り曲げられて形成され、その折り曲げられた部分の対向する両側端にフックが形成されて第１取付孔と干渉を形成するよう組み合わされることを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項６の考案は、請求項１記載の薄型コネクタにおいて、固定挿入溝が取付アームより一体に延伸され並びに９０度の二回の折り曲げにより形成されたことを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項７の考案は、請求項６記載の薄型コネクタにおいて、ソルダアームが固定挿入溝より一体に延伸され固定挿入溝の折り曲げ方向と逆方向の９０度の二回の折り曲げにより形成されたことを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項８の考案は、請求項７記載の薄型コネクタにおいて、接続遮蔽板の接合面に位置する一側に、フックを具えた複数のピンが設けられ、絶縁本体の接続溝内に、これらピンに対応する挿入孔が設けられ、これにより、接続遮蔽板が干渉を形成するように絶縁本体に組付けられたことを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項９の考案は、請求項８記載の薄型コネクタにおいて、取付アームに近接する接続遮蔽板に接地ピンが設けられ、該接地ピンのソルダー部が折り曲げられてマザーボードの接地回路と表面実装により接続されることを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項１０の考案は、請求項９記載の薄型コネクタにおいて、固定孔が方形孔とされたことを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項１１の考案は、請求項１０記載の薄型コネクタにおいて、取付アームと第２固定ピンに、干渉部が設けられ、該干渉部の側端に干渉を形成するための凸粒が形成されたことを特徴とする、薄型コネクタとしている。
請求項１２の考案は、請求項１１記載の薄型コネクタにおいて、接続遮蔽板の面上に弾性を具えた複数の上板が設けられたことを特徴とする、薄型コネクタとしている。

本考案の薄型コネクタは、基板に組付けられてＬＣＤの電気信号接続に用いられる薄型コネクタであり、絶縁本体、シールド、導電端子、及び接続遮蔽板を具え、該シールドが単一片式とされて第１固定ピンを具え、また、接続遮蔽板が導電端子と絶縁本体の間に組付けられ、該接続遮蔽板にネジ孔を具えた取付アームが設けられ、且つ該取付アームの一端が延伸され並びに折り曲げられてソルダーアームと固定挿入溝が設けられている。以上の構造により、本考案は、その全体高さが減らされると共に、良好なシールド効果を提供して電気信号伝送不安定の現象を改善し、また接続時の固定効果を提供する。

図１、２に示されるように、本考案の薄型コネクタ１は、絶縁本体２、導電端子３、シールド４、及び接続遮蔽板５を具えている。そのうち、絶縁本体２は長軸と短軸を具えた扁平長方形体とされ、長軸に沿って延伸され相互に対応する接続面２０、接合面２１、及び該接続面２０と接合面２１の間を接続する上面２２、底面２３、及び両側面２４、２５、及び両側面２４、２５に近接する固定エリア２６を具えている。そのうち、接続面２０に接続溝２０１が設けられて対応するコネクタの挿入に供され、接続溝２０１の内壁に接合面２１を貫通する収容孔２０２（図５）が設けられ、導電端子３を収容する。また、該固定エリア２６に近接して第１取付孔２７が設けられ、それは絶縁本体２の上面２２の長円孔を貫通してシールド４の組付けに供される。且つその長軸は絶縁本体２の短軸に対応する。また、該固定エリア２６内に第２取付孔２８が設けられ、それも長円孔とされて接続遮蔽板５の取付に供され、その長軸は第１取付孔２７の長軸と垂直を呈する。更に、第１取付孔２７と第２取付孔２８の間に、嵌め溝２９が設けられてシールド４の横向きの位置決めに供される。

導電端子３は、収容孔２０２に収容され、接触部３０、干渉部３１及びソルダー部３２を具えている。該シールド４は、絶縁本体２の上面２２に組付けられ、単一片式とされ、絶縁本体２の第１取付孔２７に対応する第１固定ピン４０が該シールド４の側端より一体に延伸され並びに折り曲げられ、且つ折り曲げ部の対向する両側にフック４０１が形成されて、第１固定ピン２７と干渉を発生するように組み合わされる。また、嵌め溝２９に対応するように第２固定ピン４０２が設けられ、それはシールド４の側端より一体に延伸され並びに折り曲げられて該嵌め溝２９に嵌合され、且つ側面に凸粒４０３が設けられて組付け時の干渉効果を提供する。更に、図４及び図７に示されるように、第１固定ピン４０は上から下に干渉を形成するように第１取付孔２７に取付られ（図４）、第２固定ピン４０２は嵌め溝２９内に嵌合され、こうしてシールド４の上下及び左右が強固に組付けられる。

図１を再度参照されたい。接続遮蔽板５は長方形とされて導電端子３と絶縁本体２の間に組付けられ、その短辺の両側に長辺と相互に垂直を呈して第２取付孔２８に嵌合される取付アーム５０と、基板に半田付けされるソルダーアーム５１、及び、取付アーム５０とソルダーアーム５１の間に位置する固定挿入溝５２が設けられている。そのうち、該取付アーム５０には対応するコネクタと係合される方形固定孔５０１が設けられている。該固定挿入溝５２は取付アーム５０より一体に延伸され並びに９０度の二回の折り曲げにより形成される。該ソルダーアーム５１は固定挿入溝５２より一体に延伸され並びに逆方向に９０度の二回の折り曲げにより形成される。また、取付アーム５０の側端に干渉用の凸粒５０２が設けられている。また、該取付アーム５０に近接する接続遮蔽板５の両側に接地ピン５３が設けられ、そのソルダー部５３１が適宜折り曲げられてマザーボードの接地回路と表面実装により接続される。更に、該接続遮蔽板５の面上に弾性を具えた複数の上板５４が設けられ、これにより対応するコネクタとの接続が更に強固とされる。且つ、接合面２１の一側にフックを具えた複数のピン５５が設けられ、絶縁本体２の接続溝２０１内の、これらピンに対応する挿入孔（図示せず）が設けられ、これにより、接続遮蔽板が干渉を形成するように絶縁本体に組付けられる。

図１と共に図３から図７を参照されたい。本考案の薄型コネクタ１を組み立てる時は、まずこれら導電端子３を絶縁本体２の収容孔２０２に組付け（図５）、更に接続遮蔽板５を接続溝２０１により絶縁本体２内に組付け、並びに取付アーム５０を干渉を形成するよう第２取付孔２８に組合せ（図６）、同時に、これらピン５５を接続溝２０１内の接続孔に嵌合する。次に、シールド４の第１固定ピン４０と第２固定ピン４０２を第１取付孔２７と嵌め溝２９に組みつける（図４、７）。こうして本考案の薄型コネクタ１の組立が完成する。組立完成後の本考案の薄型コネクタの全体高さはシールド４が単一片式とされたことにより有効に提言され、且つ接続遮蔽板５が絶縁本体２と導電端子３の間に組付けられたことにより、これら導電端子３が全面式に遮蔽され、その相互間に発生するクロストークが減らされ、これによりコネクタのキャパシタンスが増し、インピーダンスマッチを達成して電気信号伝送を安定させる効果が達成される。また、本考案は接続遮蔽板５に固定挿入溝５２と固定孔５０１が接地されたことにより、対応するコネクタの固定部品との係合を提供し、対応するコネクタとの接続後の脱落が防止される。

総合すると、本考案の薄型コネクタは確実に考案の目的を達成し、実用新案登録の要件を具備している。しかし、以上の実施例は本考案の範囲を限定するものではなく、以上の実施例及び図面の記載に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

本考案の薄型コネクタの立体分解図である。 図１の立体組合せ図である。 図２の平面図である。 図３のＡ−Ａ断面図である。 図３の正面図である。 図５の６−６断面図である。 図５の７−７断面図である。

符号の説明

１ 薄型コネクタ ２ 絶縁本体
３ 導電端子 ４ シールド
５ 接続遮蔽板 ２０ 接続面
２１ 接合面 ２２ 上面
２３ 底面 ２４、２５ 側面
２６ 固定エリア ２７ 第１取付孔
２８ 第２取付孔 ２９ 嵌め溝
２０１ 接続溝 ２０２ 収容孔
３０ 接触部 ３１ 干渉部
３２ ソルダー部 ４０１ フック
４０２ 第２固定ピン ４０３ 凸粒
５０ 取付アーム ５１ ソルダーアーム
５２ 固定挿入溝 ５３ 接地ピン
５４ 上板 ５５ ピン
５０１ 固定孔 ５０２ 凸粒
５３１ ソルダー部

Claims (12)

1. 基板上に組付けられてＬＣＤとの電気信号接続に用いられる薄型コネクタであり、該薄型コネクタは、絶縁本体、導電端子、シールド、及び接続遮蔽板を具え、
   該絶縁本体は長軸と短軸を具えた扁平長方形体とされ、長軸に沿って延伸され相互に対応する接続面と接合面、該接続面と接合面の間をそれぞれ接続する上面、底面、及び両側面、及び、両側面に近接する固定エリアを具え、該接続面に接続溝が設けられ、接続溝の内壁に接合面を貫通する収容孔が設けられ、該固定エリアに近接して第１取付孔が設けられ、該固定エリア内に第２取付孔が設けられ、
   該導電端子は、前記収容孔に収容され、接触部、干渉部及びソルダー部を具え、
   該シールドは、絶縁本体の上面に組付けられ、単一片式とされ、絶縁本体の第１取付孔に対応する第１固定ピンが設けられ、
   該接続遮蔽板は長方形とされて導電端子と絶縁本体の間に組付けられ、その短辺の両側に長辺と相互に垂直を呈して第２取付孔に嵌合される取付アームと、基板に半田付けされるソルダーアームが設けられ、該取付アームに対応するコネクタと相互に係合する固定孔が設けられ、且つ取付アームとソルダーアームの間に固定挿入溝が設けられたことを特徴とする、薄型コネクタ。
2. 請求項１記載の薄型コネクタにおいて、第１取付孔が絶縁本体の上面を貫通する長円孔とされ、且つその長軸が絶縁本体の短軸に対応することを特徴とする、薄型コネクタ。
3. 請求項２記載の薄型コネクタにおいて、第２取付孔が長円孔とされ、その長軸が第１取付孔の長軸と相互に垂直を呈することを特徴とする、薄型コネクタ。
4. 請求項３記載の薄型コネクタにおいて、嵌め溝が第１取付孔と第２取付孔の間の絶縁本体に設けられ、シールドに嵌め溝に対応する第２固定ピンが設けられ、該第２固定ピンはシールドの側端より一体に延伸され並びに折り曲げられて形成され、該嵌め溝に嵌合することを特徴とする、薄型コネクタ。
5. 請求項４記載の薄型コネクタにおいて、第１固定ピンがシールドの側端より一体に延伸され並びに折り曲げられて形成され、その折り曲げられた部分の対向する両側端にフックが形成されて第１取付孔と干渉を形成するよう組み合わされることを特徴とする、薄型コネクタ。
6. 請求項１記載の薄型コネクタにおいて、固定挿入溝が取付アームより一体に延伸され並びに９０度の二回の折り曲げにより形成されたことを特徴とする、薄型コネクタ。
7. 請求項６記載の薄型コネクタにおいて、ソルダアームが固定挿入溝より一体に延伸され固定挿入溝の折り曲げ方向と逆方向の９０度の二回の折り曲げにより形成されたことを特徴とする、薄型コネクタ。
8. 請求項７記載の薄型コネクタにおいて、接続遮蔽板の接合面に位置する一側に、フックを具えた複数のピンが設けられ、絶縁本体の接続溝内に、これらピンに対応する挿入孔が設けられ、これにより、接続遮蔽板が干渉を形成するように絶縁本体に組付けられたことを特徴とする、薄型コネクタ。
9. 請求項８記載の薄型コネクタにおいて、取付アームに近接する接続遮蔽板に接地ピンが設けられ、該接地ピンのソルダー部が折り曲げられてマザーボードの接地回路と表面実装により接続されることを特徴とする、薄型コネクタ。
10. 請求項９記載の薄型コネクタにおいて、固定孔が方形孔とされたことを特徴とする、薄型コネクタ。
11. 請求項１０記載の薄型コネクタにおいて、取付アームと第２固定ピンに、干渉部が設けられ、該干渉部の側端に干渉を形成するための凸粒が形成されたことを特徴とする、薄型コネクタ。
12. 請求項１１記載の薄型コネクタにおいて、接続遮蔽板の面上に弾性を具えた複数の上板が設けられたことを特徴とする、薄型コネクタ。
    

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