JP3109336B2 - 色再現方法 - Google Patents

色再現方法

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JP3109336B2
JP3109336B2 JP05196082A JP19608293A JP3109336B2 JP 3109336 B2 JP3109336 B2 JP 3109336B2 JP 05196082 A JP05196082 A JP 05196082A JP 19608293 A JP19608293 A JP 19608293A JP 3109336 B2 JP3109336 B2 JP 3109336B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色再現方法にかかり、
特に、カラー印刷やカラー表示等をするための装置にお
いて所定の色を再現させるために入力値と出力される色
との相関関係を求めて色再現する色再現方法に関する。
【0002】
【従来の技術】物体表面やカラー原画像等の色は、周知
のようにCIE標準のXYZ表色系における色の3刺激
値X,Y,Zを用いて表される色度座標が色度図のどこ
に位置するかによって標準的に特定できる。すなわち、
物体等からの反射または透過光の分光分布I(λ)が測
定できれば、以下の式(1)により3刺激値X,Y,Z
を求めることができる。
【0003】
【数1】
【0004】このYは光I(λ)の明るさを示してお
り、以下の式(2)から求まるx,yの値を色度座標と
し、周知のようにxを横軸及びyを縦軸にした直交する
座標系の色度図(全ての色は斜め吊鐘形内部に含まれ
る)に打点することにより、色を特定することができ
る。
【0005】 x = X/(X+Y+Z) y = Y/(X+Y+Z) −−−(2)
【0006】最近では、上記ように標準的に特定できる
色を再現することが要求されており、例えば、デザイン
の分野ではカラーデザイン評価のため、必要とする色を
忠実に再現できる色再現技術の必要性が叫ばれている。
このカラー原画像の色再現を必要とする装置の例とし
て、カラー原画像の色データに基づいて色再現されたカ
ラー再現画像を表示するディスプレイ装置やカラー原画
像の色データに基づいて色再現したカラー再現画像を複
写材料へ複写するカラー複写装置(カラーハードコピー
装置)がある。
【0007】このカラーハードコピー装置等のカラーカ
ードコピー時の色再現方法として画像処理を用いて必要
とする色を忠実に再現する色再現方法がある(写真工業
出版社刊電子写真学会編、写真工業別冊「イメージング
Part1」、小寺著「色再現のための画像処理」)。
【0008】しかしながら、YMC色の顔料の混合やデ
ィスプレイのRGB信号等で色を表すように、実際の色
を表すために用いられている表色系は、3原色(原刺
激)を基準としたRGB表色系が殆どであり、このRG
B表色系の色データとXYZ表色系の色データとの相互
の変換が必要である。
【0009】上記カラー複写装置を例にすれば、通常、
所定の色材(R材,G材,B材)の混合により色表現を
行って複写画像(原稿の複写)を形成して出力する。こ
の複写画像の各色は、色材の混合比等の複写条件や分光
光度計等の計測値からXYZ表色系のデータ、すなわ
ち、3刺激値X,Y,Zを用いた色データで表現できる
ため、以下の式(3)に示したように色材のデータ
(r,g,b)をパラメータとして3刺激値X,Y,Z
を演算する関数fと考えることができる。
【0010】 f:(r,g,b)→(X,Y,Z) −−−(3)
【0011】この各色材による濃度は一般にr,g,b
各々256段階の階調で変化できるので、2563 =1
6777216の組み合わせでカラー原画像を再現する
ことができる。
【0012】ここで、カラー原画像を読み取ったときの
色データは上述のようにXYZ表色系の色データに変換
できるため、複写画像として再現したい色の3刺激値
X,Y,Zを演算することができる。従って、カラー原
画像の色データの3刺激値X,Y,Zに関数fの出力値
である3刺激値X,Y,Zが一致する色材のデータ
(r,g,b)が求まれば、高い精度で色再現されるこ
とになる。このため、式(3)の逆関数f-1を求めてお
き、この逆関数f-1により求めた色材のデータ(r,
g,b)によって色再現性が高い複写画像を形成でき
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記カ
ラー複写装置では、減色混合法による色形成が一般的で
あるため、上記式(3)は非線型となる。このため、逆
関数f-1を求めることは困難である。これを解消するた
めに、予め、上記2563 通りの組み合わせについて3
刺激値X,Y,Zと色材のデータとを全て求めかつ記憶
しておき、複写処理時に逆関数f-1の関係にある色材の
データを抽出することが考えられるが、予め処理する演
算量が膨大であると共に、求めた関係を記憶するための
記憶領域も膨大となり、実用的ではない。
【0014】本発明は、上記事実を考慮し、膨大なデー
タを用いることや膨大なデータ処理を行うことなく少な
い既知データによる単純な処理のみで必要とする色を再
現することができる色再現方法を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、所定数の色を出力するための所定表色系で
表された複数の第1の値からなる第1群と、再現される
べき色を表すための該所定表色系と異なる表色系で表さ
れた複数の第2の値からなる第2群とについて、前記第
1群に含まれる第1の値と前記第2群に含まれる第2の
値との対応関係を予め複数定め、該複数の対応関係に基
づいて、前記第2群に含まれかつ前記複数の対応関係の
第2の値以外の第2の値を複数個推定すると共に、前記
第1群に含まれかつ推定した第2の値の各々に対応する
第1の値を推定し、任意の色を再現するときに、前記第
2群に含まれかつ推定した第2の値から該任意の色を表
第2の値に同一の第2の値または最も近い第2の値
選択し、選択した同一の第2の値または選択した最も近
い第2の値に対応する前記第1群に含まれる第1の値を
選択し、選択した第1の値に基づいて色を再現する。
【0016】請求項2に記載の色再現方法は、請求項1
に記載の色再現方法であって、前記複数の対応関係は非
線型関係であることを特徴としている。請求項3に記載
の色再現方法は、請求項1または2に記載の色再現方法
であって、前記複数の対応関係に基づいて、前記複数の
対応関係と異なる補間対応関係を複数個推定することに
よって、前記第2群に含まれかつ前記複数の対応関係の
第2の値以外の第2の値を複数個推定すると共に、前記
第1群に含まれかつ推定した第2の値の各々に対応する
第1の値を推定することを特徴としている。
【0017】
【作用】本発明によれば、所定数の色を出力するための
所定表色系で表された複数の第1の値からなる第1群
と、再現されるべき色を表すための所定表色系と異なる
表色系で表された複数の第2の値からなる第2群とにつ
いて、第1群に含まれる第1の値と第2群に含まれる第
2の値との対応関係が予め複数定められている。この複
数の対応関係は、請求項2に記載したように、非線型関
係であるときもある。例えば、所定表色系にはRGB表
色系があり、異なる表色系にはXYZ表色系がある。第
1の値としては、色材のデータがあり、第2の値として
は3刺激値がある。この場合、第1群は色材のデータ群
であり、第2群は3刺激値群である。この複数の対応関
係に基づいて補間法等により、第2群に含まれており、
複数の対応関係にある第2の値以外の第2の値を複数個
推定する。これと共に、複数個推定した第2の値の各々
について、第1群に含まれており、推定した第2の値に
対応する第1の値を推定する。従って、予め定められた
複数の対応関係のみから所望の対応関係を含む複数の対
応関係を求めることができる。任意の色を再現するとき
には、第2群に含まれている推定した複数の第2の値の
中から、任意の色を表す第2の値に同一の第2の値また
は最も近い第2の値を選択する。この同一の第2の値ま
たは最も近い第2の値に対応する第1群に含まれる第1
の値を選択する。これにより、任意の色を表すための第
2の値または最も近い第2の値を選択でき、それに対応
する第1の値を選択できる。この選択した第1の値に基
づいて色を再現すれば、所望の色に近いまたはその色が
再現されて出力できる。なお、前記第2の値及び第1の
値の推定は、前記複数の対応関係に基づいて、複数の対
応関係と異なる補間対応関係を複数個推定することによ
って、推定することができる。すなわち、複数の第2の
値及び第1の値の対応関係を用いて補間処理をすること
によって複数の対応関係と異なる補間対応関係を複数個
推定でき、推定した補間対応関係の第2の値及び第1の
値を用いることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。図1に示すように色再現装置は、パーソ
ナルコンピュータ16、及びカラー複写装置18を備え
ている。このパーソナルコンピュータ16は、データ等
を入力するためのキーボード10、予め記憶されたプロ
グラムに従って所望の色をカラー複写装置18から出力
させるためのデータを演算出力するコンピュータ本体1
2、及びコンピュータ本体12の演算結果等を表示する
CRT14から構成されている。このカラー複写装置1
8としては、RGB表色系の色データを入力値としてカ
ラー複写画像を出力する熱転写方式、インクジェット方
式、電子写真方式及び銀塩写真方式によるカラーハード
コピー装置がある。
【0019】第1実施例は、カラー複写装置18によっ
て所定の色を再現するときに物理量として、予め定めた
特定数(53 組)のXYZ表色系の色データとRGB表
色系(3色表色系)の色データとの組み合わせに基づい
て再現するために必要とするXYZ表色系の任意の色デ
ータに変換されるべきRGB表色系の色データを求めて
色再現するものである。
【0020】なお、カラー複写装置18に入力する色デ
ータはインク等の減色混合法による色フィルタ濃度(Y
ellow ,Magenta,Cyan )を色データ(Ye ,Ma ,
Cy)として用いる。また、以下、インク等は理想的な
色フィルタ濃度(吸収)特性を有するものとする。副吸
収がある一般的なインク等に適用させるときは、インク
等を混合したときの各インク等の成分和による不要な分
光吸収を予め減ずるようにすればよい(所謂、色修正マ
スキング)。
【0021】図2は、本実施例の所望の色を色再現する
ためのプログラムの処理ルーチンを示すものある。ま
た、カラー複写装置18により所定の色を表現するXY
Z表色系の色データ群とRGB表色系の色データ群との
組み合わせは、RGB表色系の色データ群を表す集合A
とXYZ表色系の色データ群を表す集合XXとの写像関
係と考えられる。そこで、この処理ルーチンにおける各
々の関係をイメージとして図3に示す。
【0022】図2のステップ100では、所定数(本実
施例では、Ye ,Ma ,Cy の各々が5つの値であると
きの全ての組み合わせ、すなわち53 =125個)のサ
ンプルSi(i:1〜125)に対する出力値Oi
(i:1〜125)を決定する(図3(1))。すなわ
ち、カラー複写装置18の入力値Siである125種類
の色データ(Ye ,Ma ,Cy )に対する出力結果(出
力値Oi)の色の3刺激値XYZのデータとの関係を求
める。ステップ200では、サンプル点Siと出力値O
iとの対応関係から補間することによって内挿点SIi
(i:1,2,・・・)と推定出力値OIiとの対応を演
算する(図3(2))。ステップ300では、所望の色
に相当する、求めたい出力値(すなわち、再現したい色
の色データ、図3の(3)に記号*で示した)に最も近
い出力値Oiまたは推定出力値OIiを選択して選択され
た値(OiまたはOIi)に対応する入力値(Siまたは
SIi)を求める(図3(3))。
【0023】詳細には、ステップ100では、125種
類の色データ(Ye ,Ma ,Cy )がカラー複写装置1
8に入力され、カラー複写装置18では入力された色デ
ータに対応する色を形成した色媒体を出力する。この出
力された色媒体を分光光度計等の分光測定器により測色
し、3刺激値(X,Y,Z)を求める。これにより、1
25種類の色データ(Ye ,Ma ,Cy )の各々に対す
る3刺激値(X,Y,Z)を求める。
【0024】なお、以下の説明を簡単にするために、カ
ラー複写装置18に入力される125種類の色データ
(Ye ,Ma ,Cy )は、Ye ,Ma ,Cy の各値が
0,63,127,191,255の等間隔の5つの値
の内の何れか1つであるものとする。
【0025】次に、図4に基づいて、ステップ200の
内挿処理ルーチンを説明する。なお、以下の説明では、
入力値となる色データ(Ye ,Ma ,Cy )及び3刺激
値(X,Y,Z)の値として、 色データ(Ye ,Ma ,Cy )を値(a1 ,a2
3 ) 3刺激値(X ,Y ,Z )を値(x1 ,x2
3 ) とし、この値ai 、値xi (i=1,2,3)を用いて
説明する。
【0026】なお、カラー複写装置18では256階調
の出力を想定すると共に所望の色の指示はXYZ表色系
の3刺激値であるため、値ai 及び値xi は、 0≦ai ≦255 0≦xi ≦100 をとり得る。
【0027】また、本実施例では、上記予め求めるサン
プル点の各々の値ai (i:1,2,3 )は、上述のように5
つの値の内の何れか1つであり、値aij(i:1,2,3 、j:
1,2,3,4,5 )と表記する。なお、このサンプル点の値は
等間隔でなくともよく、急激な変化を伴う範囲を網羅す
るように粗密的な間隔で用いることが好ましい。
【0028】ステップ202では、値(a1 ,a2 ,a
3 )として実際的に用いられる値の範囲を決定する。先
ず、値a2 ,a3 をパラメータとして値a1 の値xi に
対する変動を調べる。図5は、値a3 が0でかつ値a2
が0,63,127,191,255(a2j)のときの
値a1 と値xi との関係を、縦軸に値a1 横軸に値xi
を用いたa1-xi 座標平面上で示したものであり、図5
(1)にはa1-x1 座標平面上で値a1 と値x1 との関
係を示し、図5(2)にはa1-x2 座標平面上で値a1
と値x2 との関係を示し、図5(3)にはa1-x3 座標
平面上で値a1と値x3 との関係を示した。
【0029】図中の曲線は、次のようにして求める。値
3 =0でかつ値a2 =0のときに、値a1 が0
(a11),63(a12),127(a13),191(a
14),255(a15)としたときの5つの値(x1 ,x
2 ,x3 )は上記(ステップ100)で求められてい
る。従って、図5(1)〜(c)の各a1-xi 座標平面
上にはサンプル点の色データの値と値(x1 ,x2 ,x
3 )との対応から、サンプル点に対応する5つの点を打
点することができる。なお、a1-x1 座標平面上に打点
される点は点Pa1,a2,a3と表し、a1-x2 座標平面上に
打点される点は点Qa1,a 2,a3と表し、a1-x3 座標平面
上に打点される点は点Ra1,a2,a3と表す。
【0030】この各a1-xi 座標平面上に打点された複
数の点をスプライン補間して曲線を得る。以下、この曲
線は、曲線[a2 ,a3 ]i と表記する(i:1,2,3 )。
例えば、値a3 が0でかつ値a2 が0の場合の値a1
値x1 との座標平面上における曲線は、図5(1)に示
したように、曲線[0,0]1 となる。また、値ai
(i=2,3)を変化させて曲線[a2 ,a3 ]i の変
動を調べることを、値ai による走査ということにす
る。
【0031】図6には、値a3 が0,63,127,1
91,255のときの値a1 と値x 1 との関係を示し
た。図6(1)には図5(1)と同一である値a3 が0
のときの値a1 と値x1 との関係を示し、図6(2)に
は値a3 が63のときの関係を示し、図6(3)には値
3 が127のときの関係を示し、図6(4)には値a
3 が191のときの関係を示し、図6(5)には値a3
が255のときの関係を示した。
【0032】ここで、サンプル点の補間によって内挿点
に対する出力値を演算するために、曲線[a2 ,a3
i について、値a2 ,a3 の各々を0,1,2,・・・
255というように段階的に変化させた場合、求める必
要がある曲線[a2 ,a3 ]i は、所望の色の所定値で
ある値xi の範囲内の値xi * に対応する値ai だけを
求めればよい。すなわち、a1-x1 座標平面上にて直線
1 =x1 * と交点を有する曲線[a2 ,a3 1 のみ
が必要となる。例えば、10≦x1 * ≦100の範囲を
考えるとすれば、図6(1)〜(5)から理解されるよ
うに、191≦a3 ≦255の範囲では、走査が不要と
推定される。
【0033】そこで、上記スプライン補間により求めた
曲線を用いて、次のようにして走査の範囲を決定する。
なお、曲線[a2 ,a3 ]i は値x1 について少なくと
も上記交点を有する必要があるため、この処理では曲線
[a2 ,a3 1 についてのみ処理する。
【0034】曲線[a2 ,a3 1 と曲線[a2 −6
4,a3 1 とにおいて、値a3 が0,63,127,
191,255と順に変化させた各曲線が座標平面上に
て直線x1 =x1 * と交点を持たないとき、a2 −64
からa2 までの値をとる値a2の走査は必要ない。な
お、値a2 が63のときは、曲線[63,a3 1 と曲
線[0,a3 1 とについて処理する。
【0035】同様に、曲線[a2 ,a3 1 と曲線[a
2 ,a3 −64]1 とにおいて、値a2 を0,63,1
27,191,255と順に変化させた各曲線が座標平
面上にて直線x1 =x1 * と交点を持たないとき、a3
−64からa3 までの値をとる値a3 の走査は必要な
い。なお、値a3 が63のときは、曲線[a2 ,63]
1 と曲線[a2 ,0]1 とについて処理する。
【0036】この処理の結果、図7に斜線で示したよう
に、値a3 が191を越えるときには値a2 に拘わらず
走査の必要がないことが理解できる。
【0037】次のステップ204では、図8の演算ルー
チンによって、任意の値(a1',a 2',a3')を含む曲
線[a2',a3']i を求める。この曲線[a2',a3']
i は、各a1-xi 座標平面上に値a1 が0,63,12
7,191,255のときに打点される5個の点をスプ
ライン補間することにより求める。すなわち、a1-x 1
座標平面上では点Pa1,a2',a3'、a1-x2 座標平面上で
は点Qa1,a2',a3'、a 1-x3 座標平面上では点Ra1,
a2',a3'の各々の5点から求める。以下、一例としてa1
-x1 座標平面上に打点する点Pa1,a2',a3'を用いて説
明する。
【0038】図8のステップ210では、以下のように
して、値a3 を走査することによって点Pa1,a2,a3'
(a1,a2 は0,63,127,191,255)のx1
座標を求める。先ず、値a1 が0、値a2 が255のと
きを例にして説明する。
【0039】点P0,255,a3' のx1 座標は、点P0,255,
0 、点P0,255,63、点P0,255,127、点P0,255,191
点P0,255,255 の5点のx1 座標からスプライン補間し
て求める。すなわち、この5点のx1 座標は上述のよう
に既知であるのでこれを用いて、図9に示したように、
値a3 と値x1 とが直交するa3-1 座標平面上に打点
し、この打点された点についてスプライン補間し連続線
50を得る。次に、直線a3 =a3' とこの連続線50と
の交点座標を求め、この交点座標を解(点P0, 255,a3'
のx1 座標の値x1')とする。
【0040】この値a2 を0,63,127,191,
255と順に設定し、上記と同様の処理を行うことによ
り、それぞれの点Pa1,a2,a3' (a1:0,63,12
7,191,255)のx1 座標の座標値を求めること
ができる。
【0041】次のステップ212では、ステップ210
で求めたx1 座標の座標値を用いて、以下のようにして
値a2 を走査することによって点Pa1,a2',a3'(a1
0,63,127,191,255)のx1 座標を求め
る。先ず、値a1 が0のときを例にして説明する。
【0042】点P0,a2',a3' のx1 座標は、点P0,0,
a3' 、点P0,63, a3' 、点P0,127,a3' 、点P0,191,
a3' 、点P0,255,a3' の5点のx1 座標からスプライン
補間して求める。すなわち、ステップ204でこの5点
のx1 座標は求められているのでこれを用いて、図10
に示したように、値a2 と値x1 とが直交するa2-1
座標平面上に打点し、この打点された点についてスプラ
イン補間し連続線52を得る。次に、直線a2 =a2' と
この連続線52との交点座標を求め、この交点座標を解
(点P0,a2',a3' のx1 座標の値x1'' )とする。
【0043】この値a1を0,63,127,191,2
55と順に設定し、上記と同様の処理を行うことによ
り、点Pa1,a2',a3'の各x1 座標の座標値を求めること
ができる。
【0044】次のステップ214では、上記で求めた点
の座標値を用いて曲線[a2',a3']1 を求める。すな
わち、上記ステップ210、212で点Pa1,a2',a3'の
各x 1 座標が求まるため、a1-1 座標平面上に各点を
打点でき、この打点された点についてスプライン補間す
ることにより、任意の曲線[a2',a3']1 を求める。
【0045】なお、a1-x2 座標平面上における曲線
[a2',a3']2 、及びa1-x3 座標平面上における曲
線[a2',a3']3 についても上記用いた座標平面を変
更することにより同様に求めることができる。
【0046】このようにして、任意の値(a2',a3')
に対する曲線[a2',a3']i(i=1,2,3)を求
めることができる。これにより任意の値(a1',a2',
3')に対応する値(x1 ,x2 ,x3 )を求めること
ができる。
【0047】次のステップ206では、図11の演算ル
ーチンによって色データ(Ye ,Ma ,Cy )の値(a
1,a2,a3 )と、3刺激値(X,Y,Z)の値(x1,x
2,x 3 )との対応を求める。なお、説明を簡単にするた
め、以下、値x1 が所望の所定値x1 * のときを例にし
て説明する。
【0048】図11のステップ220では、上記求めた
曲線[a2',a3']1 を用いて、値a2 ,a3 を走査
(a2 ,a3 の値を0,1,2・・255に)して曲線
[a2,a3 1 と直線x1 =x1 * との交点を求め
る。
【0049】先ず、値a3 を所定値as3に設定し、値a
2 を0,1,・・・,255と順に変化させて交点座標
を求める(図12)。すなわち、値a2 を変化させた曲
線[a2 ,as31 と直線x1 =x1 * との交点を演算
し、この交点座標の順にa1座標値である座標値Am
(m:1,2,・・・, M、Mは交点の最大数)を求め
る。また、この座標値Amに対応する曲線[a2
s31 の値a2 をBm(m:1,2,・・・, M;B
m:1,2,・・・,255の何れか)とする。
【0050】ここで、図13に示したように、1つの曲
線について複数の交点を有する場合がある。この場合、
1つの曲線が複数交点を有するものとして、交点の座標
値Amn(n:1,2,・・・,K、Kは交点の最大数、
図13では3)を順に記憶する。
【0051】次のステップ222では、ステップ220
で求めた交点に対応する値x2 ,x 3 を求める。
【0052】先ず、値x2 を求めるには、交点を有する
曲線[a2 ,as31 に対応する曲線[a2 ,as32
を用いて、値x2 を求める。すなわち、図14(1)に
示したように、値a2 がBmである曲線[Bm,as3
1 の交点が座標値Amであるとき、図14(2)に示し
たように、a1-x2 座標平面上の上記と対応する曲線
[Bm,as32 において、値a1 が座標値Amとなる
値x2 を求める。
【0053】同様にして、図14(3)に示したよう
に、a1-x3 座標平面上における曲線[a2 ,as33
から値x3 を求めることができる。
【0054】ここで、上述のように1つの曲線について
複数の交点を有する場合がある(図15(1))。この
場合も同様にして、値x2 を求めるには、図15(2)
に示したように、a1-x2 座標平面上の曲線[Bm,a
s32 において、値a1 が座標値Amnとなる値x2k
(k:1,2,・・・,K、Kは交点の最大数)を求め
る。また、図15(3)に示したように、a1-x3 座標
平面上の曲線[a2 ,as33 から値x3kを求める。
【0055】以上のようにして、値a3 を所定値as3
設定した場合の値(a1,a2,as3)と、値(x1 * , x
2,x3 )と、の対応を求めることができる。従って、ス
テップ220において設定する値a3 の所定値を、順に
0,1,2 ・・・255 としたときを実行することにより、色
データ(Ye ,Ma ,Cy )の値(a1,a2,a3 )と、
3刺激値(X,Y,Z)の値(x1 * , x2,x3 )と、
の対応を全て求めることができる。
【0056】なお、上記では、値x1 が所定値x1 *
ときを例にして説明したが、この値x1 を取り得る範囲
(0≦x1 ≦100)で変化させて、上記処理を実行す
れば、色データ(Ye ,Ma ,Cy )の値(a1,a2,a
3 )と、3刺激値(X,Y,Z)の値(x1,x2,x3
と、の対応を全て求めることができる。
【0057】次のステップ208では、図16の演算ル
ーチンによって上記求めた交点の各々の値x2 ,x3
ら、任意の値を含む判断領域としての境界を求める。こ
の場合、値x1,x2,x3 の各々が直交する座標軸である
1-x2-x3 空間における、x1 =x1 * 平面上を想定
する。
【0058】図16のステップ230では、x1 =x1
* のときの値a3 が所定値の場合の上記求めた交点の各
々の値x2 ,x3 をx2-x3 座標平面上へ打点する。次
のステップ232では、値a3 を順に0,1,2 ・・・255
としたときの上記求めた交点の各々の値x2 ,x3 をx
2-x3 座標平面上へ打点する(図17参照)。図中の点
は、SAm, a3で表した(m:1,2,・・・,M)。
【0059】次のステップ234では、x1 =x1 *
ときのx2-x3 座標平面上に打点された点の群の輪郭と
なる複数の点を含む凸多角形領域の境界70を求める。
2-x3 座標平面上に値a3 (=1,2,・・・)が所
定値のときの点の連続に相当する曲線が互いに交差しな
い単純なときには、x2-x3 座標平面上に打点された点
の群の輪郭となる端点を単に結線して凸多角形領域の境
界70を求めればよい。すなわち、図18に示したよう
に、境界70の内部領域には値a3 の最大値及び最小値
のときの全ての点が含まれており、境界70は各値a3
における値a2の最大値及び最小値のときの全ての点を
含む領域の輪郭線となる。
【0060】この境界70内の領域INに含まれる点に
対応する値(a1 ,a2 ,a3 )の組み合わせには、値
2 ,a3 に関する全ての組を含んでおり、また、値a
1 については、値x1 及び値a2 ,a3 により一義的に
定まる実数値となる。このため、この境界70内の領域
INには、値(a1 ,a2 ,a3 )が取り得る組み合わ
せを網羅していることになる。
【0061】従って、値x1 として値x1 * を取り得る
範囲(0≦x1 ≦100)で変化させて、上記処理を実
行すれば、値(a1,a2,a3 )が取り得る組み合わせの
全てを網羅した領域の境界を求めることができる。この
ため、境界はx1-x2-x3 空間において閉領域を形成し
ている。
【0062】また、上記のステップ234における凸多
角形領域が、値a3 (=1,2,・・・)に対する曲線
が互いに交差する複雑なときには、図25に示したよう
に、点SAm, a3(m=1,2,・・・,M;a3 =1,
2,・・・)を含む領域は複雑な凸多角形になることが
推定される。この場合、以下のようにして凸多角形の内
部領域Eを求めて、境界70を求めることができる。
【0063】先ず、π/2〜−π/2の角度を十分大き
なN(自然数)によるN等分に分割し、この等分割した
ときの所定増分角度づつ増加した角度θi(i:1,
2,・・・,N)は以下の式(4)で表せる。
【0064】 θi = −π/2 + i・π/N −−−(4)
【0065】ここで、x2-x3 座標平面上におけるx2
=0のときx3 座標値がσで傾きがθの直線は以下の式
(5)で表せる。この直線とx2-x3 座標平面上におけ
る座標軸(x2 =0)との交点のx3 座標σについて、
2,x3 をパラメータとし上記の角度θiの各々につい
ての関数として以下の式(6)で定義する。
【0066】 x3 = x2 ・tanθ + σ −−−(5) σ(x2,x3,θi) =−x2 ・tanθi + x3 −−−(6) 但し、i=1,2,・・・,N−1 i=Nのとき、 σ(x2,x3N ) = x2
【0067】上記式(6)を用い各々の角度θiについ
て、上記点SAm, a3の座標値(x2,x3 )代入したとき
の演算結果を比較することにより、角度θiに関する点
Am , a3の座標値による最大値σM (θi)及び最小値
σm (θi)を求める(式(7)参照。
【0068】 σM (θi)=max{σ(x2,x3,θi)} σm (θi)=min{σ(x2,x3,θi)} −−−(7) 但し、i=1,2,・・・,N
【0069】従って、各角度θi、及び各角度θiに対
応する最大値σM (θi)、最小値σm (θi)によっ
て定まる直線に挟まれた領域内には、上記点SAm, a3
全て含まれることになる。
【0070】この各角度θi、各角度θiに対応する最
大値σM 、最小値σm により定まる直線に挟まれた領域
内に含まれる点Ei (x2,x3 )は、以下の式(8)で
表せる。
【0071】 Ei (x2,x3 )={(x2,x3 )|α+σm ≦x3 ≦α+σM } −−−(8) 但し、 i=1,2,・・・,N−1 α=x2 tan θi σm =σm (θi) σM =σM (θi) EN (x2,x3 )={(x2,x3 )|σm (θN )≦x
3 ≦σM (θN )}
【0072】この各角度θiにより定まる領域に含まれ
る点Ei (x2,x3 )のうち全ての角度θiのときに含
まれる点E(x2,x3 )が、凸多角形領域に含まれる全
ての点であるため、凸多角形領域は、以下の式(9)で
定義される。
【0073】 E(x2,x3 )={(x2,x3 )|E1 ∩E2 ∩・・・∩EN } −−−(9) 但し、Ei (i=1,2,・・・,N)は、上記式
(8)のEi (x2,x3 )である。
【0074】従って、この点E(x2,x3 )を含むよう
に凸多角形領域を構成するときの各角度θiにおける上
記最大値σM 及び最小値σm により定まる直線により凸
多角形領域の境界70を求めることができる。
【0075】ステップ300の詳細は、以下に説明する
ように、上記で求めた境界を判断領域として、任意の3
刺激値(x1 * ,x2 * ,x3 * )に対応する色データ
の値(a1 * ,a2 * ,a3 * )を求める処理である。
なお、本ステップでは、x1-x2-x3 空間における、x
1 =x1 * 平面上を考える。
【0076】先ず、図19のステップ302へ進み、値
(x2 * ,x3 * )によってx2-x 3 座標平面上に打点
される点Tが、上記境界70に含まれるか否かを判定す
る。この判定は、以下のようにする。x2-x3 座標平面
上において値(x2 * ,x3 * )の位置に打点し、この
(x2 * ,x3 * )の位置の点Tを始点として所定方向
に半無限直線を形成し、この半無限直線と境界との交点
を求める。この交点が奇数個であるときは境界70内に
点が存在し、偶数個であるときは境界70外に点が存在
する。例えば、図20に示したように、(x2 * ,x3
* )の位置の点80と半無限直線84との交点は奇数個
であり境界70内に点80が存在すると判定し、点82
と半無限直線86との交点は偶数個であり境界70外に
点82が存在すると判定する。
【0077】次のステップ304では、点Tが境界70
内に含まれるか否かを判断し、境界70内に点が存在す
ると判断されたときに、ステップ306において、以下
の式(10)を用いて境界70内に含まれる全ての点に
ついて点Tからのマハラノビス距離Diを求める。
【0078】 Di = √{(x2 * −x2i2 +(x3 * −x3i2 } −−−(10) 但し、i=1,2,・・・
【0079】次のステップ308では、求めたマハラノ
ビス距離Diの最小値を選択し、この最小値となる点の
値(a1 ,a2 ,a3 )を、所望の色データの値(a1
* ,a2 * ,a3 * )の近似解として、選択する。一
方、ステップ304で否定判断の場合には、所望の色デ
ータに対応する近似解を選択することができないため、
ステップ310において解なしとして処理され、本ルー
チンを終了する。
【0080】この処理を値x1 について順次変化させて
全てのマハラノビス距離Diの最小値を選択すれば、最
も近い近似解を得ることができる。
【0081】なお、演算は複雑になるが、x1-x2-x3
空間における閉領域となる境界を上記半無限直線が奇数
回通過するか否かを判断するようにしてもよい。
【0082】また、上記実施例では、減色混合法による
カラー複写装置18の色再現に本発明を適用させた場合
を説明したが、加色混合法によるRGB表色系の色デー
タを求めて所望の色をCRT14に表示させるときの色
再現にも容易に適用可能である。
【0083】次に、第2実施例を説明する。第1実施例
では、予め定めた少数のXYZ表色系の色データとRG
B表色系の色データとの組み合わせに基づいて任意かつ
所望の色を特定し、色再現するものであるが、第2実施
例では、物理量として、各々多数の要素を有しかつ相互
に関係する第1集合及び第2集合について少数の関係か
ら任意の関係を推定し、所望の第2集合の物理量から該
当する関係を選択する。
【0084】先ず、本実施例における前提条件を説明す
る。第1集合の値を値ai (i=1,2,・・・、K、
自然数)とし、第2の集合の値xj (j=1,2,・・
・、L、自然数)として、以下の式(11)に示すよう
にK個の値ai の組み合わせによる値xi が関数fによ
り定められるものとする。
【0085】 fj :(a1,a2,--,aK ) → xj −−−(11) 但し、p≦ai ≦q(p,q:実数、p<q) 関数fj は未知
【0086】ここで、実数pと実数qとの間を(e−
1)等分したe個の離散値Wは以下の式(12)で表せ
る。
【0087】 W={x|x∈(p,p+A,p+2A,・・,p+(e−1)A)} −−−(12) 但し、e:自然数 A=(q−p)/(e−1)
【0088】このとき、値ai が離散値Wの何れかであ
るものとし(ai ∈W)、値ai の全ての順列組み合わ
せに対する値xj の組み合わせが既知であるものとする
と、(a1,a2,--,aK )と、(x1,x2,--,xL )とについて
K 組の対応が既知であることになる。
【0089】本実施例では、このような前提条件におけ
るL個の任意の値xj * の組み合わせに対応するK個の
値ai * の組み合わせを推定する。
【0090】以下、本実施例の作用を説明する。なお、
メインルーチンは、上記図2と同様であるため、説明を
省略する。
【0091】本実施例の図2のステップ200では、図
21の内挿処理ルーチンが実行される。
【0092】図21のステップ402では、図22の演
算ルーチンによって、任意の値(a1',a2',・・,aK ' )
を含む曲線[a2',・・,aK ' ]L を求める。この曲線
[a1',a2',・・,aK ' ]L は、各a1-xi 座標平面上に
値a1 が既知の値のときに打点される所定個の点をスプ
ライン補間することにより求める。すなわち、a1-x1
座標平面上では点Pa1,a2',a3', ・・,aK ' 、a1-x2
座標平面上では点Qa1,a 2',a3', ・・,aK ' 、a1-x3
座標平面上では点Ra1,a2',a3', ・・,aK ' 、・・・の
各々の点から、上記実施例と同様にして求める。既知の
値aiを順次走査することによって各x1 座標の座標値
を求め、この求めた点の座標値を用い、a 1-1 座標平
面上に各点を打点した点について補間することにより、
任意の曲線[a2',・・,aK ' ]L を求める。
【0093】詳細には、図22のステップ410で、所
定の値aH ' (2≦H≦Kの自然数の何れか1つ)を走
査することによってa1-x1 座標平面上点Pの各x1
標を求める。先ず、所定の値aH ' 以外を既知の値に設
定すると共に、所定の値aH' を所定値pに設定した曲
線から順に、増分Aずつ(e−1回)qまで値aH 'を
増加させたe個の曲線を求める。このe個の曲線から所
定の値aH ' に対する各x1 座標を求める。すなわち、
このときのx1 座標は上述のように既知であるのでこれ
を用いて、値aH ' と値x1 とが直交するaH-1 座標
平面上において、直線aH =aH ' とe個の曲線との交
点座標を解(x1 座標の値x1')とする。そして、順
次、既知の値に設定した値aH ' 以外の値を所定値pか
ら増分Aずつ(e−1回)qまで設定し、上記と同様の
処理を行うことにより、それぞれの点Pa1,a2 ,a3 , ・
・aH ',・・,aK のx1 座標の座標値を求める。
【0094】次のステップ412では、ステップ410
で求めたx1 座標の座標値を用いて、上記と同様にして
値aG を走査することによって点Pa1,a2 ,a3 , ・
H ',・aG ',・・,aK のx1 座標を求める。次のステ
ップ414においてステップ412の処理を数学的帰納
法によって処理し、点Pa1,a2',a3', ・・,aK ' のx1
座標を求める。
【0095】次のステップ416では、上記で求めた点
の座標値を用いて曲線[a2',・・,a K ' ]1 を求める。
すなわち、上記ステップ410〜414で点Pa1,a2',a
3',・・,aK ' の各x1 座標が求まるため、a1-1
標平面上に各点を打点でき、この打点された点について
補間することにより、任意の曲線[a2',・・,aK ' ] 1
を求める。
【0096】なお、a1-x2 座標平面上における曲線
[a2',a3']2 、及びa1-x3 座標平面上における曲
線[a2',a3']3 ・・・についても上記用いた座標平
面を変更することにより同様に求めることができる。
【0097】次に、ステップ404では、図23の演算
ルーチンによって第1集合の値(a1,a2,・・,aK )と、
第2集合の値(x1,x2,・・,xL )と、の対応を求める。
なお、説明を簡単にするため、以下、値x1 が所定値x
1 * を例にして説明する。
【0098】図23のステップ420では、上記求めた
曲線[a2',・・,aK ' ]1 を用いて、所定の値aH (2
≦H≦Kの自然数の何れか1つ)を走査して(aH の値
をp≦aH ≦r間で任意間隔で変動させて)曲線[a2 ,
・・aH ,・・,aK 1 と直線x1 =x1 * との交点を
求める。
【0099】このとき、値a1 座標値を座標値U
Hi(i:1,2,---,max、maxは交点の最大数)と定
め、交点を交点「x1 * ,UHi」と定める。また、この
交点「x1 * ,UHi」を与える値aH を値VH と定め
る。
【0100】次のステップ422では、ステップ420
で求めた交点に対応する値x2 〜x L を求める。
【0101】先ず、値x2 を求めるには、交点を有する
曲線[a2 ,・・aH (VH ) ,・・,aK 1 に対応す
る曲線[a2 ,・・aH (VH ) ,・・,aK 2 を用い
て、値x2 を求める。すなわち、図24(1)に示した
ように、値aH がVH である曲線[a2 ,・・aH (V
H ) ,・・,aK 1 の交点が座標値UHiであるとき、図
15(2)に示したように、a1-x2 座標平面上の上記
と対応する曲線[a2,・・aH (VH ) ,・・,aK
2 において、値a1 が座標値UHiとなる値x2を求め
る。
【0102】同様に、図15(3)に示したように、曲
線[a2 ,・・aH (VH ) ,・・,aK L を用いたa
1-xL 座標平面上における曲線[a2 ,・・a
H (VH ) ,・・,aK L から値xL までを求める。
【0103】このようにして、値a1 座標値を座標値U
Hiである交点「x1 * ,UHi」に対応する値x2 〜xL
を求める。
【0104】従って、設定する値aH の所定値を、順に
変化させて上記を実行し、第1集合の値(a1,a2,a3
・・・)と、第2集合の値(x1 * , x2,x3 ,・・
・)と、の対応を全て求めることができる。なお、値x
1 を取り得る範囲で変化させて、上記処理を実行すれ
ば、値(a1,a2,・・・)と、値(x1,x2,x3 ,・・
・)と、の対応を全て求めることができる。
【0105】次のステップ406では、上記求めた交点
の各々の値x2 〜xL から、任意の値を含む判断領域と
しての空間を求める。すなわち、x1 =x1 * で定まる
交点の各々の値x2 〜xL を特徴点SDi(i:1≦i
≦MAX、MAXは特徴点の総数)としてx2-xi - x
L 座標空間(L−1次元空間)上へ打点する。この座標
空間を以下に用いる判断領域とする。なお、この座標空
間上において打点される点を全て含む閉領域を求めて境
界CCとしてもよい。
【0106】次に、本実施例のステップ300の詳細
は、上記で求めた判断領域から任意の値(x1 * ,x2
* ,・・・xL * )に対応する値(a1 * ,a2 * ,・
・・a K * )を求める処理である。先ず、所望とする任
意の値(x1 * ,x2 * ,・・・xL * )から値(x2
* ,・・・xL * )を抽出し所望点SSDとし、上記判
断領域としての空間上において、以下の式(13)を用
いて各点の距離Diを求める。
【0107】 Di = |SDi−SSD| −−−(13)
【0108】次に求めた距離の最小値を選択し、選択さ
れた最小値に対応する特徴点SDiの各々の値x2 〜x
L を以て解とし、この解に対応する値(a1,a2,・・
・)を近似解として選択する。
【0109】なお、上記実施例と同様に上記座標空間上
に打点される特徴点SDiが、上記境界CCに含まれる
か否かを判定し、境界CC内に点が存在すると判断され
たときに、上記処理をするようにしてもよい。
【0110】この第2実施例は、文字認識に適用可能で
ある。この場合、第1集合を文字の特徴量の集合とし、
第2集合を文字の集合とする。従って、所定個数の文字
について第1集合の文字の特徴量ai (i=1,2,・
・・、K、自然数)に対する第2の集合である文字xj
(j=1,2,・・・、L、自然数)を求め、その関係
を上記式(11)の関数fにより定められるものとすれ
ば、任意の第1集合の文字の特徴量ai の組み合わせか
ら対応する(近似する)文字を特定することができる。
【0111】このように、上記実施例では、少ないデー
タから所望のデータを変換することができると共に、従
来、処理が難しかった多交点処理を交点数で判別してい
るため、所望のデータが含まれるか否かを領域の内か外
かの判別によって行うことが容易となる。
【0112】なお、上記実施例では、スプライン補間に
よって曲線を求めた例を説明したが、他の補間方法を用
いてもよい。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
純なアルゴリズムで予め定めた少数の関係から多数の関
係を求めることができ、結果値として必要とする値を得
るための入力値を容易に求めることができる、という効
果がある。また、予め定めた複数の対応関係を基にして
3刺激値等の第2の値を推定しかつ推定した第2の値に
対応する色材データ等の第1の値を推定し、任意の色を
表す第2の値に同一の第2の値または最も近い第2の値
を選択し対応する第1の値を選択して任意の色を再現す
るので、既知のデータによる色以外の任意の色を再現で
き、多数の色を実測することやそのデータを予め用意す
ることなく、色再現を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のパーソナルコンピュータを含む概略
構成図である。
【図2】第1実施例の色再現処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図3】図2の色再現処理の流れをイメージで示した説
明図である。
【図4】第1実施例における内挿処理ルーチン(図2の
ステップ200)の詳細を示すフローチャートである。
【図5】色データと3刺激値との関係を示すものであ
り、(1)は値a1 (Ye)と値x1 (X)との関係を
示し、(2)は値a1 と値x2 との関係を示し、(3)
は値a1 と値x3 との関係を示した特性曲線である。
【図6】図5(1)の特性曲線を値a3 (Cy)を変動
させたときの色データと3刺激値との関係を示すもので
あり、(1)はa3 =0、(2)はa3 =63、(3)
はa3 =127、(4)はa3 =191、(5)はa3
=255のときを示した特性曲線である。
【図7】値a2,a3 の必要とする走査範囲を示すイメー
ジ図である。
【図8】第1実施例における曲線導出処理ルーチン(図
4のステップ204)の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図9】値a3 に基づきx1 座標を求める過程を説明す
るためのイメージ図である。
【図10】値a2 に基づきx1 座標を求める過程を説明
するためのイメージ図である。
【図11】第1実施例における色データと3刺激値との
対応を求める演算ルーチン(図4のステップ206)の
詳細を示すフローチャートである。
【図12】曲線と直線との交点座標を求める過程を説明
するためのイメージ図である。
【図13】曲線と直線との複数の交点座標を求める過程
を説明するためのイメージ図である。
【図14】交点に対応する値x2 ,x3 を求める過程を
示す図であり、(1)は値a1 を求める過程を示し、
(2)は値x2 を求める過程を示し、(3)は値x3
求める過程を示すイメージ図である。
【図15】(1)は直線と複数交点を有する曲線を示
し、(2)は複数交点から値x2 を求める過程を示し、
(3)は値x3 を求める過程を示すイメージ図である。
【図16】第1実施例における境界を求める演算ルーチ
ン(図4のステップ208)の流れを示すフローチャー
トである。
【図17】第1実施例における交点に対応する点をx2-
3 座標平面上へ打点する過程を説明するためのイメー
ジ図である。
【図18】第1実施例で形成された境界を示す線図であ
る。
【図19】第1実施例における任意の3刺激値に対応す
る色データを求める流れ(図2のステップ300)を示
すフローチャートである。
【図20】第1実施例における任意の3刺激値の境界内
か否かの判別を説明するためのイメージ図である。
【図21】第2実施例における内挿処理ルーチン(図2
のステップ200)の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図22】第2実施例における曲線導出処理ルーチン
(図21のステップ402)の詳細を示すフローチャー
トである。
【図23】第2実施例における第1集合と第2集合との
対応を求める演算ルーチン(図21のステップ404)
の詳細を示すフローチャートである。
【図24】第2実施例における交点に対応する値x2
N を求める過程を示す図であり、(1)は値a1 を求
める過程を示し、(2)は値x2 を求める過程を示し、
(3)は値xN を求める過程を示すイメージ図である。
【図25】第1実施例の他の凸多角形領域による境界を
示す線図である。
【符号の説明】
10 キーボード 12 コンピュータ本体 14 CRT 18 カラー複写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 - 1/64 G06T 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の色を出力するための所定表色系
    で表された複数の第1の値からなる第1群と、再現され
    るべき色を表すための該所定表色系と異なる表色系で表
    された複数の第2の値からなる第2群とについて、前記
    第1群に含まれる第1の値と前記第2群に含まれる第2
    の値との対応関係を予め複数定め、該複数の対応関係に
    基づいて、前記第2群に含まれかつ前記複数の対応関係
    第2の値以外の第2の値を複数個推定すると共に、前
    記第1群に含まれかつ推定した第2の値の各々に対応す
    る第1の値を推定し、 任意の色を再現するときに、前記第2群に含まれかつ
    定した第2の値から該任意の色を表す第2の値に同一
    第2の値または最も近い第2の値を選択し、選択した
    の第2の値または選択した最も近い第2の値に対応す
    前記第1群に含まれる第1の値を選択し、 選択した第1の値に基づいて色を再現する、 色再現方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の対応関係は非線型関係である
    ことを特徴とする請求項1に記載の色再現方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の対応関係に基づいて、前記複
    数の対応関係と異なる補間対応関係を複数個推定するこ
    とによって、前記第2群に含まれかつ前記複数の対応関
    係の第2の値以外の第2の値を複数個推定すると共に、
    前記第1群に含まれかつ推定した第2の値の各々に対応
    する第1の値を推定することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の色再現方法。
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