JP3109268U - 鼻緒付履物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鼻緒付履物について、簡易な構成を用いて鼻緒の交換作業を短時間で容易に実施できるようにする。
【解決手段】 鼻緒3Aのフロント部先端およびリア部両後端に係止構造を備え、これらを基台2A上面の前部および後部に配置された固定部材の係止部とそれぞれ係合させて基台2Aに鼻緒を固定するものであって、フロント部先端の係止構造をループ状の係止紐14aとし、これと係合する固定部材を鋼線を屈曲して形成され基部40と係止部41Aとを備えた固定金具4Aとして取付け孔2a裏側開口部に配設するものとして、その係止部41Aが係止紐14aの取付け孔2a挿通方向に対し略直角方向とされて係止紐14aと脱着可能に係合し、基部40が取付け孔2a裏側開口部周辺に当接してフロント部の引き抜き動作に抗するものとして、基台2Aにフロント部先端が固定されるものとする。
【選択図】 図1
【解決手段】 鼻緒3Aのフロント部先端およびリア部両後端に係止構造を備え、これらを基台2A上面の前部および後部に配置された固定部材の係止部とそれぞれ係合させて基台2Aに鼻緒を固定するものであって、フロント部先端の係止構造をループ状の係止紐14aとし、これと係合する固定部材を鋼線を屈曲して形成され基部40と係止部41Aとを備えた固定金具4Aとして取付け孔2a裏側開口部に配設するものとして、その係止部41Aが係止紐14aの取付け孔2a挿通方向に対し略直角方向とされて係止紐14aと脱着可能に係合し、基部40が取付け孔2a裏側開口部周辺に当接してフロント部の引き抜き動作に抗するものとして、基台2Aにフロント部先端が固定されるものとする。
【選択図】 図1
Description
本考案は、基台上面に鼻緒が設けられた草履や下駄等の鼻緒付履物に関し、殊に鼻緒の交換を容易にした鼻緒付履物に関する。
従来、鼻緒付履物において鼻緒の交換作業には専門的な技術を必要とし、鼻緒付履物を購入したユーザが自分で鼻緒の交換を行うことは極めて困難であった。そのため、鼻緒の一部が切れたり鼻緒の長さが足に合わなくなったり、或いは摩耗して美観を損ねたりした場合には、熟練した職人に鼻緒の交換を依頼するのが通常であり、交換のために時間および費用を要していた。
また、例えば女性向けの和装用草履においては、目を引きやすい鼻緒部分がデザイン上のポイントになりやすく、季節や天候、或いは訪問場所によって異なるデザインの鼻緒を選択したいというニーズが強い。ところが、一般的な家庭では保管場所や予算の関係から、TPOに合わせて多種多様な草履を保持しておくことは実際上困難である。
この問題に対し、登録実用新案3055865号公報および特開平11―164709号公報には、足を載せる基台前部に設けられた取付け孔にネジ状部を設けた鼻緒フロント部(前緒)先端を挿通して草履裏側に配設したナット部材に螺合させることでこれを固定し、基台後部に穿設した二つの取付け孔または取付け溝に係止構造を設けた鼻緒リア部後端を挿通して基台裏側に設けた固定部材の両端に係止させ、鼻緒を固定するものとした鼻緒付履物が提案されている。
このような構造としたことで、鼻緒を基台に固定する作業において熟練を必要とせずにユーザが自分で鼻緒の交換を実施できるものとし、しかも鼻緒の長さおよびフロント部の高さを調整可能とした。しかし、これらの鼻緒付履物は、鼻緒が切れたり破損したりした場合にこれを交換できるようにすることのみを想定したものであり、例えばTPOに合わせて異なるデザインの鼻緒を選択し手軽に短時間で鼻緒を交換することを想定したものではない。
殊に、フロント部の脱着においては基台裏側でナット部材を多数回転させてネジ状部を脱着する必要があり専用工具が必要となるため、例えば出掛ける直前に使用する鼻緒を決めた場合にその交換に手間と時間を要してしまい、ユーザのニーズに応えることができない。また、このフロント部の取付け構造は構成が複雑であるため、製造コストが嵩むとともにサビや異物の侵入により脱着困難となる場合もある。
登録実用新案3055865号公報
特開平11―164709号公報
本考案は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、鼻緒付履物について、簡易な構成を用いて鼻緒の交換作業を短時間で容易に実施できるようにすることを課題とする。
そこで、本考案は、鼻緒のフロント部先端およびリア部両後端に係止構造を備え、これら三つの係止構造を基台上面の前部および後部に配置された固定部材の係止部とそれぞれ係合させて基台に鼻緒を取り付ける鼻緒付履物であって、フロント部先端の係止構造と係合する固定部材が、基部と係止部とを備えた固定金具であり取付け孔裏側開口部に配設され、その係止部が鼻緒の係止構造と脱着可能に係合するとともに基部が取付け孔裏側開口部周辺に当接してフロント部の引き抜き動作に抗するものとして、基台にフロント部先端が固定される鼻緒付履物において、フロント部先端の係止構造をループ状としこれと係合する固定金具を鋼線を屈曲して形成したものとして、取付け孔に挿通した係止構造がその挿通方向に対し略直角方向とされた固定金具の係止部と係合するものとした。
このように、基台裏側から配設された固定金具の係止部に鼻緒のフロント部先端を脱着可能に係合させるようにし、鼻緒フロント部先端の係止構造および基台側の固定部材を簡易な構成として鼻緒の脱着作業を容易にすることができるが、フロント部先端の係止構造をループ状とし、固定金具を鋼線を屈曲して形成したものとしたことにより、固定金具の構成を極めて簡易なものとすることができるとともに、係止部にループ状の係止構造を挿脱するだけで着脱できるようになるため、フロント部先端の脱着作業が一層容易になって短時間で終了するものとなる。
また、この鼻緒付履物においてフロント部先端の係止構造をこれから下方に延設された紐状部材上の長さ方向に複数配置されたループとし、固定金具と係合させるループを変えることで鼻緒フロント部の高さを変更可能なものとすれば、鼻緒フロント部の脱着を容易にすることに加え高さ調整が極めて容易なものとなる。
そして、上述した鼻緒付履物において固定金具をヘアピン形状を呈してその略中間部を係止部とするとともに両端側を基部としたものとすれば、係止構造と係合させることが容易となる。さらに、上述した鼻緒付履物において鋼線からなる固定金具の係止部を逆U字状に上方に湾曲させて取付け孔内に挿入して配設するものとすれば、この上方に湾曲した分だけ鼻緒フロント部の高さを高くすることができるため、これを係止部が直線状のものに加えて用意しておくことで鼻緒のフロント部の高さ調整が同様に容易なものとなる。
一方、鼻緒フロント部先端の係止構造をループ状とする代わりに、鈎状構造を有した係止金具とし、これと係合する固定金具の係止部がブリッジ状に上方に延設されたものとして取付け孔裏側から表側に突出して配置され、係止金具の鈎状構造を固定金具の係止部に掛けてフロント部先端を基台に脱着可能に固定するものとすれば、基台表側から鼻緒フロント部を脱着できるようになってさらに交換作業が容易なものとなる。そして、この履物前部の鼻緒の係止構造および基台の固定部材を上述した鼻緒付履物の履物後部においても同様に設ければ、鼻緒全体としても脱着作業が極めて容易なものとなる。
さらにまた、上述した鼻緒付履物において履物後部に前述の鈎状構造を有した係止金具を用いない構成として、鼻緒リア部後端の両係止構造をループ状とするとともにこれと係合する固定金具を鋼線をハンガー状に屈曲して形成されその両端側で両係止構造と係合するものとして、両係止構造を基台後部の取付け孔に挿通し基台裏側で固定金具と係合させて鼻緒リア部後端を固定するものとすれば、リア部の脱着作業が極めて容易なものとなり、この固定金具を用いる代わりに締結バンド用いて両係止構造を連結・固定するものとすれば製作コストを一層低廉なものとすることができる。
またこれと異なり、リア部後端の係止構造を一組の短冊状の面状ファスナとし、基台後部に穿設した両取付け孔に表側からそれぞれ挿通して裏側で互いに接着してリア部を基台に固定するものとすれば、脱着作業が容易となることに加えて鼻緒の長さ調節が極めて容易なものとなる。
上述のように簡易な構成とした本考案により、専門的な技術を要することなく鼻緒の交換作業を短時間で容易に実施することができるものである。
図面を参照して本考案を実施するための最良の形態を説明すると、図1は本考案における第一の実施の形態の鼻緒付履物1Aを示しており、図1(A)は上面側から見た分解斜視図を示し、図1(B)は底面側から見た斜視図を示している。
図1(A)を参照して、鼻緒付履物1Aは基台2Aと鼻緒3A、および鼻緒3Aを基台2A側に固定するための固定金具4A,5Aから構成される和装用の草履である。基台2Aは、木材や紙等で形成された軽量且つ堅牢な部材からなり、表面を布などで被覆されている。そして、その上面前部略中央位置および後部両側端寄りの三箇所に鼻緒3Aを取り付けるための取付け孔2a,2b,2cが穿設されている。
一方、鼻緒3Aは鼻緒本体11と前緒12とからなり、前緒12は鼻緒フロント部を構成し、鼻緒本体11後部側は鼻緒リア部を構成する。そして、前緒12先端および鼻緒本体11後端には、内部を挿通された紐部材が露出してループ状に形成された係止構造としての係止紐14a,14b,14cが設けられており、その各基端側をチューブ15a,15b,15cで覆われている。そして、これら係止紐14a,14b,14cを基台2A表側から取付け孔2a,2b,2cに挿通して、裏側で固定金具4A,5Aと係合させて鼻緒3Aを基台2Aに固定するものである。
鼻緒3Aを基台2Aに固定した状態で裏側から見た斜視図を示す図1(B)を参照して、基台2Aの裏面には皮革等の柔軟性に富む底材20が貼設されており、その前部の一部分および後部の一部分が略方形に開く舌片21,22を形成している。そして、舌片21を開いて露出される開放部24は、取付け孔2a裏側開口部側に固定部材室24aを形成し、舌片22を開いて露出される開放部25には取付け孔2b,2c裏側開口部を拡大して一つに接続した固定部材室25aが形成されており、それぞれ係止紐14aと係合した固定金具4A、および係止紐14b,14cと係合した固定金具5Aが収装されている。
鼻緒フロント部先端の係止紐14aを基台2Aに固定する手順を示す図2を参照しながら、本実施の形態の特徴部分を説明する。先ず、基台2Aの裏側において舌片21を開いて固定金具4Aを外し古い鼻緒を取り外した状態にしておき、鈎付針金50を取付け孔2aの裏側から挿通し、表側で係止紐14aに掛けて裏側まで引き出す(図2(A))。
そして、固定金具4Aは鋼線を略方形に屈曲して形成された基部40およびその中央部を鋼線端部側で渡してなる係止部41Aとからなり、その鋼線端末側から係止紐14a挿通して係止部41Aに掛け(図2(B))、前緒12を表側から引くことで基部40が固定部材室24aの頂壁に当接・停止して収装され(図2(C))、最後に舌片21を閉じてから止め金具90で舌片21固定する(図2(D))。
斯かる鋼線を屈曲しただけの簡易な構成の固定金具4Aおよびループ状の係止紐14aを用いたことで、基台2A裏側において高度な技術を要することなく誰でも鼻緒3Aのフロント部を容易に脱着することができる。従って、職人に依頼しなくてもユーザが自分で鼻緒を交換できるものであり、加えて、従来は時間と手間を要した鼻緒フロント部の脱着作業の負担を大きく軽減したことにより、出掛ける直前でも使用する鼻緒を選択して交換することが可能となった。
鼻緒3Aリア部後端の係止紐14b,14cを基台2Aに固定する手順を示す図3を参照して、この場合においても、図2の係止紐14aの取り付け手順と同様に古い鼻緒の係止紐は外しておき、鈎付針金50を取付け孔2b,2cの裏側開口部から挿通し、表側で係止紐14b,14cに掛けて裏側まで引き出す(図2(A))。
そして、鋼線の両端部をループ状に屈曲して略ハンガー状とした固定部材5Aの鋼線端末側から係止紐14b,14cを挿通して係合させ(図2(B))、鼻緒リア部を表側から引くことで固定金具5Aが固定部材室25a頂壁に当接して収装され(図2(C))、最後に舌片22を閉じて、止め金具90,90で舌片22を固定する(図2(D))。このように、鼻緒リア部の基台2Aへの脱着作業も極めて容易且つ短時間で終了するものであり、鼻緒3A全体の脱着作業は短時間で終了する。
固定金具4Aの詳細を示す図4(A)を参照して、固定金具は鋼線を略方形に屈曲して基部40を形成し、鋼線両端末側を基部40の中央部を渡してなる二本の直線部分からなる係止部41A、および係止部41A末端側で下方に屈曲してなる屈曲部42とからなる。そして、この固定金具4Aに加えて調整用の固定金具4Bが用意されており、固定金具4Aの係止部41Aを上方に逆U字状に湾曲させたものであって装着時に取付け孔2a内に挿入される係止部41Bを備えている。この固定金具4Bと固定金具4Aとの両方を用意しておくことで、固定金具4Bを用いた場合に上方に湾曲させた分だけ鼻緒フロント部の高さを高くすることができるため、鼻緒フロント部の高さ調整が容易なものとなる。
固定金具5Aの詳細を示す図4(B)を参照して、固定金具5Aは鋼線をハンガー状に屈曲させてその両末端部にループ形状を設けて係止部51a,51bを備えたものであり、その中間位置に固定部材室25a内で安定させるために凸状に屈曲させた凸部52を備えている。この係止部51a,51bに、表側から挿通され裏側に突出した係止紐14b,14cを鋼線末端から通して係合させるようになっている。そして、この固定金具5Aの他に係止部51a,51bの間隔を小さくしたものであって係止部51c,51dを備えた調整用の固定金具5Bが用意されており、鼻緒本体11の長さ調整を容易に実施できるようになっている。
尚、図5に示すように、鼻緒フロント部先端の係止構造を、前緒の心材である樹脂製で扁平な紐状部材を鼻緒フロント部先端から下方に延長しその長さ方向に連続して複数配置したループ410,411,412を有する係止紐14dとし、固定金具を例えばヘアピン形状を呈してその略中間部を係止部41Cとするとともに両端側を基部とした固定金具4Cとして、固定金具4Cを挿通して係合するループのうち挿入箇所を変えることで鼻緒フロント部の高さを変更できるようにすれば、鼻緒フロント部の脱着を容易にすることのみならず、その高さ調整を容易に実施できるようになる。尚、この係止紐41dを取付け孔2aに挿通する際において、その先端を挿入して裏側に突出させれば、これを指で摘んで引くだけで容易に挿通することができるため鈎付針金50は必要としないものとなる。
図6(A),(B)は、本実施の形態において鼻緒リア部を固定するための固定金具5A,5Bの代わりに、締結バンド80を用いた場合を示すものである。締結バンド80を用いることで係止紐14b,14cを係止して固定することに加え、締結バンド80で形成されるリングの大きさを変えることにより鼻緒本体11の長さを容易に調整できるようにしたものである。締結バンド80は市販の一般的なものでよく、樹脂製のものでも金属製のものでもよいが、樹脂製の方が鋏などで簡単に切除することができて交換が容易であるとともに、製作コストを低く抑えやすいものとなる。
図7(A),(B)は、本考案における第二の実施の形態を示しており、図1の鼻緒付履物1Aにおける鼻緒リア部を固定するための係止紐14b,14cおよび固定金具5A,5Bの代わりに、一組の面状ファスナ30を用いた鼻緒付履物1Bを示すものである。面状ファスナ30は、例えば一方の接着面に多数のループ状繊維、他方の接着面に多数の鈎状繊維を配設した一般的なものであり、帯状に形成されて鼻緒リア部後端にそれぞれ設けられている。これを取付け孔2b,2cの内径よりも小さな外径の筒状に丸めて挿通し、基台2A裏側の固定部材室25a内で互いに接着面を重ねて接着させることで、鼻緒リア部を基台2Aに固定するものである。これにより、面状ファスナ30の接着位置を変えるだけで上記同様に鼻緒本体11の長さを容易に調整できるようになる。尚、接着して余った部分は鋏などで切除すれば邪魔にならない。
図8,9は本考案における第三の実施の形態である鼻緒付履物1Cを示しており、図8(A)に示すように、鼻緒フロント部先端およびリア部後端の係止構造をループ状とする代わりに鈎状構造を有した係止金具16a,16b,16cとした鼻緒3Cを、固定金具6,7の係止部をブリッジ状として取付け孔2d,2e,2fの裏側から挿通して表側に突出させたものに、係止金具16a,16b,16cの鈎状構造を掛けて脱着可能に固定するものとしたものである。尚、係止金具16a,16b,16cはカシメ止め等の固定手段で鼻緒側に固定すればよい。
図8(A)のX−X線に沿う断面図である図8(B)および図8(C)に示すように、固定金具6は、基部60に対し略垂直に上方に延設されたブリッジ状の係止部61を備えており、基部60が基台2B前部の固定部材室24bに配設されるとともに、係止部61がスリット状に穿設された取付け孔2dから表側に突出されて、ネジ91で固定されている。一方、固定金具7は短冊状の基部70の両端側にこれに略垂直に上方に延設され上端側がブリッジ状を呈する係止部71a,71bを備えており、基部70を基台2B後部に設けられた固定部材室25bに配設するとともに係止部71a,71bをスリット状に穿設した取付け孔2e,2fを挿通して表側に突出させて、ネジ91,91で固定される。
斯かる構成とされた鼻緒付履物1Cは、基台2B表面側から鼻緒フロント部およびリア部の脱着できるようになるため、上述した実施の形態において基台裏面の舌片21,22を開く手間を要していたのに対し、ワンタッチで手を汚す心配もなく一層容易に交換作業を実施できるものである。
図9は固定金具7に係止金具16cを係止して固定する手順を示すものであり、係止金具16cの鈎状部開放部分を外側に下側に向けて、固定金具7の係止部71bに掛け、これを上方に引くことで係合して基台2B側に固定され、他の係止金具16a,16bも同様にして固定される。尚、係止金具16a,16b,16cは鈎状部開放部分が下向きなるまで倒さないと脱着可能な状態とならないことから、一度固定すれば容易に外れないようになっている。
図10(A),(B)は、本考案の第四,第五の実施の形態を示すものであり、上述した実施の形態の基台2A,2Bを、取付け孔2g,2h,2iを穿設した下駄用の基台2Cとした鼻緒付履物1D,1Eを示している。図10(A)の鼻緒付履物1Dは、係止構造をループ状とした係止紐14a,14b,14cを備えた鼻緒3Aと、基台側の固定部材を係止金具4Aまたは4B、係止金具5Aまたは5B、或いは締結バンド80との組合せとしたものであり、上述と同様の作用・効果が期待できるものである。尚、この場合、基台2Cには二つの歯が突出しているので、基台2C裏面側に舌片および固定部材室を設けなくとも実施することができる。図10(B)の鼻緒付履物1Eは、鼻緒リア部後端の係止構造を一組の面状ファスナ30とした鼻緒3Bを用いたものであり、上述と同様の作用・効果が期待できる。
図11は本考案の第六の実施の形態を示すものであり、スリット状に穿設した取付け孔2j,2k,2lを有する下駄用の基台2Dと、上述した鼻緒付履物1Cにおける鈎状部を有した係止金具16a,16b,16cを配設した鼻緒3C、および係止部をブリッジ状とした固定金具6,7との組合せとしたものであり、上述と同様の作用・効果が期待できるものである。
尚、本考案について草履および下駄において実施した場合を説明したが、本考案はこれに限らず雪駄やサンダルなど鼻緒付履物であれば総て適用できるものである。さらに、一つの鼻緒付履物においてループ状の係止紐および固定部材の組合せと、鈎状部を有する係止金具およびアーチ状の係止部を有する固定金具の組合せとを併用しても、上記同様の作用・効果が期待することができるものである。
1A,1B,1C,1D,1E,1F 鼻緒付履物、2A,2B,2C,2D 基台、2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2l 取付け孔、3A,3B,3C 鼻緒、4A,4B,5A,5B,6,7 固定金具、11 鼻緒本体、12 前緒、14a,14b,14c,14d 係止紐、16a,16b,16c 係止金具、24a,24b,25a,25b 固定金具室、30 面状ファスナ、40,60,70 基部、41A,41B,51a,51b,51c,51d,61,71a,71b 係止部、80 締結バンド
Claims (8)
- 鼻緒のフロント部先端およびリア部両後端に係止構造を備え、該三つの係止構造を基台上面の前部および後部に配置された固定部材の係止部とそれぞれ係合させて前記基台に鼻緒を取り付けるものとした鼻緒付履物であって、
前記フロント部先端の係止構造と係合する固定部材が、基部と係止部とを備えた固定金具であり取付け孔裏側開口部に配設され、前記係止部が前記係止構造と脱着可能に係合するとともに前記基部が前記取付け孔裏側開口部周辺に当接して前記フロント部先端の引き抜き動作に抗するものとして、前記基台に前記フロント部先端が固定される鼻緒付履物において、
前記フロント部先端の係止構造はループ状とされており、該係止構造と係合する前記固定金具は鋼線を屈曲して形成されたものであり、前記取付け孔に挿通した前記係止構造が挿通方向に対し略直角方向とされた前記固定金具の係止部と係合している、ことを特徴とする鼻緒付履物。 - 請求項1に記載した鼻緒付履物において、前記フロント部先端の係止構造は該鼻緒フロント部先端から下方に延設された紐状部材上の長さ方向に複数配置されたループであり、前記固定金具と係合させる前記ループを変えることで鼻緒フロント部の高さを変更可能としたことを特徴とする鼻緒付履物。
- 請求項1または2に記載した鼻緒付履物において、前記固定金具はヘアピン形状を呈してその略中間部を係止部とするとともに両端側を基部としていることを特徴とする鼻緒付履物。
- 前記固定金具は係止部が逆U字状に上方に湾曲され該係止部を前記取付け孔内に挿入して配設されることを特徴とする請求項1,2または3に記載した鼻緒付履物。
- 鼻緒のフロント部先端およびリア部両後端に係止構造を備え、該三つの係止構造を基台上面の前部および後部に配置された固定部材の係止部とそれぞれ係合させて前記基台に鼻緒を取り付けるものとした鼻緒付履物であって、
前記フロント部先端の係止構造と係合する固定部材が、基部と係止部とを備えた固定金具であって取付け孔裏側開口部に配設され、前記係止部が前記係止構造と脱着可能に係合するとともに前記基部が前記取付け孔裏側開口部周辺に当接して前記フロント部先端の引き抜き動作に抗するものとして、前記基台に前記フロント部先端が固定される鼻緒付履物において、
前記フロント部先端の係止構造は鈎状構造を有した係止金具であり、該係止金具と係合する固定金具は、係止部がブリッジ状に上方に延設されて前記取付け孔裏側から表側に突出して配置されたものであり、前記係止金具の鈎状構造が前記固定金具の係止部に掛けられて前記フロント部先端を前記基台に固定している、ことを特徴とする鼻緒付履物。 - 前記リア部後端の両係止構造は鈎状構造を有した係止金具であり、該両係止金具に係合する前記固定部材は基部と係止部とを備えた固定金具であって、前記係止部がブリッジ状に上方に延設されて前記取付け孔裏側からそれぞれ表側に突出して配置されたものであり、前記両係止金具の鈎状構造を前記固定金具の両係止部に掛けて前記リア部後端を前記基台に固定している、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載した鼻緒付履物。 - 前記リア部後端の両係止構造はループ状とされ、該両係止構造と係合する前記固定金具は鋼線をハンガー状に屈曲してなりその両端側で前記両係止構造と係合するものであり、前記両係止構造を前記基台後部の取付け孔に表側からそれぞれ挿通し裏側で前記固定金具と係合させて前記リア部後端を前記基台に固定するものとされている、ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載した鼻緒付履物。
- 前記リア部後端の両係止構造は一組の短冊状の面状ファスナとされ、前記基台後部に穿設した両取付け孔に表側からそれぞれ挿通し裏側で互いに接着して前記鼻緒リア部後端を前記基台に固定するものとされている、ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載した鼻緒付履物。
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2004
- 2004-12-10 JP JP2004007269U patent/JP3109268U/ja not_active Expired - Fee Related
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