JP3108661B2 - 連続ろ過装置 - Google Patents

連続ろ過装置

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JP3108661B2
JP3108661B2 JP09238898A JP23889897A JP3108661B2 JP 3108661 B2 JP3108661 B2 JP 3108661B2 JP 09238898 A JP09238898 A JP 09238898A JP 23889897 A JP23889897 A JP 23889897A JP 3108661 B2 JP3108661 B2 JP 3108661B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続ろ過装置。詳
しくは、弁板の回転により2系統の液通路を液入口とド
レン口とへ切換接続して、フィルターを逆洗浄しつつ液
体をろ過する操作を連続的に行わせる連続ろ過装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】連続ろ過装置として、図9に示すよう
に、筐体29内に2系統の液通路30及び31を設け
て、各々の一方をフィルター32及び33を介して液出
口34に連通させ、他方を切換手段35により液入口3
6とドレン口37に連通させて、液入口36に通じる液
通路30でフイルター32により液体をろ過するとき、
ドレン口37と通じる液通路31ではろ過液体でフィル
ター33を逆洗浄させる構成のものは知られている。そ
して、この装置Aは、2系統の液通路30と31を液入
口36とドレン口37へ切換接続する切換手段として、
弁筒38に弁板35aと35bを両端に設けた中空筒の
弁体35を嵌め、この弁体35をつまみ39付きの軸4
0により左右へ摺動させる構成を採用して、図9に実線
で示す位置や、一点鎖線で示す位置、または、2点鎖線
で示す位置を取らせるようにしたものである。
【0003】しかしながら、前記連続ろ過装置は、摺動
タイプの流路切換手段を採用するから、構造が複雑で価
格は高く、フィルター面積も十分にとれないため、目詰
まりが速くて、頻繁に逆洗浄をする必要があり、また、
フィルターは枠付きでその周縁を筐体の受溝へ嵌め込む
構造であるから、取付費が高く付いて、フィルターの交
換も難しいという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る前記連続
ろ過装置は、前記問題点を解決するため、流路切換手段
に弁板回転式を採用して、構造が簡易で安価な装置を実
現させるとともに、フィルター面積を十分に取って目詰
まりを減らすことにより逆洗浄をできるだけ少なくし、
また、フィルターは抑え体で受座へ押し付ける構造で取
り付けられるため、取付費が安くて、フィルターの交換
も簡単にできる連続ろ過装置を提供することをその課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る連続ろ過装置は、下記の構成を採用す
ることを特徴とする。 (1)筐体内に2系統の液通路を設けて、各々の一方を
フィルターを介して液出口に連通させ、他方を切換手段
により液入口とドレンロとへ切換連通させて、液入口に
通じる液通路でフィルターにより液体をろ過するとき、
ドレンロと通じる液通路でろ過液体によりフィルターを
逆洗させる連続ろ過装置において、2系統の液通路を液
入口とドレンロに連通させる切換手段は、軸により回転
される弁板であり、この弁板に設けられる通孔は、弁板
を所定の角度範囲回転させても筐体に設けた弁座の弁孔
との連通が保たれる長孔であり、ドレン孔を塞ぐよう弁
板に付設した弁片は、液通路と弁孔との連通が保たれる
間ドレン孔を閉塞する長さを有するものであって、しか
も、2個の弁板は、各々の通孔が弁座の弁孔と位置合せ
されるように軸へ固定されている。 (2)2個の弁板を取り付けた軸に、所定のプログラム
に従って2系統の液通路と、液入口及びドレン口との連
通を切換える切換機構を連係させる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る液体の連続ろ
過装置の実施形態を図面に基いて説明する。
【0007】図1〜図6において符号Aは、本発明に係
る液体の連続ろ過装置である。この装置Aは、筐体1
と、この筐体1内に設けた2系統の液通路2及び3、こ
れら液通路2及び3の一方とフィルター4及び5を介し
て通ずる液出口6と、液通路2及び3の他方と切換手段
7及び8により連通される液入口9及びドレン口10と
11とを備えさせて、液入口9に通じる側の液通路2で
フイルター4により液体を濾過するとき、ドレン口11
と通じる側の液通路3で濾過液体によりフィルター5を
逆洗浄させる構成としてある。
【0008】前記連続ろ過装置Aの筐体1は、中央部に
図1〜図6に示すように壁12により上下に仕切られた
垂直の中室13を設けて、その上側に液出口6に開口さ
せ、下側に液入口9を開口させる縦型構造か、図7、図
8に示すように壁12により左右に仕切られた水平の中
室13の右端の上側に液出口6を開口させ、左端の下側
に液入口9を開口させる横型構造等とする。また、この
中室13は、両側に壁14及び15により区画される2
系統の液通路2及び3を設け、これら液通路2及び3の
一方を、壁14及び15にあけた孔16及び17により
中室13を経て液出口6と連通させ、前記孔16及び1
7の液通路2及び3側の周囲に受座16a及び17aを
設けて、受座16a及び17aにフィルター4及び5の
周縁の裏側を支持させ、表側に押し板18及び19に
植設した4本以上の押し棒20及び21を当てて、前記
押し板18および19を筐体1へ取り付けた蓋体22及
び23に抑えさせることにより、フィルター4及び5が
孔16及び17へ簡単に着脱されるようにする。
【0009】前記2系統の液通路2及び3の他方は、
室13の下側に開口する液入口9と、ドレンロ10又は
11とへ切換接続するものであって、この切換操作を行
う切換手段7及び8は、軸24により回転される円形の
弁板である。そして、この弁板7及び8は液通路2及び
3と中室13とを区画する壁14及び15に設けた弁座
25及び26へ密接回転するようにし、板面には前記弁
座25及び26に設けた複数、図面においては4個の弁
孔25a及びび26aに合わせて、通孔7a及び8aを
設けるもので、これら通孔7a及び8aは弁板7及び8
が所定の角度範囲内回転しても、弁孔25a及び26
aとの連通が保たれるような長孔に形成する。また、弁
板7及び8には、通孔7a及び8aと弁孔25a及び2
6aとの連通が保たれる間は、前記ドレンロ10及び1
1を閉塞する長さの弁片7b及び8bを付設する。
お、前記通孔7a及び8aは、その長径が弁孔25a及
び26aの直径の2倍より少し長い小判型に形成する
と、最小の回転範囲において2系統の液通路2及び3
液入口9とドレンロ10または11との連通切換を
行うことができるので、図面各図においてはこの寸法を
利用してある。
【0010】前記切換手段7及び8の切換は人手によっ
てもできるが、給送する液体によってフィルター4及び
5が目詰まりする時間を予測または実測して、切換操作
のプログラムを組み、このプロクラムに従って軸24に
固定したレバー27をシリンダ等の切換機構28により
作動させて切換を行うようにすれば、フィルター4また
は5が目詰まりしてろ過能力を低下する前に、これをろ
過水により逆洗浄しながら他のフィルターでは液体をろ
過して給送する操作を自動的に行わせることができる。
【0011】前記実施形態に示す連続ろ過装置Aは、図
6に示すように軸24に固定したレバー27を直立させ
るときは、両方の弁板7及び8の通孔7a及び8aが図
5、図6のように弁座25及び26の弁孔25a及び2
6aと連通し、弁片7b及び8bはドレン孔10及び1
1を閉じる、従って、液入口9から流入した液体は、図
5に矢印で示すように2系統の液通路2及び3を液出口
6へ向かって流れ、フィルター4及び5を通過するとき
混入する異物を除かれ、清浄になった液体の全部が液出
口6から使用個所へ給送される。
【0012】しかし、この状態において液体の給送を続
けると、やがてフィルター4及び5に異物が付着して日
詰まりを起こさせるから、その前に、レバー27を例え
ば図2のように左側へ倒すと、図1のように左側の弁板
7の通孔7aは弁座25の弁孔25aとの連通を保ち、
弁片7bはドレンロ10の閉塞を続けるが、他方の弁板
8の通孔8aは弁座26の弁孔26aとの連通を断た
れ、弁片8bをドレン孔11から外れてこれを開放す
る。従って、この状態では、液入口9から流入した液体
は、矢印で示すように左側の液通路2を流動して、フィ
ルター4を通過するき異物を除去されて液出口6から使
用個所へ送られ、一部の液体は右側の液通路3を矢印で
示すように流動するため、フィルター5をろ過時とは反
対方向に通過して付着した異物は取り除く逆洗浄を行
う。
【0013】次に、レバー27を図4のように右側に倒
すと、図3のように左側の弁板7の通孔7aが弁座25
の弁孔25aとの連通を断たれ、弁片7bがドレンロ1
1から外れてこれを開放すると、他方の弁板8の通孔8
aが弁座26の弁孔26aと連通し、弁片8bはドレン
孔11に一致してこれを閉塞する。従って、この状態で
は、液入口9から流入した液体は、矢印で示すように右
側の液通路3を流動して、フィルター4を通過するき異
物を除去されて液出口6から使用個所へ送られ、一部の
液体は左側の液通路2を矢印で示すように流動して、フ
ィルター4をろ過時とは反対方向に通過し、付着した異
物を取り除く逆洗浄を行う。
【0014】前記のように作用する本発明の装置におい
ては、軸24に固定したレバー27にシリンダー、ロー
タリーアクチュエータ等の切換機構28を連係させて、
この切換機構28を液体の目詰まりの難易度等に応じ
て、切換条件を設定したマイコン利用等の制御器(図面
省略)により作動させれば、ろ過液体の給送を継続しつ
つフィルターを逆洗する操作を自動的に整然と行わせ得
ることができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の効果 (1)弁板回転式の切換手段を採用したから、構造が簡
単で安価な装置の提供ができ、また、フィルター面積を
十分に大きく取って目詰まりを減らし逆洗浄の頻度を下
げることもできる。 (2)フィルターを抑え体で受座へ押し付ける構造によ
り筐体へ取り付けられるから、取付費が安くて、フィル
ターの交換も至って簡単にできる。 (3)1系統でろ過、他系統で逆洗の他、両系統でろ過
を行うこともできる。 請求項2の効果 2系統の液通路の切換を液体に基づい
て組んだプロクラムにより自動制御してろ過液体の連続
給送を安定的に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体の連続ろ過装置の一方の液通
路で液体をろ過し、他方の液通路でフィルターを逆洗浄
する状態を示す縦断正面図である。
【図2】図1のW−W線における断面図である。
【図3】図1とは反対側の液通路において液体のろ過及
びフィルターの逆洗浄が行われる状態を示す縦断正面図
である。
【図4】図3のX−X線における断面図である。
【図5】両方の液通路で液体のろ過を行う状態を示す縦
断正面図である。
【図6】図5のY−Y線における断面図である。
【図7】同上装置の横型を示す横断平面図である。
【図8】図8のZ−Z線における断面図である。
【図9】従来の連続ろ過装置を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
A 連続ろ過装置 1 筐体 2及び3 2系統の液通路 4及び5 フィルター 6 液出口 7及び8 切換手段 7a及び8a 通孔 7b及び8b 弁片 9 液入口 10及び11 ドレン口 24 軸 25及び26 弁座 25a及び26a 弁孔 28 切換機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 29/38 560 29/42 501A

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に2系統の液通路を設けて、各々
    の一方をフィルターを介して液出口に連通させ、他方を
    切換手段により液入口とドレンロとへ切換連通させて、
    液入口に通じる液通路でフィルターにより液体をろ過す
    るとき、ドレンロと通じる液通路でろ過液体によりフィ
    ルターを逆洗させる連続ろ過装置において、 2系統の
    液通路を液入口とドレンロに連通させる切換手段は、軸
    により回転さ れる弁板であり、この弁板に設けられる通孔は、 弁板を所定の角度範囲回
    転させても筐体に設けた弁座の弁孔との連通が保たれる
    長孔であり、 ドレン孔を塞ぐよう弁板に付設した弁片は、液通路と弁
    孔との連通が保たれる間ドレン孔を閉塞する長さを有す
    るものであって、 しかも、2個の弁板は、各々の通孔が弁座の弁孔と位置
    合せされるように軸へ固定されていることを特徴とする
    連続ろ過装置。
  2. 【請求項2】 2個の弁板を取り付けた軸に、所定のプ
    ログラムに従って2系統の液通路と、液入口及びドレン
    口との連通を切換える切換機構を連係させたことを特徴
    とする請求項1記載の連続ろ過装置。
JP09238898A 1997-08-20 1997-08-20 連続ろ過装置 Expired - Lifetime JP3108661B2 (ja)

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CN103990310B (zh) * 2014-05-20 2017-12-12 上海工微所科技有限公司 一种蜂蜜过滤装置及其过滤方法
CN108939641A (zh) * 2018-08-16 2018-12-07 天津蓝科机械有限公司 一种具有两个过滤通道的过滤器
CN111773779A (zh) * 2020-07-14 2020-10-16 陈德平 一种可自行更换的水处理用多介质过滤装置

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