JP3108623B2 - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JP3108623B2
JP3108623B2 JP08033664A JP3366496A JP3108623B2 JP 3108623 B2 JP3108623 B2 JP 3108623B2 JP 08033664 A JP08033664 A JP 08033664A JP 3366496 A JP3366496 A JP 3366496A JP 3108623 B2 JP3108623 B2 JP 3108623B2
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tank
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治仁 宮崎
博亮 久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で用いら
れ、室内の加湿を行う加湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の加湿装置は、特開平5−
288376号公報に示すような構成が一般的であっ
た。以下、その構成について図2を参照しながら説明す
る。なお、図2は従来の加湿装置の断面図である。
【0003】図に示すように、外ケース1内に、タンク
2に一体に形成された褶曲部2aと接続チューブ3で連
通し、外周に発熱体4を巻き付けた管状加熱部5を有す
る銅管からなる中空パイプ6と、該中空パイプ6の上方
に接続チューブ3で接続され外部に開口部7を有する吹
出口8とから加湿装置を構成している。
【0004】前記褶曲部2a及び中空パイプ6、中空パ
イプ6及び吹出口8をそれぞれ接続する接続チューブ3
は、通常シリコンゴムからなり、接続部分の気密はシリ
コンゴムの弾力によって保持されている。
【0005】また、前記管状加熱部5に巻き付けられた
発熱体4への電力供給は、リード線9a,9bによって
行っていた。
【0006】上記構成において、タンク2に供給された
水は、タンク2の底部より褶曲部2aを介して中空パイ
プ6内に入り、該中空パイプ6外周の管状加熱部5によ
り加熱され水蒸気となって、吹出口8を経て開口部7よ
り外部に放出するようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
の加湿装置では、発熱体4に電力を供給するリード線9
a,9bやその他の配線が、管状加熱部5の近傍に配設
されるときは、リード線9a,9bが温度の高い管状加
熱部5に接触しないよう他の部分で結束するか、接触し
てもリード線9a,9bが熱で悪影響を受けないよう
に、耐熱性材料の被覆で保護する必要があった。
【0008】このため、従来の加湿装置では、リード線
9a,9bが管状加熱部5に接触しないようにするた
め、例えば外ケース1の前記リード線9a,9bの近傍
に位置する部分に貫通孔を複数設け、該貫通孔のそれぞ
れに共通の結束線を通し、該結束線自身を環状に結び付
け該環状の結束線内に前記リード線9a,9bを挿通す
ることによって、前記リード線9a,9bが管状加熱部
5に接触しないよう外ケース1に固定していた。
【0009】しかしながら、このような従来の加湿装置
では、外ケース1に貫通孔を形成するための穴明け加工
が必要であるとともに、外ケース1の形状の変更に伴っ
てリード線9a,9bを結束する位置を再度検討しなけ
ればならず、大変不便であった。
【0010】本発明は、上記課題に鑑み、外ケースの形
状にかかわらずリード線を管状加熱部に接触しないよう
結束することができ、さらにはコスト低減が図れる加湿
装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
加湿装置は、ケース内に、タンクと、中空パイプと、前
記タンク及び中空パイプ間を連通させる褶曲部と、該中
空パイプの一部に発熱体を巻き付けた管状加熱部と、該
管状加熱部から発生した蒸気を外部に放出する吹出口
と、前記発熱体に電力を供給するリード線とを備えた加
湿装置において、前記タンク又は褶曲部に、前記リード
線を前記管状加熱部に接触しないよう結束する結束手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項2記載の加湿装置
は、請求項1記載の加湿装置において、前記結束手段が
前記リード線を挿通保持する切欠を備えた突出部からな
ることを特徴とするものである。
【0013】さらに、本発明の請求項3記載の加湿装置
は、請求項1記載の加湿装置において、前記タンク及び
褶曲部の少なくとも一方と前記結束手段とが樹脂にて一
体成型されてなることを特徴とするものである。
【0014】上記構成によれば、本発明の請求項1記載
の加湿装置は、タンク又は褶曲部に、前記リード線を前
記管状加熱部に接触しないよう結束する結束手段を設け
たので、前記タンク又は褶曲部に設けられた結束手段に
よりケースの形状にかかわらずリード線を管状加熱部に
接触しないよう結束することができる。
【0015】また、本発明の請求項2記載の加湿装置
は、前記結束手段が前記リード線を挿通保持する切欠を
備えた突出部からなるので、請求項1記載の加湿装置の
作用に加えて前記切欠を備えた突出部のみで前記リード
線を保持することができる。
【0016】さらに、本発明の請求項3記載の加湿装置
は、前記タンク及び褶曲部の少なくとも一方と前記結束
手段とが樹脂にて一体成型されてなるので、請求項1記
載の加湿装置の作用に加えて、前記結束手段を容易且つ
安価に形成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態
よりなる加湿装置を示す断面図である。
【0018】図に示すように、11は加湿装置の外ケー
スで、この外ケース11の内部に、水を貯蔵するタンク
12と、該タンク12に一体に設けられ一端側がタンク
12底部に連通する略U字形の褶曲部12aと、該褶曲
部12aの他端側に接続チューブ13を介して連通し外
周に発熱体14を巻き付けた管状加熱部15を有する銅
管からなる中空パイプ16と、該中空パイプ16の上方
に他の接続チューブ13で接続され外部に開口部17を
有する吹出口18と、前記発熱体14に電力を供給する
ためのリード線19a,19bと、前記リード線19
a,19bを前記管状加熱部15に接触しないよう結束
する結束手段20とから加湿装置を構成している。
【0019】前記結束手段20は、例えば、貫通孔21
を備え当該褶曲部12aより側方に突出するフック22
と、前記貫通孔21に挿通した状態で環状に結ばれ該環
状内で前記リード線19a,19bを結束する結束線2
3とからなり、前記リード線19a,19bを前記管状
加熱部15に接触しないように前記フック22の部分に
前記結束線23を使用して固定している。ここでは、フ
ック22に貫通孔21を設けたがリード線19a,19
bを結束する目的であるならばこの形状に限らず様々な
形状とすることができることは言うまでもない。
【0020】前記褶曲部12a及び中空パイプ16、中
空パイプ16及び吹出口18をそれぞれ接続する接続チ
ューブ13は、通常シリコンゴムからなり、接続部分の
気密はシリコンゴムの弾力によって保持されている。
【0021】上記構成において、使用前においてはタン
ク12に設けられた給水口より水を注ぎ、タンク12内
に水を供給する。該タンク12に供給された水は、タン
ク12の底部より褶曲部12aを介して中空パイプ16
内に入る。この後、加湿装置を作動する、即ち発熱体1
4に通電すると、該発熱体14を巻き付けた管状加熱部
15が加熱され、該中空パイプ16内の水が水蒸気とな
って吹出口18を経て開口部17から外部に放出され
る。
【0022】このように、本実施の形態の加湿装置によ
れば、褶曲部12aに、前記リード線19a,19bを
前記管状加熱部15に接触しないよう結束する結束手段
20を設けたので、前記褶曲部12aに設けられた結束
手段20により外ケース11の形状にかかわらずリード
線19a,19bを管状加熱部15に接触しないよう結
束することができる。
【0023】特に、加湿装置では、褶曲部12aの近傍
に必ず管状加熱部15が存在し、前記褶曲部12aにリ
ード線結束用の結束手段20を設けることは非常に効果
的である。
【0024】したがって、従来のような外ケース11の
形状の変更に伴ってリード線19a,19bを結束する
位置を再度検討する必要がなくなり、加湿装置の設置箇
所に応じた外ケース11の設計変更を容易に行うことが
できる。
【0025】また、上記実施の形態において、前記結束
手段20を、前記褶曲部12aより側方に突出し前記リ
ード線19a,19bを前記管状加熱部15に接触しな
いよう挿通保持する切欠を備えた突出部とすることによ
り、該突出部の切欠にて前記リード線19a,19bを
保持することができる。これにより、上述したリード線
19a,19bを結束するための結束線23が不要とな
る。したがって、構成部品の削減及びコスト低減が図れ
る。
【0026】さらに、前記褶曲部12aを設けたタンク
12と前記結束手段20とを樹脂にて一体成型すること
により、前記結束手段20を容易且つ安価に形成でき
る。また、例えば上記貫通孔21や切欠を成型と同時に
形成することができ、従来のような穴明け加工や切欠を
形成するための加工が不要となる。したがって、構成部
品の削減及びコスト低減が図れる。
【0027】なお、上記実施の形態では結束手段20を
褶曲部12aに設けたが、これに代わってタンク12に
前記結束手段20を設けても同等の効果が得られること
は言うまでもない。
【0028】また、褶曲部12aを設けたタンク12に
ついても、タンク12と褶曲部12aのそれぞれ個別部
品にて構成しても良い。
【0029】さらに、前記結束手段20により管状加熱
部15近傍に配置されるその他の配線についても結束す
ることが可能である。
【0030】加えて、前記結束手段20を複数個設けて
も良く、この場合であってもコストとしてはほとんど変
わらない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の加湿装置によれば、タンク又は褶曲部に、前記リ
ード線を前記管状加熱部に接触しないよう結束する結束
手段を設けたので、前記タンク又は褶曲部に設けられた
結束手段によりケースの形状にかかわらずリード線を管
状加熱部に接触しないよう結束することができる。
【0032】したがって、従来のようなケースの形状の
変更に伴ってリード線を結束する位置を再度検討する必
要がなくなり、加湿装置の設置箇所に応じたケースの設
計変更を容易に行うことができる。
【0033】また、本発明の請求項2記載の加湿装置に
よれば、前記結束手段が前記リード線を挿通保持する切
欠を備えた突出部からなるので、前記切欠を備えた突出
部のみで前記リード線を保持することができる。
【0034】したがって、請求項1記載の加湿装置の効
果に加えて、リード線を結束するための結束線等が不要
であり、構成部品の削減及びコスト低減が図れる。
【0035】さらに、本発明の請求項3記載の加湿装置
によれば、前記タンク及び褶曲部の少なくとも一方と前
記結束手段とが樹脂にて一体成型されてなるので、請求
項1による作用に加えて、前記結束手段を容易且つ安価
に形成できる。
【0036】したがって、請求項1記載の加湿装置の効
果に加えて、構成部品の削減及びコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態よりなる加湿装置を示す断
面図である。
【図2】従来の加湿装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 外ケース 12 タンク 12a 褶曲部 13 接続チューブ 14 発熱体 15 管状加熱部 16 中空パイプ 17 開口部 18 吹出口 19a,19b リード線 20 結束手段 21 貫通孔 22 フック 23 結束線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 6/00 F24F 6/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に、タンクと、中空パイプと、
    前記タンク及び中空パイプ間を連通させる褶曲部と、該
    中空パイプの一部に発熱体を巻き付けた管状加熱部と、
    該管状加熱部から発生した蒸気を外部に放出する吹出口
    と、前記発熱体に電力を供給するリード線とを備えた加
    湿装置において、 前記タンク又は褶曲部に、前記リード線を前記管状加熱
    部に接触しないよう結束する結束手段を設けたことを特
    徴とする加湿装置。
  2. 【請求項2】 前記結束手段が前記リード線を挿通保持
    する切欠を備えた突出部からなることを特徴とする請求
    項1記載の加湿装置。
  3. 【請求項3】 前記タンク及び褶曲部の少なくとも一方
    と前記結束手段とが樹脂にて一体成型されてなることを
    特徴とする請求項1記載の加湿装置。
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