JP3108089U - 感知作動型自動撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体が所定の場所に入ったことを感知したとき、自動的に連続写真撮影ができるようにした感知作動型自動撮影装置に関する。
【解決手段】カメラ3の撮影監視範囲xに被写体yが入ったときこれを感知する感知装置1と、既存のカメラを装着しておき、感知装置で感知した信号により装着したカメラを自動的に作動させて撮影し得るようにした自動撮影装置本体2との組み合せであって、当該感知装置は、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、これを電気的に感知し信号を発し得る一対の感知体4a、4bと、その感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えることのできるようにした情報伝達機構とから構成され、自動撮影装置本体は、基枠体にカメラ固定部8と、自動撮影装置9と、フイルム自動巻装置10とを装着構成した。
【選択図】図1
【解決手段】カメラ3の撮影監視範囲xに被写体yが入ったときこれを感知する感知装置1と、既存のカメラを装着しておき、感知装置で感知した信号により装着したカメラを自動的に作動させて撮影し得るようにした自動撮影装置本体2との組み合せであって、当該感知装置は、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、これを電気的に感知し信号を発し得る一対の感知体4a、4bと、その感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えることのできるようにした情報伝達機構とから構成され、自動撮影装置本体は、基枠体にカメラ固定部8と、自動撮影装置9と、フイルム自動巻装置10とを装着構成した。
【選択図】図1
Description
本考案は、被写体が所定の場所に入ったことを感知したとき、自動的に連続写真撮影ができるようにした感知作動型自動撮影装置に関する。本装置は、特に、畑や庭園、山中の等の農産物を盗難から予防するための証拠写真の自動撮影装置として、また、店や事務所などの盗難防止装置として、或は、野生動物の観測写真の自動撮影装置等として、多様な利用が可能な感知作動型自動撮影装置の改良技術である。
近年、米、西瓜などの農作物、さくらんぼ、桃、林檎などのフルーツなどの盗難が頻繁に起きるようになった。しかるに広い畑、庭園や山中等の作物や果実を盗難から予防することは極めて困難である。従来より、猿や猪や狐などの野生の動物により、農作物を食い荒らされることがあり、これを防止する手段として、物理的に畑や庭園に入られないようにする予防策はいろいろ考えられていた。これまでの盗難防止対策についても、このような野生動物用の畑荒らし防止手段を応用したものであった。それは例えばビニールハウスやフェンス等によって畑や樹木をそのまま覆ったり、囲うことにより作物や果実を守ったり、警報装置を備えておき、音を出したり、管理者や監視者を急行させたりして管理を行い、作物等の盗難を防止するものである。しかし、人間による盗難の場合、このような防止対策によっては効果的に防ぐことは困難である。しかし、人間の場合には、犯人を特定さえできれば、警察により逮捕することができるので、監視カメラで監視したり、撮影したりすることがかなり有効な手段となる。
しかるに、監視カメラで連続的に監視できる装置や、監視カメラでタイミング良く監視範囲を撮影する装置は、かなり高価であるため、広い畑をカバーし実効性のある盗難防止効果を実現しようとすると、数多くの装置を用意する必要があり、その経済的負担が大きくなる。このため、監視カメラが有効な手段であることは解っていても、現実には実用化できないというのが実情である。本発明者は、このような実情を踏まえて、安価で有効的な感知作動型自動撮影装置の技術開発を進めた。
つまり、従来技術は、畑や樹木ごとに覆うビニールハウスで作物や果実を管理する場合には、作物や果実等の単価に比較してその製作費用が高価であるという課題があった。また、畑をフェンスで囲んであるとしても、フェンスを乗り越えて侵入し作物等を持ち去ってしまうことがあった。更に、畑や山などの広い範囲について監視管理を行うのは事実上困難であるし、野生動物の写真撮影の場合にはシャッターチャンスまで撮影者が待機しなければ成らないという困難性を有していた。
本考案者は、必要なときタイミング良く写真撮影ができれば、証拠写真として犯人を捕まえることができるし、繰り返しの盗難を防ぐことができる。また、写真は、広い範囲の監視が可能であり、フラッシュをたけば、その光線に犯人は驚き、撮影されたと思って不安になり、心理的に大きな圧力となって、盗難防止に大きな力を発揮する。更に野生動物等のシャッターチャンスを捕らえようとするものである。そこで被写体がカメラの撮影視覚範囲に入ったことを感知すると、それに伴ってタイミング良く自動的に写真撮影できるような装置の開発をすることとし、完成したのが実願平10−8948であった。
図7は、基体H、カメラ固定部Aを有し、シャッター押圧部Bを装着するとともに、シャッター押圧部Bを係止することのできる係止部Cと、この係止部による係止を解除できる作動部Dとからなる係止解除作動機構Eを装着してなる自動撮影装置と、この装置に固定したカメラFの撮影視覚範囲に被写体が入ったときその感知信号を係止部に伝えることのできる感知体とを組み合わせてなり、カメラ固定部AにカメラFを固定するとともに、係止部によりシャッター押圧部BをシャッターGを押さない位置において付勢力を貯めた状態で係止するようにセットし、感知体が被写体を感知すると、係止解除作動機構に感知信号が伝えられ、作動部Dを作動させて、シャッター押圧部Bの係止状態を解除し、カメラFのシャッターGを押して、自動的に写真撮影が出来るというものであった。
その結果は、盗難防止用として多きな効果を発揮しただけでなく、野生動物の観察用などにも利用可能となり、その利用範囲が広まった。しかもこの感知作動型自動撮影装置は、高価では犯人に壊されたり排除されたときに損害が大きくなるのでは、意味が半減する。そこで安価な使い捨てカメラが使用できることと、装置自体が安価で構成の簡便なものとすることにより、実用性を高め、多方面に利用可能なものにすることができた。
ただ、先に開発した感知作動型自動撮影装置は、1枚の写真撮影をするだけで、連続的、継続的な写真撮影ができなかったため、必ずしも証拠になる明確な写真を得ることが出来なかったり、一度撮影した後は、カメラで撮影するという監視状態ではなくなるという欠点もあった。そこで、本発明者は、連続的継続的に撮影できるようにするという更に高度な技術的課題を解決するために、研究開発に努めて完成したのが本考案の感知作動型自動撮影装置である。
本考案は、上記のような課題を解消しようとするもので、次のような手段を講じたものである。
実用新案登録を受けようとする第1考案は、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったときこれを感知する感知装置と、既存のカメラを装着しておき、感知装置で感知した信号により装着したカメラを自動的に作動させて撮影し得るようにした自動撮影装置本体との組み合せたものである。当該感知装置は、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、これを電気的に感知し信号を発し得る一対の感知体と、その感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えることのできるようにした情報伝達機構とから構成されている。自動撮影装置本体は、基枠体にカメラ固定部と、自動撮影装置と、フイルム自動巻装置とを装着構成したものである。箱状に構成されている当該基枠体には、少なくともレンズ部やフラッシュ部が露呈するようにカメラを着脱自在に載置固定し得るカメラ固定部と、自動撮影装置を装着固定し得る自動撮影装置固定部と、フイルム自動巻装置を装着固定し得るようにしたフイルム自動巻装置固定部とが形成されている。当該基枠体の自動撮影装置固定部には、カメラのシャッターを押すことが出来るようにスライド自在にシャッター押圧部が装着してあり、当該シャッター押圧部にはスプリング又はバネにより当該シャッター押圧部が平時カメラのシャッターを押さない位置に維持係止できるように構成してある。また、感知装置からの感知信号を受けたとき、シャッター押圧部が付勢力をもってカメラのシャッターを押圧するように作動させるシャッター押圧部の駆動部と、当該シャッター押圧部の駆動部を作動させるための電源部と、感知装置からの感知信号によりシャッター押圧部の駆動部を繰り返し作動させてシャッター押圧部がカメラのシャッターを繰り返し押圧するように動作制御をする制御部とから構成してなる自動撮影装置を装着しておく。更に、前記基枠体のフイルム自動巻装置固定部には、カメラのフイルム巻取りギア部に係合して回転させることの出来るように構成した駆動ギア部とこれを回転駆動させることのできる駆動ギア作動部とからなるフイルム自動巻装置を装着しておく。そのうえで、前記基枠体のカメラ固定部に、既存のカメラをそのレンズ部やフラッシュ部が露呈するように載置固定するとともに、一対の感知体を所定の撮影監視範囲に設置して電気的に感知し得る状態にセットしておいて、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、感知体がこれを感知して信号を発し、その感知信号を情報伝達機構を介して自動撮影装置の制御部に伝えられ、シャッター押圧部の駆動部を作動させて固定されたカメラのシャッターを押して、自動的に写真撮影するようになし、その直後、フイルム自動巻装置が自動的に作動してカメラ内に装着されているフイルムを自動的に巻き上げられ、再びカメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、感知体がこれを感知して感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えられ、シャッター押圧部の駆動部を再び作動させて、カメラのシャッターを押して、繰り返し自動的に写真撮影できるようにしたことを特徴とする感知作動型自動撮影装置である。
実用新案登録を受けようとする第2考案は、自動撮影装置のカメラ固定部に使い捨て型カメラを着脱自在に載置固定できるようにしたことを特徴とする第1考案に記載する感知作動型自動撮影装置である。
実用新案登録を受けようとする第3考案は、前記フイルム自動巻装置は、カメラのフイルム巻取りギア部に係合して回転させることの出来るように構成した駆動ギア部と、これを回転駆動させることのできる回転軸とその回転軸に回転不勢力を付与し得るゼンマイと、当該ゼンマイを巻き込むことの出来るレバーとからなる駆動ギア作動部とから構成されていることを特徴とする第1考案に記載する感知作動型自動撮影装置である。
実用新案登録を受けようとする第4考案は、前記自動撮影装置は、基枠体の自動撮影装置固定部に、カメラのシャッターを押すことが出来るようにスライド自在に装着されたシャッター押圧部と、当該シャッター押圧部にスプリング又はバネを取り付けて当該シャッター押圧部が平時カメラのシャッターを押さない位置に維持係止できるように構成するとともに、シャッター押圧部の駆動部は、吸引ソレノイドとその往復運動し得る作動部にスプリングを介してシャッター押圧部とを連結して、吸引ソレノイドの往復運動をする作動部とシャッター押圧部のカメラのシャッターを押圧するような動作とが同期協働するようになすとともに、当該ソレノイドは、当該シャッター押圧部の駆動部を作動させるための電源部と、感知装置からの感知信号によりシャッター押圧部の駆動部を繰り返し作動させてシャッター押圧部がカメラのシャッターを繰り返し押圧するように動作制御をする制御部と連結構成してなり、前記感知装置の感知体から発せられた感知信号により制御部の制御回路が作動してソレノイドの作動を制御し、タイミング良くシャッター押圧部が付勢力をもってカメラのシャッターを押圧するように繰り返し作動するようにしたことを特徴とする第1考案に記載する感知作動型自動撮影装置である。
登録を受けようとする第1の考案は、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、感知体がこれを感知して信号を発し、その感知信号を情報伝達機構を介して自動撮影装置の制御部に伝えられ、シャッター押圧部の駆動部を作動させて固定されたカメラのシャッターを押して、自動的に写真撮影することができ、更にその直後に、フイルム自動巻装置が自動的に作動してカメラ内に装着されているフイルムを自動的に巻き上げられ、撮影がいつでも出来る状態になる。そこで再びカメラの撮影監視範囲に被写体が入ると、感知体がこれを感知して感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えられ、シャッター押圧部の駆動部を再び作動させて、カメラのシャッターを押して、繰り返し自動的に写真撮影できる。即ち、内装されているフイルムの撮影可能枚数、例えば、12枚、24枚、36枚である場合にはこれらの数だけ自動的に繰り返し写真撮影できることになる。従って、本考案は、長時間に渡って畑や庭園、山中の等の作物を盗難から予防するための証拠写真の自動撮影装置として、また、店や事務所などの盗難防止装置として、或は、野生動物の観察や観測写真の自動撮影装置等として、多様な利用が可能となる。
登録を受けようとする第2の考案は、自動撮影装置のカメラ固定部に使い捨て型カメラを着脱自在に載置固定できるようにしたことを特徴とする第1考案に記載する感知作動型自動撮影装置である。そのために、装置自体が安価で構成の簡便なものとすることができ、実用性が高く多方面に利用可能となる。
登録を受けようとする第3の考案は前記フイルム自動巻装置について、カメラのフイルム巻取りギア部に係合して回転させることの出来るように構成した駆動ギア部と、これを回転駆動させることのできる回転軸とその回転軸に回転不勢力を付与し得るゼンマイと、当該ゼンマイを巻き込むことの出来るレバーとからなる駆動ギア作動部とから構成されていることを特徴とする第1考案に記載する感知作動型自動撮影装置である。自動撮影装置により、シャッター押圧部が作動されてカメラのシャッターを押し、自動的に写真撮影した直後に、フイルム自動巻装置が自動的に作動してカメラ内に装着されているフイルムを自動的に巻き上げ、再び撮影がいつでも出来る状態になる。そこで再びカメラの撮影監視範囲に被写体が入ると、感知体がこれを感知して感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えられ、シャッター押圧部の駆動部を再び作動させて、カメラのシャッターを押して、繰り返し自動的に写真撮影できる。
このように本考案のフイルム自動巻装置はフイルムの自動巻き上げ作業を全て機械的手段でおこなうようにしたことが特徴である。この結果、設計が単純化されて、安価で実用性に富んだものとなり、さらにその作動は機械的となって確実性が高まり故障が少なくなった。
登録を受けようとする第4の考案は、シャッター押圧部のシャッターを繰り返し押圧する駆動力を吸引ソレノイドの作動によっておこなうこととし、また、シャッター押圧部がカメラのシャッターを繰り返し押圧するように動作制御をする制御部を設け、前記感知装置の感知体から発せられた感知信号の発生とソレノイドの作動を制御して、常にタイミング良くシャッター押圧部がカメラのシャッターを繰り返し押圧して何枚もタイミング良く写真撮影がで切るようにしたものである。
そのために畑などへの侵入者の監視を長時間にわたって繰り返し行うことが出来、証拠となる写真もフイルムが尽きるまで複数枚侵入者が所定の監視範囲内に侵入した瞬間にタイミングよく撮影することができる。そのために有力な証拠写真を得るチャンスが増え、しかも侵入者は繰り返し畑への侵入の瞬間を撮影されることが心理的な抑止力になるために、次からは侵入しようとする心理が働かないという心理的抑制効果を有するものである。
以下、本考案にかかる感知作動型自動撮影装置を図示実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本考案に係る感知作動型自動撮影装置の全体構成を示す説明図であり、図2は、本考案に係る感知作動型自動撮影装置のフイルム自動巻装置と固定カメラとの関係を示す側面図であり、図3は、本考案に係る感知作動型自動撮影装置を構成する感知装置を示す一対の感知体を示す側面図であり、図4は、本考案に係る感知作動型自動撮影装置の自動撮影装置本体の構造を示す正面説明図であり、図5は、同自動撮影装置本体の行動を示す平面説明図であり、図6は、同自動撮影装置本体の構成を示す左側面説明図であり、図7は、同自動撮影装置本体の構成を示す右側面説明図である。そして、図8は、同じ考案者が先行して技術開発した感知作動型自動撮影装置の要部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、本考案に係る感知作動型自動撮影装置は、カメラ3の撮影監視範囲Xに被写体Yが入ったときこれを感知する感知装置1と、既存のカメラ3を装着しておき、感知装置1で感知した信号により装着したカメラ3を自動的に作動させて撮影し得るようにした自動撮影装置本体2とを組み合せたものである。
図1及び図3西では当該感知装置1は、カメラ3の撮影監視範囲Xに被写体Yが入ったとき、これを電気的に感知し信号を発し得る一対の感知体4a,4bと、その感知信号を自動撮影装置1の制御部5に伝えることのできるようにした情報伝達機構5a、5bとから構成されている。図示実施例では、一対の感知体4a,4bは、一方から赤外線7を発射し、他方の感知体で受光しるようにセンサー6a,6aを設けておく。その赤外線7を誰かが遮断しセンサー6a,6bで感知できなくなると、その間に侵入者Yが存在いることを感知して、この感知した信号を制御部5aへ送信することとする。
図1及び図3西では当該感知装置1は、カメラ3の撮影監視範囲Xに被写体Yが入ったとき、これを電気的に感知し信号を発し得る一対の感知体4a,4bと、その感知信号を自動撮影装置1の制御部5に伝えることのできるようにした情報伝達機構5a、5bとから構成されている。図示実施例では、一対の感知体4a,4bは、一方から赤外線7を発射し、他方の感知体で受光しるようにセンサー6a,6aを設けておく。その赤外線7を誰かが遮断しセンサー6a,6bで感知できなくなると、その間に侵入者Yが存在いることを感知して、この感知した信号を制御部5aへ送信することとする。
他方自動撮影装置本体2は、基枠体11にカメラ固定部8と、自動撮影装置9と、フイルム自動巻装置10とを装着構成したものである。
当該基枠体11は、盗難者や不審者などが自動撮影装置9の存在に気が付いて壊そうとしても、壊れにくい丈夫な金属製の箱状に構成されており、内部に水平部と垂直部を有し、少なくともレンズ部3aやフラッシュ部3bが露呈するように部分的に開口している。当該基枠体11には、少なくともレンズ部3aやフラッシュ部3bが露呈するようにカメラ3を着脱自在に載置固定し得るカメラ固定部8と、自動撮影装置9を装着固定し得る自動撮影装置固定部12と、フイルム自動巻装置10を装着固定し得るようにしたフイルム自動巻装置固定部13とが形成されている。なお、図中8aは、内装する使い捨てカメラを3カメラ固定部8に着脱自在に固定するための取付蝶螺子部である。この取付蝶螺子部8aの締め付けによって、固定するだけで、簡単にカメラ3のレンズ部3a、フラッシュ部3b、シャッター部3c、フイルム巻取りギア部3dなどの位置が設計上の所定の位置に特定された状態で固定されることになる。
当該基枠体11の自動撮影装置固定部12には、カメラ3のシャッター部3cを押すことが出来るようにスライド自在にシャッター押圧部14が装着してあり、当該シャッター押圧部14にはスプリング15又はバネにより当該シャッター押圧部14が平時カメラ3のシャッター部3cを押さない位置に維持係止できるように構成してある。図示実施例では、当該シャッター押圧部14がスプリング15取り付けられており、当該シャッター押圧部14が平時カメラ3のシャッター部3cを押さない位置に維持係止できるように構成する。なお、当該スプリング15は、吸引ソレノイド16aの作動によりシャッターを切った後のシャッター押圧部14を平時カメラ3のシャッター部3cを押さない位置に戻す働きもする。
また、図中16は、感知装置1からの感知信号を受けたとき、シャッター押圧部14が付勢力をもってカメラ3のシャッター3cを押圧するように作動させる(2〜3mm移動させる)シャッター押圧部14の駆動部16であり、当該シャッター押圧部14の駆動部16は、吸引ソレノイド16aとその往復運動し得る作動部にスプリング17を介してシャッター押圧部14とを連結して、吸引ソレノイド16aの往復運動をする作動部16bとシャッター押圧部14のカメラ3のシャッター部3cを押圧するような動作とが同期協働するように構成されている。
また、図中18は、当該シャッター押圧部14の駆動部16を作動させるための電源部(ソレノイド用電池)であり、図中19は、感知装置1からの感知信号によりシャッター押圧部14の駆動部16を繰り返し作動させてシャッター押圧部14がカメラ3のシャッター部3cを繰り返し押圧するように動作制御をする制御部である。なお、図中20は、コンデンサであり、図中21は、センサー用の電池であり、22は、スイッチである。
即ち、自動撮影装置9は、シャッター押圧部14と当該シャッター押圧部14の駆動部16(吸引ソレノイド16a)と、これを作動させるための電源部18と、制御部19とからなり、これらは基枠体11に装着されている。
即ち、自動撮影装置9は、シャッター押圧部14と当該シャッター押圧部14の駆動部16(吸引ソレノイド16a)と、これを作動させるための電源部18と、制御部19とからなり、これらは基枠体11に装着されている。
そして、前記感知装置1の感知体4aから発せられた感知信号により制御部19の制御回路が作動してソレノイド16aの作動を制御し、タイミング良くシャッター押圧部14が付勢力をもってカメラ3のシャッター部3cを押圧するように繰り返し作動するようにしたものである。
次に、前記基枠体11のフイルム自動巻装置固定部12に装着されているフイルム自動巻装置10は、カメラ3のフイルム巻取りギア部3dに係合して回転させることの出来るように構成した駆動ギア部10aとこれを回転駆動させることのできる回転軸10bと、その回転軸10bに回転不勢力を付与し得るゼンマイ10cと、当該ゼンマイ10cを巻き込むことの出来るレバー10dとからなる駆動ギア作動部10とから構成されている。
本考案は、フイルム自動巻装置10により、自動的に写真撮影した直後に、フイルム自動巻装置10が自動的に作動してカメラ3内に装着されているフイルムを自動的に巻き上げ、再び撮影がいつでも出来る状態にすることができる。そのため、再びカメラ3の撮影監視範囲Xに被写体Yが入ると、感知体4aがこれを感知して感知信号を自動撮影装置9の制御部19に伝えられ、シャッター押圧部14の駆動部16を再び作動させて、カメラ3のシャッター部3cを押して、繰り返し自動的に写真撮影できることとなった。
このように本考案のフイルム自動巻装置10は、フイルムの自動巻き上げ作業を全て機械的手段でおこなうようにしたことが特徴である。この結果、設計が単純化されて、安価で実用性に富んだものとなり、さらにその作動は機械的となって確実性が高まり故障が少なくなった。
本考案に係る感知作動型自動撮影装置を使用する場合には、前記基枠体11のカメラ固定部8に、既存の使い捨て型カメラ3をそのレンズ部3aやフラッシュ部3bが露呈するように載置固定するとともに、一対の感知体4aを所定の撮影監視範囲Xに設置して電気的に感知し得る状態に電源をオンにセットしておく。
そして、待機しカメラ3の撮影監視範囲Xに被写体Yが入ったとき、感知体4a,4bがこれを感知して信号を発し、その感知信号を情報伝達機構5aを介して自動撮影装置9の制御部19に伝えられ、シャッター押圧部14の駆動部16を作動させて固定されたカメラ3のシャッター部3cを押して、自動的に写真撮影をすることができる。その直後、フイルム自動巻装置10が自動的に作動してカメラ3内に装着されているフイルムを自動的に巻き上げられ、再びカメラの撮影監視範囲Xに被写体Yが入ったとき、感知体4a、4bがこれを感知して感知信号を自動撮影装置9の制御部19に伝えられ、シャッター押圧部14の駆動部16を再び作動させて、カメラ3のシャッター部3cを押して、繰り返し自動的に写真撮影できる。
このように本考案は、フイルムがある限り、撮影監視範囲Xに被写体Yが入ったとき、感知体がこれを感知して連続的、継続的に写真の自動撮影を行うことができるようにしたことを特徴とする感知作動型自動撮影装置である。
1:感知装置
2:自動撮影装置本体
3:カメラ
3a:レンズ部
3b:フラッシュ部
3c:シャッター部
3d:フイルム巻取りギア部
4a,4b:感知体
5a,5b:情報伝達機構
6a,6b:センサー
7:赤外線
8:カメラ固定部
9:自動撮影装置
10:フイルム自動巻装置
10a:駆動ギア部
10b:回転軸
10c:ゼンマイ
10d:レバー
11:基枠体
12:自動撮影装置固定部
13:フイルム自動巻装置固定部
14:シャッター押圧部
15:スプリング
16:シャッター押圧部の駆動部
16a:ソレノイド
16b:作動部
17:スプリング
18:電源部(ソレノイド用電池)
19:制御部
20:コンデンサ
21:センサー用の電池
22:スイッチ
2:自動撮影装置本体
3:カメラ
3a:レンズ部
3b:フラッシュ部
3c:シャッター部
3d:フイルム巻取りギア部
4a,4b:感知体
5a,5b:情報伝達機構
6a,6b:センサー
7:赤外線
8:カメラ固定部
9:自動撮影装置
10:フイルム自動巻装置
10a:駆動ギア部
10b:回転軸
10c:ゼンマイ
10d:レバー
11:基枠体
12:自動撮影装置固定部
13:フイルム自動巻装置固定部
14:シャッター押圧部
15:スプリング
16:シャッター押圧部の駆動部
16a:ソレノイド
16b:作動部
17:スプリング
18:電源部(ソレノイド用電池)
19:制御部
20:コンデンサ
21:センサー用の電池
22:スイッチ
Claims (4)
- カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったときこれを感知する感知装置と、
既存のカメラを装着しておき、感知装置で感知した信号により装着したカメラを自動的に作動させて撮影し得るようにした自動撮影装置本体との組み合せであって、
当該感知装置は、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、これを電気的に感知し信号を発し得る一対の感知体と、その感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えることのできるようにした情報伝達機構とから構成され、
自動撮影装置本体は、基枠体にカメラ固定部と、自動撮影装置と、フイルム自動巻装置とを装着構成したもので、
箱状に構成されている当該基枠体には、少なくともレンズ部やフラッシュ部が露呈するようにカメラを着脱自在に載置固定し得るカメラ固定部と、自動撮影装置を装着固定し得る自動撮影装置固定部と、フイルム自動巻装置を装着固定し得るようにしたフイルム自動巻装置固定部とが形成されており、
当該基枠体の自動撮影装置固定部には、カメラのシャッターを押すことが出来るようにスライド自在にシャッター押圧部が装着してあり、当該シャッター押圧部にはスプリング又はバネにより当該シャッター押圧部が平時カメラのシャッターを押さない位置に維持係止できるように構成してあり、感知装置からの感知信号を受けたとき、シャッター押圧部が付勢力をもってカメラのシャッターを押圧するように作動させるシャッター押圧部の駆動部と、当該シャッター押圧部の駆動部を作動させるための電源部と、感知装置からの感知信号によりシャッター押圧部の駆動部を繰り返し作動させてシャッター押圧部がカメラのシャッターを繰り返し押圧するように動作制御をする制御部とから構成してなる自動撮影装置を装着しておき、
前記基枠体のフイルム自動巻装置固定部には、カメラのフイルム巻取りギア部に係合して回転させることの出来るように構成した駆動ギア部とこれを回転駆動させることのできる駆動ギア作動部とからなるフイルム自動巻装置を装着しておき、
前記基枠体のカメラ固定部に、既存のカメラをそのレンズ部やフラッシュ部が露呈するように載置固定するとともに、一対の感知体を所定の撮影監視範囲に設置して電気的に感知し得る状態にセットしておいて、カメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、感知体がこれを感知して信号を発し、その感知信号を情報伝達機構を介して自動撮影装置の制御部に伝えられ、シャッター押圧部の駆動部を作動させて固定されたカメラのシャッターを押して、自動的に写真撮影するようになし、その直後、フイルム自動巻装置が自動的に作動してカメラ内に装着されているフイルムを自動的に巻き上げられ、再びカメラの撮影監視範囲に被写体が入ったとき、感知体がこれを感知して感知信号を自動撮影装置の制御部に伝えられ、シャッター押圧部の駆動部を再び作動させて、カメラのシャッターを押して、繰り返し自動的に写真撮影できるようにしたことを特徴とする感知作動型自動撮影装置。
- 自動撮影装置のカメラ固定部に使い捨て型カメラを着脱自在に載置固定できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載する感知作動型自動撮影装置。
- 前記フイルム自動巻装置は、カメラのフイルム巻取りギア部に係合して回転させることの出来るように構成した駆動ギア部と、これを回転駆動させることのできる回転軸とその回転軸に回転不勢力を付与し得るゼンマイと、当該ゼンマイを巻き込むことの出来るレバーとからなる駆動ギア作動部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載する感知作動型自動撮影装置。
- 前記自動撮影装置は、基枠体の自動撮影装置固定部に、カメラのシャッターを押すことが出来るようにスライド自在に装着されたシャッター押圧部と、当該シャッター押圧部にスプリング又はバネを取り付けて当該シャッター押圧部が平時カメラのシャッターを押さない位置に維持係止できるように構成するとともに、シャッター押圧部の駆動部は、吸引ソレノイドとその往復運動し得る作動部にスプリングを介してシャッター押圧部とを連結して、吸引ソレノイドの往復運動をする作動部とシャッター押圧部のカメラのシャッターを押圧するような動作とが同期協働するようになすとともに、
当該ソレノイドは、当該シャッター押圧部の駆動部を作動させるための電源部と、感知装置からの感知信号によりシャッター押圧部の駆動部を繰り返し作動させてシャッター押圧部がカメラのシャッターを繰り返し押圧するように動作制御をする制御部と連結構成してなり、
前記感知装置の感知体から発せられた感知信号により制御部の制御回路が作動してソレノイドの作動を制御し、タイミング良くシャッター押圧部が付勢力をもってカメラのシャッターを押圧するように繰り返し作動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載する感知作動型自動撮影装置。
Priority Applications (1)
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JP2004003550U JP3108089U (ja) | 2004-06-18 | 2004-06-18 | 感知作動型自動撮影装置 |
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