JP3108081B2 - 非常退出装置のための掛け金作動機構 - Google Patents

非常退出装置のための掛け金作動機構

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JP3108081B2
JP3108081B2 JP02214492A JP21449290A JP3108081B2 JP 3108081 B2 JP3108081 B2 JP 3108081B2 JP 02214492 A JP02214492 A JP 02214492A JP 21449290 A JP21449290 A JP 21449290A JP 3108081 B2 JP3108081 B2 JP 3108081B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は非常退出装置に関するものであり、特に、そ
れのための掛け金作動機構に関するものである。
〔従来の技術〕
非常退出装置は、（ａ）正常に出てゆくために用いら
れるとともに、（ｂ）高度防護掛け金機構と協同して用
いられる。すなわち、非常退出装置が取付けられている
扉の外側から、高度防護掛け金機構と非常退出掛け金機
構とは独立に動作する必要がある。高度防護掛け金機構
が危険にさらされる、すなわち鍵若しくは数字合わせに
よつて作動される場合、これは非常退出掛け金機構を外
してはならず、同様に、非常退出掛け金機構が危険にさ
らされる、すなわち鍵若しくは数字合わせで作動される
場合、これは高度防護掛け金機構に影響を与えてはなら
ない。
本発明が属する従来の装置において、高度防護要素と
して働くことのできる１次空締めボルトが２次掛け金、
すなわち、かくれた又は外部に取付けられた垂直掛け金
と共通リンク機構を共有する。したがつて、掛け金作動
機構の作用棒が並進させられると、すべての掛け金が引
抜かれる。次にまた、１次空締めボルトが扉の外から
（何らかの手段で）引つ込められる場合、リンク機構
は、２次掛け金を引つ込めさせ、逆もまた同じである
（２次掛け金が扉の外から引つ込められる場合、１次空
締めボルトも引つ込む）。
このような従来の装置の代表的なもので、この種の装
置の一般的働きを説明するために引用例として組入れら
れているのは、米国特許第4,741,563号である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は非常退出装置が取付けられている扉を
経て正規に退出することはすべての掛け金、すなわち１
次空締めボルト及び２次ラツチを引込めるが、同じ装置
が扉の外から動かされる場合、１次空締めボルト又は２
次ラツチのどちらかを動かしても他方に影響を与えない
非常退出装置のための掛け金作動機構を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は特にシヤーシー、前記シヤーシーに接
続されたハウジング、前記ハウジングに旋回可能に結合
された１次空締めボルト、前記シヤーシーと可動に係合
された２次掛け金のための出力シュー、及び前記シヤー
シーに旋回可能に取付けられたベルクランクを備え、前
記ベルクランクの第１の端が前記シューに旋回可能に結
合され、前記１次空締めボルトに結合されて前記ボルト
の前記ハウジングに対する運動を生じさせる第１のリン
ク機構手段と、前記ベルクランクの第２の端に結合され
て前記シューの前記シヤーシーに対する運動を行わせる
第２のリンク機構手段とを備えた非常退出装置用掛け金
作動機構を提供することである。
本発明のそのほかの目的は本発明の新規な特徴と共に
添付図面に関連して行われる以下の説明を参照すること
によつてそらに明らかになるであろう。
〔実施例〕
第１図及び第２図に示されているように、従来の掛け
金作動機構10がハウジング14が取付けられているシヤー
シー12を備えている。シヤーシー12は、１対の２次掛け
金出力滑り金20及び22を摺動可能に受ける１対の案内道
16及び18を備えている。滑り金20及び22は前記引用の米
国特許に詳述されているように１次垂直掛け金（図示な
し）を作動するのに用いられる突出指24を持つている。
ベルクランク26及び28は、それぞれピボツト点30及び32
においてシヤーシー12に旋回可能に取付けられている。
ベルクランクの第１の端34は、滑り金20及び22の最内側
端36に旋回可能に結合され、ベルクランクの他方の端38
は、クランク止め40の中に捕えられる。クランク止め40
は、制御リンク42と一体になつている下付け要素であ
る。
１次空締めボルト44がピボツトピン46を用いてハウジ
ング14に旋回可能に取付けられ、またもう１本のピン48
が、ボルト44をリンク50に結合している。リンク50はピ
ン52を介して制御リンク42の二又端にピン止めされてい
る。制御リンク42は、制御リンク機構54に連結され、制
御リンク機構は作用棒56に連結されている。前述の特許
に説明された棒56は、押パツド（図示なし）によつて並
進させられる。次に、棒56を左へ並進させると（第１図
及び第２図に示されるように）、ボルト44と滑り金20及
び22は、同時に動かされ、ボルト44は引込み、滑り金20
及び22はハウジング14の方へ近付く。ハウジング14の中
のバイアス手段（図示なし）が伸びた配置（第２図に示
されているように）へ戻すようにボルトを押しやる。
滑り金20と22及びボルト44が制御リンク42を共通にし
て結合しているために、ボルトが外部から（すなわち掛
け金作動機構10が取付けられている扉の外側から）動か
されて引込められることによつても滑り金20及び22が垂
直掛け金を引込ませる。同様に垂直掛け金が引込まされ
ると、ボルト44も引込む。したがつて、この従来の掛け
金作動機構は、高度防護掛け金機構を与えないであろ
う。
第３図及び第４図に示された新規な掛け金作動機構10
aは高度防護掛け金機構を与え、なおそれは容易に出て
いくことができるようにする。
第３図及び第４図に示した同じ又は同様の要素と構成
要素は、第１図及び第２図の構成要素と同じか又は同様
の参照番号を持つている。第４図において（第２図にお
けると同様に）、ベルクランク26及び28、ならびに滑り
金20及び22は示されていない（理解を明瞭にするため
に）。
掛け金作動機構10aにおいて、制御リンク42aは、リン
ク50がピン52を介してピン止めされている同じ二又の中
に終つているが、それは、クランク止め（第１図におけ
るクランク止め40のような）が全くない。リンク42a
は、１次空締めボルト44にだけ直接に結合されている。
本発明のこの実施例におけるベルクランク26及び28の端
38は、リンク機構部材60の末尾になつているウエブ58に
結合されている。ウエブ58は、リンク42aの下にあつ
て、シヤーシー12の上に摺動可能に配置されている。リ
ンク機構部材60の遠方端62は、長穴64を中に形成されて
いる。作用棒56aに固定されたピン66が作用棒から突き
出て長穴64の中に入つている。この手段によつて、リン
ク機構部材60は、掛け金作動機構が出てゆくために扉
（掛け金作動機構が取付けられている）の内部から作動
されるとき作用棒56aと同時に動くように作動棒56aに連
結される。作用棒56aを左へ並進させると、ボルト44及
び滑り金20と22によつて制御される垂直掛け金（図示な
し）を引つ込める。しかし、掛け金作動機構10aは、手
段は何んであっても、ボルト44を引っ込めることが垂直
掛け金を引っ込めないので、扉の外からは、高度の防護
を与える。制御リンク42a及び制御リンク機構54は左へ
動く（第３図及び第４図で見たとき）が、制御リンク機
構54もまた長穴68を形成されている。長穴68は、作用棒
56aの固定されているピン70を受けてそのピンに沿つて
単に滑るだけである。したがつて、制御リンク機構54が
動いても、作用棒56aは動かない。作用棒56aが動かない
とき、リンク機構部材60も動かない。したがつてベルク
ランクは動かず、２次掛け金によつて与えられる防護は
残る。
２次掛け金が扉の外から引込められる場合、同じ結果
が伴う。滑り金20及び22は、ハウジング14の方へ動き、
リンク機構部材60は、左へ（第３図及び第４図による）
移動するが、長穴64はピン66に沿つて単に動くだけであ
り、作用棒56aは動かないままなので、ボルト44は、保
持されたままになる。
したがつて、掛け金作動機構10aは、入る前に一緒に
引つ込められるべき垂直掛け金と空締めボルト44を扉の
外から捕まえられることが必要である。たとえそうであ
つても、作用棒56aを扉の内側から移動させると、完全
に退出できるようになる。長穴64の最外端にピン66がく
ると、垂直掛け金を制御するリンク機構部材60に作用棒
56aと一緒に動くようにさせ、もちろん作用棒は空締め
ボルト44を制御する。
以前は、高度防護と非常退出の両方が必要なとき、高
度防護の部屋又は領域に対して二つの扉を設ける必要が
あつた。一つの扉は、外側から入る手段なしに、内側に
取付けられた非常退出機構を持つていた。他方の扉は、
扉の外側から通行する手段として、高度防護錠を持つて
いた。本発明は、容易な退出と高度防護の両方に備えて
いる。外側からの出入りは、二つの掛け金装置を克服し
なければならないが、扉の内側から押パツドによつて作
用棒56aを動かして、直ちに退出できるようにする。本
発明の一部分ではないが、高度防護通行は、空締めボル
トのための鍵設備及び垂直掛け金のための数字組合せ設
備（又はその逆）を用いることによつて達成できる。
【図面の簡単な説明】
第１図は１次空締めボルト及び空締めボルトリンクが示
されておらず（理解を明瞭にするために）ハウジングの
上部が取除かれている従来の掛け金作動機構の平面図、 第２図は第１図の掛け金作動機構の側面図であり、この
図は空締めボルトとそのリンクを示しているが、ハウジ
ングは仮想線でだけ示されており、 第３図及び第４図は第１図、第２図にそれぞれ対応して
いるが本発明の実施例による新規な掛け金作動機構を示
している。 12……シヤーシー、14……ハウジング、20,22……滑り
金、26,28……ベルクランク、42a……リンク、54……リ
ンク機構、56a……作用棒、60……リンク機構部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−253675（ＪＰ，Ａ) 実公 昭29−400（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭44−3680（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E05B 65/10 E05B 53/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】非常退出装置用の掛け金作動機構であり、 シャーシー（12）と、前記シャーシーに結合されたハウ
    ジング（14）と、前記ハウジングに旋回可能に接続され
    た１次空締めボルト（44）と、２次掛け金のためのもの
    であり、前記シャーシー（12）と可動に係合された出力
    滑り金（20、22）と、前記シャーシーに旋回可能に取付
    けられたベルクランク（26,28）を備え、前記ベルクラ
    ンクの各々の第１の端（34）は、前記滑り金に旋回可能
    に結合されており、前記１次空締めボルトに結合されて
    前記ボルトの前記ハウジング（14）に対する運動を行わ
    せる第１のリンク機構手段（42a、54）と、前記ベルク
    ランク（26、28）の第２の端（38）に結合されて前記滑
    り金（20、22）の前記シャーシー（12）に対する運動を
    行わせる第２のリンク機構手段（58、60）と、前記第１
    のリンク機構手段に限られた距離摺動可能に連結された
    作用棒（56a）とを備え、前記第１及び第２のリンク機
    構手段（42a、60）はそれぞれ前記ハウジング（14）と
    前記シャーシー（12）とに摺動可能に係合され、さらに
    前記作用棒を前記第１のリンク機構手段に限られた行程
    で連結する第１の連結手段（64、66）と、前記作用棒を
    前記第２のリンク機構手段に限られた行程で連結する第
    ２の連結手段（68、70）を備え、前記第１及び第２の連
    結手段は、（ａ）前記掛け金作動機構の正常退出のため
    の第１の動作モードにおいて、前記二つのリンク機構手
    段の両方の運動を同時に起させ、（ｂ）前記掛け金作動
    機構の侵入を防ぐ高度防護のための第２の動作モードに
    おいて、前記二つのリンク機構手段の一方の前記リンク
    機構手段の他方に対する運動を独立に行わせる二つのモ
    ードを可能にすることを特徴とする非常退出装置のため
    の掛け金作動機構。
  2. 【請求項２】前記第１の連結手段が前記作用棒に固定さ
    れ、かつ前記第２のリンク機構手段（60）に形成された
    長穴（64）と係合させられたピン（66）を備え、前記第
    ２の連結手段が前記作用棒に固定され、前記第１のリン
    ク機構手段（42a）に形成されたもう一つの長穴（68）
    と係合させられたもう１本のピン（70）を備えているこ
    とをさらに特徴とする請求項１に記載の掛け金作動機
    構。
  3. 【請求項３】非常退出装置用のラッチ作動機構であり、
    シャーシー（12）と、前記シャーシーに結合されたハウ
    ジング（14）と、前記ハウジング（14）に旋回可能に結
    合された１次空締めボルト（44）と、２次掛け金のため
    のもので前記シャーシー（12）と可動に係合させられた
    出力滑り金（20,22）と、前記シャーシー（12）に旋回
    可能に取付けられたベルクランク（26,28）とを備え、
    前記ベルクランクの各々の第１の端（34）は前記滑り金
    の一つに旋回可能に結合されており、また前記１次空締
    めボルトに結合され、さらに前記ハウジング（14）と摺
    動可能に係合させられて、（ａ）前記空締めボルト（4
    4）の前記ハウジング（14）に対する運動を生じさせ、
    かつ（ｂ）前記空締めボルト（44）の運動に応じて前記
    ハウジングに対して摺動可能に移動できる第１のリンク
    機構手段（42a、50）と、前記ベルクランク（26、28）
    の第２の端に結合されて前記シャーシー（12）と摺動可
    能に係合され、（ａ）前記滑り金の前記シャーシー（1
    2）に対する運動を生じさせ、（ｂ）前記滑り金（20、2
    2）の運動に応じて、前記シャーシー（12）に対して摺
    動可能に移動できる第２のリンク機構手段（60）と、前
    記第１のリンク機構手段に制限された距離摺動運動を可
    能に連結された作用棒（56a）とを備え、さらに前記作
    用棒を前記第１のリンク機構手段に限られた行程で連結
    する第１の連結手段（64、66）と、前記作用棒を前記第
    ２のリンク機構手段に限られた行程で連結する第２の連
    結手段（68、70）を備え、前記第１及び第２の連結手段
    は、（ａ）前記ラッチ作動機構の正常な退出のための第
    １モードの動作のときに、両方の前記リンク機構手段の
    同時の運動を作用棒によって行わせること、（ｂ）侵入
    を防ぐ高度防護施錠のための第２の動作モードのとき
    に、前記二つのリンク機構手段の前記それぞれの連結手
    段に対する運動を独立に行わせる二つのモードを可能に
    することを特徴とする掛け金作動機構。
  4. 【請求項４】前記第１の連結手段が前記作用棒に固定さ
    れ、かつ前記第２のリンク機構手段（60）に形成された
    長穴（64）と係合させられたピン（66）を備え、前記第
    ２の連結手段が前記作用棒に固定され、前記第１のリン
    ク機構手段（42a）に形成されたもう一つの長穴（68）
    と係合させられたもう１本のピン（70）を備えているこ
    とをさらに特徴とする請求項３に記載の掛け金作動機
    構。
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