JP3107804B2 - 締結装置の製造方法およびその製造方法により作られた締結装置 - Google Patents

締結装置の製造方法およびその製造方法により作られた締結装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、不定形突起を有し再締結可能な締結装置の
製造方法およびその製造方法により作られた締結装置に
関する。
(従来の技術) 再締結可能な機械的締結装置として、2つの部材から
なり、一方の部材に設けた突起を他方の部材に設けた受
け面に係合するようにしたものは公知である。この場
合、締結装置の一方の部材の突起の突部が他方の部材の
受け面に貫通して受け面に設けた繊維またはストランド
に係合する。このような機械的係合および物理的閉塞
は、分離する力が締結装置のはぎ取り強度または破断強
度を越えるまで、締結装置の突部が受け面から外れない
ようにしている。
現在まで再締結可能な機械的締結方式には、それぞれ
が2つの突起を形成した複数のフィラメントを必要とす
る第1の方法と、突起を成形加工する第2の方法とがあ
る。
第1の方法の開示技術として、アメリカ特許第271743
2号、アメリカ特許第3943981号、アメリカ特許第421625
7号、アメリカ特許第4454183号、およびアメリカ特許第
4463486号がある。これらの開示技術は、モノフィラメ
ントの端部を加熱処理するものである。第1の方法によ
って作られた締結装置に関連する技術として、アメリカ
特許第4307493号やアメリカ特許第4330907号がある。
第2の方法の開示技術として、アメリカ特許第314752
8号、アメリカ特許第3594863号およびアメリカ特許第35
94865号がある。
上記アメリカ特許に開示された技術手段の締結装置の
突起のステムは全体に一定の断面形状となっている。ア
メリカ特許第3708833号に開示されている締結装置の突
起は基端から先端まで先細り形状となり基端面に対して
直交する方向に延びている。
ヨーロッパ特許第276970号に開示されている締結装置
の突起のステムは、全体に一定の断面形状となっており
かつ基部面に対して30度から90度の範囲の傾斜角度であ
る。
これら公知技術には不定形突起を形成する製造方法が
開示されていない。またこれらの公知技術には突起が基
面に対して直交しない機械的締結装置の構造についても
開示されていない。
本発明の目的は、グラビヤ印刷に似た製造方法により
作られる不定形突起を有する締結装置の製造方法および
その製造方法により作られた締結装置を提供することに
ある。
(発明の構成) 本願の請求項1に係る少なくとも1つの不定形突起を
有する締結装置の製造方法は、溶融感熱性材料を提供す
る工程と、基部を提供する工程と、基部を第1方向へ移
送する工程と、溶融感熱性材料の所定量を移送された基
部の上に堆積する工程と、溶融感熱性材料の所定量の一
部を突起とモイルとを形成するように基部の平面に平行
な成分を有する方向へ引き延ばす工程と、モイルを引き
延ばされた溶融感熱性材料から切断して基部と軸部と係
合手段を有する突起を残し、突起の溶融感熱材料を硬化
する工程とから構成される。
本願の請求項19に係る締結装置の構成要素として使用
される不定形突起を作る方法は、溶融感熱性材料を提供
する工程と、基部を提供する工程と、溶融感熱性材料の
所要量を基部上に堆積する工程と、溶融感熱性材料の所
要量の一部を基部の平面に平行なベクトル成分を有する
方向へ引き延ばして基部と軸部と係合手段とを有する突
起を形成する工程と、突起の溶融感熱性材料を硬化する
工程とから構成される。
本願の請求項29に係る不定形突起列を有する締結装置
の製造方法は、溶融感熱性材料を提供する工程と、基部
を提供する工程と、基部を第1方向へ移送する工程と、
周面にセルと基部の平面にほぼ平行で基部の第1移送方
向にほぼ垂直な中心軸線を有する印刷ロールを中心軸線
の回りで回転するように設ける工程と、その中心軸線が
印刷ロールの中心軸線にほぼ平行なバックロールを印刷
ロールに並設して両者間にニップ部を形成する工程と、
基部をニップ部を通して印刷ロールとバックロールとの
間を移送する工程と、溶融感熱性材料を印刷ロールのセ
ル内に置く工程と、溶融感熱性材料の所定量を溶融感熱
性材料を収容したセルが基部に接触して溶融感熱性材料
が基部上に移るまで印刷ロールを回転させることによっ
て移送された基部上に堆積する工程と、溶融感熱性材料
の所定量を印刷ロールとバックロールが回転を続け突起
とモイルを形成するように基部が移送される際に基部と
セルとの間の相対的変位により基部の平面に平行な成分
を有する方向に引き延ばす工程と、突起を印刷ロールか
ら切断して溶融感熱性材料を突起とモイルとに分離する
工程と、突起の溶融感熱性材料を硬化して基部と軸部と
係合手段を有する突起を形成するる工程とから構成され
る。
本願の請求項40に係る少なくとも1つの不定形突起を
有する締結装置の製造方法は、溶融感熱性材料を提供す
る工程と、基部を提供する工程と、基部を第1方向へ移
送する工程と、溶融感熱性材料の所定量を移送された基
部上に堆積する工程と、溶融感熱性材料の所定量の一部
を基部の平面に平行な成分を有する方向へ引き延ばして
突起とモイルを形成する工程と、引き延ばされた溶融感
熱性材料からモイルを切断して突起を残す工程と、突起
の溶融感熱性材料を硬化して基部と軸部と係合手段を有
する突起を形成する工程と、硬化した突起を横切って第
2段階の異なる温度を確立して係合手段の配向を変える
工程とから構成される。
本願の請求項41に係る少なくとも1つの不定形突起を
有する締結装置の製造方法は、感熱性材料を提供する工
程と、基部を提供する工程と、基部を第1方向へ移送す
る工程と、周面に少くとも1つのセルを有する印刷ロー
ルを基部の平面にほぼ平行で基部の移送の第1方向にほ
ぼ垂直な中心軸線の回りで回転するように設ける工程
と、溶融感熱性材料を印刷ロールのセル内に置く工程
と、バックロールをその中心軸線が印刷ロールの中心軸
線にほぼ平行に設ける工程と、印刷ロールとバックロー
ルとの並置させて両者間にニップ部を形成する工程と、
印刷ロールとバックロールをニップ部においてほぼ等し
い速度で回転させ、基部をニップ部を通して第1方向に
移送させる工程と、溶融感熱性材料をセルから基部上に
移す工程と、溶融感熱性材料の所定量の一部を基部の平
面に平行な成分を有する方向へ引き延ばして突起とモイ
ルを形成する工程と、引き延ばされた溶融感熱性材料か
らモイルを切断して突起を残す工程と、突起の溶融感熱
材料を硬化して基部と軸部と係合手段を有する突起を形
成する工程と、硬化された突起を横切って第二段階の異
なる温度を確立して係合手段の配向を変える工程とから
構成される。
本願の請求項42に係る少なくとも1つの不定形突記を
有する締結装置の製造方法は、感熱性材料を提供する工
程と、基部を提供する工程と、基部を第1方向へ移送す
る工程と、周面に少くとも1つのセルを有する印刷ロー
ルを基部の平面にほぼ平行で基部の移送の第1方向にほ
ぼ垂直な中心軸線の回りで回転するように設ける工程
と、溶融感熱性材料をセル内に置く工程と、印刷ロール
の中心軸線にほぼ平行に配置された中心軸線を有するバ
ックロールを設ける工程と、印刷ロールとバックロール
を並置させて両者間にニップ部を形成する工程と、印刷
ロールとバックロールとをニップ部においてほぼ等しい
速度で回転させ、基部を印刷ロールとバックロールの表
面速度より約2乃至約10%大きい速度でニップ部を通し
て第1方向に移送させる工程と、溶融感熱性材料をセル
から基部上に移す工程と、溶融感熱性材料の所定量の一
部を基部の平面に平行な成分を有する方向へ引き延ばし
て突起とモイルを形成する工程と、引き延ばされた溶融
感熱性材料からモイルを切断して突起を残す工程と、突
起の溶融感熱性材料を硬化し基部と軸部と係合手段を有
する突起を形成する工程とから構成される。
本願の請求項43に係る不定形突起列を有する締結装置
の製造方法は、溶融感熱性材料を提供する工程と、基部
を提供する工程と、基部を第1方向へ移送する工程と、
周面にセルを有する印刷ロールを基部の平面にほぼ平行
で基部の移送の第1方向にほぼ垂直な中心軸線の回りで
回転するように設ける工程と、印刷ロールの中心軸線に
ほぼ平行な中心軸線を有するバックロールを設け、印刷
ロールとバックロールは並置されて両者間にニップ部を
形成する工程と、基部をニップ部を介して印刷ロールと
バックロールの間を移送する工程と、溶融感熱性材料を
印刷ロールを溶融感熱性材料に接触させることで印刷ロ
ールのセル内に置き、余分の溶融感熱性材料を印刷ロー
ルが回転する際に印刷ロールの周面と並置関係に置かれ
たドクタブレードにより印刷ロールから拭き取るまたは
剥ぎ取る工程と、溶融感熱性材料の所要量を溶融感熱性
材料を収容したセルが基部に接触し溶融感熱性材料を基
部上に移送するように印刷ロールを回転させることによ
り移送された基部上に堆積する工程と、溶融感熱材料の
所要量を、印刷ロールとバックロールが回転を続け、基
部が突起とモイルを形成するように移送される際に、基
部とセルとの相対的変位により基部の平面に平行な成分
を有する方向へ引き延ばす工程と、突起を溶融感熱性材
料を固定切断装置により中断することにより印刷ロール
から切断し溶融感熱性材料を突起とモイルとに分割し、
固定切断装置は基部をほぼ横切り印刷ロールの中心軸線
に平行に設けられた熱線を有し、熱線は感熱性材料の少
くとも融点の温度に加熱される工程と、突起を異なる温
度で冷却し感熱性材料を異なる割合で収縮し、縮んだ感
熱材料が係合手段においてカールするように溶融感熱性
材料を硬化し、基部と軸部と係合手段を有する突起を形
成する工程と、硬化された突起を横切って第二段階の異
なる温度を確立して係合手段の配向を変える工程とから
構成される。
本願の請求項45に係る少なくとも1つの不定形突起を
有する締結装置は上記請求項1、29、40、41、42、43の
いずれかの製造方法により作られたものである。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面につき説明する。
第1図および第2図において符号20は締結装置を示
し、この締結装置20は少なくとも1つの突起22を有して
いる。突起22は好ましくは列をなし、第1図に示すよう
に予め定めた模様を呈するように基部24に結合されてい
る。突起22は、基端部26と軸部28と係合手段30から形成
されている。突起22の基端部26は基部24に接しかつ接着
され、軸部28の基部側を支持している。軸部28は突起22
の基端部26および基部24から外方に突き出ている。軸部
28の先端部に係合手段30が結合されている。係合手段30
は軸部28から横方向一方向または二方向に半径方向外方
に突き出ている。この係合手段30はフック状歯部であっ
てもよい。ここで、横方向とは突起22の基部24の面にほ
ぼ平行な面である。軸部28の外面から横方向に延びる係
合手段30の突出部は、係合手段30を対応する図示しない
受け面に固定する。係合手段30は好ましくは突起22の先
端部に連続して形成されている。係合手段30を突起22の
基端部26と軸部28の先端部の間に設けてもよい。
上記突起22の列は、不定形突起を作る方法を含む適当
な方法により作られる。ここで、不定形突起とはソリッ
ド形または定形に成形型または押出し型から取り出され
ない構造のものである。突起22は、溶融状態、好ましく
は液体で不連続に基部24の上に配置され、固形になるま
で冷却好ましくは凍結することで所望の形状に形成され
る。
不定形突起22の列は、好ましくはグラビヤ印刷として
知られる方法に類似した方法の製造方法によって形成さ
れる。この製造方法を用いることによって、第4図に示
すように両面を有する基部24がプリントロール72とバッ
クロール74からなる2つの円筒ロールのニップ70の間を
通される。プリントロール72とバックロール74は、その
中心軸線が平行であり基部24がこれらロール72,74のニ
ップ70の間を通る際に、基部24と接触する関係を保つよ
うに位置される。2つの円筒形ロールの内の一方のロー
ル、すなわちプリントロール72は、盲空間いわゆるセル
76の列を有している。このセル76の列は基部24に形成さ
れる突起の所望配置に対応している。他方のロール、す
なわちバックロール74は、プリントロール72に対する反
動部を形成し、基部24がニップ70を通り抜ける際の基部
24のプリントロール72に対する位置決めをしている。好
ましくは、熱可塑性材料の熱に影響される液体材料が熱
源80からプリントロール72に供給され、突起22が形成さ
れる。すなわち熱に影響される液体材料がプリントロー
ル72のセル76に導かれ、プリントロール72のセル76が基
部24に接触する際に、セル76内の液体材料が基部24の上
に所望模様を呈するように配置される。
基部24とロール72,74との間の相対移動が続く間は、
突起22は基部24の面とほぼ平行な面に引き延ばされて、
軸部28と係合手段30を形成する。最後に突起22の残りが
切断装置78によって係合手段30から取り除かれる。熱可
塑性材料の粘弾性特性により、突起22は重力の影響によ
り引っぱられ、かつ冷却する間に収縮する。突起22が冷
却、好ましくは凍結されて固体となると、係合手段30が
軸部28に一体に形成される。
締結装置20は、補足関係のある受け面に固定される。
ここで、受け面とは締結装置20の係合手段30が係合する
面である。この受け面は繊維やストランドにより形成さ
れる開口を有している。この開口はその位置で弾性変形
し、係合する係合手段30がここからみだりに外れること
はない。弾性変形する開口は係合手段30の受け面への導
入を可能にする。受け面の開口(変形材料)の間に位置
するストランド(非変形材料)は、使用者によって引き
剥がす強度または剪断強度を越える力が締結装置20に加
えられるまで、締結装置20が受け面から外れない。この
受け面は平面でも曲面であってもよい。
繊維またはストランドを有する受け面は、繊維または
ストランドの間の開口が少なくとも1つの係合手段30を
受け面の面に貫入するならば、相補体と称する。またス
トランドは係合手段30によって係合する寸法である。局
部的に変形する受け面が、少なくとも1つの係合手段30
を受け面の面に止めるならば相補体と称する。係合手段
30は締結装置20を受け面から取り外す際の抵抗体であ
る。適当な受け面は、網状発泡体、編地、不織布、ステ
ィッチ結合したループ材料を含む。
上記締結装置20は、第2図に示すように基部24の強度
を締結装置20の個々の突起22の間で裂けたり分離したり
しない程度の強度としている。締結装置20は使用者が望
む製品に結合される。ここで、結合とは第1部材を第2
部材に直接ないし間接に添付または連結することをい
う。関節の場合には、中間部材が介在し、製品寿命を長
くする。基部24は突起22が結合される面である。
上記基部24は、通常の製造方法で用いられているよう
に巻き取られている。基部の柔軟性により所望形状に曲
げられる。またこの基部24は配置された液状突起22の熱
に耐えかつ突起を凍結するまでの条件にも影響を受けな
い。基部24の幅は使用に応じていろいろである。基部24
は編地、織地、不織布、ゴム、ビニール、フイルムを含
む。フイルムとしては特にポリオレフィンフイルムおよ
び好ましくはクラフト紙である。ホワイトクラフト紙で
は平方メートルで80グラムのものが適当である。
突起22の基端部26は、突起22のほぼ平面の部分であ
り、基部24に取り付けられ、突起22の軸部28の基端に連
続する。ここで、基端部26とは、基部24に直接接触しか
つ突起22の軸部28を支持する突起22の部分である。基端
部26と軸部28の境界は明確ではない。軸部28が基端部26
から分離せず、使用中に基端部26が基部24から分離しな
いことが重要である。基端部26の断面形状は構造的に完
全なものであり、この部分では締結装置20の所望引き剥
がし強度および引き裂き強度に耐える。締結装置20の所
望引き剥がし強度および引き裂き強度は、突起模様の密
度、突起の軸部長さおよび基部への接着強度に基づくも
のである。突起22の軸部28の長さが長いと、基端部26の
断面形状は基部への接着強度および構造的な完全を確保
するために大きくされる。
基端部26の基部24への足跡形状は重要ではなく、どの
方向にも大きな構造的強度を保つものであればよい。こ
こで、足跡形状とは基端部26の基部24への平面接触区域
をいう。足跡形状の縦横比は、突起が足跡形の短い側に
平行な力を受けた時に不安定にならないものであれば、
大きくないほうがよい。足跡形状が丸いものであれば、
足跡形状の縦横比は、1.5/1.0が好ましい。
好ましい実施例では、基端部26の基部24への足跡形状
は円形であり、その直径は0.76ミリから1.27ミリであ
る。締結装置20の特定な方向に対する引き剥がし強度を
大きくするには、基端部26のその方向に対する断面形状
を大きくする。これにより軸線に直交する方向の構造的
強度が増大する。この変形例では基端部26を大きくした
方向に引っ張る時の突起の強度が強くなる。
軸部28は基端部26に連なり、基端部26および基部24か
ら外方向に突き出ている。ここで、軸部28とは基端部26
と係合装置30の間に位置する突起22の部分である。軸部
28には基部24から長手方向に離れて係合手段30が設けら
れている。ここで、長手方向とは基部24から離れる方向
のベクトル成分であり、この長手方向は突起22の基端部
26で基部24の面に対して直交する方向に延びている。他
の方向は基部24の面の方向である。
各突起22の軸部28と基端部26は基点36で結合されてい
る。軸部28の基点36は基端部26の最小外接円の中心を通
る点である。この点は基端部26の足跡形内にある。この
基点36は第2図に示す突起22の側面図で分かる。
基端部26の足跡形の縁部50と縁部52との間の横方向距
離は基点36で2等分されている。基端部26の足跡形を2
等分する時、小さい不連続は無視する。この2等分する
点は軸部28の基点36である。軸部28は基部24の面に対し
て角度αをなしている。ここで、基部の面とは基部の突
起22の基端部26での平面である。
上記角度αは次のようにして決められる。まず突起22
の側面図を作図し、基端部26の中点から基部24に平行に
最大横方向突部までの距離38を測る。最大横方向突部は
突部22の横方向に最も離れた点であり、突起はこの点で
基部24の面の方向すなわち下方に直角に曲げられてい
る。
最大横方向突部38は、基点36から軸部の外周または係
合手段30までの距離であり、側面図での横方向突部の最
大値は突起22の外形による。締結装置20を上記方法によ
り作った場合、最大横方向突部38は機械方向すなわち基
部24の送り方向を向いている。したがって突起の外形は
クロス機械方向を向いている。突起の外形の1つを第2
図に示す。第3図に示す他の変形例では、最大横方向突
部は第2図で示すものと180度位置をずらしている。
第2図で示す想像切断線40は基部24の面に平行であ
り、基部24の面から突起22の点47の位置で突起22の外周
を通っている。想像切断線40は突起22の基部24の面から
の垂直方向最大高さ位置から1/4だけ下の位置にある。
したがって想像切断線40は、突起22を基部24の面から垂
直方向上方に3/4の位置で区切っている。
上記想像切断線40は、突起22の3つの点を決めるため
に用いられている。第1の点は突起の前縁42の垂直方向
75%の点44を区切っている。ここで、前縁とは軸部28の
先端面である。第2の点は突起22の後縁46の垂直方向75
%の点48を区切っている。ここで、後縁とは軸部28の後
端面であり、前縁42と同一線上に位置する。上記想像切
断線40は、突起22の2つの点44,48を直線で結び、これ
ら2つの点44、48の間を二等分する位置が突起22の中点
47である。そして、想像切断線40の中点47と基部24の基
点36を結ぶ直線と基部24の面との間の角度が軸部28の角
度αである。
軸部28の角度αは、最大90度までである。したがっ
て、この点47と基点36を結ぶ直線が軸部28のどちらの半
径方向に延びる時でも、突起22の垂線に対する直角の方
向が軸部28の角度αである。突起22が機械方向またはク
ロス機械方向(機械方向に直交する方向)にある時、軸
部28の角度αは約90度である。しかしながら,測定した
角度αは突起22の垂線の最も離れてかたよる角度であ
る。したがって角度αはクロス機械方向により決められ
る。
軸部28の角度αは、基部24の面に直交する方向であ
り、好ましくは基部24の面に対して引き剥ぎ強度を強く
する。しかしながら、軸部28の角度αは、締結装置20の
特定方向の切り裂き強度を強くしたものを別にすれば、
垂線から著しくは偏っていない。上記実施例では、軸部
28の角度αは、45度から80度の間で製造上では60度程度
にすることが好ましい。この軸部28の角度αが80度より
小さければ、軸部28は基部24の面(横方向を除いて)に
対して垂直の方向を向かない。
上記想像切断線40は、基部24の面に対する前縁42の角
度および後縁46の角度を決定する。これら角度を決定す
るために、軸部28の75%前縁点44と軸部28の75%後縁点
48が決められる。基端部26の前縁点50を決めるには、基
端部26の下面を通る線を引き、この線と軸部28の前縁42
と交差する位置が基端部の前縁点50である。基端部の前
縁点50を決める上で、上記基端部26に近い軸部28の小さ
い不連続部については考慮しない。軸部28の75%前縁点
44は基端部の前縁点50に直線で結ばれ、この直線は基部
24の面に対して基点36および軸部28の中心方向に角度BL
で傾斜している。この角度BLは前縁42の角度または前縁
角度として示される。
基端部26の後縁点52は、基端部26の前縁点50に対して
基端部26の中心線上のほぼ180度反対側に配置され、さ
らに詳しくは下記のような位置に配置されている。基端
部26の下面を通る線は、軸部28の後縁46と交差する位置
が基端部26の後縁点52である。上記のように、基部24に
接着される基端部26に近傍の軸部28の小さい不連続部は
基端部26の後縁端点52の位置決めには考慮されない。軸
部28の75%後縁点48は基端部26の後縁52と直線で結ばれ
る。この直線は基部24を含む面を底辺として、原点36と
軸部28の中心に向かって開口する内角βをなす。内角
βは、軸部28の後縁46の角度あるいは単に後縁角とい
う。
前縁42と後縁46の内角βとβは軸部28の側面の平
行度を決定する。もし前縁42と後縁46の内角βとβ
とが互いに補角(二角の代数和が180度)でないとき
は、軸部28の両側面は平行とならない。もし軸部28の両
側面が互いに平行でないなら、角度βとβをなす両
直線(基端部26の前縁点50と75%前縁点44とを結ぶ直線
と後縁点52と75%後縁点48とを結ぶ直線)は基部24を含
む面の上方或いは下方で互いに交差する。前縁42と後縁
46の角度βとβとが等しくないときは、これらの角
度をなす直線は基部24の面の上方(基端部26より長手方
向外側)で交差し、突起22は基端部26か係合手段30に向
かって収束する。前縁42と後縁46の角度βとβとが
同一のとき、すなわち同一の方向をさし、互いに補角を
なすときのみ軸部28の両側面が平行となる。
基部24に対して約45度±30度の前縁角βをなす前縁
42を有する軸部28が適当である。基部に対して約65度±
30度の後縁角βをなす後縁46が適当である。軸部28は
これらの前縁42と後縁46の角度βとβと、前記範囲
の軸部の角度αとを有することにより、基部24から好適
に突出し、突起に過剰な材料を使用せずに剪断と剥離さ
せる力に対する高い強度とを有する先細り(テーパー)
状の軸部28を形成する。
前記の角度はニュージャージー・マウンテンレークの
レイム・ハート社の測角器、モデル100−00115を用いて
容易に形成される。もしより正確な角度を必要とするな
ら、これらの角度は突起22の写真によって、断面形状
と、原点36と、断面40−40と、前縁角βと後縁角β
と、基端部26の前縁点50,後縁点52と、軸部28の75%前
縁点44,後縁点48と、軸部28の角αとを適当に決定する
技術に熟練した者によって決定されなければならない。
マサチューセッツ・ベッドフォードのアムレイ社の電子
スキャンニング・マイクロスコープ、モデル1700はこの
目的のために好適であることが知られている。もし必要
なら、最大横方向突出38或いは断面形状を決定するのに
数枚の写真を撮ってもよい。
軸部28は係合手段30が受け面のループ糸や繊維と係合
することができる高さに位置するように基端部26から十
分な距離立ち上がるように長手方向に突出しなければな
らない。相対的に長い軸部28は、突起が受け面により深
く進入でき、係合手段30がより多くのループ糸や繊維と
係合する利点を有する。反対に、相対的に短い軸部28
は、より強い突起22を得るが、それに対応して受け面に
より浅く進入するので、ループ糸や繊維がより疎らなウ
ールやループ糸や繊維が疎らにステッチされ接着されて
いる素材によって形成されている受け面には不適であ
る。
もし編地或いは織地による受け面が用いられるなら、
基部24から上端点までの長手方向長さが約0.5mm(約0.0
20インチ)以上の、好ましくは約0.7mm(約0.028イン
チ)の相対的に短い軸部28が適当である。もし約0.9mm
(約0.035インチ)以上の高ロフト地による受け面が用
いられる場合は、軸方向長さが約1.2mm(0.047インチ)
以上の、好ましくは約2.0mm(約0.079インチ)の相対的
に長い軸部28がより適当である。軸部28の長さが増える
につれて剥離や剪断に対する強度はそれに応じて減少す
るので、締結装置20の突起22の密度を剥離や剪断に対す
る強度の減少を補うべく密にすることができる。
上記のように、軸部28の長手方向の長さは係合手段30
の基部24からの長手方向の距離を決定する。ここで長手
方向の距離とは、基部24の面から係合手段30の周縁部ま
での最小垂直距離である。一定の形態の係合手段30にお
いては、基部24からの長手方向の距離は軸部28の長手方
向長さが増加するにつれて大きくなる。受け面のループ
糸や繊維の直径の最小2倍、好ましくは10倍の前記長手
方向の距離は、締結装置20の係合手段30によるループ糸
や繊維との良好な係合を提供する。ここに述べる実施例
においては、約0.2mm乃至0.8mm(約0.008インチ乃至0.0
3インチ)の長手方向の距離を有する突起20が良好に結
合する。
軸部28の断面形状は問題とならない。軸部28の断面
は、前述の基端部26の断面のパラメーターによって任意
のものとできる。ここで断面とは、軸部28或いは係合手
段30に直角な突起22の任意な部分の平面をい。前記のよ
うに軸部28は好ましくは、軸部28の端部や係合手段30に
より近い部分或いは軸部28から側方方向により離れてい
る部分はより断面が減少するテーパー状に形成される。
この形態は、軸部28と係合手段30の断面二次モーメント
の相対的な減少をもたらし、締結装置20に分離させる力
が働いた時に、突起22により線形的な応力を生じさせ、
突起22に付加される余分な材料を減少させる。
突起22の広い寸法範囲にわたって望ましい形態を維持
するために、突起22を拡大縮小するための全体的に統一
された断面の比率を用いることができる。突起22の全体
のテーパーを制御する比率の一つは、基端部26の断面積
と突起22の最高位置の断面積との比率である。ここで、
最高位置とは軸部28或いは係合手段30の基部24の面から
最も離れた垂直距離である。一般的には、基端部26の断
面積と最高位置の断面積との比率が約4:1乃至9:1の突起
22が適当である。
直径約0.76mm乃至1.27mm(約0.030インチ乃至0.050イ
ンチ)の基端部26から直径約0.41mm乃至0.51mm(約0.16
インチ乃至0.020インチ)の最高位置へ上記のようにテ
ーパーしている概略円形断面の軸部28がここに述べる実
施例には適当であることが知られている。特に、最高位
置において直径約0.46mm(約0.018インチ)の概略円形
の断面は約0.17mm2(0.0003平方インチ)の面積を有す
る。基端部26において直径約1.0mm(0.040インチ)の概
略円形の断面は、約0.81mm2(約0.0013平方インチ)の
面積を有する。この例では基端部26の断面積と最高位置
の断面積の比率が5:1であり、これは前記範囲内であ
る。
係合手段30は、軸部28に取り付けられ、さらに好まし
く軸部28の端部に取り付けられている。係合手段30は周
縁部が軸部28のそれに接して半径方向に突出して取り付
けられ、軸部28の長手方向すなわち基部24に対して接近
或いは遠ざかる方向のベクトル成分を有する。ここで係
合手段とは、軸部28の周縁部(周縁部の軽い凹凸を除
く)から側方方向へ突出する突起であって、受け面から
分離或いは取り除かれる力に抵抗する任意の突起をい
う。ここで周縁部とは突起22の外周面をいう。ここで半
径方向とは、概略基端部26の中心に位置する原点36を通
る基部24の垂線に対して接近或いは遠ざかる方向をい
う。
特に前記側方方向の突起は基部24に平行と垂直なベク
トル成分を有する。すなわち、係合手段30と軸部28は長
手方向および側方方向の双方の成分を有する。軸部28の
端部の終結が明白であるとか、或いは軸部28と係合手段
30の境界がまったく識別できないとかということは問題
とはならない。必要なのは軸部28の周縁部の長手方向の
面が係合手段30に接続され、係合手段30が基部24に対し
て平行或いは垂直な部分を有することである。
係合手段30は軸部28のそれより大きな側方方向の突出
部38を有することができ、その逆も可能である。図示の
ように、係合手段30は好ましくは全体としてアーチ状で
あり、渦巻状の弧を有する形状とすることができる。も
し係合手段30が渦巻状の弧を有するなら、係合手段30は
基端部26近傍で基部24に長手方向に接近する部分を有す
る。この部分は、原点36に半径方向に伸長する必要はな
いが、軸部28に側方方向に伸長する。
突起22の係合手段30は、相対的に一方向の剥離に対す
る強度のみを必要とするなら、同一方向に側方方向に伸
長するようにすることができ、等方向性の剥離に対する
強度を得るためにランダムな側方方向に伸長するように
することができる。係合手段30は軸部28の一端から突出
し、全体に凸なフック状の角部とすることができる。係
合手段30は、受け面に進入し、その弧の内面54において
受け面のループ糸や繊維と係合する。係合手段30とルー
プ糸或いは繊維との係合は、締結装置20の剥離に対する
強度と剪断に対する強度が超過されないうちは、受け面
から締結装置20が分離するのを防止する。係合手段30は
側方方向にあまり長く突出してはならない。前記のよう
にあまり長く突出すると、係合手段30は受け面の繊維の
輪に進入できないからである。係合手段30の断面は受け
面の繊維の輪に進入できる寸法にするべきである。
係合手段30の断面積及び断面形状は、所定の密度で配
置された突起22の例を有する締結装置20が望ましい剥離
に対する強度と剪断に対する強度を有する限り、任意の
ものであってよい。ここに述べる実施例においては、フ
ック状の角部を有する係合手段30の基端部26の中心から
もっとも離れている周縁部の距離である側方方向の最大
突出距離38が約0.79mm乃至0.90mm(約0.03インチ乃至0.
04インチ)であるのが適当であった。
前述のように、突起22の列は特定の締結装置20の所要
の剥離または剪断に対する強度を得る限りは、任意の密
度と配置を有することができる。一般的に、前記列の密
度が高くなるにつれて、剥離または剪断に対する強度も
線形的に高くなる。個々の突起22は、係合手段30の隣接
する突起22が受け面のループ糸や繊維と係合するのを妨
げるほど近くに配置されてはならない。もし突起22が近
接しすぎるときは、受け面の目詰まりやもつれが生じ、
ループ糸や繊維の輪を閉塞してしまう。反対に突起22
は、締結装置20が適当な剥離または剪断に対する強度を
得るために、過大な基部24の面積を必要とするほど離間
して配置されてはならない。
突起22を列状に配置すれば、それぞれの突起22が隣接
する突起22と全体的に等間隔に配置されるという利点を
得る。上記の列は下記のように製造工程に対応して、機
械方向及びクロス機械方向に配列される。一般的に言え
ば、締結装置20と受け面とを分離させる力が働いた場合
に締結装置20と受け面の全体に均一の応力を生じさせる
ように、それぞれの機械方向とクロス機械方向の突起22
の列は隣接する列からそれぞれ等間隔に配列される。
ここで使用されるピッチという語は、隣接する列同士
の突起22の基端部26の中心間の距離をいう。典型的に
は、前記両方向にピッチが約1.02mm乃至5.08mm(約0.04
インチ乃至0.20インチ)の範囲内の突起22の列を有する
締結装置20が適当である、特にピッチが約2.03mm(約0.
08インチ)である場合が好ましい。クロス機械方向の列
は、機械方向の列の間隔の約1.5倍乃至2倍の間隔をお
いて配置されるのが好ましい。
突起22は、1センチ間隔の座標面に機械方向及びクロ
ス機械方向それぞれに1センチあたり約2列乃至10列
(1インチあたり約5列乃至25列)、好ましくは前記両
方向それぞれに1センチあたり約5列(1インチあたり
約13列)の突起22をマトリックス状に配置したと考える
ことができる。この座標面によれば、基部24の1センチ
平方あたり約4個乃至100個(1インチ平方あたり約25
個乃至625個)の突起22が配置されていることとなる。
前記締結装置20の突起22は、固体であるときは安定し
て形状を保持し、締結装置20が分離する力を受けるとき
は破断が生じない程度の脆性が大きくない熱感受性の材
料によって形成されることができる。ここで熱感受性の
材料とは、加熱されると固相から液相へ徐々に変化する
材料のことである。破断するとは突起22が分離する力を
受けるときに破壊され或いは反力を生じ得なくなること
をいう。望ましくは、前記材料はASTMコードD−638の
試験法による約24,600,000kg/m2乃至31,600,000kg/m
2(35,000psi乃至45,000psi)の弾性引張り係数を有す
る。
更に、突起の材料は容易に製造できるようにするた
め、低い融点と、かなり高い粘着性と、融点付近の温度
での高い剛性とを有し、これによって軸部28は伸ばさ
れ、係合手段30は、下記の方法で容易に成形される。突
起22は粘弾性を有し、特に係合手段30の形状等、突起22
の構造に影響を与えるパラメータにより多くの変化を許
す必要があることが重要である。材料は、基板24に圧接
されるのに適した温度で、約20から約100パスカル秒(P
a・s)の範囲の粘度を有している。
この粘度は、レオメトリックス モデル 800メカニ
カル スペクトロメータ(RheometoricsModel 800 Mech
anikal Spectrometer)によって、10ヘルツの周波数の
サンプリングと10%の材料の歪みのモードでの直接的な
操作を行うことによって測定することができる。ディス
クや平板の形状としては、特にディスクは約12.5mmの半
径で、ディスクと平板との間に約1.0mmのギャップを有
していることが好ましい。
突起22は、好ましくは熱可塑性材料で構成されてい
る。ここで、熱可塑性材料とは、加熱または加圧の下で
流れる未架橋の感熱性材料をいう。高温で溶けて粘着性
を有する熱可塑性材料は、特に本発明の締結装置の製造
方法に適している。ここに、高温で溶けて粘着性を有す
るとは、流体の状態から凝固した時に残留応力を有する
粘弾性のある熱可塑物をいう。ホットメルト接着剤とし
て、ポリエステルやポリアミドが特に適して好ましい。
ポリエステルまたはポリアミドは、夫々繰り返しエステ
ル単位またはアミド単位を有する分子鎖を意味する。
ホットメルト接着剤としてポリエステルが使用された
時、この接着剤は約194℃の温度で約23±2パスカル秒
(Pa・s)の粘度で良く作用することが知られている。
ホットメルト接着剤としてポリアミドが使用された時、
この接着剤は約294℃の温度で約90±10パスカル秒(Pa
・s)の粘度で良く作用することが知られている。ポリ
エステルのホットメルト接着剤としては、マサチュセッ
ツ州ミドレトンのボスチックカンパニ(Bostik Compan
y)によって、NO.7199として販売されているものが良く
作用する。ポリアミドのホットメルト接着剤としては、
イリノイ州カンカケエのヘンケルカンパニ(Henkel Com
pany)によって、商標名マクロメルト(Macromelt)と
して販売されているものが良く作用する。
第3図に示されている第2の実施例の締結装置20′に
おける係合手段30′は、略半球状(キノコ形)に形成さ
れている。半球状とは、ほぼ円状で、多数の方向に出っ
張りを有する、半球や球の包括的なものであるが、通常
の形状に限定されるものではない。この形状、特にほぼ
球状の係合手段30′の構造は、受け面から係合手段30′
が離れた時、典型的に生じる受け面の繊維に対する妨害
を減少させる。これは、受け面に対する目に見えるダメ
ージの減少により、より長い時間の再使用に資すること
ができる。係合手段30′の形状として半球状のものを使
用した時、軸部28′は好ましくは基部24′の平面にほぼ
直角に近く、これによって受け面の開口への通過をより
容易となすとともに、係合手段30′が受け面から解放さ
れた時のダメージを減少させることができる。軸部28′
は、約70゜から約90゜の角度を有していることが好まし
い。
適正な割合のほぼ半球状の係合手段30′を有する突起
22′を提供するため、係合手段30′は、基部28′の周辺
部から放射状に突出し、この突出量の側面からの距離は
受け面の繊維を途中で押さえるのに十分である必要があ
る。しかし、あまり突出するあまり、係合手段30′の主
要部が基部28′に堅く支持されることができないか、ま
たは基部28′が倒れやすいものであってはならない。基
部28′の角度α′は減少するので、即ち直立からより傾
くので、基部28′の剛部及び断面積に関する係合手段3
0′の主要部は、よりクリチィカルとなる。
先細り軸部28′は、基端部26′を有し、最も高い位置
の断面積と直径との比率が上記のようであり、基部28′
の角度α′は、約80゜であるときが良く作用する。最も
高い位置の測定は、軸部28′の最も高い高さで行われ、
係合手段30′からではない。
第3図に示したような実施例では、基部28′から係合
手段30′にスムーズに変位しておらず、基部28′と係合
手段30′との間の境界は容易に決定できる。40′−40′
想像切断面は、基部24′の平面から平面の軸方向に互い
に片寄った係合手段30′のポイントに接する平面まで垂
直距離の3/4である。この40′−40′想像切断面は、基
部28′の角度α′を決定するのに使用され、前縁角
β′と後縁角β′は前記の通りである。
係合手段30′は、各側面において、基部28′の端部2
9′の表面から基部28′の端部29′の直径の少なくとも
約25%、好ましくはこの直径の少なくとも約38%で放射
状に突出すべきである。選択的に説明すると、基部28′
の端部29′の直径を標準的に1とすると、係合手段30の
直径は少なくとも1.5であり、好ましくは基部28′の端
部29′の直径の少なくとも1.75倍である。更に、基端部
26′の直径は、基部28′の端部29′の直径の約2倍であ
る。基部28′の高さは、基端部26′と係合手段30′との
間に軸方向に適当な空間を開けるために、基部28′の端
部29′の直径の約1.5倍から約2倍とすべきである。係
合手段30′の軸方向の寸法は、基部28′の端部29′の直
径の約0.5倍から約1.5倍の範囲である。
第3図における締結装置20′は、係合手段30を加熱す
ることによって作られ、第2図における締結装置20の端
面は、少なくとも融点まで加熱される。これは、基端部
26′及び基部28′の基部に近い端部を融点まで加熱する
ことを防止するため、係合手段30及び突起22の端面を土
台の平面に向けて直接軸方向に沿って直接熱源まで運ぶ
ことによって行われる。適した方法は、約440℃に加熱
されたホットワイヤのような熱源に対して、突起の最も
高い部分を約3.3mmから約10.1mm(0.1から0.4インチ)
以内に運ぶことである。突起22′の前縁角β′及び後
縁角β′は、対応したフック形状の突起22のそれと近
似しており、これによって半球状の突起22′が形成され
る。これは、第2図における係合手段30は第3図におけ
る係合手段30′の中に流しこむために加熱され溶融され
たとき、基部28′の角度α′の角度と前縁角と後縁角β
′とβ′が実質上変化しないために引き起こされ
る。
前記のミリケン(Miliken)970026を表面に受け入れ
るため、第3図における係合手段30′は、側面及び軸方
向の寸法が、約0.029mmから約0.032mm(0.001インチ)
であることが望ましく、基端部26′も有して配置された
基部28′の直径は、約0.30mmから約0.045mm(0.012から
0.002インチ)で、端部29′は約0.016mmから約0.020mm
(0.0006から0.0007インチ)であることが望ましい。基
部28′の端部29′は、基部24′の上面に約0.44mmから約
0.50mm(0.017インチから0.020インチ)の間隔で配置さ
れ、係合手段30′は、約0.56mmから約0.70mm(0.022か
ら0.028インチ)、好ましくは約0.64mm(0.025インチ)
の横方向突起38′を備えている。
製造方法 本発明に係る締結装置20は、修正されたグラビア印刷
方法が使用されて製造される。このグラビア印刷は、19
88年2月17日にシース(Sheath)により発行された米国
特許4,643,130号に開示された技術などにより広く知ら
れ、ここでは、一般的な状態の技術を説明するために引
例が含まれている。第4図によれば、基部24は、2つの
ロール、プリントロール72とバッキングロール74との間
に形成されたニップ70を通して送られる。ロール72と74
は、基部24の平面にほぼ平行に配置された実質上互いに
平行な中心線を有している。このロール72と74は、夫々
中心線66の回りを回転し、ニップ部70において、表面速
度、両方の大きさ及び方向はほぼ等しい。両プリントロ
ール72とバッキングロール74は、外部の駆動力(図示せ
ず)によって駆動されるか、または外部の駆動力によっ
て一方のロールを回転させ、この一方のロールに機能的
に連結された他のロールを回転させるようにすることが
できる。約1500ワットの出力の交流電気モータは、十分
な駆動力を提供する。回転するに従って、ロール72と74
は、基部24の上に突起22を置く載置手段としての役割を
果たす。
載置手段は、流体の状態にある突起22の材料の温度を
受入れ、機械方向と機械方向に直交するクロス機械方向
の両方における突起22間のピッチを実質上一定になすと
ともに、配列内の突起22の要求された密度を与えること
ができる。載置手段は、種々の寸法の基端部26や軸部28
を有する突起を生産することもできる。明確に、プリン
トロール72は、要求された配列内の基部24の上に突起22
を載置するための載置手段を、または上記のように本製
造法のに従った(他のパターンで)で供給する。載置手
段は、大量の突起用流体から個々の突起22に対応した適
量の突起用流体を運ぶものをいう。載置手段とは、大き
な形状から突起材料を搬送し、この材料を個々の突起22
に対応したユニットの基部22を乗せることをいう。
突起材料を基板24に上に置くために適した載置手段
は、プリントロール72に少なくとも1つ以上のセル76を
配列することである。ここで使用されているセルは、あ
らゆるキャビティ、またはコントロールローラ72の他の
コンポーネントをいい、基部24に供給原から突起材料を
運び、分離したユニット内の基部24にこの材料を装置す
る。
プリントロール72の表面に占められたセル76の断面積
は、突起22の基端部26の足型形状にほぼ対応している。
セル76の断面は、基端部26の要求された断面とほぼ等し
い。セル76の深さは、一部において、突起22の長さ方向
の長さによって決定され、明らかに、基端部26の最も高
い地点または部分での垂直距離である。しかしながら、
セル76の深さは、突起22の長さ方向の寸法をほぼ一定に
保ったまま、セル76の直径のほぼ70%以上増加する。こ
れは、全ての液体の突起材料は、基部24の上に置かれ、
セル76から引き抜かれることがないからである。液体突
起材料の表面の張力や粘着性のため、そのうちの少しは
セル76内に残り、基部24に運ばれない。
ここで記載されている実施例において、盲状でほぼ円
筒状の形状のセル76は、好ましくは直径の約50%から70
%の深さを有している。セル76は、化学的エッチングの
常套的な製造方法を受け入れるため、ある程度円錐台状
の先細りとすることもできる。
円錐台状の形状は、軸部28の好ましいテーパを作り出
すとともに、上記の比率で基部から最も高い部分を生み
出すためには、セル76のテーパの角度は約45゜のみであ
る。セル76のテーパが、より大きい角度を含むならば、
突起22はかなり大きなテーパとなる。より小さな角を含
むか、セル76が円筒状であるならば、軸部28の断面はほ
ぼ一定となり、それゆえ高い応力の地域が生じる。ここ
に記載された実施例において、セル76は、約45゜の角度
を含んでおり、適当な突起22を得るためには、ロールの
周辺の直径は約0.89mmから約1.22mm(0.033から0.048イ
ンチ)で、深さは約0.25mmから約0.51mm(0.01から0.02
インチ)の範囲である。
プリントロール72とバッキングロール74は、プリント
ロールの中心軸線とバッキングロールの中心軸線とを結
ぶ線上で圧縮され、プリントロール72のセル76から基部
24に接着剤がプレスされ、相対するロールが外部から駆
動されなければ、このロールは十分な摩擦力が与えられ
る。バッキングロール74は、プリントロール72より、あ
る程度柔らかく、プリントロール72から基部24に突起材
料が置かれた時に、これにクッションを与えることがで
きる。バッキングロール74は、ショアA堅さが約40から
約60のゴムでコーティングされていることが好ましい。
ロール72と74は、マシーン方向の跡が約6.4mmから約12.
7mm(0.25から0.50インチ)となる力で互いにプレスさ
れる。ここで使用されている跡とは、基板24がニップ70
を通過して送られてくる時、この上の柔らかいローラの
接触面積をいう。
プリントローラ72の温度は、臨界ではないが、プリン
トローラ72は、基板24上への載置を通じて供給源から移
送されている間、突起22の凝固を防止するため暖められ
ている。一般的に、プリントロール72の表面温度は、材
料源の温度に近きことが要求される。プリントロール72
の温度は、約197℃である時がよく働くことが見出ださ
れている。
冷えたロールは、基部24が突起材料から伝達される熱
によって不利に影響されるならば必要であることが認識
されている。もし冷えたロールが必要とされるならば、
バッキングロール74内に良く知られた一つの熟練された
技術が組み込まれる。この設備は、ポリプロピレン、ポ
リエチレンまたは他の多くのポリオレフィンの基部24が
使用された時にしばしば必要となる。
個々の突起22を形成するために使用される材料は、供
給源において、基板24に突起22を実施するのに適切な温
度に保たなければならない。典型的に、材料の融点より
やや高い温度が要求される。材料は、部分的または全体
的に液体の状態であるとするならば、材料が、融点かそ
れ以上であることが考慮される。もし突起材料の源があ
まりに高い温度に保持されてたならば、突起材料は十分
な粘性がなく、機械方向に沿って突起22に隣接して側方
に連結された係合手段30が作られる。材料の温度が非常
に高ければ、突起22は、小さく、ある程度半球状の形状
の溜まり場に流れ、係合手段30は作られない。逆に、源
の温度があまり低いと、突起材料は源からこれを載置す
るための装置に送られないか、または要求された配列や
パターンにおいて、載置手段76から基板24に適正に送ら
れない。材料の源は、クロス機械方向の材料に、基材24
の上に接着剤材料を積層する手段と関連して、ほぼ均一
な温度特性を与え、突起材料が使い果たされるにつれ
て、補充や補給が容易となる。
適した源は水槽80であり、セル76を有しこれに隣接し
たプリントロール72のクロス機械方向の寸法部分に、実
質上同一の広がりを持っている。水槽80は、閉じた底を
有し、中心より外側の側面も閉じている。頂部は、必要
に応じて開閉される。水槽80の中心寄りの側壁は開か
れ、ここで流体材料がプリントロール72の周囲と自由に
接触し連絡することができる。
供給源は公知手段(図示せず)によって外部から加熱
され、突起材料は適当な温度で液体の状態に維持され
る。好ましい温度は、上記のように融点であるが、粘弾
性の重大なロスが生じる温度よりも低い。臨むならば、
水槽80内の液体材料は、均質性や温度の流通性さえも促
進するため、混合されるかまたは再び流通される。並列
された水槽80の底は、プリントロール72に供給される突
起材料の量を制御するドクタブレード82である。ドクタ
ブレード82及び水槽80は、プリントロール72の回転によ
って動かないように固定され、ドクタブレード82はロー
ル72の周囲をこすり、ロール72から個々のセル76に入り
込まなかった全ての突起材料を払い落とし、これらの材
料の再利用が図られている。この設備は、プリントロー
ル72の周辺に設けたセル76の形状に従って、要求された
配列でセル76から基部24上に置くことができる。第4図
によれば、ドクタブレード82は、優先的に水平面、特に
プリントロール72の水平端部に配置され、この端部はニ
ップ点70の上流側である。
基部24に配置された後、突起22はプリントロール72お
よびセル76から切断装置78によって切断される。この切
断装置78は突起22およびモイルを切断して締結装置20の
係合手段30とするものである。ここで用いられるモイル
(moil)という言葉は、突起22から切断されるが、締結
装置を形成しない部分をいう。
切断装置78は、色々の形状の突起22および係合手段30
の横方向突起38を収納できるよう、またクロス機械方向
に沿って均一になるよう調整自在となっている。ここ
で、切断装置という言葉は締結装置20からモイルを長手
方向に切断するものをいう。切断という言葉は、上述の
ように締結装置20からモイルを分離する行為をいう。切
断装置78は、きれいで、さびついておらず、酸化してい
ないもので、また腐食物がよごれ(例えばモイル材等)
を突起22に付着させるものであってはならない。
適切なる切断装置はロール72,74の軸線に略平行に配
置されたワイヤ78であり、基部24に対する固定化された
突起22の垂直高さよりわずかに大きな距離だけ基部24か
ら離れて配置されている。
好ましくは、ワイヤ78は電気的に加熱され、切断装置
78に溶融突起材料を形成しないようになっており、また
加熱源から突起が離れてかつ切断が生じる間の突起の冷
却物に対して適用でき、かつ係合手段30を側方に延ばす
ことができるようになっている。切断装置78の加熱は、
またクロス機械方向に均一な温度分布を提供し、これに
よって、突起列22は略均一な形状となる。
一般に突起材料温度が増加するにつれて、切断装置
は、比較的低いホットワイヤ78の温度に適用される。ま
た基部24の速度が減少するにつれて、各突起22およびモ
イルが切断される場合にホットワイヤ78の冷却回数が少
なくなる。これによって同一温度においてホットワイヤ
78を比較的低い電圧で加熱する。ホットワイヤ78の温度
が増加するにつれて、突起22は一般に短い軸部28を有す
る、逆にホットワイヤの温度が減少するにつれて、軸部
28の長さおよび係合手段30の側方長さは逆比例して増加
する。
切断装置は、切断される突起22と実際接触することが
必要である突起22は切断装置78から放出される放射熱に
よって切断される。
本実施例において、丸断面を有するニッケル−クロム
ワイヤであって、直径約0.51ミリメートル(0.02イン
チ)で約343℃から約416℃まで加熱されるワイヤが適当
であることが判明している。また、ナイフ、レーザカッ
ト等を、上述のホットワイヤ78に代わって用いてもよ
い。
切断装置78は、突起22がモイルから切断される前に突
起材料を引延ばすことができるような位置に配置される
ことが重要である。切断装置78が基部24の平面からかな
り離れて配置された場合、突起材料は切断装置78の下方
にきてしまい、切断装置78によって妨げられなくなって
しまう。このため非常に長い係合手段30が形成される
が、これは基部24から所定の間隔をおいて配置されるも
のではなく、また突起22近傍でもなくなる。逆に切断装
置78が基部24の平面にかなり近寄った場合、切断装置78
は軸部28を切断してしまい、また係合手段30は形成され
なくなる。
ホットワイヤ切断装置78は本実施例において、ニップ
部分70から機械方向に14〜22ミリメートル(0.56〜0.88
インチ)、好ましくは約18ミリメートル(0.72インチ)
であって、バッキングロール74から半径外方向に約4.8
〜7.9ミリメートル(0.19〜0.31インチ)、好ましくは
約6.4ミリメートル(0.25インチ)、またプリントロー
ル72から半径外方向に約1.5〜約4.8ミリメートル(0.06
〜0.19インチ)、好ましくは約3.3ミリメートル(0.13
インチ)だけ離れた場所に配置されている。
作用において、基部24はセル76に対してニップ部を通
る第1方向に移送される。更に基部24はニップ部を通っ
て移送され、テークアップロール(図示せず)によって
引張られる。このことによって突起22を連続的に配置す
るための基部24のクリアランスを形成する。また突起を
有する基部24の一部を除去できる。基部24がニップ部を
通って移動する第1方向に略平行する方向は、機械方向
といわれている。この機械方向は、第4図の矢印75によ
って示すように、プリントロール72およびバッキングロ
ール74の中心線に略直交している。機械方向に直交しか
つ基部24に直交する方向をクロス機械方向という。
基部24はニップ部70において、ロール72および74の表
面速度より約2〜約10%大きさ速度で引張られる。これ
は基部24に突起材料を配置する装置かつ突起22を切断す
るための装置近傍において、基部のしわより等を最小に
するため行なわれる。基部24はニップ部70を通って第1
方向に、約3〜約31m/分(10〜100フィート/分)で移
送される。
軸部28の角度は、ニップ部70を通る基部24の移送方向
によって影響を受ける。例えば軸部角αを基部24に直交
させる角度近傍に近づけたい場合は、基部24の移送速度
は遅い速度が選択される。逆に、移送速度が増加する
と、軸部28の角度αは減少し、また係合手段30は大きな
横方向突起38を有する。
必要に応じて、基部24は角度γで傾斜させてもよい。
この角度γはニップ部70を通り水平方向に延びる平面か
らバッキングロール72の方向に向って約35゜〜約55゜、
好ましくは約45゜の角度で傾斜している。これは突起材
料のビスコース弾性特性を利用して、係合手段30を長手
方向だけでなく側方に向っても適切に向わせるためであ
る。この装置は、またセル76から突起材料を引抜いた
り、突起22をプリントロール72から引張ったりするため
の大きな力を出すことができるようになっている。ニッ
プ部70を通り水平方向に延びる平面からの角度γは、軸
部角αを小さくしたい場合に、増加させるべきである。
またニップ部70から離れ角γを増加させた場合、係合手
段30が大きな横方向突起38を有するという積極的な効果
を有する。セル76から突起材料を基部24に配置した後、
ロール72と74は第4図の矢印75によって示される方向に
連続的に回転する。このため、基部24とセル76との間に
相対変位の時期を生じさせる。この間(切断する前)、
突起材料は引延ばされ、その後切断工程となって突起22
がプリントロール72のセル76から分離される。本実施例
では引延ばすという言葉は一次方向への増加を意味す
る。
上述のように、係合手段30を形成する工程の一部とし
て、プリントロール72から個々の突起22を切断する必要
がある。切断されると、突起22は長手方向に2つに分割
され、端部および係合手段30は締結装置20に残り、モイ
ル(図示せず)はプリントロール72に残り、必要に応じ
て再利用される。突起22がモイルから切断された後、締
結装置20は突起22が他の物体と接触する前に硬化され
る。突起22の硬化の後、基部24は所望に応じて収納され
るためロールに巻取られる。
非限定的な説明によれば、突起材料はトラフ80内に配
設され、当業者に高値の装置で溶融点以上まで加熱され
る。もしポリエステル樹脂のホットメルト粘着剤が選択
される場合、材料温度は約177〜193℃まで、好ましくは
約186℃まで加熱されることが適切であることが判明し
ている。もしポリアミド樹脂が選択される場合、材料温
度は約193〜213℃、好ましくは約200℃まで加熱される
ことが適切であることを判明している。一方が漂白され
た厚さ約0.008〜約0.15ミリメートル(0.003〜0.006イ
ンチ)のクラフトペーパ基部24が、ホットメルト粘着突
起22とよく適合する。突起22はクラフトペーパ基部24の
漂白剤に連結される。本実施例においては、1cm当り約
5つのセル76の列(13個のセル/インチ)を機械方向お
よびクロス機械方向のいずれにも有するプリントロール
72が適当であり、これはcm2当り約26のセルを有するグ
リッド(169個のセル/IN2)となっている。このグリッ
ド密度は約16センチメートル(6.3インチ)の直径を有
するプリントロール72を用いた場合に有効であり、この
場合、セルは直径約1ミリメートル(0.045インチ)で
深さ約0.8ミリメートル(0.03インチ)となっている。
直径約15.2センチメートル(6.0インチ)で直交して配
設されたバッキングロール74が、前述したプリントロー
ル72と良く適合することが判明している。基部24の移動
速度は、約3.0メートル/分(10フィート/分)となっ
ている。直径約0.5ミリメートル(0.02インチ)を有
し、かつニップ部70から機械方向に約18ミリメートル
(0.72インチ)だけ離れ、またプリントロール72から半
径方向外方に約0.3ミリメートル(0.13インチ)だけ離
れ、さらに、バッキングロール74から半径方向外方に約
6.4ミリメートル(0.25インチ)だけ離れており、これ
が約382℃まで加熱される。そしてこのようにして生産
された締結装置20は第1図に示すものと略同様となって
いる。この締結装置は以下に説明する部材に有利に組込
まれる。
特別な論理に拘束されないで、係合手段30の形状は、
突起22の冷却状態の相違によって定められる。突起22の
後縁46は切断装置78から生じる熱から遮断される。逆に
前縁42は切断装置78の熱を直接受け、これによって前縁
42は後縁46よりも遅く除去することになる。このような
冷却速度の相違によって、相対的に前縁42は引延ばさ
れ、後縁46は収縮する。このような冷却速度の相違が大
きくなるにつれて、比較的長い係合手段30が形成され
る。
所望によって、比較的小さな突起22を有する締結装置
20をプリントロール72から自然パタンを形成することに
よって形成してもよい。本実施例において、自然パタン
という言葉はセル76を有しないが、その代わりにロール
72を配置装置76として用いるプリントロール72から形成
される突起22の列パタンはドクタブレード82およびプリ
ントロール72の間のクリアランスによって形成され、プ
リントロール72の仕上面によって最小の長さに形成され
る。
ドクタブレード82は、プリントロール72からの半径方
向のクリアランスが約0.03〜約0.08ミリメートル(0.00
1〜0.003インチ)となるよう調整される。自然パタンを
形成するため、このようなプリントロール72から形成さ
れた非常に小さな突起22は、網製のあわ状表面と適合す
るよう用いられる。この表面はストランドおよび開口を
有していないが、締結装置20の分離に対して抵抗する局
地的な弾性変形を受ける。
第5図を参照して、もし等方向剥離性の締結装置22を
形成したい場合、このような締結装置20は第1図の締結
装置20を第2変差温度工程によって変形させて形成され
る。第5図に示すように、第1図の締結装置20はランダ
ムな色々の側方方向に軸部28″から半径方向に延びる係
合手段30″を有する軸部28″を形成するよう処理され
る。このランダム方向の言葉は横方向突起38″を有する
とともに、その側面が近傍の突起22からかなりそれてい
ることを意味している。
この構造は、第1図に示す締結装置20の突起22の側面
すなわち前縁42と後縁46との間に温度差を作ることによ
って形成される。このような温度差は、放射または好ま
しくは滞留によって強められる。
前縁42″すなわち側面の後縁46″に対する温度差を得
るためには、係合手段30″は略変化し、横方向突起38″
の方向を逆転させ、当初冷却されて硬化された場合に生
じるものと異なる方向に向いた突起22″が得られる。相
異した温度は、当業者に公知の熱源、例えば加熱ワイヤ
または加熱部材等によって形成される。また突起22″の
上方に配置された空気ガンが好ましく、これによって締
結装置20″に直接的な温度差を形成することができる。
直接的な温度熱源は、空気流を締結装置20″に基部2
4″の第1移動方向の約±90゜の範囲内で向けることが
好ましい。この方向は機械方向である。本実施例におい
て、第1方向の±90゜の方向というのは、基部24″の第
1移動方向およびこれに反対する方向に略直交する、す
なわち交差する方向のベクトルを有する方向である。
もし温度差源84が基部24の第1移動方向に対して約18
0゜の角度で配設されている場合、温度差源84は締結装
置20″の突起22″の前縁42″に向けられるとともに、実
施例および特許請求の範囲の工程の機械方向に略対向す
る方向に向けられる。温度差源84を突起22″の前縁42″
に向けることによって、係合装置30″の横方向突起38″
を回転させ、横方向突起38″の方向を約180゜変えるこ
とができる。幾分側方に配設された突起22″、すなわち
温度差源84のクロス機械方向に配設された突起22″は、
係合手段30″を約180゜回転させることはないが、その
代わりに係合手段30″をより近く、約90゜回転させる。
このように、クロス機械方向に向けられた温度差源84
は、温度差源84に対する突起22″の位置に応じてクロス
機械方向に色々の方向性を有する突起22″を備えた締結
装置20を形成する。
約88℃で基部24″から約46センチメートル(18イン
チ)の距離だけ離れて空気を発射する空気ガン84が適切
な温度差源である。イリノイ州シカゴのデイトン電気
(株)会社製の1133−348シリーズの加熱ガンを基部2
4″の平面に対して45゜の方向性で、突起から約46セン
チメートル(18インチ)に配置することによって、第5
図に示すものと同様の締結装置20″パタンを得ることが
できる。当業者であれば、突起22″の上方であって機械
方向に向けて1または2以上のホットワイヤを配設する
ことによって、規則生があって幾分ストライプ状のパタ
ンのクロス機械方向に向けられた係合手段30″を有する
締結装置20″を得ることができることが判る。
特別な理論に拘束されないが、係合手段30″の方向性
の変化は、後縁46″に対する突起22″の側面すなわち前
縁42″の冷却によって生じる。これは、温度差源84から
の発射温度がこのような側面、すなわち前縁42″の周辺
の温度より低い場合に生じる。冷却により生じる温度差
は突起22″の温度差源84が向けられる部分の収縮を生じ
させる。これはこのような収縮性によって、係合手段3
0″および横方向突起38″の方向性を変化させる。これ
は前縁42″が後縁46″に対して冷却状態に相違を生じさ
せるためである。更なる理論に拘束されないで、冷却期
間中に生じる残留応力の除去によって、横方向突起38″
方向性が変化する。
当業者であれば、他の変形例が考えられる。例えば、
1または2以上の方向に突出する係合手段30を有する突
起を形成するか、または自由な方向への突起22をグラビ
アプリント以外の公知の方法によって形成してもよい。
また所望により製造工程において、1つのロールのみを
用いて基部24を、このようなロールの周縁に少なくとも
約180゜接触させてもよい。
適 用 例 本発明による締結装置120は製品に以下のように適用
され、これは、第6図に示されている。なお、この適用
例はこれに限定されるものではない。米国特許第07/13
2,281(1987年12月18日出願)に開示されている“スク
リッブ”という名称の使い捨て吸収用品において、別の
機械的な締結装置が使用されている。この使い捨て吸収
用品は、以下の説明において、使い捨ておむつ110の構
成を説明するために参照しており、締結装置120を有利
にこのような使い捨ておむつ110で利用することができ
る。
粘着テープを用いた固定手段に比べ、締結装置120
は、例えば、油、パウダーなどによるよって汚れ難いこ
とが知られ、しかも、簡単に再使用が可能である。この
ようなすべての利点は乳幼児用の使い捨ておむつ110に
適用した場合にもたらされる。本発明の締結装置のよう
に繰り返し開け閉めできるものでは、使い捨ておむつ11
0が汚れたかどうか容易に確認できる利点がある。
第6図において、乳幼児の下肢に装着できるようにし
た使い捨ておむつ110が図示されている。ここで、使い
捨て吸収用品という語は、乳幼児あるいは自制力のない
病人、老人等の下半身に装着するものをいい、これは、
一度使用した後は洗濯して元の状態にもどしたりせずに
使い捨てのものを意味している。また、使い捨ておむつ
という語は、特に乳幼児を対象として作られたものをい
う。
好ましくは、使い捨ておむつ110は、液体を通す材質
のトップシート112と、液体を通さない材質のバックシ
ート116と、これらの中間にある吸収芯材118からなる。
トップシート112とバックシート116はその外周が少なく
とも部分的に重なり合い、吸収芯材118が所定の位置に
保持されるようになっている。このような使い捨ておむ
つ110を構成する要素は、等業者にとって知られている
範囲で様々な形状に組み付けられるものである。好まし
い形状としては、米国特許第3,860,003に記載されてい
るものがあり、当該使い捨ておむつ110を開示するにつ
いてこれを参照している。
使い捨ておむつ110のトップシート112とバックシート
116は、一般に伸縮自在であり、上記したように少なく
とも部分的に重なり合うように結合している。トップシ
ート112とバックシート116との結合は、加熱溶融粘着
剤、例えば、イーストマン ケミカル プロダクツ カ
ンパニイ(キングズポートテネシー州)製のイーストボ
ンド(Eastobond)A3によっている。吸収芯材118は、そ
の長さ、幅等の寸法は、一般にトップシート112とバッ
クシート116よりも小さい。吸収芯材118はトップシート
112とバックシート116との間に互いに固定されている。
使い捨ておむつ110の外縁には、対向する第1の端部1
22と第2の端部124を有している。また、使い捨ておむ
つ110は、第1の腰部142、第2の腰部144を有し、この
第1の腰部142、第2の腰部144は、上記第1の端部12
2、第2の端部124から当該使い捨ておむつ110の幅方向
の中心に向かって当該使い捨ておむつ110の長さの1/5乃
至1/3の長さだけ延在している。この第1の腰部142、第
2の腰部144は、装着したときに乳幼児の腰まわりをお
おい、乳幼児が立った状態で、使い捨ておむつ110にお
いてもっとも高い位置にあるものである。使い捨ておむ
つ110の股部146は、装着したときに、乳幼児の足の間の
第1腰部142、第2腰部144の中間に位置する。
吸収芯材118は、体内からしみ出た液体を吸収しかつ
保持するためのものである。この吸収芯材118は、圧縮
性があり、皮膚に適合し肌ざわりのよいものが材質とさ
れる。また、この吸収芯剤118は、対向する第1および
第2の表面を有し、薄い織物の層で覆ってもよい。一方
の第1の表面は、トップシート112の方向を向いてお
り、他方の第2の表面はバックシート116側になってい
る。
吸収芯材118はバックシート116に対して重ね合わせら
れており、好ましくは当該バックシート116に接着材の
ようなもので固着されている。特に好ましい態様として
は、幅方向のバンドで吸収芯材118をバックシート116に
固着される。バックシート116は、液体を通さない材質
のもので、従って、吸収芯材118に吸収保持されている
液体によって下着や、衣服あるいはベット等の使い捨て
おむつ110に接触するものが濡れないようになってい
る。ここで、“バックシート”とは、使い捨ておむつ11
0を装着したときにこの使い捨ておむつ110の内側に液体
を吸収保持する吸収芯材118の外側に位置する障壁部材
のことをいう。バックシート116の材質としては、ポリ
オレフィン系のフィルム(厚さ0.012mmから0.051mm)が
好ましく、特に、ポリエチレン系のフィルムが好適であ
る。これらに適したフィルムは、モンサントカンパニイ
(ミズリー州、ルイ)によって、フィルムNo.8020とし
て製造されている。バックシート116には、エンボス加
工によって布のような形態にしたり、液体がとおる通路
を設けてもよい。
トップシート112は、柔らかな、手触りのよい、肌を
刺激しない材質のものからなり、吸収芯材118と液体が
乳幼児の皮膚に接触するのを防止する。液体はこれらを
浸透できる。ここで、“トップシート”というときは、
使い捨ておむつ110を装着する者の皮膚に接触して液体
を通す面を有し、吸収芯材118が皮膚と接触しないよう
にする部材をいう。このようなトップシート112は、紡
ぎもの、梳くことで成形されたものからなる。好ましく
は、織物業界の当業者なら用いる手段によって結合され
る。トップシート112は好適には、1平方メートルあた
り18グラムから25グラムの重量であり、乾燥時において
1センチメ 使い捨ておむつ110には、締結装置120と受け面153が
設けられており、これによって、この使い捨ておむつ11
0を装着したときにこれがずれないように第1腰部142と
第2腰部144で下半身を包むような形状になるようにし
ている。かくして、使い捨ておむつ110は乳幼児に装着
され、締結装置120と受け面153とによって側から開け閉
めすることができる。
締結装置120は、装着時におこる分離する力に対抗し
なければならない。ここで、分離力とは、締結装置120
を受け面153から分離させるように作用する力をいう。
また、上記分離組は、2方向に分配すると剪断力、剥離
力を含む。この場合、剪断力とは、受け面153に対して
接線方向に作用しかつ締結装置120の基部20の面に平行
に作用する力をいう。また、剥離力とは、受け面153に
対して長さ方向にかつ締結装置120の基部20の面に対し
て垂直に作用する力をいう。
剪断力は、締結装置120と受け面153を、これらのそれ
ぞれの基部の面に平行でかつ反対方向に引っ張ることが
測定できる。このような締結装置120と受け面153との抵
抗を測定するのに用いる方法は米国特許第4,699,622、T
oussant et al.Oct.13.1087に示されており、これを剪
断力の測定に際しては参照することができる。
剥離力は、受け面153から締結装置120を約135度の傾
きで引っ張ることによつて測定する。この測定方法は、
同様に上記した米国特許第07/132,281に示され、これを
剥離力の測定に際しては参照することができる。
分離力は、典型的には、装着者の体の動きまたは装着
者がおむつを外そうとする動作によって生ずる。一般に
乳幼児の場合、乳幼児は装着された状態の使い捨ておむ
つ110を自分では外すことができず、しかも、装着時の
状態で起こる通常の分離力の存在で使い捨ておむつ110
が外れることはない。しかし、成人の場合、汚れた場
合、あるいは、汚れたかどうかを調べるときに使い捨て
おむつ110を自分で外すことができる。一般に、剥離力
に対しては少なくとも200グラムから好まいしくは500グ
ラム、700グラムまで締結装置120と受け面153は、剥が
れない状態を維持することができる。そして、剪断力に
対しては、少なくとも500グラム、好ましくは750グラ
ム、1000グラムまで耐えることがきる。
受け面153は、第1腰部142、第2腰部144が重なり合
うような形状になる範囲で使い捨ておむつ110の任意の
位置に配置することができる。例えば、受け面153は第
2腰部144の外周面、第1腰部142の内側面、あるいは、
締結装置120と係合できる位置にあれば他の部分に固着
される。この受け面153は、独立した部材であるか、ト
ップシート112、バックシート116のような使い捨ておむ
つ110の構成要素と一体、連続した単一の部材である。
受け面153は、多様なサイズ、形状が考えられ、この
受け面153は、好ましくは、第2腰部144の外表面に置か
れる1以上のパッチを含む。このパッチによって装着者
の腰回りに合うように最大限調節することができる。第
6図に示されるように、受け面153は、好ましくは、長
尺な長方形の部材であり、第2腰部144の外表面に固着
されている。
好適な受け面153は、不織布であって、ステッチボン
ドあるいは他のこの種のものとしては公知のループを使
用することができる。このよな受け面153は、係合手段
と係合保持されるものならば織物でもよい。好適な材質
としては、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、
あるいはこれらの混紡であってもよい。好適な受け面15
3は布地から多数のループ材料が突出しているもので、
市場において、ミネソタ マイニグ アンド マニファ
クチュアリング会社から製造されている“スコットラン
ド ブランド ナイロン ループ布No.FJ3401"が利用で
きる。また、布地からフィラメント状のループが突出し
たものとして“Gilfor No.16110"としてGilford Mill
s(Greensboro North Calolina)が利用できる。ステッ
チボンドタイプのものとしては、“No.970026"としてMi
lliken Co9mpany(Spartanburg North Calolina)から
製造されているものが利用できる。
締結装置120は、受け面153に係合して使い捨ておむつ
110がきっちりフィットするようになっている、締結装
置120は、使い捨ておむつ110を脇から閉められるように
利用される良く知られた構成を備えている。締結装置12
0の基部は受け面153から離間した位置関係で使い捨てお
むつ110に結合される。第6図に示されるように、締結
装置120は、好ましくは使い捨ておむつ110の長さ方向の
両側に配置される。このような締結装置120の配置は、
当該締結装置120の突起と皮膚の接触する潜在的な可能
性を最小限にする。また、締結装置120の配置は、Y地
型にしてもよい。これについては、詳しく米国特許第
3、848、594に記載されている。また、これとは違った
他の好適な配置が米国特許第4、699、622に記載されて
いる。これらは、当該使い捨ておむつ110に締結装置120
を配置するに際して参照することができる。
第6図の締結装置120は、固定端156と、反対側の自由
端158を有している。固定端156は、使い捨ておむつ110
の第1腰部142に対して並列的に固定される。自由端158
は、使い捨ておむつ110が装着されるときに、受け面153
に係着する。
装着者の腰回りに使い捨ておむつ110が固定されたあ
と、締結装置120の自由端158は、外れることが可能な状
態で受け面153に係着する。これによって、使い捨てお
むつ110は、腰回りを包み込むようになる。使い捨てお
むつ110は、横から閉じられる。自由端158の締結装置12
0から突起(図示せず)が突出しておりこの突起の係合
装置が受け面153のストランドと係合する。
700グラムを越える分離力と1000グラムを越える剪断
力に耐え得る締結装置120と受け面153は、上述した製造
方法に記載した特別のパラメータに従って構成される。
受け面153は、上述したミリケンカンパニイのNo.970026
ステッチボンド ループ ファブリックが使用される。
締結装置120は、少なくとも2.54センチの幅と所要の
長さを持ち、自由端158については通常少なくとも3.5セ
ンチの長さを有することが好ましい。締結装置120の突
起の配列については、1平方センチメートルあたり、約
26個突起を有するマトリックスを備えていることが好ま
しい。突起は、実質的に同じ方向を向いていることがこ
のましい。
使用にあっては、装着者のの背中に第1腰部142の下
に敷いて、使い捨ておむつ110の残りの部分を引き出す
ようにして、第2腰部144が装着者の体の前に位置させ
る。そして、締結装置120の自由端158を第2腰部144の
表面の受け面153に係着することにより、横側から使い
捨ておむつ110を閉じられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る締結装置においてその係合装置
が実質的に同一方向に指向している様を表している図、
第2図は、第1図における締結装置の突起を表した側面
図、第3図は本発明の他の実施例にかかる締結装置にお
いて、その係合装置の先端が略球状をしているものを表
した図、第4図は、本発明に係る締結装置の製造方法に
供される装置の概略側面図、第5図は、本発明に係る締
結装置の係合装置の粒子構造の他の変形例を示す写真、
第6図は、本発明に係る締結装置を使い捨ておむつに適
用した例を示した図であり、トップシートと芯材が一部
断面で表されている。 20……締結装置、22……突起、24……基部、28……軸
部、30……係合手段、110……使い捨ておむつ、153……
受け面、α……前縁角度、β……後縁角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A44B 18/00

Claims (45)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの不定形突起を有する締結
    装置の製造方法において、前記製造方法は、 溶融感熱性材料を提供する工程と、 基部を提供する工程と、 基部を第1方向へ移送する工程と、 溶融感熱性材料の所定量を移送された基部の上に堆積す
    る工程と、 溶融感熱性材料の所定量の一部を突起とモイルとを形成
    するように基部の平面に平行な成分を有する方向へ引き
    延ばす工程と、 モイルを引き延ばされた溶融感熱性材料から切断して基
    部と軸部と係合手段を有する突起を残し、突起の溶融感
    熱材料を硬化する工程と を有することを特徴とする締結装置の製造方法。
  2. 【請求項2】溶融感熱性材料を基部を上に堆積する工程
    は、 周面に少くとも1つのセルを有するプリントロールを基
    部の平面にほぼ平行で基部の移送の第1方向にほぼ垂直
    なその中心軸線の回りで回転するように設ける工程と、 溶融感熱性材料をセル内に配置し、溶融感熱性材料を収
    容したセルが基部に接触するまでプリントロールを回転
    させる工程と、 溶融感熱性材料をセルから基部上へ移す工程と を有することを特徴とする請求項1記載の締結装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】溶融感熱性材料をセル内に配置する工程
    は、 プリントロールを溶融感熱性材料に接触させる工程と、 プリントロールから余分の溶融感熱性材料をプリントロ
    ールが回転している間に拭き取るか剥ぎ取る工程と を有することを特徴とする請求項2記載の締結装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】余分の溶融感熱性材料を拭き取るか剥ぎ取
    る工程は、 プリントロールの周面と並置関係に置かれたドクタナイ
    フを使って行なわれることを特徴とする請求項3記載の
    締結装置の製造方法。
  5. 【請求項5】プリントロールの中心軸線にほぼ平行に配
    置された中心軸線を有するバックロールを設ける工程
    と、 プリントロールとバックロールとを並置させて両者間に
    ニップ部を形成する工程と、プリントロールとバックロ
    ールをニップ部においてほぼ等しい表面速度で回転させ
    て基部をニップ部を通して第1方向へ移送する工程と を有することを特徴とする請求項2記載の締結装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】バックロールは、バックロールの中心軸線
    とプリントロールの中心軸線とを結ぶ線上でプリントロ
    ールに圧接されることを特徴とする請求項5記載の締結
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】バックロールは、プリントロールより軟い
    ことを特徴とする請求項6記載の締結装置の製造方法。
  8. 【請求項8】セルは円筒形であり、セルの深さはセルの
    直径の約50乃至約70%であることを特徴とする請求項2
    または5記載の締結装置の製造方法。
  9. 【請求項9】セルは円錐台形であり、傾斜面の内角は45
    ゜を越えない角度であることを特徴とする請求項8記載
    の締結装置の製造方法。
  10. 【請求項10】基部はぼほ一定の速度で移送されること
    を特徴とする請求項2記載の締結装置の製造方法。
  11. 【請求項11】溶融感熱性材料の所定量の一部を引き延
    ばす工程は、基部とセルとの間の相対的変位に起因する
    ことを特徴とする請求項2記載の締結装置の製造方法。
  12. 【請求項12】溶融感熱性材料を切断する工程は、溶融
    感熱性材料を固定切断装置により中断し、基部が移送さ
    れて所定量の溶融感熱性材料の堆積が通過する際に溶融
    感熱材料を切断することを特徴とする請求項1記載の締
    結装置の製造方法。
  13. 【請求項13】固定切断装置は、基部をほぼ横切ってプ
    リントロールの中心軸線に平行に設けられた熱線を有す
    ることを特徴とする請求項12記載の締結装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】熱線は、感熱性材料の少くとも溶融点の
    温度に加熱されることを特徴とする請求項13記載の締結
    装置の製造方法。
  15. 【請求項15】突起を硬化される工程は、突起を異なる
    温度で冷却し、感熱性材料が収縮しかつ感熱性材料が係
    合手段において異なる率で収縮してカールすることを特
    徴とする請求項1記載の締結装置の製造方法。
  16. 【請求項16】溶融感熱性材料の所定量を堆積する工程
    は、 少くとも1つのセルを有し溶融感熱性材料の所要量を基
    部上に堆積する装置を提供する工程と、 溶融感熱性材料をセル内に配置する工程と、 溶融感熱性材料をセルから基部上へ移す工程と を有することを特徴とする請求項1記載の締結装置の製
    造方法。
  17. 【請求項17】感熱性材料は粘弾性熱可塑性材料である
    ことを特徴とする請求項1記載の締結装置の製造方法。
  18. 【請求項18】熱可塑性材料はホットメルト接着剤であ
    ることを特徴とする請求項17記載の締結装置の製造方
    法。
  19. 【請求項19】締結装置の構成要素として使用される不
    定形突起を作る方法において、 前記方法は、 溶融感熱性材料を提供する工程と、 基部を提供する工程と、 溶融感熱性材料の所要量を基部上に堆積する工程と、 溶融感熱性材料の所要量の一部を基部の平面に平行なベ
    クトル成分を有する方向へ引き延ばして基部と軸部と係
    合手段とを有する突起を形成する工程と、 突起の溶融感熱性材料を硬化する工程と を有することを特徴とする突起を作る方法。
  20. 【請求項20】溶融感熱性材料は熱可塑性材料であるこ
    とを特徴とする請求項19記載の突起を作る方法。
  21. 【請求項21】感熱性材料は粘弾性であることを特徴と
    する請求項20記載の突起を作る方法。
  22. 【請求項22】引き延ばされた溶融感熱性材料からモイ
    ルを切断して突起を残す工程を有することを特徴とする
    請求項19記載の突起を作る方法。
  23. 【請求項23】基部を第1方向へ移送する工程を有する
    ことを特徴とする請求項19記載の突起を作る方法。
  24. 【請求項24】溶融感熱性材料の所要量を基部上に堆積
    する工程は、 少くとも1っのセルを有し溶融感熱性材料の所要量を基
    部上に堆積するための堆積装置を設ける工程と、 溶融感熱性材料をセル内に置く工程と、 溶融感熱性材料をセルから基部上へ移す工程と を有することを特徴とする請求項23記載の突起を作る方
    法。
  25. 【請求項25】堆積装置は少なくとも1つのセルを有す
    るプリントロールを有することを特徴とする請求項24記
    載の突起を作る方法。
  26. 【請求項26】溶融感熱性材料を基部上に移す工程は、
    プリントロールを回転してセルを基部に接触することに
    より行なわれることを特徴とする請求項25記載の突起を
    作る方法。
  27. 【請求項27】溶融感熱性材料の所要量の一部を引き延
    ばす工程は、基部とセルとの相対的変位により行なわれ
    ることを特徴とする請求項26記載の突起を作る方法。
  28. 【請求項28】突起を硬化する工程は、溶融感熱性材料
    を異なる温度で冷却することを特徴とする請求項19記載
    の突起を作る方法。
  29. 【請求項29】不定形突起列を有する締結装置の製造方
    法において、 前記製造方法は、 溶融感熱性材料を提供する工程と、 基部を提供する工程と、 基部を第1方向へ移送する工程と、 周面にセルと基部の平面にほぼ平行で基部の第1移送方
    向にほぼ垂直な中心軸線を有するプリントロールを中心
    軸線の回りで回転するように設ける工程と、 その中心軸線がプリントロールの中心軸線にほぼ平行な
    バックロールをプリントロールに並設して両者間にニッ
    プ部を形成する工程と、 基部をニップ部を通してプリントロールとバックロール
    との間を移送する工程と、 溶融感熱性材料をプリントロールのセル内に置く工程
    と、 溶融感熱性材料を所定量を溶融感熱性材料を収容したセ
    ルが基部に接触して溶融感熱性材料が基部上に移るまで
    プリントロールを回転させることによって移送された基
    部上に堆積する工程と、 溶融感熱性材料の所定量をプリントロールとバックロー
    ルが回転を続け突起とモイルを形成するように基部が移
    送される際に基部とセルとの間の相対的変位により基部
    の平面に平行な成分を有する方向に引き延ばす工程と、 突起をプリントロールから切断して溶融感熱性材料を突
    起とモイルとに分離する工程と、 突起の溶融感熱性材料を硬化して基部と軸部と係合手段
    を有する突起を形成する工程と を有することを特徴とする締結装置の製造方法。
  30. 【請求項30】溶融感熱性材料を切断する工程は、溶融
    感熱性材料を切断するための固定切断装置により溶融感
    熱材料を中断することを特徴とする請求項29記載の締結
    装置の製造方法。
  31. 【請求項31】固定切断装置は、基部をほぼ横切りかつ
    プリントロールの中心軸線に平行に配置された熱線を有
    することを特徴とする請求項30記載の締結装置の製造方
    法。
  32. 【請求項32】熱線は感熱性材料の少くとも融点の温度
    に加熱されることを特徴とする請求項31記載の締結装置
    の製造方法。
  33. 【請求項33】溶融感熱性材料をセル内に置く工程は、 プリントロールを溶融感熱性材料に接触させる工程と、 プリントロールが回転している間にプリントロールから
    余分の溶融感熱性材料を拭き取るかまたは剥ぎ取る工程
    と を有することを特徴とする請求項32記載の締結装置の製
    造方法。
  34. 【請求項34】余分の溶融感熱性材料を拭き取るかまた
    は剥ぎ取る工程はプリントロールの周面と並置関係に置
    かれたドクタナイフを使って行なわれることを特徴とす
    る請求項33記載の締結装置の製造方法。
  35. 【請求項35】突起を硬化する工程は、突起を異なる温
    度に冷却し溶融感熱性材料を異なる率で収縮して感熱性
    材料を係合手段においてカールすることを特徴とする請
    求項34記載の締結装置の製造方法。
  36. 【請求項36】各セルは円筒形であり、深さはセルの直
    径の約50乃至約70%であることを特徴とする請求項35記
    載の締結装置の製造方法。
  37. 【請求項37】各セルは円錐台状であり、傾斜面の内角
    は45゜を越えないことを特徴とする請求項35記載の締結
    装置の製造方法。
  38. 【請求項38】感熱性材料は粘弾性熱可塑性材料である
    ことを特徴とする請求項29記載の締結装置の製造方法。
  39. 【請求項39】粘弾性熱可塑性材料はホットメルト接着
    剤であることを特徴とする請求項38記載の締結装置の製
    造方法。
  40. 【請求項40】少なくとも1つの不定形突起を有する締
    結装置の製造方法において、 前記締結装置の製造方法は、 溶融感熱性材料を提供する工程と、 基部を提供する工程と、 基部を第1方向へ移送する工程と、 溶融感熱性材料の所定量を移送された基部上に堆積する
    工程と、 溶融感熱性材料の所定量の一部を基部の平面に平行な成
    分を有する方向へ引き延ばして突起とモイルを形成する
    工程と、 引き延ばされた溶融感熱性材料からモイルを切断して突
    起を残す工程と、 突起の溶融感熱性材料を硬化して基部と軸部と係合手段
    を有する突起を形成する工程と、 硬化した突起を横切って第2段階の異なる温度を確立し
    て係合手段の配向を変える工程と を有することを特徴とする締結装置の製造方法。
  41. 【請求項41】少なくとも1つの不定形突起を有する締
    結装置の製造方法において、 前記締結装置の製造方法は、 感熱性材料を提供する工程と、 基部を提供する工程と、 基部を第1方向へ移送する工程と、 周面に少くとも1つのセルを有する印刷ロールを基部の
    平面にほぼ平行で基部の移送の第1方向にほぼ垂直な中
    心軸線の回りで回転するように設ける工程と、 溶融感熱性材料をプリントロールのセル内に置く工程
    と、 バックロールをその中心軸線がプリントロールの中心軸
    線にほぼ平行に設ける工程と、 プリントロールとバックロールとを並置させて両者間に
    ニップ部を形成する工程と、 プリントロールとバックロールをニップ部においてほぼ
    等しい速度で回転させ、基部をニップ部を通して第1方
    向に移送させる工程と、 溶融感熱性材料をセルから基部上に移す工程と、 溶融感熱性材料の所定量の一部を基部の平面に平行な成
    分を有する方向へ引き延ばして突起とモイルを形成する
    工程と、 引き延ばされた溶融感熱性材料からモイルを切断して突
    起を残す工程と、 突起の溶融感熱材料を硬化して基部と軸部と係合手段を
    有する突起を形成する工程と、 硬化された突起を横切って第二段階の異なる温度を確立
    して係合手段の配向を変える工程と を有することを特徴とする締結装置の製造方法。
  42. 【請求項42】少なくとも1つの不定形突起を有する締
    結装置の製造方法において、 前記締結装置の製造方法は、 感熱性材料を提供する工程と、 基部を提供する工程と、 基部を第1方向へ移送する工程と、 周面に少くとも1つのセルを有する印刷ロールを基部の
    平面にほぼ平行で基部の移送の第1方向にほぼ垂直な中
    心軸線の回りで回転するように設ける工程と、 溶融感熱性材料をセル内に置く工程と、 プリントロールの中心軸線にほぼ平行に配置された中心
    軸線を有するバックロールを設ける工程と、 プリントロールとバックロールを並置させて両者間にニ
    ップ部を形成する工程と、 プリントロールとバックロールとをニップ部においてほ
    ぼ等しい速度で回転させ、基部をプリントロールとバッ
    クロールの表面速度より約2乃至約10%大きい速度でニ
    ップ部を通して第1方向に移送させる工程と、 溶融感熱性材料をセルから基部上に移す工程と、 溶融感熱性材料の所定量の一部を基部の平面に平行な成
    分を有する方向へ引き延ばして突起とモイルを形成する
    工程と、 引き延ばされた溶融感熱性材料からモイルを切断して突
    起を残す工程と、 突起の溶融感熱性材料を硬化し基部と軸部と係合手段を
    有する突起を形成する、工程とを 有することを特徴とする締結装置の製造方法。
  43. 【請求項43】不定形突起列を有する締結装置の製造方
    法において、 前記締結装置の製造方法は、 溶融感熱性材料を提供する工程と、 基部を提供する工程と、 基部を第1方向へ移送する工程と、 周面にセルを有するプリントロールを基部の平面にほぼ
    平行で基部の移送の第1方向にほぼ垂直な中心軸線の回
    りで回転するように設ける工程と、 プリントロールの中心軸線にほぼ平行な中心軸線を有す
    るバックロールを設け、プリントロールとバックロール
    は並置されて両者間にニップ部を形成する工程と、 基部をニップ部を介してプリントロールとバックロール
    の間を移送する工程と、 溶融感熱性材料をプリントロールを溶融感熱性材料に接
    触させることでプリントロールのセル内に置き、余分の
    溶融感熱性材料をプリントロールが回転する際にプリン
    トロールの周面と並置関係に置かれたドクタブレードに
    よりプリントロールから拭き取るまたは剥ぎ取る工程
    と、 溶融感熱性材料の所要量を溶融感熱性材料を収容したセ
    ルが基部に接触し溶融感熱性材料を基部上に移送するよ
    うにプリントロールを回転させることにより移送された
    基部上に堆積する工程と、 溶融感熱材料の所要量を、プリントロールとバックロー
    ルが回転を続け、基部が突起とモイルを形成するように
    移送される際に、基部とセルとの相対的変位により基部
    の平面に平行な成分を有する方向へ引き延ばす工程と、 突起を溶融感熱性材料を固定切断装置により中断するこ
    とによりプリントロールから切断し溶融感熱性材料を突
    起とモイルとに分割し、固定切断装置は基部をほぼ横切
    りプリントロールの中心軸線に平行に設けられた熱線を
    有し、熱線は感熱性材料の少くとも融点の温度に加熱さ
    れる工程と、 突起を異なる温度で冷却し感熱性材料を異なる割合で収
    縮し、縮んだ感熱材料が係合手段においてカールするよ
    うに溶融感熱性材料を硬化し、基部と軸部と係合手段を
    有する突起を形成する工程と、 硬化された突起を横切って第二段階の異なる温度を確立
    して係合手段の配向を変える工程と を有することを特徴とする締結装置の製造方法。
  44. 【請求項44】基部をニップ部の平面から35乃至約55゜
    の角度でニップ部の平面からバックロールの方へ引く工
    程を有することを特徴とする請求項43記載の締結装置の
    製造方法。
  45. 【請求項45】請求項1、29、40、41、42、43のいずれ
    かの製造方法により作られた締結装置。
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