JP3107731B2 - 歯科医療用ハンドピース - Google Patents

歯科医療用ハンドピース

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JP3107731B2 JP07191030A JP19103095A JP3107731B2 JP 3107731 B2 JP3107731 B2 JP 3107731B2 JP 07191030 A JP07191030 A JP 07191030A JP 19103095 A JP19103095 A JP 19103095A JP 3107731 B2 JP3107731 B2 JP 3107731B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科治療などに使用さ
れる歯科医療用のハンドピースに関する。詳しくは、本
発明は、先端部に配設された切削バーなどの工具がター
ビンの回転駆動により高速回転する形式の、いわゆるエ
アータービンハンドピースと呼ばれる歯科医療用ハンド
ピースに関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、歯科医療用ハン
ドピースのヘッド部と把持部とから成るハンドピース本
体部に対して、作用媒体用導管を着脱自在に係止するた
めに使用される新規な構造の接手部に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】この種の歯科医療用ハンドピースとして
は、従来より各種構造のものが提案されている。 特開昭64−62151号公報は、合成樹脂製の把
持部を有する歯科医療用エアータービンハンドピースを
開示している。このハンドピースにおいては、合成樹脂
製の把持部は、その内部に合成樹脂製流体流路用(作用
媒体用)チューブが配設されるとともに、その端部は別
体として形成されたエアータービンを内臓するヘッド部
を着脱自在に係止するように連結部を有するもので構成
される。 実公平4−48175号公報は、作用媒体導管側の
接手部と歯科医療用ハンドピース側の接手部を着脱自在
とする構造(接続装置)を開示している。この接手部
は、10数点にも及び金属製の部材が組み合わせて構成
されるものである。
【0004】しかしながら、前記した分割タイプの歯科
医療用エアータービンハンドピースにおいて、各部材
(各要素)間の接手部の構造は、種々の欠点がある。例
えば、前記(特開昭64−62151号)において
は、チューブ(作用媒体導管)が把持部の先端部におい
てヘッド部が着脱自在に係合されたときに、ヘッド部内
部のチューブと導通する構造のものであるが、通常のハ
ンドピースにおいて採用されている把持部後端部でのチ
ューブ(作用媒体導管)の接続方式のものではない。こ
のため、既存のハンドピースとの接続が不可能であり、
汎用性に欠ける。更に、金属製であるために重く、治療
の際に疲れやすく操作性が悪いという欠点を有する。
【0005】また、前記(実公平4−48175号)
においては、接手部の構造が前記したように10数点に
も及ぶ金属製部材を組合わせて構成されているため、加
工や組立てに時間がかかり、製造コストがかさみ製品コ
ストを抑さえることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の歯科医療用ハンドピースの欠点を解消するべく創案
されたものである。即ち、本発明は、加工や組立が容易
であり、かつ既存の歯科医療用ハンドピースのユニット
部材として使用することができる接手部を提供するもの
である。更に詳しくは、本発明は、把持部後端に作用媒
体導管を連結する構造の歯科医療用ハンドピースにおい
て、前記作用媒体導管をヘッド部と把持部とから成るハ
ンドピース本体部に着脱自在に装着することを可能とす
る新規な構造を備えた安価なハンドピース接続部を提供
するものである。
【0007】本発明を概説すれば、本発明は、タービン
羽根を備えた回転部材が内装されるヘッド部(1)、前
記ヘッド部(1)に連設される把持部(2)、及び前記
把持部(2)に連設される接手部(3)とから構成さ
れ、かつ前記接手部(3)の内部空間に配設されるとと
もに接手部(3)に着脱自在に係合する構造の歯科医療
用ハンドピースに作用媒体を供給するための作用媒体導
管(4)を有する歯科医療用ハンドピースにおいて、前
記把持部(2)に連接されるとともに作用媒体導管
(4)を着脱自在に係合する接手部(3)が、(i) 一体
成形可能材料から構成されるとともに、(ii)前記把持部
(2)の端部に接合されるとともに把持部(2)内部の
作用媒体通路に連通する導通穴を有する封端部(3
1)、前記封端部(31)に連設され、かつ、前記作用
媒体導管(4)の先端部を収容するとともに作用媒体導
管(4)と共働して作用媒体用導管路を形成する本体部
(32)、及び前記本体部(32)に連設され、かつ前
記作用媒体導管(4)と係脱自在に係合する係合部(3
3)とから構成されること、を特徴とする歯科医療用ハ
ンドピースに関するものである。
【0008】以下、本発明の技術的構成及び実施態様に
ついて、図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明
は図面のものに限定されないことはいうまでもないこと
である。
【0009】図1〜図11は、本発明の第一実施態様の
歯科医療用ハンドピースを説明するための図である。図
1に示されるように、本発明の第一実施態様の歯科医療
用ハンドピース(A)は、その主要な構成要素が、(i)
タービン羽根(12)を備えた回転部材(11)が内装
されるヘッド部(1)、(ii)前記ヘッド部(1)に連設
される把持部(2)、(iii)前記把持部(2)に連設さ
れる接手部(3)、とから構成されるとともに、(iv)前
記接手部(3)の内部空間に配設され、かつ前記接手部
(3)に着脱自在に係合する構造の歯科医療用ハンドピ
ース本体部に各種の作用媒体を供給するための作用媒体
導管(4)、とから構成されるものである。
【0010】本発明の歯科医療用ハンドピース(A)の
基本的な内部構造は、従来一般のハンドピースと同様の
ものである。図1のものにおいて、タービン羽根(1
2)を回転駆動させるための加圧空気や治療部位の冷却
のための加圧水等の作用媒体通路、及び治療患部の照明
用のライトガイドが示される。より具体的には、図1の
歯科医療用ハンドピース(A)は、作用媒体通路が、給
気パイプ(41)、排気パイプ(42)、及び注水パイ
プ(43)から成り、かつ患部照明用のためにストレー
ト状(直線状)のライトガイド(5)を有するもので構
成されている。なお、図1において、図明確化のため
に、ライトガイド(5)の照光用電球(44)に電力を
供給する電力供給ダクト(これも作用媒体通路の一つで
ある。)は省略されている。本発明において、前記作用
媒体通路が、治療部位を冷却するための冷却空気用パイ
プ、あるいは注水パイプと合流しスプレー式注水を可能
とする空気用パイプなどを含んでもよいことはいうまで
もないことである。
【0011】図1に示されるように、本発明の歯科医療
用ハンドピース(A)において、前記各種の作用媒体通
路(パイプ、ダクト)及び照明用ライトガイドなどは作
用媒体導管(4)と総称されている。また、本発明の歯
科医療用ハンドピース(A)において、前記作用媒体導
管(4)は、接手部(3)の後端から前記接手部(3)
の内部に装着、着脱自在に係合される構造のものが採用
される。後述されるように、前記作用媒体導管(4)
は、前記接手部(3)に着脱自在に係合される構造のも
のであるが、接手部(3)に係合されたとき、接手部
(3)の内部構造と共働して、各種の機能媒体を把持部
(2)内部の対応する作用媒体導管に連通させ、所要部
位へ各機能媒体を供給あるいは排出する機能を発揮する
ものである。なお、把持部(2)の内部に配設されたラ
イトガイド(5)に対しては、作用媒体導管(4)の光
源(44)から照明光が出射される。
【0012】本発明において、前記ライトガイド(5)
は、導光性材料からなり、図示のものは経済性の観点か
らガラス棒を採用している。なお、前記導光性材料とし
ては、グラスファイバ結束体、プラスチックファイバ結
束体、ガラス棒の周囲に反射性皮膜をコーティングした
もの、などが使用できる。図1に示される第一実施態様
の歯科医療用ハンドピース(A)において、ライトガイ
ド(5)となるガラス棒はストレート(直線状)のもの
が採用され、かつガラス棒の周囲に空間部を設けて配設
されている。この場合、ガラス棒の屈折率と空間部(空
気)の屈折率において、後者の屈折率が小さいことから
全反射性のクラッド型グラスファイバと同じ構造が実現
されるため、光伝送時の減衰率が極めて小さい優れた光
伝送系とすることができる。
【0013】本発明の第一実施態様の歯科医療用ハンド
ピース(A)において、第一の大きな特徴点は、前記ヘ
ッド部(1)、把持部(2)、及び接手部(3)が、い
ずれも一体成形可能な材料から構成されているという点
である。即ち、本発明の歯科医療用ハンドピース(A)
は、一体成形可能材料から形成された分割部材(要素)
から構成されるとともに、これら分割部材は相互に一体
接合されて製造されるものである。前記一体成形可能材
料としては、射出成形可能な合成樹脂やダイキャスト成
形可能なアルミニウム合金などが使用される。
【0014】前記射出成形可能な合成樹脂としては、一
般に歯科医療用ハンドピースがオートクレーブ滅菌処理
に付されるため、耐熱性(例えば135℃、2.5kg
f/cm2 、10〜15分)かつ耐薬品性に優れたもの
が好ましくは、例えばポリエーテルサルホン(PE
S)、ポリエーテルケトン、ポリイミドなどが使用され
る。また、これら合成樹脂に抗菌剤を配合したものも好
ましい材料である。例えば、ポリエーテルサルホン(P
ES)に酸化チタン微粒子5〜20wt%、抗菌剤として
銀蒸着したハイドロキシアパタイトを0.5〜1.0wt
%配合したものが使用される。なお、前記した抗菌剤と
しては、前記銀蒸着ハイドロキシアパタイトの他に、銀
同ゼオライト、銀リン酸ジルコニウム、銀リン酸ガラ
ス、銀リン酸塩セラミック、銀チタニアなどが使用され
る。
【0015】図2〜図5は、本発明の第一実施態様の歯
科医療用ハンドピース(A)の他の特徴点を説明する図
である。即ち、図2〜図5は、本発明の他の特徴点であ
る接手部(3)の具体的構造を示すものである。なお、
図2は接手部(3)の正面図、図3は図2の矢視(a)
からみた接手部(3)の正面図、図4は図3のA−A断
面図、図5は図3のB−B断面図を示す。本発明の第一
実施態様の歯科医療用ハンドピース(A)に適用される
接手部(3)は、合成樹脂を出射成形して製造した一体
成形品で構成される。そして、前記接手部(3)は、
(i) 把持部(2)の内部に配設された作用媒体通路に連
通、接続する導通穴(311)有する封端部(31)、
(ii)作用媒体導管(4)の先端部(図1において、4A
として示される部位であり、これは作用媒体導管側の接
手部を構成するものである。)を収容する導通穴部(3
21)を有し、後述する態様で作用媒体導管(4)と共
働して作用媒体導管路を形成する本体部(32)、及
び、(iii)作用媒体導管(4)の係合部と係脱自在に係
合する係合部(33)、から構成されるものである。
【0016】前記接手部(3)の封端部(31)は、把
持部(2)の基端部(21)との接合部を構成するもの
であり、把持部(2)内部の作用媒体通路である給気
路、排気路、注水路に連通する対応する三つの導通穴
(311)を有するもので構成される。図4〜図5に導
通穴(311)として、接手部(3)の本体部(32)
に形成された給気路(3211)、排気路(321
2)、及び注水路(3213)に連通するパイプ(ダク
ト)穴が示されている。また、導通穴(311)のうち
封端部(31)の中央部に形成された穴は、把持部
(2)の基端部(21)と共働してライトガイド(4
4)を把持部(2)の軸心部に固定するためのライトガ
イド保持穴である。前記した導通穴(311)は、封端
部(31)において、円周方向に所望の間隔をおいて個
別に配置される。また、その開口形状は、図示例の場
合、円周方向に伸びる扇形とされている(図3参照)。
なお、本発明において、前記導通穴(311)の形状構
造は、前記したものに限定されず、把持部(2)の構造
(作用媒体通路の配置構造など)に応じて、円形状のも
のであってもよく、あるいはボス付きなどの構造のもの
など所望のものであってもよい。図4〜図5において、
封端部(31)前面部に、把持部(2)の基端部(2
1)との接合部位を案内するための位置決め凸部(31
2)が示されている。
【0017】前記接手部(3)の本体部(32)の内部
に形成される導通穴部(321)は、端部が開口してお
り作用媒体導管(4)の先端部、即ち作用媒体導管側接
手部(4A)(図1参照)を装着、収容するものであ
る。前記導通穴部(321)において、封端部(31)
から係合部(33)の方向にみて、段階的に径大となる
ように構成された三つの穴部は、それぞれ封端部(3
1)の各導通穴(311)と連通しており、更に作用媒
体導管(4)の各作用媒体通路(41、42、43)に
それぞれ連通するものである。
【0018】前記接手部(3)の作用媒体導管(4)に
係合する係合部(33)は、図示例においては係合用環
状溝(331)を有するもので構成されている。前記係
合用環状溝(331)は、作用媒体導管(4)との着脱
自在な接続部を構成するものであり、図示例の場合、係
合部(33)の外周部に設けられ、ここに作用媒体導管
側接手部(4A)(図1参照)の係合部(バネ鋼+係合
用鋼球)が係脱自在に係合する。前記接続部の構成によ
り、接手部(3)と作用媒体導管(4)は相対的に回転
自在とされる。なお、本発明において、接続部の構造は
前記したものに限定されず当業界において公知の他の構
造のものであってもよく、これに対応して前記係合部
(33)の具体的構造も変更される。
【0019】図6〜図11に、接手部(3)の封端部
(31)に形成された三つの作用媒体通路用の三つの導
通穴(311)と接手部(3)の本体部(32)内部に
形成された三つの導通穴部(321)との構造的関係が
断面で示されている。
【0020】本発明において、前記接手部(3)は、例
えば合成樹脂製の接手部(3)は、射出成形法により一
体成形することにより製造される。より具体的には、金
型内において、作用媒体導管(4)の各作用媒体通路に
連通可能な導通穴部(321)に連通する、給気、排
気、注水用の通路(3211〜3213)に相当な部分
(図4〜図5参照)に、別体の置型を挿入して射出成形
することによって一体成形すればよい。なお、本発明に
おいて、接手部(3)は前記した一体成形品に限定され
ず、半割り構造の分割部材など所望数の分割部材で構成
されてもよいことはいうまでもないことである。この点
は、接手部(3)だけでなく、他のヘッド部や把持部に
ついてもいえることである。
【0021】本発明において、前記接手部(3)の封端
部(31)と把持部(2)の基端部(21)との接合
は、所望の固着手段により接合される。例えば、接着ま
たは溶着により一体化接合される。図示の第一実施態様
においては、超音波溶着法により一体化接合されたもの
である。なお、前記両部材の接合部には、接合用の位置
決め凹部(または凸部)(312)がそれぞれ対応して
形成されている。図示例においては、接手部(3)側に
位置決め凸部(312)が配設されるとともに、把持部
(2)側に位置決め凹部が設けられているが、この逆で
あってもよいことはいうまでもないことである。本発明
において、位置決め用の凹凸部(312)の配設位置
は、例えば接合部に二個配設する場合、180°の位
置、つまり同一直径線上に配設されないようにすれば、
作用媒体通路を両部材間で整合させて連通接合させるこ
とができる。なお、図2において、ヘッド部(1)の
(13)は治療工具を示す。
【0022】図12〜図13は、本発明の第二実施態様
の歯科医療用ハンドピース(A)に適用される接手部
(3)の構造を説明する図である。なお、図12は接手
部(3)の断面図(より詳しくは、図13のH−H線断
面図)であり、図13は図12の封端部(31)側の断
面図である。図示例のものにおいて、接手部(3)は射
出成形された二つの部品から構成される。図から明らか
のように、第二実施態様の接手部(3)の構造は、接手
部(3)と作用媒体導管(4)側の接手部(作用媒体導
管側接手部)(4A)の係合部の構造が、前記第一実施
態様のものと逆の関係になったことを反映したものであ
る。図示されるように、接手部(3)の係合部(33)
内部に、即ち作用媒体導管(4)側の端部を外包する部
位に、バネ鋼(帯鋼)(332)と係合用鋼球(33
3)からなる係合片(334)が配設される。一方、作
用媒体導管側接手部(4A)の外周部に、係合用環状溝
(4A1)が配設される。なお、図中OはO−リングを
示す。また、Sは、接手部(3)の外周部を形成するス
リーブであり前記バネ鋼(332)と係合用鋼球(33
3)を被覆するカバーとしての機能を有する。前記第二
実施態様において、その他の構造と作用は、前記第一実
施態様と同様である。なお、図12において、作用媒体
導管側接手部(4A)の部位の点線で示される媒体通路
は、注水をスプレー式にするための空気用通路を示して
おり、作用媒体管側接手部(4A)の一つの変形例であ
る。
【0023】図14〜図16は、本発明の第三実施態様
の歯科医療用ハンドピース(A)を説明する図である。
図14は断面図、図15は接手部(3)の断面図(より
詳しくは、図16のI−I線断面図)、図16は図15
の封端部側の断面図である。図から明らかのように、第
三実施態様の接手部(3)の構造は、接手部(3)と作
用媒体導管側接手部(4A)の接続構造が逆の関係、即
ち接続の雌雄の関係が逆になったものである。図示され
るように、接手部(3)の本体部(32)の導通穴部
(321)内に収容された作用媒体導管側接手部(4
A)において、その先端部の内部に封端部(31)から
後方に導通接続部(4B)が延設され、かつ封端部(3
1)の導通穴(311)に連通する穴(図示例の場合、
三個)を有するものである。いうまでもないことである
が、前記三個の穴は、封端部(31)の導通穴(31
1)と作用媒体導管(4)の媒体通路(41〜43)と
連通するものである。図中、Sはスリーブを示す。な
お、前記第三実施態様において、その他の構成と作用
は、前記第一実施態様と同様である。
【0024】図17〜図19は、本発明の第四実施態様
の歯科医療用ハンドピース(A)を説明する図である。
図17は断面図、図18は接手部(3)の断面図(より
詳しくは、図19のJ−J線断面図)、図19は図18
の封端部側の断面図である。第四実施態様の接手部
(3)は、前記第一実施態様と同様に射出成形により一
体成形されたものである。第四実施態様における接手部
(3)の特徴点は、接手部(3)の係合部(33)の内
周部に、作用媒体導管側接手部(4A)を係止するため
にバネ鋼(332)と係合用鋼球(333)を一体化し
た係合片(334)を配設している点である。なお、前
記第四実施態様において、その他の構成と作用は前記第
一実施態様と同様である。
【0025】図20は、本発明の第五実施態様の歯科医
療用ハンドピース(A)に適用される接手部(3)の説
明図である。第五実施態様における接手部(3)の特徴
点は、把持部(2)の基端部(21)との接合手段とし
て、螺合構造が採用され、相互に着脱可能とされている
点である。図示されるように接手部(3)の封端部(3
1)の外周に雄ねじ部(313)が設けられ、図示しな
いがこれに螺合する袋ナットにより把持部(2)側と接
続される。なお、いうまでもないことであるが、前記螺
合関係は逆の方式であってもよい。前記した接合構造
は、例えば把持部(2)と接手部(3)が異種材料で構
成される場合に好ましいものである。なお、前記第五実
施態様において、その他の構成と作用は前記第一実施態
様と同様である。
【0026】
【発明の効果】本発明の歯科医療用ハンドピース、特に
ハンドピースの主要な構成要素である接手部は、一体成
形可能な材料から単一の一体成形品、あるいは二〜三の
分割され、かつ事後的に一体化される分割部材から構成
されたものである。このため、従来のような機械加工さ
れた多数部品からなるものに比較して、その加工や組立
がはるかに容易で時間もかからず、製造コストさらには
製品コストを大幅に低減できる。例えば、合成樹脂性の
接手部とする場合には、金型内において、作用媒体導管
に連通可能な導通穴部に相当する部位に、別の置型を挿
入して射出成形することにより、精密な構造を有する一
体成形の接手部が得られる。前記した点は、昨今のウィ
ールス感染症、エイズ問題などを反映して高機能である
とともに安価なディスポーザル・タイプのハンドピース
が強く求められていることに照らして、重要な意味をも
つものである。また、本発明の歯科医療用ハンドピース
に適用される接手部は、昨今の作用媒体導管のユニット
化に鑑み、前記作用媒体導管ユニットの構造に適合する
構造を一体成形可能材料の一体成形により実現できると
いう知見をベースにして開発されたものである。このた
め、既存の作用媒体導管ユニットに接続可能であり、既
存のハンドピースとの互換性を持たせることができ、本
発明の歯科医療用ハンドピースは汎用性に富むものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施態様の歯科医療用ハンドピ
ースの断面図である。
【図2】 本発明の第一実施態様の歯科医療用ハンドピ
ースを構成する接手部の側面図である。
【図3】 図2の矢視(a)からみた接手部の正面図で
ある。
【図4】 図3のA−A線断面図である。
【図5】 図3のB−B線断面図である。
【図6】 図5のC−C線断面図である。
【図7】 図5のD−D線断面図である。
【図8】 図4のE−E線断面図である。
【図9】 図5のE' −E' 線断面図である。
【図10】 図5のF−F線断面図である。
【図11】 図5のG−G線断面図である。
【図12】 本発明の第二実施態様の歯科医療用ハンド
ピースを構成する接手部の断面図である。
【図13】 図12の接手部の正面図(封端部側)であ
る。
【図14】 本発明の第三実施態様の歯科医療用ハンド
ピースの断面図である。
【図15】 本発明の第三実施態様の歯科医療用ハンド
ピースを構成する接手部の断面図である。
【図16】 図15の接手部の正面図(封端部側)であ
る。
【図17】 本発明の第四実施態様の歯科医療用ハンド
ピースの断面図である。
【図18】 本発明の第四実施態様の歯科医療用ハンド
ピースを構成する接手部の断面図である。
【図19】 図18の接手部の正面図(封端部側)であ
る。
【図20】 本発明の第五実施態様の歯科医療用ハンド
ピースを構成する接手部の一部断面図である。
【符号の説明】 A ……… 歯科医療用ハンドピース 1 ……… ヘッド部 11 ……… 回転部材 12 ……… タービン羽根 2 ……… 把持部 21 ……… 基端部 3 ……… 接手部 31 ……… 封端部 311 ……… 導通穴 312 ……… 位置決め凸部 313 ……… ネジ部 32 ……… 本体部 321 ……… 導通穴部 3211 ……… 給気路 3212 ……… 排気路 3213 ……… 注水路 33 ……… 係合部 331 ……… 係合用環状溝 332 ……… バネ鋼 333 ……… 係合用鋼球 334 ……… 係合片 4 ……… 作用媒体導管 4A ……… 作用媒体導管側接手部 4B ……… 導通接続部 41 ……… 給気通路(パイプ、ダクト) 42 ……… 排気通路(パイプ、ダクト) 43 ……… 注水通路(パイプ、ダクト) 44 ……… 光源 5 ……… ライトガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 1/00 - 1/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン羽根を備えた回転部材が内装さ
    れるヘッド部(1)、前記ヘッド部(1)に連設される
    把持部(2)、及び前記把持部(2)に連設される接手
    部(3)とから構成され、かつ前記接手部(3)の内部
    空間に配設されるとともに接手部(3)に着脱自在に係
    合する構造の歯科医療用ハンドピースに作用媒体を供給
    するための作用媒体導管(4)を有する歯科医療用ハン
    ドピースにおいて、前記把持部(2)に連接されるとと
    もに作用媒体導管(4)を着脱自在に係合する接手部
    (3)が、 (i) 一体成形可能材料から構成されるとともに、 (ii)前記把持部(2)の端部に接合されるとともに把持
    部(2)内部の作用媒体通路に連通する導通穴を有する
    封端部(31)、前記封端部(31)に連接され、かつ
    前記作用媒体導管(4)の先端部を収容するとともに作
    用媒体導管(4)と共働して作用媒体用導管路を形成す
    る本体部(32)、及び前記本体部(32)に連接さ
    れ、かつ前記作用媒体導管(4)と係脱自在に係合する
    係合部(33)とから構成されること、を特徴とする歯
    科医療用ハンドピース。
  2. 【請求項2】 一体成形可能材料が、射出成形可能な合
    成樹脂である請求項1に記載の歯科医療用ハンドピー
    ス。
  3. 【請求項3】 一体成形可能材料が、ダイキャスト成形
    可能なアルミニウム合金である請求項1に記載の歯科医
    療用ハンドピース。
  4. 【請求項4】 接手部(3)の本体部(32)が、その
    内部に作用媒体導管(4)に連通する導通穴部(32
    1)を有するものである請求項1に記載の歯科医療用ハ
    ンドピース。
  5. 【請求項5】 接手部(3)の本体部(32)内部に形
    成される導通穴部(321)が、封端部(31)から係
    合部(33)の方向にみて段階的に径大となる同軸状に
    形成された複数の穴からなるものである請求項4に記載
    の歯科医療用ハンドピース。
  6. 【請求項6】 接手部(3)の封端部(31)が、導通
    穴部(321)の複数の穴にそれぞれの連通する導通穴
    (311)を有し、かつ前記導通穴部(321)の複数
    の穴が作用媒体導管(4)の夫々の媒体通路に連通した
    ものである請求項5に記載の歯科医療用ハンドピース。
  7. 【請求項7】 接手部(3)の本体部(32)の導通穴
    部(321)が、作用媒体導管側接手部(4A)を収容
    し、かつ前記導通穴部(321)の複数の穴が作用媒体
    導管(4)の夫々の媒体通路に連通したものである請求
    項1に記載の歯科医療用ハンドピース。
  8. 【請求項8】 作用媒体導管側接手部(4A)が、導通
    穴部(321)に連通する軸線方向へ伸びる複数の穴を
    有し、かつ封端部(31)の導通穴(311)が前記作
    用媒体導管側接手部(4A)の穴に連通したものである
    請求項7に記載の歯科医療用ハンドピース。
  9. 【請求項9】 接手部(3)が、把持部(2)に接着ま
    たは溶着により一体化されたものである請求項1に記載
    の歯科医療用ハンドピース。
  10. 【請求項10】 接手部(3)が、把持部(2)に螺合
    手段により着脱可能に連結されたものである請求項1に
    記載の歯科医療用ハンドピース。
  11. 【請求項11】 接手部(3)と把持部(2)の相互接
    合が、接合用の位置決め案内として両部材の接合端面部
    に配設された凹部または凸部を介して相互接合されたも
    のである請求項1に記載の歯科医療用ハンドピース。
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