JP3107371B2 - 表面実装型コネクターの製造方法 - Google Patents

表面実装型コネクターの製造方法

Info

Publication number
JP3107371B2
JP3107371B2 JP09104003A JP10400397A JP3107371B2 JP 3107371 B2 JP3107371 B2 JP 3107371B2 JP 09104003 A JP09104003 A JP 09104003A JP 10400397 A JP10400397 A JP 10400397A JP 3107371 B2 JP3107371 B2 JP 3107371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
connector
liquid crystal
surface mount
crystal polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09104003A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10284188A (ja
Inventor
忠盛 渋谷
禳 水野
清則 畑
Original Assignee
株式会社富山パーツ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社富山パーツ filed Critical 株式会社富山パーツ
Priority to JP09104003A priority Critical patent/JP3107371B2/ja
Publication of JPH10284188A publication Critical patent/JPH10284188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3107371B2 publication Critical patent/JP3107371B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面実装型コネク
ターの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高密度実装化の要求を
満足させる技術として、表面実装技術(SMT)が益々
注目されている。しかし、表面実装技術はIC,LSI
のフラットリード化、抵抗などの部品のリードレス化が
中心であって、コネクターにおいてはプリント基板のス
ルーホールにターミナル部を挿入し、はんだ付けされる
ものが大半を占めているのが現状である。
【0003】コネクターの表面実装化が他の部品に比べ
て遅れているのは、コネクターがプリント基板に搭載さ
れる部品の中では使用量が少く、形状が複雑で自動実装
化しにくいといった理由の他に、SMT化されたコネク
ターを他の部品とともにプリント基板にリフローソルダ
リング方式ではんだ付けする場合に、はんだの温度26
0℃前後で約3秒間浸漬した時にハウジングの割れ、変
形等が生ずることが理由となったいる。
【0004】そこで、種々の耐熱性樹脂がハウジング材
料として用いられている。例えば、4,6ナイロン(4
6Ny)や芳香族ナイロン(6TNy)などのポリアミ
ド樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶
ポリマー(LCP)などの樹脂材料が用いられている。
【0005】一方、表面実装型コネクターは、小型高密
度化が進み、例えば0.3mmピッチで300極のもの
も使用されている。この結果、コネクターのハウジング
部材も狭ピッチ化、壁の厚みの肉薄化、多極化とによっ
て長辺がより長くなることなどの要求に対応せざるを得
なくなって来ている。狭ピッチ、肉薄コネクターでの上
記各種材料の適性を表1にまとめた。
【0006】
【表1】
【0007】表1に示されるように、46Nyや6TN
yは吸水性を有し、材料中に水分があるためにはんだリ
フロー時にふくれが発生する。PPSはポリアミドのよ
うにふくれは発生しないが流動時の粘度が低いのでバリ
が発生しやすい。液晶ポリマー(LCP)は耐熱、肉
薄、強度の面よりこれらのコネクター材料の中では最良
であるが、実際の加工現場ではふくれが発生するという
欠点があった。そこで液晶ポリマー(LCP)の成形条
件を変える試みもなされているが成形条件によってはふ
くれの問題は克服できていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性、成
形性などに優れ、リフロー時でのふくれのないハウジン
グ部材を開発することによって狭ピッチ、肉薄に対応で
きる表面実装型コネクターの製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
結果、特定の熱変形温度の液晶ポリマー(LCP)を成
形後に特定の温度でアニールすることによってリフロー
時のふくれが防止されることを見い出し本発明に至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、熱変形温度が240〜2
70℃のI−b型のパラヒドロキシ安息香酸の共重合体
である液晶ポリマーを用いた表面実装型コネクターの製
造方法において、該液晶ポリマーからなるハウジング部
材が成形後に125〜205℃でアニールされることを
特徴とする表面実装型コネクターの製造方法である。
【0011】本発明の表面実装型コネクターの形状、構
造は特に限定されず、一般にプリント基板の表面に実装
されるタイプであれば、プリント基板に対してピンが垂
直方向となる垂直型、ピンが水平方向となる水平型を問
わない。はんだ付けされるリードの形状、向きについて
も制限はなく、一般の表面実装型電子部品に用いられて
いるものに適用される。
【0012】本発明で用いられる液晶ポリマー(LC
P)は、溶融状態で光学異方性を有するサーモトロピッ
ク型(熱溶融型)のものであり、射出成形ができるもの
である。代表的にはパラヒドロオキシ安息香酸(PHB
A)を出発物質とする全芳香族ポリエステル液晶ポリマ
ーである。
【0013】ポリエステル系液晶ポリマーは、PHBA
を基本構成要素としているが、組み合わせるモノマーの
種類、量比に由来する耐熱温度によって便宜的に3種類
のタイプに分けられる。I型は直線性に富んだ全芳香族
型の分子構造をとり、耐熱性のもっとも高いクラスで熱
変形温度は250〜350℃である。II型はナフタレ
ン系モノマーを用いたタイプが主流になっており、直線
性が低減され融点を下がって成形性が改善されている。
熱変形温度は180〜250℃である。III型は、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)とPHBAを共重
合させたタイプであり、脂肪族の屈曲鎖が主鎖中に存在
しているため、成形性はよいが耐熱性は劣っており熱変
形温度は180℃以下である。なお、従来のI〜III
型の3分類では用途に対応する特性を適切に区分できな
いので、I型とII型の境界領域を分割して4つの分類
として、タイプI−aが270〜350℃、タイプI−
bが240〜270℃、タイプIIが180〜240
℃、タイプIIIが60〜180℃とする区分もある。
本発明では後者の区分を採用する。
【0014】本発明では表面実装型コネクターに求めら
れる特性によって上記の各タイプから液晶ポリマーを選
ぶことができる。また、公知の各種充填剤を配合するこ
ともできる。液晶ポリマーの射出成形品の断面は、流動
方向に分子鎖が高度に配向したスキン層と配向が明確で
ないコア層からなっている。このスキン層の厚さは成形
品の厚さによらず0.3〜0.2mmとほぼ一定してい
る。液晶ポリマーの射出成形品をハウジング部材とする
実装型コネクターをプリント基板とともにはんだ浴中で
リフローソルダリング方式ではんだ付けする場合、はん
だ浴浸漬継続時間は通常260±5℃、3〜10秒であ
る。この加熱により上記液晶ポリマーの射出成形品のス
キン層とコア層の境界付近にふくれが発生する。本発明
の表面実装型コネクターは、上記成形後の加温時のふく
れを防止するためにアニール処理が施されている。
【0015】本発明で実装されるアニールとは、樹脂材
料を表面実装型コネクター用ハウジング部材に成形した
後、一定期間ある温度で加熱した状態を保つことであ
る。一般に、アニール条件は液晶ポリマー(LCP)の
種類によって変わるが低温では長時間、高温では短時間
で本発明の目的が達成される。一般に100℃から21
0℃の範囲が用いられ、各温度に応じてアニール時間が
設定される。短時間では一定の効果は奏せられるが、十
分な効果が発揮されるには一定の時間以上アニールされ
ることが好ましい。タイプI−aではより高温で長時間
が好ましく、以下タイプI−b、タイプII、タイプI
IIの順により低い温度で短時間で十分となる。例えば
タイプI−aでは、140℃では2時間以上、好ましく
は10時間以上、より好ましくは24時間以上、165
℃では1時間以上、好ましくは2時間以上、より好まし
くは3時間以上、195℃では数分間以上である。タイ
プI−bでは、125℃では1時間以上、好ましくは2
時間以上、より好ましくは3時間以上、145℃では3
0分以上、好ましくは1時間以上、より好ましくは1時
間30分以上、165℃では15分以上、好ましくは3
0分以上である。
【0016】
【発明の実施の態様】以下本発明の実施例及び比較例を
示すが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。日本石油化学社製ザイダーMG−450(タイプI
型(I−a))、ポリプララスチック社製ベクトラE−
130(タイプI型(I−b))、ベクトラC−130
(タイプII型)、三菱化学社製ノバキュレートE−3
22(タイプIII型)、東レ社製シベラスL−204
(タイプI型(I−b))を、日精樹脂社製PSD40
−5BVSE成形機を用い、表2に示す条件で表面実装
型コネクターのハウジング部材を成形した。コネクター
のハウジング部材は断面が逆凸状で、上面の幅が2.4
mm、下面の幅が1mm、高さ1.52mmであり、長
さが20.5mmであり、下面よりはんだ付けリードが
片側に41本、両側で82本を有する形状のものであ
る。
【0017】
【表2】
【0018】比較例 得られた各成形品を265℃、5分間で高温加熱、ふく
れ試験を実施した結果を表3に示す。表3に示されると
おり、ザイダーMG−450、ベクトラE−130は全
ての試料にふくれが発生し、ベクトラC−130、ノバ
キュレートE−322は製品が熱変形して使用不可とな
り、シベラスL−204にもふくれ発生が多数個あっ
た。コネクターの性質上、ふくれ品が1個でもあると実
用性はない。
【0019】
【表3】
【0020】実施例1 上記、ザイダーMG−450、ベクトラE−130、シ
ベラスL−204について、表4に示される温度・時間
の各種条件でアニールした。このようにアニールしたも
のを265℃、2.5分で加熱ふくれ試験を実施した結
果を同じく表4に示す。ここで分母は試料数を分子はふ
くれ数を示す。なお比較のためにアニールをしないもの
のふくれ度合を同時に示した。
【0021】
【表4】
【0022】表4から明らかなように、液晶ポリマー材
料によってふくれ度が0となる温度一時間のアニール条
件に差異はあるものの、アニールを実装することによっ
てふくれ度が確実に小さくなっている。アニール条件は
低い温度では長時間を要することも明らかである。
【0023】実施例2 材料として未アニールと205℃、14分間アニールし
たシベラスL−204を用い、高温加熱ふくれ試験を温
度一時間条件を変えて実施した結果を表5に示す。な
お、分母は試料数、分子はふくれ数を示す。
【0024】
【表5】 表5より、シベラスL−204の場合、アニールを行う
ことで275℃−5分間までふくれは防止できることが
判明した。
【0025】実施例3 上記実施例1と同じ手法により、各種アニール条件よ
り、ふくれ数を0とする最適条件をグラフ化したものを
図1に示す。図1は、シベラスL−204について最適
アニール条件を縦軸に対数目盛で時間(分)を、横軸に
温度を示したものである。図1から明らかなようにアニ
ール最適条件は直線上にあり、予め各種液晶ポリマーの
アニール最適条件をグラフ化することにより、他のアニ
ール温度でのアニール時間を求めることが可能となる。
【0026】
【発明の効果】上記のとおり、表面実装型コネクターの
ハウジング部材として特定の温度でアニールした特定の
熱変形温度の液晶ポリマーを用いることにより、諸物性
を損うことなく高温加熱時のふくれの発生を防止するこ
とができ、狭ピッチ、肉薄の表面実装型コネクターを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ふくれ防止のアニール最適条件を示すグラ
フ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−143654(JP,A) 特開 昭63−195908(JP,A) 特開 平6−302725(JP,A) 特開 平9−109271(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/00 H01R 13/46 H01R 12/00 - 12/38 H01R 24/00 - 24/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱変形温度が240〜270℃のI−b
    型のパラヒドロキシ安息香酸の共重合体である液晶ポリ
    マーを用いた表面実装型コネクターの製造方法におい
    て、該液晶ポリマーからなるハウジング部材が成形後に
    125〜205℃でアニールされることを特徴とする表
    面実装型コネクターの製造方法。
JP09104003A 1997-04-08 1997-04-08 表面実装型コネクターの製造方法 Expired - Fee Related JP3107371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09104003A JP3107371B2 (ja) 1997-04-08 1997-04-08 表面実装型コネクターの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09104003A JP3107371B2 (ja) 1997-04-08 1997-04-08 表面実装型コネクターの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10284188A JPH10284188A (ja) 1998-10-23
JP3107371B2 true JP3107371B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=14369107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09104003A Expired - Fee Related JP3107371B2 (ja) 1997-04-08 1997-04-08 表面実装型コネクターの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3107371B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4096676B2 (ja) * 2001-11-30 2008-06-04 株式会社村田製作所 可変抵抗器およびその製造方法
JP7097999B2 (ja) * 2019-01-18 2022-07-08 株式会社フジクラ コネクタ、コネクタ付き基板
JP2022105807A (ja) * 2021-01-05 2022-07-15 株式会社オートネットワーク技術研究所 シート状導電路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10284188A (ja) 1998-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7476110B2 (en) High density connector and method of manufacture
US6093035A (en) Contact for use in an electrical connector
US6079991A (en) Method for placing contact on electrical connector
US5276964A (en) Method of manufacturing a high density connector system
JP3530829B2 (ja) 電子部品用フッ素樹脂組成物
JP5255365B2 (ja) 中継端子部材及びそれを備えた回路構造体、並びに電子ユニット
US20070227769A1 (en) Method and Apparatus for Electrically Connecting Two Substrates Using a Resilient Wire Bundle Captured in an Aperture of an Interposer by a Retention Member
WO1998015991A9 (en) High density connector and method of manufacture
US4247981A (en) Methods of assembling interconnect members with printed circuit boards
JP3107371B2 (ja) 表面実装型コネクターの製造方法
Liu et al. IC component sockets
EP0926735A2 (en) Tin-nickel alloy and component surface-treated with alloy
US20070276100A1 (en) Electronic Components
US6045372A (en) Connector device and method for manufacturing same
US5849609A (en) Semiconductor package and a method of manufacturing thereof
JP3113824B2 (ja) 発光ダイオードディスプレイの表面実装技術運用の製造方法。
JP5193109B2 (ja) 回路基板用コネクタ及びその製造方法
US20230059383A1 (en) Connector housing, process for producing the same and a mold for using in the process
JPS6252953A (ja) プラグインパツケ−ジおよびその製造方法
Komagata et al. Nickel filled adhesives
EP1311030A1 (en) High density connector and method of manufacture
JP2003229304A (ja) 電子部品、可変抵抗器およびその製造方法
GB2378042A (en) Fixing mechanical parts to PCBs
JPH0235701A (ja) 面実装型電子部品
JPH06295459A (ja) レーザーダイオード

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070908

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees